JPH02286328A - 外装用金属調フィルム - Google Patents

外装用金属調フィルム

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JPH02286328A
JPH02286328A JP1107399A JP10739989A JPH02286328A JP H02286328 A JPH02286328 A JP H02286328A JP 1107399 A JP1107399 A JP 1107399A JP 10739989 A JP10739989 A JP 10739989A JP H02286328 A JPH02286328 A JP H02286328A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、装飾用金属調フィルム、詳しくは、接着剤又
は粘着剤を介し、或いは熱ラミネート等の手段により、
任意の対象に貼着して金属調の美麗な装飾を施すに有用
な装飾用金属調フィルムに関する。
〔従来の技術及び発明が解決しようとする課題〕従来、
外装用金属調フィルムは、例えば、ポリエステル系フィ
ルム、アクリル系フィルム、ポリ塩化ビニル系フィルム
等からなる表面樹脂層に金属層を蒸着、スパッタリング
等の方法により被着・積層して形成され、装飾用途等に
用いられている。
上記表面樹脂層としてポリエステルフィルムを用いて作
成した金属調フィルムに於いては、金属層とポリエステ
ルフィルムとの密着性は一般的に比較的良好である。し
かしながら、ポリエステル樹脂は、それ自体が耐候性に
乏しいために外装用途には適さず、また、ポリエステル
フィルムは非常に硬いために曲面追随性に乏しく、曲面
に貼着することができないという欠点もあった。
また、表面樹脂層として上記アクリル樹脂フィルムを用
いて作成した金属調フィルムに於いては、アクリル樹脂
の特性として、耐溶剤性を向上させると柔軟性が低下す
る傾向にあるため、印刷適性(耐溶剤性)に優れ且つ柔
軟性にも優れた性能を与えることができなかった。
また、表面樹脂層として塩化ビニル系樹脂からなるフィ
ルムを用いて作成した外装用金属調フィルムにおいては
、塩化ビニル系フィルムの配合を種々調整して改質によ
り、該フィルムに耐候性、柔軟性、耐溶剤性を付与する
ことができるが、この場合は、一般に金属層との密着が
得られにくく、そのため、特に屋外使用において、該金
属層に剥がれが発生する等の問題があった。また、この
場合は、屋外使用において、塩化ビニル樹脂の劣化に起
因して発生する塩酸により、金属層が腐食・劣化するこ
とがあり、そのため真に耐候性の良い外装用金属調フィ
ルムが得られていないのが現状である。
一方では、塩化ビニル系フィルムを用いた場合の上記欠
点を解決するための試みもいくつかなされている。
例えば、特開昭58−42627号公報には、塩化ビニ
ル樹脂製品の表面に、エネルギー線照射により硬化する
カチオン重合性樹脂組成物の硬化被膜層を設け、該被膜
層の表面に、金属蒸着を施すことを特徴とする塩化ビニ
ル樹脂製品の金属蒸着方法が提案されている。また、特
開昭51−140965号公報には、金属真空蒸着用ブ
ライマー組成物としての種々の樹脂が提案されている。
しかしながら、上記提案では、何れも屋外使用を目的と
したものでないため耐候性についての考慮は全くなされ
ていない、また、印刷適性についての考慮も全くなされ
ていないため、上記提案の方法で作成した外装用金属調
フィルムは、その表面樹脂層にインク・クリアー等を印
刷し、次いでその乾燥をする場合、金属層に微細なりラ
ックが発生する欠点があった。これは、上記乾燥のため
に加熱した際に上記金属層が上記表面樹脂層の熱等によ
る変形に追随しきれないために発生すると思われる。
また、表面樹脂層と金属層との間に第一中間層が介在す
る外装用金属調フィルムを製造する場合において、特に
表面樹脂層として柔軟な樹脂を用いる場合は、上記第−
中間層又は金属層を破着する製造過程において、その製
造途上にある表面樹脂層等に張力や熱が加わったり溶剤
が付着したりして、該表面樹脂層に伸びや変形が生じ、
その結果上記金属層に亀裂が生じたり、時には上記表面
樹脂層が破れてしまうこともあり、それ故に安定して外
装用金属調フィルムを製造することが困難であるという
問題もある。
従って、本発明の目的は、ポリ塩化ビニル系樹脂で形成
された表面樹脂層と金属層との密着性を向上し、且つ該
金属層の腐食・劣化を防止して前述の欠点を解消すると
同時に、外装用としての十分な耐候性と、曲面貼着可能
な柔軟性とを有し、しかも耐溶剤性、耐温水性、耐薬品
性等を有し、種々美麗な印刷が可能な優れた外装用金属
調フィルムを従供することにある。
〔!1IIIを解決するための手段〕 本発明者等は、種々検討した結果、塩化ビニル系樹脂か
らなる表面樹脂層(フィルム)と金属層との間に第一中
間層を介在させ、且つ上記金属層に第二中間層を被着し
、該金属層を第−中間層及び第二中間層の間に配するこ
とにより上記目的が達成されることを知見した。
本発明は」二記知見によりなされたもので、ポリ塩化ビ
ニル系樹脂からなる表面樹脂層に、金属層が、第一中間
層を介して被着形成され、且つ該金属層の他面には第二
中間層が被着形成されており、上記表面樹脂層が、厚さ
20〜200μm、全光線透過率30%以上、及び5%
伸長時の引張強度2.0 kg / cm以下であり、
上記第一中間層が、厚さ0.5〜50μm、及び全光線
透過率30%以上であり、 上記金属層が、厚さ50〜2000人であり、且つ 上記第二中間層が、厚さ0.5〜5μmである、外装用
金属調フィルムを提供するものである。
次に、本発明の外装用金属罪フィルムについて詳細に説
明する。
本発明において、表面樹脂層は塩化ビニル系樹脂で形成
され、その厚さは20μ〜200μに調整され、好まし
くは2577〜100μに、更に好ましくは30μ〜7
0μに調整される。上記厚さが20μ未満の場合は、フ
ィルムの強度が低いため破れ易く、また貼着作業性が悪
くなる傾向にあるため好ましくない、また上記厚さが2
00aを超える場合は、表面樹脂層の柔軟性が失われる
傾向にあり、且つコスト的にも高くなるため好ましくな
い。
また、上記表面樹脂層は、5%伸張時の引張強度が2.
