JPH02270894A - ジペプチドエステルのイオン交換膜電解精製法 - Google Patents

ジペプチドエステルのイオン交換膜電解精製法

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JPH02270894A
JPH02270894A JP1091859A JP9185989A JPH02270894A JP H02270894 A JPH02270894 A JP H02270894A JP 1091859 A JP1091859 A JP 1091859A JP 9185989 A JP9185989 A JP 9185989A JP H02270894 A JPH02270894 A JP H02270894A
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JP
Japan
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aqueous solution
exchange membrane
apm
organic acids
intermediate chamber
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JP1091859A
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Masaharu Doi
正治 土井
Kenji Sakamoto
健二 坂本
Tsuneo Harada
恒夫 原田
Takashi Mori
隆 毛利
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Tosoh Corp
Original Assignee
Tosoh Corp
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  • Peptides Or Proteins (AREA)
  • Electrolytic Production Of Non-Metals, Compounds, Apparatuses Therefor (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、白゛機酸類を含有するジペプチドエステル水
溶液から有機酸類を除去して精製されたジペプチドエス
テル水溶液を製造する方法に関するものである。
し従来の技術] 近年生理活性を有するジペプチドが次々に明らかにされ
、それにともなってジペプチド製造についての研究が盛
んに行われている。 しかし、ジペプチドの製造過程に
於ける有機酸類の副生成は避けることが出来ず、この有
機酸類の効率の良い除去方法が待望されいた。
例えば、α−APMは、L−アスパラギン酸とフェニル
アラニンとからなるジペプチドのメチルエステルであり
、最近低カロリー甘味料としてl界中の注1万1を集め
ている。
その製造方法としては、化学合成法、生化学合成法があ
るが、いずれの製造方法においてもその製造過程におい
て3−ベンジル−6−カルボキシメチル−2,5−ジケ
トピペラジン(以下D K Pと略記する)やα−アス
パルチル−フェニルアラニン(A P)の副生成は避け
られない。
そのような副生成物であるD K PやAPを、α−A
PMから除去する方法としては、水性媒体中アニオン交
換樹脂と接触させ、不純物をアニオン交換樹脂に吸着さ
せて除去する方法が知られていた。
しかしこの方法では、OH型のアニオン交換樹脂はα−
APMの分解が生じるため使用できず、一方CI型や酢
酸型のアニオン交換樹脂では、D K PやAPとイオ
ン交換されたCflイオンや酢酸イオンかα−APM水
溶液中へ流出してしまう。
そのためこの方法を用いる場合にはさらにこの後、脱酸
の工程が不可欠である。 従来、イオン交換後、水酸化
アルカリを用いて中和し、晶Uiシ脱酸することによっ
てα−APMを得ていた。
しかしながらこの方法ではアルカリによるα−APMの
分解、中和塩の混入などの問題点かあった。
以」−述ぺたように、α−APM水溶液等のジペプチド
水溶液からDKP、AP等の有機酸類を効率よく除去す
る方法は現在未だ確立されていなかった。
[発明か解決しようとする課MfJ コ本発明の目的は
、α−APM水溶液等のジペプチド水溶液からDKP、
AP等の有機酸類を効率よく、かつ簡便に除去しα−A
PMの精製を行う方法を提供することである。
[問題を解決するための手段] 本発明者らは、α−APM水溶液等のジペプチド水溶液
の精製方法に関して、鋭意検討を重ねた結果、該ジペプ
チドの製造工程で混入してくるDKP、AP等の有機酸
類を含む該水溶液をイオン交換容量の異なる少なくとも
2層からなる陰イオン交換膜と陽イオン交換膜で囲まれ
た部屋に供給し電解精製を行うことによって、該ジペプ
チI・の漏れなしにDKPSAP等の有機酸類を除去で
きることを見出だし本発明を完成させるに至ったもので
ある。
−〇    − 本発明は、有機酸類を含むジペプチドエステル水溶液を
、イオン交換容量の異なる少なくとも2層からなる陰イ
オン交換膜及び陽イオン交換膜でそれぞれ電解槽の他の
