JPH0226486Y2 - - Google Patents

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JPH0226486Y2
JPH0226486Y2 JP15327885U JP15327885U JPH0226486Y2 JP H0226486 Y2 JPH0226486 Y2 JP H0226486Y2 JP 15327885 U JP15327885 U JP 15327885U JP 15327885 U JP15327885 U JP 15327885U JP H0226486 Y2 JPH0226486 Y2 JP H0226486Y2
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frame
guide
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mandibular
incisor
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Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本考案は、歯科臨床などに使用される咬合器に
関するものである。
「従来技術およびその問題点」 現在、歯科臨床において数多くの咬合器が使用
されている。咬合器は、上下顎位(基準位)の再
現と下顎運動(偏心位)の再現を行つて、咬合干
渉部位を確認し、咬合診断に役立てようとするも
のである。このような目的に用いられる咬合器
は、堅ろうで耐久性に富むと共に、下顎位および
下顎運動の再現性に優れたものであることが望ま
しい。
第3図は、従来の咬合器を示すものである。こ
のものは、上顎模型が取り付けられる上顎フレー
ム1と、下顎模型が取り付けられる下顎フレーム
2と、これら上顎フレーム1と下顎フレーム2の
位置を定めるために、フレーム1,2の先端部に
設けられた切歯誘導機構3およびフレーム1,2
の後部に設けられた顆路誘導機構4,4とから構
成されている。
切歯誘導機構3は、顎の前歯側の基準位および
偏心位を再現するもので、上顎フレーム1の先端
に下方に垂下するように取り付けられた切歯誘導
針3aと下顎フレーム2の先端に設けられた誘導
板3bとからなるものである。この切歯誘導機構
3の誘導板3bには前方に傾斜する面が形成され
ており、この面に誘導針3aの先端が当接されて
いる。
上記顆路誘導機構4,4は、フレーム1,2の
後部両側に設けられたもので、顎の臼歯側の基準
位および偏心位を再現するものである。この咬合
器の顆路誘導機構4,4は、下顎フレーム2の後
部両側に設けられた誘導板4a,4aと、上顎フ
レーム1の後部両側に設けられた顆路誘導針4
b,4bとから構成されている。誘導板4a,4
aは、下顎フレーム2の後部に斜め上方に延設さ
れた腕部2a,2aの上端に設けられており、長
楕球状の凹部5,5を形成している。また、顆路
誘導針4b,4bは、この誘導板4a,4aの凹
部5,5に当接するように形成されている。
「考案が解決しようとする問題点」 このような従来の咬合器は、構造が簡易なので
堅ろうで耐久性に富む利点がある。しかしなが
ら、このような咬合器にあつては、基準位の再現
能力が高いものの、偏心位の模倣能力が劣る欠点
があつた。
これに対し、偏心位の模倣能力を向上させた咬
合器も提供されているが、それらの咬合器は、構
造が複雑であり、堅ろう性、耐久性に劣ると共
に、その使用方法が繁雑である問題が有る。
「考案の背景」 本考案者は、上記問題点を解決すべく、数十も
の成人の頭蓋骨および歯牙を調査するなど、鋭意
研究を重ねた結果、人の顎関節を形成する上顎の
関節隆起が平均直径12mm程度の曲面を有してお
り、歯牙の摩耗した咬合面も平均直径12mm程度の
曲面を有していることを知見し、本考案をなすに
至つた。
「問題点を解決するための手段」 本考案の咬合器は、上顎フレームの後部に直径
11mm〜13mmの球面状内面を有する誘導板を設け、
この誘導板の内面に当接する顆路誘導針を下顎フ
レームに設け、これら誘導板と誘導針とで顆路誘
導機構を構成することによつて上記問題点を解決
するものである。
「実施例」 以下、図面を参照して本考案の咬合器を詳しく
説明する。
第1図は、本考案の咬合器の一実施例を示すも
ので、図中符号10は下顎模型が取り付けられる
下顎フレーム、符号11は上顎模型が取り付けら
れる上顎フレームである。そして、これら下顎フ
レーム10と上顎フレーム11は、切歯誘導機構
12と顆路誘導機構13,13によつて支持され
ている。
この例の咬合器の下顎フレーム10は、下顎模
型の取り付けられる模型取付部14が略T字板状
に形成されている。この模型取付部14の中央部
には、上顎模型が固定されたマウンテイングプレ
ートを留め付ける螺子14aと、マウンテイング
プレートの位置を規制する位置決め突起14b,
14bが設けられている。この模型取付部14の
後部をなすT字の横棒部の両端部分には、略逆U
字状の支持脚15が立設されている。そして、支
持脚1の上面の両側部には、顆路誘導機構13,
13をなす顆路誘導針13a,13aが立設され
ている。この誘導針13aの先端は、若干丸めら
れ後述する誘導板13bを傷付けないようになさ
れている。また、この下顎フレーム10の先端部
には、切歯誘導機構12をなす誘導板12aが設
けられている。
上記上顎フレーム11は、上顎模型の取り付け
られる模型取付部16が、下顎フレーム10と同
様に、略T字状に形成されたもので、この模型取
付部16の中央部にはマウンテイングプレートを
