JPH0228418Y2 - - Google Patents

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JPH0228418Y2
JPH0228418Y2 JP1984100055U JP10005584U JPH0228418Y2 JP H0228418 Y2 JPH0228418 Y2 JP H0228418Y2 JP 1984100055 U JP1984100055 U JP 1984100055U JP 10005584 U JP10005584 U JP 10005584U JP H0228418 Y2 JPH0228418 Y2 JP H0228418Y2
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temperature
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JP1984100055U
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Description

【考案の詳細な説明】
この考案は所定の温度以下に保存すべき食品、
医薬等が所定温度以上に放置されたことおよび放
置時間を検知する温度検知ラベルに関するもので
ある。 従来、冷暗所に蓄える薬品とか冷所に保存すべ
き侵品等が所定温度以上に放置された履歴を知る
ための表示装置として滲透材の毛細管現象を利用
したものが知られている(たとえば特開昭50−
60262号)。これらはろ紙のような白色の滲透材と
着色液体および着色液体を担持する多孔性マトリ
ツクスもしくは着色液体溜めとから成り、該着色
液体は所定温度以下では固体または半固体で、所
定温度以上では液体となり滲透材との接触により
滲透を開始し、その滲透域を観察することによつ
て所定温度以上に放置されたことおよび放置時間
を検知する。また液体中に無色の発色剤を含ませ
ておき、滲透材の所定の地点に他方の顕色剤を備
えておき、液体が滲透材中を移行してきて上記顕
色剤に触れると反応して着色するものである。本
考案はこれらと同様に毛細管現象を利用したもの
であるが、液体中にはいかなる色料、発色剤も含
ませることなく、特定の顔料塗工紙の裏面または
内部に着色層を設けたものを滲透材として用いる
ことにより、温度検知ラベルを安価に提供するこ
とを目的とする。この滲透材は不透明度、白色度
が高いから、液体の滲透により透明化することに
より現われた着色層が従来品に比しコントラスト
が良いという効果を有する。また着色層は印刷に
より1以上の部域として設けることができるか
ら、複数の色彩表示が可能であることも本考案の
特徴である。 本考案により裏面または内部に着色層を有する
顔料塗工紙を滲透材とし、該滲透材の表面の一方
の部域上に吸収材で包まれた検知剤充てん小袋が
固定されて成る長方形の部材と、該部材を外装す
る透明フイルムおよび所定の部域に窓を有する不
透明カバーとを組合せて成るラベル状物であつ
て、上記検知剤は所定温度以下では固体または半
固体であり、該所定温度以上では無色の液体で上
記着色層を溶解せず、かつこれと反応しない物質
であり、上記検知剤充てん小袋が解封されている
時、該所定温度以上において液体の検知剤は、上
記吸収材を経て該滲透材の一端に滲透し、該滲透
材の他端に向つて該滲透材表面と平行に該滲透材
中を移行することができ、該検知剤が移行した部
域の該滲透材を透明化することにより上記着色層
が上記不透明カバーの窓から観察できることを特
徴とする温度検知ラベルが提供される。 以下、図面に基づいて本考案の1つの態様を説
明する。第1図は本考案の温度検知ラベルの1部
切欠き平面図、第2図は第1図のA−A線に沿う
拡大断面図である。両図において1は原紙、2は
顔料塗工層、3は着色層、4は滲透材、5は検知
剤、6は検知剤充てん小袋、7は吸収材、8,8
bは透明フイルム、9は不透明カバー、10は窓
である。 本考案の滲透材4には原紙1の片面もしくは両
面に顔料塗工層2を設けた顔料塗工紙の裏面に着