0 kg / cm以下の柔軟なフィルムとして調整さ
れる。5%伸張時の引張強度が2.0 kg / c+
aを超える場合、曲面貼着適性が失われる傾向にあるた
め好ましくない。
更に、上記表面樹脂層は、全光線透過率が30%以上、
好ましくは40%以上、更に好ましくは50%以上にな
るように調整される。全光線透過率が30%未満の場合
は、金属光沢惑が損われる傾向にあるため好ましくない
上記塩化ビニル系樹脂としては、単独の塩化ビニル樹脂
又は共重合成分を含有する塩化ビニル樹脂を樹脂成分と
して含有する樹脂組成物であれば、特に制限はない、こ
の樹脂組成物には、上記条件を満足する範囲内で安定剤
、抗酸化剤、紫外線吸収剤、改質樹脂、着色剤等の種々
の添加剤を必要に応じて含めることができ、特に耐候性
があるものが好ましい。
尚、上記樹脂組成物としては、次の組成からなる半硬質
塩化ビニル樹脂成形用のものを好ましい例として挙げる
ことができる。即ち、 (^)0〜約20重量%の共重合成分を含有する塩化ビ
ニル樹脂100重量部に対して、(B)数平均分子量(
Mn)が約1.500以上の液状ポリエステル系可塑剤
を約1〜約20重量部及び、他の塩化ビニル樹脂用可塑
剤をO〜約10重量部、及び (C)エチレン/飽和カルボン酸のビニルエステル/−
酸化炭素系共重合体樹脂からなる主鎖中に−c−4合を
有するエチレン/ビニルエステル系樹脂を、上記(B)
可塑剤合計量に対して約45〜約350重量%の量、 で含有して成り、且つ降伏応力が1〜6kg/m”であ
る組成物。
上記組成物において、(A)の塩化ビニル樹脂には特に
制約はなく、成形用に通常用いられるものであれば適宜
選択利用することができる。また、上記塩化ビニル樹脂
としては、塩化ビニル単独重合体のほかに、約20重量
%まで、好ましくは約10重世%、特に好ましくは約6
重量%までの共重合成分を含有する共重合体であっても
よい。このような共重合体成分としては、塩化ビニルモ
ノマーと共重合可能なビニルモノマーであれば特に制限
なく利用できる。
上記組成物において、(B)の可塑剤は、上記(A)の
塩化ビニル樹脂100重量部に対して、約1〜約20重
量部、好ましくは約1〜約15重量部、更に好ましくは
約2〜約10重里部の液状ポリエステル系可塑剤、及び
O〜約lO重量部の他の塩化ビニル樹脂用可塑剤である
。上記液状ポリエステル系可塑剤としては、数平均分子
!(Mn)が約1.500以上、好ましくは約1.50
0〜約6,000、より好ましくは約1,500〜約4
,000、更に好ましくは約2,000〜約4,000
である。
また、上記液状ポリエステル系可塑剤としては、炭素数
4〜15の二塩基酸と炭素数2〜20の二価アルコール
から導かれた液状ポリエステルを挙げることができ、そ
の中でもアジピン酸、フタル酸、マレイン酸の中から選
ばれた1〜2種と、プロピレングリコール、ジプロピレ
ングリコール、ヘキサンジオール、ブタンジオールの中
から選ばれた1〜3種とから導かれた液状ポリエステル
を好ましい例として挙げることができる。
また、併用可能な塩化ビニル樹脂用可塑剤としては特に
制限はなく、フタル酸エステルやエポキシ化合物等の通
常の可塑剤を挙げることができる。
前記組成物において、(C)のエチレン/ビニルエステ
ル系樹脂は、上記(B)の可塑剤合計量に対して約45
〜350重量%、好ましくは約50〜約300重量%含
有する。
上記(C)の共重合体樹脂及びその製法は公知であり(
例えば、特公昭55−50063号;特開昭48−26
228号)、更に市場で入手可能(例えば、商品名;エ
ルバロイ・米国デエボン社製)である。
上記<C>の樹脂の製造に用いられるビニルエステルと
しては、例えば酢酸ビニル、プロピオン酸エステルを挙
げることができる。
また、前記組成物において、降伏応力は1〜6kg/a
n”、好ましくは1〜51Cg/1n112、より好ま
しくは1.2〜4.5 kg/mm”である。
以上説明した各要件を充足する組成物からなるフィルム
は、該フィルムで外装用金属調フィルムを作成した場合
、印刷性、耐候性、曲面貼着適性、紫外線吸収剤保持性
等の外装用金属調フィルムとして要求される諸種の特性
を備えている。
本発明において、前記第一中間層は、ウレタン系樹脂、
アクリル系樹脂又はその他種々の樹脂で形成することが
できるが、その中でもウレタン系樹脂が好ましい。
上記のウレタン系樹脂としては、ポリウレタン、ポリウ
レタン尿素、ポリウレタン及びポリウレタン尿素の混合
物、ポリウレタン及び/又はポリウレタン尿素と他の樹
脂成分との混合物、ポリウレタン及び/又はポリウレタ
ン尿素の変性物を挙げることができる。
上記ポリウレタン及びポリウレタン尿素(以下、ポリウ
レタン等ともいう)としては特に制限なく任意のものを
利用でき、該両者を併用する場合も、その混合比率も任
意に変更できる。
また、上記ポリウレタン及び/又はポリウレタン尿素に
混合する他の樹脂成分としては、フェノール樹脂、フラ
ン樹脂、ユリア樹脂、メラミン樹脂、グアナミン樹脂、
ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、ケイ素樹脂、ポリイ
ミド樹脂、塩化ビニル樹脂、塩化ビリニデン樹脂、酢酸
ビニル樹脂、ポリビニルアルコール、ポリビニルアセタ
ール、アルキド樹脂、ポリスチレン、AS樹脂、ABS
樹脂、AXS樹脂、メタクリル樹脂、アクリル酸エステ
ル樹脂、EVA樹脂、ポリアミド、繊維素樹脂、石油樹
脂を挙げることができる。
また、上記ポリウレタン等の変性物としては、重合成分
(変性成分)を作用させてなるグラフトポリマー、グラ
フトポリマーと他成分との混合物又は反応物等を挙げる
