JPH02267899A - シンクロトロン加速器による粒子加速システムの励振制御方法 - Google Patents

シンクロトロン加速器による粒子加速システムの励振制御方法

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JPH02267899A
JPH02267899A JP8872589A JP8872589A JPH02267899A JP H02267899 A JPH02267899 A JP H02267899A JP 8872589 A JP8872589 A JP 8872589A JP 8872589 A JP8872589 A JP 8872589A JP H02267899 A JPH02267899 A JP H02267899A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) 本発明は粒子を効率良く加速するためのシンクロトロン
加速器による粒子加速システムの励振制御方法に関する
(従来の技術) 従来、第3図乃至第5図に示すようなシンクロトロン加
速器を使用した粒子加速システムが知られている。
以下これについて説明すると、まず第3図において、1
はシンクロトロン加速器であり、このシンクロトロン加
速器1は初期加速用ライナック2と入射器3と複数個の
、偏向電磁石4とを備えている。粒子はライナック2か
ら入射器3に入射され、複数個の電磁石4の磁界内を通
されて偏向されることにより再び入射器3に戻るように
構成され、粒子はこの経路を巡回するようになっている
。この粒子が巡回する経路中にはキャビティ5が設けら
れ、粒子は巡回中このキャビティ5を通る度にその内部
に発生させている電界により加速されるようになってい
る。6はその粒子の経路に沿って形成されている真空ビ
ームダクトである。12は電力増幅器、13はダミーロ
ード、14はサーキュレータであり、これらの詳細は第
4図により詳細に説明する。
第4図はシンクロトロン加速器による粒子加速システム
全体の構成例を示すもので、第3図に示されているブロ
ックと同一ブロックには同一符号を付して示す。第4図
において、7はキャビティ5に電力を投入する電力投入
器、8はキャビティ5の共振周波数を調整するチューナ
、24はチューナ8を制御するチューナ制御装置である
。9はキャビティ5内の高周波電界を検出するプローブ
である。すなわち、キャビティ5内には電力投入器7と
チューナ8とプローブ9とが設けられ、電力投入器7に
より高周波電力がキャビティ5内に供給されることによ
り、チューナ8との関係で粒子加速用の高周波電界が生
じ、このチューナ8を進退させることによりキャビティ
5内の共振周波数が調整されるものである。プローブ9
は該キャビティ5内の高周波電界の強さに応じた電圧値
を有する高周波信号を得るためのもので、この高周波信
号はキャビティ5に与える高周波電力の振幅制御に用い
られるものである。また、10は原発振器、11は励振
装置、12は電力増幅器、13はダミーロード、14は
サーキュレータである。
原発振器10からの高周波信号は励振装置11によりそ
の電力及び位相が制御され、その制御された高周波信号
は電力増幅器12により増幅されてサーキュレータ14
を介して電力投入器7に入力され、この電力投入器7か
ら出力される反射高周波電力はダミーロード13側へ伝
送されてこれに吸収されるようになっ、ている。さらに
、15は位相検出器の基準信号となる高周波信号を検出
するための方向性結合器、16はキャビティ5に与えら
れる高周波電力に比例した高周波信号を検出するための
方向性結合器である。
第5図は第4図の励振装置11の構成を示すブロック回
路である。第4図に示されているブロックと同一ブロッ
クには同一符号を付して示し、ここではその説明を省略
する。第5図において、17は第4図で説明した方向性
結合器15.16により検出される基準高周波信号(P
rer)と高周波信号P(rf)との位相差Δψを検出
する位相差検出器、8はこの位相差Δψが入力される移
相器制御器、19はこの移相器制御器18により制御さ
れる移相器、20はキャビティ検出高周波信号Vc  
(rf)を検出するキャビティ電圧検出器、21はこの
キャビティ電圧検出器20で検出されたキャビティ電圧
検出信号VCとキャビティ電圧基準Vc(ref)とが
