JPH0225556A - 非金属基材の表面仕上げ方法 - Google Patents

非金属基材の表面仕上げ方法

Info

Publication number
JPH0225556A
JPH0225556A JP17399788A JP17399788A JPH0225556A JP H0225556 A JPH0225556 A JP H0225556A JP 17399788 A JP17399788 A JP 17399788A JP 17399788 A JP17399788 A JP 17399788A JP H0225556 A JPH0225556 A JP H0225556A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coating
resin
metal
base material
sprayed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP17399788A
Other languages
English (en)
Inventor
Akira Shimizu
晃 清水
Kenji Hasui
蓮井 健二
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Toryo KK
Original Assignee
Dai Nippon Toryo KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dai Nippon Toryo KK filed Critical Dai Nippon Toryo KK
Priority to JP17399788A priority Critical patent/JPH0225556A/ja
Publication of JPH0225556A publication Critical patent/JPH0225556A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、非金属基材の表面仕上げ方法に関するっ更:
こ詳しくは、無機質系、木質系、プラスチック系等の非
金属基材の表面に金員的外観を施す表面仕上げ方法に関
するもの、である。
(従来の技術及びその解決すべき諜M)従来、非金属基
材の表面を金、#4的に見せるための加工方法としては
、メツキ、メタリック塗装、あるいは金属箔の接着など
種々行なわれているが、あらゆる材料の表面を簡単にメ
タリック化し、なおかつ金属特有の質感を持った仕上げ
を行うのはなかなか困難であった。
例えば、″表面にメツキを施す場合には、メツキ可能な
基材に種々制限があり、又得られた仕上げ表面は平面的
になる。
又、基材表面にメタリック塗装を行う方法も一般的であ
るが、金属本来の光沢を出し、かつ金属的質感を得るの
は困難であった。
更に、金属板や金属箔を接着する方法も知られているが
、仕上り表面は極めて平面的であり、特殊な工芸品の仕
上げ等に一部用いちれている程度に過ぎない。そのため
、広範囲の非金属基材の表面に簡単に金属的外観を施す
方法が強く要望されていた。
従って、本発明は上記の如き従来の問題点を解消し、非
金属系の基材表面に金属光沢部分と、非光沢部分を有し
、しかも極めて金属的な質感を有する建築材料を主とし
て提供することを目的とする。
(課題を解決するための手段) 本発明は、非金属基材上に、粒子径が5〜200μmの
粒子を樹脂に対して25〜400容量%含有する樹脂組
成物を、10〜300g/m″の割合で塗布して、表面
粗さ(RZ)30〜250μmの被膜を得た後、金属を
溶射し、ついで溶射金、嘱被膜上の凸部を研磨して平滑
で金属光沢を有する部分と、研磨されずに残った非光沢
部分とを有する金属表面を形成し、最後にクリヤー又は
カラークリヤー塗料を一層以上塗布して仕上げることか
らなる表面仕上げ方法に関する。
以下、本発明について詳述する。
本発明の方法において使用される「非金属基材」(以下
、単に基材という)とは、無機質系、木質系、プラスチ
ック系、ガラス、陶磁器等の基材を示すもので、例えば
無機質系基材としては、石こうボード、軽量気泡コンク
リート板、ロックウール板、石綿セメント板、石綿硅カ
