JPH02259514A - シールド機の相互位置検出方法 - Google Patents

シールド機の相互位置検出方法

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JPH02259514A
JPH02259514A JP1081248A JP8124889A JPH02259514A JP H02259514 A JPH02259514 A JP H02259514A JP 1081248 A JP1081248 A JP 1081248A JP 8124889 A JP8124889 A JP 8124889A JP H02259514 A JPH02259514 A JP H02259514A
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shield machine
shield
axis
machines
distance
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Akitsugu Oishi
晃嗣 大石
Kazuyuki Tomioka
一之 冨岡
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Shimizu Construction Co Ltd
Shimizu Corp
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Shimizu Construction Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 この発明は、地中を掘進するシールド機の地中における
位置を検出する方法に係り、特に、相対向して配置され
た1対のシールド機により形成された掘削孔どうしを接
合する際等に用いられて好適なシールド機の相互位置検
出方法に関する。
「従来の技術J 周知の如く、トンネル掘削方法の一例としてのシールド
工法は、掘削すべきトンネルの発進点及び到達点にそれ
ぞれ発進立坑及び到達立坑を掘削し、この発進立坑から
到達立坑に向ってシールド機によりトンネルを掘削、形
成するものである。
シールド機により掘削、形成されるトンネル及び到達立
坑の接合、あるいは両側から掘削されるトンネルどうし
の接合は、極めて精度良く行われる必要がある。このた
め、シールド機による地中掘進作業中、あるいはトンネ
ル接合作業寸前には、−旦シールド機の掘進作業を停止
した後、掘削計画線に対するシールド機の軸線の位置、
すなわちシールド機の地中位置を正確に測定することが
行われる。
また最近は、長距離海底トンネルや都市トンネル等、掘
削距離が長距離でかつ途中に立坑を掘削できないような
施工条件下におけるトンネル掘削では、施工能率、工期
、コスト等を考慮して、掘削tべきトンネルの両側にそ
れぞれ発進立坑を掘削し、これら発進立坑からそれぞれ
シールド機を発進させてトンネルを掘削、形成して、こ
れらトンネルを途中で接合することでトンネルを完成さ
せる、地中接合工法と呼ばれる工法も開発されている。
この地中接合工法においては、到達立坑に接合する場合
に比してより高精度な接合作業が要求され、規定値以上
の誤差が絶対に許されない状況にある。
このようなシールド機の地中位置検出方法の例としては
、相対向するシールド機の前部に磁気、音波等を用いた
送受信手段を相互に配置し、これら磁気、音波等の減衰
量や位相変化等により相互のシールド機間の軸線のずれ
を検出するような方法や、あるいは一方のシールド機か
ら他方のシールド機に向けてポーリング孔を穿設し、こ
のポーリング孔内にトランシット等のレーザー光を通す
ことでシールド機間の軸線のずれを検出するような方法
が考えられる。特に、測定精度を高める目的で、受信手
段をシールド機の3点に配置し、これら3台の受信手段
と送信手段との間の距離を測定することで受信手段と送
