JPH0225785Y2 - - Google Patents

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JPH0225785Y2
JPH0225785Y2 JP1692884U JP1692884U JPH0225785Y2 JP H0225785 Y2 JPH0225785 Y2 JP H0225785Y2 JP 1692884 U JP1692884 U JP 1692884U JP 1692884 U JP1692884 U JP 1692884U JP H0225785 Y2 JPH0225785 Y2 JP H0225785Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の技術分野〕 本考案は紙葉類処理機にかゝり、特に紙葉類を
立位姿勢で整列状態に装填し、その背後から押圧
部材により押圧して最前位の紙葉類を繰出し手段
に押しつけてその摩擦力により紙葉類を1枚ずつ
繰出し、繰出された紙葉類の計数、識別等所要の
処理を行なう紙葉類処理機においてその装填され
た紙葉類を押圧する装填紙葉類押圧装置に関す
る。
〔考案の技術的背景とその問題点〕
従来のこの種紙葉類処理機における押圧部材
は、紙葉類繰出し手段側へばねにより付勢された
ものであるため、紙葉類を新たに収納部へ装填す
るときには押圧部材を直接手で押圧開放方向へ移
動させなければならないという欠点があつた。
そこで上記押圧部材をモータにより自動的に移
動させるようにすることが考えられるが、この場
合にはモータの回転速度が問題となる。すなわち
紙葉類の装填時には紙葉類の処理の開始が迅速に
行なわれるようにすることが必要であり、処理が
終了した時点においても次の紙葉類の装填に直ち
に対応できるようにする必要がある。したがつて
これらの点から押圧部材の開放方向への移動およ
び開放位置から紙葉類押圧位置への移動は速いこ
とが望ましい。
ところが押圧部材を速に速度で移動させると、
装填紙葉類押圧後もその速度で移動し、そのため
繰出し手段の繰出しローラによる繰出し速度との
関係で押圧部材の移動量が装填紙葉類の減少量よ
り非常に大きくなり、その結果繰出し手段に対し
強い押圧力が作用して繰出し作用がなされなくな
るという問題が生じる。
このようなことからして押圧部材の移動速度を
開放位置から装填紙葉類押圧位置までの移動速度
と、紙葉類押圧状態下での移動速度とを変えれば
よいが、こうすると紙葉類繰出し時の繰出し条
件、処理紙葉類の紙質等に起因して装填紙葉類の
整列方向長さが一率に減少しないこと、すなわち
紙葉類が紙幣の場合、金種別による紙質の相違や
新旧券による折ぐせ等変形度合いの相違などによ
つて上記整列方向長さは一定とはならないことが
判明し、そのため繰出し手段に加わる押圧部材側
の押圧力は押圧部材が一定速度で移動するがため
に変化することになり、その結果繰出しミスを発
生するという問題が起ることが分つた。
〔考案の目的〕
本考案は上記の点に着目してなされたもので、
紙葉類の背後を押圧する押圧力を紙葉類の整列枚
数にかゝわらず常に一定とし、紙葉類繰出し手段
への圧接力を一定として良好な繰出しがなされる
ようした紙葉類処理機における装填紙葉類押圧装
置を提供することを目とするものである。
〔考案の概要〕
上記目を達成するため、本考案の装填紙葉類押
圧装置は、紙葉類を立位姿勢で整列状態に装填
し、その装填紙葉類の背後から押圧部材により押
圧して最前位の紙葉類を繰出し手段に押しつけ、
その繰出し手段と紙葉類との間に一定の摩擦力を
生じさせて繰出し手段により1枚ずつ繰出し、繰
出された紙葉類の計数、識別等所要の処理を行な
う紙葉類処理機において、前記押圧部材を有する
移動体と、正逆駆動するパルスモータと、このパ
ルスモータにより回転する軸に滑りクラツチを介
して結合される回転体と、この回転体と他の回転
体との間に巻回されその回転を直線運動に変換し
て前記移動体に伝達し、パルスモータの正転時に
移動体を介して押圧部材を紙葉類押圧方向に移動
させ、同逆転時には押圧部材を押圧解放方向に移
動されるベルトと、前記回転体に連動して回転し
所定半径位置の円周上に所定のピツチをもつて被
検出部を形成した被検出円板と、前記被検出部を
