JP2511122B2 - シンクロトロン加速器の励振制御方法 - Google Patents

シンクロトロン加速器の励振制御方法

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Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 (産業上の利用分野) 本発明は、粒子の効率良く加速するためのシンクロト
ロン加速器の励振制御方法に関する。
(従来の技術) 従来、第2図〜第4図に示すようなシンクロトロン加
速器を使った粒子加速システムが知られている。
これを説明すると、まず第2図において、1はシンク
ロトロン加速器であり、このシンクロトロン加速器1は
初期加速用ライナック2と入射器3と複数の偏向電磁石
4,4,…とを備えている。粒子はライナック2から入射器
3に入射され複数の偏向電磁石4,4,…の磁界内を通され
て偏向されることにより再び入射器3に戻るように構成
され、粒子は、この経路を巡回するようになっている。
この粒子が巡回する経路中にはキャビティ5が設けら
れ、粒子は、巡回中、このキャビティ5を通る度にその
内部に発生させている電界により加速されるようになっ
ている。6はその粒子の経路に沿って形成されている真
空ビームダクトである。
第3図においてキャビティ5内には電界投入器7とチ
ューナー8とプローブ9とが設けられ、電力投入器7に
より高周波電力がキャビティ5内に供給されることによ
り、チューナー8との関係で粒子加速用の高周波電界が
生じ、このチューナー8を退進させることによりキャビ
ティ5内の共振周波数が調整されるものである。プロー
ブ9は該キャビティ5内の高周波電界の強さに応じた電
圧値を有する高周波信号を得るためのもので、この高周
波信号はキャビティに与える高周波電力の振幅制御に用
いられるものである。
10は原発振器、11は励振装置、12は電力増幅器、13は
ダミーロード、14はサーキュレータである。原発振器10
からの高周波信号は励振装置11によりその電力及び位相
が制御され、その制御された高周波信号は電力増幅器12
により増幅されサーキュレータ14を介して、電力投入器
7により高周波電力としてキャビティ5に供給される。
また電力投入器7からの反射高周波電力はダミーロード
13側へ伝送されこれら吸収されるようになっている。
励振装置11は第4図に示すように位相差検出器17と、
移相器制御器18と、移相器19とキャビティ電圧検出器20
とアッテネータ制御器21とアッテネータ22と電力増幅器
23とを有している。
位相差検出器17には方向性結合器15,16(第3図)か
らの高周波信号P(ref),P(rf)が入力され、この位相差検
出器17により高周波信号P(ref),P(rf)の位相差信号が生
成され、これを位相差検出信号Δψとして出力する。移
相器制御器18にはこの位相差検出信号Δψが入力され、
この移相器制御器18は、位相差が一定となるような目標
値を表した移相器制御信号を出力する。この移相器制御
信号は移相器19に入力され、キャビティに与える高周波
電力の位相と、原発振器の高周波信号の位相との位相差
が常に一定となるようにして、このキャビティに与える
高周波電力の位相変化を小さくする。
キャビティ電圧検出器20にはプローブ9からの高周波
信号が入力され、このキャビティ電圧検出器20により高
周波信号Vc(rf)の振幅に相当する電圧値の直流電圧信号
が生成され、これをキャビティ電圧検出信号として出力
する。アッテネータ制御器21には基準電圧信号とキャビ
ティ電圧検出信号とが入力され、このアッテネータ制御
器21は、両者の電圧値を比較し、その差を見込んだ目標
値を表したアッテネータ制御信号を出力する。このアッ
テーネ制御信号はアッテネータ22に入力され、このアッ
テネータ22からそのアッテネータ制御信号の表す電力値
に応じた電力値の高周波電力信号が出力され、この高周
波電力信号は電力増幅器23を通して励振装置11の出力と
して送出される。
第3図の24はチューナー制御装置である。チューナー
8は、このチューナー制御装置24により、同調位置に移
