JPH02263018A - 電子レンジ用調理器 - Google Patents

電子レンジ用調理器

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JPH02263018A
JPH02263018A JP8382989A JP8382989A JPH02263018A JP H02263018 A JPH02263018 A JP H02263018A JP 8382989 A JP8382989 A JP 8382989A JP 8382989 A JP8382989 A JP 8382989A JP H02263018 A JPH02263018 A JP H02263018A
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克弥 山田
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昭介 山之内
Shinichi Toyooka
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は、電子レンジ用調理器(調理容器)に関する、
さらに詳しくは食品調理面が非粘着性を有し、電子レン
ジで容器自体が発熱して、食品がこびりつくことなく焦
げ目のつく調理が簡便かつ安全にできる電子レンジ用調
理器に関するものである。
「従来の技術」 電子レンジで食品の調理を行う際に使用する器物は2種
に大別される。
1つは、器物自体はマイクロ波による影響をほとんど受
けず、発熱しないもので、例えば、耐熱ガラス製の器物
、ポリプロピレン、ポリカーボネート等のプラスチック
ス製の器物等である。これらは単に容器としての機能し
か有しないものである。
他の1つは、フェライト(Fe304)等の強誘電体を
有し、この強誘電体がマイクロ波により誘電加熱され、
その熱で調理物を加熱する機能を有するものである。こ
の例としては特開昭60−223919号、同61−1
38028号公報に示されるものがある。
従来の後者の器物は調理面となる金属板等の裏に強磁性
体をはりつけた皿を作成し、この皿を側方で支持するプ
ラスチック等の容器に接着複合化した構造であったため
、発熱・放熱のバランスがとれにくかった。
このため、 ■)調理物に焦げ目がつきにくい。
■)調理前は液状で調理後に固化する性質と、マイクロ
波を吸収し易い性質を併せもつ調理物(例えば目玉焼)
を調理すると破裂飛散する。
[1)  I)、■)の問題点を解決すべく発熱を大き
くすると、調理器自体が蓄熱により破損する。
等の問題があった。
上記に鑑み、本発明はこの様な問題点を解消するため開
発されたものである。
即ち本発明は、金属皿の上面に弗素樹脂被膜を設け、下
面にマイクロ波により誘電加熱される発熱層を設け、該
発熱層の外側にマイクロ波透過性の被覆を設け、該被覆
の一部を、該皿の底面を支持する脚にしたことを特徴と
する電子レンジ用調理器である。
なお本発明の実施態様として少なくとも下記が含まれる
■ 発熱層が主としてFe3O4を主成分とする強誘電
体及びフェニル基を含有するシリコーンゴムがらなり、
発熱層に含まれる強誘電体の組成及び発熱層の平均厚み
が第4図に示すABCDに四重れる範囲で、発熱層底面
の高さが脚の底面から13tJfn以上23鴫以下の範
囲に位置し、脚の高さが10笥以上22.5mm以下の
範囲であることを特徴とする上記本発明の電子レンジ用
調理器。
@ マイクロ波加熱時に発熱層の内部温度が、各部分で
ほぼ均一になるように、放熱の少ない部分の発熱層の厚
みが他の部分の発熱層の厚みよりも少なくとも薄く成形
されてなることを特徴とする上記本発明の電子レンジ用
調理器。
以下に詳細π本発明を例示の図面により説明する。
本発明者らは、従来のこのような問題点を解消すべく鋭
意検討した結果、金属皿の下面にマイクロ波により誘電
加熱される発熱層を設け、該発熱層の外側にマイクロ波
透過性の被覆を設け、該被覆の一部を脚にして、該皿の
底面を支持する構造とすることにより、発熱・放熱のバ
