JPH02256449A - 研削装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［発明の目的］ （産業上の利用分野） 本発明は連続して移動される被研削物を研削する研削装
置に関する。

（従来の技術） 鋼材などの圧延においては、圧延されたストリップの表
面を精度良く仕上げる、あるいはストリップ表面に形成
された酸化膜を取り除くために、ストリップの表面を研
削加工することが行なわれている。

この研削加工は、砥石と金属からなるコンタクトロール
とを組合せた研削装置を使用し、連続的に移動されるス
トリップを砥石とコンタクトロールとで挟み、コンタク
トロールでストリップを押圧して砥石に接触させて砥石
を回転させることにより、砥石と接触するストリップの
一方の面を研削するものである。

従来、この研削加工を行なう研削装置では、汎用性をも
たせるために、コンタクトロールとしてストリップの最
大幅に対応した軸方向長さと一定の直径をもった一体物
の円柱ロールを使用している。

（発明が解決しようとする課題） しかしながら、ストリップにはその用途や種類に応じて
、種々の異なった断面形状のものがある。すなわち、ス
トリップの断面は平坦なもの以外に幅中央部が凸状に彎
曲するもの、幅中央部が凹状に彎曲するもの、あるいは
テーバ部をもつものなど様々な形態をとる。

このように様々に異なった断面を有するストリップを、
従来のようなストレートな円柱形をなすコンタクトロー
ルと砥石を持った研削装置で研削加工すると次のような
問題が生じている。

第７図は従来の研削装置を示しており、１はストレート
な円柱ロール形をなす砥石、２は全体がストレートな円
柱形をなすコンタクトロールである。ここで、板中央部
が凸状に彎曲する断面形状を有するストリップ１０を研
削加工する場合には、研削初期にコンタクトロール２が
ストリップ１０の凸状中央部のみを押圧して砥石１に接
触させて研削することになる。そして、ストリップ１０
が移動して研削加工が進行すると、ストリップ１０の研
削される部分が幅中央部から幅方向全体に拡大してゆく
。第８図（ａ）は研削初期、（ｂ）は研削末期の研削幅
を示している。このようにストリップの彎曲した断面形
状に応じて研削初期と研削末期とではストリップ１０の
研削量が変化して均一な研削を行なえないことがある。

また、第９図で示すように研削に伴い砥石１がストリッ
プ１０の断面形状に応じて彎曲して摩耗するので、第９
図の点線で示すようにドレッシングにより砥石１をスト
レートな円筒形に形状修正する時の砥石の摩耗量が多く
経済性が悪い。

本発明は前記事情に基づいてなされたもので、被研削物
の断面形状に拘束されることなく、被研削物を均一に研
削することができる研削装置を提供することを目的とす
る。

［発明の構成］ （課題を解決するための手段） 前記目的を達成するために本発明の研削装置は、ロール
形の砥石と、この砥石に対向して設けられ移動する被研
削物を押圧して砥石に接触させるコンタクトロールとを
具備し、このコンタクトロールは、弾性率が異なる弾性
材からなる複数の弾性ロールをロール軸に並べて設けた
ものであることを特徴とするものである。

（作用） 複数の弾性ロールが、被研削物の断面形状に応じて弾性
変形して被研削物の表面に抑圧接触することにより、被
研削物の幅方向全体を砥石に平坦な状態で平均に接触さ
せ、研削初期から研削末期まで被研削物の幅方向全体を
均一な研削量で研削することができる。また、研削に伴
い砥石も平坦な状態で平均に摩耗する。

（実施例） 以下本発明を図面で示す実施例について説明する。

本発明をストリップの研削加工を行なう研削装置に適用
した一実施例について説明する。

レートな円柱形をなすもので、水平な砥石軸１３に取付
けられ、この砥石軸１３を図示しない電動なロール軸１
４に円柱形をなす弾性ロール１５゜１６．１７を軸方向
に並べて設けて構成したものである。これら各弾性ロー
ル１５〜１７はゴムなどの弾性材料で形成したもので、
後述するように研削するストリップ１０を幅方向全体に
わたり砥石１１に抑圧接触させるために、寸法および弾
性率を適切に設定しである。すなわち、砥石１１の特性
や砥石軸の支持構造あるいは研削圧力などの事前の情報
と、ストリップ１０の断面形状の情報の情報を基に計算
機にて演算し、ストリップ１０に適正な曲げモーメント
を生じさせ、ストリップ１０を常に砥石１１にフラット
に接触させるようはストリップ１０が幅中央部が凸状に
彎曲する断面形状を有するものとし、コンタクトロール
１２を３分割して、両側の弾性ロール１５．１７でスト
リップ１０の幅両側部を押圧し、中央の弾性ロール１６
でストリップ１０の幅中央部を押圧するものとし、両側
の弾性ロール１５．１７はストリップ１０の幅両側部を
押し上げて砥石１１に平坦に接触させることができる弾
性率を有するものを選択して組み合せる。なお、弾性ロ
ール１５〜１７はロール軸１４にスプライン構造やキー
構造を採用して軸方向移動可能に設けることにより、交
換および組合せを容易に行なえる。なお、図中１８は砥
石軸１３およびロール軸１４を回転自在に支承する軸受
けである。