入力されるアッテネータ制御器、22はこのアッテネー
タ制御器21により制御されるアッテネータ、23は電
力増幅器である。
位相差検出器17には方向性結合器15.16からの高
周波信号Pref 、 P (rf)が入力されると、
その位相差信号Δψを生成してこれを移相制御器18に
与えるものである。移相制御器18は位相差が一定とな
るような目標値を表した移相器fi1m信号を移相器1
9に与えるものである。移相器19は移相器制御信号が
入力されるとキャビティに与える高周波電力の位相と原
発振器10の出力位相との差が常に一定となるようにし
て、このキャビティに与える高周波電力の位相変化を小
さくするものである。
一方、キャビティ電圧検出器20にはプローブ9からの
キャビティ検出高周波信号Vc  (rf)が入力され
、キャビティ電圧検出器20によりキャビティ検出高周
波信号Vc  (rf)の振幅に相当する電圧値の直流
電圧信号が生成され、これをキャビティ電圧検出信号V
cとして出力する。アッテネータ制御器21には基準電
圧信号Vc(ref’)とキャビティ電圧検出、信号V
cとが入力され、このアッテネータ@r制御器21は両
者の電圧値を比較し、その差を見込んだ目標値を表した
アッテネータ制御信号を出力する。このアッテネータ制
御信号はアッテネータ22に入力され、このアッテネー
タ22からそのアッテネータ$制御信号を表す電力値に
応じた電力値の高周波電力信号が出力され、この高周波
電力信号は電力増幅器23を通して励振装置11の出力
として送出される。
上述の例の如く、シンクロトロン加速器を使った粒子加
速システムにあっては、従来キャビティ内部の高周波電
圧を検出し、その検出電圧値と基準電圧値とを比較して
キャビティに与える高周波電力の目標値を決定する閉ル
ープ制御を行なっている。
そして、この閉ループ制御を行なうにあたり、基準電圧
値を偏向電磁石等と相関関係を持たせて所定のパターン
に変化させることにより、キャビティに与える高周波電
力を調整し、キャビティに発生させる高周波電界の強さ
を変化させて粒子を次第に加速するようにしている。
さらに、キャビティに与える高周波電力を広い範囲で調
整することによって発生する位相変化は、原発振器10
の高周波信号を方向性結合器15で検出し、この方向性
結合器15から出力される基準高周波信号P (ref
 )の位相を基準位相とじて位相の閉ループ制御を行な
うことにより小さくするようにしている。
(発明が解決しようとする課題) ところで、キャビティに与える高周波電力の大きさに対
する位相変化は第6図に示すような関係となっている。
この位相変化は高周波電力の出力変化に伴って電力増幅
器の特性により生じるものである。従って、この関係か
らも分るように高周波電力が大きくなるに従って位相変
化も大きくなり、特に図示A領域においては位相変化が
小さいのに対してB領域では位相変化が急激に大きくな
る傾向にある。
そこで、従来では前述したように高周波信号の位相を閉
ループ制御により位相変化を補償し、特に位相変化が急
激に大6きくなるような第6図に示すB領域ではキャビ
ティに与える高周波電力の振幅と位相の制御を行なって
いる。
しかし、このような励振制御方法において、さらにシン
クロトロン加速器の粒子加速効率を良くするため、キャ
ビティに与える高周波電力を第6図におけるA領域にま
でまたがるような低いところまで制御して粒子加速しよ
うとすると、位相差を検出する2つの高周波信号レベル
のアンバランスにより位相差検出器の誤差が大きくなる
。このため、位相の閉ループ制御を行なっているにもか
かわらず、位相変化が大きくなってしまうという問題が
あった。例えば位相を1@〜3@以内に制御していたの
が、位相差検出器の°誤差により±5@〜10°と位相
変化が大きくなる。
本発明はキャビティに与える高周波電力の制御範囲を0
近傍から最大値までの広い範囲とした場合でも、位相変
化を小さく押えることができるシンクロトロン加速器に
よる粒子加速システムの励振制御方法を提供することを
目的とする。
[発明の構成] (課題を解決するための手段) 本発明は上記の目的を達成するため、キャビティ内部の
高周波電圧を検出し、その電圧検出値と基準電圧値とを
比較して前記キャビティに与える高周波電力の目標値を
決定する閉ループ制御を行ない、且つ前記キャビティに
与える高周波電力の位相変化を小さくするような制御を
