JP3023485U - アースピン付差込プラグ用コンセントおよび該コンセントを有するケーブルドラム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 取付作業が容易となるアースピン付差込プラ
グ用コンセントを提供する。 【解決手段】 アースピン付差込プラグ用コンセント１
は、ケース本体２と、取付金具５とを備える。そして、
取付金具５の一方の端部には、この取付金具５の一方の
端部から立上がるようにアース線接続用端子部５ａが設
けられる。このアース線接続用端子部５ａは、取付金具
５の一方の端部を屈曲することにより形成される。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

この考案は、アースピン付差込プラグ用コンセント及び該アースピン付差込プ ラグ用コンセントを有するケーブルドラムに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来から、アースピン付差込プラグ用コンセントは知られている。図５は、従 来のアースピン付差込プラグ用コンセントの一例を示す斜視図である。

【０００３】 図５を参照して、アースピン付差込プラグ用コンセント１は、プラスチックな どからなるケース本体２と取付金具５ｂとを備える。ケース本体２には、アース ピン受入用の穴３と差込プラグの端子受入用の穴４とが設けられる。また、取付 金具５ｂには、ビス受入穴６が設けられる。

【０００４】 上記の構造を有するアースピン付差込プラグ用コンセント１は、通常、ビス（ 図示せず）などを用いて、ケーブルドラムの側板などの壁面に取付けられる。そ して、取付ける際には、アースピン受入穴３が設けられた側のケース本体２の表 面部を受入れる穴が壁面には設けられ、また、アースピン付差込プラグ用コンセ ント１を壁面に取付けるためのビスの受入用の穴もその壁面に設けられる。そし て、アースピン受入穴３が設けられた側のケース本体２の表面部を上記の壁面の 穴に挿入し、上記の壁面に設けられたビス受入用の穴と取付金具５ｂに設けられ たビス受入穴６とを位置合わせする。

【０００５】 次に、図６に示されるアース端子９を別途準備し、このアース端子９のビス受 入穴９ａと、取付金具５ｂの一方のビス受入穴６とを位置合わせする。そして、 この状態で、アース端子９および取付金具５ｂを壁面にビス止めすることにより 、アースピン付差込プラグ用コンセント１が壁面に取付けられることになる。

【０００６】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、アースピン付差込プラグ用コンセント１とアース端子９とは別 体であったため、アースピン付差込プラグ用コンセント１をケーブルドラムの側 板などの壁面に取付ける際に、取付金具５ｂのビス受入穴６上にアース端子９の ビス受入穴９ａを位置合わせした状態でビス止めしなければならなかった。アー ス端子９は図６に示されるように小さな部品であるため、この作業は手間のかか るものとなっていた。そのため、アースピン付差込プラグ用コンセント１の取付 作業効率が悪くなるという問題点があった。

【０００７】 この考案は、上記のような課題を解決するためになされたものである。この考 案の目的は、ケーブルドラムの側板などへの取付作業が容易となるアースピン付 差込プラグ用コンセントを提供することにある。

【０００８】

【課題を解決するための手段】

この考案に係るアースピン付差込プラグ用コンセントは、ケース本体と、取付 金具とを備える。ケース本体は、アースピン付差込プラグが差込まれるものであ る。取付金具は、ケース本体に取付けられ、アースピン付差込プラグをケース本 体に差込んだ際にアースピンと電気的に接続され、ケース本体を壁面に取付ける ためのものである。そして、この取付金具の一方の端部を屈曲することによりア ース線接続用端子部として機能させている。

【０００９】 上述のように、本考案に係るアースピン付差込プラグ用コンセントでは、取付 金具の一部をアース線接続用端子部として機能させている。そのため、アースピ ン付差込プラグ用コンセントを壁面に取付ける際に、取付金具のビス受入穴とア ース端子のビス受入穴とを位置合わせするといった細かい作業を行なう必要がな くなる。それにより、アースピン付差込プラグ用コンセントの取付作業を従来よ りも格段に容易に行なうことが可能となる。

