JPH0226721Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の技術分野〕 この考案は、オートバイや自動車等の車両に用
いるチユーブレスタイヤ装着用の圧搾空気室を備
えたホイールに関する。

〔考案の技術的背景およびその問題点〕

オートバイ等の車両では、車軸部分のハブと、
タイヤを装着するリムを結んだスポークを鋳造等
によつて一体成形することがある。自動車では、
スペアタイヤを備えている場合が殆んどで、パン
クしたような場合に、パンク修理をすることな
く、スペアタイヤと交換すれば、走行が可能であ
る。オートバイのように、スペアタイヤを持たな
いものでは、パンクした場合に、パンク修理をし
ないと走れない。チユーブレスタイヤは、パンク
した場合に、空気の洩れる個所に外側から接着剤
をつけたゴム栓を圧入するだけで修理ができる
が、空気ポンプがないと空気が入らず、又小型の
携帯ポンプでは、手間がかかつて、空気を入れる
のが容易でない。

〔考案の目的〕

この考案は、かかる点に鑑み、ホイールに圧搾
空気室を備えて、チユーブレスタイヤの空気圧が
低下した場合、簡単に空気が補充できるようにし
た圧搾空気を備えたホイールを得ることを目的と
する。

〔考案の構成〕

以下、本考案を図面に示す実施例について説明
する。

ホイール１は、車軸に取付けるハブ２部分と、
チユーブレスタイヤ３を嵌着するリム４部分を、
スポーク５で連結して、軽合金鋳造等によつて一
体成形したものである。そして、スポーク５部分
は、断面凹字状の部分に蓋体を被着して中空にし
た圧搾空気室６が設けてある。圧搾空気室６の一
側には、圧搾空気注入バルブ７が設けてある。
又、圧搾空気室６を一方弁８を介して通路９で、
リム４の外周に連通させてある。一方弁８は、先
端が外側に突出していて、外側から押すことによ
つて開くことができるようにしてある。またリム
４には、一個所空気抜き弁１０が設けてある。

しかして、圧搾空気室６には、常時圧搾空気注
入バルブ７から、高圧縮した空気を注入して溜め
ておく。車両走行中に、チユーブレスタイヤ３の
減圧に気が付いたときは、パンク個所が無いかど
うか調べて修理する。そして、修理が完了すれば
一方弁８を押して開くことによつて、圧搾空気室
６内の圧搾空気が通路９を通つて、リム４の外周
のチユーブレスタイヤ３内に入り、チユーブレス
タイヤ３を適圧にできる。入れ過ぎた場合は、空
気抜き弁１０で適圧に調節する。

〔考案の効果〕

以上説明したように、この考案は、ハブとスポ
ークとリムを一体的に形成したホイールで、リム
の外周にチユーブレスタイヤを嵌着するものに於
て、スポーク部分を筐状に中空にして圧搾空気室
を設け、該圧搾空気室の一側に圧搾空気注入バル
ブを連結し、圧搾空気室を一方弁を介してリムの
外周に連通させるようにしたので、スポーク部分
の圧搾空気室に常時圧搾空気を溜めておくことが
でき、一方弁の操作だけで、チユーブレスタイヤ
に簡単に空気が補充できて、パンク修理後等に直
ちにチユーブレスタイヤを適圧に復元できて走行
に移れる。又、小さい孔のパンクなら、チユーブ
レスタイヤに過圧以上まで空気補充するだけで、
目的地まで走行できる。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の一実施例を示し、第１図は側面
図、第２図は輪切りにした状態の要部の拡大側面
図の第１図Ａ矢視相当部である。 １……ホイール、２……ハブ、３……チユーブ
レスタイヤ、４……リム、５……スポーク、６…
…圧搾空気室、７……圧搾空気注入バルブ、８…
…一方弁。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ハブとスポークとリムを一体的に形成したホイ
   ールで、リムの外周にチユーブレスタイヤを嵌着
   するものに於て、スポーク部分を筐状に中空にし
   て圧搾空気室を設け、該圧搾空気室の一側に圧搾
   空気注入バルブを連結し、圧搾空気室を一方弁を
   介してリムの外周に連通させるようにしたことを
   特徴とする圧搾空気室を備えたホイール。