JPH02258776A - テトラチアフルバレン誘導体及びこれを用いた導電性錯体 - Google Patents

テトラチアフルバレン誘導体及びこれを用いた導電性錯体

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JPH02258776A
JPH02258776A JP7679089A JP7679089A JPH02258776A JP H02258776 A JPH02258776 A JP H02258776A JP 7679089 A JP7679089 A JP 7679089A JP 7679089 A JP7679089 A JP 7679089A JP H02258776 A JPH02258776 A JP H02258776A
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salt
tetrathiafulvalene
chloride
electron donor
formula
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JP7679089A
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Makoto Mizutani
眞 水谷
Keiji Tanaka
田中 啓治
Kazue Kawabata
和重 川端
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Idemitsu Kosan Co Ltd
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Idemitsu Kosan Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は新規なテトラチアフルバレン誘導体、及びこれ
を用いた導電性錯体に関するものである。
さらに詳しくいえば、本発明は、粉末状態でも高い導電
性をもつ電荷移動錯体を与えるなど、電子供与体として
極めて有用な新規なテトラチアフルバレン誘導体、及び
これを用いた導電性の良好な電荷移動錯体に関するもの
である。
[従来の技術] 近年、電子供与体と電子受容体間の電画移動力によって
2種の分子が結合しt:電荷移動錯体は、導電性や常磁
性、電子ビームに対する感応性、湿度に対する電気的感
応性などの特性を有し、例えば電子材料やレジスト材料
、あるいは電極活性物質、感湿素子、エレクトロミック
表示素子などとしての応用が可能であることから注目さ
れ、積極的な研究がなされている。
このような電荷移動錯体の中で、特に電子供与体として
、テトラチアフルバレン、テトラメチルテトラチアフル
バレン、ビスエチレンジチオテトラチアフルバレンなど
のフルバレン骨格を有する化合物を用い、これと種々の
電子受容体とから成る錯体は、良好な導電性を示すこと
が知られている〔「化学総説」第42巻、第59ページ
(1983年)]、シかしながら、該電荷移動錯体は、
例えば(1)クロロベンゼンなどの溶媒中に、電子供与
体と電子受容体上を溶解し、その中に白金電極を入れて
1μ八へ度の電流を流して結晶を成長させる電解結晶成
長法、(2)容器内に仕切り板を設け、溶媒に電子供与
体を溶解させた溶液を一方の室に、溶媒に電子受容体を
溶解した溶液を他方の室に入れたのち、該仕切り板を取
り除いて、両者の拡散により結晶を得る拡散法、(3)
溶媒に電子供与体と電子受容体を少量溶かし、該溶媒を
除々に蒸発させて結晶を生成させる徐冷法などの結晶成
長法により作製された単結晶体であり、良好な導電性を
有するものの、作製するのに操作が煩雑で、かつ長時間
を要するのを免れないという欠点を有している。
一方、前記電子供与体に、気相又は液相でハロゲン元素
を反応させる直接法によると、容易に短時間で電荷移動
錯体を得ることができるが、この錯体は粉末状であって
、電気伝導度が、例えば10″sシ一メンス7m以下と
極めて小さいという欠点を有している。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明は、このような事情のもとで、操作が簡単で、か
つ所要時間の短い直接法によっても良好な導電性を有す
る電荷移動錯体を与えるなど、電子供与体として極めて
有用な新規なテトラチアフルバレン誘導体、及びこれを
用いた導電性の良好な電荷移動錯体を提供することを目
的としてなされたものである。
[課題を解決するための手段] 本発明者らは、前記目的を達成するために鋭意研究を重
ねj;結果、テトラチアフルバレンカルボン酸のP−炭
化水素基置換ホスホニウム塩が、電子供与体として、直
接法によっても導電性の良好な電荷移動錯体を与えるこ
とを見出し、この知見に基づいて本発明を完成するに至
