JPH0228626B2 - Taikaseishiiringuzai - Google Patents

Taikaseishiiringuzai

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JPH0228626B2
JPH0228626B2 JP1394285A JP1394285A JPH0228626B2 JP H0228626 B2 JPH0228626 B2 JP H0228626B2 JP 1394285 A JP1394285 A JP 1394285A JP 1394285 A JP1394285 A JP 1394285A JP H0228626 B2 JPH0228626 B2 JP H0228626B2
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silicone resin
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resistance
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Teruyoshi Myazawa
Nobuhiro Shimizu
Kihachiro Nishiuchi
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Nitto Boseki Co Ltd
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Otsuka Chemical Co Ltd
Nitto Boseki Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
[産業上の利用分野] 本発明は、土木、建築、車両、船舶、コンテナ
ー等において、防風、防塵、防音、防水等の目的
で使用される耐火性シーリング材であつて、シー
リング材の適用面にプライマー処理を施すだけ
で、密着性の良好な目地となり、かつ高度の耐
火・耐炎性能をはじめ、防水性、耐候性、耐久
性、耐寒性、耐オゾン性、耐汚染性、塗装適正等
において優れた性質を有し、しかも耐樹脂ヤセに
対しても優れた性質を有するシーリング材を提供
するものである。 [従来の技術] 土木、建築、車両、船舶、コンテナー等の接続
箇所に防風、防塵、防音、防水等の諸性質を付与
する目的で使用されるシーリング材には、ブチル
系、アクリル系、シリコーン系等の油性コーキン
グ材やエマルジヨンコーキング材等が利用されて
いる。 [発明が解決しようとする課題] ところで、前記従来のシーリング材は、そのい
ずれもが近年の高層建築等において特に要求され
ている耐火・耐炎性、耐汚染性、塗装適正等にお
いて十分に満足され得るものではないのが実情で
ある。 特に、耐熱性、防水性、耐候性、耐久性、耐寒
性、耐オゾン性等において優れた性質を有するシ
リコーン樹脂をシーリング材として利用する際に
は、前記シリコーン樹脂に低分子量のシリコーン
オイルを混合した組成物としたり、あるいはキシ
レン等の溶媒を添加した組成物の形態で利用され
るのが普通である。 しかしながら、前者のシリコーンオイルを添加
したシーリング材は、該シーリング材中のシリコ
ーンオイルが被着体上に移行するため、ゴミが吸
着され易く、例えば御影石等の石目地に使用され
た場合に被着体を汚染し易く、耐汚染性において
弱点があり、また後者のキシレン等の溶媒を添加
したものは、シーリング材の施工後溶媒の気化が
進行し、気化した溶媒量に応じた樹脂ヤセの弊害
が発生する。 更に、前述従来のシリコーン樹脂によるシーリ
ング材は、施工されたシーリング材表面(即ち硬
化表面)が高度の撥水性となつているため、該面