取り付けるための螺子16a、位置決め突起16
b,16bが設けられている。この模型取付部1
6の後部両側には、顆路誘導機構13,13をな
す誘導板13b,13bが設けられている。ま
た、上顎フレーム11の先端部には、切歯誘導機
構12をなす切歯誘導針12bが取り付けられて
いる。この切歯誘導針12bは、誘導針取り付け
部17の螺子18により所定の長さに設定し得る
ように保持されている。
上顎フレーム11の誘導板13b,13bと下
顎フレーム10の顆路誘導針13a,13aとか
ら構成された顆路誘導機構13は、顎の臼歯側の
基準位、偏心位、すなわち顆路を再現するもので
ある。本考案の咬合器にあつては、この顆路誘導
機構13の誘導板13bに、第2図に示すよう
に、凹部が形成されその内面19が、直径11mm以
上13mm以下、好ましくは直径12mmの球面状に形成
される。この内面19の直径が13mmを越えると、
この咬合器の動作径が平均的な顆路の径よりも大
きくなり、11mm未満になると咬合器の動作径が顆
路の径よりも小となり、いずれの場合も顆路の再
現性が低下するので好ましくない。また、この誘
導板13bの内面19の中心には、顆路の基準位
を定める、凹部19aが設けられている。この凹
部19aは、顆路誘導針13bの先端が嵌合する
大きさに形成されている。
下顎フレーム10の誘導板12aと上顎フレー
ム11の切歯誘導針12bからなる切歯誘導機構
12は、顎の前歯側の基準位、偏心位すなわち切
歯路を再現するものである。この切歯誘導機構1
2をなす誘導板12aには、顆路誘導機構13と
同様に直径11mm〜13mm、好ましくは直径12mmの球
面状の内面20が形成されている。この誘導板1
2a中心には切歯路の基準位を定める凹部20a
が設けられている。切歯誘導機構12の誘導針1
2bは、長尺のものでその先端は、誘導板12a
の内面20を傷付けないように、若干丸められて
いる。また、誘導針12bの後端には円周方向に
複数の凹溝21…が形成されている。
「作用」 次に、この咬合器の作用を、使用方法と共に説
明する。
この咬合器で咬合診断を行うには、まず、上顎
模型を上顎フレーム11に、下顎模型を上顎フレ
ーム10に取り付ける。ついで、切歯誘導針12
bの長さを調整し、誘導針取り付け部17の螺子
18を締めて切歯誘導針12bを固定する。この
際、各誘導針12b,13a,13aの先端は、
誘導板12a,13b,13bの内面20,1
9,19の凹部20a,19a,19aに嵌合せ
しめられる。
この後、顆路誘導機構13の顆路誘導針13
a,13aの先端を誘導板13b,13bの内面
19に、また切歯誘導機構12の切歯誘導針12
bの先端を誘導板12aの内面20にそれぞれ摺
接させながら、上顎フレーム11と下顎フレーム
10を動かすことによつて咬合診断を行う。
「考案の効果」 以上説明したように、本考案の咬合器は、顆路
誘導機構を構成する誘導板の球面状内面の径を人
の上顎の関節隆起および歯牙の咬合面の曲面の径
と略等しい直径12mm程度としたので、下顎位の再
現性、下顎運動の再現性に優れたものとなる。従
つて、本考案の咬合器は、人の下顎の位置、動き
をより正確に再現でき、咬合診断をより適確に行
えるものになる。
また、本考案の咬合器は、構造が簡易なので、
堅ろう性、耐久性に富み、使用方法も簡便である
など、多くの利点がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の咬合器の1実施例を示す斜視
図、第2図は同実施例に設けられた誘導板を示す
斜視図、第3図は従来の咬合器を示す斜視図であ
る。 10……下顎フレーム、11……上顎フレー
ム、12……切歯誘導機構、13……顆路誘導機
構、13a……顆路誘導針、13b……誘導板、
19……内面。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 上顎模型が取り付けられる上顎フレームと、下
    顎模型が取り付けられる下顎フレームと、これら
    上顎フレームと下顎フレームの位置を定めるため
    に、フレーム先端部に設けられた切歯誘導機構お
    よびフレーム後部に設けられた顆路誘導機構とか
    らなる咬合器において、 上記顆路誘導機構が、上顎フレームに設けられ
    た直径11mm〜13mmの球面状内面を有する誘導板
    と、この誘導板の内面に当接する下顎フレームに
    設けられた顆路誘導針とから構成されていること
    を特徴とする咬合器。
JP15327885U 1985-10-07 1985-10-07 Expired JPH0226486Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15327885U JPH0226486Y2 (ja) 1985-10-07 1985-10-07

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15327885U JPH0226486Y2 (ja) 1985-10-07 1985-10-07

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Publication Number Publication Date
JPS6261214U JPS6261214U (ja) 1987-04-16
JPH0226486Y2 true JPH0226486Y2 (ja) 1990-07-19

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