った。
すなわち、本発明は、 一般式 本発明のテトラチアフルバレン誘導体は、前記−綴代(
1)で表されるテトラチアフルバレンカルボン酸の少な
くとも1つのカルボキシル基が、P−炭化水素基置換ホ
スホニウム塩を形成して成る構造を有している。
このテトラチアフルバレン誘導体は、前記−綴代(I)
で表されるテトラチアカルボン酸のアルカリ金属塩と、
−綴代 %式%() (式中のR1,R2、R3及びR4は、その中の少なく
とも1つがカルボキシル基で、残りが水素原子又はカル
ボキシル基である) で表されるテトラチアフルバレンカルボン酸の少なくと
も1つのカルボキシル基が、P−炭化水素基置換ホスホ
ニウム塩を形成して成るテトラチアフルバレン誘導体、
及び該テトラチアフルバレン誘導体を電子供与体とし、
これに電子受容体を反応させて成る導電性錯体を提供す
るものである。
以下、本発明の詳細な説明する。
(式中のR5、R′、R7及びR1は、その中の少なく
とも1つが炭化水素基で、残りが水素原子又は炭化水素
基であり、Xはハロゲン原子である)で表されるP−炭
化水素基置換ハロゲン化ホスホニウム塩とを反応させる
ことにより、製造することができる。
前記−綴代CI)で表されるテトラチアフルバレンカル
ポン酸のアルカリ金属塩は、公知の方法、例えば対応す
るテトラチアフルバレンカルボン酸の低級アルキルエス
テルをアルカリ金属の水酸化物で加水分解することによ
り、あるいはテトラチアフルバレンカルボン酸を酸で加
水分解や一部脱炭酸したのち、アルカリ金属化合物を添
加することにより製造することができる。
前記−綴代(I)で表されるテトラチアフルバレンカル
ボン酸としては、例えばテトラチアフルバレン−2,3
,6,7−テトラカルボン酸、テトラチアフルバレン−
2,3,6−1−ジカルボン酸、テトラチアフルバレン
−2,6又は3.6−ジカルボンは、テトラチアフルバ
レン−2,3−ジカルボン酸、テトラチアフルバレン−
2−カルボン酸などが挙げられる。
これらのテトラチアフルバレンカルボン酸のアルカリ金
属塩としては、ナトリウム塩、カリウム塩、リチウム塩
、ルビジウム塩、セシウム塩などが挙げられるが、これ
らの中で特にナトリウム塩及びカリウム塩が好適である
一方、前記−綴代(Iりで表されるP−炭化水素xm換
ハロゲン化ホスホニウム塩における炭化水素基としては
、例えば炭素数1〜20のアルキル基、アルケニル基若
しくはアルキニル基又はアリール基、アラルキル基など
が挙げられ、またハロゲン原子としては、例えば機素原
子、臭素原子及びヨウ素原子を好ましく挙げることがで
きる。
このようなP−炭化水素基置換ハロゲン化ホスホニウム
塩の具体例としては、テトラメチルホスホニウムクロリ
ド、テトラエチルホスホニウムクロリド、テトラプロピ
ルホスホニウムクロリド、テトラブチルホスホニウムク
ロリド、テトラペンチルホスホニウムクロリド、テトラ
ヘキシルホスホニウムクロリド、テトラヘプチルホスホ
ニウムクロリド、テトラオクチルホスホニウムクロリド
、テトラノニルホスホニウムクロリド、テトラデシルホ
スホニウムクロリド、テトラウンデシルホスホニウムク
ロリド、テトララウリルホスホニウムクロリド、テトラ
トリデシルホスホニウムクロリド、テトラミリスチルホ
スホニウムクロリド、テトラステアリルホスホニウムク
ロリド、テトラエイコシルホスホニウムクロリド、ステ
アリルトリメチルホスホニウムクロリド、ブチルトリメ
チルホスホニウムクロリド、テトラベンジルホスホニウ
ムクロリド、メチルトリベンジルホスホニウムクロリド
、メチルトリスチリルホスホニウムクロリド、テトラ7
ヱニルホスホニウムクロリド、テトラトリルホスホニウ
ムクロリド、メチルトリフェニルホスホニウムクロリド
、アリルトリメチルホスホニウムクロリド、テトラプロ
パルギルホスホニウムクロリド、テトラ(ヒドロキシメ
チル)ホスホニウムクロリドなど、及びこれらに対応す
るプロミドやヨーシトなどを挙げることができる。
本発明のテトラチアフルバレン誘導体は水性媒体中にお
いて、前記−綴代CI)で表されるテトラチアフルバレ
ンカルボン酸のアルカリ金属塩に、それに対して実質上
当量の前記−綴代(II)で表されるP−炭化水素基置
換ハロゲン化ホスホニウム塩とを、通常常圧下に0〜1
00℃の範囲の温度において、数分ないし10時間程度
撹拌し、必要ならば酸性になるまで酸を加え、反応させ
たのち、析出しt;沈殿をろ過などの手段により、取り
出し、乾燥することによって製造することができる。こ
の際原料の濃度は0 、01 tmmol/ 1ないし
1moffi/1の範囲が好ましく、また、得られた該
テトラチアフルバレン誘導体は、通常精製しなくてもよ
いが、必要ならば精製してもよい。
このようにして得られた本発明のテトラチアフルバレン
誘導体の代表例としては、テトラチア7ルバレンー2.