【００１０】 この考案に係るケーブルドラムは、巻胴と、一対の側板と、アースピン付差込 プラグ用コンセントとを備える。巻胴は、ケーブルが巻付けられるものである。 側板は、上記の巻胴を挟むように設けられたものである。アースピン付差込プラ グ用コンセントは、一方の側板に取付けられる。そして、アースピン付差込プラ グ用コンセントは、アースピン付差込プラグが差込まれるケース本体と、このケ ース本体に取付けられアースピン付差込プラグをケース本体に差込んだ際にアー スピンと電気的に接続されケース本体を一方の側板に取付けるための取付金具と を有する。そして、取付金具の一方の端部を屈曲することにより、アース線接続 用の端子として機能するアース線接続用端子部が形成され、上記の一方の側板に は、ケース本体を受入れる第１の穴部と、アース線接続用端子部を受入れる第２ の穴部とがそれぞれ間隔を空けて設けられる。

【００１１】 上述のように、本考案に係るケーブルドラムでは、本考案に係るアースピン付 差込プラグ用コンセントを備えることを重要な特徴としており、このアースピン 付差込プラグ用コンセントが取付けられる一方の側板には、アースピン付差込プ ラグ用コンセントのケース本体を受入れる第１の穴部と、アースピン付差込プラ グ用コンセントの取付金具におけるアース線接続用端子部を受入れる第２の穴部 とがそれぞれ間隔を空けて設けられている。それにより、ケース本体を第１の穴 部に挿入することにより、同時にケース本体に取付けられた取付金具のアース線 接続用端子部も第２の穴部内に挿入することが可能となる。その後、取付金具を 一方の側板にビス止めするだけでよい。そのため、アースピン付差込プラグ用コ ンセントの取付作業を極めて容易に行なうことが可能となる。

【００１２】

【考案の実施の形態】

以下、本考案の実施の形態について、図１〜図４を用いて説明する。図１は、 本考案に係るアースピン付差込プラグ用コンセント１を示す斜視図である。

【００１３】 図１を参照して、本考案に係るアースピン付差込プラグ用コンセント１では、 取付金具５の一方の端部を屈曲することにより、アース線接続用端子部５ａが形 成されている。それ以外の構造に関しては図５に示される従来のアースピン付差 込プラグ用コンセント１とほぼ同様である。

【００１４】 上記のように、取付金具５の一方の端部を屈曲することによりアース線接続用 端子部５ａを形成しているので、アースピン付差込プラグ用コンセント１をケー ブルドラムの側板などに取付ける際に、従来例のようにアース端子９のビス受入 穴９ａと取付金具５ｂのビス受入穴６との位置合わせを行なう必要がなくなる。 それにより、アースピン付差込プラグ用コンセント１の取付作業を従来例の場合 よりも格段に容易にすることが可能となる。

【００１５】 次に、図２を用いて、本考案に係る取付金具５の形状についてより詳細に説明 する。図２は、本考案に係る取付金具５を示す斜視図である。

【００１６】 図２を参照して、本考案に係る取付金具５は、ケース本体２の底面に沿うよう に配置されケース本体２の底面を支える底板部５ｃと、ケース本体２の側面に沿 うように底板部５ｃの両端から立上がる１対の側板部５ｄと、１対の側板部５ｄ の各々の上端から互いに離れる方向に延びる１対の上板部５ｅとを有する。この 上板部５ｅは、アースピン付差込プラグ用コンセント１が取付けられる壁面と略 平行に延びるように設けられる。そして、一方の上板部５ｅの端部から立上がる ように上記のアース線接続用端子部５ａが設けられることとなる。

【００１７】 次に、図３および図４を用いて、本考案に係るアースピン付差込プラグ用コン セント１が取付けられたケーブルドラム７について説明する。図３は、本考案に 係るアースピン付差込プラグ用コンセント１を備えたケーブルドラム７を示す斜 視図である。図４は、図３に示されるケーブルドラム７の側板８を示す側面図で ある。

【００１８】 図３を参照して、ケーブルドラム７は、ケーブルが巻付けられる巻胴と、この 巻胴を挟むように設けられた１対の側板８とを備える。そして、一方の側板８に 、本考案に係るアースピン付差込プラグ用コンセント１が取付けられる。この場 合であれば、２つのアースピン付差込プラグ用コンセント１が取付けられている 。

【００１９】 次に、図４を用いて、本考案に係るアースピン付差込プラグ用コンセント１の 取付方法について説明する。まず図４を参照して、ケーブルドラム７の側板８に は、ケース本体２を受入れるためのケース本体受入穴１１と、アース線接続用端 子部５ａを受入れるためのアース線接続用端子部受入穴１２とが間隔を空けて設 けられている。また、ケース本体受入穴１１の上下にはビス止め用のビス受入穴 が設けられる。