至から仕切られた中間室に供給し、中間室外に設けた電
極から通電して有機酸類をイオン交換膜を通して中間室
外に除去することを特徴とするジペプチドエステルのイ
オン交換膜電解ネ1″I製法である。
以下、ジペプチド水溶液の一例としてα−APM水溶液
のイオン交換膜(IM)による電解精製方法を例にとり
不発明の詳細な説明する。
α−APM水溶液中に存在する不純物イオンとしては、
その製造方法により異なるか、C1、SO4イオン等の
無機陰イオン、DKPSAP。
酢酸、ギ酸等の6機陰イオン、Na、に、Caイオン等
の無機陽イオン、及びフェニルアラニンメチルエステル
等の有機陽イオンが存在する。
木刀メツ4によるα−APMのイオン交換膜?(1解精
製過程において、これらの不純物イオンは、イオン交換
膜を通して系外に除去される。
本発明の原理図を図−1に示す。 図−1には、不純物
イオンを含むα−APM水溶液を陽イオン交換膜及び陰
イオン交換膜の2枚の膜により分割した3至型電解槽に
供給し、イオン交換膜電解精製法により不純物イオンを
陰極側、陽極側へ除去する1例を示している。]は電解
槽、2は陽イオン交換膜(以下CEMと略記する)、3
は陰イオン交換膜(以下AEMと略記する)、4は陰極
、5は陽極、6は陰極王、7は処理室、8は陽極室であ
る。 処理室7に精製すべきα−APM水溶;1kを(
jFO,給する。
ここで用いるCEM及び陰極液はいかなるものでも良い
不法では、イオン交換容量の異なる少なくとも2層から
成るAEMを用いなければならない。
本発明でいうイオン交換容量の異なる少なくとも2層か
ら成るAEMとは、該AEMの一方の表面からある厚み
を持つ層のイオン交換容量と、他方の表面からある厚み
を持つ層のイオン交換容量か異なる膜をさす。
本発明の効果を十分に発揮するためには、該AEMの一
方の面と他方の面の交換容量の比が、]、1〜6.0で
あるこことが好ましく、より好ましくは1.3〜4.0
である。
これらの層か直接接していても、又はこれらの層の間に
さらに幾つかの層が存在していても、本発明の効果は十
分に発揮される。
以上の条件をll′4たず陰イオン交換膜であれば、ポ
リマー47.5造、陰イオン交換基の種類、膜厚、及び
捕強祠の有無等は適時選択できる。
なお、該AEMの使用に際しては交換容量の大なる側を
α−APM水溶液側に向けることか好ましい。
使用電極は従来公知のいかなる電極材料を用いても良く
、安価で低電圧を示し、かつ耐食性製の優れた電極材料
が選択できる。
例えばこの様な電極材料としては、陽極として、T i
、Ta5ZnSNb、 ミ9の耐食性基祠表面に、Pt
、I r、Rh、等の白金族及び/又は白金族の酸化物
を被覆した′−°I極祠料か、一方陰極として、Fe 
z N I SCu等の金属、またこれらの合金や、こ
れらの表面に電極触媒活性を示す物質(例えば、ラネー
ニッケル等)を被覆した電極材料が適用可能である。
α−APMの処理室への供給は、いかなる方法を用いて
も良いが、循環方式を取ることが望ましい。
α−APMの等電点はpH5,2に存在するので電解中
にα−APMの漏洩を抑制するためには、α−APM水
溶lnkのpHを4.0〜7.0、好ましくは4.7〜
5.7に保持しすることが必要である。 必要に応じて
α−APM水溶液に酸又はアルカリを適時添加すること
ができる。このpH範囲内であればα−APMの分解も
非常に少ない。
電解温度は水溶液のI!Ili点まで可能であるが、好
ましくは10°C〜80℃、さらに好ましくは20〜5
00Cである。 電解温度が80℃以上ではα−APM
か分解し収率の低下か生じる。
本発明のα−APMの精製を1」的とする電解プロセス
において、電解槽は以上説明した陽極室、−    l
    − 処理室、陰極室の3室型を用いる以外にも、3更以上の
多室型も適用可能であり、また公知の透析ノ(2セルが
いずれも適用可能である。
この様にして電解を行うことによって(r−A P M
:qのジペプチドエステルを収率低下なしに効率好く簡
便に精製することができる。
[実施例] 以ド実施例により本発明を更に詳しく説明するか、本発
明は実施例のみに限定されるものではない。
実施例] 実施例]として、α−APMを0.896、D K P
を0.15%、さらにAPを0.05%含むα−APM
水溶itMを使用し、電解h’Vとして図1のような3
室型セルを用いて1M電解1+’i製を実施した。
陽極にはTiのエキスバンドメタル(Ex−p a n
 d e d  M e t a 1 )基祠上に貴金
属酸化物を被覆した電極を用い、陰極に白金板を用い、
電極面積は 0.1層m2とした。陰極室と処理蚕の隔
膜にはフッソ系陽イオン交換膜(Na−fion、 デ
ュポンと土商標)を使用し、処理室と陽極室の隔膜には
東ソー社製の2層から成る陰イオン交換膜(TO8FL
EX 、5F−34:商標)を使用した。 この陰イオ
ン交換膜は、交換容量の大なる層を処理歴に向けた。
陽極室、陰極室には共に0.5N−NaC1水溶液を供
給し、処理室に有機酸類を含むα−APM水溶液を線速
4 c m / s e cで供給循環した。
電流密度を0.5A/dm2とし温度30℃で電解を行
った。
電解を続けるにつれ処理室のpHが徐々に低下してくる
