JPH02269046A - 熱収縮性フイルム - Google Patents

熱収縮性フイルム

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JPH02269046A
JPH02269046A JP1091579A JP9157989A JPH02269046A JP H02269046 A JPH02269046 A JP H02269046A JP 1091579 A JP1091579 A JP 1091579A JP 9157989 A JP9157989 A JP 9157989A JP H02269046 A JPH02269046 A JP H02269046A
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shrinkable film
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Kazuo Kondo
和夫 近藤
Kakushi Maruyama
丸山 覚志
Shinya Ishiguro
石黒 信也
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、包装されるべき物品を、熱収縮性フィルムで
一次的にラフに包装したあと、その−次色装体を加熱し
て熱収縮性フィルムを収縮させて二次的にタイトな包装
体を得る、といういわゆる熱収縮包装方法において使用
される熱収縮性フィルムに関するものであり、さらに詳
しくは、フィルムを熱収縮させる前の一次包装体を得る
に際し、全てのフィルム端部の密封をヒートシールや静
電シール等で行なわず、一部、又は、全てをフィルム端
部が重ね合わされただけの状態とし、そのまま該−次色
装体のフィルムを熱収縮させる方法(以下、オーバラッ
プ方式による熱収縮包装方法と称する)に使用される熱
収縮性フィルムに関するものである。
(従来の技術) 熱収縮包装方法は、品物の形状にぴったり沿ってタイト
にしあがり、見栄えが良くなる等の特徴を有している。
又、複数個の品物を一度に包装する集積包装に好都合で
あるとか、或いは、包装コストの低減が図られる等の数
多くの特徴を有している。そのため、容器入りの食料品
や飲料品、或いは、化粧箱入りの化粧品や医薬品、更に
は、書籍等の個々包装や集積包装に広く利用されている
特に、ポリプロピレン系樹脂からなる熱収縮性フィルム
は、その本来有している透明性、光沢、防湿性、或いは
、無公害性、更には、生産性等の面に優れているので好
んで用いられている。
ところが、従来一般によく行なわれている溶断ヒートシ
ール方式により一次包装体のフィルム密封がなされた熱
収縮包装体は、密封部にフィルム端部が無いために見栄
えは良くなるが、逆に、開封がしにくいと言う欠点を有
している。
そこで、この欠点を改良するためにいわゆるオーバラッ
プ方式による熱収縮包装方法が行なわれている。この方
法によると、フィルム端部の重ね合わせ部分が完全に接
着されておらず、しかもフィルム端部が存在しているた
めに、この部分より容易に開封する事が出来る。そして
、この方法にはポリ塩化ビニルからなる熱収縮性フィル
ムが一般に使用されている。
しかしながら、ポリ塩化ビニルの熱収縮性フィルムは、
添加されている可塑剤により被包装体が汚染される問題
や、フィルム廃棄物を焼却した際に発生する塩素ガスに
よる腐食や環境汚染等の問題がある。
又、ポリプロピレン系樹脂からなる単層の熱収縮性フィ
ルムや両外層に従来のヒートシール層等を設けた積層熱
収縮性フィルムを用いて、オーバラップ方式により熱収
