JPH02269173A - 合板用接着剤 - Google Patents

合板用接着剤

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JPH02269173A
JPH02269173A JP8944689A JP8944689A JPH02269173A JP H02269173 A JPH02269173 A JP H02269173A JP 8944689 A JP8944689 A JP 8944689A JP 8944689 A JP8944689 A JP 8944689A JP H02269173 A JPH02269173 A JP H02269173A
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phenol
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渡部 幸衛
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は合板用接着剤に係り、特に放散ホルムアルデヒ
ドが少なく実質的に無臭な構造用合板製造用のフェノー
ル変性アミノ樹脂系接着剤に関する。
[従来の技術] 従来より、接着力が高く、耐久性に優れた構造用合板の
接着剤として、水溶性の高アルカリレゾール型フェノー
ル−ホルムアルデヒド樹脂(アルカリフェノール樹脂)
が用いられているが、この接着剤は硬化速度が遅く、熱
圧に高温、長時間を必要とし、生産性に劣るという欠点
を有している。また、高アルカリ性であるため、接着し
た合板を赤褐色に着色させたり、接着作業時にアルカリ
汚染水を排出させるという欠点も有している。
このため、硬化速度が速く、アミノ樹脂並の熱圧条件で
構造用合板の接着を行なうことができるものとして、水
溶性の低アルカリレゾール型フェノール−ホルムアルデ
ヒド樹脂(低アルカリフェノール樹脂)と水溶性のメラ
ミン−尿素−ホルムアルデヒド共縮合樹脂(メラミン−
尿素樹脂)とから成るフェノール変性アミノ樹脂が提案
されている(特公昭62−27114号)。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、このフェノール変性アミノ樹脂よりなる
接着剤は、合板の接着に用いた場合、アルカリフェノー
ル樹脂に比べて放散ホルムアルデヒド量が多いことから
、アルカリフェノール樹脂の如く、実質的に無臭にする
ことができず、製品に異臭を生じさせて作業環境を悪化
させるという欠点があフた。
本発明は上記従来の問題点を解決し、実質的に無臭で、
高い接着耐久性を得ることができる合板用接着剤を提供
することを目的とする。
[課題を解決するための手段及び作用]請求項(1)の
合板用接着剤は、下記■、■及び■、即ち、 ■ フェノールとホルムアルデヒドと水酸化ナトリウム
とのモル比が1.0:2.0〜2.3:0.04〜0.
08であるフェノール−ホルムアルデヒド樹脂(以下、
「低アルカリフェノール樹脂(A)」と称す、) ■ メラミンと尿素とホルムアルデヒドとのモル比が1
.0:0.0〜0.5:2.0〜2.3であるメラミン
−ホルムアルデヒド樹脂及び/又はメラミン−尿素−ホ
ルムアルデヒド共縮合樹脂(以下、「メラミン樹脂又は
メラミン尿素樹脂(B)」と称す、) ■ 尿素とホルムアルデヒドとのモル比が1.0:0.
