JPH0225782Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の利用分野〕 本考案は屋外に設置されるホツパーに関するも
のである。

〔考案の背景〕

従来、第１図の如く、ホツパー１には粉塵がホ
ツパー１外へ飛散せぬように各設備が備えられて
いる。これらの設備は、第１図の如く、集塵機の
ダスト吸引口６と、このダスト吸引口６に上昇し
てくる粉塵を導くガイド板４と、ホツパー１の上
縁に立設した防風板２と、この防風板２の上縁で
内側に向けて取り付けられたエアーカーテン装置
３とから成る。

このような設備を備えたホツパー１へグラブバ
ケツト７内の石炭等の荷をグラブバケツト７を開
くことで落下させる場合には、第１図の如く、粉
塵（微粉状の荷）が外部へ流れ出ぬように防風板
２とエヤーカーテン５とで囲まれた中でグラブバ
ケツト７の開き動作が成される。荷の落下中や落
下後にまい上がる粉塵は、一部がダスト吸引口６
にとらえられて集塵される。他の浮遊している粉
塵はエヤーカーテン５等で外部への洩れ出しが防
がれる。

しかしながら、風９が強い場合においては、エ
ヤーカーテン５は乱れ、落下中の粉状の荷が防風
板２上部に生ずる風の渦によつてまい上がる。こ
のため、粉状の荷は粉塵としてホツパー外へ流れ
出る。粉塵を集塵機で吸引することもできるが、
風の渦に打勝つ強力な吸引機を必要とするから設
備費が高くなる。また、強力な吸引力のために荷
としてホツパー１内に止め置くべき粗大な粉状体
までをも吸引する欠点があるとともに、その処理
がはんざつとなる欠点を生じる。

〔考案の目的〕

本考案の目的は、粉塵の流出を防止すると共
に、荷役効率の良いホツパーを提供することにあ
る。

〔考案の概要〕

本考案は、水平方向に向けて穴を多数有する防
風板をホツパーの上部の垂直な壁の上部の全周囲
に設け、防風板をホツパーに対して上下動自在に
設けたものである。

〔考案の実施例〕

以下に本考案の一実施例を第２図、第３図、第
４図に基づいて説明する。

本実施例のホツパー１には、第３図の如く、従
来通りに集塵機のダスト吸印口６と、ガイド板４
と、防風板２とを備えている。防風板２の上部に
は、第３図、第４図の如く、格子状の防風板８を
取り付ける。この防風板８を上下動自在に防風板
２に設ける。

以上の構成を備える本実施例においては、格子
状の防風板８に当つた風９は、防風板８の格子に
より第２図の矢印の如く発生する多数の小渦流に
よりエネルギーを消耗して弱まる。このため、格
子目を通過した風の速度はいちじるしく低下し弱
風となる。したがつて防風板２上部での渦流現象
は低減する。よつて、粉状体は外部に飛散するこ
とはない。内部に浮遊する粉塵は徐々にダスト吸
引口６から集塵される。さらに粗大な粉状体は風
９の影響を受けずにホツパー１内で沈降して、ホ
ツパー１内に落ちる。

また、防風板８の風が通過する開口は水平方向
に設けてあるので、風の流れの上流側を通過した
風は弱風となつた後、下流側の防風板に向つて水
平方向に流れ、下部から上昇しようとする粉塵に
対してエヤーカーテンとなり、粉塵の流出をより
防止できるものである。

また、格子状の防風板８を上下動自在にしてい
るので、風の弱い場合には格子状の防風板８を下
げて置き、グラブバケツト７の出入り経路を短縮
して荷役効率を向上できる。さらに、台風時等に
おいては格子状の防風板８を下げておき、過大な
風圧をうけないようにできる。

〔考案の効果〕

以上の如く、本考案によれば、ホツパー上部に
風による強力な渦流が発生せず、ホツパー内の風
はエヤーカーテンとなるので、粉塵が流出せず、
また、荷役効率を向上できるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の防塵ホツパーの縦断面図、第２
図は本考案の一実施例で採用した格子状の防風板
と風との関係とを示した模式図、第３図は本考案
の一実施例による防塵ホツパーの縦断面図、第４
図は第３図で示した防塵ホツパーの側面図であ
る。 １……ホツパー、２……防風板、５……エヤー
カーテン、６……ダスト吸引口、７……グラブバ
ケツト、８……格子状の防風板、９……風。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 水平方向に向けて穴を多数有する防風板をホツ
   パーの上部の垂直な壁の上部の全周囲に設け、防
   風板をホツパーに対して上下動自在に設けたこと
   を特徴とする防塵ホツパー。