JPH02259645A - 電子写真感光体 - Google Patents

電子写真感光体

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JPH02259645A
JPH02259645A JP8087589A JP8087589A JPH02259645A JP H02259645 A JPH02259645 A JP H02259645A JP 8087589 A JP8087589 A JP 8087589A JP 8087589 A JP8087589 A JP 8087589A JP H02259645 A JPH02259645 A JP H02259645A
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JP
Japan
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image
photoreceptor
charge
electrophotographic
resin
Prior art date
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Application number
JP8087589A
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English (en)
Inventor
Noboru Kashimura
昇 樫村
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Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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Publication of JPH02259645A publication Critical patent/JPH02259645A/ja
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、デジタル画像データに基づき中間階調再現を
行う電子写真方式の複写機、プリンターにおいて、安定
かつ高品位な中間階調再現を可能にする電子写真感光体
に関する。
〔従来技術〕
従来の電子写真装置は主に文字原稿の複写に用いるのが
最大の目的であり、文字部の黒と余白部の白とのコント
ラスト差が明確に再現されれば目的に足りた。しかし、
近年の映像技術、情報の高度化に伴い、銀塩写真、印刷
グラビア、多色図面等の微妙な中間階調変化を銀塩写真
前みの色再現、中間階調再現で複写できる複写方式が望
まれた。従来の電子写真複写機における色再現、中間階
調再現性は、ハロゲン光や蛍光灯等の分光波長と感光体
の分光感度の相関及び感光体の光量−電位特性と現像剤
の電位−現像特性の相関により決まるため、銀塩写真前
の色のような中間階調再現は困難であった。
基本的には、0と1から成るいわゆる2値のデジタルデ
ータに従い、レーザー、LED、液晶シャッター等を単
純にon−offL/、ドツト状の白または黒の画素を
区別するだけであったため微妙な中間階調再現は不可能
であった。そこで、デジタル画像データを基にした複写
機やプリンターにおける中間階調再現のアプローチとし
て以下の技術が開拓された。
i)画像濃度に対応させて、白・黒の画素数の割合を増
減させ中間階調を再現する。
ii)さらに、i)において複数の画素からなるマトリ
ックス内でランダムに白・黒の画素を配置し、より滑ら
かな中間階調を再現する(デイザ法)。
iii )画像濃度データを複数のレベルに多値化し、
多値に分割された画素(小画素の集合体)内で、濃度デ
ータに対応した数だけ黒の小画素を配置させる。この際
、光学系により形成されるドツトのスポット径は、小画
素に対応させ小さ(絞る必要がある。
さらに、多値化されたデータに対応した複数のデイザマ
トリックスを用いるとより滑らかな高い階調性が実現さ
れる。
これらの原理の概略を第1図(a)〜(C)に示す。