この構成の研削装置により圧延されたストリップ１０を
研削加工する場合を説明する。図示しない移動装置によ
り移動されてきたストリップ１０を砥石１１とコンタク
トロール１２の間に送り込むと、コンタクトロール１２
の各弾性ロール１５〜１７がストリップ１０を下方から
押圧して砥石１０に接触させる。図示しない回転装置で
砥石軸１３をを介して砥石１１を回転させ、移動される
ストリップ１０の上面を研削する。コンタクトロル１２
の各弾性ロール１５〜１７はストリップ１０を押圧しな
がらストリップ１０の搬送とともに回転する。ここで、
コンタクトロール１２の各弾性ロール１５〜１７は、砥
石１１とコンタクトロール１２の間に入ってきたストリ
ップ１０の下面に接触し、ストリップ１０の断面形状に
沿った形で凹むように弾性変形する。中央部の弾性ロー
ル１６は最も凹むように弾性変形する。そして、各弾性
ロール１５〜１７は弾性力によりストリップ１０を下側
から押圧して、ストリップ１０の上面を幅方向全体にわ
たり平坦に砥石１１の表面に接触させる。すなわち、両
側の弾性ロール１５゜１７がストリップ１０の輪画側部
を上側に向は彎曲させるようして平坦に砥石１０に接触
させるとともに、中央部の弾性ロール１６がストリップ
１０の幅中央部を砥石１１に接触させる。このため、ス
トリップ１０の上面は常に幅方向全体が均一な状態で砥
石１１の表面に接触する。従って、第３図（ａ）で示す
研削加工の初期から第３図（ｂ）で末期までストリップ
１０の上面幅方向全体が均一に砥石１１に接触し、砥石
１１によりストリップ１０の上面全体が均一な研削量も
持って研削される。これによりストリップ１０を精度良
く加工することができる。

また、この研削加工に伴い砥石１１は第４図で示すよう
に平坦に摩耗するので、ドレッシングを施して第５図で
示すようにストレートな円柱形に形状修正する場合の摩
耗量が従来に比較して少なく、砥石１１の使用可能な時
間を伸ばして経済性を向上させることができる。

第６図は他の実施例を示している。この実施例では、コ
ンタクトロール１２において中央部の弾性ロール１６を
設けず、両側の弾性ロール１５゜１７をスプライン構造
などの採用によりロール軸１３に移動自在に設けておき
、ストリップ１０の幅寸法に応じて弾性ロール１５．１
７をストリップ１０を押圧する上で適切な位置に移動さ
せるにようにしたものである。なお、ロールの位置調節
は研削加工停止時に作業者が行う。

また、コンタクトロール１３のロール軸１４の両端部を
腕で夫々支持し、この腕を電動機や油圧シリンダなどに
より移動させて、弾性ロール１５〜１７がストリップ１
０を砥石１１に押圧する正断面を有するストリップを対
象にしているが、これに限定されずに、例えば幅中央部
が凹状に彎曲する断面を持つストリップを研削加工する
場合にも適用して、同じ効果を得ることができる。この
場合にも、ストリップを砥石に平坦に抑圧接触できるよ
うにストリップの断面形状に合せて、コンタクトロール
の弾性ロールの組合わせを決める。

さらに、被研削物としてはストリップに限定されずに、
広く種々の物を対象にすることができる。

［発明の効果］ 以上説明したように本発明の研削装置によれはパ、被研
削物を、その断面形状に拘束されずコンタクトロールに
より常に均一に砥石に押圧接触させて高い精度で研削す
ることができ、また砥石を経済的に使用することができ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図ないし第５図は本発明の一実施例を示し、第１図
は研削装置を示す正面図、第２図はこの研削装置に使用
するコンタクトロールを示す斜視図、第３図はストリッ
プの研削状態を示す説明図、第４図は砥石の摩耗状態を
示す説明図、第５図は砥石をドレッシングにより形状修
正した状態を示す説明図、第６図は他の実施例の研削装
置を示す正面図、第７図ないし第９図は従来例を示し、
第７図は研削装置を示す正面図、第８図はストリップの
研削状態を示す説明図、第９図は砥石の摩耗状態を示す
説明図である。 １０・・・ストリップ、１１・・・砥石、１２コンタク
トロール、１５〜１７・・・弾性ロール。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. ロール形の砥石と、この砥石に対向して設けられ移動す
   る被研削物を押圧して前記砥石に接触させるコンタクト
   ロールとを具備し、このコンタクトロールは、異なる弾
   性率の弾性材からなる複数の弾性ロールをロール軸に並
   べて設けたものであることを特徴とする研削装置。