への塗料の付着性が大変悪く、例えば外壁板と同
時に目地部分にも塗装仕上げを要望する場合に、
ペイントの乗りが悪いという欠点をも有してい
る。 これに対して本発明は、プライマー処理を施す
だけで目地としての良好なる密着性が発現され、
しかも高度の耐火・耐炎性能をはじめ、防水性、
耐候性、耐久性、耐寒性、耐オゾン性に加え、耐
汚染性、塗装適性等に優れた性質を有し、なおか
つ、耐樹脂ヤセに対しても優れた性質を奏するシ
ーリング材を提供するものである。 [課題を解決するための手段] 本発明の耐火性シーリング材は、分子構造式
中、末端にシリル基を有する常温、常圧下で液状
を呈する分子量7000〜9000の変成シリコーン樹脂
15〜35重量部を含有している混合シリコーン樹脂
100重量部に対して、繊維状チタン酸カリウム5
〜400重量部と、吸熱分解型無機質難燃剤80〜200
重量部とが添加されているペースト状物またはシ
リコーン樹脂ワニスからなるものであり、適宜必
要に応じて無機質粉末、硬化剤、硬化促進剤、着
色剤等が添加されているものである。 茲に本発明における変成シリコーン樹脂とは、
JISA−5758(1979)「建築用シーリング材」にお
ける変成シリコーン系シーリング材で定義されて
いる変成シリコーン樹脂に属するもので、常温、
常圧下で液状を呈する構造式中末端にシリル基を
有する分子量7000〜9000のものであつて、具体的
にはポリプロピレンオキシド主鎖の末端にメチル
ジメトキシシリル官能基を有するテレケリツク液
状ポリマー、ポリプロピレンオキシド主鎖の末端
にメチルモノメトキシシリル基を有するもの或は
PPGとポリイソシアネート基のプレポリマーに
γ−アミノプロピルトリメトキシシランを反応さ
せて得られるシリル基末端液状ポリマー等であ
る。 本発明の耐火性シーリング材は、前記変成シリ
コーン樹脂15〜35重量部を含有する混合シリコー
ン樹脂であつて、この混合シリコーン樹脂中の85
〜65重量部を占めるシリコーン樹脂は一般的なシ
リコーン樹脂で、例えば水素原子、ビニル基、ア
リル基、アリール基、ヒドロキシル基、炭素数1
〜4のアルコキシル基、アミノ基、メルカプト基
等の置換基が少なくとも1個以上含まれているシ
リコーン樹脂、具体的にはポリジメチルシロキサ
ン系シリコーン樹脂、ポリジフエニルシロキサン
系シリコーン樹脂、ポリメチルフエニルシロキサ
ン系シリコーン樹脂及びこれらを他の樹脂で変性
したシリコーン樹脂、即ちエポキシ変性シリコー
ン樹脂、ポリエステル変性シリコーン樹脂、脂肪
酸変性シリコーン樹脂、アルキツド変性シリコー
ン樹脂、アミノ樹脂変性シリコーン樹脂等のオル
ガノポリシロキサン系シリコーン樹脂をはじめ、
ポリアクリルオキシアルキルアルコキシシラン系
シリコーン樹脂やポリビニル系シリコーン樹脂等
の加熱硬化型樹脂や触媒存在下の常温硬化型樹脂
等が使用できる。 また、本発明の耐火性シーリング材に十分な耐
熱、耐火特性と補強効果とを備えさせる繊維状チ
タン酸カリウムは、その成分が一般式K2O・
mTiO2・nH2O(式中mは8以下の正の整数、n
は0または4以下の正の整数を表わす)で示され
る一般に繊維径0.1〜0.7μm、繊維長10〜50μmウ
イスカーであり、酸化チタンと炭酸カリウムとを
原料として焼成法、水熱法、フラツクス法等で製
造されるものである。 繊維状チタン酸カリウムは、そのまま使用する
こともできるが、より優れた補強効果を発現させ
るためには、繊維状チタン酸カリウムに対して
0.05〜1.0重量部程度のシランカツプリング剤、
例えばγ・アミノプロピルトリエトキシシラン、
γ・グリシドキシプロピルトリメトキシシラン等
のシランカツプリング剤で繊維表面が処理されて
いるものを使用するのが好ましい。 更に、本発明の耐火性シーリング材に十分な難