信手段とで形成される五角錐を決定し、これによりシー
ルド機間の位置関係を検出するような方法(以下、これ
を3点法と称する)も検討、提案されている。
「発明が解決しようとする課題」 ところが、前述したシールド機の位置検出方法は、以下
に挙げるような解決すべき課題を抱えていた。
すなわち、磁気、音波を用いた検出方法にあっては、磁
気等の土壌透過能力が弱く、従って極めて近距離におい
てしか測定ができず、検出精度が悪いため、実用的でな
い。また、ポーリング孔を穿設してトランシット等で検
出する方法にあっては、ポーリング孔を穿設する工程に
手間がかかり、同様に実用的でない。さらに、前記3点
法にあっては、各受信手段と送信手段との間の距離測定
が土壌の性状等により左右され、この測定時の誤差が重
畳された状態で位置検出が行われるため、検出精度の向
上に十分寄与できない。
この発明は前記事情に鑑みてなされたもので、土壌の性
状等によらず、シールド機の地中における位置を非接触
状態で高精度にかつ確実に測定できるシールド機の相互
位置検出方法を提供することを目的としている。
「課題を解決するための手段」 そこでこの発明は、地中を掘進するシールド機を1対用
いてトンネルを掘削する場合に相互のシールド機の位置
を検出する方法を、以下の工程を備えたものとしたこと
を特徴とする。
■ 一方のシールド機の軸線上に放射線源を備えた送信
部を設置すると共に、他方のシールド機の軸線から径方
向に所定距離離間した位置に、放射線検出器を備えた受
信部をこのシールド機の軸線回りに回動自在に設置して
おく工程、 ■ 受信部を前記他方のシールド機の軸線回りに回転さ
せ、受信部で検出された放射線量が最大となる時の回転
角を測定する工程、 ■ 送信部を受信部の径方向の離間距離及び回転角だけ
移動させた位置に配置する工程、■ 受信部をシールド
機の径方向に沿って移動させ、受信部で検出された放射
線量が最大となる時のシールド機の軸線からの距離を測
定することで、シールド機相互の位置を検出する工程。
「実施例」 以下、この発明の実施例について図面を参照して説明す
る。
第1図ないし第4図は、この発明の一実施例であるシー
ルド機の相互位置検出方法が適用されるシールド機を示
す図である。なお、以下に説明するシールド機は、前述
の地中接合工法に用・いられるものであり、2つのシー
ルド機を1組としてトンネルの掘削が行われるものであ
る。
図中、符号Gは両側端から掘削されてきたシールド・ト
ンネルの接合部付近の地山であり、この地山G内では、
第1のシールド機10が、その前部に設けられたカッタ
装置11により右側から左側に向ってトンネルTaを掘
削し、また、第2のシールド機40が、その前部に設け
られた力・ツタ装置41により左側から右側に向って他
方のトンネルTbを掘削している。そして、第1のシー
ルド機IOの後方に形成されたトンネルTaの壁面は、
このシールド機10の内部で組み立てられたセグメント
12.12、・・・によって1次覆工され、同様に、第
2のシールド機40の後方に形成されたトンネルTbの
壁面は、このシールド機40の内部で組み立てられたセ
グメント42.42、によって1次覆工されている。
前記第1のシールド機10の外殻を成す円筒状のスキン
プレート13の先端部は、このスキンプレート13と同
径に形成された外筒14と、この外筒14より小径に形
成された内筒15とにより、二重に形成されており、こ
の内筒15は、前記スキンプレート13の軸線に直交す
るように形成された中空環状の仕切板17によりこのス
キンプレート13に連結されている。これら外筒14と
内筒15との間には、鉄板を円筒状に形成してなる貫入
リング16が格納されている。
また、前記第1のシールド機10には、そのスキンプレ
ート13中間部内面に環状の反力板19が取り付けられ
ていると共に、この反力板19前面には、前記貫入リン
グ16押出用の押出ジャ・ツキ20が、その周方向に間
隔を置いて複数個(図示例では1個のみ図示しである)
取り付けられている。この押出ジヤツキ20のジヤツキ