行ないながら、前記基準電圧値を所定のパターンに変化
させることにより、前記キャビティに発生させる粒子加
速用高周波電界の強さを変化させて該粒子を次第に加速
するようにしたシンクロトロン加速器による粒子加速シ
ステムの励振制御方法において、前記キャビティに与え
られる高周波電力に対して一義的に位相変化補償量を決
定し、この高周波電力と位相変化補償量との関係に従っ
て前記キャビティに与える高周波電力の位相変化を補償
するようにしたものである。
(作用) このような粒子加速システムの励振制御方法にあっては
、キャビティに与えられている高周波電力が検出される
と、キャビティに与えられる高周波電力に対して一義的
に決定された位相変化補償量をもとに高周波電力検出値
に対して必要とする高周波電力の位相変化が補償される
ので、高周波電力の制御範囲が広範囲となっても位相変
化を小さく抑さえることが可能°となる。
(実施例) 以下本発明の実施例を図面を参照して説明する。
第1図は本発明方法を説明するための第1の実施例を示
すブロック回路図を示すもので、第5図と同一ブロック
又は同一ブロックに相当する部分には同一符号を付して
その説明を省略し、ここでは異なる点についてのみ述べ
る。
第1の実施例では第5図で示した位相差検出器による位
相の閉ループ制御を行なわず、第4図に示す方向性結合
器16からの高周波電力の検出信号P(rr)を高周波
電力検出器25に入力してキャビティに与えられている
高周波電力を検出し、その高周波電力検出信号Pを位相
器制御器18に与えるようにしている。また、位相制御
器18には予め高周波電力値に対する位相変化補償量の
関係が定められており、この関係に従って高周波電力値
の変化によって引き起こされる位相変化を補償する制御
器制御信号が出力できるようになっている。
次に第1図に示す励振装置の作用について説明する。
第4図に示す方向性結合器16からの高周波電力の検出
信号P (rf’)が高周波電力検出器25に入力され
ると、この高周波電力検出器25では高周波電力の検出
信号P (rr)から高周波電力値信号を生成し、これ
を高周波電力値検出信号Pとして出力される。位相器制
御器18にこの高周波電力値検出信号Pが入力されると
、高周波電力値に併せて決められた位相変化補償量を位
相器制御信号として出力する。位相器19ではこの位相
器制御信号により高周波信号の位相変化を補償するよう
に位相を調整する。
本発明では高周波電力値に対する位相変化の関係は一義
的に決定され、例えば第6図に示すようになることが分
っていることから、まずその関係について測定すること
により、容易に知ることができる。従って、高周波電力
値が分れば位相器19の位相変化補償量も一義的に決定
することができ、第7図に示すようになる。そこで、こ
の第7図に示すような関数を発生させる関数発生機能を
移相器制御器18に持たせておくことにより、位相の閉
ループ制御をしなくてもキャビティに与える高周波電力
の位相変化を小さく抑えることができる。
このように高周波電力値により一義的に決定される位相
変化信号として出力するようにしておくことにより、従
来の位相の閉ループ制御のように位相検出器の誤差が大
きくなることによる間屈点。
つまり位相変化を小さくできないということがなく、高
周波電力を0近傍から最大値まで変化させてもキャビテ
ィに与える高周波電力の位相変化を小さく抑えることが
できる。
第2図は本発明方法を説明するための第2の実施例を示
すブロック回路図を示すもので、第1図と同一ブロック
又は同一ブロックに相当する部分には同一符号を付して
その説明を省略し、ここでは異なる点についてのみ述べ
る。
前述したように本発明ではキャビティ5に与える高周波
電力値を検出し、この高周波電力値に対して必要とする
位相変化補償量を一義的に決定し、この関係に従って位
相変化の補償をするようにしている。
前述の第1の実施例ではキャビティに与えられる高周波
電力値を第4図に示すようにキャビティ5の入力部に設
けられた方向性結合器16により検出し、これを高周波
電力検出器25に与えるようにした。しかし、高周波電
力の検出位置としては必ずしもこの位置に限定されるも
のではなく、例えば電力増幅器12の増幅率が一定であ
るとすれば励振袋W111から出力される高周波電力は
キャビティ5に与えられる高周波電力と比例関係にある
そこで、第2の実施6例では励振装置11の電力増幅器