ので随11、冒3.lN−NaOH水溶1tJiを添加
し該α−APM水溶液のpHを常に5.0〜5.5に保
持した。
該α−A P M中のD K Pに対し2.5倍量の゛
電流を流した時点て電解を停止したところ、D K P
 。
APの除去率は各々98%、99%であり、また他の不
純物イオンは検出されなかった。ざらにα−APMの回
収率は93%であった。
実施例2 電解槽を図2に示すような4室型セルとし陽極室4と中
間室3の隔膜にはフッソ系陽イオン交換膜(Nafio
n、デュポン社商標)を使用し、中間室3に0.5N−
NaC1水溶液を供給した以外は、実施例1と同様にα
−A l) M水溶il&の電解精製を実施した。
゛1u解後、DKP、APの除去率は各々95%、96
%であり、また他の不純物イオンは検出されなかった。
さらにα−APMの回収率は90%であった。
実施例3 電解槽を図′3に示した多王型透析セルを使用した以外
は実施例1と同様にα−APMの精製を実施した。
電解後、DKPSAPの除去率は各々89%、90%で
あり、また他の不純物イオンは検出されなかった。さら
にα−APMの回収率は87%であった。
比較例] 陰イオン交換膜としてRAI  リサーチ コーポレー
ション製の1層から成る陰イオン交換膜(RA I P
ORE膜、ll−5035L)を用いた以外は、実施例
1と同様にα−APMの精製を実施した。 電解後、D
KP、APの除去率は各々95%、98%であり、また
他の不純物イオンは検出されなかった。さらにα−AP
Mの回収率は80%であった。
比較例2 陰イオン交換膜としてRAI  リサーチ コーポレー
ション製の1層から成る陰イオン交換膜(RA r P
ORE膜;R−5035L)を用いた以外は、実施例2
と同様にしてα−APMの精製を実施した。 電解後、
DKP’、APの除去率は各々93%、94%であり、
また他の不純物イオンは検出されなかった。さらにα−
APMの回収率は78%であった。
比較例3 陰イオン交換膜としてRAI  リサーチ コーポレー
ション製の1層から成る陰イオン交換膜−11= (RA I PORE膜)を用いた以外は、実施例3と
同様にしてα−APMの精製を実施した。
電解後、DKP、APの除去率は各々87%、89%で
あり、また他の不純物イオンは検出されなかった。さら
にα−APMの回収率は72%であった。
[発明の効果] 以上述べてきたように、本発明の方法によれば、α−A
PMの収率を低下させることなく、効率良く不純物であ
る6機酸を除くことができ、従来のプロセスに比べ極め
て優れたα−APMの精製が可能となった。
本発明によれば特に、ジペプチドエステルの製造過程に
おいて、副生する有機酸類をジペプチドエステルの収率
を低下させることなく効率的に除去することができる。
本発明の方法を用いることにより、例えば、不純物とし
てD K P及び/又はAP等の有機酸類を3白°する
α−APM水溶液から有機酸類を除去し、精製されたα
−APM水溶ltkを製造することが可能である。
【図面の簡単な説明】
図1、図2、及び図3は本発明を説明する図である。 図1の、 ]は電解槽、 2はCEM。 3はAEM。 4は陰極、 5は陽極、 6は陰極室、 7は処理室、 8は陽極室。 図2の、  1は電解槽、 2.4はCEM。 3はAEM。 5は陰極、 6は陽極、 7は陰極室、 8は処理室、 9は中間室、 ]Oは陽極至。 図3の、 ]は透17型セル、 2.4.6.8はCEM 二モJ、5.7はAEM。 9は陰極、 10は陰極室、 12.14.16は処理室、 13.15.17は中間室、 18は陽極室。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1)有機酸類を含むジペプチドエステル水溶液を、イオ
    ン交換容量の異なる少なくとも2層からなる陰イオン交
    換膜及び陽イオン交換膜でそれぞれ電解槽の他の室から
    仕切られた中間室に供給し、中間室外に設けた電極から
    通電して有機酸類をイオン交換膜を通して中間室外に除
    去することを特徴とするジペプチドエステルのイオン交
    換膜電解精製法。 2)ジペプチドエステル水溶液がα−L−アスパルチル
    −L−フェニルアラニンメチルエステル水溶液であり、
    該水溶液のpHが4.0〜7.0である特許請求の範囲
    第1項記載のイオン交換膜電解精製法。
JP1091859A 1989-04-13 1989-04-13 ジペプチドエステルのイオン交換膜電解精製法 Pending JPH02270894A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105733938A (zh) * 2016-04-18 2016-07-06 浙江工商大学 一种可连续运行的生物电合成装置及生物电合成方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN105733938A (zh) * 2016-04-18 2016-07-06 浙江工商大学 一种可连续运行的生物电合成装置及生物电合成方法

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