縮包装方法を行なおうとすると、熱収縮時にフィルム端
部の重ね合わせ部分が開いてしまい良好なる熱収縮包装
仕上がりが得られなかった。即ち、熱収縮時に該重ね合
わせ部分が開いてしまうと、−次色装体内部の空気が一
度に排出され、該−次色装体のフィルムが一度も膨れた
状態になることなく、当該熱収縮性フィルムがすぐに被
包装物品に接触してしまい、該フィルムが充分加熱され
ず熱収縮量が少なくなるために、得られる二次包装体に
フィルムの皺が発生してしまう。又、該重ね合わせ部分
が開いていると、該フィルム端部には何等負荷が掛かっ
ていない状態になるので、該フィルムが過度に熱収縮し
て、ますます大きな穴となってしまう。
(本発明が解決しようとする課題) 本発明は、ポリプロピレン系樹脂の熱収縮性フィルムが
有している数多くの優れた特性を備えた、しかもオーバ
ラップ方式による熱収縮包装方法が可能な熱収縮性フィ
ルムを提供しようとするものである。そして、熱収縮包
装体を開封しようとする時にはフィルム端部の重ね合わ
せ部分から容易に開封する事が出来、しかも、該熱収縮
包装体が通常の一般的な取り扱いをされていも、容易に
は該フィルム端部の重ね合わせ部分から破袋しない様な
ポリプロピレン系樹脂の多層熱収縮性フィルムを提供し
ようとするものである。
(問題点を解決するための手段) 本願発明者は上記目的を達成するために、ポリプロピレ
ン系熱収縮性フィルムの両最外層に特定の樹脂層を積層
させ、特定な性能を付与させた熱収縮性フィルムを見い
だし、本発明を成し遂げた。
即ち、本発明は、オーバラップ方式による熱収縮包装方
法に用いる熱収縮性フィルムとして、両最外層がビカッ
ト軟化温度105℃以下の直鎖状低密度ポリエチレンを
主体とする樹脂組成からなり、中間層が少なくとも一層
のポリプロピレン系樹脂からなり、しかも、フィルムの
少なくとも一方向の最大熱収縮力が60g以下で、その
上、少なくとも一方向の熱収縮率が5%に達する温度で
のブロッキング値と、最外層の直鎖状低密度ポリエチレ
ンの融点より10℃低い温度でのブロッキング値が、そ
れぞれ40g/c−!以上と100g/c11以上のフ
ィルムである。
以下本発明の内容を詳細に説明する。
先ず、本発明に到達する前提として、ポリプロピレン系
樹脂を用いた熱収縮性フィルムでオーバラップ方式によ
る熱収縮包装を行なう際には、熱収縮時に一次包装体の
フィルム端部の重ね合せ部分が開かず、良好なる熱収縮
二次包装体が得られる様にするためには、該熱収縮性フ
ィルムが熱収縮するときの熱収縮力と、ある特定温度で
のフィルム同士が密着する程度を検討する必要がある。
即ち、良好なる熱収縮二次包装体を得るには、熱収縮時
に一次包装体のフィルム端部の重ね合わせ部分を加熱密
着させて、熱収縮力と内部空気の膨張により生ずるフィ
ルムの張力により重ね合わせ部分が開くのを抑える様に
する事が必要である。
又、得られた熱収縮二次包装体の重ね合わせ部分は、一
般の取扱程度では開かない様に加熱密着させておく事が
必要である。
そして、この様な熱収縮包装方法に用いる熱収縮性フィ
ルムの熱収縮力としては、該熱収縮性フィルムが全温度
域に於いて生じる最大熱収縮力によって評価し、フィル
ム同士の密着の程度としては、少なくとも一方向の熱収
縮率が5%に達する温度でのブロッキング値と、最外層
の直鎖状低密度ポリエチレンの融点より10℃低い温度
でのブロッキング値で評価する事が望ましい事が判った
そこで、これらの特性について色々調べた結果、本発明
の熱収縮性フィルムを提供する事が出来る様になったも
のである。
まず、フィルムの両層外層に用いる直鎖状低密度ポリエ
チレンとしては、エチレンとα−オレフィンとを共重合