色層3を設けたものを用いる。顔料塗工紙を用い
るのは着色層の透き通しがないので液体が滲透し
た際の色彩のコントラストが鮮かだからである。
単なる原紙に着色層を設けても透き通しのためコ
ントラストが悪く本考案の目的は達成されない。
本考案の原紙にはろ紙のように通気性が高いも
の、上質紙のように比較的通気性が低いものなど
いづれも使用できるが、均一で薄い塗工層が得ら
れる点、着色層の透き通しがないなどの点で上質
紙が好ましい。その叩解度は100〜600カナデイア
ンスタンダードフリーネス(CSF)の範囲で用い
られ、好ましいのは300〜400CSFである。100以
下では滲透材が密になりすぎ、また600以上にな
ると上記の透き通しを生じやすい。市販の片面コ
ート紙、両面コート紙も用いうる場合があるが、
本考案者の実験によれば一般に片面コート紙の非
コート面に着色層を設けたものが検知時の色調の
コントラストが良いという傾向があつた。着色層
は原紙および顔料塗工層により隠蔽されているの
で滲透材の表面は通常は白色、不透明である。
たゞし原紙、顔料塗工層などの着色は目的により
妨げなく、検知時に裏面の着色層との合成色があ
らわれるように構成してもよい。顔料塗工層はい
わゆる水性クレーコーテイング法により設ける
が、顔料としてはカオリン、炭酸カルシウム、タ
ルク、水酸化アルミニウム等屈折率が1.7以下の
公知の白色顔料を用いる。二酸化チタンなどのよ
うに屈折率が高い顔料は液体の滲透による滲透材
の透明化を妨げるので好ましくなく、顔料全体に
対して7重量%以下にとどめる。顔料のバインダ
ーとしては公知の天然、合成バインダーを用いる
が、フイルム形成性が比較的弱く、乾燥後は透明
となるものが好ましい。たとえば酸化デンプン、
カゼイン、アルギン酸ソーダ、ポリビニルアルコ
ール、アクリルラテツクス等を例示できる。顔料
およびバインダーの混合比は上記の観点から固形
分重量比で100:10〜40の範囲で用いることがで
き100:15〜30が好適である。耐水化剤その他の
配合成分は本考案の目的を害しない程度に用いて
も差支えない。水性塗料の塗工量は原紙の種類、
坪量などにより異なるが片面にのみ2.5〜15g/
m2、もしくは両面に1.5〜10g/m2づつ塗工する。
たゞし本考案では片面塗工で十分に目的を達成で
きる。着色層は任意の色彩の染料、顔料等をビヒ
クルとともに、もしくはビヒクルを用いずに印
刷、塗工などの手段によつて設ける。着色層は検
知剤に不溶でなければならない。コントラストが
悪化するからである。また検知剤と化学反応して
顕色するものは本考案から除かれる。この着色層
は水溶性の染料をそのまゝ、もしくはポリビニル
アルコールなどの水溶性ビヒクルを用いて印刷、
塗工して得られる。また油溶性染料をアマニ油な
どの乾性油をビヒクルとして印刷してもよい。イ
ンキ付着量は鮮明な印刷、塗工が得られゝば足り
通常は0.5〜3g/m2を顔料塗工紙の片面に、好ま
しくは上記の量を片面塗工紙の非コート面に印
刷、塗工する。この際、印刷により2以上の着色
部域を設けることができる。たとえば所定温度以
上に放置されたがなお許容範囲内である経過時間
を青の着色部域とし、これを越えた地点を赤の部
域としてそれぞれ窓を設けて表示する。検知剤5
は、所定温度以下では固体または半固体で事実上
毛細管現象を起さない単独物または混合物であ
り、所定温度以上では無色液体となつて吸収材を
経て滲透材の一端に滲透し、滲透材の他端に向つ
て滲透材中を移行していく。なおその後所定温度
以下になれば検知剤はその場で固体または半固体
となつて、滲透、移行は停止することとなる。そ
のため検知剤は前述の如く着色層を溶解したり、
これと反応する物質であつてはならない。このよ
うな検知剤としては室温附近に融点をもつ植物油
でコーヒー豆油(8〜9℃)、扁桃油(12−15
℃)、菜種油(16−21℃)、くるみ油(16−20℃)、
炭素数6以上の高級アルコール類、特に脂肪族飽
和1価アルコール類、C8(−14.9℃)、C9(−5
℃)、C10(6.9℃)、C12(24℃)、C14(37.9℃)、C1
6

