JPH02275121A - 油圧クラッチの制御装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、自動車の油圧クラッチの制御装置に関するも
のである。

〈従来の技術〉 エンジンのクランクシャフトに固設されたフライホイー
ルに入力軸上に設けられているクラッチディスクを、そ
の背面に設けた油圧作動のピストンにてクラッチ接続方
向に押圧し、スプリング力によりクラッチディスクをク
ラッチ切離し方向に押圧付勢した油圧クラッチは、例え
ば実開昭５９−８８５２４号により公知である。

上記の油圧クラッチは、クラッチの接続作動には油圧作
動ピストンで行われるが、クラッチ切離し作動はスプリ
ングによるものであるため、クラッチ離接の応答性に難
点がある。

また、上記油圧クラッチは、いわゆる乾式であり、油圧
ピストンで繰返過酷に押圧されるクラッチディスクの耐
摩耗対策を必要とする。

これらの問題点を改善するために、クラッチディスク並
びに油圧作動ピストンが内設されているクラッチカバー
内を密封状態とし、この密封空間内にオイルポンプから
供給される所定圧のオイルを循環させ、この圧油により
常に油圧作動ピストンをクラッチが切離される後退方向
に作用し、前記密封空間内の油圧より高い油圧を油圧作
動ピストンに作用してクラッチを接続するようにした油
圧クラッチが提供されている。

〈発明が解決しようとする課題〉 上記のようなりラッチカバー内に圧油が充満された湿式
の油圧クラッチにおいては、圧油によるクラッチディス
クの潤滑作用と、クラッチの離接の応答性は向上してい
るが、クラッチを離接するための圧油コントロールは自
動車の走行条件等にコンピュータにより油圧制御回路の
電磁弁を制御する専用のシステムとなっており、このよ
うな油圧クラッチを在来のクラッチペダル付の車両に搭
載することができず、クラッチペダル付の在来の車両に
、この種の油圧クラッチの搭載要求に即応できないとい
う問題がある。

く課題を解決するための手段〉 本発明は、上記のような問題点を改善するためになされ
たもので、エンジンのクランクシャフトに連結されてい
るクラッチカバー内のクラッチディスクと、このクラッ
チディスクをクラッチ接続方向に押圧するピストンとを
備え、前記クラッチカバー内に前記ピストンをクラッチ
切離し方向に押圧する圧油を常時循環供給している油圧
クラッチにおいて、オイルタンクの油を吸引吐出するポ
ンプと、このポンプの吐出側と前記クラッチカバー内へ
の圧油供給側に通じる第１回路並びにピストンのシリン
ダに通じる第２回路とを備え、前記ポンプの吐出側と第
１回路並びに第２回路間に、前記第１回路を漸次絞り制
御し、かつ第２回路を開閉制御するスプールを有した圧
油制御弁を設け、クラッチペダルと前記圧油制御弁のス
プールとを作動的に連繋したものである。

また、クラッチペダルと圧油制御弁のスプールとの作動
的連繋構成は、前記圧油制御弁のスプール端面に回動可
能なカムを当接し、このカムとクラッチペダルとをケー
ブルにより連結してもよい。

く作　　　用〉 上記の構成により、クラッチペダルの操作によって油圧
制御回路を機械的に制御し、クラッチ付の車両に、この
種の油圧クラッチの搭載を可能とするものである。

く実　施　例〉 以下本発明の実施例を図面に基づいて説明する。第１図
は油圧クラッチの全体構成を示し、１はエンジンのクラ
ンクシャフト、２は入力軸であり、この入力軸２上には
クラッチディスク３がスプライン結合されている。６は
入力軸２上に密封的に配置されているクラッチカバーで
ある。このクラッチカバー６内に前記クラッチディスク
３が配置され、このクラッチディスク３をクラッチカバ
ー６に押圧するピストン１１が設けられている。１０は
前記ピストン１１を摺動可能に保持するシリンダ、１２
は前記ピストン１１の摺動を許容し、回転方向を規制す
る廻り止め部材である。

４はクランクシャフト１に固着されたフレックスプレー
トであり、その外径端にはスタータモータと連結される
リングギヤ５が取付けられている。このフレックスプレ
ート４には動力伝達用のリングギヤ７が固定され、クラ
ッチカバー６の外側面には前記リングギヤ７と噛合する
リングギヤ８が固定されている。

１３はオイルポンプ、１４は圧油制御弁である。

この圧油制御弁１４はピストン１１の背面室に油路１５
を介して圧油Ｐｃｔを供給するボート１６と、クラッチ
カバー６内の空間１７に圧油ＰＣ２を供給するボート１
９と、前記空間Ｉ７内の圧油ＰＣ２をピストン１１の前
面とクラッチディスク３との隙間を通して油路１８より
オイルポンプ１３に戻すボート２０とを有している。