しかし、これらの技術にも欠点と限界があった。
2値及び2値のデイザ法では階調性は著しく乏しく、画
像ガサツキが著しかった。また、多値及び多値のデイザ
法を用いるにも光学系のスポット径絞り込みや、はぼ大
なデータの処理回路、メモリーに限界があり、実用的に
は極度の多値化は不可能である上に、多少の多値化では
充分な階調性は得られなかった。
以上の問題を解決するために次の方法が提案された。す
なわち、従来の一定面積の最小画素数で中間階調を再現
する方法から、画素の大きさを変えることで中間階調を
再現する方法への変更であった。具体的には、光学系の
出力を連続的な強度、もしくは時間で変化させて、連続
的画像濃度に対応した静電潜像を形成させる。この光学
系制御のために、デジタル画像データは異なる連続的レ
ベルの信号に変換される。この際さらに、感光体の光量
−電位特性や、現像剤の電位−現像特性に応じた信号補
正を加えることにより、中間階調再現のための最適画像
信号を与える。また、光学系番ごより感光体上に形成さ
れる光束のスポット系を従来の120μm以上から10
0μm以下、さらに望ましくは70μm以下に絞り込む
ことにより、より滑らかな中間階調及び高精細を再現し
た画像が得られた。特にパルス幅変調(PWM)による
レーザー変調は、特願昭61−190659号に記載さ
れているが、電子写真装置において、銀塩写真に迫る中
間階調再現を実現した一例であった。PWMの概念図を
第1図(d)に示した。
一方、従来より電子写真装置に用いられる電子写真感光
体としては、フタロシアニン顔料、アゾ系顔料、ペリレ
ン系顔料、多環キノン系顔料、アズレニウム塩染料、チ
アピリリウム塩染料などの電荷発生材料と、ヒドラゾン
化合物、スチリル化合物、スチルベン化合物、ベンジジ
ン化合物などの電荷輸送材料を同じ感光層に混在させた
単一層型や、それぞれを電荷発生層と電荷輸送層に機能
分離した積層型があり、このような有機感光体が広く複
写機・プリンターに用いられている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
ところが、前述のようなデジタル画像信号に基づき中間
階調を再現するデジタル複写機やプリンターに従来の複
写機・プリンター、さらには従来のデジタル複写機やプ
リンターで使用可能な有機感光体を使用する場合には、
大きな問題が存在することが判明した。
その問題は、 l)コロナ生成物が感光層中に浸透し、電位低下を引き
起す。
2)コロナ生成物が感光体表面において低抵抗物質を生
成し、微細な静電潜像を乱す。
の2種類に分類できるが、いずれの場合も電子写真装置
に多用される帯電器が発生源である、コロナ生成物が原
因の主因ということが判明した。
詳細は後述するが、この現象は感光体を構成する電荷輸
送材料の特性により左右されることが判明した。また、
その特性を制御することにより問題解決が可能であるこ
とも判明した。
本発明の目的は、前記コロナ生成物による2つの問題点
を同時に解決した電子写真感光体を提供することにある
また本発明の目的は、デジタル画像信号に基づき中間階
調再現を可能としたデジタル複写機やプリンターにおい
て、安定でかつ高階調、高精細な画像を得ることができ
る電子写真感光体を提供することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
すなわち本発明は、入力したデジタル画像データを変換
情報手段に従って画像信号に変換する手段と、前記画像
信号に基づき画像形成するための光学変調手段によつて
画像形成を行う電子写真装置に用いられる電子写真感光
体において、前記画像形成手段により静電潜像を形成さ
れる電子写真感光体が感光層中に電荷発生材料と電荷輸
送材料とを有する有機感光体であつて、前記電荷輸送材
料が酸化電位0.65〜0.85Vの間に含まれるヒド
ラゾン化合物であって、且つ前記ヒドラゾン化合物が分
子中に少なくとも1つ以上のアミン成分を含んでいるヒ
ドラゾン化合物であり、前記アミン成分が単独の2級ア
ミンにおいて、水中における酸解離定数(pKa)が6
.0以上であることを特徴とする電子写真感光体である
電子写真プロセスは静電潜像を形成するために、プロセ