7〜1.0である尿素ホルムアルデヒド樹脂(以下、「
尿素樹脂(C)」と称す。) を混合して成るフェノール変性アミノ樹脂であって、樹
脂中に占めるフェノール成分含有量が8〜12重量%、
メラミン成分含有量が18〜22重量%、尿素成分含着
量が8〜12!l量%、ホルムアルデヒド成分含有量が
18〜22重量%であるフェノール変性アミノ樹脂を含
むことを特徴とする 請求項(2)の合板用接着剤は、請求項(1)において
、フェノール変性アミノ樹脂too!i量部に対して、
架橋剤としてイソシアネート化合物を1〜SIi量部、
硬化剤として塩化アンモニウムを1〜3重量部、硬化促
進剤としてクエン酸を1〜3重量部配合して成ることを
特徴とする請求項(3)の合板用接着剤は、請求項(1
)又は(2)において、PHが3〜4、ゲル化時間が6
0〜80分/40t:であることを特徴とする。
本発明者らは、フェノール変性アミノ樹脂による構造用
合板からの放散ホルムアルデヒド量を低減すると共に、
高い接着強度を得ることを課題として鋭意検討した結果
、 ■ 低アルカリフェノール樹脂は、十分に硬化させて高
い接着力が得られるように、フェノールとホルムアルデ
ヒドのモル比を高く設定する。
■ メラミン樹脂又はメラミン−尿素樹脂も、十分に硬
化させて高い接着力が得られるようにメラミンとホルム
アルデヒドのモル比を高く設定する。
■ ■、■の如く、モル比が高いことにより多くなる放
散ホルムアルデヒドを低減させるため、尿素′s4脂の
尿素とホルムアルデヒドとのモル比を可能な限り低く設
定して、この3者を特定量の範囲で混合してフェノール
変性アミノ樹脂を製造する。
■ ■において、好ましくは低められたモル比により低
下する接着力を向上させるのに十分な程度の架橋剤であ
るイソシアネート化合物を添加し、更にモル比が低いた
めに遅延する硬化を促進させるのに十分な程度の酸性の
硬化剤と硬化促進剤を組合せて添加配合し接着剤とする
ことにより、実買的に無臭とみなせる微量の放散ホルム
アルデヒド量で、高い接着耐久性が得られることを見出
し、本発明を完成させた。
本発明において、低アルカリフェノール樹脂(A)は、
例えば、フェノール1モルに対してホルムアルデヒド2
.0〜2.3モル、水酸化ナトリウム0.04〜O,O
aモルを加えて、温度70〜90℃で3〜4時間縮合反
応させることにより製造することができる。低アルカリ
フェノール樹脂(A)において、フェノール1モルに対
するホルムアルデヒドのモル比が2.0より少なく、水
酸化ナトリウムのモル比が0.04より少ない場合には
、縮合度を十分に高めることができず、また、フェノー
ル1モルに対するホルムアルデヒドのモル比が2.3よ
り多く、水酸化ナトリウムのモル比が0.08より多い
場合には、得られる接着剤の放散ホルムアルデヒド量が
高くなったり、フェノラート基が多くなって硬化が遅く
なったりするため、いずれの場合も好ましくない。
このような低アルカリフェノール樹脂(A)は、粘度6
0〜80センチボイズ(25℃)、不揮発分45〜50
%(135℃、1時間)の樹脂であることが好ましい。
メラミン樹脂又はメラミン尿素樹脂(B)は、例えば、
メラミン1モルに対して尿素o、o〜0.5モル、ホル
ムアルデヒド2.0〜2.3モルを加え、更にポリビニ
ルアルコール、メタノールを少量添加して水酸化ナトリ
ウムでpH11〜12に調整した後、温度80〜90℃
で2〜4時間縮合反応させることにより製造することが
できる。なお、この場合、尿素は反応後期に添加する。
メラミン樹脂又はメラミン尿素樹脂(B)において、メ
ラミン1モルに対するホルムアルデヒドのモル比が2.
0モルより少なく、尿素のモル比が0.5モルより多い
場合には、ホルムアルデヒドに対するアミノ基が過多に
なり、得られる接着剤の接着力を低下させ、ホルムアル
デヒドのモル比が2.3モルより多い場合には接着力は
向上するが放散ホルムアルデヒド量が多くなり、いずれ
の場合も好ましくない。
このようなメラミン樹脂又はメラミン尿素樹脂(B)は
、粘度2.0〜4.0センチポイズ(25℃)、不揮発
分55〜65%(105℃。
3時間)、水混和倍率2〜3倍の樹脂であることが好ま
しい、このメラミン樹脂又はメラミン尿素樹脂(B)の
水混和倍率の好適範囲を2〜3倍とするのは、縮合度を
高めながら低アルカリフェノール樹脂(A)と尿素網I
I (C)の相溶性を良好にするためである。なお、メ
ラミン樹脂又はメラミン尿素樹脂(B)の水混和倍率と
は、反応物1容量部に水を加えたとき、温度35℃でま
さに白濁した時点の反応物に対する水の容量倍率をいう
尿素樹脂(C)は、尿素1モルに対するホルムアルデヒ
ドのモル比を0.7〜1.0として、例えば次のような
方法で製造する。即ち、ホルムアルデヒド1.9〜2.