ことができる。上記重合成分としては、アルキル(メタ
)アクリレート類、アルキルアミノ(メタ)アクリレー
ト類、リン酸オキシアルキル(メタ)アクリレート、ジ
シクロペンテニル(メタ)アクリレート、N−ビニルピ
ロリドン、アクリロニトリル、スチレン、アクリルアミ
ド、ビニルトルエン、酢酸ビニル等のビニルモノマーを
挙げることができる。
上記変性物がグラフトポリマーである場合、該グラフト
ポリマーに混合又は反応させる他の成分としては、フェ
ノール樹脂、フラン樹脂、ユリア樹脂、メラミン樹脂、
グアナミン樹脂、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、ケ
イ素樹脂、ポリイミド樹脂、塩化ビニール樹脂、塩化ビ
リニデン樹脂、酢酸ビニル樹脂、ポリビニルアルコール
、ポリビニルアセクール、アルキド樹脂、ポリスチレン
、AS樹脂、ABS樹脂、AXS樹脂、メタクリル樹脂
、アクリル酸エステル樹脂、EVA樹脂、ポリアミド、
繊維素樹脂、石油樹脂を挙げることができる。
また、上記ポリウレタン等の変性物の中でも、第一中間
層の形成に特に有効なものとしては、ポリウレタン及び
/又はポリウレタン尿素をグラフト化してなるグラフト
ポリマーと、アミノ樹脂系架橋剤とからなるものであっ
て、上記グラフトポリマーのグラフト鎖が、少なくとも
水酸基含有αβエチレン系モノマー及びカルボキシル基
含有α−βエチレン系モノマーを含む混合モノマーの共
重合体で形成されているものを挙げることができる。
上記ウレタン系樹脂(ポリウレタン等の変性物)につい
て更に詳述すると、上記グラフトポリマーを構成するポ
リウレタン及びポリウレタン尿素としては、塗料、成型
、印刷インキ等の分野で一般に用いられている、ポリエ
ステルジオールとジイソシアネートを原料として合成さ
れるものが使用でき、その分子量がs、ooo〜100
.000、好ましくは8.000〜so、 oooの範
囲にあり、またグラフト反応を円滑に実施するうえで、
1分子中に0.2〜3個、好ましくは0.5〜2個のα
−βエチレン性不飽和結合を有するものが好適である。
上記ポリウレタン中にα−βエチレン性不飽和結合を導
入する方法としては、中間原料としての、ポリエステル
ジオールを合成する際に、適量のマレイン酸、イタコン
酸等を原料の一部として縮合させてやる方法を挙げるこ
とができる。
上記ポリウレタンの製造に用いられるポリオールとして
は、前記のα−βエチレン性不飽和結合を有する上記ポ
リエステルに、α〜βエチレン性不飽和結合を含まない
ポリエステルジオール、ポリカプロラクトンジオール、
ポリエーテルジオール、ポリカーボネートジオール、エ
チレングリコール、プロピレングリコール、ブタンジオ
ール、ヘキサンジオール、シクロヘキサンジメタツール
、ネオペンチルグリコール等の他の2官能アルコールを
混合して用いても良い、更に、高分子量化を望む等の場
合には、トリメチロールプロパン、トリメチロールエタ
ン、ペンタエリスリトール等の3官能以上のアルコール
類を一部に併用してもよい、但し、その量は3次元化に
よるゲル化を考慮して技術的に許容される範囲内に設定
する必要がある事は言うまでもない。
また、上記ポリウレタンの製造に用いられるイソシアネ
ートとしては、トリレンジイソシアネート、ジフヱニル
メタンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネ
ート、イソホロンジイソシアネート等の一般に用いられ
るジイソシアネートを挙げることができ、これらは単独
で又は2種以上を併用して使用することができる。
また、ポリウレタン尿素は、上記ポリウレタンの合成原
料として例示した前記ポリオール化合物の1種以上と、
ポリイソシアネートの1種以上の原料を用いて常法に基
づいて末端イソシアネート基含有プレポリマーを合成し
、該プレポリマーについて1分子中に2つの第1級及び
/又は第2級のアミノ基を有するジアミノ類による鎖伸
長停止剤を常法に基づいて実施することにより得ること
ができる。
上記ジアミノとしては、例えば、エチレンジアミノ、プ
ロピレンジアミノ、ヘキサメチレンジアミノ、ピペラジ
ン、イソホロンジアミノ、シクロヘキシルメタンジアミ
ノ等を挙げることができる。
尚、ポリウレタン及びポリウレタン尿素の何れを製造す
る場合においても、メタノール、エタノール、プロパツ
ール等のモノアルコールやジエチルアミノ、ジプロピル
アミノ、ジプチルアミノ等のモノアミノ、モノエタノー
ルアミノ、ジェタノールアミノ、モノプロパツールアミ
ノ、ジブロバノールアミノ等のアルカノールアミノを鎖
伸長停止剤として用いることもできる。
次に、前記グラフトポリマーを構成するグラフトffl
について説明すると、上記グラフト鎖の合成に用いられ
る混合モノマーに含有される水酸基含有α−βエチレン
系モノマーとしては、ヒドロキシエチル(メタ)アクリ
レート、ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート等の
ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート類、これらヒ
ドロキシアルキル(メタ)アクリレートのカプロラクト
ン変性物(商品名:プラクセルFMシリーズ・グイセル
化学工業Q@製)、ポリエーテルジオールの(メタ)ア
クリル酸エステル、即ちヒドロキシポリアルキレンエー
テルグリコールモノ (メタ)アクリレート等を挙げる
ことができる。
尚、上記ヒドロキシル基含有α−βエチレン系モノマー
は、後に詳述する架橋構造を均一にするために上記混合
モノマーに5〜80モル%、好ましくは10〜50モル
%範囲で含有させることが望ましい。