させ、直鎖状の主鎖に短鎖分岐を導入させた樹脂で、し
かも、そのビカット軟化温度が105℃以下の樹脂であ
る。そして、α−オレフィンとしては、ブテン−11ペ
ンテン−11ヘキセン−1、オクテン−1,4−メチル
−ペンテン−1などが一般に用いられる。
ビカット軟化温度が105℃以下の直鎖状低密度ポリエ
チレン樹脂を両層外層に用いると、積層延伸する際に、
ポリプロピレン系樹脂の延伸加工性を損なう事なく、良
好なる延伸加工性を示し、しかも、熱収縮性フィルムと
して重要な特性である低温熱収縮性を向上させる事が出
来る。更に、本発明の特定条件である熱収縮時の熱収縮
力を弱める事が出来、しかも、ブロッキング値も高くす
る事が出来る。
尚、該直鎖状低密度ポリエチレン樹脂のビカット軟化温
度が60℃未満であると、本発明の目的とは異なる別の
問題、例えば、共押出し方法による未延伸原反の製膜性
が劣ったり、或いは、自動包装機械適性が悪くなる等の
問題を生じ、本発明の熱収縮性フィルムには余り好まし
くない。
直鎖状低密度ポリエチレンを主体とする樹脂組成物とは
、該直鎖状低密度ポリエチレン単体は勿論、該直鎮状低
密度ポリエチレンに少量の一般的な低密度ポリエチレン
樹脂やポリプロピレン樹脂、或いは、エチレン−酢酸ビ
ニル共重合体等のポリオレフィン系樹脂を一種類、或い
は、二種類以上を混合させた樹脂組成物等を示す。更に
、該直鎖状低密度ポリエチレンを主体とする樹脂組成物
には、滑剤、アンチブロッキング剤、粘着付与剤、静電
防止剤、防曇剤等の添加剤を加えても同等支障はない。
尚、フィルム両最外層の樹脂組成は、必ずしも同じ樹脂
組成である必要はないが、生産性等の面からは同一の樹
脂組成であることが好ましい。
又、中間層に用いるポリプロピレン系樹脂としては、一
般に熱収縮性フィルムに用いられている樹脂を使用する
ことが出来る。例えば、融点が135〜150℃の範囲
で、プロピレンにエチレンを共重合させたものや、プロ
ピレンにエチレンとブテンとを共重合させたもの、或い
は、プロピレンに炭素数が2〜8個のα−オレフィンを
共重合させ、ビカット軟化温度を70〜110℃にした
もの等が使用される。そして、これらのポリプロピレン
系樹脂には、前記直鎖状低密度ポリエチレンを主体とす
る樹脂組成物と同様、上記の様な種々の添加剤を加える
事もできる。
これらのポリプロピレン系樹脂は、延伸加工性に優れて
いるばかりか、熱収縮包装に必要な熱収縮包装性にも優
れている。特に、ビカット軟化温度が70〜110℃の
プロピレンと炭素数が2〜8個のα−オレフィンとの共
重合体を用いた場合には、低温熱収縮性に優れ、しかも
、熱収縮力を弱くすることが出来る。
尚、中間層としては、上記ポリプロピレン系樹脂からな
る単層のものは勿論、上記ポリプロピレン系樹脂層に他
の樹脂からなる層を積層させた多層のものをも含む。
そして、本発明の熱収縮性フィルムは少なくとも一方向
の最大熱収縮力を60g以下になる様にする。そして、
この最大熱収縮力は次の様な方法によって測定されたも
のである。
即ち、測定しようとする熱収縮性フィルムの各温度での
熱収縮力を縦方向、横方向それぞれ求める事により、縦
方向、横方向それぞれの最大熱収縮力を求める。尚、縦
方向、横方向それぞれ10mm幅のタンザク状に切断し
て得られた試料を40+am間隔のチャック間に弛みが
無く、しかも、無負荷の状態に挟持し、該試料が熱収縮
を起こさない様にチャック間に固定し、その後、チャッ
ク間に挟持されたままの試料を各温度に設定されたグリ
セリン槽中に約30秒間浸漬させ、チャック間に生じる
平均熱収縮力をgの単位で求めた。