燃特性を付与する難燃剤は、吸熱分解型無機質難
燃剤であつて、具体的には焼石膏、明ばん、ハイ
ドロタルサイト系ケイ酸アルミニウム等の結晶水
放出型、炭酸カルシウムのような炭酸ガス放出
型、さらには水酸化カルシウムや水酸化アルミニ
ウム等の結晶水放出型で、かつ分解吸熱型の無機
化合物からなる無機質難燃剤が使用できる。 本発明の耐火性シーリング材において、前記吸
熱分解型無機質難燃剤と共に所望に応じて公知の
リン酸エステル型、有機ハロゲン化合物型、ホス
フアゼン化合物型等の有機難燃剤や、アンチモン
化合物等の無機質難燃剤を併用することもでき
る。 また、所望に応じて前述の繊維状チタン酸カリ
ウムに酸化チタン、マイカ、アルミナ、タルク、
ガラス繊維粉末、岩綿微細繊維、シリカ粉末及び
クレイ等の無機質微粉末を添加しても優れた防炎
特性が得られる。 また、所望に応じて適宜添加される成分たる硬
化剤や硬化促進剤は、シリコーン樹脂に対して
は、例えば金属カルボン酸塩、有機スズ化合物、
チタンキレート化合物、三級アミン化合物、過酸
化物及び白金系触媒等が、また変成シリコーン樹
脂に対しては、例えば第三級アミン、スズ()
脂肪酸塩系触媒等が使用できる。 更に、本発明の耐火性シーリング材に高伸度特
性を付与するために、所望に応じて添加される可
塑剤は、例えばフタル酸エステル、リン酸エステ
ル、脂肪酸エステル、芳香族炭化水素等である。 なおまた、本発明の混合シリコーン樹脂のペー
スト状物又はシリコーン樹脂ワニスを得る際に
は、組成物中の各成分が均一に溶解或は分散され
るような溶剤、例えばキシレン、ナフサ、ガソリ
ン或はベンゼン等の石油系溶剤が使用されるもの
であるが、前記溶剤は、シーリング材における樹
脂ヤセを回避するためには、全混合物中の10重量
部以下で使用するのが好ましい。 [発明の作用、効果] 本発明の耐火性シーリング材は、常温、常圧下
で液状を呈する分子量7000〜9000の変成シリコー
ン樹脂15〜35重量部とシリコーン樹脂65〜85重量
部との混合シリコーン樹脂100重量部と、繊維状
チタン酸カリウム5〜400重量部と、吸熱分解型
無機質難燃剤80〜200重量部とからなるペースト
状物又はシリコーン樹脂ワニスであるから、該シ
ーリング材中の液状の変成シリコーン樹脂が、シ
リコーン樹脂に対して可塑化作用を呈する点でシ
リコーンオイルと同様の作用を奏すると共に、同
じくシリコーンオイルと同様の作用を奏する可塑
剤の添加、配合を可能にする働きを奏するもので
あり、前記変成シリコーン樹脂の存在が、繊維状
チタン酸カリウム、無機質難燃剤、無機質微粉末
等の添加を可能にする高伸度特性をもたらすと同
時に塗装適正をも付与することができる。 尚、本発明の耐火性シーリング材は、前述の通
り、常温、常圧下で液状を呈する変成シリコーン
樹脂を含有する混合シリコーン樹脂であるから、
シリコーンオイルが混合されているシリコーン樹
脂からなるシーリング材に比較して汚染性の問題
が、キシレン等の溶媒によつて軟化されているシ
リコーン樹脂からなるシーリング材の如き樹脂ヤ
セの問題もなく、しかも塗装適正においても優れ
た性質を有するシーリング材たらしめることがで
きる。 また、本発明の耐火性シーリング材は、前記混
合シリコーン樹脂100重量部に対して繊維状チタ
ン酸カリウム5〜400重量部を含有しているため、
シーリング材中のシリコーン樹脂による撥水作用
と、繊維状チタン酸カリウムによる極めて優れた
防炎作用及び補強作用とがバランスよく奏される
ものである。 更にまた、本発明の耐火性シーリング材におい
ては、前記混合シリコーン樹脂100重量部に対し
て吸熱分解型無機質難燃剤80〜200重量部を含有
しているから、シリコーン樹脂による撥水作用
と、吸熱分解型無機質難燃剤による難燃化作用と