ロッド21は、前記仕切板17を貫通して、スキンプレ
ート13の軸線に沿って前方に延在され、その先端が前
記貫入リング16後端に取り付けられている。
また、前記外筒14内周面及び内筒15外周面には、リ
ップシール等のシール材37.37、・・・が、前記貫
入リング16をその両側面から挾持するように設けられ
、以上の構成により、貫入リング16は、スキンプレー
ト13の軸線に沿って前後方向に摺動自在に構成されて
いる。
前記仕切板17の内面には、筒状の取付筒18が前記ス
キンプレート13と同軸状に取り付けられていると共に
、この取付筒18内周面には、これよりやや小径な有底
円筒状の支持部23が嵌入されている。この支持部23
は、筒状の摺動筒24及びこの摺動筒24前端部を閉塞
してなる仕切板25とから構成されている。前記取付筒
18内周面には、この取付筒18及び摺動筒24の間に
介在されるすべり軸受38.38及びリップシール、U
シール、Oリング等のシール材37.37が設けられて
いる。そして、仕切板25と、シールド機10後方に設
けられたセグメント組立用のエレクタ装置33との間に
は、摺動筒24移動用のカッタスライドジヤツキ34が
介在され、これにより、前記支持部23はスキンプレー
ト13の軸線に沿って前後方向に移動自在に構成されて
いる。また、図中、符号36は前記仕切板25中心部に
設けられた開閉自在なハツチである。
一方、前記第1のシールド機10のカッタ装置11は、
前記支持部23の仕切板25より小径に形成され、スキ
ンプレート13と同心円状となるようにこの仕切板25
に軸支された支持ドラム26と、この支持ドラム26先
端部に固定され、スキンプレート13の軸線からその径
方向に放射状に延在する8本のスポーク27.27、・
・・とから概略構成されている。
これらスポーク27.27、・・・は、その先端を通る
円の直径が前記内筒15の内径よりやや小径となるよう
に形成されている。スポーク27の前面には切削刃28
.28、・・・が多数配設されている。また、スポーク
27.27、・・・のうち、−本おきのスポーク27の
内部には先端刃29が格納されていると共に、この先端
刃29には、これをシールド機10の径方向に伸縮させ
てスポーク27の内外へ格納、露出させる、ジヤツキ等
からなる伸縮機構30が付設されている。
また、前記支持ドラム26は、前記仕切板25に軸受3
1を介して軸支されている。さらに、摺動部24内周面
には、支持ドラム26後端部と係合して、この支持ドラ
ム2Gを回転駆動する油圧モータ等の駆動機構32が取
り付けられ、これにより、カッタ装置11全体が前記ス
キンプレート13の軸線を中心軸として回転駆動される
こととなる。
さらに、前記スポーク27、・・・のうち1本のスポー
ク27内には、この発明の一実施例に用いられる受信器
71が配設されている。この受信器71は、例えばGM
(ガイガー・ミューラー)管サーベイメーターや、Na
I(沃素ナトリウム)を検出部とするシンチレーション
カウンタ等の放射線検出器を備えたものであり、その上
下からワイヤ73で吊持され、図示されない移動機構に
よりシールド機IOの径方向に移動自在に構成されてい
る。
一方、前記第2のシールド機40は、その概略構成が前
記第1のシールド機10と同様であり、そのスキンプレ
ート43の先端部が前記第1のシールド機10と同径の
円筒状の外筒44及び内筒45とにより二重に形成され
ている。この内筒45は、スキンプレート43の軸線に
直交して形成された中空環状の仕切板47により連結さ
れている。そして、これら外筒44、内筒45及び仕切
板48で囲繞される空間が、第1のシールド機10の貫
入リング16が貫入される貫入室46とされている。
この貫入室46内には、前記外筒44及び内筒45間の
間隔より僅かに薄い肉厚に形成された保護リング52が
嵌入されている。この保護リング52の前面には、シー
ルド機2の中心に向って後方に傾斜する傾斜面52aが
形成され、これにより、貫入リング16との圧着性の増
