JPH022575A - 電子写真用現像剤 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕・ 本発明は、静電転写型複写機およびレーザプリンタ等の
電子写真装置に供される電子写真用現像剤に関するもの
である。

〔従来の技術〕

電子写真装置としての複写機では、従来、トナーとキャ
リヤとからなる２成分系の電子写真用現像剤（以下現像
剤と称する）が多用されている。

この種の現像剤は複写機の現像装置に配されており、現
像装置内にて攪１字され、キャリヤにトナーが付着して
いる状態で感光体に供給される。そして、感光体に形成
された静電潜像にトナーが付着されることにより、静電
潜像が現像され、原稿の画像に対応したトナー像が得ら
れる。その後、このトナー像は転写紙に転写されて定着
されるようになっている。

〔発明が解決しようとする課題〕

ところが、上記複写機等の電子写真装置の複写動作にお
いては、複写枚数が増加するに従って、転写紙に転写さ
れた画像が部分的に消えるいわゆる白抜けや、すし状に
黒くなる黒すじが発生しがちである。これは主に、感光
体の表面層の劣化、あるいは感光体表面の汚れが原因と
なって生じている。そこで、上記のような不都合を回避
するために、従来、感光体表面の清掃、および感光体の
交換等が行われているが、このような対処方法は、作業
がめんどうであると共に、維持費の負担増を招来すると
いう問題点を有している。

〔課題を解決するだめの手段〕

本発明の電子写真用現像剤は、上記の課題を解決するた
めに、感光体に形成された静電荷像を現像するトナーと
、このトナーを搬送するためのキャリアとの混合物を備
えた電子写真用現像剤において、上記のトナーとキャリ
アとの混合物には、Ｓｉ、Ｎ４またはＴ　ｉ　Ｎの粒状
体が外添されている構成である。

〔作　用〕

上記の構成によれば、本電子写真用現像剤にはトナーと
キャリアとの混合物に、３４３Ｎ、（凹室化ケイ素）ま
たはＴｉＮ（窒化チタン）の粒状体が外添されているの
で、この粒状体によって感光体の表面が研磨される。こ
れにより、感光体の表面層の劣化部分が除去されると共
に、表面に付着した汚れが除去され、電子写真装置を通
じて得られた画像における黒ずしおよび白抜きの発生を
抑制することができる。

尚、Ｓｉ３Ｎ４あるいはＴ　ｉ　Ｎの粒状体は、感光体
の表面が過度に研磨されることによる感光体の光導電性
および帯電性等の劣化を防止するという点から、０．１
〜１μｍの範囲内の小さい粒径に設定するのが好ましい
。また、Ｓｉ、Ｎ４またはＴｉＮの粒状体の外添■は、
１−ナーの重量に対する重量比で０．１〜ｌＱｗＬ％に
設定するのが適当である。

さらに、上記の感光体の研磨機能に加えて、トナーとキ
ャリアとの混合物にＳｉ３Ｎ４の粒状体を添加している
構成では、トナーの流動性を向上させる機能をも付与す
ることができ、一方、ＴｉＮの粒状体を添加している構
成では、トナーの帯電性を安定させる機能をも付与する
ことができる。

〔実施例１〕 本発明の一実施例を以下に説明する。

本発明に係る電子写真用現像剤（以下現像剤と称する）
は、電子写真装置の感光体に形成された静電荷像を現像
するトナーと、このトナーを搬送するためのキャリアと
、感光体の表面を研摩する機能を備えた外添剤としての
３　ｉ　：ｌ　Ｎ４（凹室化ケイ素）粒状体とから構成
されている。

上記のトナーは、トナーを構成する各材料を一体化する
と共に、着色剤を転写紙上に定着させるための結着樹脂
剤と、トナーに色彩を付与するための着色剤と、トナー
に帯電性を付与するための帯電制御剤と、定着ローラの
表面にトナーが付着することにより生じるオフセットを
防止するための離型剤とからなる。上記の結着樹脂剤と
してはスチレン・アクリル系樹脂、着色剤としてはカー
ボンブランク、帯電制御剤としてはニグロシン、離型剤
としてはポリプロピレンがそれぞれ使用されている。そ
して、これら各材料は、第１表に示す配合比率にてトナ
ーに含まれている。

上記の構成において、本現像剤の製造方法を以下に説明
する。

上記の第１表の成分から成るトナーは、混合−混練一粉
砕一分級の工程を経て製造される。即ち、先ず各材料の
混合を行い、混合工程によって得られた混合物を溶融し
て混練し、一体化した。その後、混練工程にて一体化さ
れた混練物を粒子状に粉砕し、得られた粒子を分級する
ことにより、粒径約１０μｍのトナーを得た。

次に、このトナーと、フッソ樹脂のコーティングされた
鉄粉からなる粒径１００μｍのキャリヤとを重量比で６
対９４の割合にて混合し、トナーとキャリアとの混合物
を得た。