がバランスよく奏されるものである。 以上を総合するに、本発明の耐火性シーリング
材は、変成シリコーン樹脂とシリコーン樹脂との
混合シリコーン樹脂がこれに添加されている繊維
状チタン酸カリウム及び吸熱分解型無機質難燃剤
等に対してバインダーとしての働きを有するペー
スト状物又はシリコーン樹脂ワニスとされること
によつて、密着性が良好で、しかも汚染性、塗装
不適性、樹脂ヤセ、硬化初期における残留タツク
等の問題がなく、かつ高度の耐火・耐炎性能・防
水性、耐候性、耐久性、耐寒性、耐オゾン性等の
諸性質を具備するとができる。 [実施例] 以下、各種実施例をもつて本発明の耐火性シー
リング材の諸特性を具体的に説明する。 実施例 1 下記(1)〜(9)からなる混合組成物を小型スーパー
ミキサーで撹拌、混合して略均一な高粘稠の分散
液からなるシリコーン樹脂−変成シリコーン樹脂
ワニス〔粘度35万cps(25℃)〕を得た。 (1) 変成シリコーン樹脂(*1) ……30重量部 (分子量7000〜9000) (2) シリコーン樹脂(*2) ……70重量部 (分子量70000〜74000) (3) 繊維状チタン酸カリウム ……20重量部 (4) ワラストナイト ……8重量部 (5) 水酸化アルミニウム ……120重量部 (6) マイカ(325メツシユパス) ……30重量部 (7) 着色剤(*3) ……3重量部 (8) 分散剤(*4) ……1重量部 (9) キシレン ……4重量部 註) *1は、ポリプロピレンオキシド主鎖の末
端にメチルジメトキシシリル官能基を有するテ
レケリツク液状ポリマー[鐘淵化学工業(株)製、
商品名「カネカMSポリマー」〕(以下同様)。 *2は、大塚化学(株)製、ポリジメチルシロキ
サン系シリコーン樹脂(以下同様)。 *3は、石原産業(株)製、酸化チタン商品名R
−380(以下同様)。 *4は、西ドイツ国Schweegmann(株)製、レ
シチン、商品名「Wett−Agent」(以下同様)。 前記で得られたシリコーン樹脂−変成シリコー
ン樹脂ワニス286重量部に、シリコーン樹脂用硬
化剤及び硬化促進剤11重量部、変成シリコーン樹
脂用硬化剤(オクチル酸錫)及び硬化促進剤(ラ
ウリルアミン)1.4重量部を添加し、本発明の耐
火性シーリング材の一実施例品〔〕を得た。 実施例 2 下記(1)〜(7)からなる混合組成物を小型スーパー
ミキサーで撹拌、混合して略均一な高粘稠の分散
液からなるシリコーン樹脂−変成シリコーン樹脂
ワニスを得た後、これに前記実施例1と同様に硬
化剤及び硬化促進剤を添加し、本発明の耐火性シ
ーリング材の一実施例品〔〕を得た。 (1) シリコーン樹脂 ……70重量部 (分子量70000〜90000) (2) 変成シリコーン樹脂 ……30重量部 (分子量7000〜9000) (3) 繊維状チタン酸カリウム ……28重量部 (4) 水酸化アルミニウム ……150重量部 (5) 着色剤 ……3重量部 (6) 分散剤 ……1重量部 (7) キシレン ……4重量部 実施例 3 ジオクチルフタレートからなる可塑剤を変成シ
リコーン樹脂に混合し、得られた混合物にシリコ
ーン樹脂を添加した組成物をその他の充填材及び
溶剤と共に小型スーパーミキサーで撹拌、混合し
て、下記(1)〜(8)からなる混合組成物の略均一な高
粘稠の分散液からなるシリコーン樹脂−変成シリ
コーン樹脂ワニスを得た後、これに前記実施例1
と同様に硬化剤及び硬化促進剤を添加し、本発明
の耐火性シーリング材の一実施例品〔〕を得
た。 (1) シリコーン樹脂 ……70重量部 (分子量70000〜90000) (2) 変成シリコーン樹脂 ……30重量部 (分子量7000〜9000) (3) 繊維状チタン酸カリウム 28重量部 (4) 水酸化アルミニウム ……150重量部 (5) 着色剤 ……3重量部 (6) 分散剤 ……1重量部 (7) キシレン ……4重量部 (8) 可塑剤(ジオクチルフタレート)