その結果は、熱収縮性フィルムの一方向の最大熱収縮力
が60g以下でないと、熱収縮力と内部空間の膨張によ
り生ずるフィルムの張力によってフィルム端部の重ね合
わせ部分が開いてしまい、良好なる熱収縮包装体が得ら
れないことが知見された。
尚、オーバラップ方式による熱収縮包装方法に於いては
、この最大熱収縮力が60g以下であるフィルムの方向
を、フィルム端部を重ね合わせた際に、該フィルム端と
直角に交わる様な方向にする。例えば、前記したピロ一
方式により自動包装する際には、フィルムの横方向を最
大熱収縮力が60g以下になる様にする。
又、本発明の熱収縮性フィルムは、少なくとも一方向の
熱収縮率が5%に達する温度でのブロッキング値と、最
外層の直鎖状低密度ポリエチレンの融点より10℃低い
温度でのブロッキング値が、それぞれ40g/am1以
上とl OOg/ cta”以上になる様にする。そし
て、これらのブロッキング値は次の様な方法によって測
定されたものである。尚、フィルム両最外層の直鎖状低
密度ポリエチレンの融点が相違する場合には低い方の融
点を用いる。
まず、測定しようとする熱収縮性フィルムを50mm重
 l 00Iamのタンザク状に切断して試料とする。
そして、長手方向のフィルム端部が互いに50mm重ね
合わされる様に2枚の試料を重ね合わせ、その上に5K
gの荷重を掛け、所定の温度に設定された熱風乾燥機で
1時間加熱する。その後、30分間冷却した後、重ね合
わせていない他方のフィルム端を100mm/ll1i
nの速度で引っ張り、その際生じる最大剪断荷重を接触
面積で割り、g/ceの単位で求めた。
フィルム両最外層の直鎖状低密度ポリエチレンが相違す
る場合には、相違する樹脂面同士が互いに接する様に重
ね合わせる。又、少なくともフィルムの一方向の熱収縮
率が5%に達する温度は、次の様な方法によって求める
。まず、測定しようとする熱収縮性フィルムの各温度で
の熱収縮率を縦方向、横方向それぞれ求める事により、
5%の熱収縮率を示す熱収縮温度を縦方向、横方向をそ
れぞれ求める。そして、その内の高い方の温度を本発明
中の5%の熱収縮率に達する熱収縮温度とする。尚、各
温度での熱収縮率は、縦方向、横方向が共に100*m
の正方形に切断して得られた試料を、各所定温度に設定
されたグリセリン槽中に約30秒間浸漬させて熱収縮さ
せ、各温度ごとに縦方向、横方同各々の熱収縮量を熱収
縮前の長さの100分率で求めた。
熱収縮性フィルムの少なくとも一方向において、その熱
収縮率が5%に達する温度でのブロッキング値が40 
g/ am”以上でないと、熱収縮時にフィルム端部の
重ね合わせ部分の密着性が劣る様になるため、熱収縮力
と内部空気の膨張により生ずるフィルムの張力によって
フィルム端部の重ね合わせ部分が開いてしまう。
又、最外層の直鎖状低密度ポリエチレンの融点より10
℃低い温度でのブロッキング値が100g/cm2以上
でないと、得られた熱収縮二次包装体の該重ね合わせ部
分の密着性が劣り、−収約な取扱時に於いて破袋を生じ
てしまう。例えば、得られた二次包装体をダンボール箱
に詰め込む際等に、該重ね合わせ部分から破袋を生じて
しまう。
本発明の熱収縮性フィルムの熱収縮率については特に限
定されるものではないが、一般の熱収縮性フィルムが必
要とされている熱収縮率は必要である。例えば良好なる
包装仕上がりを得るためには、最大熱収縮力が40%以
上である事が好ましい。又、低温での熱収縮率が高い方
が良好なる熱収縮包装体を得るのに適している。
又、本発明の熱収縮性フィルムの厚みについても特に限
定されるものではなく、被包装物の種類、形態等により
適宜選択されればよいが、−収約には10〜100μ程