ル板、スレート板、木毛セメント板、石こうスラグ板等
が挙げられ、木質系基材としては、ベニヤ合板、パーテ
ィクルボード、化粧合板、ハードボード、天然木板、等
が挙げられ、更にプラスチック系基材としてはポリ塩化
ビニル、アクリル樹脂等の板、フェノール樹脂、ポリス
チレン、ポリオレフィン類の発泡体、ガラス繊維強化プ
ラスチック等が挙げられる。
又、前記材料を複合化してなる基材、例えばプラスチッ
ク発泡体と化粧合板、あるいは無機質系基材に紙、プラ
スチック、布等を貼り合わせた基材も本発明の基材の範
囲に含まれることは当然である。
更に、エンボス加工やスタッコ仕上げ等表面に立体模様
の施された基材や、例えばセメント質系基材等にアルカ
リ浸出防止のため、あるいは木質基材の裏面かろの水分
滲透防止の目的であらかじめシーラー塗装やブライマー
塗装等を行った基材も本発明で云う基材であることは云
うまでもない。
本発明の方法において、金1嘱溶射の前に塗布される「
樹脂組成物コは、平均粒子系5〜200μmの粒子を含
存するものであるが、該粒子としては、例えば銅、ニッ
ケル、アルミニウム、亜鉛、鉄、珪素などの金属、ある
いは合金もしくは酸化物、窒化物、炭化物等が挙げられ
る。
具体的には、例えば酸化アルミニウム、酸化珪素、酸化
鉄、炭化珪素、窒化硼素等が挙げられる。
又、組成物の溶媒組成によっては、アクリル樹脂、スチ
レン…脂、エポキシ樹脂、ポリエチレン等の粉末を使用
してもよい。
これらの粒子は1種もしくは2種以上の混合物として使
用可能である。
本発明において前記粒子の粒子径は、5〜200μmの
範囲、好ましくは30〜100μmである。
粒子径が200μmをこえると、樹脂組成物に粒子が沈
澱し易くなるとともに、スプレー塗布する場合ノズル詰
りをおこし易くなる傾向がある。又、たとえ塗布できて
も表面粗さが粗くなり過ぎ、金属溶射膜の表面が粗くな
り〜そのため外観が非常に悪くなる。一方、粒子径が5
μmより小さいと、樹脂組成物を基材表面に塗布しても
目的とする表面粗さが得られず、従って密着性の優れた
金属溶射被膜が得られ難くなる。
本発明において、前記粒子は、後述する樹脂に対して2
5〜400容量%(R料容積濃度(PVC)に対して2
0〜80%〕、好ましくは65〜150容量%〔顔料容
積濃度(P V C)にして40〜60%〕の範囲で使
用する。樹脂に対する添加量が25容量%に満だない場
合、樹脂分が多くなり、そのため表面粗さが小さくなり
、その結果、金属溶射被膜の密着性が低下する。
一方、…脂に対する粒子の添加量が400容量%をこえ
ると、樹脂分が橿端に少なくなり、粒子間の結合力が弱
くなり、その結果金属溶射被膜の密着力も低下するよう
になる。
次に、本発明において使用される「樹脂」とは、ある程
度の乾燥性、硬度、密着性、耐水性及び耐久性があれば
特に限定されない。
具体例としては、−液常温乾燥型梼脂である熱可塑性ア
クリル樹脂、ビニル樹脂、塩化ゴム、アルキド樹脂、二
液硬化型樹脂である不飽和ポリエステル樹脂、アクリル
−ウレタン樹脂、ポリエステル−ウレタン樹脂、エポキ
シ樹脂、熱硬化性樹脂であるメラミン−アルキド樹脂、
メラミン−アクリル樹脂、メラミン−ポリエステル樹脂
、アクリル樹脂、アクリル−ウレタン樹脂等が挙げられ
る。
これらは1種もしくは2種以上の混合物としても使用可
能である。
特に好ましくは、金属溶射時に熱可塑性で、溶射金属粒
子が被膜に入り込み、溶射後に硬化するようなエポキシ
樹脂(ポリアミド樹脂、アミンアダクト等の硬化剤併用
)、アクリル−ウレタン樹脂、アクリル樹脂等である。
本発明の組成物には前記樹脂以外の成分として、該樹脂
を溶解又は分散せしめるための有機溶剤、水等を必要に
より加える。
更に、染料、頗料や分散剤、発泡防止剤、ダレ防止剤(
チキソトロビック性行与剤)等の添加剤等も併用出来る
前記組成物の形態としては、溶剤系、水溶性系、水分散
系、溶剤分散系等の如くのいずれの形態でもよい、しか
しながら、耐溶剤性のないプラスチックスに塗布するよ
うな場合には、水系の組成物が好ましい。
本発明において、樹脂組成物は、樹脂及び粒子と、必要
により溶媒もしくは分散媒や各種添加剤等を加えて、通
常の分散、混合方法により混合して作製される。
かくして得られた樹脂組成物は、一般の塗料組成物と同
