JPH1076618A - ヒートシーラブル積層延伸ポリプロピレンフィルム及び包装体 - Google Patents
ヒートシーラブル積層延伸ポリプロピレンフィルム及び包装体Info
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- JPH1076618A JPH1076618A JP25244096A JP25244096A JPH1076618A JP H1076618 A JPH1076618 A JP H1076618A JP 25244096 A JP25244096 A JP 25244096A JP 25244096 A JP25244096 A JP 25244096A JP H1076618 A JPH1076618 A JP H1076618A
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Abstract
湿性に優れた重量物包装用フィルムあるいはシーラント
フィルムに好適なヒートシーラブル積層延伸ポリプロピ
レンフィルムを提供する 【解決手段】 プロピレンを主成分とする結晶性ポリプ
ロピレンからなる基材層(A)と直鎖状低密度ポリエチ
レンもしくはそのグラフト変性物を50重量%以上混合
してなるシール層(B)と中間接着層(C)とを有し、
(A)/(C)/(B)あるいは(B)/(C)/
(A)/(C)/(B)で構成され、少なくとも1方向
に延伸されており、ヒートシール強度が1000g/1
5mm以上のヒートシーラブル積層延伸ポリプロピレン
フィルム。
Description
ィルムおよびドライラミネート用シーラントフィルムに
関する。更に詳しくは、ヒートシール強度、引裂性及び
防湿性に優れた重量物包装用フィルムあるいはシーラン
トフィルムに好適なヒートシーラブル積層延伸ポリプロ
ピレンフィルムを提供する。
ーラブルフィルムとしては、ポリエチレン系フィルムお
よびポリプロピレン系フィルムの無延伸フィルムなどの
単膜、低融点物質の溶液をコーティングして製造される
コーティングフィルム、ポリプロピレンなどに低融点樹
脂を混合してなるフィルム、延伸ポリプロピレンフィル
ムに無延伸のポリプロピレン系フィルム、ポリエチレン
系フィルムなどをラミネートしたフィルム、特開平7−
329260号にあるようなポリプロピレンに低融点の
ポリオレフィンを積層した延伸フィルムなどが多用され
ている。
ムおよびポリプロピレン系フィルムなどの無延伸フィル
ムは、引裂性が悪いばかりでなく弾性が低いために、腰
が弱く、包装材料と自動包装機の金属案内部との滑性、
包装材料の自動包装機への自動供給性、包装材料と自動
包装機との褶動による傷の防止などの自動包装機適正が
劣る。コーティング法で得られるフィルムは低温ヒート
シール強度が弱いなどの問題がある。ポリプロピレンな
どに低融点樹脂などを混合して得られるフィルムは、低
温シール性が悪く、透明性が悪化する傾向にあり、ま
た、フィルムが柔軟なため腰、弾性が低く、自動包装機
適正が悪い。ラミネートしたフィルムでは、シール強度
は満足するものの引裂性に関しては満足のいくものでは
ない。ポリプロピレンに低融点のポリオレフィンを積層
した延伸フィルムでは、フィルムの腰、引裂性、防湿性
に優れ、シール強度もある程度高いものの、水物などの
重量物を包装するまでのシール強度はなく、今一つ満足
するものではなかった。
状況に鑑み、ヒートシール強度、引裂性、防湿性および
自動包装機適性が優れた重量物包装用フィルムあるいは
シーラントフィルムに好適なヒートシーラブル積層延伸
ポリプロピレンフィルム及び包装体を提供することを目
的とする。本発明者らは、上記目的を達成するために鋭
意研究を続けた結果、ポリプロピレン系樹脂からなるフ
ィルムと直鎖状低密度ポリエチレン樹脂からなるフィル
ムとを接着樹脂層を介して積層、延伸することで、上記
目的を達成することを見出し、本発明を完成させた。
(8)の構成よりなる。 (1)プロピレンを主成分とする結晶性ポリプロピレン
からなる基材層(A)と直鎖状低密度ポリエチレンもし
くはそのグラフト変性物を50重量%以上混合してなる
シール層(B)と中間接着層(C)とを有し、(A)/