【００２０】 そして、アースピン付差込プラグ用コンセント１のケース本体２を、ケース本 体受入穴１１内に挿入する。このとき、図３に示されるように、アースピン受入 穴３などが形成された側の表面がケース本体受入穴１１内に配置される。それに より、同時に、ケース本体２に取付けられている取付金具５のアース線接続用端 子部５ａが、アース線接続用端子部受入穴１２内に挿入される。

【００２１】 その後、ビス１０によって、取付金具５を側板８に固定する。その結果、図３ に示されるように、アースピン付差込プラグ用コンセント１が側板８に取付けら れることとなる。このように、ケース本体２をケース本体受入穴１１内に挿入す るだけでアース線接用端子部５ａもアース線接続用端子部受入穴１２内に挿入さ れ、その後ビス止めするだけでよいので、アースピン付差込プラグ用コンセント １の取付作業は格段に容易なものとなる。

【００２２】 なお、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なもので はないと考えられるべきである。本考案の範囲は実用新案登録請求の範囲によっ て示され、実用新案登録請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更 が含まれることが意図される。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の１つの実施の形態におけるアースピン
付差込プラグ用コンセントを示す斜視図である。

【図２】本考案に係るアースピン付差込プラグ用コンセ
ントの取付金具を示す斜視図である。

【図３】本考案に係るアースピン付差込プラグ用コンセ
ントが取付けられたケーブルドラムを示す斜視図であ
る。

【図４】図３に示されるケーブルドラムの側板を示す側
面図である。

【図５】従来のアースピン付差込プラグ用コンセントの
一例を示す斜視図である。

【図６】従来用いられていたアース端子を示す斜視図で
ある。

【符号の説明】

１ アースピン付差込プラグ用コンセント ２ ケース本体 ３ アースピン受入穴 ４ 差込プラグの端子受入穴 ５，５ｂ 取付金具 ５ａ アース線接続用端子部 ５ｃ 底板部 ５ｄ 側板部 ５ｅ 上板部 ６，９ａ ビス受入穴 ７ ケーブルドラム ８ 側板 ９ アース端子 １０ ビス １１ ケース本体受入穴 １２ アース線接続用端子部受入穴

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 アースピン付差込プラグが差込まれるケ
   ース本体と、 前記ケース本体に取付けられ、前記アースピン付差込プ
   ラグを前記ケース本体に差込んだ際にアースピンと電気
   的に接続され、前記ケース本体を壁面に取付けるための
   取付金具と、 を備え、 前記取付金具の一方の端部を屈曲することによりアース
   線接続用端子部として機能させることを特徴とする、ア
   ースピン付差込プラグ用コンセント。
2. 【請求項２】 前記取付金具は、前記ケース本体の底面
   に沿う底板部と、前記ケース本体の側面に沿うように前
   記底板部の両端から立上がる１対の側板部と、前記１対
   の側板部の上端から前記壁面と略平行でかつ互いに離れ
   る方向に延びる１対の上板部とを有し、 一方の前記上板部の端部から立上がるように前記アース
   線接続用端子部が設けられる、請求項１に記載のアース
   ピン付差込プラグ用コンセント。
3. 【請求項３】 ケーブルが巻付けられる巻胴と、 前記巻胴を挟むように設けられた１対の側板と、 一方の前記側板に取付けられたアースピン付差込プラグ
   用コンセントと、 を備えたケーブルドラムであって、 前記アースピン付差込プラグ用コンセントは、アースピ
   ン付差込プラグが差込まれるケース本体と、前記ケース
   本体に取付けられ前記アースピン付差込プラグを前記ケ
   ース本体に差込んだ際にアースピンと電気的に接続され
   前記ケース本体を前記一方の側板に取付けるための取付
   金具とを有し、 前記取付金具の一方の端部を屈曲することにより、アー
   ス線接続用の端子として機能するアース線接続用端子部
   が形成され、 前記一方の側板には、前記ケース本体を受入れる第１の
   穴部と、前記アース線接続用端子部を受入れる第２の穴
   部とがそれぞれ間隔を空けて設けられた、アースピン付
   差込プラグ用コンセントを有するケーブルドラム。