検出し回転体の回転変位を検出する検出手段と、
この検出手段の検出状態に基づき押圧部材が開放
位置から移動して紙葉類を押圧する押圧位置に至
つたことを判別しパルスモータを遅回転速度に変
速させるモータ駆動制御部とを具備し、装填紙葉
類を押圧部材が押圧したのちのパルスモータの回
転速度を適正押圧力に対応する速度に変化させる
とともに、滑りクラツチを介して押圧部材を装置
させることにより押圧部材による繰出し手段側へ
の装填紙葉類の押圧力を一定にすることを特徴と
するものである。
〔考案の実施例〕
以下、本考案を図面に示す実施例を参照して説
明する。
紙葉類繰出し手段1は、図示実施例では紙幣等
の紙葉類を立位姿勢で整列状態に装填する紙葉類
装填部2の前端部にあつて左右の側板3,3間に
架設される軸4に支持され、装填紙葉類の最前位
の紙葉類に接触して繰出すよう前板5の内方に周
面の一部が突出されたキツカローラ6,6と、こ
のキツカローラ6,6の下方にあつて側板3,3
間に架設された軸7に支持され、前記の軸4にプ
ーリー8、ベルト9、プーリー10を介して連動
するよう設けられた可動ゲートローラ11,11
と、前記可動ゲートローラ11,11に対設さ
れ、側板3,3間に架設された軸12上に紙葉類
繰出し方向とは反対方向へのみ回転可能とする一
方向クラツチ(図示せず)を介し軸架され、前記
可動ゲートローラ11,11との間に1枚の紙葉
類のみを通すゲート間隙を形成する固定ゲートロ
ーラ13,13と、この固定ゲートローラ13,
13の中間部および両側部に軸12に回転自由に
支持されたローラ14,14,14と、他に側板
3,3間に架設された軸15上に設けられたロー
ラ16,16,16と、これらローラ間に巻回さ
れ一部が前記軸7上の押えローラ17,17,1
7の周面に圧接するベルト18,18,18とか
らなつており、前記軸15にはモータM1からベ
ルト19、プーリー20を介して矢印方向への駆
動力が与えられている。そして前記可動ゲートロ
ーラ11,11と固定ゲートローラ13,13と
の周面間で形成されるゲート間隙Lは、紙葉類装
填部2の底板21の先端が下方に屈曲されて前板
5の下部とで断面略V字状に形成された繰出し口
22の中央部に位置されている。またキツカロー
ラ6,6および可動ゲートローラ11,11の周
面は多数の凹凸等による摩擦面とされており、前
記繰出し口22の下端は前記ベルト18,18,
18の上面にそうように開口され、その開口部に
近い位置の上下には投光器23および受光器24
からなる投出紙葉類の計数器が設置されている。
押圧部材25は、前記側板3,3の前後方向に
左右対をなして設けられた長孔26,26間に挿
通する軸27の断面半円形部分の平面部に止ねじ
28,28により上下方向中央部が固着して設け
られ、第1図実線図示の位置から同鎖線図示の位
置にわたり往復移動自在とされている。
一方の側板3の外側面にはパルスモータM2
取付けられ、このパルスモータM2の軸29に滑
りクラツチ30を介して軸支されるプーリー31
と、前記キツカローラ6,6の軸4端に回転自由
に支持されたプーリー32とにベルト33が巻回
されており、このベルト33に前記押圧部材25
の軸27端が取付けられ、ベルト33の帯動によ
り押圧部材27が移動されるようになつている。
上記軸27とベルト33とは移動体34を介し
て結合されている。この移動体34は、第1図、
第2図、第4図に示すようにこの実施例では軸2
7端にガイドロツド35Aにそつて移動されるブ
ロツク35が固着され、このブロツク35の上面
に前記ベルト33の上部走行側がおかれ、一端が
ブロツク35に止ねじ等により固定される押え板
36でベルト33を挾みつけることによりベルト
33にブロツク35が固定されている。また上記
ブロツク35にはその下面に検出体36が埋設さ
れているとともにブロツク35に軸支されたロー
ラ35Bが前記長孔26,26に嵌合してガイド
するようになつている。
前記滑りクラツチ30を含む基準パルス信号発
生器としての構成部分について説明すると、第1
図および第3図に示すように、パルスモータM2
の軸29に固定して設けられ周囲に小孔あるいは
凹凸等の検出部38′が所定間隔をおいて周方向
に配設された円板状の検出板38と、この検出板