3.8.7−テトラカルボン酸のテトラ、トリ、ジ又は
モノ〔テトラメチルホスホニウム塩、テトラエチルホス
ホニウム塩、テトラプロピルホスホニウム塩、テトラブ
チルホスホニウム塩、テトラフェニルホスホニウム塩、
テトラベンジルホスホニウム塩、テトラ(ヒドロキシメ
チル)ホスホニウム塩〕、テトラチアフルバレン−2,
3,6−トリカルボン酸のトリ、ジ又はモノ[テトラメ
チルホスホニウム塩、テトラエチルホスホニウム塩、テ
トラプロピルホスホニウム塩、テトラブチルホスホニウ
ム塩、テトラフエニルホスホニウム塩、テトラベンジル
ホスホニウム塩、テトラ(ヒドロキシメチル)ホスホニ
ウム塩1、テトラチアフルバレン−2,6,3,6又は
2.3−ジカルボン酸のジ又はモノ〔テトラメチルホス
ホニウム塩、テトラエチルホスホニウム塩、テトラプロ
ピルホスホニウム塩、テトラブチルホスホニウム塩、テ
トラフェニルホスホニウム塩、テトラベンジルホスホニ
ウム塩、テトラ(ヒドロキシメチル)ホスホニウム塩]
−、テトラチアフルバレン−2−カルボン酸のモノ [
テトラメチルホスホニウム塩、テトラエチルホスホニウ
ム塩、テトラプロピルホスホニウム塩、テトラブチルホ
スホニウム塩、テトラフェニルホスホニウム塩、テトラ
ベンジルホスホニウム塩、テトラ(ヒドロキシメチル)
ホスホニウム塩】などが挙げられる。
このような本発明のテトラチアフルバレン誘導体は新規
な化合物であり、電子供与体としての特性を有している
ので、これに電子受容体を反応させることにより、本発
明の電荷移動錯体を得ることができる。
該電子受容体は有機系及び無機系のいずれであってもよ
く、有機系電子受容体としては、例えば7,7,8.8
−テトラシアノキノジメタン、2−メチル−7,7,8
,8−テトラシアノキノジメタン、2.5−ジメチル−
7,7,8,8−テトラシアノキノジメタン、2.5−
ジエチル−7,7,8,8−テトラシアノキノジメタン
、2−メトキシ−7,7,8,8−テトラシアノキノジ
メタン、2.5−ジメトキシ−7,7,8,8−テトラ
シアノキノジメタン、2−メトキシ−5−エトキシ−7
,7,8,8−テトランアノキノジメタン、2−メトキ
シジヒドロジオキサベンゾ−7,7,8,8−テトラシ
ア、ノキノジメタン、2−クロロ−7,7,8,8−テ
トラシアノキノジメタン、2−プロモーフ 、7.8.