1モルに対し少量のポリビニルアルコール、コーンスタ
ーチを添加して、アルカリ性下から酸性下に自然にPH
が降下するアンモニア水を触媒として加え、尿素全量の
うち一次尿素1.0モルを加えて、85℃で水和点15
〜25℃まで縮合させ、この時点で二次尿素を0.0〜
0.8モル加えて更に縮合させ、水和点25〜37℃に
到達した後に、炭酸ナトリウムで中和後、残りの尿素を
三次尿素として加えて後縮合する。なお、製造にあたり
、ホルムアルデヒドに対する一次、二次、三次尿素の添
加を上記のような割合で行なうのは、尿素樹脂の縮合率
を高めるためである。
尿素樹脂(C)において、尿素1モルに対するホルムア
ルデヒドのモル比が0.7モルより少ない場合には、ア
ミノ基が過多となり得られる接着剤の貯蔵安定性が悪く
、ホルムアルデヒドのモル比が1.0モルより多い場合
には、放散ホルムアルデヒド量を低減させる効果が劣る
ため、いずれの場合も好ましくない。
このような尿素樹脂(C)は、粘度60〜150センチ
ボイズ(25℃)、不揮発分50〜60%(105℃、
3時間)の樹脂であることが好ましい。
なお、上記した尿素樹脂(C)の製造法において、水和
点とは、反応物2〜3滴を多量の温水又は冷水中に滴下
したとき、まさに白濁物を生じる時点の温水又は冷水の
温度である。
本発明において、■〜■の各樹脂の製造に使用するホル
ムアルデヒドは37〜65重量%濃度のホルマリンが適
当であり、また、フェノール、メラミン、尿素、アルカ
リ、酸、ポリビニルアルコール等は通常の接着剤製造に
供されるものを好適に用いることがセきる。
本発明に係るフェノール変性アミノ樹脂は、上記低アル
カリフェノール樹脂(A)とメラミン樹脂又はメラミン
尿素樹脂(B)と尿素樹脂(C)とを常温又は40〜6
0℃の緩慢な加温下で均一に攪拌混合することにより製
造することができるが、この際の混合比率は、原料仕込
より換算した計算量のフェノール成分含有量が8〜12
重量%、メラミン成分含有量が18〜221i量%、尿
素成分含有量が8〜12重量%、ホルムアルデヒド成分
含有量が18〜22重量%になるようにする。
本発明において、フェノール変性アミノ樹脂中のフェノ
ール成分含有量を8〜12重量%、メラミン成分含有量
を18〜22重量%とじたのは、フェノール又はメラミ
ン成分がこの範囲でなければ、構造用合板の接着剤とし
て所望の接着耐久性が得られないからである。また、尿
素成分含有量を8〜12重量%とじたのは、8!!量%
がホルムアルデヒド成分量18〜22重量%において放
散ホルムアルデヒド量を低減させるのに必要な最低量で
あって、12重量%が接着力を低下させないための最高
量であるためである。
このようなフェノール変性アミノ樹脂は、フェノール:
メラミン:尿素:ホルムアルデヒドのモル比が1.O:
1.3〜1.5:1.4〜1.6:6.0〜6.5であ
り、25℃での粘度1.0〜2.5センチボイズ、pH
約8.5.不揮発分55〜65%(105℃、3時間)
であることが好ましい。
上述したフェノール変性アミノ樹脂を含む本発明の合板
用接着剤は、通常の場合、該フェノール変性アミノ樹脂
100重量部に対して、架橋剤としてイソシアネート化
合物、具体的には粗製ジフェニルメタンジイソシアネー
ト(通常NCO基約30%含有)(以下、rP−MDI
Jと称す。)を1〜5重量部、硬化剤として通常のアミ
ノ樹脂に使用される塩化アンモニウム1〜3重量部、硬
