JPH02258137A

JPH02258137A - ろう型法

Info

Publication number: JPH02258137A
Application number: JP7896689A
Authority: JP
Inventors: Toshiyuki Shimamura; 島村　敏行
Original assignee: Mitsubishi Metal Corp
Current assignee: Mitsubishi Metal Corp
Priority date: 1989-03-30
Filing date: 1989-03-30
Publication date: 1990-10-18

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】「産業上の利用分野」本発明はロストワックス法等のろう型法に係わり、特に
中空部を有する成形品を得る場合において、中子の破損
を防ぐための改良に関する。

「従来の技術」この種のろう型法によって中空部を有する成形品を得る
場合には、従来、一般に次のような方法が採られている
。

まず、ろう模型成形用金型の製品形状をなすキャビティ
内に、製品の中空部の形状に対応した可溶性セラミック
ス中子を配置ケる。この可溶性セラミックス中子は、苛
性ソーダ等の溶剤で溶かすことができるものである。そ
して、前記キャビティに加熱溶融したろうを注入し、製
品形状をなす複数のろう模型を成形する。

次に、これらろう模型をろう製スプルーの周囲に複数個
固定してツリーを作成する。そしてこのツリーを結合剤
スラリーに浸し、さらに耐火物をまぶす操作を繰り返し
て、ツリーを包み込む鋳型を作製したうえ、全体を加熱
してろうを溶出させ、鋳型を得る。

そして最終的に、この鋳型の空隙に金属融液を注いで脱
気し、固化させて鋳型を割り、成形品を取り出した後、
その内部のセラミックス中子を前記溶剤で溶かして除去
する。

「発明が解決しようとする課題」しかし上記の従来法では、セラミックス中子が脆く強度
が低いため、ろう注入時にその流入圧力に負けてセラミ
ックス中子が破損したり、取り扱い時に不注意な衝撃を
与えると簡単に割れてしまう等のおそれがあり、操作性
および歩留まり向上の点から改善が求められていた。

また、セラミックス中子の破損を防ぐには、ろう注入圧
力を低く抑えなければならないため、その分収形サイク
ルが遅く、生産性が悪い欠点も有していた。

１課題を解決するための手段」本発明は上記課題を解決するためになされたもので、ま
ず、本発明の第１項に係わるろう型法は、次のような工
程からなる。

■　ろう模型成形用金型の複数のキャビティ内に、成形
すべき製品の中空部の形状に対応した金属製中子をそれ
ぞれ配置する。

■　金型の注入口から各キャビティに加熱溶融したろう
を注入し、製品形状をなす複数のろう模型を成形する。

■　十分に固化した後、ろう模型成形用金型を型開きし
、取り出したろう模型から金属製中子を抜き、その跡に
金属製中子と全く同形状の可溶性セラミックス中子を挿
入する。この可溶性セラミックス中子は、従来から使用
されているものでよく、苛性ソーダ等の溶剤で溶かずこ
とができる。

■　これらろう模型をろう製スプルーの周囲に固定して
ツリーを作成する。

■　このツリーを結合剤スラリーに浸し、砂などの耐火
物をまぶす操作を交互に繰り返し、ツリーを包み込む鋳
型を作製する（セラミックシェルモールド法）。あるい
は、ツリーの外周に鋳枠を配置し、この鋳枠内にスラリ
ーを流し込んで固化させ、鋳型を作製してもよい（ソリ
ッドモールド法）。

■　耐火物で被覆したツリー全体を加熱・焼成し、ろう
を溶出させて鋳型を得る。

■　この鋳型の空隙に溶融金属を注いだうえ脱気し、固
化させて鋳型を割り、成形品を得た後、セラミックス中
子を前記溶剤で溶かして除去する。

■　さらに、成形品のスプル一部分と製品部分とを切り
離し、整形して製品を得る。

このような第１項に係わるろう型法によれば、ろう模型
成形用金型にろうを注入する時に、従来のセラミックス
中子の代わりに遥かに強度が高い金属製中子を使用する
ため、注入圧力による中子の変形や破損のおそれがなく
、中子破損によって生じる歩留まりの悪化が防げる。