ランスがとれ調理器自体を破損することなく、調理物に
充分な焦げ目がつけられ、目玉焼も飛散することなく調
理できることを見い出し、本発明を完成するに至った。
第1図は本発明の一具体例を示し、断面図である。金属
皿(2)の上面に弗素樹脂被膜(1)が設けられ、調理
時に調理物がこびりつかない様に構成されている。
(2)の下面には発熱層(3)が設けられ、適切な量、
組成、構造に構成されている。(3)が電子レンジでマ
イクロ波により誘電加熱され、その熱が(2)に伝わり
、(1)上の調理物が加熱される。
(3)の外側には、断熱・放熱の機能を担う被覆(4)
が設けられ、この厚みにより断熱・放熱のバランスがと
られる。その被覆の一部が脚(5)となって調理器の底
面を支持する。この部分は放熱が少なくなり、他の部分
と同等の厚みの発熱層とした場合には、他の部分より温
度が上り易く、破損の原因となるため、(3)の如く厚
みを薄くしている。
脚(5)の高さ(H)は高すぎるとマイクロ波の照射量
が増大し、過剰に加熱され、低すぎると発熱が不充分に
なる場合や(以上図(a)参照)、受は皿(9)(図(
b)参照)を溶融破損する場合があるため、適切な高さ
に調整されている。なお(G)は発熱層底面の高さ、(
S)は調理面である。
蓋(10) (図(b)参照〕は調理物の乾燥や調理時
に油等液状物の飛散を防止するために設けられている。
(9) (10)とも熱による破損を防止し、調理器本
体からの放熱バランスをとり易くシ、又素手で取扱える
温度に維持するため、調理器本体とは(5)のみと接す
る構造となっている。
本発明の電子レンジ用調理器は、出力500W程度の家
庭用電子レンジを使用することを前提に構成されている
。従って本発明の実施態様を含む明細書中に記載される
設計上の数値は電子レンジの出力、マイクロクエープの
照射機構が大きく異なる場合には変化する可能性がある
が、本発明と全く同じ思想、手順により設計することは
容易である。
なお本発明の明細書中で述べる電子レンジは、シャープ
(株)製ハイクツカーRE−122出力500Wを示す
(同等の特性の新機種としてはRE−130が発売され
ている)。
「作用」 金属皿の上面に設ける弗素樹脂被膜の主たる材質として
は、PTFE(四弗化エチレン樹脂)、P FA(四弗
化エチレン−パーフロロビニルエーテル共重合体)、F
EP(四弗化エチレン−六弗化プロピレン共重合体)、
ETFE(四弗化エチレン−エチレン共重合体)、CT
FE(三弗化塩化エチレン樹脂)及びこれらの混合物が
用いられるが、耐熱性の最もすぐれた四弗化エチレン樹
脂が主成分であることが好ましい。
弗素樹脂を被覆する方法としては、金属表面を粗面化し
た上に弗素樹脂分散液を塗布し、焼付ける方法あるいは
金属表面に接着剤を塗布した後に弗素樹脂分散液を塗布
し、焼付ける方法または弗素樹脂フィルムを貼合わせる
方法等があるが、いずれを用いてもよく特に限定される
ものではない。
捷た弗素樹脂の被覆は金属板を皿に成形する前でもよく
、又成形後に被覆してもよく、またさらには他の部材を
複合化した後でもよく、特に限定されるものではない。
弗素樹脂被膜の厚さは通常15〜50μm好ましくは2
0〜40μmの範囲で、これらの数値は被膜の形成性や
耐久性が好適な範囲である。
金属皿の下面に設ける発熱層は、マイクロ波により誘電
加熱される材質すなわち強誘電体もしくは強誘電体を含
んでなるものであればよいが、食品衛生上また価格の面
からフェライト粒子(Fe3o4)をシリコーンゴムに
分散させたものが好適に用いられる。
フェライト粒子(Fe304)の粒径は、特に限定され
ないが、シリコーンゴムへの分散性や作業性から200
μm以下、好適には100μm以下のものが用いられる
純度は特に問題なく、市販の95チ前後のものでよいが
、不純物として食品衛生上問題となる金属や、シリコー
ンゴムの加硫限外を起こすものが含有されていないこと
が必要である。
シリコーンゴムは、ポリジメチルシロキサン、ビニル基
を含有するポリジメチルシロキサン、フェニル基を含有
するポリジメチルシロキサン、弗素系シリコーンゴム等
