JPH02265679A - 発色性のすぐれたパール印刷柄化粧板の製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、発色性のすぐれたパール印刷柄化粧板の製造
方法に関する。

本発明の方法によって得られるパール印刷柄化粧板は、
種々の用途、例えばドア、壁材、床材、家具、暖房関係
などに使用することができる。

〔従来技術］ 近年、単色柄または抽象柄が好まれる傾向に伴ない、バ
ール印刷柄が非常に増加している。

ジアリルフタレート系樹脂またはメラミン系樹脂の熱圧
成形化粧板の製造において、成形上の安定性を保持する
ために充填剤としてシリカ粉末、アルミナ粉末、ガラス
粉末、微結晶セルロース粉末などが添加されている（特
公昭３５−７５８３号公報、特公昭４５−３３２９７号
公報参°照）。

また耐磨耗性を向上させるために、充填剤として平均粒
性２０μ以上のα−アルミナ粉末、炭化ケイ素粉末など
が添加されている。（特公昭５４−２３０３３号公報お
よび特公昭５６−１６０６６号公報参照）、シかしこれ
ら充填材を添加すると、バール印刷柄の発色性が著しく
低下したり、良好な外観が得られなかったりするため、
発色性のすぐれたパール印刷柄化粧板は得られなかった
。

〔発明が解決しようとする課題〕

一般に充填剤の平均粒径が２０μを超えると−、パ−ル
印刷柄の発色性は増大するが、得られた結晶板の表面が
粗くなったり、粒子のちらつきが見られるため好ましく
ない、一方平均粒径の小さいものを添加すると、パール
印刷柄の発色性が著しく低下する。

本発明者らは、熱圧成形化粧板の製造において、成形上
の安定性を保持し、かつ表面外観を低下させることなく
、パール印刷柄の発色性を著しく向上させる方法につい
て鋭意研究した結果、特定粒径の特定の充填剤を添加す
ることにより上記課題が解決されることを見出して、本
発明に至ったものである。

〔課題を解決するための手段〕

本発明は、ジアリルフタレート系樹脂またはメラミン系
樹脂を使用する発色性のすぐれたパール柄化粧板の製造
方法において、平均粒、径２０μ以下のα−２β−、γ
−−およびζ−アルミナ粉末または酸化チタン粉末の少
なくとも１種を主成分とする粉末を該樹脂に添加するか
、または印刷化粧紙の印刷面に塗工することを特徴とす
る。

本発明において使用されるジアリルフタレート系用脂は
、ジアリルフタレートプレポリマーと不飽和ポリエステ
ル樹脂、硬化剤、硬化防止剤、内部離型剤等を含有する
ものである。メラミン系樹脂としては、メラミンとホル
マリンを主成分とし、必要に応じて尿素、アセトグアナ
ミン、ベンゾグアナミンなどで変性された樹脂に、硬化
剤、内部離型剤等を含有するものである。

充填剤としては、主成分としてα−１β−１γ−および
ζ−アルミナ粉末または酸化チタン粉末の少なくとも一
種を添加する。特にβ−１γ−および目ζ−アルミナ粉
末は真比重が小さく樹脂配合液中での沈降性が少ないた
め、より好ましい。

充填剤の平均粒径は、大きいと沈降性が増大するため２
０μ以下を使用し、より好ましくは１μ以下である。添
加量は２〜２０重量％、好ましくは５〜１０重量％が望
ましい、必要に応じてシリカ粉末、ガラス粉末、微結晶
セルロース粉末、炭化ケイ素粉末など公知の充填剤を併
用してもよい。

本発明によるパール印刷柄化粧板の製造は、公知の方法
を採用することができる。例えばバール印刷化粧紙に、
該充填剤を含むジアリルフタレート系樹脂またはメラミ
ン系樹脂を含浸させた含浸紙を基材に重ね、さらに鏡面
板をのせ、これらを加熱加圧して化粧板を得る。あるい
は該充填剤を印刷化粧紙の印刷面にコーティングまたは
印刷によって塗工された印刷化粧紙に、該充填剤を含ま
ないジアリルフタレート系樹脂またはメラミン系樹脂を
含浸させ、上記と同様の方法により化粧板を得る。

基材としては、合板、バーチクルボード、ハードボード
等の木質板、ケイ酸カルシウム板、アスベストセメント
板、ガラス強化セメント板、石膏ボード等の無機賞板、
鋼板、ステンレス鋼板、アルミニウム仮等の金属板等を
上げることができる。