じような方法により基材上に塗布される。
特に塗布量のコントロールの容易さ等から、エアースプ
レー法の採用が好ましい、しかし、通常の塗料と同様に
組成や、粘度等を適宜調整することにより、刷毛塗りや
ロール塗装も可能であることは云うまでもない。
本発明における樹脂組成物の塗布量は、lO〜300 
g/n?の割合にすることが必要である。特に好ましく
は約20〜150 girdの範囲である。
10 girdより少ない場合には、表面粗さが小さく
なり、金属の溶射効率が低くなるとともに溶射被膜の密
着性も低下するので好ましくない、一方、塗布量が30
0 girdをこえると、表面粗さが粗くなり過ぎたり
、あるいは組成物の組成・性状によっては被膜が平滑に
なり過ぎたりするため、金i溶射被膜の密着性が低下す
るようになるので好ましくない。
本発明において、組成物塗布後の被膜の表面粗さ(RZ
 )は、30〜250μm、好ましくは60〜120μ
mの範囲にあることが必要である。
〔尚、本発明において表面粗さ(R2)とは、JISB
−0601(1982)r表面粗さの定義と表示」の十
点平均粗さを示し、表面粗さ(R2)の測定は、東京精
密■製表面粗さ形状測定機サーフコム554Aで行った
ものである。〕30Atrn!こみたない場合には、溶
射効率が低く、金@溶射被膜の密着性が極端に低下する
ようになる。一方、表面粗さ250μmをこえると、溶
射被膜面が粗く、外観が著しく悪化し、溶射被膜をこす
ると下地の樹脂組成物の被膜が露出することもあり、好
ましくない。
本発明の方法においては、樹脂組成物から得ちれた被膜
の表面粗さが非常に重要である。この表面粗さは樹脂組
成物中に含有される粒子の粒子径とその含有11及び基
材への塗布量によって決定される。
例えば、本発明で使用する樹脂組成物をエアースプレー
法により、ややドライスプレー気味に前記塗布量範回内
で塗布すると、目的とする表面粗さが得られる。又、例
えば前記特定組成物に必要に応じてチキントロピック性
を付与して、刷毛等で塗布しても目的とする表面粗さを
得ることが出来よう。
本発明において、前記金属溶射を行うための溶射方法と
しては、ガスフレーム溶射方法、電気アーク溶射方法、
減圧内アーク溶射機による低温溶射方法等があり、いず
れの方法でもよい。
又、前記溶射方法に使用される金属は、銅、銅合金、亜
鉛、亜鉛合金、アルミニウム、及びアルミニウム合金か
ら選ばれた金属又は合金である。
前記において銅、亜鉛、アルミニウムは金属そのもので
あり、又、銅金属とは銅を主成分とし、少量のNi、Z
n、Sn、Al、Fe、Mn。
Pb、、Cos Sis P等の一種もしくは二種以上
の成分を混入せしめて得られる合金であり、亜鉛合金と
は亜鉛を主成分とし、少量のA2、Cu、Mg5Pb、
Fe、Cd%Sn等の一種もしくは二種以上の成分を混
入せしめて得られる合金であり、アルミニウム合金とは
、アルミニウムを主成分とし、Zns Mg、、Crx
 S L Mnx N i。
P b s B t 、Cu等の一種もしくは二種以上
の成分を少量混合して得られる合金である。
又、二本の線材を使用して溶射を行うアーク溶射方式な
どを採用する場合には、二種類の異った金属組成を有す
る線材を組合わせて、中間的組成を有する金属被膜を形
成することも可能である。
本発明の方法においては、金属溶射被膜は樹脂組成物か
ら得られた被膜の表面粗さにより強固な密着性が得られ
、しかも前記樹脂組成物から得られる被膜は、被膜中の
各粒子が樹脂(有機物)の結合力により基材に付着して
いる。従って、樹脂組成物から得られた被膜中の樹脂成
分が、本発明の方法を実施中、溶射された金属粒子の温
度により完全に焼失してしまうような条件はさけなけれ
ばならない。
本発明の方法においては、前記の如くして得られた所定
の表面粗さを有する溶射被膜を研磨する。
研磨方法としては、研磨紙、研磨布、ワイヤーブラシ、
ナイロンブラシ、エアーモーターサンダー、ベルトサン
グー、サイドグラインダー等金属表面の研磨に用いられ
る手段が適用される。
本発明における研磨は、溶射金属被膜の凸部のみを好ま
しくは1μm以上研磨する。
本発明において、溶射金属被膜の凸部とは、例えば第1
図に示した如く基材が平板の場合には溶射被膜の凸部を
示し、第2図及び第3図に示した如く立体模様を有する