大、及び、掘削土砂の円滑な取り込みが図られている。
また、前記第2のシールド機40には、そのスキンプレ
ート43中間部内面に環状の反力板49が取り付けられ
ていると共に、この反力板49前面には、前記保護リン
グ52引込用の引込ジヤツキ50が、その周方向に間隔
を置いて複数個(図示例では1個のみ図示しである)取
り付けられている。この引込ジヤツキ50のジヤツキロ
ッド51は、前記仕切板47を貫通して、スキンプレー
ト43の軸線に沿って前方に延在され、その先端が前記
保護リング52後端に取り付けられている。また、前記
外筒44内周面及び内筒45外周面には、リップシール
等のシール材37.37、・・・が、前記保護リング5
2をその両側面から挾持するように設けられ、以上の構
成により、保護リング52は、スキップI/ −ト43
の軸線に沿って前後方向に摺動自在に構成されている。
前記仕切板47の内面には、前記第1のシールド機10
と同様に、筒状の取付筒48が前記スキンプレート43
と同軸状に取り付けられていると共に、この取付筒48
内周面には、これよりやや小径な有底円筒状の支持部5
3が嵌入されている。
この支持部53は、前記支持部23と同様に、筒状の摺
動筒54及び仕切板55とから構成されている。前記取
付筒48内周面には、すべり軸受38.38及びリップ
シール、Uシール、Oリング等のシール材37.37が
設けられている。そして、仕切板55と、シールド機4
0後方に設けられたエレクタ装置63との間には、摺動
筒54移動用のカッタスライドジヤツキ64が介在され
、これにより、前記支持部53はスキンプレート43の
軸線に沿って前後方向に移動自在に構成されている。ま
た、図中、符号66は前記仕切板55中心部に設けられ
た開閉自在なハツチである。
一方、前記カッタ装置41は、前記第1のシールド機1
0のカッタ装置11と同様に、前記支持部53の仕切板
55に軸支された支持ドラム56と、こノ支持ドラム5
6先端部に固定され、スキンプレート43の軸線からそ
の径方向に放射状に延在する8本のスポーク57.57
、・・・とカラ概略構成されている。
これらスポーク57.57、・・・は、前記第1のシー
ルド機10のスポーク27と同様に、その先端を通る円
の直径が前記内筒45の内径よりやや小径となるように
形成されている。スポーク57の前面には切削刃58.
58、・・・が多数配設されている。また、スポーク5
7.57、・・・のうち、−本おきのスポーク57の内
部には先端刃59が格納されていると共に、この先端刃
59には、これをシールド機40の径方向に伸縮させて
スポーク57の内外へ格納、露出させる、ジヤツキ等か
らなる伸縮機構60が付設されている。
また、前記支持ドラム56は、前記仕切板55に軸受6
1を介して軸支されていると共に、摺動筒54内周面に
は、支持ドラム56後端部と係合して、この支持ドラム
56を回転駆動する油圧モータ等の駆動機構62が取り
付けられ、これにより、カッタ装置41全体が前記スキ
ンプレート43の軸線を中心軸として回転駆動されるこ
ととなる。
さらに、前記支持ドラム56先端部内には、この発明の
一実施例に用いられる送信器72が配設されている。こ
の送信器72は、例えばγ線源である”Co等が収納さ
れた容器を備えたものであり、図示されない移動機構に
よりシールド機40の径方向に移動自在に構成されてい
る。
また、図中、符号35.65は、それぞれシールド機1
0.40の仕切板17.47後面に周方向に間隔を置い
て設けられ、前記セグメント12.42の先端に反力を
取ってシールド機10.4.0を前方に推進させるため
のシールドジヤツキ、符号39.69は、それぞれシー
ルド機10.40のスキンプレート13.43後端部内
面に設けられ、前記セグメント12.42とスキンプレ
ート13.43との間の間隙を閉塞するテールパツキン
である。
次に、以上のような構成を有するシールド機10.40
を用いて、前述の地中接合方向と共に、この発明の一実
