JPH0227819Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、複数個の単位箱を上下に吊すことが
できると共に水平状及び階段状に配列することが
できる陳列箱に関するものである。

従来の技術及び考案が解決しようとする問題点 従来、この種の陳列箱は、実公昭50−30946号
公報に示すようなものがあつたが、このものは、
複数個の単位箱を階段状に安定的に配列するため
には、別体の階段状の台部材が必要であつた。し
かし、別体の台部材は構造が複雑で組立に時間を
要するので、店頭での組立は敬遠され勝ちな欠点
があつた。

本考案は、複数個の単位箱を上下方向に間隔を
おいて吊り下げると共に、複数の単位箱を階段状
に載置する台座を、各単位箱に一体物として取り
付けて、迅速容易に組立及び折畳ができるように
し、折り畳んだときには、外装用包装箱に簡単に
収納できるなどの種々の利点を有する陳列箱を提
供するものである。

問題点を解決するための手段 すなわち、本考案陳列箱は、第１図乃至第７図
に示すように、複数個の単位箱１０の各側面板１
２間を側面連結具２０により連結した陳列箱にお
いて、各単位箱１０の背面板１３を横方向の折線
を介して屈曲自在の背面連結板３０により連結す
ると共に、背面連結板３０の裏面に折畳自在の筒
状体を形成する台座４０を固着してなるものであ
る。

単位箱１０は、商品を陳列できるものであれば
いかなる箱でもよい。側面連結具２０は、各単位
箱１０間を連結する板状物のほか紐状物も含まれ
る。台座４０は、各単位箱１０を階段状に配列す
るように設けられるが、第１段目の単位箱１０に
は設ける場合と設けない場合とらある。

実施例 本考案は、第１図乃至第７図に示すように、２
個の単位箱１０と、各単位箱１０の両側面板１２
をそれぞれ連結する２個の側面連結具２０と、１
個の背面連結板３０と、１個の台座４０とからな
るつている。

単位箱１０は、第５図に示すように、側面板１
２(1)の左辺に折線１２１(1)を介して正面板１１を
連設すると共に下辺に折線１２２(1)を介して底面
片１４１(1)を連設し、正面板１１の左辺に折線１
１１を介して側面板１２(2)を連設すると共に、上
辺に折線１１３を介して折線１６１を設けた上敷
板１６を連設し、下辺に折線１１２を介して底面
片１４２(1)を連設し、側面板１２(2)の左辺に折線
１２１(2)を介して背面板１３を連設すると共に下
辺に折線１２２(2)を介して底面片１４１(2)を連設
し、背面板１３の左辺に折線１３１を介して継代
板１５を連設すると共に下辺に折線１３２を介し
て底面片１４２(2)を連設したものである。なお、
底面片１４１(1)，１４２(1)，１４１(2)及び１４２
(2)は公知の折畳式の底面１４を形成するものであ
る。側面連結具２０は、１対の長孔２１を穿設し
た板状物で、前記長孔２１に通した止め具１２１
（単位箱１０に固着したもの）で、各単位箱１０
を回動可能に連結している。

側面連結具３０は、第６図に示すように、第１
固着片３１に折線３１１を介して第１連結片３２
を連設し、第１連結片３２に折線３２１を介して
第２連結片３３を連設し、第２連結片３３に折線
３３１を介して第３連結片３４を連設し、第３連
結片３４に折線３４１を介して第２固着片３５を
連設したものである。台座４０は、第７図に示す
ように、貼合片４１の上辺に折線４１１を介して
第１立上片４２を連設し、下辺に折線４１２を介
して第２立上片４３を連設し、第１立上片４２の
左右両辺にそれぞれ折線４２１，４２２，４２
３，４２４，４２５及び４２６を設けると共に折
線４２３及び４２４に切込み４２３１及び４２４
１を設けた巻込片４４を連設し、第２立上片４３
には巻込片４４の切込み４２３１及び４２４１に
嵌合する切込み４３１及び４３２が形成かれる。
台座４０は、背面連結板３０の第１固着片３１を
第２段目の単位箱１０の背面板１３下部に固着
し、第２固着片３５を第１段目の単位箱１０の背
面板１３下部に固着し、台座４０の貼合片４１を
背面連結板３０の第１連結片３２に固着し、第２
立上片４３、第１立上片４２及び巻込片４４を第
２図に示すように、起立させている。

第８図及び第９図に台座の別の実施例が示され
ている。すなわち、台座４０Ｂは、台座４０の第
２立上片４３が省略される共に、巻込片４４の切
込み４２３１及び４２４１の代りに爪片４２３１
Ｂが連設されている。このほかの構成は、台座４
０と同様であるので詳細説明は省略する。

作用及び考案の効果 従つて、本考案陳列箱は、各単位箱１０を上下
方向に吊り下げて陳列することができると共に、
各単位箱１０の各台座４０又は４０Ｂを起立させ
て、各単位箱１０を階段状に迅速に配列させて商
品を陳列することができる。また、各台座４０又
は４０Ｂは容易に折り畳むことができ、各単位箱
１０は連結されたまま隣接して水平配列させて、
そのまま外装用包装箱に収容することができる。
この際、全体が縮小されるので、外装用包装箱の
小型化乃至収容力の増大をはかることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図乃至第７図は、本考案の実施例を示し、
第１図は各単位箱を階段状に配列したときの斜視
図、第２図は第１図の各単位箱を倒立したときの
斜視図、第３図は各単位箱を隣接して水平配列し
たときの側面図、第４図は各単位箱を吊り下げた
きの側面図、第５図は単位箱の展開図、第６図は
背面連結板の展開図、第７図は台座の展開図であ
る。第８図及び第９図は台座の別の実施例を説明
した斜視図及び展開図である。 １０……単位箱、１２……側面板、１３……背
面板、２０……側面連結具、３０……背面連結
板、４０……台座。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 複数個の単位箱１０の各側面板１２間を側面連
   結具２０により連結した陳列箱において、各単位
   箱１０の背面板１３を横方向の折線を介して屈曲
   自在の背面連結板３０により連結すると共に、背
   面連結板３０の裏面に折畳自在の筒状体を形成す
   る台座４０を固着してなる陳列箱。