JPH02286019A - サトイモ属植物の塊茎の増殖方法 - Google Patents

サトイモ属植物の塊茎の増殖方法

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Publication number
JPH02286019A
JPH02286019A JP1107216A JP10721689A JPH02286019A JP H02286019 A JPH02286019 A JP H02286019A JP 1107216 A JP1107216 A JP 1107216A JP 10721689 A JP10721689 A JP 10721689A JP H02286019 A JPH02286019 A JP H02286019A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tubers
medium
growth
taro
plant
Prior art date
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Pending
Application number
JP1107216A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinichi Yano
伸一 矢野
Waichiro Kawarabayashi
河原林 和一郎
Toshiko Doi
土井 俊子
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsui Petrochemical Industries Ltd
Original Assignee
Mitsui Petrochemical Industries Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Mitsui Petrochemical Industries Ltd filed Critical Mitsui Petrochemical Industries Ltd
Priority to JP1107216A priority Critical patent/JPH02286019A/ja
Publication of JPH02286019A publication Critical patent/JPH02286019A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Cultivation Of Plants (AREA)
  • Breeding Of Plants And Reproduction By Means Of Culturing (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は組織培養によりサトイモ属植物の塊茎を大量に
増殖する方法に関する。
〔従来の技術〕
サトイモ属植物は、食用作物として重要なサトイモを含
み、広く栽培されているが、ウィルス感染による収量、
品質の低下が大きな問題となっている。このため近年ウ
ィルスに汚染されていない茎頂を材料として組織培養に
より種苗を大量に増殖する手法が試みられている。しか
し現在まで組織培養による苗の増殖についてはいくつか
報告があるものの、培養により効率よく塊茎を形成させ
ることは難しく、苗よりも貯蔵、運搬の点で大きな利点
を持つ塊茎の増殖の例は極めて少なかった。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明はサトイモ属植物の組織培養において、塊茎形成
を効率的に行なわせる手段を提供することにより、サト
イモ属植物の塊茎を効率良く大量増殖することを目的と
する。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者は上記のような従来のサトイモ属植物の培養方
法の問題点を認識した上で研究を重ねた結果、培地に生
長抑制物質を添加することにより、塊茎の形成率が向上
し、また塊茎の肥大が促進されることを見いだし本発明
を完成した。
即ち、本発明はサトイモ属植物の塊茎を培養により増殖
する方法において生長抑制物質を含有する培地を用いる
ことを特徴とするサトイモ属植物の塊茎の増殖方法であ
る。
本発明において使用できる植物はサトイモ属に属する植
物であり、サトイモ、ハスイモ等が例示できる。
本発明において使用される植物材料には、組織片、培養
細胞等があげられるが、植物体の全部を材料とすること
も可能である。組織片としては、茎頂、茎、葉、花、種
子、塊茎、根等の組織を切断したものを例示することが
できる。また培養細胞とは前記組織片を公知の方法によ
って組織培養することによって得られる未分化の不定形
細胞である。
本発明では上記組織片を通常の組織培養に用いられる培
地を用いて塊茎を形成させ、得られた塊茎の切片を本発
明に係る特定の培地で培養することにより増殖させる方
法を用いることができる。
また、本発明に係る特定の培地で培養して得られた塊茎
の切片を材料にすることもできる。
本発明において塊茎の増殖に使用される培地は、生長抑
制物質を必須成分として含み、該成分以外の必須成分と
して無機成分および炭素源を含み、これに植物生育調節
物質、ビタミン類等を必要に応じて添加した培地である
上記培地の無機成分としては、通常の組織培養に用いら
れる培地の無機成分が挙げられ、炭素源としては、シジ
糖、ブドウ糖、果糖、麦芽糖などを挙げることができ、
添加量は一般に5 g/ 1−150g/j!が良く、
好ましくは10g/ l −100g/ lである。
培地のpHは4.0−8.0が好適である。
上記培地にて培養植物の生育、分化を促進するために公
知の植物生育調節物質を使用することができ、この植物
生育調節物質としては、ベンジルアデニン、カイネチン
、ゼアチン、イソペンテニルアデニン、インドール酢酸
、インドール酪酸、ナフタレン酢酸、2,4−ジクロロ
フェノキシ酢酸等を挙げることができる。
本発明において使用される培地として具体的には、ムラ
シゲ・スクーグ培地、ホワイト培地、ニッチアンドニッ
チ培地、リンスマイヤー・スクーグ培地等の通常の組織
培養に使用される培地、あるいはこれらの培地を改変し
た培地などを挙げることができる。
また培養中に光は必ずしも必要ではないが、100−1
0.000ルクスの光量の照明下で培養するとさらによ
い結果が得られることもある。培養の温度は15−35
℃が好適である。
本発明における培養の方法としては、植物組織培養にお
ける公知の方法が適用でき、培地の種類としては固形培
地、液体培地とも使用できる。固形培地としては、寒天
、ジェランガム等の公知の固形化剤を使用した培地があ
げられる。液体培地を使用した際の培養方法としては、
静置培養、振盪培養、攪拌培養、通気培養等をあげるこ
とができ、また液体培地と、紙、無機繊維、有機繊維等
の培地材を併用して培養する方法も適用できる。
本発明において使用される生長抑制物質としては抗ジベ
レリン剤、抗オーキシン剤、ABA等の植物生長抑制剤
または矯化剤として使用される化学物質があげられるが
、クロロコリン塩、アブシジン酸、アンシミドールが特
に好適である。また生長抑制物質の濃度は、添加後の培
地中の濃度で通常10− ”〜10−”Mであるが、1
0−’〜10− ’ Mが好ましい。
生長抑制物質の培地への添加時期は任意であり、培養開
始時より添加しても、また培養の途中から添加しても効
果が得られるが、最初に生長抑制物質を含まない培地で
材料から芽を伸長させ、次に生長抑制物質を含む培地で
培養し塊茎を形成させると特に効果的である。
〔実施例〕
以下、実施例及び比較例に基づいて、本発明方法を具体
的に説明する。
実施例1 生長点由来の培養植物より得られたサトイモ(品種名石
川早生)の塊茎を、1切片が平均0.2gになるように
切断し、シーJFf 4%、ベンジルアデニン1 pp
m+を含有するpH5,7の無菌のムラシゲ・スクーグ
の液体培地50dを入れた培養器(容量150d)に切
片を添加した。グラスフィルターをとりつけたガス通気
管を培養器に装着し、0.22μmの除菌フィルターを
通過させた空気3d/分の速度でガス通気管を通して液
体培地中に吹き込みながら、25°C13,0001u
xの照度、16時間日長で30日間培養したところ塊茎
表面に芽が形成され伸長した。
次いでシ!!$14%、塩化クロロコリン5X10−’
Mを含有するpH5,7の無菌のムラシゲ・スクーグの
液体培地に培地を交換して同様に30日間培養した。芽
の基部が肥大して塊茎が形成された。1切片当りの塊茎
の形成数と、塊茎の平均直径を表に示した。
実施例2 実施例1において、交換後の培地に塩化クロロコリンの
代わりにアブシジン酸10− ’ Mを含む以外は実施
例1と同様に培養して塊茎を得た。塊茎の形成数と、平
均直径を表に示した。
実施例3 実施例1において、交換後の培地に塩化クロロコリンの
代わりにアンシミドール3X10−’Mを含む以外は実
施例1と同様に培養して塊茎を得た。
塊茎の形成数と、平均直径を表に示した。
比較例 実施例工において、交換後の培地に塩化クロロコリンを
含まないこと以外は実施例1と同様に培養して塊茎を得
た。塊茎の形成数と、平均直径を表に示した。
表  培養によって得られた塊茎の測定値実施例12.
0 実施例21.6 実施例31.7 比較例    1.4 〔発明の効果〕 本発明の生長抑制物質を培地に添加するサトイモ属植物
の組織培養方法によれば、従来法に比べて切片光たりの
塊茎の形成数が多くなり、又塊茎の生育速度も早くなる
ので効率良く塊茎を増殖することができる。
出願人 三井石油化学工業株式会社 代理人 弁理士 平 木 祐 輔 同  弁理士 石 井 貞 次