施例であるシールド機の相互位置検出方法について説明
する。
(i)トンネル掘削 まず、シールド機10.40を用いて、トンネルの両側
端からトンネルTa、Tbを掘削しつつ、トンネルTa
5Tbの壁面にセグメント12.42を組み立てること
で、1次覆工を行う。この際、カッタ装置11.41の
先端刃29.59を伸縮機構30.60により伸長させ
ることで、掘削するトンネルTa、Tbの径を外筒14
.44と少なくとも同径としておく。また、これらシー
ルド機10,40によるトンネル掘削においては、第2
のシールド機40に・よる掘削を先行させ、この第2の
シールド機40のほうが後述するトンネル接合部に先に
到達するように掘削計画を立てておく。
なお、前記第2のシールド機40の保護リング52の貫
入室46内での位置は、いずれであっても良いが、トン
ネルTb掘進時に保護リング52を貫入室46前部に位
置させておくことで、この貫入室46内部への掘削土砂
や礫の侵入を阻止することができる。
(11)第2のシールド機停止 前述の如く、第2のシールド機40によるトンネル掘削
が第1のシールド機10によるトンネル掘削より先行さ
れているので、まず、第2のシールド機40がトンネル
接合部に到達する(第5図参照)。次に、伸長させてお
いた先端刃59を元の長さにまで短縮し、カッタスライ
ドジヤツキ64とシールドジヤツキ65とを駆動させる
ことで、カッタ装置41を内筒45内に収納すると共に
、このカッタ装置41収納に伴いシールド機40前面と
地山との間に生じる空隙の分だけシールド機40を前方
に推進させる(第6図参照)。
(iii ) トンネル接合 第2のシールド機40が前述したカッタ装置40収納工
程を行っている際にも、第1のシールド機10はトンネ
ルを掘削している。そして、これらシールド機10,4
0がシールド機の機長の3倍程度の距離にまで接近した
時点で、シールド機10.40間の相対位置を確認する
まず、第9図に示すように、第2のシールド機40の送
信器72を、シールド機40の軸線上に位置させた後、
第1のシールド機10のカッタ装置11(支持ドラム2
6)を所定角度ずつ(9例えば60°ずつ)回転させ、
その位置での受信器71による放射線量を所定時間al
l定し、その積分量を求める(第10図参照)。測定時
間は両シールド機10.40間の距離等により決定され
るが、例えば両シールド機10,40間の距離が2m程
度であれば、10秒程測定することとなる。
次に、各回転角における積分量を比較し、その最大値が
得られる時の回転角まで再度カッタ装置11を回転させ
てから、その近傍においてカッタ装置11を微動させ、
積分量の最大値が得られる時の回転角(第11図中θl
)を決定する。すなわち、この回転角が角度方向におけ
る送信器72(放射線源)の位置となる。
さらに、前記回転角測定時におけるシールド機10の軸
線と受信器71との間の距離(第9図中re>と等距離
だけ送信器72をシールド機40の軸線から離間させ(
第12図参照)、シールド機40のカッタ装置41(支
持ドラム56)を前記受信器71による積分量の最大値
が得られる時の回転角(θ、)だけ回転する(第13図
参照)。
これにより、送信器72と受信器71とは、互いのシー
ルド機10,40の径方向に沿う一直線上に位置するこ
ととなる。
そして、受信器71をシールド機10の径方向に沿って
往復動させ、受信器71による積分量の最大値が得られ
る時の径方向の位置を決定する(第14図参照)。すな
わち、この位置が径方向における送信器72(放射線源
)の位置となる。
以上の手順により、送信器72と受信器71との間のず
れが、シールド機10.40の回転方向及び径方向の値
として得られる。すなわち、これがシールド機10.4
0の軸線間の位置ずれとなるのである。
そして、これらシールド機10.40の両軸線が一致す
るように、第1のシールド機10の掘進方向を修正しつ
つ、さらにトンネル掘削を継続する。
そして、トンネルの接合部において、シールド機10.