また、上記混合上ツマ−に含有されるカルボキシル基含
有α−βエチレン系モノマーとしては、アクリル酸、メ
タクリル酸、マレイン酸、イタコン酸、クロトン酸等を
挙げることができる。
尚、上記カルボキシル基含有α−βエチレン系モノマー
は架橋剤との相溶性を向上させ、均質なりリヤーフィル
ムを形成させる観点より、上記混合モノマーに1〜40
モル%、好ましくは2〜20モル%の範囲で含有させる
ことが望ましい。
更に、上記混合モノマーには、上記二つ必須のモノマー
の他に、アクリル共重合体製造時に通常用いられるモノ
マー類、例えば、メチル(メタ)アクリレート、エチル
(メタ)アクリレート、プロピル(メタ)アクリレート
、ブチル(メタ)′アクリレート等のアルキル(メタ)
アクリレート類、ジメチルアミノエチル(メタ)アクリ
レート等のアルキルアミノ (メタ)アクリレート類、
リン酸オキシアルキル(メタ)アクリレート、ジシクロ
ペンテニル(メタ)アクリレート、N−ビニルピロリシ
ン、アクリロニトリル、スチレン、アクリルアミド、ビ
ニルトルエン、酢酸ビニル等を必要に応して一種以上混
合することもできる。
前記ポリウレタン等と反応させる混合上ツマ−としては
、塗膜の強靭性を維持する観点から等倍までであること
が好ましい、但し、少なすぎる場合には架橋剤との相溶
性が低下し、クリヤーフィルム形成に支障をきたすとこ
ろから、上記ポリウレタン等100重量部に対し、混合
モノマーの量は2重量部以上好ましくは4重量部以上で
あることが好ましい。
また、上記ポリウレタン等のグラフト化反応は、該ポリ
ウレタン等と上記混合モノマーとの混合系に、反応触媒
の存在下で重合を行わせることにより実施可能である。
その際に使用可能な反応触媒としては、アゾビスイソブ
チロニトリル、ベンゾイルパーオキサイド、ジターシャ
ルブチルパーオキサイド、クメンハイドロパーオキサイ
ド等の通常のラジカル重合反応に使用されるものを挙げ
ることができる。
尚、前記ウレタン系樹脂を製造するに当たり、中間原料
として用いられる前述のポリウレタン、ポリウレタン尿
素及びグラフトポリマー等の製造に際しては、適宜、有
機溶剤の1種又は2種以上を用いて適切な粘度に調整す
ることができることはいうまでもない。
前記ウレタン系樹脂を形成するために、グラフトポリマ
ーと共に使用されるアミノ樹脂系架橋剤としては、メラ
ミン樹脂、ベンゾグアナミン樹脂、尿素樹脂等のアミノ
樹脂をメチロール化、メトキシ化、ブトキシ化等の処理
を施したアミノ樹脂誘導体を挙げることができる。
上記グラフトポリマーと上記アミノ樹脂系架橋剤との配
合割合は、耐水性の向上と塗膜の強靭性とのバランスを
維持する観点より、該グラフトポリマー100重量部に
対し、上記架橋剤5〜60重量部、より好ましくは10
〜40重量部であることが望ましい。
また、前記ウレタン系樹脂を調整するに際しては、前記
グラフトポリマーと前記架橋剤以外に、塗料技術分野等
で通常用いられている希釈溶剤、レベリング剤、チキソ
トロピー付与剤等を添加し、更に必要に応じ硬化触媒、
染料、顔料等を加えて調整することができることはいう
までもない。
以上の如く詳述してきたウレタン系樹脂で本発明の外装
用金属調フィルムにおける第一中間層を形成する方法と
しては、特に制限はなく、上記ウレタン系樹脂を溶液と
し、更に所望の成分を添加してポリマー溶液を調整し、
該ポリマー溶液をスプレー塗装、カーテンフロー塗装、
ロールコータ−塗装、ドクターナイフ塗装、浸漬塗装、
流し塗り、刷毛塗り等の通常用いられる塗装方法を制限
なく挙げることができる。
上記のようにウレタン系樹脂で第一中間層を形成するこ
とにより、後に説明する金属層の保護、その十分な固定
及び金属層の密着性、また、金属調フィルムとしての長
期耐候性を得ることが可能となる。
上記第一中間層の厚さは0.5〜50μ、好ましくは1
〜30μ、更に好ましくは2μ〜20μに調整される。
上記第一中間層の厚さがa 5μ未満の場合は、金属層
の固定が難しく、その上、塩化ビニル系樹脂の劣化に起
因する塩酸等から金属層を保護し、且つ塩化ビニル系樹
脂からなるフィルム(以下、塩化ビニル系フィルムとも
いう)からの配合剤等の移行を有効に防止することがで
きない。また、上記厚さが50μ以上の場合は、コスト
が高くなるため好ましくないことはもとより、塩化ビニ
ル系フィルムの持つ柔軟性が損なわれる等の問題も生じ
るため好ましくない、また、上記第一中間層は、塩化ビ
ニル系フィルムの柔軟性を阻害しないように、且つ金属
層を十分に保持・固定するように、その硬さを鉛筆硬度
B〜21(にすることが好ましい。
また、上記第一中間層は、全光線透過率が30%以上に
調整される。全光線透過率が30%未満の場合は、金属
光沢惑が失われる傾向にあり好ましくない、また、上記
第一中間層は必要に応じて架橋させることもでき、更に
該第−中間層には上記の光線透過率等の条件を満足する
範囲で種々配合剤が添加できる。その配合剤としては、
例えば、一般顔料、バール顔料及び金属箔等の着色剤や
紫外線吸収剤、安定剤、カップリング剤、抗酸化剤、改
質剤等を挙げることができる。
本発明において、前記金属層は下記金属で形成すること
ができ、その厚さは、使用する金属によって異なるが、
50人〜2.000人、好ましくは100λ〜1.00
0人、更に好ましくは300人〜600人である。上記
金属層の厚さが50人より薄い場合は、金属層の隠弊性
が十分でないため、金属光沢感が損なわれる等の問題が
あって好ましくなく、また逆に2.000人を超える場
合は、金属層にクランクが入り易く、その上コスト的に
も高くなるため好ましくない。
上記金属層を設ける方法としては、特に限定されるもの
