JPH02257914A - 手付きコップの支持部構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は紙や薄いプラスチックによって製造され、コ
ーヒーやスープなど熱い飲み物を販売するのに多く用い
られる手付きコツプに関するもので、特に、飲み物をい
れる本体部分とそれを指で持ち上げるための支持部との
連結構造に関するものである。

〔従来の技術〕

一般に、飲み物を入れる紙やプラスチック製のカップで
は持ちやすいように、本体部分に摘み部材を接着その他
で付設した手付きコツプが知られている。また、この種
の簡易なコツプでは熱い飲み物を入れ販売に供するにも
拘わらず遮熱性が悪いので、コツプの人間が口を付ける
部分にカールを設けて口が熱くないようにすることも行
われている。

〔発明が解決しようとする課題］ しかしながら、上記従来の手付きコツプはＩ旨で支持す
るための支持部が弱い上に、その製造に際して工程が増
し、廉価であるべき製品を高価にしていた。

〔課題を解決するための手段〕

この発明はそのようなコツプの本体と支持部との連結を
強化し、併せて剛性の高い支持構造を得ることを目的と
するもので、紙や合成樹脂の薄板を成形して製造され液
体を入れる本体部と、本体部に結合され指で挟持される
支持部とからなる手付きコツプにおいて、前記本体部の
上部開口縁を下方へ折り返して下向きの断熱部を形成し
、その断熱部の一部を外方へ膨出させて支持部を形成す
ると共に、支持部の縁を外方へ屈曲させてリブを形成し
、そのリブの幅を本体部と支持部との境界付近において
幅広に形成した点に特徴がある。

〔作用〕

支持部は主として本体部に付設された断熱部を外方へ膨
出させて出来ているので、本体部分を外方へ膨出させる
量が最少となり、本体部の剛性が増す上に、支持部も断
熱部から外方へ張り出したリブによって補強され剛性が
高い。また、支持部は本体部から熱的に遮断されて指で
持っても熱くない。

〔実施例〕

以下、図示の実施例によってこの発明を説明すると、図
中、ｌは手付きコツプであり、熱可塑性の合成樹脂の薄
板を成形して作ったものである。

すなわち、手付きコツプｌは飲み物その他の液体を入れ
る本体部２と、それに結合された支持部３とからなり、
支持部３を指で挟んで手付きコツプ１を持ち上げるもの
である。

本体部２は底部２ａと筒部２ｂとからなり、上端が開口
した通常の容器形をなしている０本体部２の上部開口縁
は外側下方へ折り返され下向きの断熱部２ｃをなしてい
る。また、断熱部２ｃはその一部において外方へ膨出し
前述した支持部３をなしている。また、断熱部２ｃの下
端は更に外方へ屈曲されてリブ２ｄをなしている。この
リブ２ｄの形状は本体部２においては若干突出する程度
であるが、支持部３においてはその遊端から支持部３へ
向かって徐々にその幅Ｗが増しており、本体部２と支持
部３との境界付近においてはかなり幅広に形成されてい
る。なお、４は本体部２と支持部３との間に亘って設け
られた補強用凹部であるが、その大きさは非常に小さく
て足りることが理解できる。

かくて、本体部２に飲み物を入れ支持部３を指で摘んで
手付きコツプ１を持ち上げると、本体部２と支持部３と
の境界付近に上下方向の曲げ力が作用し、更に支持部３
を指で押し潰す方向の力や本体を揺すったりすると左右
方向の曲げ力とが作用するが、前者は従来のものと同様
に下向きに折り曲げられた断熱部２ｃによって耐え、後
者の力は前記した小さい補強用凹部４と支持部３をなす
断熱部２ｃの下端部から外方へ向けて突設された幅広の
リブ２ｄによって耐えられる。なお・、リブ２ｄは外面
に設けられるので、第２図で示すようにカップの多数を
積み重ねて包装する場合にも何ら障害になることがない
。よって、手付きカップ１の剛性が著しく向上する。

次に、この手付きカップ１の製造方法を説明する。この
製造方法には素材としてシート状の合成樹脂材料Ｍが雌
型状に作られた金型りの上へ自動的に供給される（第３
図（ａ））。金型りには突部Ｄ１と凹部Ｄ２とが形成さ
れ、その凹部には負圧を作用させるための通気孔５が配
置されており、金型りの上へ供給された樹脂材料Ｍは型
に倣って変形する（第３図（ｂ））。次いで成形された
材料を取り出し、固定型ｆと可動刃Ｃとからなるトリミ
ング型Ｔによって縁取りして手付きカップ１が完成する
。

〔発明の効果〕

この発明は以上のように、手付きコツプ１の本体部２に
下向きの断熱部２ｃを形成し、その断熱部の一部を外方
へ膨出させて支持部３を形成したから、本体部２に大き
な凹部を要せず、その剛性を低下させることがない。ま
た、支持部３の縁を外方へ屈曲させてリブ２ｄを形成し
、そのリブの幅Ｗを本体部２と支持部３との境界付近に
おいて幅広に形成したから境界付近の剛性が増し、本体
部２に入れた飲み物の熱を冷まさんとして揺するような
ことがあっても、支持部３との境界で折れ曲がったりす
ることがなく、本来の形態を維持できるのでコツプ１を
長く持ちやすい状態に維持できる効果がある。

【図面の簡単な説明】

図面はこの発明の一実施例を示すもので、第１図は手付
きコツプを指で持った状態を示す平面図、第２図は手付
きコツプの多数を重ね合わせた状態を示すｎ−ｎ断面相
当の断面図、第３図は製造方法を示す工程図である。 ２−本体部、　　　　　２Ｃ−断熱部、２ｄ−リブ、　
　　　　　３−支持部、４−・補強用凹部、　　　Ｗ−
幅、 特許出願人　東海プラスチック株式会社第１図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 紙や合成樹脂の薄板を成形して製造され液体を入れる本
   体部と、本体部に結合され指で挟持される支持部とから
   なる手付きコップにおいて、前記本体部の上部開口縁を
   下方へ折り返して下向きの断熱部を形成し、その断熱部
   の一部を外方へ膨出させて支持部を形成すると共に、支
   持部の縁を外方へ屈曲させてリブを形成し、そのリブの
   幅を本体部と支持部との境界付近において幅広に形成し
   てなる支持部構造。