いずれでもよいが、耐熱性の面からはフェニル基含有ポ
リジメチルシロキサンが好適に用いられる。
発熱量はフェライト粒子の絶対量で決まるためフェライ
ト粒子の配合比率が低くても全量を同じにすれば同等の
発熱量が得られる。しかしながら、実使用上は調理面の
温度が問題であり、調理面が必要な温度に短時間で上昇
し、かつ、温度が上昇しすぎないことが好ましい。
第2図はフェライト粒子の配合比率が調理面の温度の上
昇速度に与える影響を示したものである。
電子レンジによる加熱は各時間での温度測定後、継続し
て行なった。使用した電子レンジはシャープ(株)製ハ
イクツカーRE−122、出力500W。
温度測定は表面温度計による直接測定である。
温度上昇速度はフェライト粒子配合比率が大きい程速く
、好適で60%以上とすることが好ましい。また配合比
率の上限は80チであり、これはシリコーンゴムが結着
剤として機能し、かつ、製造工程上、作業性のよい範囲
として決められる。
次に発熱層の厚みについて言及する。上述のごとくフェ
ライト粒子の配合比率を60重量−以上80重量−以下
と限定すると発熱量は発熱層の厚みに依存することとな
る。
第1表は発熱層中のフェライト粒子の配合比率を70重
量%とし、発熱層の平均厚みをかえて、発熱性の異なる
調理器を作成し、発熱性(調理に必要な調理面温度であ
る200℃に加熱されるまでの所要時間)、調理時間、
調理性(焦げ目のつきやすさ)、調理前の予熱と同じ方
法(蓋をしないで空焼)を長時間行った際の耐久性、最
も厳しい誤使用条件として蓋をして空焼を行った際の耐
久性を調べた結果である。
発熱量の下限は本発明製品の目的である調理物に焦げ目
がつく範囲であることが必要となるから、発熱層中のフ
ェライト粒子の配合比率70重ffi%においては発熱
層の厚みは約1.2咽以上が必要である。
一方、発熱量の上限は温度が上昇しすぎず本発明製品が
破損しにくい範囲すなわち、安全性が確保される範囲で
あることが必要である。
本調理器の最も一般的な使用方法としては調理器本体を
受は皿に入れて電子レンジで予熱(蓋なし空焼)をして
調理面を約200℃に昇温したのち、調理物をのせて蓋
をかぶせ、引続き電子レンジにて加熱調理するという方
法がある。
実際の調理では予熱直後が最も高温になり調理物をのせ
ると一担熱がうばわれて温度が低下し、再び加熱すると
、又昇温するが、調理物がマイクロ波及び発熱層からの
伝熱の双方を吸収するため通常に調理を行う時間の範囲
ではさほど温度は上昇しない。
従って安全性の判断基準は、予熱の所要時間と蓋なし空
焼の耐久時間を比較するのが妥当と考えられる。また最
も厳格な見方をするならば調理に要する全時間と最も厳
しい誤使用での耐久時間を比較することになる。すなわ
ち調理時間と同等の時間、誤使用しても破損しないこと
が安全上の下限と考えられるため、この観点から配合比
率70重量%に於ける発熱層の厚みは2.0覇以下とす
ることが必要となる。
この結果から発熱層中のフェライト粒子の配合比率70
重量%においては発熱層の平均厚みはおよそ1.2咽以
上2.0匍以下が好ましいと判断するものである。
また前述の配合比率60重量−以上80重量%以内の範
囲で好ましい厚みを限定するならば、フェライト粒子の
絶対量から計算し演、蝿すると、60重量%ではおよそ
1.4閣以上2.33 turn以下、80重量%では
およそ1.05mm以上1.75am以下である。
これらを図示したのが第4図ABCDで囲まれる斜線部
である。
次に脚や皿の高さ等の構造について述べる。
電子レンジによる加熱は、マイクロ波による誘電加熱で
あるため発熱層へのマイクロ波の当り方により大きく発
熱量が変化する。特に本発明の調理器はマイクロ波を反
射する金属皿の下面に発熱体を成形しているため、皿の
高さ特に発熱層の高さにより発熱量が大きく変化し、高
くなるほどマイクロ波が照射され易く発熱量が増大する
本発明の調理器の前述の設計で、所望の発熱量の範囲を
満足させるには発熱層の底面の高さを13−以上231
III++以下とすることが必要である。脚の高さは被
覆の厚みにも依存する。
被覆の厚みは、発熱層の断熱材、放熱材としてのバラン