基材の場合には、立体模様の凸部全体(第2図参照)も
しくは立体模様凸部上の溶射金属被膜の凸部(第3図参
照)を各々示す。
本発明の方法においては、前記研磨後、溶射被膜上にク
リヤー塗料又はカラークリヤー塗料を少なくとも一層塗
布する。
金属溶射被膜には多くの気孔が存在するため、樹脂組成
物から得られる前処理層及び金属溶射被膜層を保護する
ため、及び美観上クリヤー又はカラークリヤー塗料を塗
布する。より長期的な保護効果が要求される場合には、
更にクリヤー又はカラークリヤー塗料を塗布する。
本発明におけるクリヤー又はカラークリヤー塗料の塗布
とは、溶射被膜を全面的に覆うことは勿論のこと、溶射
被膜の凹部や気孔部のみを充填、塗布(封孔処理)する
ことも含むものである。
後者の方法:こおいては、非常に少量の塗料jこより、
溶射被膜の過度の露出を防ぐことが出来、しかも表面処
理層の劣化を防ぐことが出来るので非常に好ましい。
本発明の方法においては、溶射被膜表面にそのまま塗装
することが出来るが、気孔内部比塗装出来ない場合には
、塗膜中の気泡が発生し易くなり、塗膜の保護効果を低
下させる原因となるため、−度で厚く塗装する際には特
に注意が必要である。
この様な場合には微細な気孔内部まで浸透することが出
来る低粘度の塗料(ミストコート)を塗装し、更に必要
に応じて上塗り塗装を行うことが実際的である。
前記クリヤー塗料又はカラークリヤー塗料は各各別々に
一層塗布してもよく、−1目にカラークリヤー塗料を、
二層目にクリヤー塗料を塗布してもよく、又前記の逆に
塗装を行ってもよい。
本発明に使用されるクリヤー又はカラークリヤー塗料は
合成附脂を展色剤としたものが使用される。
これろは一般:ご市販されている公知の合成樹脂を展色
剤として用いた塗料が使用出来る。例えば、ビスフェノ
ール型エポキシ樹脂、フェノールノボラック型エポキシ
樹脂、ポリグリコール型エポキシ樹脂、エステル型エポ
キシ甜脂等を展色剤としたもの、あるいはこれらをウレ
タン変性したものに、アミンアダクト、ポリアミン、ポ
リアミド樹脂等のアミノ系硬化剤又はポリイソシアネー
ト硬化剤を配合したエポキシ樹脂塗料;塩化ゴムあるい
はこれとロジン、クマロン−インデン樹脂、フェノール
樹脂、石油樹脂、可塑剤等を混合した塩化ゴム塗料;塩
化ビニルのホモポリマー又は、塩化ビニルと酢酸ビニノ
ペ塩化ビニリデン等との共重合体を展色剤として塩化ビ
ニル樹脂塗料;アクリル酸又はメタクリル酸、これらの
アルキルエステル、スチレン、ビニルトルエン等のモノ
マーから選ばれた二種以上の共重合体を展色剤とするア
クリル樹脂塗料;フタル酸等の多塩基酸、グリセリン等
の多価アルコール及び脂肪酸を縮合反応して得られる反
応生成物を展色剤とするアルキド樹脂塗料;多塩基酸と
多価アルコールの縮合反応により得られる生成物を展色
剤とするポリエステル樹脂塗料;ポリエステルポリオー
ル、ポリエーテルポリオール、アクリルポリオール等の
ポリオール成分を主剤とし、ポリイソシアネートを硬化
剤とするポリウレタン樹脂塗料:水酸基含有フッ素共重
合体を主成分とし、ポリイソシアネートあるいはメラミ
ン樹脂を硬化剤とする常温硬化もしくは加熱硬化型フッ
素樹脂、フッ化ビニル樹脂、フッ化ビニリデン樹脂等を
展色剤とするフッ素樹脂塗料:その他シリコーン樹脂、
シリコーン変性アルキド樹脂、シリコーン変性アクリル
樹脂等を展色剤とするシリコーン樹脂塗料;其の他フェ
ノール樹脂、メラミン樹脂等が挙げられる。
前記クリヤー又はカラークリヤー塗料には、透明性を防
げない程度に必要により着色顔料、体質顔料を併用する
ことが出来、その他染料、レベリング剤、紫外線吸収剤
、分散安定剤等の各種添加剤などを添加混合し得る。又
、本発明に使用されるクリヤー又はカラークリヤー塗料
は溶剤系、水溶性系、水分散系、無溶剤系のいずれであ
ってもよい。更に、前記クリヤー又はカラークリヤー塗
料は常温乾燥型もしくは強制乾燥(加熱を含む)型のい
ずれであってもよい。
本発明の表面仕上げ方法を図面により簡単に説明する。
第1図〜第3図はいずれも本発明の方法を工程順に示し
たもので、(A>工程は基材1.1’、1’上に樹脂組
成物2.2’ 、2’の塗布、(B)工程は余興溶射3
.3′  3′工程、(C)工程は研1工程、(D)工