……15重量部 実施例 4 前記実施例3の手順において可塑剤(ジオクチ
ルフタレート)の添加量を7.5重量部にする以外
は、全て前記実施例3と同様に処方し、本発明の
耐火性シーリング材の一実施例品〔〕を得た。 実施例 5 下記(1)〜(8)からなる混合組成物を小型スーパー
ミキサーで撹拌、混合して略均一な高粘稠の分散
液からなるシリコーン樹脂−変成シリコーン樹脂
ワニス[粘度 万cps(25℃)]を得た。 (1) シリコーン樹脂 ……80重量部 (2) 変成シリコーン樹脂 ……20重量部 (3) 繊維状チタン酸カリウム ……20重量部 (4) 炭酸カルシウム ……100重量部 (白石工業(株)製、商品名CCR) (5) 岩綿微細繊維 ……58重量部 (日東紡績(株)製、商品名ミクロフアイバー) (6) 着色剤 ……3重量部 (7) 分散剤 ……1重量部 (8) キシレン ……4重量部 続いて、前記得られたシリコーン樹脂−変成シ
リコーン樹脂ワニス286重量部に、シリコーン樹
脂用硬化剤及び硬化促進剤11重量部、変成シリコ
ーン樹脂用硬化剤(オクチル酸錫)及び硬化促進
剤(ラウリルアミン)1.4重量部を添加し、本発
明の耐火性シーリング材の一実施例品[V]を得
た。 (1) シリコーン樹脂(*5) (分子量70000〜74000) ……70重量部 (分子量40000〜45000) ……10重量部 (2) 変成シリコーン樹脂(*6) ……20重量部 (分子量8000〜10000) 註) *5は、ジメチルポリシロキサン *6は、ポリプロピレンオキシド主鎖の末端
に、メチルジメトキシシリル官能基の外に、メ
チルモノメトキシシリル基を付けたもの 前記以外の成分は実施例1と同様にして本発明
の一実施例品〔〕を得た。 以上の各実施例品の引張伸度と引張強度とを第
1表に表示する。
【表】 比較例 1 下記(1)〜(6)からなる混合組成物を小型スーパー
ミキサーで撹拌、混合してシリコーン樹脂ワニス
を得た後、このシリコーン樹脂ワニス262重量部
に第三級アミン化合物と白金系触媒とからなるシ
リコーン樹脂用硬化剤及び硬化促進剤17重量部を
添加し、比較のためのシーリング材〔〕を得
た。 (1) シリコーン樹脂 ……100重量部 (分子量70000〜74000) (2) 繊維状チタン酸カリウム ……28重量部 (3) 水酸化アルミニウム ……120重量部 (4) 着色剤 ……3重量部 (5) 分散剤 ……1重量部 (6) キシレン 10重量部 比較例 2 下記(1)〜(5)からなる混合組成物を前記比較例2
における混合組成物と同様に処理して、無溶剤の
比較のためのシーリング材〔〕を得た。 (1) 低分子量シリコーンオイル ……100重量部 (分子量30000以下) (2) 繊維状チタン酸カリウム ……28重量部 (3) 水酸化アルミニウム ……120重量部 (4) 着色剤 ……3重量部 (5) 分散剤 ……1重量部 以上の各実施例及び比較例で得られた各シーリ
ング材の耐火性試験結果、耐樹脂ヤセテスト結
果、硬化初期の耐残留タツク試験結果をまとめて
第2表に表示する。 尚、各試験の試験方法は以下の通りである。 耐火性試験: JIS−A1304に準拠して作成した簡易小型垂直
耐火試験炉、即ち、添付図面の第1図に示される
ように、縦1000mm、横500mm、厚さ60mmの二枚の
耐火用石綿セメント押出板1,2を、両者の間に
12mmの間隙部(S)を存して配置し、間隙部
(S)の裏面に縦100mm、横100mm、厚さ10mmの3
枚の杉板3,3,3を上、下方向3箇所A、B、
Cに接当し、次いで符号4で表示される位置に、
ガラス繊維不織布からなる第2次防火用シール材
を前記間隙部(S)の約半分相当に充填した後、
前記各実施例及び比較例で得られたシーリング材