スを満たすと同時に、調理器全体の熱容量が大きくなり
すぎて調理面の昇温が遅くならない範囲で決定されるべ
きであり、通常0.5蝙以上3Wn以下が好ましい。
上記被覆厚みを発熱層底面の高さから差し引いて脚の高
さは10wn以上22.5mm以下が好ましいことにな
る。
発熱層の厚みは基本的には均一であることが好ましいが
、皿の形状や被覆厚み等によって若干の調整が必要とな
る。すなわち被覆の厚みが厚いことや形状等により放熱
量が少ない部分、又、成型工程で発熱層のかたよりを生
じて発熱層が局所的に厚くなる部分等は発熱層の内部温
度が局所的に高くなシ、高温による破損をおこしやすく
なる。
このような部分はあらかじめ発熱層の厚みを他の部分よ
りも薄く成形し、発熱層の内部温度が各部分てほぼ均一
になるようにすることが必要である。
特に、脚の部分に位置する発熱層は放熱が少なく、温度
が上昇しやすいので、他の部分よりも発熱層の厚みを薄
くすることが必要である。その範囲としては脚が成形さ
れる所から1tyn外側壕での範囲が好適である。
被覆に用いる材料は発熱層と同様の観点からシリコーン
ゴム特にフェニル基を含有するポリジメチルシロキサン
が好適に用いられる。
発熱層、被覆のいずれに用いるシリコーンゴムも必要に
応じて着色剤を配合してもよい。成型方法としては金型
によるプレス成型が好ましく、公知の温度範囲時間で加
硫及び2次加硫を行なう。
加硫剤としては通常シリコーンゴムの加硫に用いる加硫
剤が使用できる。また、金属皿との界面にはシリコン系
のプライマーを接着剤として使用することが必要である
受は皿はマイクロ波透過性の材料すなわち誘電損率の低
い材料から選ばれる。代表的には、ガラス、磁器、陶器
、ゴム、エンジニアリングプラスチックである。特に炭
化水素系のプラスチックとして、ポリエチレン、ポリプ
ロピレン、ポリ4−メチルペンテン−1や、弗素系樹脂
としてP T F E。
PFA、FEP、ETFElその他のエンジニアリング
プラスチックとしてポリカーボネート、ポリスルホン、
ポリエーテルイミド等が好適に用いられる。
蓋も受は皿と同様の材料群から選択される。
受は皿や蓋の機能は、直接手で持って使用することがで
きること、調理物の水分蒸発による乾燥や液状物の飛散
防止である。
受は旧と調理器本体は、発熱層からの伝熱で溶融破損し
ないように、脚の底面のみで接している構造が望ましい
同様な観点から蓋は金属皿に接するのでなく、受は皿に
接することが必要である。
「実施例」 以下実施例によって本発明をさらに説明する。
実施例1 外M a2o Own、厚さ0.8咽のアルミニラム板
の表面に電気化学エツチングを施して微細な凹凸を設け
、その面に四弗化エチレン樹脂分散液を塗布し、380
℃で20分間焼付けを行った。
四弗化エチレン樹脂被覆面を上面にしてプレス成型を行
ない内のり約$17Ds++nのアルミニウム皿を得た
このアルミニウム皿の下面にプライマーを塗布焼付けし
たのち、Fe304(同和鉄粉工業株式会社製フェライ
)DDM−31、純度約95チ、粒径200μm以下)
を70%含有するシリコーンゴム(信越化学社製KE5
52BIJ)を発熱層として、直径0145制、厚み2
.4端に成型し、その上及びアルミニウム皿の縁部に厚
さ1.1 grMのシリコーンゴム(KE552BtJ
)を被覆として成型し、被覆の一部を高さ約15前の脚
に成形し、金型でプレス加硫を行い脱型後さらに2次加
硫を行って調理器を得た。
この調理器を電子レンジ(シャープ(株)製ハイクツカ
ーRE−122.出力s o oW)にて3分間加熱し
たところ、調理面の温度は210℃であった。
3分間の空焼きの後、市販の冷凍ピザ(明治乳業ビッツ
ア&ピッツア)をのせ、さらに3分間電子レンジにて加
熱したところ、ピザ生地の裏面に良好な焦げ目がつき、
上面のチーズも溶けて良好な調理ができた。
実施例2 実施例1と全く同様にして得た調理器を、ポリ4−メチ
ルペンテン−1からなる受は皿に入れ、電子レンジにて
3分間加熱したところ、調理面の温度は220℃であっ
た。3分間空焼きの後、市販の冷凍ピザをのせさらに3