次に、上記のようにして作製したＩ・ナーとキャリアと
の混合物に粒径０．３μｍのＳｉ、Ｎ４粒状体をトナー
に対する重量比で１ｗｔ％加え、約２０分間撹拌してＳ
ｉ３Ｎ４粒状体を外添し、２成分系の現像剤を作製した
。

ここで、以上のようにして得られた現像剤と、Ｓ　ｉ　
３　Ｎ４粒状体を外添していない現像剤とを使用し、複
写機（シャープ（）菊製、５Ｆ−８２００）にて連続２
万回の複写を行い、転写画像における黒すじ、および白
抜けの発生状態について調べた。その結果、３　ｉ　３
Ｎ４粒状体を外添していない現像剤を使用した際には、
複写枚数の増加に伴い、黒すじが生じがちとなると共に
、白抜けが多数体じた。これに対し、Ｓｉ、Ｎ４粒状体
を外添している本現像剤を使用した際には、黒すじおよ
び白抜けがほとんど発生しなかった。これにより、５ｉ
ｚＮａ粒状体を外添している本現像剤によれば、黒すじ
および自抜けを抑制することができ、画質を向上し得る
ことが分かった。

尚、本実施例においては、ｓ＋ｆｆＮ４粒状体として粒
径が０．１〜１μｍの範囲内の０．３μｍという小さい
粒径のものを使用しているので、感光体の過度の研磨が
抑制され、光導電性および帯電性等の劣化が防止されて
いる。

〔実施例２〕 本発明の一実施例を以下に説明する。

本発明に係る電子写真用現像剤は、トナーと、キャリア
と、複写機の感光体表面を研磨する機能を備えた外添剤
としてのＴｉＮ　（窒化チタン）粒状体とから構成され
ている。

上記のトナーは、前述のトナーと同様、結着樹脂剤と、
着色剤と、帯電制御剤と、離型剤とからなり、各使用材
料およびその配合率も第１表に示す通りである。

上記の構成において、本現像剤の製造方法を以下に説明
する。

前述のようにして作製したトナーとキャリアとの混合物
に粒径０．５μｍのＴｉＮ粒状体をトナーに対する重量
比で９．５　ｗ　ｔ％加え、約２０分間攪拌してＴｉＮ
粒状体を外添し、２成分系の現像剤を作製した。

次に、このようにして得られた現像剤と、Ｔ　’＋Ｎ粒
状体を外添していない現像剤とを使用し、同様に、複写
機（シャープ（株製、５Ｆ−８２００）にて連続２万回
の複写を行い、転写画像における黒すじ、および白抜け
の発生状態について調べた。その結果、ＴｉＮ粒状体を
外添していない現像剤を使用した際には、複写枚数の増
加に伴い、黒すじが生じがちとなり、かつ自抜けが多数
体じた。これに対し、ＴｉＮ粒状体を外添している本現
像剤を使用した際には、黒すじおよび白抜けが全（発生
しなかった。これにより、Ｔ　ｉ　Ｎ粒状体を外添して
いる本現像剤によれば、黒すじおよび白抜けを解消する
ことができ、画質を向上し得ることが分かった。また、
トナーの帯電量の変化量においても、複写動作の初期か
ら２万枚の複写を行う間にわたって、±１μｃ／ｇと安
定した推移を示した。

尚、本実施例においては、Ｔ　ｉ　Ｎ粒状体として粒径
が０．１〜１μｍの範囲内の０．５μｍという小さい粒
径のものを使用しているので、感光体の過度の研磨が抑
制され、光導電性および帯電性等の劣化が防止されてい
る。

〔発明の効果〕

本発明の電子写真用現像剤は、以上のように、感光体に
形成された静電荷像を現像するトナーと、このトナーを
搬送するためのキャリアとの混合物を備えた電子写真用
現像剤において、上記のトナーとキャリアとの混合物に
は、５ｉｚＮ４またはＴｉＮの粒状体が外添されている
構成である。

それゆえ、本現像剤を電子写真装置に使用すれば、Ｓｉ
、Ｎ４またはＴｉＮの粒状体にて感光体の表面が研磨さ
れ、感光体の表面層の劣化部分が除去されると共に、表
面に付着した汚れが除去される。従って、電子写真装置
により多数枚の複写を行っている場合であっても、転写
画像における黒すじおよび白扱きの発生を抑制すること
ができ、画質を向上することができるという効果を奏す
る。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、感光体に形成された静電荷像を現像するトナーと、
   このトナーを搬送するためのキャリアとの混合物を備え
   た電子写真用現像剤において、上記のトナーとキャリア
   との混合物には、Ｓｉ＿３Ｎ＿４またはＴｉＮの粒状体
   が外添されていることを特徴とする電子写真用現像剤。