動させられるようになっている。
上述の例の如く、シンクロトロン加速器を使った粒子
加速システムにあっては、従来、キャビティ内部の高周
波電圧を検出し、その検出電圧値と基準電圧値とを比較
してキャビティに与える高周波電力の目標値を決定する
閉ループ制御を行っている。
そして、この閉ループ制御を行うにあたり、基準電圧
値を偏向電磁石等と相関関係を持たせて所定のパターン
に変化させることにより、キャビティに与える高周波電
力を調整し、キャビティに発生させる高周波電界の強さ
を変化させて粒子を次第に加速するようにしている。
さらに、キャビティに与える高周波電力を変化させる
ことによって発生する位相変化は原発振器10の高周波信
号の位相を基準にして、位相の閉ループ制御を行うこと
により、小さくするようにしている。
(発明が解決しようとする課題) 第5図はキャビティに与える高周波電力に対する位相
変化の一般的な関係を示したものである。
この図に示すように、一般的に高周波電力が大きくな
るに従い、位相変化も大きくなっていくため、従来より
位相の閉ループ制御を行い、位相変化を補償していた。
上述したような、従来の励振制御方法では、位相変化
が急激な大きくなるような、第5図におけるB領域に
て、キャビティに与える高周波電力の制御を行ってい
た。
ところが、さらにシンクロトロン加速器の粒子加速効
率を良くするため、キャビティに与える高周波電力を、
第5図におけるA領域にまでまたがるような低いところ
まで制御して粒子加速しようとすると、位相差を検出す
る2つの高周波信号のレベルアンバランスにより位相差
検出器の誤差が大きくなり、位相の閉ループ制御を行っ
ているにもかかわらず、位相変化が大きくなってしまう
という問題があった。
本発明は、上記従来技術の有する問題点に鑑みてなさ
れたもので、その目的とするところは、キャビティに与
える高周波電力の制御範囲を0近傍から最大値までの広
い範囲とした場合でも、位相変化を小さくおさえるよう
な位相制御を行う。シンクロトロン加速器の励振制御方
法を提供することにある。
〔発明の構成〕
(課題を解決するための手段) 第1図に示す様に本発明のシンクロトロン加速器の励
振制御方法では、従来技術の構成の他に方向性結合性16
からの信号を入力して、キャビティに与えている高周波
電力を検出し、高周波電力値検出信号Pを出力する高周
波電力検出器25と、この高周波電力値検出信号Pと比較
基準値となる制御切換え電力値Pminとを比較し、PとP
minの大小関係により反転する2値を出力する機能を有
する比較器26を具備し、この反転する2値により、位相
の閉ループ制御の実行・停止の切換えを行うことが特徴
である。
(作用) 本発明では高周波電力検出器25と、比較器26とを従来
技術の構成に追加することにより、キャビティに与えて
いる高周波電力を検出し、この検出電力値が比較基準値
Pmin以下になったら、位相の閉ループ制御を停止させ、
移相器19へ送信している移相器制御信号を固定し、そら
に検出電力値が比較基準値Pmin以上になったら、位相の
閉ループ制御を実行するというように、位相の閉ループ
制御の実行・停止を検出電力値により切換える。
(実施例) 以下に、本発明の実施例について図面を参照しつつ説
明する。
第1図は本発明方法に係る一実施例のブロック図であ
る。なお、第1図における第4図と同一符号は互いに或
いは相当する部分を示している。
第1図において、25は高周波電力検出器、26は比較器
である。
以下、本発明の作用について第1図により説明する。
本発明では従来の構成に、高周波電力検出器25と比較器
26を追加している。従来と同一である部分の動作は前述
の(従来の技術)のところで説明したとおりであるの
で、説明を省略する。
第3図の方向性結合器16からの高周波信号P(rf)は位
相差検出器17と高周波電力検出器25に入力される。この
高周波電力検出器25では、高周波信号P(rf)から高周波
電力値信号を生成し、これを高周波電力値検出信号Pと
して出力される。
比較器26には、この高周波電力値検出信号Pと、位相
の閉ループ制御を行わなくとも、位相変化がシステム上