(49.3℃)、C18(58℃)、などの単独あるいは混合
物、また2級アルコール、不飽和アルコール、羊
毛脂に含まれる高級ジオール等から選ばれたも
のゝ単独あるいは混合物として用いることができ
る。脂肪族飽和1塩基性酸類としてはC6(−2
℃)、C7(−10℃)、C8(16℃)、C9(12℃)、C10(3
1
℃)、C11(28℃)、C12(43℃)、C13(40℃)、C14
54
℃)、C15(51℃)、C16(62℃)、C17(60℃)、C18
69
℃)等を例示することができる。 検知剤充てん小袋6は本考案のラベルを使用す
るときに指圧などによつて容易に解封されるも
の、たとえばポリエチレンフイルム、金属箔など
を用いて作る。また吸収材7は液体となつた検知
剤を吸収、担持するためのもので和紙、ウレタン
フオームなど吸液容量が滲透材より大きな任意の
材料が用いられる。 以上が本考案の主要部の1態様であるが、さら
に実施の態様を説明しつゝ本考案の特徴を明らか
にする。以下、部は重量部である。 滲透材用の原紙として広葉樹さらしクラフトバ
ルブ(LBKP)100%を叩解度400カナデイアンス
タンダードフリーネス(CSF)に調整し、坪量
82g/m2に抄造した。水性塗料としてはカオリン
100部、酸化デンプン18部より成る水性白色顔料
を原紙の表面に塗工し、軽くスーパーカレンダー
を掛け平滑化した後、その裏面に水溶性食品色素
赤色402号をビヒクルを用いずに、0.5%濃度で塗
工し、坪量90g/m2の滲透材を製造した。検知剤
は10℃を検知温度とするためにミリスチルアルコ
ール33部とオレイルアルコール67部の混合物を作
り75μm厚のポリエチレン製小袋6に0.02g充てん
し、これを吸収、担持するに足る大きさの和紙
(40g/m2)の小片を吸収材7として用いた。こ
れを滲透材(6mm×40mm)の一端に図の如く載せ
て固定した。そして100μm厚のポリエチレン外装
フイルム8,8bで密封した。このものを7℃に
調整した容器中に保管して30分後に検知剤小袋を
圧し漬した。検知剤は固形をなし滲透は生じなか
つた。次に15℃の室内に移して液体状の検知剤が
滲透移行した部域である滲透材の呈色長さを観察
したところ次表の結果を得た。呈色長さは滲透材
の一方の端部からの長さを示す。即ち、呈色長さ
は検知剤が上記検知温度を越えて放置された時間
を表示するものである。
【表】 呈色部域は、鮮明な赤色を示し、白地の部域と
はつきり区別でき再現性のあるものであつた。こ
の部材に窓10を開けた不透明カバー9を接着し
食品、薬品等の変質防止用温度検知ラベルとして
十分に使用できた。なお、本願考案の温度検知ラ
ベルは使用されるまで、検知剤が充てん小袋中に
封入されているので、保管や取り扱いが容易であ
る。また、原紙の叩解度、坪量などを変え、さら
に検知剤を選択することにより呈色長さの異なる
ものも提供できる。 以上に詳説した如く本考案は顔料塗工紙が特定
の検知剤の滲透により透明化する結果、裏面の着
色層が鮮明に透視されることを技術的思想とする
ものである。従つて着色層の塗設位置はそれが表
面から見て顔料塗工層、原紙などによつて隠ぺい
されている限り顔料塗工紙の裏面に限定されるも
のではない。たとえば他の好適な態様として第2
図の着色層3のかわりに原紙1と顔料塗工層2の
中間に着色層が塗設された顔料塗工紙を滲透材と
して用いた温度検知ラベルを挙げることができ、
このものは前記と同一の目的を達成することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の温度検知ラベルの1部切欠き
平面図、第2図は第1図のA−A線に沿う拡大断
面図である。両図において1は原紙、2は顔料塗
工層、3は着色層、4は滲透材、5は検知剤、6
は検知剤充てん小袋、7は吸収材、8,8bは透
明フイルム、9は不透明カバー、10は窓、であ
る。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 裏面または内部に着色層を有する顔料塗工紙を
    滲透材とし、該滲透材の表面の一方の部域上に吸
    収材で包まれた検知剤充てん小袋が固定されて成
    る長方形の部材と、該部材を外装する透明フイル
    ムおよび所定の部域に窓を有する不透明カバーと
    を組合わせて成るラベル状物であつて、上記検知
    剤は所定温度以下では固体または半固体であり、
    該所定温度以下では無色の液体で上記着色層を溶
    解せず、かつこれと反応しない物質であり、上記
    検知剤充てん小袋が解封されている時、該所定温
    度以上において液体の検知剤は、上記吸収材を経
    て該滲透材の一端に滲透し、該滲透材の他端に向
    つて該滲透材表面と平行に該滲透材中を移行する
    ことができ、該検知剤が移行した部域の該滲透材
    を透明化することにより、上記着色層が上記不透
    明カバーの窓から観察できることを特徴とする温
    度検知ラベル。
JP10005584U 1984-07-04 1984-07-04 温度検知ラベル Granted JPS6115532U (ja)

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JP10005584U JPS6115532U (ja) 1984-07-04 1984-07-04 温度検知ラベル

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Publication Number Publication Date
JPS6115532U JPS6115532U (ja) 1986-01-29
JPH0228418Y2 true JPH0228418Y2 (ja) 1990-07-31

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ID=30659525

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