23から出力される高周波電力を方向性結合器26によ
り検出し、この方向性結合器26で検出された高周波信
号を高周波電力検出器25に入力するようにしたもので
ある。
従って、励振装置11の出力高周波電力を方向性結合器
26により検出し、これを高周波電力検出器25に与え
てその高周波電力検出値Pを位相器制御器18に入力す
ることにより、この位相器制御器18では高周波電力検
出値に対して必要とする位相変化補償量を一義的に決定
できるので、この関係に従って位相器19を制御すれば
、キャビティに与えられる高周波電力の位相変化の補償
を行なうことができ、第1の実施例と同様の効果を得る
ことができる。
[発明の効果] 以上述べたように本発明によれば、キャビティに与える
高周波電力の制御範囲を0近傍から最大値までの広い範
囲とした場合でも、位相変化を小さく押えることができ
るシンクロトロン加速器による粒子加速システムの励振
制御方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明方法を説明するための第1の実施例にお
ける励振装置を示すブロック回路図、第2図は本発明方
法を説明するための第2の実施例における励振装置を示
すブロック回路図、第3図はシンクロトロン加速器の構
造を示す概念図、第4図はシンクロトロン加速器による
粒子加速システムの全体を示す構成図、第5図は従来の
励振装置を示すブロック回路図、第6図は位相補償をし
ないときのキャビティに与える高周波電力値に対する位
相変化を示した曲線図、第7図は高周波電力値に対する
位相変化補償量の関係を示した曲線図である。 1・・・シンクロトロン加速器、2・・・ライナック、
3・・・入射器、4・・・偏向電磁石、5・・・キャビ
ティ、6・・・真空ビームダクト、7・・・電力投入器
、8・・・チューナ、9・・・プローブ、10・・・原
発振器、11・・・励振装置、12・・・電力増幅器、
13・・・ダミーロード、14・・・サーキュレ、−夕
、15,16.26・・・方向性結合器、17・・・位
相差検出器、18・・・位相器制御器、19・・・位相
器、20・・・キャビティ電圧検出器、21・・・アッ
テネータ制御器、22・・・アッテネータ、23・・・
電力増幅器、25・・・高周波電力検出器。 第 図 第 図

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. キャビティ内部の高周波電圧を検出し、その電圧検出値
    と基準電圧値とを比較して前記キャビティに与える高周
    波電力の目標値を決定する閉ループ制御を行ない、且つ
    前記キャビティに与える高周波電力の位相変化を小さく
    するような制御を行ないながら、前記基準電圧値を所定
    のパターンに変化させることにより、前記キャビティに
    発生させる粒子加速用高周波電界の強さを変化させて該
    粒子を次第に加速するようにしたシンクロトロン加速器
    による粒子加速システムの励振制御方法において、前記
    キャビティに与えられる高周波電力に対して一義的に位
    相変化補償量を決定し、この高周波電力と位相変化補償
    量との関係に従って前記キャビティに与える高周波電力
    の位相変化を補償することを特徴とするシンクロトロン
    加速器による粒子加速システムの励振制御方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007157626A (ja) * 2005-12-08 2007-06-21 High Energy Accelerator Research Organization 高周波制御装置
JP2011146400A (ja) * 2011-03-22 2011-07-28 High Energy Accelerator Research Organization 高周波制御装置

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JP2007157626A (ja) * 2005-12-08 2007-06-21 High Energy Accelerator Research Organization 高周波制御装置
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