ス、さらには転写紙の分離や除電あるいは帯電プロセス
もあり、装置内には数多くの帯電器が存在するのが一般
的である。
帯電器としては金属ワイヤー等に高圧を印加さすてコロ
ナ放電させるものが主流だが、省スペース等の目的で導
電性ローラー、ブラシやブレードを用いたものもある。
いずれにしても電極間での放電現像であるため、オゾン
、窒素酸化物等のコロナ生成物が生成する。これらのコ
ロナ生成物はコピーもしくはプリント動作中に最も多い
が、停止中でも帯電器近くには存在しており、感光体表
面に付着したり、さらには感光層中に深(浸透すること
もある。
前記l)の問題は前述のコロナ生成物が感光層中に浸透
する場合である。コピーまたはプリント中は感光体が回
転しているために感光体全面に前記コロナ生成物の付着
や浸透が起こる。コロナ生成物が導電性基体と感光層の
界面、もしくは積層型感光体の電荷発生層と電荷輸送層
の界面にまで浸透した場合、コロナ生成物、もしくはコ
ロナ生成物から生じたラジカル、酸性物質あるいはイオ
ンなどが界面に存在するだけで、界面における電荷注入
を促進することが判った。その結果、感光体の表面電位
は低下してしまうのである。
また電荷発生材料に直接コロナ生成物、もしくはコロナ
生成物から生じたラジカル、酸性物質あるいはイオン等
が接触した場合、電荷発生材料の電子分布に影響を与え
、多くの場合、キャリアの発生効率を上げる効果を示す
という実例がある。この場合においても、増加したフリ
ーキャリア(こよる暗減衰の増加、あるいはフォトキャ
リアの増加による感度増加に伴い、暗電位や明電位の低
下現象が生ずる。
さらに、電荷輸送材料に前記コロナ生成物等が接触した
場合は、コロナ生成物等が直接電荷輸送材料からエレク
トロン、もしくはホールを引き抜きフリーキャリアの発
生促進により感光体の表面電位低下となる。また、感光
体バルクに多量のコロナ生成物等が存在するとそれだけ
で電界方向の抵抗が低下することがあり、やはり感光体
の表面電位低下となる。
これらの電位低下が30V以下であれば通常の複写機・
プリンターでは何ら支障はない。しかし、デジタル画像
データに基づき中間階調を再現する複写機やプリンター
では、中間階調の再現を静電潜像電位のlO〜30Vの
電位変化により行っているため、前述のコロナ生成物に
よる電位変動は30V以下であっても階調性や画像濃度
のズレとなり、画像データを忠実に再現できなくなる。
さらに問題となるのはコピーもしくはプリント終了後で
ある。すなわち感光体に直接対向している、あ・るいは
ごく近傍に位置する帯電器において、コピーもしくはプ
リント終了後のコロナ生成物濃度を測定してみると、オ
ゾン以外の窒素酸化物、酸性物質、イオン等が残留して
いることが判った。さらに詳しくは、帯電器本体のシー
ルドやワイヤー等金属部分はもちろん、周辺の金属、樹
脂構造体上、さらにはそれらの近傍の紛囲気中やミスト
中からも前記コロナ生成物が検出された。これらのコロ
ナ生成物は低濃度ではあるが、長時1間の間にコピーも
しくはプリント停止時に拡散し、感光体に付着、浸透す
る。従って長時間の停止時は特に影響を受は易く、しか
もコロナ生成物濃度の高い場所(特に帯電器対向位置)
においては部分的なコロナ生成物付着及び浸透を起こす
ため、感光体上の電位低下も部分的に現れることになる
。その結果、画像上では部分的な画像濃度変化となって
しまい、均一な画像が得られないという問題が生ずる。
特に中間階調再現が必要な複写機やプリンターにおいて
は、このような画像濃度ムラが画像に出易く、重大な画
像欠陥となる。
前記2)の問題は、前述のコロナ生成物が感光層表面に
おいて低抵抗物質を生じる場合である。低抵抗物質はコ
ロナ生成物自体のこともあるが、感光体材料とコロナ生
成物が反応して生成することもある。中間階調を再現す
る電子写真装置は微妙な階調性や高精細画像を実現する
ために、光学系によって感光体上に結像されるドツト状
の光束は100μm以下、場合によっては70μ゛m以
下に絞られている。つまり光束によって感光体上に形成
されたドツト状の静電潜像も通常の複写機、プリンター
よりかなり小さい。この際生じた低抵抗物質により感光