(C)/(B)あるいは(B)/(C)/(A)/
(C)/(B)で構成され、少なくとも1方向に延伸さ
れており、ヒートシール強度が1000g/15mm以
上のヒートシーラブル積層延伸ポリプロピレンフィル
ム。 (2)トラウザー引裂強度が3000g/mm以下であ
ることを特徴とする(1)に記載のヒートシーラブル積
層延伸ポリプロピレンフィルム。 (3)中間接着層(C)の厚みが0.5μm以上、シー
ル層(B)+中間接着層(C)の厚みが4.5μm以上
であることを特徴とする(1)または(2)に記載のヒ
ートシーラブル積層延伸ポリプロピレンフィルム。 (4)基材層(A)が、結晶性ポリプロピレン単独重合
体、プロピレンを70重量%以上含有する結晶性プロピ
レン共重合体あるいはそのグラフト変性物、またはこれ
らの混合物から選ばれる少なくとも1種以上である
(1)〜(3)のいずれかに記載のヒートシーラブル積
層延伸ポリプロピレンフィルム。 (5)シール層(B)を構成する樹脂の50重量%以上
が1−ブテンをコモノマーとする直鎖状低密度ポリエチ
レンであることを特徴とする(1)〜(4)のいずれか
に記載のヒートシーラブル積層延伸ポリプロピレンフィ
ルム。 (6)中間接着層(C)がアイオノマー、ポリブテン系
樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレンアクリ
ル酸メチル共重合体、エチレン−メタクリル酸共重合
体、エチレン−エチルアクリレート共重合体、エチレン
含有量が70重量%以上のエチレン−ブテン共重合体、
あるいはそれらのグラフト変性物、もしくは直鎖状低密
度ポリエチレンのグラフト変性物もしくは低密度ポリエ
チレンのグラフト変性物の中から選ばれる樹脂を1種以
上含有してなり、該層の厚みが0.5〜20μmである
ことを特徴とする(1)〜(5)のいずれかに記載のヒ
ートシーラブル積層延伸ポリプロピレンフィルム。 (7)シーラント用フィルムとして用いることを特徴と
する(1)〜(6)のいずかに記載のヒートシーラブル
積層延伸ポリプロピレンフィルム。 (8)(1)〜(7)のいずれかに記載のヒートシーラ
ブル積層延伸ポリプロピレンフィルムのシール層(B)
同士を熱融着してなる包装体。
ロピレンとしては、通常の押出成形などで使用される、
n−ヘプタン不溶性のアイソタクチックのプロピレン単
独重合体、または、プロピレンを70重量%以上含有す
るポリプロピレンと他のα−オレフィンとの共重合体で
あればよい。α−オレフィンとしては、炭素数が2〜8
のα−オレフィン、例えば、エチレン、ブテン−1、ペ
ンテン−1、ヘキセン−1、4−メチル−1−ペンテン
などが好ましい。ここで共重合体とは、ランダムまたは
ブロック共重合体が含まれる。また、メルトフローレー
ト(MFR)は0.1〜100g/10min、望まし
くは0.5〜20g/10min、更に望ましくは1.
0〜5.0/10minのものを例示できる。更に、基
材層(A)の結晶性ポリプロピレンは、2種以上の混合
物でも良い。
ポリエチレン(以下LLDPEと略す。)としては、エ
チレンと炭素数が4以上のα−オレフィンとの共重合体
もしくはそのグラフト変性物を例示できる。
のヒートシール強度の強さ以外に、ホットタック性と夾
雑物シール性に優れるからである。ホットタック性とは
加熱状態でのシール強度のことであり、製袋しながら被
包装物を詰める自動包装機により包装する場合に、特に
このホットタック性が重要視される。また夾雑物シール
性とは、シール面に夾雑物が入ったときのシール強度の
ことであり、自動包装機により包装する場合に、被包装
物や被包装物の破片などが夾雑物としてシール面に入り
込むケースもあるので、この夾雑物シール性も重要視さ
れる。
おいて、エチレンと共重合されるα−オレフィンとして
は、ブテン−1、ペンテン−1、ヘキセン−1、4−メ
チル−1−ペンテンなどを例示できる。特に引裂性を重
要視した場合はC4系のLLDPEが好ましいし、シー
ル性を重要視した場合にはC6系以上のLLDPEが好
ましい。最も好ましいものとしては、C4系LLDPE
90〜50重量%とC6系LLDPE10〜50重量%
の混合物を例示できる。また、メルトフローレート(M
FR)は0.1〜50g/10min、望ましくは1.