化促進剤としてクエン酸1〜31i量部の範囲で加え、
更に必要に応じて通常の充填剤である小麦粉、水等を加
えて接着剤配合グルーとして使用に供される。
この場合、架橋剤としてイソシアネート化合物を添加す
るのは、アミノ樹脂の末端のメチロール基、アミノ基又
は水酸基とイソシアネート化合物の末端のイソシアネー
ト基とが反応して、ウレタン結合又は尿素結合により高
分子化して高い接着力を発現させるためである。また、
その添加量を1〜5重量部とするのは、尿素樹脂(C)
中の尿素成分含有量8〜12重量%とじたことによる接
着力の低下を向上させるためでもある。イソシアネート
化合物のうちP−MDIは、フェノール変性アミノ樹脂
中で粘度上昇やゲル化9発泡もなく、好ましく適合する
ため、本発明に極めて好適である。(特開昭62−32
164) 硬化剤として塩化アンモニウム1〜3重量部を配合する
のは、塩化アンモニウムはアミノ樹脂中の遊離のホルム
アルデヒドと反応して塩酸を発生させ硬化させるもので
あるが、本発明のフェノール変性アミノ樹脂中には遊離
のホルムアルデヒドが少なく、塩化アンモニウムを3重
量部より多くしても効果が得られないからである。なお
、フェノール変性アミノ樹脂中のメチロール基を活性化
させて硬化促進作用を奥する他の有機酸、無機酸として
、公知のギ酸、硫酸等の添加を試みたが、クエン酸を1
〜3重量部添加するとき、取り扱い上の危険もなく最も
好ましく硬化促進することを見出した。
上記のフェノール変性アミノ樹脂に対するP−MDI、
塩化アンモニウム及びクエン酸の添加量は、接着作業に
支障をきたさない十分な可使時間を確保し、接着剤配合
グルー硬化に必要な特性、即ち、pH3〜4.ゲル化時
間60〜80分/40℃を得るための最適量でもある。
[実施例] 以下に、製造例、実施例、比較例及び参考例を挙げて本
発明をより具体的に説明するが、本発明はその要旨を超
えない限り、以下の実施例に限定されるものではない、
なお、以下において、「部」は「重量部」を、「%」は
「重量%」を示す。
製造例1(本発明例) 化アルカリフェノール樹脂(A)の製造:反応器に37
.8%ホルマリン669g(8,4モル)、フェノ、−
ル356g (3,9モル) 及び30%水酸化ナトリ
ウム30g(0,23モル)を仕込み、45分を要して
70℃まで昇温した。70℃で30分保持した後85℃
に昇温し、3時間線合反応させて室温に冷却した。
得られた樹脂は、フェノール:ホルムアルデヒド:水酸
化ナトリウムのモル比が1:2.2:0.06であり、
25℃での粘度70センチボイズ、pH9,0,不揮発
分46.2%(1351,1時間)であった。
メラミン尿素樹脂CB)の製造: 反応器に37.8%ホルマリン486.2g(6,1モ
ル)、メタノール54.7g、及び30%水酸化ナトリ
ウム8.9gを仕込み、攪拌下にメラミン386.1g
 (3,1モル)及びポリビニルアルコール6.5gを
添加して90℃に昇温した。90℃で2時間線合反応さ
せたところ、pH11,5から7.2に降下し、2.5
倍の水混和倍率に到達した。この時点で尿素57.3g
 (0,96そル)を加えて温度85℃に降下させ、1
0分間反応させた後、10%炭酸ナトリウムを加えてp
H8,5に調整後、室温に冷却した。
得られた樹脂は、メラミン:尿素:ホルムアルデヒドの
モル比が1.O:0.3:2.Oであり、+25℃での
粘度3.0センチポイズ、pH8,6,不揮発分57.