また、中子の破損のおそれがない分、ろうの注入速度を
向上できるうえ、金属製中子によりキャビティ内に注入
されたろうの冷却効率が高められるため、セラミックス
製中子を使用する従来法に比して注入時間および固化時
間か短縮でき、生産ザイクルを迅速化して生産性向上が
図れる利点も有する。

一方、本発明の第２項に係わるろう型法は、以下のよう
な工程からなる。

■　鋳造すべき製品の外周面形状をなし、中空部は有し
ないろう模型を、ろう模型成形用金型により作製し、こ
れらろう模型の上端部をろう製スプルーで連結してツリ
ーを作製する。

■　第１図に示すように、各ろう模型ｌの下端部が露出
するようにツリー２を前記第１項の方法と同様に耐火物
で被覆し、ろうを加熱除去して下端が開口する空洞４を
有する鋳型３を形成する。

■　この鋳型３の下端面を、第２図に示すように、各空
洞４のそれぞれに挿入しうる可溶性セラミツクス中子５
が固定された底板６によって液密に塞いで固定する。

なお、この底板６として銅製等の冷却体を使用した場合
には、空洞４内に注がれた金属融液が底板６の側から徐
々に固化し、成形品の金属結晶方向が一方向に揃うので
、成形品の強度を向上できる。

■　鋳型内に溶融金属を注入して成形品を鋳造し、底板
６を鋳型３から外して鋳型３を割り、さらに各成形品の
内部から溶剤を用いてセラミックス中子５を溶解除去す
る。後処理は萌記第１項の方法と同様である。

この第２項に係わるろう型法によれば、ろう模型の内部
に中空部を形成しなくて済むため、ろう注入時に中子を
使用する必要がない。したがって、中子破損による歩留
まり低下等の問題がない。

また、ろう模型成形時に金属製中子が不要であるから、
その分のコストが削減できるうえ、前述のように一方向
凝固成形品が容易に得られるという利点も有する。

「発明の効果」本発明の第１項に係わるろう型法では、ろう模型成形用
金型にろうを注入する時に、従来のセラミックス中子の
代わりに遥かに強度が高い金属製中子を使用するため、
中子の変形や破損のおそれがなく、中子破損による歩留
まりの悪化が防げる。

また、中子の破損のおそれがない分、ろうの注入速度を
向上できるうえ、金属製中子によりキャビティ内に注入
されたろうの冷却効率が高められるため、セラミックス
製中子を使用する梯来法に比して注入時間および固化時
間が短縮でき、生産サイクルを迅速化して生産性向上が
図れる利点も有する。

一方、本発明の第２項に係わるろう型法では、ろう模型
の内部に中空部を形成しないで済むため、ろう注入時に
中子を使用する必要がなく、中子破損による歩留まり低
下等の問題が生じず、生産性が向上できる。

【図面の簡単な説明】

第１図および第２図は、本発明の第２項に係わるろう型
法の一例を示す縦断面図である。１・・ろう模型、　　　２　・ツリー３・・鋳型、　　　　　４・空洞、５・可溶性セラミックス中子、６・・底板。

Claims

【特許請求の範囲】

（１）ろう模型成形用金型のキャビティ内に金属製中子
を配置し、このキャビティにろうを充填してろう模型を
成形した後、このろう模型から前記金属製中子を抜き出
し、その跡に同形状の可溶性セラミックス中子を差し入
れ、このろう模型をスプルーに固定してツリーを組み立
て、このツリーの外周に耐火物を被覆した後にろうを加
熱除去し、さらに鋳型内に溶融金属を注入して成形品を
鋳造し、前記可溶性セラミックス中子を溶解除去するこ
とを特徴とするろう型法。
（２）鋳造すべき製品の外周面形状をなし中空部は有し
ないろう模型を作製し、このろう模型の上端部をろう製
スプルーで連結してツリーを作製したうえ、前記各ろう
模型の下端部が露出するように前記ツリーを耐火物で被
覆し、ろうを加熱除去して下端が開口する空洞を有する
鋳型を形成した後、この鋳型の下端面を、各空洞のそれ
ぞれに挿入しうる可溶性セラミックス中子が固定された
底板によって液密に塞ぎ、さらに鋳型内に金属融液を注
入して成形品を鋳造したうえ、前記底板を鋳型から取り
外し、可溶性セラミックス中子を溶解除去して成形品を
得ることを特徴とするろう型法。