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、サトイモ属植物の塊茎を培養により増殖する方法に
    おいて生長抑制物質を含有する培地を用いることを特徴
    とするサトイモ属植物の塊茎の増殖方法。 2、生長抑制物質がクロロコリン塩であることを特徴と
    する請求項1記載の方法。 3、生長抑制物質がアブシジン酸であることを特徴とす
    る請求項1記載の方法。 4、生長抑制物質がアンシミドールであることを特徴と
    する請求項1記載の方法。
JP1107216A 1989-04-28 1989-04-28 サトイモ属植物の塊茎の増殖方法 Pending JPH02286019A (ja)

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JP1107216A JPH02286019A (ja) 1989-04-28 1989-04-28 サトイモ属植物の塊茎の増殖方法

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1073344C (zh) * 1997-10-07 2001-10-24 南京农业大学 一种槟榔芋种用球茎的繁殖方法
CN104145820A (zh) * 2014-08-18 2014-11-19 安徽省农业科学院园艺研究所 一种红芽芋的组培快繁方法
CN104823844A (zh) * 2015-01-27 2015-08-12 江苏省中国科学院植物研究所 一种莲属植物的组织培养方法
CN114617037A (zh) * 2022-04-06 2022-06-14 湖北瑞晟农业科技有限责任公司 一种芋头的栽种方法
CN115024224A (zh) * 2022-06-28 2022-09-09 广东省农业科学院环境园艺研究所 一种利用块茎薄层培养获得多倍体彩叶芋的方法

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