をコーキングガンで充填し、24時間経過後に、第
1次シール材5表面から火焔を当て、建築基準法
施行令第107条第1号の規定に基く加熱標準曲線
に沿つて30〜60分間加熱したときの第2次シール
材4の裏面温度を、前記杉板3の接当位置にて測
定することによつて実施した。 後記第2表には、前記測定温度のうちの最高温
度を表示した。 耐汚染性試験: 日本電気ガラス(株)製のネオパリエ(人工大理
石)を被着体として使用し、交通量の激しい道路
端で、しかも火山灰土等の木コリやゴミの発生し
易い屋外で、試験期間3ケ月で実施した。 塗装適正試験: シーリング材で形成されている塗膜の表面に、
塗料〔関西ペイント(株):ビニデラツクス−300、
外装用アクリルエマルジヨン〕吹付け、その付着
性を目視評価した。 耐樹脂ヤセテスト: 前述の耐汚染性試験の際のセツトの目地におけ
る樹脂ヤセの状態を目視評価した。 硬化初期の残留タツク試験: タツクフリーの状態を触感評価した。 尚、 耐汚染性については、 耐汚染性のあるもの ……〇 かなりの汚染性のあるもの ……× で表示した。 塗装適正は、 塗装適正を有するもの ……〇 塗装適正のないもの ……× で表示した。 耐樹脂ヤセは、 樹脂ヤセの殆どないもの ……〇 樹脂ヤセがかなりあるもの ……× で表示した。 硬化初期の残留タツクは、 残留タツクが8時間未満のもの ……〇 残留タツクが8〜12時間のもの ……△ で表示した。
【表】 本発明の耐火性シーリング材は以上の通りの構
成から成るもので、プライマー処理を施すだけで
良好なる密着性を有する目地となり、かつ高度の
耐火・耐炎性能をはじめ、防水性、耐候性、耐久
性、耐寒性、耐オゾン性、耐汚染性、塗装適正等
に優れた性質を有し、また耐樹脂ヤセ性について
も優れた性質を奏するものである。 また、本発明の耐火性シーリング材は、該シー
リング材を構成する組成物中に可塑剤を含有させ
ることが可能であり、この可塑剤の添加で高伸度
の耐火性シーリング材となし得るものであるた
め、伸度特性を必要とする分野での耐火性シーリ
ング材として優れた作用、効果を奏するものであ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図はシーリング材の耐火性試験で実施した
試験装置の平面図、第2図はその縮小背面図であ
る。 1,2…耐火用石綿セメント押出板、3…杉
板、4…第2次シール材、5…第1次シール材、
A、B、C…裏面温度測定位置。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 分子構造式中、末端にシリル基を有する常
    温、常圧下で液状を呈する分子量7000〜9000の変
    成シリコーン樹脂15〜35重量部を含有している混
    合シリコーン樹脂100重量部に対して、繊維状チ
    タン酸カリウム5〜400重量部と、吸熱分解型無
    機質難燃剤80〜200重量部とが添加されているペ
    ースト状物またはシリコーン樹脂ワニスからなる
    ことを特徴とする耐火性シーリング材。 2 酸化チタン、マイカ、アルミナ、タルク、ガ
    ラス繊維粉末、岩綿微細繊維、シリカ粉末、クレ
    イの中から選択される1種以上の無機質微粉末が
    含有されていることを特徴とする特許請求の範囲
    第1項記載の耐火性シーリング材。
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JP2007002663A (ja) * 2006-09-08 2007-01-11 Danto Holdings Corp タイル張り床の構成方法

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