38の一面に固着されたゴムその他摩擦係数の大
きい材料からなる摩擦板39と、この摩擦板39
に一面が接触して前記軸29に回転自在に軸支さ
れた前記のプーリー31と、このプーリー31の
他面に固定され前記検出板38と同様に周囲に検
出部40′が配設された円板状のスリツプ検出板
40と、前記軸29に嵌挿され該軸上の止板37
に一端が係止され前記検出板40を含むプーリー
31を摩擦板39に圧接させる圧縮ばね41と、
前記検出板38,40の各検出部38′,40′を
検出するセンサ42,43とからなつている。
前記側板3には、前記押圧部材25と共に移動
する検出体36の通過を検出する検知器が配設さ
れている。この例では44が押圧部材25の最大
開き位置に対応する大開位置検知器、45が同中
開位置検知器、46が小開位置検知器とされてい
る。
前記紙葉類装填部2の繰出し口22には、前板
5に左右のローラ17,17とほゞ対応する位置
に紙葉類を繰出し口22に落さずに整然と装填さ
せるための戻し板47,47が設けられている。
この戻し板47,47は前板5に形成された孔4
8,48内に位置され、その上端が前板5に軸着
され、その軸49に固定のレバー50がソレノイ
ド51のプランジヤ51Aに連結されていて、こ
のソレノイド51の作動により戻し板47,47
を図示のように装填部2の内方へ揺動させ、その
下端が繰出し口22を覆い、退去時には前板5と
同一面以下に退没するようになつている。
第1図において52,53は装填部2内に紙葉
類が存在するか否かを検出する検出器である。
つぎに上記パルスモータM2の制御手段の一例
を第5図により作用と併せて説明する。
パルスモータM2の回転を制御する駆動制御部
54は、操作部にある手動開放スイツチ55、押
圧部材開放位置選択スイツチ56の選択位置の選
定、紙葉類検出スイツチ52,53の検出信号に
よつて動作され、基準パルス信号発生器としての
検出板38の検出部38′を走査するセンサ42
からのパルス信号と他方の検出板40のセンサ4
3からのパルス信号とが一致しているときパルス
モータM2を速度v1で駆動し、他方、スリツプ検
出板40のスリツプによる遅れを検出するセンサ
43からの信号により駆動速度v2で駆動されるよ
うになつており、この速度はv1>v2である。
いま、開放位置選択スイツチ56を、装填紙葉
類の量に応じて44〜46のうち例えば45を選
択してそのスイツチを投入すると、圧縮ばね41
を介して検出板38に圧接されているプーリー3
1がパルスモータM2の軸29と共に回転され、
ベルト33を駆動して上記選択された位置の検知
器45を検出体36が検出するまで押圧部材25
が速度v1Aによつて移動され、これを検出したと
きその位置で停止される。この段階で収納部2に
紙葉類を装填する。
ついでスタートスイツチ57を投入すると、繰
出し機構1のモータM1が起動するとともにパル
スモータM2は速度v1で駆動し、押圧部材25が
装填紙葉類の背後に当接する。これにより押圧部
材25の移動は制限され、ついでプーリー31の
回転が停められるので、プーリー31と摩擦板2
9との間にスリツプが生じ、検出板38に対し検
出板40の位相に遅れによる変位が生じる。その
ためセンサ42、センサ43の各パルス信号が相
違すると駆動制御部54がこれを検出し、その信
号によりパルスモータM2は速度v2Bとなり、同
時にソレノイド51に通電されて戻し板47,4
7が退去し、紙葉類は前板5方向に押されてキツ
カローラ6,6に押しつけられ、キツカローラ
6,6の回転で1枚ずつ繰出し口22からゲート
間隙Lへ送り込まれ、ベルト18,18,18と
押えローラ17,17,17とで送出される。
一定枚数の紙葉類が繰出されて予めセツトされ
た枚数との比較による一待信号、または手動開放
スイツチ55によりパルスモータM2は逆転され、
速度v1で押圧部材25が元位置に戻されるととも
に、繰出し手段1の停止、ソレノイド51の消磁
がなされ、戻し板47,47は再び突出して残り
の紙葉類を押えて止める。
なお、前記開放位置選択スイツチ56は、ウイ
ンチングスイツチに置換し、このスイツチを押し
ている間押圧部材25を押圧方向へ移動させ、ス
イツチを開放したとき停止するようにすれば、検
出器44.45,46は不要となる。そして紙葉