体の表面抵抗が10−1〜101Ω低下すると、上記微
少な静電潜像は電荷のわずかな横流れが生じることによ
り乱れるため、目的とする画像が得られない事実がある
。この現像は特に反転現像系において顕著であり、ハイ
ライト部の画像濃度が全く再現されないと言う問題が生
じる。その概念図を第2図に示した。
この問題の場合も、1)の問題同様に、コピーもしくは
プリント中に感光体全面が被害を受ける場合と、コピー
もしくはプリント停止時に部分的に感光体が被害を受け
る場合がある。
また通常の複写機・プリンターでは全く問題とならない
レベルの変化でありでも、本発明におけるデジタル画像
信号に基づき中間階調再現を行うデジタル複写機・プリ
ンターにおいては致命的な画像欠陥となるのも1)の問
題点と同様である。
先にも述べたが、問題となっているコロナ生成物による
2種類の画像欠陥は、電荷輸送材料の特性に左右される
ことが我々の研究により明らかになった。
まず、1)の問題が発生する傾向にある電荷輸送材料の
特徴として、材料分子中において電子密度の高いアミン
の構造が下記第1表に示すようなジまたはトリアリール
アミンであることが挙げられる。
第1表 次に2)の問題が発生する傾向にある電荷輸送材料の特
徴の一例として、前記アミンの構造が下記第2表に示す
ようなアルキルアミンであり、なお且つ電荷輸送材料の
化学的安定性を示す酸化電位が低いという点があげられ
、概して0.60V以下である。
第2表 我々が研究を重ねた結果、上記特徴とは異なる電荷輸送
材料であれば、前記2種類の問題点を解決できるものが
あることが判明した。
本発明に用いられるヒドラゾン系電荷輸送材料の特徴は
以下の2点である。
i)酸化電位が0.65〜0.85Vの範囲である。
ii)分子中に少なくとも1つ以上のアミン成分を含ん
でいる。前記アミン成分は単独の2級アミンとして考え
た際に、水中での酸解離定数(pKa)が6.0以上で
ある。
このような2級アミンは、例えば以下に示す構造のジア
ルキルアミン、ジアラルキルアミンまたはアルキル−ア
ラルキルアミンである。
しti3シti2 (上記構造中、R8およびR2はアルキルまたはアラル
キル) このような2級アミンとその酸解離定数(pKa)の値
を第3表に示した。
第3表 第3表 本発明における上記2点を満足するヒドラゾン系化合物
の構造としては、例えば以下に示す一般式の構造が挙げ
られる。
上記構造中R3およびR4はメチル、エチル。
プロピルなどのアルキル基またはベンジル、フェネチル
、ナフチルメチルなどのアラルキル基を示す。Xlおよ
びX2は水素原子、フッ素、臭素。
塩素などのハロゲン原子、トリフルオロメチルなどのハ
ロアルキル基、ニトロ基、シアノ基またはフェニルなど
のアリール基を示す。X3およびX4は水素原子、フッ
素、臭素、塩素などのハロゲン原子、トリフルオロメチ
ルなどのハロアルキル基、ニトロ基、シアノ基、メトキ
シ、エトキシなどのアルコキシ基、ベンジル、フェネチ
ル、ナフチルメチルなどのアラルキル基、フェニルなど
のアリ−びR6はメチル、エチル、プロピルなどのアル
キル基またはベンジル、フェネチル、ナフチルメチルな
どのアラルキル基を示し、nは0. 1. 2または3
の整数を示す)を示す。ただしR3およびR4がともに
アルキル基である場合、xlおよびX2は水素原子では
ない。
このようなヒドラゾン系化合物の具体例を以下に例示す
る。
例示化合物Nα なお、本発明における酸化電位の測定は、飽和カロメル
電極を参照電極、0.IN (n−Bu) 4N”Cl
O4−アセトン溶液を電解液として用い、ポテンシャル
スィーパ−によって作用電極の電位を変化させ、得られ
た電流−電位曲線のピーク位置をそのまま酸化電位の値
として求めた。
本発明に用いられる電荷発生材料としては、フタロシア
ニン顔料、多環キノン顔料、トリスアゾ顔料、ジスアゾ
顔料、アゾ顔料、インジゴ顔料、キナクリドン顔料、ア
ズレニウム塩染料、スクワリリウム染料、シアニン染料
、ピリリウム染料、チオピリリウム染料、キサンチン色
素、キノンイミン色素、トリフェニルメタン色素、スチ
リル色素、セレン、セレン−テルル、アモルファスシリ