分間電子レンジにて加熱したところ、ピザ生地の裏面に
良好な焦げ目がつき、上面のチーズも溶けて良好な調理
ができた。トレーの縁部分の温度は空焼き後37℃、調
理後も39℃と低く、素手で容易に取扱うことができた
実施例3 実施例1と全く同様にして得た調理器を、ポリ4−メチ
ルペンテン−1からなる受は皿に入れ、電子レンジにて
3分間加熱したところ、調理面の温度は225℃であっ
た。
6分間空焼きの後、生の鶏卵をのせ、受は皿のみと接す
るように成型されたポリ4−メチルペンテン−1製の蓋
をかぶせたのち、約2分間電子レンジにて加熱したとこ
ろ、裏面に焦げ目のある目玉焼が良好に焼き上り、表面
も乾燥することなく、フライパンと同等の調理ができた
目玉焼は調理面に全く付着せず、簡単に取り出すことが
できた。
蓋の縁部は調理後も35℃と低温で取扱いが容易であっ
た。
実施例4 発熱層の厚みを2.11とし、被覆の厚みを0.9瓢と
したことを除いて実施例1と同様にして得た調理器を、
ポリ4−メチルペンテン−1からなる受は皿に入れ、電
子レンジにて3分間加熱したところ調理面の温度は21
0℃であった。
6分間空焼の後、生の鶏卵をのせ、受は皿のみと接する
ように成型されたポリ4−メチルペンテン−1製の蓋を
かぶせたのち、約2分間電子レンジにて加熱したところ
、裏面に焦げ目のある目玉焼が良好に焼土かり、表面も
乾燥することなくフライパンと同等の調理ができた。目
玉焼は調理面に全く付着せず簡単に収り出すことができ
た。
実施例5 発熱層の厚みを2.0w++とし、被覆の厚みを1.0
電としたことを除いて実施例1と同様にして得た調理器
を、ポリ4−メチルペンテン−1からなる受は皿に入れ
、電子レンジにて6分間加熱したところ調理面の温度は
207℃であった。
6分間空焼の後、生の鶏卵をのせ、受は皿のみと接する
ように成型されたポリ4−メチルペンテン−1製の蓋を
かぶせたのち、約2分間電子レンジにて加熱したところ
、裏面に焦げ目のある目玉焼が良好に焼土かり、表面も
乾燥することなく、フライパンと同等の調理ができた。
目玉焼は調理面に全く付着せず、簡単に取り出すことが
できた。
実施例6 発熱層の厚みを1.6+mとし、被覆の厚みを0.9■
としたことを除いて実施例1と同様にして得た調理器を
、ポリ4−メチルペンテン−1からなる受は皿に入れ、
電子レンジにて4分間加熱したところ、調理面の温度は
224℃であった。
4分聞空焼の後、生の鶏卵をのせ、受は皿のみと接する
ように成型されたポリ4−メチルペンテン−1製の蓋を
かぶせたのち、約2分間電子レンジにて加熱したところ
、裏面に焦げ目のある目玉焼が良好に焼土かり、表面も
乾燥することなく、フライパンと同等の調理ができた。
目玉焼は調理面に全く付着せず簡単に取り出すことがで
きた。
本調理器を放冷して室温にもどしたのち、最も厳しい誤
使用条件として受は皿及び蓋をセットしたまま空焼した
ところ、10分後に脚の周囲のシリコーンゴムがふくれ
た。さらに5分間加熱したところ、シリコーンゴム被覆
全体にメ5〜60−程度のふくれが数個発生した。
実施例7 第6図に示すように発熱層の厚み(Y)を1.6鴫とし
、脚に相当する部分及びその周囲(W)1αの範囲のみ
発熱層の厚み(Z)を08咽として発熱層を成型し、被
覆の厚みを09とし、他の条件は実施例−1と同様にし
て得た調理器をポリ4−メチルペンテン−1からなる受
は皿に入れ、電子レンジにて4分間加熱したところ調理
面の温度は218℃であった。
4分間空焼の後、生の鶏卵をのせ、受は皿のみと接する
ように成型されたポリ4−メチルペンテン−1製の蓋を
かぶせたのち、約2.5会同電子レンジにて加熱したと
ころ一裏面に焦げ目のある目玉焼が良好に焼土がり、表
面も乾燥することなく、フライパンと同等の調理ができ
た。
目玉焼は調理面に全く付着せず、簡単に取り出すことが
できた。
また、空燃の時開は同様に4分間とし、調理物を入れて
からの加熱時間を調理物の量によって1分〜4分間まで
変化させ、ピザ、ギョウザ、クレープ、ベーコン、ハム
、肉等の調理を行なったところ、いずれも焦げ目のある