問題なくなるような高周波電力値範囲で制御切換えを行
うための制御切換え電力値Pminが入力される。
比較器26ではこのPとPminを比較し、反転する2値を
出力する機能を有する。例えば、高周波電力値検出信号
Pが、Pminの値より大きい場合には論理「0」になり、
高周波電力値検出信号がPがPminの値より小さい場合に
は論理「1」になる。
移相器制御器18には、この反転する2値が入力され、
論理「0」のときには、位相の閉ループ制御を行い、原
発振器10の高周波信号の位相に、キャビティに与える高
周波電力の位相をあわせるような制御を行う。論理
「1」になったときには、位相の閉ループ制御を停止
し、論理「1」になる前に、移相器制御器18から出力し
ていた。移相器制御信号を保持している。再度、論理
「0」にもどれば、位相の閉ループ制御を再開する。
本発明により、位相の閉ループ制御の実効・停止をキ
ャビティに与える高周波電力の大きさで切り換えること
により、高周波電力が小さいところでの位相変化も小さ
くすることができる。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明によれば、位相の閉ルー
プ制御を行わなくとも、位相変化が小さいような高周波
電力範囲を設定し、その高周波電力範囲では、位相の閉
ループ制御を停止することで、キャビティに与える高周
波電力の制御範囲を0近傍から最大値までの広い範囲と
しても、位相変化も小さくおさえるような位相制御を行
うことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明方法に係る一実施例の励振装置のブロッ
ク図、第2図はシンクロトロン加速器の構造を示す概念
図、第3図はシンクロトロン加速器粒子加速システムの
全体図、第4図はその従来の励振装置のブロック図、第
5図は位相補償をしないときの、キャビティへ与える高
周波電力に対する、位相変化の関係を示したグラフであ
る。 1……シンクロトロン加速器 2……ライナック、3……入射器 4……偏向電磁石、5……キャビティ 6……真空ビームダクト、7……電力投入器 8……チューナー、9……プローブ 10……原発振器、11……励振装置 12……電力増幅器、13……ダミーロード 14……サーキュレータ、15……方向性結合器 16……方向性結合器、17……位相差検出器 18……位相器制御器、19……移相器 20……キャビティ電圧検出器 21……アッテネータ制御器 22……アッテネータ、23……電力増幅器 24……チューナー制御盤、25……高周波電力検出器 26……比較器、Vc……キャビティ電圧 Vc(ref)……キャビティ電圧基準 Vc(rf)……キャビティ検出高周波信号 P(ref)……方向性結合器検出基準高周波信号 P(rf)……方向性結合器検出高周波信号 Δψ……位相差検出信号 P……高周波電力値検出信号 Pmin……制御切換え電力値

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】キャビティ内部の高周波電圧を検出し、そ
    の検出電圧値と基準電圧値とを比較して前記キャビティ
    に与える高周波電力の目標値を決定する閉ループ制御を
    行い且つ前記キャビティに与える高周波電力の位相と、
    基準高周波信号の位相との位相差が常に一定となるよう
    に、位相の閉ループ制御を行ないながら、前記基準電圧
    値を所定のパターンに変化させることにより、前記キャ
    ビティに発生させる粒子加速用高周波電界の強さを、位
    相変化が発生しないようにしながら、変化させて該粒子
    を次第に加速するようにしたシンクロトロン加速器の励
    振制御方法において、前記キャビティに与えている高周
    波電力が所定の高周波電力値以下になったときは、位相
    の閉ループ制御を停止し、所定の高周波電力値以上にな
    ったときは位相の閉ループ制御を行なうことを特徴とす
    るシンクロトロン加速器の励振制御方法。
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