コン、硫化カドミウムなどが挙げられる。
本発明における有機感光体は、導電性基体上に有機光導
電体を含有する感光層を有することを基本構成としてい
る。感光層は前記電荷輸送材料および電荷発生材料とそ
れらを成膜するための結着樹脂が基本的構成要素である
。層構成は単層型と積層型があるが、後者がより好まし
い。単層型の場合は、前記電荷輸送材料、電荷発生材料
及び結着樹脂を適切な割合で混合する。積層型の場合は
、電荷輸送材料と電荷発生材料をそれぞれ別個に結着樹
脂で成膜積層し、電荷輸送層と電荷発生層を形成する。
この際、導電性基体側にどちらの層が形成されても良い
が、電荷発生層を先に形成するのが好ましい。さらに電
荷輸送層に電荷発生材料、電荷発生層に電荷輸送材料が
含有されても良い。
成膜のための結着樹脂としては、ポリエステル樹脂、ボ
リアリレート樹脂、アクリル樹脂、アクリロニトリル樹
脂、メタクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリアミ
ド樹脂、塩化ビニル樹脂、酢酸ビニル樹脂、エポキシ樹
脂、フェノール樹脂、ポリウレタン樹脂、スチレン−ブ
タジェン共重合体、スチレン−アクリル共重合体などが
挙げられる。
積層型の場合、電荷発生材の結着樹脂に対する比率は0
.5/1−10/1、特には1/1〜5/1の範囲が好
ましい。また電荷発生層の膜厚は0.01〜5μm1特
には0.05〜3μmの範囲が好ましい。
同様に電荷輸送層の電荷輸送材と結着樹脂との比率は5
/10〜50/10、特には7/10〜30/10の範
囲が好ましい。また電荷輸送層の厚さは5〜50μm1
特には10〜30μmの範囲が好ましい。
導電性基体としてはアルミニウム、鉄、銅、亜鉛、ニッ
ケル、クロム、チタン、インジウム等の金属及びそれら
の合金、あるいはプラスチック、紙、前記金属や金属合
金に導電処理したものを用いることができる。導電処理
には導電材料を蒸着する方法、結着樹脂に含有または分
散させて成膜する方法等が一般的である。結着樹脂に含
有・分散させる導電材料としては、上記金属または合金
の粉末、カーボン、酸化スズ、酸化亜鉛、酸化アンチモ
ン、酸化ケイ素等の粉末や導電性プラスチック等が用い
られる。また導電性基体の形状は、フィルム、シート、
ベルト状のものや、円筒状、円柱状のものなどがある。
導電性基体と感光層との間に中間層を設けることもでき
る。中間層は導電性基体と感光層の接着性を向上させる
ばかりでなく、導電性基体から感光層への過剰な電荷注
入を防止するバリヤー層としても機能する。
中間層を形成する材料としては、ポリエステル樹脂、ボ
リアリレート樹脂、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹
脂、酢酸ビニル樹脂、塩化ビニル樹脂、エポキシ樹脂、
フェノール樹脂、ポリウレタン樹脂、スチレン−ブタジ
ェン共重合体、ポリアミド樹脂(特にナイロン)、セル
ロース、変成セルロース樹脂、ポリアミノ酸、カゼイン
、ゼラチン等の樹脂や、それら樹脂に前記導電材料を含
有せしめたもの等が用いられる。中間層の厚さは0.0
1〜5μm1特には0.1〜3μmの範囲が好ましい。
本発明における感光体の成膜法は、一般の塗布方法が用
いられる。すなわち、前記感光体材料は、結着樹脂など
と共に適当な溶剤に分散もしくは溶解させて液状にし、
これらの液をスプレー塗布、浸漬塗布、ブレード塗布、
ローラー塗布、スピンナー塗布、カーテン塗布などの塗
布方法によって塗布・乾燥することにより成膜すること
ができる。
本発明の電子写真感光体を用いることができる電子写真
装置としてキャノン製CLC−1を例とし第3図に示す
。この装置はデジタル画像データを画像信号に変換する
変換情報手段がパルス幅変調(PWM)である。
複写装置lは、リーダ部100とプリンタ部200とか
ら構成されている。2は原稿走査ユニットであって、原
稿台上の原稿3の画像を読み取るべ(矢印Aの方向に移
動走査すると同時に、原稿走査ユニット2内の露光ラン
プ4を点灯する。原稿からの反射光は、集束性ロッドレ
ンズアレイ5に導かれて、密着型カラーCCDセンサ6
に集光される。密着型カラーCCDセンサ6は、62.