程はクリヤー又はカラークリヤー塗料4.4′  4′
の塗布工程を各々示す。
この図面から明らかなように第1図の如き平面状の基材
を用いた場合、溶射被膜の凸部を研磨すると、研磨され
た部分は金、嘱光沢を有し、その他の部分は非光沢部と
なり、全体として微細な凸部が光輝性を示す美しい仕上
げ観が得られる。
又、第2図の如き立体模様を有する基材を用いた場合、
立体模様部分全体を研磨すると模様部分は金属光沢を有
する大きな島状部分となり、その他の部分はツヤの消え
た非常に立体感に冨んだ大理石模様が得られる。
第2図の如き方法は、例えば木目模様を有する基材に適
用すると凸部木目部分が金属光沢部となり美しい模様が
得られる。
更に、第3図の如き方法によれば、模様凸部表面の溶射
被膜のうち凸部のみが金属光沢部分となり、その他の部
分は非光沢部分となった模様仕上げが得られる。かくし
て本発明の方法によれば、従来充分な粗面が得られず、
又粗面化するためブラスト処理を施すと変形、破損等の
生じる基材に対して、密着性の優れた金属溶射被膜が得
られるとともに、部分的に金属光沢を有し、光沢差が大
きく、金属質感の大きな非金属基材を得ることが出来る
このような基材は建築用等巾広い用途を有している。
以下、本発明を実施例により更に詳細に説明する。
以下の実施例での溶射膜厚、研磨膜厚、塗装膜厚は、溶
射重量、研磨重量、塗布重量と比重から算出した値であ
る。
実施例1 メタクリル酸メチル400g、アクリル酸ブチル300
g、2−ヒドロキシエチルメタクリレ−)80g、メタ
クリル酸20gのモノマー組成で、ドデシルベンゼンス
ルフオン酸ナトリウム10gを乳化剤として、過硫酸ア
ンモニウム3gを開始剤として乳化重合し、加熱残分4
0重量%のエマルションを得た。これに中和アミン、成
膜助剤、消泡剤、増粘剤を添加して得た加熱残分36重
量%のアクリルエマルション樹脂Aを306g(fl脂
固形分容量100cffl)と平均粒子径100μmの
珪砂(珪砂O38号:奥付窯業原料製:比重2.4)2
40g(粒子容量100cdSPVC50%)とを充分
に撹拌し、樹脂組成物Aを作製した。
20X150X250mmのブナ材に、この樹脂組成物
Aをエアースプレーにて50g/m″塗布すると、表面
粗さ(Rz)100μmとなった。1時間乾燥した後、
アルシンを100μmになるよう低温溶射した。
低温溶射の条件は減圧内アーク溶射機PA600(パン
アートクラフト社製)にて線材直径1.3mmのアルシ
ン(13%アルミニウムの亜鉛−アルミニウム合金)線
材を使用し、Wi線線速度1工電圧14Vで行った。
この溶射被膜の凸部を#240サンドベーパーにて5μ
m研磨を施して金属光沢を出し、その上にウレタン樹脂
塗料〔大日本塗料■製商品名Vトップクリヤー:主剤/
硬化剤=80/20(重量比)〕を希希釈シンナにて1
00重量%希釈をしてエアースプレーで乾燥膜厚が20
μmになるように塗装し、10分乾燥後、更に上記ウレ
タン樹脂塗料を希゛釈シンナーで30重量%希釈して乾
燥膜厚が70μmになるように塗装して試験板を作製し
た。
この塗膜は木目模様の転写された金属的外観を有し、垂
直引張強度は4 0 kg/cjと良好であり、塩水噴
霧試験を240時間、40℃温水浸漬試験を10日間行
ったが、いずれも、溶射被膜の変色や浮き、さびの発生
、フクレもな(良好であった。
実施例2 エポキシ樹脂(エピクロン4051:大日本インキ化学
工業製:エボキシ当量950)100gに、キシレン8
0g1メチル工チルケトン60g5ブタノール25gを
加えて溶解した後、ポリアミド樹脂(エビキュアー89
2=セラニーズ製:活性水素当量133)10gを添加
して加熱残分40重量%のエポキシ・ポリアミド樹脂B
を得た。
該樹脂8275g (樹脂固形分容量100cd)と平
均粒子径48μmの炭化珪素(緑色炭化珪素CG320
:名古屋研磨機材工業層:比重3.16)221g (
粒子容量70cd.、PVC41%)とを充分に攪拌し
、樹脂組成物Bを作製した。
2X150X300mmのガラス繊維強化エポキシ樹脂
板に、この樹脂組成物Bをエアースプレーで60g/m
塗布すると、その表面粗さ(R2)は110μmとなり
、2時間乾燥した後、アルミニウムを150μmの溶射
膜厚になるように低温溶射した。