ではなく、通常の蒸着法、スパッタリング法、転写法、
プラズマ法等が利用できる。特に作業性の面から蒸着法
、スパッタリング法が好ましく用いられる。本発明の金
属層を形成する金属も特に限定されるものではなく、例
えばアルミニウム、金、ii、銅、ニッケル、クロム、
マグネシウム、亜鉛等の金属を挙げることができ、中で
も作業性、形成のし易さ、耐久性等を考慮するとアルミ
ニウム、クロム又はニッケルが好ましく、更には、腐食
性に優れたクロムを用いるのが特に好ましい。尚、上記
金属層は、二種以上の金属からなる合金で形成してもよ
い。
本発明において、前記第二中間層は、アクリル系樹脂、
ウレタン系樹脂又はその他種々の樹脂で形成することが
できるが、その中でもアクリル系樹脂が好ましい。
上記アクリル系樹脂としては、例えば、少なくとも50
重量%以上、好ましくは80重量%以上のポリアクリレ
ート及び/又はポリメタクリレートを成分として含有す
るものを好適に挙げることができる。
上記ポリアクリレートとしては、例えば、アクリル酸エ
チル、アクリル酸メチル、アクリル酸プロピル、アクリ
ル酸ブチル、アクリル酸2−ヒドロキシエチル、アクリ
ル酸2〜エチルヘキシルなどをモノマーとして重合した
ものを挙げることができ、また、上記ポリメタクリレー
トとしては、例えばメタクリル酸メチル、メタクリル酸
エチル、メタクリル酸プロピル、メタクリル酸ブチル、
エチレングリコールジメタクリレートなどをモノマーと
して重合したものを挙げることができる。
上記両型合物以外の成分としてはポリ塩化ビニル、塩化
ビニル−酢酸ビニル共重合体、ウレタン樹脂、エポキシ
樹脂、塩化ビニル−エチレン共重合体などを利用できる
上記第二中間層は、その形成方法に特に制限はないが、
例えば、予め上記ポリアクリレート等の成分を溶解して
ポリマー?8液を調製し、該ポリマー ?fl i6i
を前記第一中間層の場合と同様の方法で、前記金属層の
他面にコーティングし、次いで乾燥して溶媒を除去する
ことにより形成することができる。
上記のようにアクリル系樹脂を成分とし、それも50重
量%以上にすることにより、前記金属層の保護及びその
十分な固定が可能となる。50重重篤未満ではこれらの
諸効果を十分に得ることができない。
上記第二中間層の厚さは0.5〜30μ、好ましくは1
〜20μ、更に好ましくは2〜15μに調整される。上
記第二中間層の厚さが0.5μ未満の場合は、金属層の
保護及び固定が難しく、その上、必要に応じて積層され
る後述の接着剤(粘着剤)層からの水分の侵入を防止す
るためにも好ましくない。また、上記厚さが30μを超
える場合は、コストが高くなるため好ましくないことは
もとより、外装用金属調フィルムとして要求される柔軟
性が槓なわれる等の問題も生じるため好ましくない。ま
た、上記第二中間層は、柔軟性を阻害しないように、且
つ金属層を十分に保持・固定するように、その硬さを鉛
筆硬度B〜3Hにすることが好ましい。
また、上記第二中間層は必要に応じて架橋させることも
でき、更に該中間層には上記の条件を満足する範囲で種
々配合剤が添加できる。その配合剤としては、例えば、
一般顔料、バール顔料及び金W4箔等の着色剤や紫外線
吸収剤、安定剤、改質側等を挙げることができる。
通常、本発明の外装用金属調フィルムは、と述のように
第二中間層を被着形成した後、該第二中間層に重ねて粘
着剤層又は接着剤層を形成し、更に該粘着剤層等に剥離
紙を貼着合わせて完成される。そして、上記外装用金属
調フィルムは、上記の粘着剤層又は接着剤層を介して所
望の被貼着体に貼り合わせて使用されるものである。上
記粘着剤層又は接着剤層としては特に制限はないが、ア
クリル系、それも耐水性の良いアクリル系の粘着剤又は
接着剤で形成することが好ましい。
本発明の外装用金属調フィルムは、必ずしも上述のよう
な粘着剤層又は接着剤層を形成したものに限るものでな
く、熱ラミネート等の他の手段で貼着する構造のもので
あってもよい。
次に、本発明の外装用金属調フィルムを作成するに好適
な外装用金属調フィルムの製造方法の一例について説明
する。
本発明の外装用金属調フィルムは、次のような方法で容
易且つ確実に製造することができる。
即ち、先ず支持フィルムを用意し、該支持フィルムの一
面に表面樹脂層を被着形成する。この支持フィルムとし
ては各製造工程において、張力、熱、溶剤等の製造条件
に耐え得る材料からなるフィルムであれば特に制限はな
い。一般に工程紙と呼ばれるものを使用可能であるが、
表面平滑性、厚さ精度の面よりポリエステルフィルムが
好適である。
また、上記表面樹脂層の形成方法も特に限定されるもの
ではなく、例えば、スプレー法、印刷法、コーティング
法等を挙げることができるが、中でも作業性に優れる溶
液コーティング法、ゾルコーティング法等のコーティン
グ法が好適である。
次に、上記支持フィルムに形成した表面樹脂層の上に、
例えばウレタン系樹脂からなる第一中間層を被着形成す
る。この第一中間層の形成方法も特に限定されるもので
なく、前記表面樹脂層の場合と同様にスプレー法、印刷
法、コーティング法等を採用することができ、また、場
合によっては熱ラミネート法を採用することもできる。
更に、表面樹脂層の上に形成した上記第一中間層の上に
、金属層を被着形成する。この金属層の形成方法も特に
限定されるものでなく、真空蒸着法、スバ・ンタリング
法、プラズマ薄着法等を採用することができる。
上記の如くして金属層を形成した後、例えばアクリル系
樹脂からなる第二中間層を上記金属層の他面に被着形成
する。その被着形成は、例えば前記第一中間層の場合と
同様にして行うことができる。その後、上記支持フィル