5 μm (1/ 16mm)を1画素として1024
画素のチップが千鳥状に5チツプで配列されており、各
画素は15.5μm×62.5 μmに3分割され、各
々にC,G、 Yの色フィルタが貼りつけられている。
密着型カラーCCDセンサ6に集光された光学像は、各
色毎に電気信号に変換される。これら電気信号は処理ブ
ロック7によって、所定の処理が行ゎれる。画像処理ブ
ロック7によって、形成された色分解画像電気信号は、
プリンタ200へ送信されて印刷される。
リーダ部100よりのカラー画像データは、PWM処理
等が施されて、最終的にレーザーを駆動する。
レーザーユニット201は、半導体レーザー、レーザー
ドライバー、光学レンズ等の光学変調手段から構成され
る。
画像データに対応して変調されたレーザー光は、高速回
転するポリゴンミラー8により高速走査し、ミラー9に
反射されて感光体10の表面に画像に対応したドツト露
光を行う。この際ドツトのスポット径は60μmである
。レーザー光の1水平走査は、画像の1水平走査に対応
し、本実施例では1/16mmの幅である。一方、感光
体10は矢印方向に定速回転しているので、主走査方向
には前述のレーザー光走査、副走査方向には感光体10
の定速回転により、逐次平面画像が露光される。感光体
10は露光に先立って、帯電器11による一様帯電がな
されており、帯電された感光体に露光されることによっ
て潜像を形成する。所定の色信号による潜像に対して、
所定の色に対応した現像器12〜15によって顕像化さ
れる。
例えば、カラーリーダーにおける第1回目の原稿露光走
査に対応して考えると、まず感光体ll上に原稿のイエ
ロー成分のドツトイメージが露光され、イエローの現像
器12により現像される。次に、このイエローのイメー
ジは転写ドラム16上に捲回された用紙上に感光体11
と転写ドラム16との接点にて、転写帯電器17により
イエローのトナー画像が転写形成される。これと同一過
程をM(マゼンタ)、C(シアン)、BK(ブラック)
について繰返し、用紙上に各画像を重ね合わせることに
より、4色トナーによるカラー画像が形成される。
また、プリンター200は、他のデジタル信号源と接続
可能であり、カラープリンターとしての機能を有する。
以上説明した構成において、本発明が解決しようとして
いる問題点が特異的に厳しいことを説明するために、次
の2点の構成変更による比較を可能とした。
i)レーザーユニット交換により、レーザースポット径
を60μmから120μmに変更。
ii)外部コンピューターとの接続によ゛す、PWM回
路を通さずに、デジタル画像信号を入力し、レーザーを
駆動できる。信号パターンとしては、以下の3種類があ
る。
1i)−■ 2値のパルス信号によりレーザーをon−
offする。
1i)−■ 1i)−■において、16ビツトのデイザ
マトリックスをかける。
1i)−■ 3値のパルス信号及び16ビツトのデイザ
マトリックスをかける。
この際、レーザーユニットの感光体電位を一次グリッド
電源により一500Vとし、レーザー全点灯時の電位を
レーザーパワーにより一150vとした。
〔実施例−1〕 まず、以下のようにして電子写真感光体形成用塗布液を
調合した。
下記構造式 次に下記構造式 のトリスアゾ顔料25重量部、ポリカーボネートA型樹
脂(数平均分子量13000)20重量部、及びシクロ
へキサノン400重量部を1mm径ガラスピーズを用い
たサンドミルにより8時間、20°Cで分散した。これ
をシクロへキサノン2000重量部により洗い出し、ビ
ーズを除去した後、遠心分離装置(日立製作所)を用い
、110000rp、30分の遠沈処理を行った。この
上澄を、10μmメンブランフィルタ−により過圧濾過
した後、n−ブタノン2000重量部で希釈し、電荷発
生層塗布液とした。
の酸化電位Eox=0.72Vのヒドラゾン化合物15
0重量部、及びポリカーボネートA型樹脂(数平均分子
量13000) 150重量部、及びトルエン3ooO
重量部をプロペラ撹拌器にて溶解し、電荷輸送層塗布液
とした。
次に導電性基体及び中間層形成のための調合法を示す。
導電性酸化チタン(酸化アンチモンコーティング、抵抗
10罰Ω・cm)100重量部、酸化チタン(比抵抗値
1010Ω・cm)100重量部、フェノール樹脂(プ
ライオーフェンJ−325:大日本インキ製)150重
量部、平均粒径2μmの球状シリコーン樹脂粉末(シロ
キサン架橋構造を有する熱重合樹脂)30重量部、メタ
ノール50重量部、及びメチルセロソルブ50重量部を
混合し、1 m m径ガラスピーズを用いたサンドミル
にて4時間分散した。ガラスピーズを200μmメツシ
ュにより濾別し、導電層塗布液とした。
次に、可溶性ナイロン(cn −4000:東し製)i
重量部、メトキシメチル化ナイロン(トレジンEF;帝
国化学製)50重量部、メタノール350重量部、ブタ
ノール190重量部を混合し、プロペラ撹拌器により溶
解し中間層塗布液とした。
次に電子写真感光体の作製法を以下に示す。
まず、径80 m m 、肉厚3 、 Om m 、長
さ355 m mのアルミニウム製シリンダーをn−ブ
タノンで洗浄後、前記導電層塗布液を用いて浸漬法によ
り塗布した。150℃、20分の乾燥を行い22μmの
導電層を形成した。
次に、前記中間層塗布線を用いて、前記導電層上に浸漬
法により塗布した。1008C,5分の乾燥により1.