低温溶射条件は減圧内アーク溶射機PA100(パンア
ートクラフト社製)にて線材直径1. 1 IIImの
アルミニウム線材をlIl線速線速度4仔/電圧18V
で行った。
得られた溶射被膜の凸部を電動ワイヤーブラシで約10
μm研磨して金属光沢を出した後、ふっ素樹脂クリヤー
(大日本塗料■製商品名Vフロン#200クリヤー:主
剤/硬化剤−9 0/1 0)を希釈シンナーで120
f[1%希釈し、エアースプレーにて乾燥膜厚が15μ
mになるように塗装(ミストコート)シた.ついで15
分後、上記ふっ素樹脂クリヤーを希釈シンナーにて30
重量%希釈して同様に乾燥膜厚が70μmになるように
塗装して試験板を作製した。
得られた試験板の表面は、研磨された部分が高い金属光
沢を示し、研磨されなかった部分の光沢が低く、高光沢
部と低光沢部が微細な紋様を示す金属の風合と高級な外
観を有するものであった。
金属溶射被膜の垂直引張強度は55kg/cfflと良
好であり、塩水噴霧試験240時間、40℃温水浸漬試
験を10日間行ったが、いずれも、溶射被膜の変色や浮
き、さびの発生、フクレもなく良好であった。
実施例3 アクリルポリオール樹脂(水酸基価 100:加熱残分
50重量%)170gに、イソシアネート樹脂〔スミジ
ェールN75:住友バイエルウレタン製:加熱残分75
重量%〕 33gを添加して得た加熱残分54重量%の
溶剤型ウレタン・アクリル樹脂203g (容量100
cd)と、平均粒子径20μmの酸化アルミニウム(白
色溶融アルミナWA800:名古屋研磨機材工業製:比
重3.96)119g(粒子容量30aJSPVC23
%)とを充分に攪拌し樹脂組成物Cを作製した。
この樹脂組成物Cをシンナーにて希釈し、10X300
X300+mo+の石膏ボード板にエアースプレーで7
0 g/rr?塗布すると、その表面粗さ(R2)は9
0μmとなった。2時間乾燥した後、亜鉛−アルミニウ
ム疑似合金を100μmになるように低A溶射した。
低温溶射の条件は減圧内アーク溶射機PA100にて線
材直径1.1 m+aの亜鉛線材とアルミニウム線材を
使用し、搬線速度4m/分、電圧15Vで行った。
得られた溶射被膜の凸部をエアーモーターサンダーに#
100の研磨布を付けて約6μm研磨して金属光沢を出
した後、ウレタン樹脂クリヤー〔大日本塗料■製商品名
オー)V)ップモナーククリヤー二主剤/硬化剤−80
/20)を希釈シンナーで100%希釈し、エアースプ
レーにて乾燥膜厚が18μmになるように塗装(ミスト
コート)シた。ついで15分後、上記ウレタン樹脂クリ
ヤーを希釈なしで同様に乾燥膜厚が75μmになるよう
に塗装して試験板を作製した。
この塗膜は実施例2に記載したと同様の金属的外観をを
し、垂直引張強度は25kg/cjで素材の凝集破壊と
なり、密着性は良好であり、塩水噴霧試験を240時間
、40℃温水浸漬試験を10日間行ったが、いずれも、
溶射被膜の変色や浮き、さびの発生、フクレもなく良好
であつた。
実施例4 12X300X300mmのスタッコ模様の石膏スラグ
仮に、エポキシ樹脂シーラー〔大日本塗料側製商品名マ
イティーエボシーラー白:主剤/硬化剤−70/30)
を希釈シンナーで25%希釈し、エアースプレーにて乾
燥膜厚が60μmになるように塗装した。80℃、30
分強制乾燥した後、実施例2で作製した樹脂組成物Bを
エアースプレーで60 g/nr塗布すると、その表面
粗さ(Rz )は90μmとなった。80℃、30分強
制乾燥後、10%丹銅を180μmになるように低温溶
射した。
低温溶射の条件は、減圧内アーク溶射機PA600にて
線材直径1.1 mn+010%亜鉛含有の丹銅線材を
使用し、搬線速度7m/分、電圧19Vで行った。
得られた溶射被膜のうちスタッコ模様5上の溶−射被膜
全面をエアーモーターサンダーに#100の研磨布を付
けて約10μm研磨して、金属光沢を出した後、ウレタ
ン樹脂クリヤー(大日本塗料■製商品名オートスコール
クリヤー:主剤/硬化剤−100/10)を希釈シンナ
ーでioo%希釈し、エアースプレーにて乾燥膜厚が2
0μmになるように塗装(ミストコート)した、ついで
5分後、上記ウレタン樹脂クリヤーを希釈なしで同様に
乾燥膜厚が80μmになるように塗装して試験板を作製
した。
この塗膜の凹部は金属感も光沢も少ないが、凸部は金属