ムを表面樹脂層から剥離することにより、本発明の外装
用金属調フィルムが形成される。向、例えば、粘着剤、
接着剤を外装用金属調フィルムに積層し、更にヱリ離紙
を積層する工程等の後工程まで、上記外装用金属調フィ
ルムを支持フィルムからI、IIがさずに種々の処理を
行ってもよいことはいうまでもない。
以上説明した製造方法によれば、上記支持フィルムが各
工程において金属調フィルム各層の固定用キャリヤーと
して機能すると同時に、表面樹脂層の保護層としても機
能するため、上記外装用金属調フィルムを容易且つ確実
に製造することができると共に、各工程において外的要
因によって表面に傷が付くことを有効に防止することが
できる。
尚、上記製造方法において、必要に応じて表面コート層
等の他の層を形成する工程を付加することも可能である
〔実施例〕
次に、参考例及び実施例を挙げて本発明の外装用金属調
フィルムについて更に詳細に説明する。
先ず、実施例の説明に先立って、後述する参考例、実施
例及び比較例で行った試験方法について説明する。尚、
参考例は、第二中間層を設けない以外は、本発明の外装
用金属フィルムと実質的に同一のものである。
■全光線透過率 直読へイズメータ(株式会社 東洋精機製作所型)を用
い、JIS−に−6714の平行光線透過率の測定に準
拠して全光線透過率を測定した。
■引張試験(5%伸張時の引張強度測定)JIS−に−
6734に従い、試料フィルムを所定形状に裁断して引
張試験用サンプルを作成し、このサンプルについて、温
度23±2°C3相対湿度50±5%の環境下、引張速
度200 am、/11in、、引張間隔100mo+
、チャートスピード500m/■in、の条件で引張試
験機(株式会社 東洋精機製作所型)により引張り試験
を行った。その時のチャートから伸び5%の時の強度を
読みとり、5%伸張時の引張強度とした。
■耐熱性 外装用金属調フィルムを50aaX50mmに裁断し、
剥離紙をはがした後、スキージを用いてアルキッドメラ
ミン塗装板(日本テストパネル工業■製)の上に貼りつ
けた0次にこれを72時間室温に放置後、80°C±2
°Cに設定された循環式熱風乾燥機中に168時間静か
に放置し、加熱処理を行った。上記加熱処理終了後、パ
ネルを取り出し、フィルムのクラックの状態を観察し、
下記内容のO・△・×の3段階で評価した。
○・・・フィルム表面にクラックがなく、且つ鏡面性が
ある。
△・・・フィルム表面の一部分にクラックの発生が見ら
れる。
×・・フィルム表面にクランクがあり、且つ鏡面性が失
われている。
■曲面貼着適性 外装用金属調フィルムを直径180nnのステン【/ス
製ボールの底の曲面を利用して貼り付け、直径何価の円
形の外装用金属調フィルムが皺を生じさせることなく貼
着可能であるかにより評価した。
評価方法は、皺が無い状態で貼ることができた最大直径
値を曲面貼着適性値とした。
■表面樹脂層に対する(第一)中間層の密着性金属芸着
する前の段階のフィルムに粘着剤層を形成し、それをア
ルミ板に貼り付けて80°Cの温水に4時間浸漬し、そ
の後温水中より取り出し、24時間室温に放置した後、
表面樹脂層とく第一)中間層との間の密着力を一枚刃の
かみそり刃でそれらの分離を試みることによりチエツク
し、下記内容のの○・×で評価した。
○・・・表面樹脂層と(第一)中間層が完全に密着して
いる。
×・・・表面樹脂層と(第一)中間層が分離する。
■金属層の密着性 粘着剤層(又は接着剤N)又は第二中間層を被着形成す
る前の段階にある試験片の金属層側にセロハンテープを
圧着し、=亥セロハンテープを勢いよく引き剥がした際
の上記金属層の剥離状態を観察し、下記内容の○・×で
評価した。
○・・・金属層が剥がれない。
×・・・金属層が一部分でも剥がれる。
■耐温水性 耐温水性(1)・・・金属層蒸着前のフィルムを40’
Cの温水に168時間浸漬し、そのと きのフィルムの白化の程度により下 記内容の○、Δ、×の3段階で評価 した。
O・・・異常無し Δ・・・フィルムの全面あるいは一部にごく薄い白化が
生じている。
×・・・フィルムの全面に白化が生している。
耐温水性(2)・・・外装用金属調フィルムを50am
X50閣に裁断し、剥離紙をはがした 後、スキージを用いてアルキッドメ ラミン塗装板(日本テストパネルエ 業■製)の上に貼りつけた9次にこ れを72時間室温に放置後、80°C の温水に8時間浸漬し、同様の基準 により評価した。
■耐溶剤性 (1)耐ガソリン・・・外装用金属調フィルムを50a
nX50mに裁断し、剥離紙をはがし た後、スキージを用いてアルキッド メラミン塗装亭反(日本テストパネル 工業■製)の上に貼りつけた0次に これを72時間室温に放置後、20 °Cのガソリンに30分間浸漬し、そ のときのフィルムの外観により、下 記内容のO1Δ、×の3段階で評価 した。
O・・・異常無し Δ・・・フィルムの一部にクラックが生じている。
×・・・フィルムの全面にクラックが生している。
(2)耐メタノール・・・外装用金1)lWtPlフィ
ルムを50閤×50−に裁断し、剥離紙をはが した後、スキージを用いてアルキッ ドメラミン塗装板(日本テストパネ ル工業■製)の上に貼りつけた。次 にこれを72時間室温に放置後、2 0°Cのメタノールに10分間浸漬し、そのときのフィ
ルムの外観により、 下記内容のO1Δ、×の3段階で評 価した。
○・・・異常無し Δ・・・フィルムのエツジ部分の鏡面性が失われている
×・・−フィルムの全面の鏡面性が失われている。
■耐薬品性 (1)耐酸性・・・外装用金属調フィルムを50miX
50mに裁断し、剥離紙をはがした後、 スキージを用いてアルキッドメラミ ン塗装板(日本テストパネル工業■ 製)の上に貼りつけた0次にこれを 72時間室温に放置後、200PP?1のH,S Ch