2μmの中間層とした。
次に、前記電荷発生層塗布液を用いて、前記中間層上に
浸漬法により塗布した。100℃、5分の乾燥により、
185mg/m”の電荷発生層とした。
最後に、前記電荷輸送層塗布液を用いて、前記電荷発生
層上に浸漬法により塗布した。115°C190分の乾
燥により、22μmの電荷輸送層として電子写真感光体
を作製した。
〔比較例−1〕 電荷輸送材として以下に示した酸化電位0.59Vのヒ
ドラゾン化合物を用いる以外は、実施例−1と同様の操
作により電子写真感光体を作製した。
〔比較例−2〕 電荷輸送材として以下に示した酸化電位o、sovのヒ
ドラゾン化合物を用いる以外は、実施例−1と同様の操
作により電子写真感光体を作製した。
以上、3例について前述したCLC−1による耐久結果
、及び感光体の特性変化を以下のようにして測定・評価
した。
[CLC−1による耐久試験] i)試験−1 前述のCLC−1に電子写真感光体をセットした後、初
期の階調性画像をサンプリングする。リーダ一部にマク
ベス反射濃度計にて0.00−1.50の範囲で0.1
0刻みの16階調を示す異なるベタグレーチャートをセ
ットした後、フルカラーコピーを行い、それぞれのグレ
ーチャートに対応したコピー画像をサンプリングする。
次に、マクベス濃度0.80のグレーチャートを用いて
、非通紙連続耐久を行う。2000枚連続耐久及び−昼
夜の放置の繰り返しを行う。連続耐久の最初と最後に前
記サンプリングを行い画像濃度や階調性の変化を調べた
この際耐久前後の感光体電位もモニターした。
if)試験−2 前述の試験−1における耐久時の画像サンプリング時、
下記の操作による比較サンプリングを行った。前記i)
及び1i)−■の操作により、レーザースポット径を6
0μmから120μmに変更し、レーザー駆動法も通常
に変更し、通常の400ドツトプリンターとして機能す
るようにした。
この構成において、レーザードツトの割合を100%、
50%、33%に変えた画像サンプルを取ったところ、
それぞれの画像濃度は、約1.60.0.80゜0.3
0となった。
iii )試験−3 試験−2において、レーザーユニットヲレーf−スポッ
ト径を120μmのユニットから60μmのユニットに
戻した以外は、試験−2と同様の画像形成方法を用いた
iv)試験−4 試験−2において、2値のデジタルデータに16bit
のデイザマトリックスを加え中間階調再現を可能にし、
試験−1同様の画像濃度評価を行った。
なお、以上の試験2〜4は、本発明における画像形成方
法と比較するための従来の画像形成方法である。
結  果 比較例−1の感光体で試験−1を行ったところ、耐久に
よりマクベス濃度0.10〜0.60のいわゆるハイラ
イト部の濃度が再現されな(なる白ヌケが生じた。特に
−次帯電器対向位置は2000枚後の放置により顕著に
白ヌケした。また耐久時に暗部電位(Vd)が60V低
下した。
比較例−2の感光体で試験−1を行ったところ、耐久に
より各階調チャートにおいて最大0.40のマクベス濃
度増加が見られ、全体的に階調性が亡しくなった。また
、4000枚後の放置により、−次帯電器対向位置の濃
度がさらに最大0.30増加しており、いわゆる黒ヌケ
なる画像ムラを生じた。耐久時のVd低下は最大75V
と大きかった。
一方、実施例−1の感光体で試験−1を行ったところ、
耐久による各階調濃度はほとんどなく最大でも0.05
であった。また、白ヌケ、黒ヌケも発生せず、耐久時の
Vd低下も最大15Vと小さかった。
〔比較例−3〕 比較例−1の感光体において、試験−2を行った。
試験−1においては、ハイライト部の白ヌケが生じたが
、試験−2においてはレーザードツト33%の画像にお
いてもほとんど変化しなかった。つまり、通常のレーザ
ープリンターにおいては、はとんど問題とならない状態
でも、CLC−1においては白ヌケとなることが実証さ
れた。
〔比較例−4〕 比較例−2の感光体において試験−2を行った。
試験−1においては、画像濃度の増加、及び階調性の減
少が見られたが、試験−2における画像濃度増加は、レ
ーザードツト100%において0.10.50%におい
