JPH0227577Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〈技術分野〉 本考案は電気部品用基板の取付け装置に関する
ものである。

〈従来技術〉 従来、第一の基板（以下、保持基板という）上
に第二の基板（以下、複合基板という）を取付け
る際には、上側に据え付けられた複合基板の下側
部分は見えなかつたので、複合基板の下側となつ
た電気部品の修理及び調整が容易に行なえず、複
合基板の下側空間の有活用がなされていなかつ
た。

〈目的〉 本考案は、上記従来の欠点を除くために考案さ
れたもので、複合基板の下側となつた電気部品の
修理及び調整が容易に行なえ、複合基板の下側空
間を有効に活用できる電気部品用基板の取付け装
置の提供を目的としている。

〈実施例〉 以下、本考案の実施例を図面について説明す
る。まず第１，２図の第一実施例を説明すると、
これは、保持基板Ａに固定されたコネクターＢに
複合基板Ｃを取り付けるための電気部品用基板の
取付け装置において、複合基板Ｃの端部に嵌着す
るコ字形挾持部１と、該挾持部１に延出された平
行足部Ｄ１および垂直足部Ｄ２とからなる導電性
の足体２が設けられ、前記平行足部Ｄ１と垂直足
部Ｄ２とは互いに直交するように形成され、該平
行足部Ｄ１と垂直足部Ｄ２のうちの一方が前記コ
ネクターＢの嵌入孔３に嵌着され、複合基板Ｃ
は、保持基板Ａと平行で完全固定用に適した状態
（第１図）と保持基板Ａと垂直で修理調整用に適
した状態（第２図）とに選択的に取り付け可能と
されている。

そして、前記コネクターＢは、絶縁材製本体４
と、該本体４に埋設された一対の鉤形状金属製抜
止部５と、該抜止部５と本体４の上面とを連絡通
する嵌入孔３と、前記抜止部５の下部から下方へ
突出された突子６とから構成され、該突子６の下
端は保持基板Ａの取付孔７に貫通され半田付けＥ
されている。

上記構成において、第１図のように、平行足部
Ｄ１をコネクターＢの嵌入孔３から抜止部５に嵌
入し、複合基板Ｃの端部を挾持部１に嵌着して複
合基板Ｃを保持基板Ａに対して平行状態とした場
合は、基板を含む全体の部品高さを低く抑えられ
る。

また、第２図のように、垂直足部Ｄ２をコネク
ターＢの抜止部５に嵌入し、複合基板Ｃの端部を
挾持部１に嵌着して複合基板Ｃを保持基板Ａに対
して垂直状態とした場合には、平行状態の複合基
板Ｃにより隠れて見えなかつた保持基板Ａ部分や
複合基板Ｃの表裏両面が確認できる。

すなわち、足体２は導電性のため、複合基板Ｃ
を垂直状態にした状態でも、複合基板Ｃと保持基
板Ａとは足体２を介して電気的に接続されてお
り、平行状態の複合基板Ｃにより隠れて見えなか
つた複合基板Ｃおよび保持基板Ａの箇所の配線パ
ターンのチエツクおよび電気部品の修理および調
整が容易となる。

また、複合基板Ｃはその端部が足体２の挾持部
１に嵌着しているのみであり、また、足体２の平
行足部Ｄ１と垂直足部Ｄ２のうちの一方をコネク
ターＢの嵌入孔３から抜止部５に嵌着しているの
で、修理等のために複合基板Ｃ等を取り替える場
合でも、複合基板Ｃを足体２の挾持部１から取り
外すだけで簡単に取り替えることができ、作業性
も向上する。

しかも、導電性の足体２はケーブル線の代わり
をするので、ケーブル線等が不要となり、部品点
数を削減することができる。

なお、複合基板Ｃをその平行状態で保持基板Ａ
と完全に固定して、落下等において基板浮きを防
止する場合は、複合基板Ｃと保持基板Ａとの間に
ピン８を貫通し、その上下端をそれぞれ複合基板
Ｃと基板保持基板Ａに半田付けＦ，Ｇする。