的光沢を有してコントラストの面白い外観となった。垂
直引張強度は70kg/aJと良好であり、塩水噴霧試
験を240時間、40℃温水浸漬試験を10日間行った
が、いずれも、溶射被膜の変色や浮き、さびの発生、フ
クレもなく良好であった。
実施例5 3X300X300mmの石綿スレートフレキシブルボ
ードにウレタン樹脂シーラー〔大日本塗料側製商品名■
トフプ白:主剤/硬化剤−80/20〕をエアースプレ
ーにて乾燥膜厚が50μmになるように塗装した。60
℃、30分強制乾燥後、実施例3で作製した樹脂組成物
Cをシンナーで希釈しエアースプレーで50g/n?塗
装すると、その表面粗さ(R2)は90μmとなった。
2時間乾燥した後、アルミニウムを200μmの溶射膜
厚になるように低温溶射した。
低温溶射条件は減圧内アーク溶射機PA100(パンア
ートクラフト社製)にて線材直径1.1 amのアルミ
ニウム線材を搬線速度4m/分、電圧18■で行った。
得られた溶射被膜の凸部を電動ワイヤーブラシで約lO
μm@磨して金属光沢を出した後、ウレタン樹脂カラー
クリヤー(大日本懐料■製商品名オート■トソブモナー
ククリヤーにオートvトップモナーク#715黒を2%
添加したもの:主剤/硬化剤−80/20)を希釈シン
ナーで100%希釈し、エアースプレーにて乾燥膜厚が
20μmになるように塗装(ミストコート)シて試験板
を作製した。
この塗膜は金属的外観を有し、垂直引張強度は60kg
/−と良好であり、塩水噴霧試験を240時間、40℃
温水浸漬試験をlO日日間ったが、いずれも、溶射被膜
の変色や浮き、さびの発生、フクレもなく良好であった
【図面の簡単な説明】
第1図、第2図及び第3図は、本発明方法の一例を工程
順に示し、得られた基材の断面を模型的に示したもので
ある。 1.1′ 1′・・・基材 2.2′、2′・・・樹脂組成物被膜 3.3′、3″・・・溶射膜厚 4.4′、4#・・・クリヤー又はカラークリヤー被膜

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)非金属基材上に、粒子径が5〜200μmの粒子
    を樹脂に対して25〜400容量%含有する樹脂組成物
    を、10〜300g/m^2の割合で塗布して、表面粗
    さ(Rz)30〜250μmの被膜を得た後、金属を溶
    射し、ついで溶射金属被膜上の凸部を研磨して平滑で金
    属光沢を有する部分と、研磨されずに残った非光沢部分
    とを有する金属表面を形成し、最後にクリヤー又はカラ
    ークリヤー塗料を一層以上塗布して仕上げる非金属基材
    の表面仕上げ方法。
  2. (2)粒子径が5〜200μmの前記粒子が、酸化珪素
    、アルミナ及び炭化珪素からなる群から選ばれた少なく
    とも1種である請求項1記載の非金属基材の表面仕上げ
    方法。
  3. (3)金属溶射が、減圧内アーク溶射機による低温溶射
    である請求項1記載の非金属基材の表面仕上げ方法。
JP17399788A 1988-07-13 1988-07-13 非金属基材の表面仕上げ方法 Pending JPH0225556A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17399788A JPH0225556A (ja) 1988-07-13 1988-07-13 非金属基材の表面仕上げ方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17399788A JPH0225556A (ja) 1988-07-13 1988-07-13 非金属基材の表面仕上げ方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0225556A true JPH0225556A (ja) 1990-01-29

Family

ID=15970844