40間に所定長さの地山Gi(約30cm〜1m程度)
を残した状態で第1のシールド機lOを停止させること
で、シールド110.40をトンネル接合部において相
対向させる(第7図参照)。
次に、第1のシールド機10のカッタ装置11収納工程
を行う。すなわち、伸長させておいた先端刃29を元の
長さにまで短縮させた後に、カッタスライドジヤツキ3
4とシールドジヤツキ35とを駆動させることで、カッ
タ装置11を内筒15内に収納しながら、このカッタ装
置11収納に伴いシールド機10前面と地山との間に生
じる空隙の分だけシールド機10を前方に推進させる(
第8図参照)。
これと同時に、前記保護リング52が貫入室46の奥に
ある場合には、引込ジヤツキ50.50、・を駆動する
ことで、保護リング52を貫入室46前部にまで摺動さ
せ、これにより貫入室46内に侵入した土砂や礫を外部
に排出しておく。この状態で、押出ジヤツキ20.20
、・・・を駆動することで、貫入リング16を第1のシ
ールド機10のスキンプレート13の軸線に沿って前方
に摺動させ、その先端を保護リング傾斜面52aに当接
させる。さらに、押出ジヤツキ20.20、・・・によ
る貫入リング16の押し出しを続けつつ、これに連動し
て、引込ジヤツキ50.50、・・・を駆動することで
、その傾斜面52aに貫入リング16の先端を当接させ
たまま、保護リング52を後方に摺動させ、これにより
、貫入リング16を貫入室46奥にまで引き込む。すな
わち、この貫入リング16により、シールド機l014
0の間に残されたトンネル接合部の地山Giを覆うので
ある(第8図参照)。
(iv))ンネル接合部仕上 この後、カッタ装置11.41及び支持部23.53を
解体、撤去すると共に、エレクタ装置33.63等の周
辺機材を撤去し、更に貫入リング16の両端部を内筒1
5.45に溶接して固定する。
そして、シールド機10.40のスキンプレート13.
43内面に、2次覆工分の厚さを含めた場所打ちコンク
リートを打設することで、トンネル接合部の覆工を行う
。ここで、前記トンネル接合部を補強する目的で、内筒
15.45の内面に、例えばH形鋼からなる支保工を設
けても良い。
以上説明した方法により、シールド機10.40間の軸
線のずれを検出し、両軸線が一致するように掘進方向を
修正することで、トンネル接合部において精確なトンネ
ル接合作業を行うことができる。ここで、この実施例で
は、シールド機10.40の回転方向及び径方向に沿っ
て受信器71を移動させることで送信器72の位置を受
信器71で検出し、これら両方向の位置ずれからシール
ド機10,40間の軸線のずれを検出しているので、従
来の3点法による位置検出方法と比較して、土壌の性状
等によりその測定精度が左右される距離測定の工程を介
さずにシールド機の相互位置を検出でき、従って、土壌
の性状等によらず確実かつ正確な位置検出を行うことが
できる。また、送信器72をγ線#(放射線源)を備え
たものとし、このγ線によって位置検出を行っているの
で、磁気や音波を用いた場合に比較してγ線は土壌透過
能力が太き(、従って、シールド機10.40間の距離
が比較的大きくても測定が可能で、かつ、その精度も良
好である。さらに言えば、従来の如くポーリング孔を穿
設する手間もいらず、非接触、非破壊状態で位置検出が
可能であり、大変簡便に位置検出を行うことができる。
特に、位置検出のために行う測定も、放射線量の積分量
の最大値を求める測定のみで十分であり、同等特殊かつ
複雑な計算等を必要とせずにシールド機10.40間の
位置検出を行うことができるので、工事現場において行
う測定として大変好適である。
次に、本発明者が行った、本発明による相互位置検出方
法の検出精度を検討した実験の結果について説明する。
送信器にはγ線源(80CO)を用いた。また、受信器
には0Mサーベイメーター及びNa1(TI)シンチレ
ーションカウンタ(f[2”×2”)を用いた。実験系
には、第15図に示すような形状、寸法の土及び砂を用
いた。
実験方法は、まず前記実験系中にγ線源を埋設した後、
実験系外の一定平面上に第15図に示すような原点(θ
、θ)を設定して、この原点から水平方向及び垂直方向
に引いたX軸、Y軸に沿って受信器を移動させることで
、この受信器により放射線量の最大値が得られる座標値
