JPH02273410A - 電線導体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ この発明は、たとえば音響・画像機器用電線、高精度信
号伝達用電線、計ａｔす機器用電線およびコンピュータ
用電線などに用いられる電線導体に関するものである。

［従来の技術および発明か解決しようする課題］音響・
画像機器用電線などの電線導体においては、従来より多
くの場合、素線を撚り合わぜた撚線の形態で使用されて
いる。また同軸ケーブルや音響用ケーブルなとの一部の
分野においては、単線の形態の導体か使用されている。

撚線の形態のものは、可撓性および配線作業性等に優れ
、広く一般の絶縁導体に使用されているが、音響・画像
機器用電線のように高度な信号伝達特性か要求される電
線においては、撚線化による特性劣化が問題となってい
た。すなわち、単線の形態のものに比べると、各素線が
直線状ではないため、伝送される信号が長い経路を流れ
たり、経路間に長さの差があるためか、電気信号の精密
かつ正確な伝達という点において、単線形態のものに比
べ劣っていた。

単線の形態のものは、結晶組成の制御が行ないやすく高
性能な電気信号の伝達特性を有しているが、撚線の形態
のものに比べると、配線などの作業性において劣ってい
た。

それゆえに、この発明の目的は、高性能な電気信号の伝
達特性を有し、なおかつ配線作業性および可撓性等に優
れる電線導体を提供することにある。

［課題を解決するための手段］ この発明の電線導体では、純度９９．９９％以上の導体
金属素線を各素線か平行になるように束ねるか、あるい
は撚ピッチが１００ｄ以上になるように撚ったことを特
徴としている。

この発明に用いる電線導体としては、従来から一般的に
、音響・画像機器用電線、高精度信号伝達用電線、計測
機器用電線およびコンピュータ電線等に用いられている
電線導体の材質を用いることができる。たとえば、純度
９９．９９％以上で酸素含有量が５０ｐｐｍ以下の無酸
素銅などを用いることができる。また、一方向凝固した
後に、冷間加工した導体金属素線を用いることができる
。

この発明の電線導体において、導体金属素線は、５本以
上束ねたものであることか好ましい。

［発明の作用効果］ この発明の電線導体では、導体金属素線を各素線が平行
になるように束ねるか、あるいは撚ピッチが１．　ＯＯ
ｄ以上になるように撚線にしている。

すなわち、束ねた導体金属素線をほとんど撚らないか、
あるいは撚線状態としてもほんのわずかに撚った程度に
している。このため、この発明の電線導体では、各素線
間における伝送長さの差かほとんどなく、また伝送され
る信号は、はとんと直線状に伝送されるため、従来の撚
線導体のような撚線化による電気信号の伝送特性の劣化
がない。

また、素線を複数束ねて構成されているため、従来の単
線の形態のものに比べると、可撓性および配線作業性等
において優れている。

したがって、この発明の電線導体は、音響・画像機器用
電線、高精度信号伝達用電線、計ｌｌ１１１機器用電線
およびコンピュータ用電線として有用なものである。

［実施例］ 実施例］ 銅線を冷間加工して、線径０　、　１　ｍ　ｒｎ　、純
度９９．９９７％の銅導体の素線を製造した。第１図に
示ずように、この素線を１９本はぼ平行に束ねた。第１
図、第２図および第３図において１は素線を示している
。この束ねた素線にＰＶｃを被覆ｊ−で、電線とした。

実施例２ 線径０．］、ｍｍ、純度９９．９９８％の銀導体の素線
を、一方向凝固した後に冷間加工し焼鈍することによっ
て製造した。第２図に示すように、この素線１９本を、
撚線ピッチ３０ｍｍ　（３００ｄ）で撚線化し、これに
ＰＶＣを被覆して電線とした。

比較例１ 線径０．１ｍｍ、純度９９．９９７％の銅導体の素線を
、実施例］と同様に冷間加工して製造した。第３図に示
すように、この得られた素線１９本を、撚線ピッチ５ｍ
ｍ　（５０ｄ）で撚線化し、ｐｖｃで被覆した。

比較例２ 純度９９．９９７％の銅線を冷間加工して、線径１ｍｍ
の単線を得た。この単線を第４図に示す。

第４図において２は単線を示している。この単線の上に
ＰｖＣ被覆し、導体とした。

以上のようにして得られた実施例１および２ならびに比
較例１および２のそれぞれの電線について、音響・画像
特性および配線作業性・可撓性を評価した。

実施例１および２について音響・画像特性評価において
は、音響および画像ともに鮮明であり、広い音域におい
てフラットに聞こえた。また配線作業性および可撓性の
評価では、可撓性が良好であり、配線作業性も良好であ
った。

これに対して、比較例］における音響・画像特性評価で
は、音響・画像の鮮明さが、いずれも実施例］および２
のものに比べ劣っていた。なお、配線作業性および可撓
性は良好であった。

比較例２の音響・画像特性評価では、音響および画像と
もに鮮明であり、広い音域においてフラットに聞こえた
。配線作業性および可撓性の評価においては、可撓性が
劣り、小さい曲げ径における配線作業性は、実施例１お
よび２ならびに比較例１に比べると劣っていた。

【図面の簡単な説明】

第１図は、この発明の一実施例を示す斜視図である。第
２図は、この発明の他の実施例を示す斜視図である。第
３図は、従来の電線導体の一実施例を示す斜視図である
。第４図は、従来の電線導体の他の例を示す斜視図であ
る。 図において、］は素線、２は単線を示す。

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１）純度９９．９９％以上の導体金属素線を各素線が
   平行になるように束ねるか、あるいは撚ピッチが１００
   ｄ以上になるように撚ったことを特徴とする、電線導体
   。
2. （２）前記導体金属素線が酸素含有量５０ｐｐｍ以下の
   無酸素銅からなることを特徴とする、請求項１記載の電
   線導体。
3. （３）前記導体金属素線が一方向凝固後に冷間加工して
   なることを特徴とする、請求項１または２に記載の電線
   導体。