0〜20g/min、さらに望ましくは4.0〜10g
/minのものを例示できる。
リブテン系樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチ
レンアクリル酸メチル共重合体、エチレン−メタクリル
酸共重合体、エチレン−エチルアクリレート共重合体、
エチレン含有量が70重量%以上のエチレン−ブテン共
重合体、あるいはそれらのグラフト変性物、もしくはL
LDPEのグラフト変性物もしくは低密度ポリエチレン
のグラフト変性物の中から選ばれる樹脂を1種以上用い
ることができる。好ましくは炭素数が6以上のコモノマ
ーを共重合したLLDPEのグラフト変性物を主成分と
することである。基材層(A)に用いられるポリプロピ
レンとシール層(B)に用いられるLLDPEとは同じ
オレフィン系樹脂でありながら、相溶性が小さい。この
ため中間接着層(C)を設けない場合は、その層間強度
の弱さから充分なヒートシール強度が得られない。
を阻害しない範囲で、各種添加剤、例えば、充填剤、熱
安定剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、帯電防止剤、滑
剤、核剤、難燃剤、着色剤などを添加できる。更に、本
発明の特性を阻害しない限り、他のα−オレフィン系樹
脂、熱可塑性エラストマー、ゴム類、炭化水素樹脂など
を配合してもよい。
ロピレンフィルムは基材層(A)とシール層(B)と中
間接着層(C)を有し、(A)/(C)/(B)あるい
は(B)/(C)/(A)/(C)/(B)の構成で積
層される。各樹脂層の厚みは、基材層(A)が10〜1
00μm、シール層(B)が0.5〜100μm、中間
接着層(C)が0.5〜20μmで、シール層(B)+
中間接着層(C)が4.5μm以上である必要がある。
この際、基材層(A)の厚みが10μm未満であるとフ
ィルムの腰が弱くなって、自動包装機に適さなくなった
り、防湿性に劣ったり、フィルム製膜が困難になる。シ
ール層(B)+中間接着層(C)の厚みが4.5μm未
満では、重量物包装を満足するヒートシール強度が得ら
れず好ましくない。
は、層(B)+(C)の厚みが、4.5μmのとき、最
低でも1000g/15mm以上であることが必要であ
る。もちろん層(B)の厚みを厚くすればヒートシール
強度は増大するが、必要以上に厚くするのはフィルムの
腰が弱くなり好ましくない。層(C)の厚みが0.5μ
m未満では、各層の層間強度が低いため、層(B)の厚
みを厚くしても、ヒートシール強度の増大が見込めず、
液体などの重量物包装用フィルムとして使用できがたく
好ましくない。
ロピレンフィルムのトラウザー引裂強度は、3000g
/mm以下、より好ましくは1000g/mm以下であ
る。
ない。例えば、共押出にて溶融積層した後、冷却ロー
ル、水冷または空冷で冷却して積層フィルムとし、継い
で、1軸延伸法、逐次2軸延伸法、同時2軸延伸法また
はチューブ延伸法などで延伸する方法、層(A)もしく
は層(A)+層(C)を溶融共押出して冷却後、縦方向
に延伸した後に層(C)+層(B)もしくは層(B)を
ラミネートし、次いで、横方向に延伸する方法などを例
示できる。中でも溶融共押出した後に逐次2軸延伸する
方法が好ましい。
ては、縦方向あるいは横方向に10〜90倍延伸すれば
よく、面積倍率が10〜90倍、好ましくは30〜70
倍、さらに好ましくは、40〜60倍を例示できる。延
伸温度としてはロール延伸する場合には、80〜155
℃、好ましくは100〜145℃、テンター延伸する場
合には、80〜155℃、好ましくは100〜145℃
を例示できる。
倍率としては、縦方向に2〜8倍、好ましくは、3〜7
倍、横方向に5〜12倍、好ましくは8〜10倍延伸
し、面積倍率が10〜90倍、好ましくは30〜70
倍、更に好ましくは40〜60倍を例示できる。延伸温
度としては、第1段は80〜155℃、好ましくは10
0〜145℃、第2段は80〜155℃、好ましくは1
00〜145℃を例示できる。更に、必要ならば、熱固
定してもよい。熱固定は延伸後に行い、その温度は上記
延伸温度以上であり、例えば、120〜160℃、1秒
〜1分程度を例示できる。この際、本発明は、熱固定を
施さないで熱収縮性ヒートシーラブル積層延伸フィルム
として用いてもよいのはもちろんである。
フィルムは、印刷性、ラミネート性などを向上させるた