て0.14.33%において0.08と試験=1に比較
してはるかに影響が少ないことが判った。
〔比較例−5〕 実施例−1の感光体を用いて試験−2を行った。
弊害は発生しなかった。
〔比較例−6〜8〕 比較例−1,2及び実施例−1の感光体に関し、以下の
試験−3を行った。結果は試験−2に較べやや画像濃度
変化が大きいが、試験−1に較べると影響は少ない。
〔比較例−9〜11〕 比較例1,2及び実施例−1の感光体に関し試験−4を
行った。結果は試験−1に較べはるかに画像濃度変化が
少なく、本発明における中間階調再現法が特異的に厳し
いことが実証された。
以上の結果をまとめて第4表に示す。
〔実施例−2〜20) 電荷輸送材料を前記例示化合物No、1.2.3゜4、
10.13.14.15.31.32.33.34.4
3゜44.61,64,117,121,136とする
以外は実施例1と同様にして感光体を作製し、試験−1
の方法で評価を行った。結果を第5表に示す。
〔実施例−21〜23〕 下記構造式 オキサン450重量部を用いて25時間、20℃で分散
し、これを電荷発生層塗布液とし、さらに電荷輸送材料
として、前記例示化合物No、1. 13. 33を用
いる以外は実施例−1と同様にして感光体を作製し、試
験−1の方法で評価を行った。結果を第5表に示す。
〔実施例−24〜25〕 実施例−1において、下記構造式 のトリスアゾ顔料30重量部、ポリカーボネートz型樹
脂(数平均分子量9000) 10重量部、及びジのア
ゾ顔料を25重量部、ポリカーボネートZ型樹脂(数平
均分子量12000) 10重量部、シクロヘキサン2
00重量部、及びn−ブタノン100重量部をサンドミ
ルにて80時間、20℃で分散した後、シクロヘキサノ
ンI 000重量部、n−ブタノンI 000重量部で
洗い出し、5000rpm、 30分の遠沈処理した。
その上澄を10μmメンブランフィルタ−にて過圧濾過
した後、シクロへキサノン1000重量部、n−ブタノ
ン1000重量部で希釈し、電荷発生層塗布液とし、さ
らに電荷輸送材料として前記例示化合物No、2.4を
用いる以外は実施例−1と同様にして感光体を作製し、
試験−1の方法で評価を行った。結果を第5表に示す。
〔比較例−12〜20〕 実施例−21の電荷発生材料及びそれぞれ第6表の電荷
輸送材料を用いる以外は、実施例−1と同様にして感光
体を作製し、試験−1の方法で評価を行った。結果・を
第6表に示す。
〔発明の効果〕
本発明における電子写真感光体を用いることにより、デ
ジタル画像データに基づき中間階調再現、及び高精細を
安定に実現することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は各画像形成法における画像信号・静電潜像パタ
ーンの模式図、第2図は表面抵抗低下時のハイライト潜
像の乱れの模式図、第3図は本実施例で用いた電子写真
装置の断面模式図を示す。 嘔2−霞 裏揖惑りt低モ餓1のl\イライHデ壱憾L3活しψt
1\イライmV禰し

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)入力したデジタル画像データを変換情報手段に従
    って画像信号に変換する手段と、前記画像信号に基づき
    画像形成するための光学変調手段によって画像形成を行
    う電子写真装置に用いられる電子写真感光体において、
    前記画像形成により静電潜像を形成される電子写真感光
    体が感光層中に電荷発生材料と電荷輸送材料とを有する
    有機感光体であって、前記電荷輸送材料が酸化電位0.
    65〜0.85Vの間に含まれるヒドラゾン化合物であ
    って、且つ前記ヒドラゾン化合物が分子中に少なくとも
    1つ以上のアミン成分を含んでいるヒドラゾン化合物で
    あり、前記アミン成分が単独の2級アミンにおいて、水
    中における酸解離定数(pKa)が6.0以上であるこ
    とを特徴とする電子写真感光体。
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