を求めた。放射線量の測定は、先ずはじめに0Mサーベ
イメーターで強度の強い部分を検出し、次にNaT(T
I)シンチレーションカウンタを用いて放射線量を詳細
に調べた。測定時間は、各点ども10秒間とした。測定
時に得られたγ線スペクトルの一例を第16図に示す。
第17図ないし第18図は、測定平面から12Em離れ
た土中にγ線源を埋設した場合の水平方向及び垂直方向
の放射線量の分布を示す図である。なお、この実験例で
はγ線源にコリメータが付設されていたため、水平方向
の放射線量の分布が正規分布から離れている。これら分
布のピーク値から、γ線源は測定平面上の原点からの座
標値として(−20CI、  θcm)の位置にあると
推定できる。また、分解能をピーク値におけるカウント
とピークから±20c1離れた位置でのカウントとの比 P/C(±20)−(X−Δx、 x+Δx)、 (y
−4y、 y+Δy)で定義すれば、P/C(±2θ)
−1,029,1,205であった。
次に、第19図は、測定平面から3.Om離れた砂中に
γ線源を埋設した場合の水平方向の放射線量の分布を示
す図である。分解能は低下しているものの、−24cm
付近にピーク値を認めることができ、従ってこの位置に
γ線源があることが推定できる。また、分解能P/C(
±20 )−1,028であった。
以上のことから、γ線源と受信器との間の距離が1.2
Emの時、±2cmの分解能でγ線源の位置を推定する
ことができることが理解できる。また、放射線量の分布
はほぼ正規分布に近い分布を示すため、最小二乗法等の
統計処理を行えば、ピーク値を自動的かつ正確に求める
ことが可能となる。
一方、従来検討されている3点法を用いたシールド機の
相互位置検出方法について、距離測定の誤差が相互位置
検出に与える影響について検討した。
まず、3点法の原理について説明すれば、第20図に示
すように、点P。に位置する線源T1と正三角形P 、
P 、P 3の頂点に位置する受信手段Rとの間の距離
が、それぞれP。P 、= a 、 P oP を−b
SPoP3=cであったと仮定する。すると、土中にお
いてQ[Ci]なる線量の@0CO線源からa[rn]
離れた位置の照射線量率1a[R/hr]は次式で与え
られる。
ただし、 ■60COの照射線量率定数は!、3E [R/hr・
Ci] ■60COのγ線に対する土砂の1710価層はθ、3
 [m] ■散乱線を考慮した80COのγ線の再生係数BはB#
l+μa(μは透過率) とI、ている。従って、受信手段Rにより照射線量率1
aが測定されれば、P、P、間の距離aを求めることが
できる。同様にして、P、P、間の距離b、P、P3間
の距離Cも求めることができる。
次に、第21図に示すように、線源T1の位置P、を正
三角形上に垂直に投影させた点をP′とし、P、P’=
S、P、P’=a’  P、P’=b’P、P’=c’
  とすると、これらは次式で与えられる値となる。
a ’ =n b′=f「:F C’=Jさ:F 従って、第22図に示すように、点P1を原点として点
P、がX軸上に位置する座標平面を考え、前記点P′の
座標を(x、y)とすれば、x”+y”   =a〆■ 上式をX、、yについて解けば、 ””  2.RiL よって、正三角形P 、P 、P 、の重心点Oと点P
との間の距離OP’及びP。P′間の距離Sは、S−6
〒1耳−57可芹=5■;芹 これにより、線源T1の位置P。を正三角形に投影した
点P′ と重心0との間の位置関係が求められる。
第23図は、点P′を重心Oに一致させ、さらに理論上
aJ−bL、、 c −3θcmXs=1.25mとし
た時の、各距離a、 、、、 b、、Cの測定誤差に対
する点1)′ の位置αI定g% 2−の関係を示した
図である。
図に見るように、たとえ各距離の測定誤差が1%であっ
ても、点[)′ の位置測定誤差はX座標で±6;、E
cm、Y座標で±l0cmの誤差を生じ、また、距離の
測定誤差か15″%であると、X座標、Y座標それぞれ
±31.5cm、±36.5cm1の誤差を生じる7′
:、とが理解できる。従って、3点法においては、距離
の決定精度が最も重要なポイントとなるが、この距離決
定精度は土壌の性状等により太き(左右され、実際の場
での適用は困難である。
なお、この発明のシールド機の相互位置検出方法は、そ