水溶液に常温で14日間浸漬し、そのときの−フィルム
の外観 により、下記内容のO1Δ、×の3 段階で評価した。
○・・・異常無し Δ・・・フィルムのエツジ部分のみ金属の腐食が生じて
いる。
×・・・フィルムの全面に金属の腐食が生じてい(2)
耐塩水性・・・外装用金属調フィルムを50mmx50
閣に裁断し、剥離紙をはがした 後、スキージを用いてアルキッドメ ラミン塗装板(日本テストパネル エ業■製)の上に貼りつけた。次に これを72時間室温に放置後、3% NaC1水溶液に常温で1ケ月間浸 漬し、そのときのフィルムの外観に より、下記内容のO1Δ、×の3段 階で評価した。
0・・・異常無し Δ・・・フィルムのエツジ部分のみ金属の腐食が生じて
いる。
×・・・フィルムの全面に金属の腐食が生じている。
[相]耐候性(QUV) 耐候性(1)・・・外装用金属調フィルムをアルミ板(
17×35閤)に貼りつけ、充分室温 で放置した後、Q、U、V、(The Q−Panel
Company)で促進暴露試験を行った。
この時の暴露条件は、ブラックパ ネル温度60°CにてUV光照射8時 間、ブラックパネル温度50℃にて 結n4時間を1サイクルとした。
評価は300時間経過時及び70 0時間経過時に、標準試料片(表面 樹脂層)と比較して下記内容の○・ Δ・×の3段階で評価した。
○・・・異常無し Δ・・・フィルムのエツジ部分の鏡面性が失われている
×・・・フィルムの全面の鏡面性が失われている。
耐候性(2)・・・暴露条件をブラックパネル温度70
゛Cとした以外は、上記耐候性(+)の場合と略同様で
ある。
(参考例1) 先ず、次の基本配合からなる樹脂組成物を用いてキャス
ティング法により厚さ40μのフィルムを作成し、外装
用金属調フィルムの表面樹脂層とした。このフィルムは
、5%伸張時の引張強度が1.5kg/cm−乙全光線
透過率が89%であった。
尚、後に示すように、上記フィルムは支持フ1ルムに被
着された状態で後の工程が行われる。
基本配合 塩化ビニル樹脂          100エチレン/
ビニルエステル系樹脂   25ポリエステル可塑剤 
        lO尚、上記塩化ビニル樹脂としては
、二カビニル5G−1100N(日本カーバイド工業■
製)を、エチレン/ビニルエステル系樹脂としてはエル
バロイをそれぞれ用い、また、ポリエステル可塑剤とし
てはプロピレングリコール、ブタンジオール及びヘキサ
ンジオールからなる混合二価アルコールとアジピン酸と
から合成された数平均分子量(Mn)が約3000のも
のを用いた。また、キャスティング法によるフィルムの
作成は、具体的には次のようにして行った。
混合樹脂成分の樹脂濃度が20重量%になるようにテト
ラヒドロフランを加え、密閉容器中lOO″C12時間
攪拌溶解して樹脂溶液組成物を得た。
次いで上記樹脂溶液組成物を冷却し脱泡したのち、ポリ
エステルフィルム(支持フィルム)上にキャスターを用
いて流延し、140″Cで15分間熱風乾燥を行ない、
支持フィルムに被着された状態の表面樹脂層を構成する
フィルムを作成した。
次に、下記ポリウレタン(ウレタン系樹脂)溶液を、ス
クリーン印刷機(商品名:ミノマット600L・ミノグ
ループ類)で、180メツシユ・モノテトロン製スクリ
ーンを用い、表面樹脂層を構成する上記フィルムの片面
にコーティングし、次いで、120°C±3 ’Cに調
整されたオーブン中で60分間乾燥を行い、厚さ10μ
の中間層を形成した。この中間層の全光線透過率は88
%であった。尚、上記ポリウレタン溶液としては、商へ
名:バーノックL7−920 (大日本インキ化学工業
■製・不揮発分25±1%、溶剤トルエン、セカンダリ
−ブタノール、粘度21〜Z、)を用いた。
次に、上記中間層の表面にアルミ蒸着を行って金属層を
厚さ約500人で形成した後、該金属層の表面にアクリ
ル系粘着剤(商品名:PE−・121・日本カーバイド
工業■製)100重量部と架橋剤(商品名:コロネート
L・日本ポリウレタン工業■製)1重量部の混合溶液を
塗布し、乾燥して厚さ約35μの粘着剤層を形成し、更
に該粘着剤層に塗布面にシリコーンコートした剥離紙を
貼り合わせた後、ポリエステルからなる前記支持フィル
ムを剥がすことにより外装用金属調シートを作成した。
こうして作成した外装用金属調フィルムは、その概略を
第2図の部分断面図で示すように、図中1で示した表面
樹脂層に中間層2a、金属層3、粘着剤層5及び剥離紙
6を順次積層した構造からなるものである。
本参考例1の外装用金属調フィルムについて行、った前
記各試験項目の評価結果を以下の参考例2〜4及び実施
例1の結果とともに下記表1に示した。
尚、比較のために表面樹脂層単独の場合(後に説明する
比較例1)の結果をも併記した。
〔参考例2〕 本参考例2の外装用金属調フィルムは、中間層を下記ウ
レタン系樹脂で形成した以外は、構造、寸法及び製造方
法等は前記実施例1の場合と略同様である。
本参考例2におけるウレタン系樹脂は、以下のポリウレ
タン樹脂をアクリルモノマーでグラフト化してなるグラ
フトポリマーである。即ち、前記参考例1で用いた、商
品名:バーノックL7−920をベースウレタンとして
使用し、それに少なくとも水酸基含有α−βエチレン系
モノマー及びカルボキシル基含有α−βエチレン系モノ
マーを含む混合モノマーをグラフト化させた不変色アク
リルグラフト化ウレタンラッカー・商品名:バーノック
L8−971(大日本インキ化学工業■製・不揮発分2
5±1%、溶剤トルエン、DMF)である、そして、上
記ウレタン系樹脂で形成した中間層の全光線透過率は8
8%であった。