めに表面処理を行うことができる。表面処理の方法とし
ては、コロナ放電処理、プラズマ処理、火炎処理、酸処
理などが例示でき、特に制限はない。連続処理が可能で
あり、該フィルムの製造工程の巻き取り工程前に容易に
実施できるコロナ放電処理、プラズマ処理、火炎処理が
好ましく、特に操作、設置の容易性などの点からコロナ
放電処理がもっとも好ましい。
ロピレンフィルムをシーラント用フィルムとして使用す
る場合は、ナイロンフィルム、ポリプロピレンフィル
ム、紙などを基材層として、該フィルムをドライラミネ
ート方法、プリントラミネート方法などによってラミネ
ートして用いる。
シールとボトムシールを施すことにより合掌シール袋と
通称される包装体が、また三方シールを施すことにより
三方シールと通称される包装体が製造される。この際、
包装体に被包装物を詰めた後、開口部をどのようにする
かは自由であるが、一般にはヒートシールや公知の各種
方法により封止するのがよい。なお、自動包装機を用い
て、製袋と同時に被包装物を詰めるような態様も本発明
に包含される。
る。本発明の実施例において、ヒートシール強度および
トラウザー引裂強度は下記の方法により測定した。 [ヒートシール強度(g/15mm)] ヒートシール
温度140℃、圧力2kg/cm2、シール時間0.5
秒の条件で、積層フィルムの層(B)同士を重ね合わせ
熱板シールを行い、15mm幅の試験片を作製した。こ
の試験片の180度剥離強度を測定した。 [トラウザー引裂強度(g/mm)] JIS K−7
128に従って測定した。
ン単独重合体(密度0.90g/cm3、MFR(23
0℃)=2.0g/min、融点157℃)と、中間接
着層(C)として変性C6系LLDPE(密度0.92
g/cm3、MFR(190℃)=1.6g/min、
融点120℃)と、シール層(B)としてC4系LLD
PE(密度0.92g/cm3、MFR(190℃)=
7.0g/min、融点120℃)80重量%とC6系
LLDPE(密度0.915g/cm3、MFR(19
0℃)=4.0g/min、融点113℃)20重量%
の混合物とを、この順にTダイ方式にて溶融共押出後チ
ルロールにて冷却固化した後、縦方向に4倍、横方向に
9倍延伸し、層(A)、(C)、(B)の厚みがそれぞ
れ20μm、1.5μm、3.5μmである積層延伸フ
ィルムを成形した。得られたフィルムのヒートシール強
度と、トラウザー引裂強度を測定し、表1に示した。
より、表1に示した層構成、層厚みでフィルムを成形
し、得られた各フィルムのヒートシール強度と、トラウ
ザー引裂強度を測定し、表1にまとめた。
系LLDPE(密度0.92g/cm3、MFR(19
0℃)=7.0g/min、融点120℃)60重量%
と低結晶性エチレン−ブテン共重合体(密度0.875
g/cm3、MFR(190℃)=4.5g/min)
40重量%の混合物とを用いる以外は実施例1と同様に
してフィルムを成形した。得られたフィルムのヒートシ
ール強度と、トラウザー引裂強度を測定し、表1に示し
た。
性エチレン−酢酸ビニル共重合体(密度0.92g/c
m3、MFR(190℃)=3.6g/min、融点9
0℃)を用いる以外は実施例1と同様にしてフィルムを
成形し、得られたフィルムのヒートシール強度と、トラ
ウザー引裂強度を測定し、表1に示した。
より、表1に示した中間接着層(C)を欠く層構成、層
厚みでフィルムを成形し、得られた各フィルムのヒート
シール強度と、トラウザー引裂強度を測定し、表1にま
とめた。
に、比較例4では低結晶性ブテン−プロピレン共重合体
(密度0.900g/cm3、MFR(190℃)=
4.0g/min、融点75℃)を用い、比較例5では
変性ランダムポリプロピレン(密度0.890g/cm
3、MFR(230℃)=7.7g/min、融点13
5℃)を用いる以外は比較例1と同様にしてフィルムを
成形した。得られたフィルムのヒートシール強度と、ト
ラウザー引裂強度を測定し、表1に示した。
より、表1に示した層構成、層厚みでフィルムを成形
し、得られた各フィルムのヒートシール強度と、トラウ
ザー引裂強度を測定し、表1にまとめた。
ィルムもヒートシール強度1000g/15mm以上、
トラウザー引裂強度3000g/mm以下を満足してお
り、引裂性に優れた重量物包装用フィルムを得ることが
できた。
基材層とシール層間の層間強度が不十分になりヒートシ
ール強度を満足することができなかった。比較例4、5