2%(105℃、3時間)であった。
尿素樹脂(C)の製造: 反応器に37.8%ホルマリン609.9g(7,7モ
ル)、ポリビニルアルコール4.4g、コーンスターチ
0.9g、及び25%アンモニア水15.7gを仕込み
、攪拌下−次層゛素236.8g (4,Oそル)を添
加し、温度85℃に昇温した。85℃で1時間30分縮
合反応させた時点でpH7,2から4.8に降下し、3
0℃の水和点に到達した。その後、10%炭酸ナトリウ
ムでp)(’7.2に中和し、二次尿素220g(3,
7モル)を加えて減圧冷却しながら水を留去しつつ室温
に冷却した。。
得られた樹脂は、尿素:ホルムアルデヒドのモル比が1
:1.Oであり、25℃での粘度1.5センチポイズ、
pH7,0,不揮発分55.3%(105℃、3時間)
であフた。
フェノール変性アミノ樹脂の製造: 上記で製造した低アルカリフェノール樹脂(A)309
gとメラミン尿素樹脂(B)521gと尿素樹脂(C)
170gとを室温で混合するこ、とにより、フェノール
変性アミノ樹脂接着剤1000gを得た。
得られた樹脂は、フェノフル:メラミン:尿素:ホルム
アルデヒドのモル比が1:1.4:1.5:6.2であ
り、25℃での粘度1.フボイズ、p)Is、4.不揮
発分57.2%(105℃、3時間)、遊離ホルムアル
デヒド0.4%(塩化アンモニウム法)であった。
製造例2(本発明例) 低アルカリフェノール樹脂(A)の製造:製造例1と同
様にして製造した。
メラミン樹脂(B)の製造: 反応器に37.8%ホルマリン515.8g(6,5モ
ル)、メタノール58.0g、及び30%水酸化ナトリ
ウム9.4gを仕込み、攪拌下にメラミン372g (
3,0モル)、ポリビニルアルコール6.8gを添加し
て90℃に昇温した。90℃で2時間20分縮合したと
ころ、pH11,6から7.6に降下し、2.5倍の水
混和倍率に到達したので、10%炭酸ナトリウムを加え
てpH8,6に調整して室温に冷却した。
得られた樹脂は、メラミン:ホルムアルデヒドのモル比
が1.0:2.2であり、25℃での粘度3.6センチ
ボイズ、pH8,6,不揮発分59.5%(105℃、
3時間)であった。
尿素樹脂(C)の製造: 反応器に37.8%ホルマリン420.9g(5,3モ
ル)、ポリビニルアルコール3.8g、コーンスターチ
0.7g、及び25%アンモニア水10.8gを仕込み
、攪拌下−次尿素163.1g (2,7モル)を添加
し、温度85℃に昇温した。85℃で、1時間20分縮
合した時、pHは6.8から4.8に降下し、15℃の
水和点に到達した。その後、二次尿素113.5g(1
,9モル)を加えて更に85℃で15分縮合したところ
、30℃の水和点に到達したので、10%炭酸ナトリウ
ムを加えてpH7,0に中和し、三次尿素181g(2
,0モル)を添加して10分間反応した後、室温に冷却
した。
得られた樹脂は、尿素:ホルムアルデヒドのモル比が1
:0.7であり、25℃で粘度74センチボイズ、pH
7,0,不揮発分58.2%(105℃、3時間)であ
った。
フェノール変性アミノ樹脂の製造: 上記で製造した低アルカリフェノール樹脂(A)309
gとメラミン樹脂(B)491gと尿素樹脂(C)20
0gとを室温で混合して、フェノール変性アミノ樹脂接
着剤1000gを得た。
得られた樹脂は、フェノール:メラミン:尿素:ホルム
アルデヒドのモル比が1:1.4:1.5:6.3であ
り、25℃での粘度1.4センチボイズ、pH8,4,
不揮発分57.4%(105℃、3時間)、遊離ホルム
アルデヒド0.3%(塩化アンモニウム法)であった。
製造例3(比較例) 製造例2と同様にして製造した。ただし、フェノール変