次に第３，４図により本考案の第二実施例を説
明すると、これは、前記第一実施例に比較して、
足体２の平行足部Ｄ１と垂直足部Ｄ２を長くし、
かつコネクターＢの抜止部５の形状を単一鉤形に
し、かつ保持基板Ａにも足部嵌入孔９を形成した
もので、これにより平行足部Ｄ１または垂直足部
Ｄ２はコネクターＢの嵌入孔３だけでなく嵌入孔
９にも貫通されるので、複合基板Ｃと保持基板Ａ
との連結はさらに強固となる。

なお、本考案は、上記実施例に限定されるもの
ではなく、本考案の範囲内で上記実施例に多くの
修正および変更を加え得ることは勿論である。

〈効果〉 以上の説明から明らかな通り、本考案は、保持
基板に固定されたコネクターに複合基板を取付け
るための電気部品用基板の取付け装置において、
前記コネクターは、絶縁材製本体と、該本体に埋
設された導電性抜止部と、該抜止部と本体の上面
とを連通する嵌入孔と、前記抜止部に連続して保
持基板に半田付けされる突子とから構成され、前
記複合基板の端部に嵌着する挾持部と、該挾持部
に延出された平行足部および垂直足部とからなる
導電性足体が設けられ、前記平行足部と垂直足部
とは互いに直交するように形成され、該平行足部
と垂直足部のうちの一方が前記コネクターの嵌入
孔から抜止部に嵌着され、前記複合基板は、足体
により保持基板と平行な状態と、保持基板と垂直
な状態とに選択的に取付け可能とされたものであ
る。

したがつて、本考案によると、複合基板を固定
する場合には、足体の平行足部をコネクターの嵌
入孔から抜止部に嵌入し、複合基板の端部を挾持
部に嵌着して複合基板を保持基板に対して平行状
態として、基板を含む全体の部品高さを低く抑え
ることができ、また、電気部品の修理調整時に
は、足体の垂直足部をコネクターの抜止部に嵌入
し、複合基板の端部を挾持部に嵌着して複合基板
を保持基板に対して垂直状態にして、平行状態の
複合基板により隠れて見えなかつた保持基板部分
や複合基板の表裏両面が確認できる。

このとき、足体は導電性であり、複合基板を垂
直状態にした状態でも、複合基板と保持基板とは
足体を介して電気的に接続されているため、その
配線パターンのチエツクおよび電気部品の修理お
よび調整が容易となる。

また、複合基板はその端部が足体の挾持部に嵌
着しているのみであり、また、足体の平行足部と
垂直足部のうちの一方をコネクターの嵌入孔から
抜止部に嵌着しているだけであるため、修理等の
ために複合基板等を取り替える場合でも、複合基
板を足体の挾持部から取り外すだけで簡単に取り
替えることができ、作業性も向上する。

しかも、導電性の足体はケーブル線の代わりを
するので、ケーブル線等が不要となり、部品点数
を削減することができるといつたすぐれた効果が
ある。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示すもので、第１図は
第一実施例の複合基板平行状態断面図、第２図は
同垂直状態断面図、第３図は第二実施例の複合基
板平行状態断面図、第４図は同垂直状態断面図で
ある。 Ａ……保持基板、Ｂ……コネクター、Ｃ……複
合基板、Ｄ１……平行足部、Ｄ２……垂直足部、
１……挾持部、２……足体、３……嵌入孔、４…
…絶縁材製本体、５……抜止部、６……突子、７
……取付孔。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 保持基板に固定されたコネクターに複合基板を
   取付けるための電気部品用基板の取付け装置にお
   いて、前記コネクターは、絶縁材製本体と、該本
   体に埋設された導電性抜止部と、該抜止部と本体
   の上面とを連通する嵌入孔と、前記抜止部に連続
   して保持基板に半田付けされる突子とから構成さ
   れ、前記複合基板の端部に嵌着する挾持部と、該
   挾持部に延出された平行足部および垂直足部とか
   らなる導電性足体が設けられ、前記平行足部と垂
   直足部とは互いに直交するように形成され、該平
   行足部と垂直足部のうちの一方が前記コネクター
   の嵌入孔から抜止部に嵌着され、前記複合基板
   は、足体により保持基板と平行な状態と、保持基
   板と垂直な状態とに選択的に取付け可能とされた
   ことを特徴とする電気部品用基板の取付け装置。