(参考例3〕 本参考例3の外装用金属調フィルムは、中間層を下記ウ
レタン系樹脂で形成した以外は、構造、寸法及び製造方
法等は前記参考例1の場合と略同様である。
本参考例3におけるウレタン系樹脂は、ウレタン樹脂1
00重量部、及び架橋剤25重量部を基本配合とするも
のである。尚ここで、上記ウレタン樹脂としては本参考
例1で使用した、商品名:バーノックL7−920を、
また、架橋剤としては、ブチル化メラミン樹脂・商品名
ニス−パーベッカミンJ−820−60(大日本インキ
工業■製・不揮発分60%、溶剤キシレン、n−ブタノ
ール、粘度Q−T)を用いた。そして、上記ウレタン系
樹脂で形成した中間層の全光線透過率は88%であった
〔参考例4〕 本参考例4の外装用金属調フィルムは、中間層を下記ウ
レタン系樹脂で形成した以外は、構造、寸法及び製造方
法等は前記参考例1の場合と略同様である。
本参考例4におけるウレタン系樹脂は、グラフト化ポリ
ウレタン樹脂100重量部、及び架橋剤25重量部を基
本配合とするものである。尚ここで、上記グラフト化ポ
リウレタンとしては、前記参考例2で使用した、商品名
:バーノックL8−971を、また、架橋剤としては前
記参考例3で使用したブチル化メラミン樹脂・商品名ニ
ス−パーベッカミンJ−820−60を用いた。そして
、上記ウレタン系樹脂で形成した中間層の全光線透過率
は88%であった。
〔実施例1〕 本実施例1の外装用金属調フィルムは、前記参考例4の
外装用金属調フィルムに、更にアクリル系樹脂からなる
第二中間層を金属層3の他面に被着形成し、該金属層3
を裏打ちした構成からなるものである。その概略は、第
1図の部分断面図に示すように、金属層3の他面に上記
第二中間層4が被着形成されている以外は、第2図に示
した外装用金属調フィルムと共通の構成からなるもので
あり、第2図の中間層2aは、第1図の第一中間層2に
対応しているものである。
上記第二中間層4は、前記参考例4の場合と同様にして
金属層3を形成した後、アクリル系樹脂を含有する下記
ポリマー溶液を前記参考例1に示した中間層の場合と同
様にスクリーン印刷機(商品名:ミノマット600L・
ミノグループ製)で、180メツシユ・モノテトロン製
スクリーンを用い、上記金属層の他面にコーティングし
た0次いで、65±3°Cに調整されたオーブン中で6
0分間乾燥を行い、厚さ10μの中間層を形成した。
上記第二中間層は、全光線透過率が88%であった。
上記第二中間層4を形成するポリマー溶液は、メチルメ
タクリレート58重量%、ブチルアクリレート30重量
%及び2−ヒドロキシエチルメタアクリレ−)12重量
%の各組成からなる樹脂成分を48%含有するキシレン
溶液100重量部に対し、コロネートEH(日本ポリウ
レタン工業製)14重量部を加え、十分に攪拌し、混合
して調製した。
尚、金属層3と第二中間層4との密着性を前記「■表面
樹脂層に対する(第一)中間層の密着性」の欄に記載し
たと同様の方法により評価したところ極めて良好であっ
た。
〔比較例1〕 中間層2aを形成せずに、金属層3を表面樹脂層1に直
に被着形成した以外は全て前記参考例1と同様にして比
較例1の外装用金属調フィルムを作成した。
上記表1より、前記参考例1〜4の各外装用金属調フィ
ルムは、比較例1の外装用金属調フィルムより各種性質
に優れ、本発明の外装用金属調フィルムは上記参考例1
〜4の外装用金属調フィルムより更に優れていることが
判る。
〔発明の効果〕
本発明の外装用金属調フィルムは、金属層の密着性が良
好で、且つ曲面貼着が可能で、更に表面樹脂層には種々
美麗な印刷が可能であり、しかも上記金属層に経時的な
腐食・劣化が生じることがなく、耐候性にも優れ、更に
耐温水性、耐溶剤性、耐薬品性にも優れている。
【図面の簡単な説明】
第1図は実施例1の外装用金属調フィルムの概略部分断
面図、第2図は参考例1の外装用金属調フィルムの概略
部分断面図である。 1;表面樹脂N    2;第一中間層3;金属層  
    4:第二中間層表−1

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ポリ塩化ビニル系樹脂からなる表面樹脂層に、金
    属層が、第一中間層を介して被着形成され、且つ該金属
    層の他面には第二中間層が被着形成されており、 上記表面樹脂層が、厚さ20〜200μm、全光線透過
    率30%以上、及び5%伸長時の引張強度2.0kg/
    cm以下であり、 上記第一中間層が、厚さ0.5〜50μm、及び全光線
    透過率30%以上であり、 上記金属層が、厚さ50〜2000Åであり、且つ 上記第二中間層が、厚さ0.5〜50μmである、外装
    用金属調フィルム。
  2. (2)上記第一中間層がウレタン系樹脂で形成され、上
    記第二中間層がアクリル系樹脂で形成されている請求項
    (1)記載の外装用金属調フィルム。
  3. (3)上記第一中間層を構成するウレタン系樹脂が、ポ
    リウレタン及び/又はポリウレタン尿素をグラフト化し
    てなるグラフトポリマーとアミノ樹脂系架橋材とからな
    り、上記グラフトポリマーのグラフト鎖が、少なくとも
    水酸基含有α−βエチレン系モノマー及びカルボキシル
    基含有α−βエチレン系モノマーを含む混合モノマーの
    共重合体で形成され、 上記第二中間層を構成するアクリル系樹脂が、少なくと
    も50重量%以上のポリアクリレート及び/又はポリメ
    タクリレートを成分として含有している請求項(1)記
    載の外装用金属調フィルム。
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