性アミノ樹脂は低アルカリフェノール樹脂(A)309
gとメラミン樹脂(B)406gと尿素樹脂(C)28
5gとを室温で混合して、フェノール変性アミノ樹脂接
着剤1000gを得た。
得られた樹脂は、フェノール:メラミン:尿素:ホルム
アルデヒドのモル比が1:1.1:2.276.2であ
り、25℃での粘度1.2センチポイズ、pH8,6,
不揮発分57.0%(105℃、3時間)、遊離ホルム
アルデヒド0.3%(塩化アンモニウム法)であった。
製造例4(比較例) 低アルカリフェノール樹脂(A)の製造:製造例1と同
様にして製造した。
メラミン尿素樹脂(B′)。の製造: 反応器に37.8%ホルマリン499.5g(6,3モ
ル)、メタノール65.5g、水126.6g、及び3
0%水酸化ナトリウム9.6gを仕込み、攪拌下にメラ
ミン441.0g(3,5モル)、尿素60g (1,
0モル)。
ポリビニルアルコール7.0gを添加して90℃に昇温
しな、90℃で3時間線合反応させたところ、pH11
,4から7.4に降下し、3.0倍の水混和倍率に到達
したので、10%炭酸ナトリウムを加えてpH8,8に
調整して室温に冷却した。
得られた樹脂は、メラミン:尿素:ホルムアルデヒドの
モル比は1.O:0.3:1.aであり、2°5℃での
粘度1.8センチポイ〆、pH8,7,不揮発分56.
6%(105℃、3時間)であった。
尿素樹m<c>の製造: 製造例2と同様にして製造した。
フェノール変性アミノ樹脂の製造: 上記で製造した低アルカリフェノール樹脂(A)309
gとメラミン尿素樹脂(B′)574gと尿素樹脂(C
)117gとを室温で混合して、フェノール変性アミノ
樹脂接着剤1000gを得た。
得られた樹脂は、フェノール:メラミン:尿素:ホルム
アルデヒドのモル比が1:1.5:1.3:5.6であ
り、25℃での粘度1.2センチボイズ、pH8,4,
不揮発分54.8%(105℃、3時間)、遊離ホルム
アルデヒド0.4%(塩化アンモニウム法)であった。
製造例5(比較例) 低アルカリフェノール樹脂(A)の製造:製造例1と同
様にして製造した。
メラミン樹脂(B″)の製造: 反応器に37.8%ホルマリン576.6g(7,27
モル)、メタノール63.9g、及び30%水酸化ナト
リウム7.9gを仕込み、攪拌下にメラミン346.7
g (2,8モル)及びポリビニルアルコール5.3g
を添加して90℃に昇温した。90℃で2時8間10分
縮合反応させたところ、pH11,2から7.5に降下
し、3.0倍の水混和倍率に到達したので、10%炭酸
ナトリウムを加えてp)Ia、6に調整して室温に冷却
した。
得られた樹脂は、メラミン:ホルムアルデヒドのモル比
が1.0:2.6であり、25℃での粘度1.4センチ
ボイズ、pH8,6,不揮発分57.0%(105℃、
3時間)であった。
尿素樹脂(C′)の製造: 反応器に37,8%ホルマリン728.4g(9,2モ
ル)、ポリビニルアルコール5.2g、コーンスターチ
1.0g、及び25%アンモニア水19.1gを仕込み
、攪拌下−次尿素282.4g (4,7モル)を添加
し、温度85℃に昇温した。85℃で1時間40分縮合
反応させたところ、pHは7.2から4.6に降下し、
37℃の水和点に到達したので、10%炭酸ナトリウム
を加えてpH7,2に中和し、二次尿素15.1g (
0,25モル)を加えて85℃で10分間反応させ、室
温に冷却した。
得られた樹脂は、尿素:ホルムアルデヒドのモル比が1
:1.9であり、25℃での粘度2.1センチボイズ、
pH7,0,不揮発分47%(105℃、3時間)であ
った。
フェノール変性アミノ樹脂の製造: 上記で製造した低アルカリフェノールms(A)309