以下に実施例を示して本発明を説明する。

実施例１ バール柄を印刷した８０ｇ／ｉｆのチタン紙に下記組成
の樹脂配合液により固形分８０ｇ／イ含浸処理した。

シリアルフタレートプレポリマー　　６０重量部（グイ
ソーダツブ、大阪曹達社製） 不飽和ポリエステル樹脂　　　　　２００（６２００ｘ
　、昭和高分子社製） γ−アルミナ粉末 （平均−次粒径０．０２０〜０．００５μ）　６（アル
ミニウムオキサイドＣ，ＤＥＧＵＳＳＡ社製）ベンゾイ
ルパーオキサイド　　　　　１０〃アセトン　　　　　
　　　　　　　　１２０該含浸紙を８０℃で１０分間乾
燥し、次いで１５ｍｍのバーチクルボードに該含浸紙を
印刷面を上にして重ね、その上に研磨したジュラルミン
板の鏡面が下面になるように載置して、１４０℃、１０
ｋｇ／ｃｄで９分間プレスした。

プレス終了後、ジュラルミン板を診去したところ、パー
ル印刷柄の発色性が著しく向上した化粧板を得た。

実施例２ 実施例１の樹脂配合液において、Ｔ−アルミナ粉末の代
わりに平均粒径１．２μのα−アルミナ粉末（Ｗ　Ａ　
＃８０００、不二見研磨材工業社製）６重量部を添加す
る以外は、実施例１と同様の操作を行ったところ、バー
ル印刷柄の発色性が著しく向上した化粧板を得た。

実施例３ 実施例１の樹脂配合液において、Ｔ−アルミナ粉末の代
わりに平均−次粒径０．０１５μの酸化チタン粉末（Ｍ
Ｔ−１０Ｏ３、帝国化工社製）６重量部を添加する以外
は、実施例１と同様の操作を行ったところ、バール印刷
柄の発色性が著しく向上した化粧板を得た。

実施例４ パール柄を印刷した８０ｇ／ｒｔｆのチタン紙に、下記
組成の樹脂配合液により固形分８０ｇ／ｒｒｆ含浸処理
した。

メラミン系樹脂　　　　　　　　　２００重量部（サン
トツブＭ−７００，８産化学社製硬化剤（ＨＡ−１，日
産化学社製）０．７〃離型剤（ＨＡ−２，日産化学社製
）０．１〃Ｔ−アルミナ粉末 （平均−次粒径０．０２０〜０．００５μ）　６（アル
ミニウムオキサイドＣ，ＤＥＧＵＳＳＡ社製）以下実施
例１と同様の操作を行ったところ、バール印刷柄の発色
性が著しく向上した化粧板を得た。

実施例４ パール柄を印刷した８０ｇ／ｒｒｆのチタン紙に、平均
−次粒径０．０２０〜０．００５μのＴ−アルミナ粉末
（アルミニウムオキサイドＣ，ＤＥＧＵＳＳＡ社製）を
固形分３ｇ／ｒｒｆグラビヤ印刷により塗工した。この
印刷化粧紙に、下記組成の樹脂配合液により固形分８０
ｇ／イ含浸処理した。

シリアルフタレートプレポリマー　　６０重量部（ダイ
ソーダツブ、大阪曹達社製） 不飽和ポリエステル樹脂　　　　　　２００〃（６２０
０Ｘ　、昭和高分子社製） ベンゾイルパーオキサイド　　　　　１０〃アセトン　
　　　　　　　　　　　　１２０〃以下実施例１と同様
の操作を行ったところ、バール印刷柄の発色性が著しく
向上した化粧板を得た。

〔発明の効果〕

本発明のバール印刷柄化粧板は、特定粒径の特定の充填
剤を添加することにより、発色性が著しく改善され、種
りの用途への適用が期待される。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. パール印刷柄化粧紙を使用するジアリルフタレート系樹
   脂またはメラミン系樹脂熱圧成形化粧板において、平均
   粒性２０μ以下のα−、β−、γ−およびζ−アルミナ
   粉末または酸化チタン粉末の少なくとも一種を主成分と
   する粉末を該樹脂に添加するか、または印刷化粧紙の印
   刷面に塗工することを特徴とする発色性のすぐれたパー
   ル印刷柄化粧板の製造方法。