の適用が地中接合工法に限定されず、種々の適用が可能
であることはいうまでもない。また、前記実施例では、
送信器及び受信器を共にカッタ装置内に備えた構成とし
たが、これに限らずシールド機内の任意の位置に配置可
能であることはいうまでもない。
「発明の効果」 以上詳細に説明したように、この発明によれば、シー・
ルド機の回転方向及び径方向に沿って受信器を移動させ
ることで送信器の位置を受信器で検出し、これら両方向
の位置ずれからシールド機間の相互位置を検出している
ので、従来の3点法による位置検出方法と比較して、土
壌の性状等によりその測定精度が左右される距離測定の
工程を介さずにシールド機の相互位置を検出でき、従っ
て、土壌の性状等によらず確実かつ正確な位置検出を行
うことができる。また、送信器を放射線源を備えたもの
とし、この放射線によって位・置検出を行っているので
、磁気や音波を用いた場合に比較して放射線は土壌透過
能力が大きく、従って、シールド機間の距離が比較的大
きくても測定が可能で、かつ、その精度も良好である。
さらに言えば、従来の如(ポーリング孔を穿設する手間
もいらず、非接触、非破壊状態で位置検出が可能であり
、大変簡便に位置検出を行うことができる。
よって、この発明によれば、土壌の性状等によらず、シ
ールド機の地中における位置を非接触状態で高精度にか
つ確実に測定できるシールド機の相互位置検出方法を実
現することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第2図は、この発明の一実施例であるシー
ルド機の相互位置検出方法が適用されるシールド機の例
を示す図であって、第1図は断面図、第2図は左側面図
、第3図ないし第4図は同地の例であるシールド機を示
す図であって、第3図は断面図、第4図は右側面図、第
5図ないし第8図は同シールド機を用いた地中接合工法
を説明するための工程図、第9図ないし第14図は、こ
の発明の一実施例であるシールド機の相互位置検出方法
を説明するための工程図、第15図は実験系の概略を示
す図、第16図は実験に用いたγ線源のγ線スペクトル
の一例を示す図、第17図は実験系内の土中における放
射線量の水平方向の分布を示す図、第18図は同垂直方
向の分布を示す図、第19図は実験系内の砂中における
放射線量の水平方向の分布を示す図、第20図は3点法
における受信手段の位置を示す概略正面図、第21図は
送信手段及び受信手段の位置関係を示す概略図、第22
図は同シールド機前面への投影図、第23図は3点法に
おける距離測定誤差と位置測定誤差との関係を示す図で
ある。 10.40・・・・・・シールド機、11.41・・・
・・・カッタ装置、71・・・・・・受信部、72・・
・・・・送信部。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 地中を掘進するシールド機を1対用いてトンネルを掘削
    する場合に相互のシールド機の位置を検出する方法であ
    って、一方のシールド機の軸線上に放射線源を備えた送
    信部を設置すると共に、他方のシールド機の軸線から径
    方向に所定距離離間した位置に、放射線検出器を備えた
    受信部をこのシールド機の軸線回りに回動自在に設置し
    ておき、この受信部を前記他方のシールド機の軸線回り
    に回転させ、受信部で検出された放射線量が最大となる
    時の回転角を測定してから、前記送信部を受信部の径方
    向の離間距離及び回転角だけ移動させた位置に配置し、
    さらに、受信部をシールド機の径方向に沿って移動させ
    、受信部で検出された放射線量が最大となる時のシール
    ド機の軸線からの距離を測定することで、シールド機相
    互の位置を検出することを特徴とするシールド機の相互
    位置検出方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5090156A (en) * 1988-02-03 1992-02-25 Mitsui Petrochemical Industries Ltd. Method for storing bulbs

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