gとメラミン樹脂(B’ )578gと尿素樹脂(C’
)113gとを室温で混合して、フェノール変性アミノ
樹脂接着剤1000gを得た。
得られた樹脂は、フェノール:メラミン:尿素:ホルム
アルデヒドのモル比が1:1.4;0.5:6.9であ
り、25℃で粘度1.3センチボイズ、PH8,4,不
揮発分56.0%(105℃、3時間)、遊離ホルムア
ルデヒド1.3%(塩化アンモニウム法)であった。
製造例6(比較例) アルカリフェノールIMsの製造: 反応器にフェノール282g (3,0モル)。
37.8%ホルマリン5.35.7g (6,75モル
)及び30%水酸化ナトリウム120g(0,9モル)
を仕込み、45分を要して70℃に昇温した。70℃で
1時間保持した後、90℃に昇温し同温度で粘度が7〜
9センチボイズ(ガードナー気泡粘度計U−V)になる
まで反応させ、続いて30%水酸化ナトリウム120g
(0,9モル)を加えて再び粘度が7〜9ボイズになる
まで反応させ、最後に水64.8g(3,6モル)を加
えて室温に冷却した。
得られたアルカリフェノール樹脂はフェノール:ホルム
アルデヒド:水酸化ナトリウムのモル比が1.O:2.
25:0.6モルであり、25℃での粘度5.4センチ
ボイズ、不揮発分41,6%(135℃61時間)、遊
離ホルムアルデヒド0.4%(塩酸ヒドロキシルアミン
法)であった。
実施例1.2 製造例1.2で得られた接着剤に充填剤とじて小麦粉、
粘度調整剤として水、架橋剤としてP−MDI、硬化剤
として塩化アンモニウム、硬化促進剤としてクエン酸を
第1表に示す配合で添加し、接着剤グルーを調製した。
なお、塩化アンモニウム、クエン酸の添加後、pH3,
2,ゲル化時間65分/40℃であった。
得られた接着剤グルーを用いて下記方法により合板を製
造し、接着力試験及び放散ホルムアルデヒド試験を行な
った。
含1」υ1造 単板樹f!=メランテイ、カブールの組合せ単板構成:
 1.5+3.3+3.0+3.3+1.5+sm(5
ブライ、  12. 8mm)単板水分:5〜15% 塗布量:39g/900crn” 塗布、堆積時間:15〜20分 冷圧時間: 10kg/crr?、20分熱圧条件:1
20℃、 7 kg/ c m”、 4分24秒九監立
11去旦上 [構造用合板の日本農林規格]の特類72時間連続煮沸
試験により実施した。
合 よりの  ホルムアルデヒド [普通合板の日本農林規格]のデシケータ−法により測
定した。
結果を第1表に示した。
参考例1〜3 製造例1で得られた接着剤を用いて、第1表に示す配合
にて接着剤グルーを調整した。なお、クエン酸を添加し
ない場合、pH8,0,ゲル化時間130分/40℃で
あった。
得られた接着剤グルーを用いて実施例1と同様にして合
板を製造し、接着力試験及び放散ホルムアルデヒド試験
を行なりた。・ 結果を第1表に示す。
比較例1〜3 製造例3〜5で得られた接着剤を用いて、第1表に示す
配合にて接着剤グルーを調整した。
得られた接着剤グルーを用いて実施例1と同様にして合
板を製造し、接着力試験及び放散ホルムアルデヒド試験
を行なった。
結果を第1表に示す。
比較例4 製造例6で製造した樹脂に充填剤としてクルミ粉、粘度
調整剤として水、硬化剤として炭酸ナトリウムを第1表
に示す配合で添加し、接着剤グルーを調整した。
得られた接着剤グルーを用いて、 熱圧条件:135℃、 7kg1crd、 7分30秒
単板水分=5%以下 としたこと以外は、実施例1と同様にして合板を製造し
、接着力試験及び放散ホルムアルデヒド試験を行なった
結果を第1表に示す。
第1表より次のことが明らかである。
即ち、実施例1.2の結果より明らかなように、本発明