類を押圧するまでは速度v1で駆動させ、スタート
スイツチ57を投入してもなお押圧部材25が紙
葉類を十分圧密挾持していないときは速度v1
まゝ駆動し、プーリー31がスリツプしたとき速
度v2になり、以下同じ動作となる。また基準パル
ス信号発生器としての検出板38、センサ42
は、電気的なパルス発生手段に置換してもよい。
〔考案の効果〕
以上説明したように、本考案による装填紙葉類
押圧装置によれば、押圧部材を自由に開閉するこ
とができるので操作上便利であるうえ、押圧部材
が装填紙葉類を押圧する際、その押圧力の変化を
滑りクラツチにより検出し、この検出に基づいて
押圧部材の移動速度を変化させるようにしたの
で、紙葉類の繰出し手段に対する接触圧を常に適
正な範囲にすることができ、繰出しを円滑かつ確
実になさしめ、繰出し機能の向上を図ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す一部を破断し
た側面図、第2図は第1図−線視図、第3図
は滑りクラツチ部の拡大正面図、第4図は第1図
の押圧部材のベルトへの固定部の斜視図、第5図
は第1図におけるパルスモータの制御ブロツク図
である。 1……紙葉類繰出し手段、2……紙葉類装填
部、3……側板、5……前板、6……キツカロー
ラ、11……可動ゲートローラ、13……固定ゲ
ートローラ、17……押えローラ、18……ベル
ト、22……繰出し口、23,24……紙葉類計
数器としての投光器および受光器、25……押圧
部材、30……滑りクラツチ、31,32……プ
ーリー、33……ベルト、34……移動体、36
……検出体、38……基準パルス信号発生器とし
ての検出板、39……摩擦板、40……スリツプ
検出板、41……圧縮ばね、42,43……セン
サ、44,45,46……押圧部材開き位置検知
器、47……戻し板、52,53……紙葉類検出
器としての投光器および受光器、M2……パルス
モータ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 紙葉類を立位姿勢で整列状態に装填し、その装
    填紙葉類の背後から押圧部材により押圧して最前
    位の紙葉類を繰出し手段に押しつけ、その繰出し
    手段と紙葉類との間に一定の摩擦力を生じさせて
    繰出し手段により1枚ずつ繰出し、繰出された紙
    葉類の計数、識別等所要の処理を行なう紙葉類処
    理機において、前記押圧部材を有する移動体と、
    正逆駆動するパルスモータと、このパルスモータ
    により回転する軸に滑りクラツチを介して結合さ
    れる回転体と、この回転体と他の回転体との間に
    巻回されその回転を直線運動に変換して前記移動
    体に伝達し、パルスモータの正転時には移動体を
    介して押圧部材を紙葉類押圧方向に移動させ、同
    逆回転時には押圧部材を紙葉類開放方向へ移動さ
    せるベルトと、前記回転体に連動して回転し所定
    半径位置の円周上に所定のピツチをもつて被検出
    部を形成した被検出円板と、前記被検出部を検出
    し回転体の回転変位を検出する検出手段と、この
    検出手段の検出状態に基づき押圧部材が開放位置
    から移動して紙葉類を押圧する押圧位置に至つた
    ことを判別しパルスモータを遅回転速度に変速さ
    せるモータ駆動制御部とを具備し、装填紙葉類を
    押圧部材が押圧したのちのパルスモータの回転速
    度を適正押圧力に対応する速度に変化させるとと
    もに、滑りクラツチを介して押圧部材を移動させ
    ることにより押圧部材による繰出し手段側への装
    填紙葉類の押圧力を一定にすることを特徴とする
    紙葉類処理機の装填紙葉類押圧装置。
JP1692884U 1984-02-09 1984-02-09 紙葉類処理機の装填紙葉類押圧装置 Granted JPS60130235U (ja)

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JPS60130235U JPS60130235U (ja) 1985-08-31
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