8−テトラシアノキノジメタン、2.5−ジブロモ−7
,7,8,8−テトラシアノキノジメタン、2.5−シ
ョート−7,7,8,8−テトラシアノキノジメタン、
2−りσロー5−メチル−7、7、8、8−テトラシア
ノキノジメタン、2−ブロモ−5−メチル−7,7,8
,8−テトラシアノキノジメタン、2−ヨード−5−メ
チル−7,7,8,8−+トラシアノキノジメタン、1
1.11,12.12−テトラシアノ−2,6−ナフド
キノジメタン、1.1,2,3,4.4−へキサシアノ
ブタジェン、ナトリウム13,13,14.14−テト
ラシアノジフェノキノジメタン、テトラシアノエチレン
、0−ベンゾキノン、p−ベンゾキノン、2,6−ナフ
ドキノン、ジフェノキノン、テトラシアノエチレン、p
−フルオラニル、テトラクロロジフェノキノンなどが挙
げられる。また、無機系電子受容体としてはヨウ素、臭
素、塩素などのハロゲン元素が挙げられる。
本発明のテトラチアフルバレン誘導体から成る電子供与
体と前記電子受容体との反応は直接法で行うのが望まし
く、この直接法としては気相法及び液相法のいずれの方
法も用いることができる。
気相法に8いては、電子受容体として臭素、塩素及びヨ
ウ素を用いることができる。a−+受容体としてヨウ素
を用い、気相法によってヨウ素と該電子供与体とを反応
させる好適な方法の1例について説明すると、まず該電
子供与体に対して通常lへ・100当量倍、好ましくは
1,5〜4当量倍のヨウ素粉末を該電子供与体と共に密
閉容器中に入れ、通常室温ないし50℃の範囲の温度に
おいて、1〜24時間程時間化させたのち、過剰のヨウ
素をメチレンクロリドなどの溶剤を用いて洗い落とし、
反応生成物を乾燥することにより、所望の粉末状電荷移
動錯体が得られる。
一方、液相法においては、電子受容体として、前記の有
機系電子受容体及びヨウ素を用いることができる。電子
受容体としてヨウ素を用い、液相法によってヨウ素と該
電子供与体とを反応させる好適な方法の1例について説
明すると、まず、メチレンクロリドなどの溶媒中に該電
子供与体を溶解し、この溶液を、該電子供与体Iこ対し
、通常1〜100当量倍、好ましくは1.5〜4当量倍
のヨウ素粉末をメチレンクロリドなどの溶媒に溶解した
溶液とを混合し、通常常圧下、室温にて0.1〜lO時
間程度反応させたのち、析出物をろ過し、メチレンクロ
リドなどで洗浄後、乾燥することにより、所望の粉末状
電荷移動錯体が得られる。
このようにして得られた本発明の電荷移動錯体は、直接
法により作製したにもかかわらず、通常101シーメン
ス/m以上の良好な電気伝導度を有している。なお、直
接法により得られた従来の電荷移動錯体の電気伝導度は
、通常10−’シーメンス/m以下で、極めて小さい。
[!l!施例] 次に、実施例により本発明をさらに詳細に説明するが、
本発明はこれらの例によってなんら限定されるものでは
ない。
実施例1 テトラチアフルバレン−2,3,6,7−テトラカルボ
ン酸ジ(テトラ−n−ブチルホスホニウム)塩(以下、
TDBuP−TTFと略す)の製造。
テトラチアフルバレン−2,3,6,7−テトラカルボ
ン酸テトラメチルエステル9.0gをN a OH/ 
s−タノール(109/ 150w1)溶液に懸濁し、
1時間還流したのち、ろ過して乾燥し、テトラチアフル
バレン−2,3,6,7−テトラカルボン酸ナトリウム
塩を得た。
次に、該ナトリウム塩11Fを純水100mff1に溶
解したのち、撹拌しながらテトラ−n−ブチルホスホニ
ウムプロミド4.8gを加え、塩酸酸性にしたところ、
沈澱物が析出した。この沈澱物をろ別し、乾燥した。
このものについて、融点測定、元素分析及び目C−NM
R(DMSO167MH,)分析を行った。元素分析結
果を第1表に、■C−NMRチャートをWc1図に示す
。またこのものの融点は129℃であった。
以上の結果から、このものは次に示す構造のTDBuP
−TTFであることが確認された。
表に示す。また、このものの融点は214℃であっt;
以上の結果から、このものは次に示す構造のTDPhP
−TTFであることが確認された。
実施例2 テトラチアフルバレン−2,3,6,7−yトラカルボ