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP17399788A Pending JPH0225556A (ja) 1988-07-13 1988-07-13 非金属基材の表面仕上げ方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0225556A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08208014A (ja) * 1995-02-06 1996-08-13 Mitsuboshi Belting Ltd 硬質走行ベルト
JPH093614A (ja) * 1995-06-22 1997-01-07 Dainippon Toryo Co Ltd 金属溶射皮膜の形成方法
JP2007308294A (ja) * 2006-05-22 2007-11-29 Takasago Ind Co Ltd 被処理物供給装置およびロータリーシステム
CN105088128A (zh) * 2015-09-10 2015-11-25 湖北工业大学 一种塑料制品表面金属化的方法

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0328507A (ja) * 1989-06-23 1991-02-06 Bridgestone Corp 湾曲可能なアクチュエータ

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0328507A (ja) * 1989-06-23 1991-02-06 Bridgestone Corp 湾曲可能なアクチュエータ

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08208014A (ja) * 1995-02-06 1996-08-13 Mitsuboshi Belting Ltd 硬質走行ベルト
JPH093614A (ja) * 1995-06-22 1997-01-07 Dainippon Toryo Co Ltd 金属溶射皮膜の形成方法
JP2007308294A (ja) * 2006-05-22 2007-11-29 Takasago Ind Co Ltd 被処理物供給装置およびロータリーシステム
CN105088128A (zh) * 2015-09-10 2015-11-25 湖北工业大学 一种塑料制品表面金属化的方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPS63176453A (ja) 金属溶射被膜の作製方法
CN108480166A (zh) 一种家具木板表面喷涂金属漆的方法
JP2000086942A (ja) 水性石材調多彩模様塗料組成物及びこれを用いた塗装仕上げ方法
CN104438018A (zh) 水性裂纹漆施工工艺
CN102127358A (zh) 无溶剂拉毛面漆
JP5775800B2 (ja) 1液常温架橋型水性被覆組成物
JPH0225556A (ja) 非金属基材の表面仕上げ方法
JPH0226674A (ja) 表面仕上げ方法
JP2013087211A (ja) プライマー組成物
WO2001087502A1 (fr) Procede de formation d'une pellicule de protection a couches multiples
JPH0464308B2 (ja)
JP3436552B2 (ja) 水をベースとしたアクリルシラン及びポリウレタンを含有するコーティング組成物
JPH10238062A (ja) ローラー塗装用自然石調塗材の施工方法
JPH0252075A (ja) 床表面の化粧と保護被覆方法
JP7202215B2 (ja) 化粧板
JPH0328507B2 (ja)
JP2001240807A (ja) ドット模様形成用塗料および塗膜形成方法
JP2000107679A (ja) 積層ローラー塗装方法
JPS58539B2 (ja) セメント−樹脂仕上材層の施工方法
CN220364492U (zh) 一种petg水性印刷环保装饰膜
JP7463135B2 (ja) 化粧板
JP3495688B2 (ja) 塗装方法
JP2000226541A (ja) 石材調ローラー塗材組成物
JP7171523B2 (ja) アルミニウム-マグネシウム合金溶射層を有する積層体およびその金属溶射層の作製方法
JP3470598B2 (ja) トップコート用透明塗料