の接着剤により製造された合板は、[構造用合板の日本
農林規格]の特類72時間連続煮沸試験に十分合格した
。また、合板から放散するホルムアルデヒド量も[普通
合板の日本農林規格]のF−1(CH20= 0 、5
 m g / j! )に合格し、比較例4でのアルカ
リフェノール樹脂を用いた場合と同等の成績であった。
これに対して参考例1〜3は、本発明に係るフェノール
変性アミノ樹脂に対するP−MD Iとクエン酸の添加
量を変えた場合であるが、放散ホルムアルデヒド量は少
ないものの、接着力が若干劣る。
比較例1は、メラミン成分含有量、尿素成分含有量が本
発明の範囲以外の場合であり、放散ホルムアルデヒド量
は少ないが、接着力が劣る。
比較例2は、メラミン尿素樹脂のモル比が本発明の範囲
以外の場合であり、接着力が劣る。
比較例3は、ホルムアルデヒド成分含有量が本発明の範
囲を超えた場合であり、放散ホルムアルデヒド量が多い
比較例4は、従来のアルカリフェノール樹脂よりなるも
のであり、熱圧に高温、長時間を要するという欠点があ
る。
[発明の効果] 以上詳述した通り、本発明の合板用接着剤は、接着耐久
性に優れ、しかも放散ホルムアルデヒド量が極めて低い
、殆ど無臭のものであって、本発明に係る接着剤を用い
て構造用合板を製造する場合には、次のような効果が奏
され、工業的に極めて有利である。
■ 配合グルーの安定性が高く経時による増粘が極めて
少ない。このため、可使時間が長く、塗布性能が良好で
ある。
■ アミノ樹脂並みの低い熱圧条件で構造用合板が製造
でき、生産性が高い。
■ 接着力、耐久性に優れ、日本農林規格構造用特類合
板の72時間連続煮沸試験に高い木部破断率で合格する
■ 合板より放散するホルムアルデヒドが0.5m g
 / IL以下であり、アルカリフェノール樹脂と同等
以下である。
代理人  弁理士  重 野  剛

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)下記(a)、(b)及び(c)を混合して成るフ
    ェノール変性アミノ樹脂であって、樹脂中に占めるフェ
    ノール成分含有量が8〜12重量%、メラミン成分含有
    量が18〜22重量%、尿素成分含有量が8〜12重量
    %、ホルムアルデヒド成分含有量が18〜22重量%で
    あるフェノール変性アミノ樹脂を含むことを特徴とする
    合板用接着剤。 (a)フェノールとホルムアルデヒドと水酸化ナトリウ
    ムとのモル比が1.0:2.0〜2.3:0.04〜0
    .08であるフェノール−ホルムアルデヒド樹脂 (b)メラミンと尿素とホルムアルデヒドとのモル比が
    1.0:0.0〜0.5:2.0〜2.3であるメラミ
    ン−ホルムアルデヒド樹脂及び/又はメラミン−尿素−
    ホルムアルデヒド共縮合樹脂 (c)アルカリ性と酸性で縮合した尿素とホルムアルデ
    ヒドとのモル、比が1.0:0.7〜1.0である尿素
    ホルムアルデヒド樹脂
  2. (2)フェノール変性アミノ樹脂100重量部に対して
    、架橋剤としてイソシアネート化合物を1〜5重量部、
    硬化剤として塩化アンモニウムを1〜3重量部、硬化促
    進剤としてクエン酸を1〜3重量部配合して成ることを
    特徴とする特許請求の範囲第1項に記載の合板用接着剤
  3. (3)pHが3〜4、40℃でのゲル化時間が60〜8
    0分であることを特徴とする特許請求の範囲第1項又は
    第2項に記載の合板用接着剤。
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