ン酸ジ(テトラフェニルホスホニウム)塩(以下、TD
PhP−TTPと略す)の製造。
テトラチアフルバレン−2,3,6,7−テトラカルボ
ン酸のナトリウム塩1gを純水100m1に溶解したの
ち、これに撹拌しながらテトラ7二二ルホスホニウムブ
ロミド3.619を加え、次いで塩#酸性Iこしたとこ
ろ赤紫色の沈澱物が生成した。
この沈澱物をろ別し、乾燥した。
このものについて、融点測定、元素分析及び”C−NM
R分析を行った。元素分析結果を第1(以下余白) 第 表 / 溶性になったこと及びX線マイクロアナライザーにより
、ヨウ素の存在が認められたことにより、錯体の生成を
確認した。
X線マイクロアナライザー(XMA)の測定結果を第3
表に示す。
実施例4 実施例2で得られたTDPhP−TTFo、2gをメチ
レンクロリド10m1に溶かし、これにヨウ素0.19
をメチレンクロリドlotmlに溶解した溶液を添加し
て、2時間撹拌したのち、−昼夜静置後、析出物をろ別
し、メチレンクロリド洗浄後、乾燥し、粉末状の電荷移
動錯体を得た。
このものI;ついて、実施例3七同様にして電気抵抗を
測定した。この結果を第2表に示す。またX線マイクロ
アナライザー(XMA)の測定結果を第3表に示す。
(以下余白) 実施例3 実施例1で得られたTDBuP−TTFo、tsgをメ
チレンクロリド20rlに溶かし、これにヨウ素0.0
39をメチレンクロリド30ralに溶解した溶液を添
加して、2時間撹拌したのち、さらに2時間静後、析出
物をろ別し、メチレンクロリド洗浄後、乾燥し、粉末状
の電荷移動錯体を得た。
このものIこついて、次に示す方法により電気抵抗を測
定した。この結果を第2表に示す。
電気抵抗の測定法 粉末状錯体を径ll1111のガラスセルに入れ、シリ
ンダーで圧力約130 kg/ cyr”で加圧成形し
、径11、長さ5tataの電気抵抗測定用の試料とし
た。
この試料に銀ペーストで金電極をつけ、4端子法により
電気抵抗を測定した。なお、定電流源及び電圧測定器は
、それぞれKE I THLEY220.181型を用
いた。
また、生成錯体の同定については、電気伝導度が高くな
ったこと、メチレンクロリドζ二対して不第  2  
表 第 表 E発明の効果】 本発明の新規なテトラチアフルバレン誘導体は、操作が
簡単で、かつ所要時間の短い直接法によっても、良好な
導電性を有する電荷移動錯体を与えるなど、電子供与体
として極めて有用である。
また、該テトラチアフルバレン誘導体から成る電子供与
体に、電子受容体を反応させて得られたi荷移動錯体は
、電気伝導度が10=鴫シ一メンス/m以上の良好な導
電性を有し、例えば電子部品の導を性材料などとして好
適に用いられる。
【図面の簡単な説明】
lt図は、本発明のテトラチアフルバレン誘導体の1例
の”C−NMRチャートである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼ (式中のR^1、R^2、R^3及びR^4は、その中
    の少なくとも1つがカルボキシル基で、残りが水素原子
    又はカルボキシル基である) で表されるテトラチアフルバレンカルボン酸の少なくと
    も1つのカルボキシル基が、P−炭化水素基置換ホスホ
    ニウム塩を形成して成るテトラチアフルバレン誘導体。 2 請求項1記載のテトラチアフルバレン誘導体を電子
    供与体とし、これに電子受容体を反応させて成る導電性
    錯体。
JP7679089A 1989-03-30 1989-03-30 テトラチアフルバレン誘導体及びこれを用いた導電性錯体 Pending JPH02258776A (ja)

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WO2009102039A1 (ja) * 2008-02-15 2009-08-20 The University Of Tokyo 有機半導体化合物、半導体素子、太陽電池及び有機半導体化合物の製造方法

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