度が好ましい。又、各層の厚み構成についても特に限定
されるものではなく、熱収縮特性や機械的強度、更には
、ブロッキング値等から適宜決定されればよいが、好ま
しくは、雨量外層の厚みがそれぞれ1.0μ以上で、し
かも、それぞれ全体厚みに対して10〜30%程度であ
る事が望ましい。
本発明の熱収縮性フィルムを用いるオーバラップ方式に
よる熱収縮包装方法は、特に限定された方法により行な
われるものではなく、従来、ポリ塩化ビニルからなる熱
収縮性フィルムに用いられている装置をそのまま使用す
る事が出来る。例えば、熱収縮前の一次包装体を、従来
のビロ一方式の自動包装機を用い、前後は従来の溶断ヒ
ートシール方式により密封し、包装体の流れ方向はフィ
ルム端部を重ね合わせることにより得る。そして、得ら
れた該−次色装体を従来の熱収縮トンネル内を通すこと
により熱収縮二次包装体を得る。
尚、熱収縮トンネル等の加熱装置により熱収縮させる際
には、フィルム端部の重ね合わせ部分が下側になる様に
一次包装体を置き、該部分に被包装体の荷重が掛かる様
にする。又、フィルム端部を重ね合わせる幅としては、
lO〜50mm程度が好ましい。
又、本発明の熱収縮性フィルムを製造する方法としては
、特に限定されるものではないが、次の様な方法により
製造されるのが好ましい。即ち、複数の押出機を用いて
積層ダイスより積層未延伸原反シートを共押出し、冷却
固化させた後、延伸可能な温度まで再加熱して、インフ
レーション方式や、テンタ一方式によって延伸したり、
或いは、速度差を有する二組のピンチロール間で縦方向
に延伸した後、テンター延伸機により横方向に延伸する
事により得られる。尚、延伸倍率は特に限定されるもの
ではないが、面積倍率で6〜30倍程度が適当である。
尚、本発明の特定条件の一つであるフィルムの少なくと
も一方向の最大熱収縮力については、各層の樹脂組成や
厚み構成などを適宜選択したり、或いは、延伸条件や熱
処理条件等を適宜選べばよい。例えば、芯層のポリプロ
ピレン樹脂層を薄くしたり、各層にビカット軟化温度の
低い樹脂を使用したりする事により、該最大熱収縮力を
弱くする事が出来る。
又、少なくともフィルムの一方向の熱収縮率が5%に達
する温度でのブロッキング値や、最外層の直鎖状低密度
ポリエチレンの融点より10℃低い温度でのブロッキン
グ値等の特定条件については、雨量外層の樹脂組成や厚
み、或いは、滑剤やアンチブロッキング剤等の添加剤を
適宜選択すればよい。更には、適当な表面処理を施すこ
とによっても適宜変えることもできる。例えば、雨量外
層にビカット軟化温度の低い樹脂を用いたり、エラスト
マーを添加したりする事により、これらのブロッキング
値を高める事が出来る。
(発明の効果) 本発明の熱収縮性フィルムは、オーバラップ方式による
熱収縮包装方法に用いた際に、−次色装体のフィルム端
部の重ね合わせ部分が熱収縮時に開く様な事もなく、良
好な熱収縮二次包装体を容易に得る事が出来る。しかも
、得られた熱収縮二次包装体は、該フィルム端部の重ね
合わせ部分から容易に開封する事ができ、その上、通常
の取扱時には該部分から破袋する様な事もない。又、ポ
リプロピレン系熱収縮性フィルムが有している透明性、
防湿性、無公害性、或いは、生産性等の優れた特性をも
備えている。
そのため、本発明の熱収縮性フィルムは、飲料品等の紙
パツク容器、菓子類や化粧品等の箱、更には、書籍等の
包装に優れた特徴を発揮する。
(実施例) 以下、実施例を示し、本発明をより具体的に説明するが
、本発明はこれに限定されるものではない事は勿論であ
る。
(実施例1) 融点が137℃のエチレン−プロピレン共重合体を中間