第２図において、２９は前記空間１７に圧油ＰＣ２を供
給する第１回路であり、３０は前記シリンダｌＯに圧油
Ｐｃｔを供給する第２回路である。１４は前記圧油制御
弁であり、オイルポンプ１３の吐出側と前記第１回路２
９並びに第２回路３０との間に配置されている。

この圧油制御弁１４は、前記ボート１９を漸次紋り制御
するテーパ部２２と、前記ボート１６を開閉する平面部
２３とからなるスプール２１が軸方向に摺動可能に嵌装
され、平面部２３例の端面にスプリング２４を介装し、
このスプリング２４により常にボート１９を開口し、ボ
ート１６を閉鎖する方向にスプール２１を押圧している
。

前記スプール２１のスプリング２４側とは反対の端面に
回動可能に設けられたカム２５が当接されている。２６
はカム２５を回動するレバーである。

このレバー２６とクラッチペダル２７とをプッシュプル
ケーブル２８で連結している。

尚、３１は空間１７に供給される圧油ＰＣ２を一定圧に
制御する背圧弁、３２は圧油ＰＣ２の戻し回路、３３は
オイルクーラ、３４はタンクを示す。

第３図は前記第２図の別の実施例であり、前記プッシュ
プルケーブル２８をスプール２１のスプリング２４側端
面に直接連結した構造を示すものである。

次に上記構成の作用について説明する。クラッチペダル
２７を踏み込んだときには、レバー２６が押されて第２
図のａ位置に回動し、カム２５はカムリフトの最小位置
でスプール２１に当接する。これにより、スプール２１
はスプリング２４によって第２図において左方へ軸移動
し、スプール２１のテーパ部２２はボート１９を全開し
、平面部２３はボート１６を全開する。従って、圧油Ｐ
ｃｔはシリンダ１０へ供給されず、圧油ＰＣ２は空間１
７内に供給され、ピストンＩＩを後退作動してボート２
０からタンク３４へ戻される。前記ピストン１１の後退
作動によりクラッチディスク３の押圧は解除されるため
、クラッチは断の状態となる。

上記クラッチの断の状態からクラッチペダル２７の踏み
込みを徐々に持ち上げることによりレバー２６はａ位置
よりｂ位置に旋回し、カム２５はカムリフトを漸次高め
ていき、スプール２１をスプリング２４に抗して右方へ
軸移動する。これにより、・テーパ部２２はボート１９
を徐々に絞って圧油ＰＣ２の流量を紋り、また平面部２
３はボート１６を開いて圧油ＰＣ＋をシリンダ１０に供
給し、ピストン１１を前進してクラッチディスク３をク
ラッチカバー６に押接してクラッチ接とする。

尚、上記の作用は第３図の別の実施例の場合においても
同様である。

〈発明の効果〉 以上のように本発明によると、簡単な構成により湿式の
油圧クラッチの油圧制御をクラッチペダルによって可能
としたものであるから、この種の油圧クラッチを在来の
クラッチペダル付の車両にも搭載することができ、利用
範囲を拡大する効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明装置を運用する油圧クラッチの断面図、
第２図は油圧クラッチに本発明装置を併合した制御回路
図、第３図は本発明装置の別の実施例を示す図である。 ３・・・・・クラッチディスク、６・・・・・クラッチ
カバー、１０・・・・・シリンダ、１１・・・・・ピス
トン、１３・・・・・オイルポンプ、１４・・・・・圧
油制御弁、１７・・・・・空間、２１・・・・・スプー
ル、２２・・・・・テーパ部、２３・・・・・平面部、
２４・・・・・スプリング、２５・・・・・カム、２７
・・・・・クラッチペダル、２８・・・・・プッシュプ
ルケーブル。 第１図

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）エンジンのクランクシャフトに連結されているク
   ラッチカバー内のクラッチディスクと、このクラッチデ
   ィスクをクラッチ接続方向に押圧するピストンとを備え
   、前記クラッチカバー内に前記ピストンをクラッチ切離
   し方向に押圧する圧油を常時循環供給している油圧クラ
   ッチにおいて、オイルタンクの油を吸引吐出するポンプ
   と、このポンプの吐出側と前記クラッチカバー内への圧
   油供給側に通じる第１回路並びにピストンのシリンダに
   通じる第２回路とを備え、前記ポンプの吐出側と第１回
   路並びに第２回路間に、前記第１回路を漸次絞り制御し
   、かつ第２回路を開閉制御するスプールを有した圧油制
   御弁を設け、クラッチペダルと前記圧油制御弁のスプー
   ルとを作動的に連繋したことを特徴とする油圧クラッチ
   の制御装置。
2. （２）前記圧油制御弁のスプール端面に回動可能なカム
   を当接し、このカムとクラッチペダルとをケーブルによ
   り連結した請求項１記載の油圧クラッチの制御装置。