良好な調理ができ調理面に付着することもなかった。
本調理器を放冷して室温にもどしたのち、最も、厳しい
誤使用条件として、受は皿及び蓋をセットしたまま空燃
したところ、10分後の調理面の温度は292℃に達し
たが、調理器には全く異常がなかった。さらに5分周加
熱を続けたところ脚の付近のシリコーンゴムに約020
tIrInのふくれが生じたが、他には異常がなかった
実施例8 実施例1と全く同様にして得た調理器を受は皿に入れて
、ふたをせず空燃したところ、30分間加熱しても全く
異常がなかった。さらに続けて60分間加熱したところ
、05〜30−のふくれ4個が発生した。これを冷却し
、再度加熱したところ、ふくれが発生する以前と全く同
等の発熱性であった。
「発明の効果」 以上説明したように、本調理器は、発熱層の熱が金属皿
に伝わって調理物を加熱するために、電子レンジで調理
しながらフライパン調理と同様に焦げ目をつけることが
できる。又、調理面に弗素樹脂被膜が設けられているた
め調理物が焦げてもこびりつくことがない。また受は皿
は高温にならないため素手による取扱いが可能である。
さらに蓋により乾燥の防止も可能なため、乾燥をきらう
目玉焼、ギョウザ等も良好に調理できる。
蓋により、ベーコン等の油の飛散しやすい調理物でも電
子レンジ庫内を清潔に保って調理することができる。
しかも、本発明の調理器は、本発明に於ける設計により
、加熱・放熱のバランスが良好に調整されるため、誤っ
て使用しても長時間の耐久性にすぐれたものとなすこと
も可能である。従って、家庭における簡単な焼物調理を
簡便、清潔かつ安全に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図(a)、(b)は本発明の電子レンジ用調理器の
1例の断面図で、図(a)は調理器のみ、図(b)は受
は皿に入れ蓋をかぶせた調理器である。 第2図は発熱層中のフェライトの°配合比率をかえ、電
子レンジで加熱した時の発熱特性を示すグラフである。 第3図(a)、(b)は、放熱の少ない部分の発熱層の
厚みを、他の部分の発熱層の厚みよりも薄く成形した1
具体例を示す平面図(図(a))及び断面図(図(b)
)で、破線は被覆成形後の脚の位置を示し、斜線は厚み
が他の部分よりも薄く成形されている部分を示す。 第4図は発熱層に含まれる強誘電体の組成と発熱層の平
均厚みの好適な範囲を図示したものである。 (1)・・・弗素樹脂被膜  (2)・・・金属皿、(
3)・・・発熱層、(4)・・・被覆、(5)・・・被
覆の一部で、脚となる部分、(3)・・・発熱層のうち
脚及びその周囲の上方に位置する薄肉の部分、 (8)・・・受は皿、(10)・・・蓋、(H)・・・
脚の高さ、(G)・・・発熱層底面の高さ。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)金属皿の上面に弗素樹脂被覆を設け、下面にマイ
    クロ波により誘電加熱される発熱層を設け、該発熱層の
    外側にマイクロ波透過性の被覆を設け、該被覆の一部を
    、該皿の底面を支持する脚にしたことを特徴とする電子
    レンジ用調理器。
  2. (2)発熱層が主としてFe_3O_4を主成分とする
    強誘電体及びフェニル基を含有するシリコーンゴムから
    なり、発熱層に含まれる強誘電体の組成及び発熱層の平
    均厚みが第4図に示すABCDに囲まれる範囲で、発熱
    層底面の高さが脚の底面から13mm以上23mm以下
    の範囲に位置し、脚の高さが10mm以上22.5mm
    以下の範囲であることを特徴とする特許請求の範囲第(
    1)項記載の電子レンジ用調理器。
  3. (3)マイクロ波加熱時に発熱層の内部温度が、各部分
    でほぼ均一になるように、放熱の少ない部分の発熱層の
    厚みが、他の部分の発熱層の厚みよりも少なくとも薄く
    成形されてなることを特徴とする特許請求の範囲第(1
    )項記載の電子レンジ用調理器。
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