層とし、ビカット軟化温度が100℃で、融点が120
℃のエチレンと4−メチル−ペンテン−1との共重合体
である線状低密度ポリエチレンを両最外層とするチュー
ブ状共押出し積層未延伸原反シートを、スクリュー口径
が65φの押出機(中間用)とスクリュー口径が40φ
の押出機2台(最外層用)、及び、口径が110φの三
層共押出し用環状ダイスによって得た。次に、該チュー
ブ状積層未延伸原反シートの片端を切断して開き、シー
ト幅が370mmの未延伸原反シートを得た。
尚、中間層の厚みは360μで、両最外層の厚みは各々
45μであった。
このシートを速度差を有する二組のピンチロール間に通
して縦方向に3倍延伸し、引き続き、テンター延伸機で
横方向に6倍延伸し、フィルム厚みが25μ、フィルム
幅が130011I11の熱収縮性フィルムを得た。
得られた熱収縮性フィルムは、少なくとも一方向の最大
熱収縮力が42gであり、少なくとも一方向の熱収縮率
が5%に達する温度でのブロッキング値は94 g/ 
cm’であり、共に本発明の特定条件を満たすものであ
った。尚、これらの方向は共にフィルムの横方向であっ
た。又、最外層の直鎖状低密度ポリエチレンの融点より
10℃低い温度でのブロッキング値は300g/as”
以上で、フィルム破断を生じてしまい測定不能であった
が、本発明の特定条件は満足するものであった。
この熱収縮性フィルムを更に両端を切断して、フィルム
幅が620+amのロール巻とし、横ビロー方式の自動
包装機により、幅250+nX長さ300IIIm×高
さ30m5の菓子入り化粧箱を一次包装した。尚、フィ
ルム端部の重ね合わせ部分は、化粧箱の裏面中央部に長
さ方向と平行に幅が2(1msとなる様にした。又、長
さ方向の両端部は共に箱の端より25mmの余裕をもた
せて溶断シールした。
この熱収縮前の一次包装体を、170℃に設定された収
縮トンネル内を8秒間で通過させて熱収縮二次包装を行
った。尚、熱収縮させる際には、フィルム端部の重ね合
わせ部分は下側になる様に置いた。
得られた熱収縮二次包装体は、フィルム端部の重ね合わ
せ部分が密着しており、良好なる熱収縮包装仕上がりを
有していた。又、該重ね合わせ部分は、ダンボール箱へ
の詰め込み等の通常の取扱時には破袋しないが、開封し
ようとする時には該重ね合わせ部分から容易に開封する
事が出来た。
(実施例2) プロピレンに炭素数2と4のα−オレフィンを合計で1
5wt%程度共重合させた、ビカット軟化温度が78℃
の共重合体を中間層とし、ビカット軟化温度が67℃で
、融点が115℃のエチレンとブテン−1との共重合体
である線状低密度ポリエチレンを両最外層とするチュー
ブ状共押出し積層未延伸原反シートを、スクリュー口径
が65φの押出機(中間層用)とスクリュー口径が40
φの押出機2台(最外層用)、及び、口径が110φの
三層の共押出し用環状ダイスによって得た。尚、得られ
た積層未延伸原反シートの各層の厚みは、中間層が16
0μ、両最外層が80μで、チューブ幅は180mmで
あった。
この積層未延伸原反シートを、従来のインフレーション
方式によって、縦方向、横方向共に4倍に延伸し、その
後、多少の弛緩を与えながら熱固定を行い、全体厚みが
23μの熱収縮性フィルムを得た。
得られた熱収縮性フィルムは、少なくとも一方向の最大
熱収縮力が25gであり、少なくとも一方向の熱収縮率
が5%に達する温度でのブロッキング値は168 g/
 am”であり、共に本発明の特定条件を満たすもので
あった。尚、これらの方向は共にフィルムの横方向であ
った。又、最外層の直鎖状低密度ポリエチレンの融点よ
り10℃低い温度でのブロッキング値は280 g/c