では、基材層のポリプロピレンと相溶性の大きい低結晶
性ブテン−プロピレン共重合体と変性ランダムポリプロ
ピレンとをそれぞれのシール層に用いたが、シール層間
のヒートシール強度が不十分であった。比較例6では、
中間接着層の厚みが0.1μmと薄いため充分な層間強
度が得られず、ヒートシール強度が不十分であった。比
較例7、8ではシール層の樹脂が本発明の条件を満たし
ていないため充分なヒートシール強度が得られなかっ
た。
を市販の合掌シール製袋機および三方シール製袋機を用
い、80枚/分の速度でそれぞれ合掌シール袋、三方シ
ール袋を作製した。また、連続自動製袋機を用いて合掌
シール袋を作製しながら、被包装物として砂糖を包装し
た。開口部をヒートシールした包装体はホットタック性
に優れ、しかも夾雑物シール性にも優れたものであっ
た。
プロピレンフィルムは、ヒートシール強度が優れている
ため重量物の包装に適する。また防湿性、引裂性に優れ
たシーラント用フィルムとしても有効である。
Claims (8)
- 【請求項1】 プロピレンを主成分とする結晶性ポリプ
ロピレンからなる基材層(A)と直鎖状低密度ポリエチ
レンもしくはそのグラフト変性物を50重量%以上混合
してなるシール層(B)と中間接着層(C)とを有し、
(A)/(C)/(B)あるいは(B)/(C)/
(A)/(C)/(B)で構成され、少なくとも1方向
に延伸されており、ヒートシール強度が1000g/1
5mm以上のヒートシーラブル積層延伸ポリプロピレン
フィルム。 - 【請求項2】 トラウザー引裂強度が3000g/mm
以下であることを特徴とする請求項1に記載のヒートシ
ーラブル積層延伸ポリプロピレンフィルム。 - 【請求項3】 中間接着層(C)の厚みが0.5μm以
上、シール層(B)+中間接着層(C)の厚みが4.5
μm以上であることを特徴とする請求項1または2に記
載のヒートシーラブル積層延伸ポリプロピレンフィル
ム。 - 【請求項4】 基材層(A)が、結晶性ポリプロピレン
単独重合体、プロピレンを70重量%以上含有する結晶
性プロピレン共重合体あるいはそのグラフト変性物、ま
たはこれらの混合物から選ばれる少なくとも1種以上で
ある請求項1〜3のいずれかに記載のヒートシーラブル
積層延伸ポリプロピレンフィルム。 - 【請求項5】 シール層(B)を構成する樹脂の50重
量%以上が1−ブテンをコモノマーとする直鎖状低密度
ポリエチレンであることを特徴とする請求項1〜4のい
ずれかに記載のヒートシーラブル積層延伸ポリプロピレ
ンフィルム。 - 【請求項6】 中間接着層(C)がアイオノマー、ポリ
ブテン系樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレ
ンアクリル酸メチル共重合体、エチレン−メタクリル酸
共重合体、エチレン−エチルアクリレート共重合体、エ
チレン含有量が70重量%以上のエチレン−ブテン共重
合体、あるいはそれらのグラフト変性物、もしくは直鎖
状低密度ポリエチレンのグラフト変性物もしくは低密度
ポリエチレンのグラフト変性物の中から選ばれる樹脂を
1種以上含有してなり、該層の厚みが0.5〜20μm
であることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載
のヒートシーラブル積層延伸ポリプロピレンフィルム。 - 【請求項7】 シーラント用フィルムとして用いること
を特徴とする請求項1〜6のいずかに記載のヒートシー
ラブル積層延伸ポリプロピレンフィルム。 - 【請求項8】 請求項1〜7のいずれかに記載のヒート
シーラブル積層延伸ポリプロピレンフィルムのシール層
(B)同士を熱融着してなる包装体。
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---|---|---|---|
JP25244096A JP3934181B2 (ja) | 1996-09-02 | 1996-09-02 | ヒートシーラブル積層延伸ポリプロピレンフィルム及び包装体 |
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Publication Number | Publication Date |
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