JPH0228055A - 鉄道車両の構体構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、１階床部を台枠よりも低く配置したｔ！Ａ道
車自車両体構造に関する。

〔従来の技術〕

一般に、鉄道車両では、車体長手方向の荷重による台枠
の変形を防止するため、台枠を直線状に配置し、該台枠
の側梁間に横梁を配設し、その上に床を設けている。と
ころが、第７図および第８図に示されるような２階建鉄
道車両１では、前後の台車２，３間を２階建とするので
、台枠４の側梁５を前後の台車２．３間で下方に屈曲さ
せ、この下方に屈曲した側梁５に２階建部分の１階床部
６を設けている。

〔発明が解決しようとする課題〕

このため、側梁に加わる車体長手方向の荷重を１階床部
で負担することができないので、側梁の屈曲部等に強固
な補強を施す必要があり、複雑な構造となっていた。

そこで本発明は、１１１ｉ床部を低床式にしても側梁に
対する補強を簡略にして、車体全体の強度。

剛性を向上させることのできる鉄道車両の構体構造を提
供することを目的としている。

（課題を解決するための手段） 上記目的達成のため本発明は、前後の台車間に、一体成
形したバスタブ状の函体を配設し、該函体を台枠にて吊
持したことを特徴としている。

〔作用〕

このように構成することにより、台枠の車体長手方向の
荷重による変形を函体で規制することができる。

〔実施例〕

以下、本発明の実施例を図面−に基づいて説明する。

第１図および第２図は本発明の第１実施例を示すもので
、２階建車両１０は、台枠１１の側梁１２を車両１０の
全長に亘って直線状に配設しており、該側梁１２の前後
の台車１３．１４間に、バスタブ状の函体１５を吊持し
ている。

この函体１５は、比較的厚い９ａｍの鋼板を用いて一体
成形したもので、両側板１６．１６を両側梁１２．１２
に溶接等により固設して吊持されており、１階床部１７
は、中央の通路部１７ａを両側の座席部１７ｂ、１７ｂ
よりも下方に突出している。

また、両側板１６．１６と両側の座席部１７ｂ。

１７ｂとの間には、縦方向の補強リブ１８がそれぞれ複
数箇所に設けられ、座席部１７ｂ、１７ｂの下面外側に
も車体幅方向の補強リブ１９が複数箇所設けられている
。

このように構成することにより、車体長毛方向の荷重に
よって生ずる側梁１２の変形を函体１５で規制するので
、従来のような１１雑な構造の補強を滴すことなく車体
全体の強度、剛性を向上させることができ、構造の簡略
化による作業性、精度、信頼性の向上が図れる。

また、函体１５は比較的重量が重いので、車両重心を下
げて曲線通過速度を向上でき、さらに、函体１５が厚板
鋼板により形成されているので、遮音性が高く、客室内
に侵入する騒音を防止できる。

第３図は本発明の第２実施例を示すもので、２階建車両
２０は、車体全長に亘る台枠２１の側梁２２を前後の台
車２３．２４間でやや下方に屈曲させて、この屈曲部に
前記第１実施例と同様に厚板鋼板で一体形成されたバス
タブ状函体２５を吊持しており、該函体２５により台枠
２１の車体長手方向の荷重に対する変形を防止して前記
実施例と同様の効果を秦する。

また、第４図は本発明の第３実施例を示すもので、２階
建車両３０は、車体全長に亘る台枠３１の側梁３２を前
後の台車３３．３４間で上方へ屈曲し、該屈曲部に、１
階客室を厚板鋼板で一体形成した函体３５を吊持し、さ
らに、その上面に２階床部３６を設けており、この構成
によれば、両側！９３２．３２間に横梁（図示せず）を
設けることができ、車体全体の強度、剛性をさらに向上
することができる。

第５図および第６図は本発明の第４実施例を示すもので
、２階建車両４０には、厚板鋼板で一体成形されたバス
タブ状の函体４１を前後の台車４２．４３間に配置し、
該函体４１を前後の台車４２．４３上に配置された台枠
４４．／１５で吊持したいわゆるセミ・モノコック橋造
としており、函体４１の１階床部４７は平らに形成され
、該床部４７と両側Ｍ１４８．４８間には補強リブ４９
が複数等頂設けられている。

このように構成することにより、車体の強度。

剛性を向上させながら軽量化を図れ、また、低重心化と
高い遮音性により乗り心地のよい車両とすることができ
る。

尚、上記各実施例では、本発明を２階建車両に適用した
もので説明したが、通常の車両においてち、本発明によ
り床部を低くして車室を広くすることができる。

〔発明の効果〕

本発明は以上のように、前後の台車間に、一体成形した
バスタブ状の函体を配設し、該函体を台枠にて吊持した
ので、床面を台枠よりも低い位置にしても、車体長手方
向の荷重によって生ずる台枠の変形を函体で規制でき、
従来のように複雑な構造の補強を施すことなく、車体の
強度、剛性を向上させて、構造の簡略化による作業性、
精度、信頼性の向上が図れる。

【図面の簡単な説明】

第１図乃至第６図は本発明を２階建車両に適用した各実
施例を示すもので、第１図は第１実施例の２階建車両の
側面図、第２図は同じく断面図、第３図は第２実施例を
示す２階建車両の側面図、第４図は第３実施例を示す２
階建車両の側面図、第５図は第４実施例を示す２階建車
両の側面図、第６図は同じく断面図、第７図は従来の２
階建車両の側面図、第８図は同じく断面図である。 １０．２０，３０．４０・・・２階建車両２１．３１．
４４．４５・・・台枠　　１２゜３２・・・側梁　　１
３．１４，２３，２４゜３４．４２．４３・・・台車　
　１５，２５゜４１・・・バスタブ状の函体 １１　。 ２２゜ ３３゜ ３５゜

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、前後の台車間に、一体成形したバスタブ状の函体を
   配設し、該函体を台枠にて吊持したことを特徴とする鉄
   道車両の構体構造。