a’R上で、フィルム破断を生じてしまい測定不能であ
ったが、本発明の特定条件は満足するものであった。
このチューブ状熱収縮性フィルムの両耳を切断して、フ
ィルム幅が48(leeのロール巻とし、横ビロ一方式
の自動包装機により、横180mmX縦260anX厚
み30m−の書籍を一次包装した。尚、フィルム端部の
重ね合わせ部分は、書籍の裏側中央部に賛方向と平行に
幅が30m1−となる様にした。
又、縦方向の両端部は共に書籍の端より25n+I++
の余裕をもたせて溶断シールした。
この熱収縮前の一次包装体を、10℃に設定された収縮
トンネル内を8秒間で通過させる以外は、実施例1と同
様な方法によって熱収縮二次包装を行った。
得られた熱収縮二次包装体は、実施例1と同様、フィル
ム端部の重ね合わせ部分は密着しており、良好なる熱収
縮包装仕上がりを有していた。又、該重ね合わせ部分は
、ダンボール箱への詰め込み等の通常の取扱時には破袋
しないが、開封しようとする時には該重ね合わせ部分か
ら容易に開封する事が出来た。
(比較例1) 中間層を融点が142℃のエチレン−プロピレン共重合
体とし、雨量外層をビカット軟化温度が113℃で、融
点が123℃のエチレンと4−メチル−ペンテン−1と
の共重合体である直鎖状低密度ポリエチレンとする以外
は、実施例!と同様な方法によって熱収縮性フィルムを
得た。
得られた熱収縮性フィルムを用いて、実施例1と同様、
菓子入り化粧箱の熱収縮包装を行った。
しかし、この場合は、熱収縮時に一次包装体のフィルム
端部の重ね合わせ部分が開き、得られた二次包装体には
皺が多く、しかも、緊迫性に劣るものであった。又、該
重ね合わせ部分には大きな穴が開いていた。
尚、該熱収縮性フィルムの最大熱収縮力は、両方向とも
60gを超えるものであり、本発明の少なくとも一方向
が60g以下であると言う特定条件を満足させるもので
はなかった。
(比較例2) 実施例2で得たと同じチューブ状共押出し積層未延伸原
反シートに、シリコーン樹脂粉末を塗布し、実施例2と
同様、インフレーション方式により熱収縮性フィルムを
得た。
得られた熱収縮性フィルムを用いて、実施例2と同様、
書籍の熱収縮包装を行った。しかし、この場合は、熱収
縮時に一次包装体のフィルム端部の重ね合わせ部分が開
き、得られた二次包装体には皺が多り、シカも、緊迫性
に劣るものであった。又、該重ね合わせ部分には大きな
穴が開いていた。
尚、該熱収縮性フィルムの少なくとも一方向の熱収縮率
が5%に達する温度と、最外層の直鎖状低密度ポリエチ
レンの融点より10℃低い温度でブロッキング値は、そ
れぞれ18g/cm’と68g/C1111で、共に本
発明中のこれらの特定条件を満足させるものではなかっ
た。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1、両最外層がビカット軟化温度105℃以下の直鎖状
    低密度ポリエチレンを主体とする樹脂組成からなり、中
    間層が少なくとも一層のポリプロピレン系樹脂からなり
    、しかも、フィルムの少なくとも一方向の最大熱収縮力
    が60g以下で、その上、少なくとも一方向の熱収縮率
    が5%に達する温度でのブロッキング値と、最外層の直
    鎖状低密度ポリエチレンの融点より10℃低い温度での
    ブロッキング値がそれぞれ40g/cm^2以上と10
    0g/cm^2以上である熱収縮性フィルム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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