JPH02254159A - イオンプレーティングによる薄膜形成方法 - Google Patents
イオンプレーティングによる薄膜形成方法Info
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- JPH02254159A JPH02254159A JP7606489A JP7606489A JPH02254159A JP H02254159 A JPH02254159 A JP H02254159A JP 7606489 A JP7606489 A JP 7606489A JP 7606489 A JP7606489 A JP 7606489A JP H02254159 A JPH02254159 A JP H02254159A
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Landscapes
- Physical Vapour Deposition (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
[産業上の利用分野]
本発明は、複雑形状の基材表面にイオンプレーディング
により薄膜形成する方法に関する。 [従来の技術及び課題] 例えば各種の金属、セラミックス等からなる構造相#I
においては、その基材表面を硬質化したり、光沢性等を
付与する[]的で各種の金属薄膜を成膜することが行な
われている。かかる基材上への成膜に際しては、従来よ
り次のような膜厚制御方法が採用されている。 ■膜厚センサ方式 真空チャンバ内に配置したルツボ中の蒸着材料に電子ビ
ーム等を照射して蒸発させ、その蒸発量を膜厚センサで
検出し、前記電子ビームの出力を調節して前記チャンバ
内に配置した基旧全体に均一な薄膜を形成する。 ■真空チャンバ内に配置したルツボ中の」二方に配置し
た基材ホルダを自転又は自公転させることにより基(」
の中心部と周辺部との蒸1fJmの差を小さく
により薄膜形成する方法に関する。 [従来の技術及び課題] 例えば各種の金属、セラミックス等からなる構造相#I
においては、その基材表面を硬質化したり、光沢性等を
付与する[]的で各種の金属薄膜を成膜することが行な
われている。かかる基材上への成膜に際しては、従来よ
り次のような膜厚制御方法が採用されている。 ■膜厚センサ方式 真空チャンバ内に配置したルツボ中の蒸着材料に電子ビ
ーム等を照射して蒸発させ、その蒸発量を膜厚センサで
検出し、前記電子ビームの出力を調節して前記チャンバ
内に配置した基旧全体に均一な薄膜を形成する。 ■真空チャンバ内に配置したルツボ中の」二方に配置し
た基材ホルダを自転又は自公転させることにより基(」
の中心部と周辺部との蒸1fJmの差を小さく
【7てM
月全体に均一な薄膜を形成する。 しかしながら、前記■の膜厚センサ方式や■の試料の回
転方式では全体の平均膜厚を制御てきるむのの、任意個
所での膜厚制御を行うことかできない。このため、複雑
形状の基14表面に均一な膜11、Iの薄膜を形成する
ことか困難となる。 このようなことから、複雑形状の基月表面に薄膜を形成
する方法として、ホロカソード方式、反応性イオンプレ
ーティング力式、プラズマ銃方式が知られている。しか
しながら、各方式には次のような問題があ−)た。 前記ホロカソード方式では、放電部分の負電圧が高いた
め、穴か開口されたり、コγ型状の基材ではホロカソー
ド現象により基材電圧が所定の70%程度に低下するた
め、成膜できたとしても付jri力か非常に低くなる。 しかる、かかる方式では膜厚の均一化はもとより部分的
な膜厚制御も行うことができない。 前記反応性イオンプレーティング方式では、イオン化電
極(+)が下方にあるため、穴か開]二]されたり、コ
字型状のJl!、11,1てはホロカソード現象により
基材電圧が大幅に低ドし、成膜し、でも良好な膜質にな
らない。 前記プラスマ銃方式では、プラズマ銃より真空チャンバ
圧力を低くてきるため、ホロカソード現象による基材電
圧の低下を抑制できるものの、チャンバ内においてプラ
ズマが一定の横方向に形成されるため、ハエに形成され
た穴やコ字状部では影を生じ、内側深くまでプラズマか
導入されず、前記穴等が浅い形状の基月しか成膜できな
い。 本発明は、上記従来の課題を解決するためになされたも
ので、穴が開口されたり、コ字型等CD複雑形状の基月
表面に薄膜を均一に成膜し得るイオンプレーティングに
よる薄膜形成h゛法を提(j+:t、ようとするもので
ある。 [課題を解決するための手段] 本発明は、真空チャンバと、このチャンノく内に回転自
在に配置された基材ホルダと、前記チ4・ンバ内の底部
(−=1近に配置された蒸着源と、前記チャンバに設け
られたプラズマ銃と、前記チャンバの中心に1−) l
、て同心固状に配置さti、前記プラズマ銃から前記チ
ャンバ内に引き出されたブラスマを前記ホルダに保持さ
れた基4イ表面に高密度で集束させる揺動、上下動、水
平方向への移動が可能で磁石を内蔵した複数の対向電極
とを具62 したイオンプレーティング装置により前記
ホルダに保持された複雑形状の基月表面に前記蒸着源か
らの蒸発ガスをイオン化して蒸盾し、膜形成する方法に
際12、前記複数の対向電極の位置と向きを前記ホルダ
に保持、回転される基Iの表面形状に沿うように民話(
イの回転に同調させ、試料周囲のプラズマ密度、形状を
制御することを特徴とするイオンプレーティングによる
薄膜形成方法である。 [作用コ 本発明によれば、磁石を内蔵した複数の対向電極の位置
と向きをホルダに保持、回転される穴が開口されたり、
コ字型等の複雑形状の基(イの表面形状に沿うように民
話Hの回転に同調させ、真空チャンバ内にプラズマ銃か
ら引き出されたプラグマの前記基材周囲での密度、形状
を制御することによっ−C1蒸着源からの蒸発物質を前
記基+3の表面に成膜できるため、該複雑形状のJI(
祠表面に薄りl受を均一に形成することかできる。 [実施例] 以下、本発明の実施例を第1図及び第2図を参照して説
明する。 第1図は、本実施例で使用する・イオンプレーティング
装置を示す概略断面図、第2図は第1図の概略横断面図
である。図中の 1は、真空チャンバであり、このチャ
ンバ 1の下部側壁には該チャンバー内を所定の真空度
に維持するだめの図示しない真空ポンプと連通ずる排気
管2が設けられている。また、図中の3は蒸着源である
。この蒸着源3は、前記チャンバ1の底部に設置された
ルツボ4と、前記チャンバ1の下部側壁に設けられ、前
記ルツボ4に電子ビームを照射するだめの電子銃5と、
前記ルツボ4の上方付近に配置され、前記7u子銃5か
らの電子ビームを偏向させて前記ルツボ4内の蒸着材料
に照射するための偏向コイル6とから措成さイlている
。 また、前記チャンバ1内の外側壁にはプラズマ発生源と
しCのブラスマ銃7か設けられており、該プラズマ銃7
の後nBは窒素(N2)等の所定のガスBを導入するた
めの導入管(図示せず)が設けられている。なお、プラ
ズマ銃7が設けられた前記チャンバ1の側壁にはプラズ
マの絞り部9か設けられている。また、前記プラズマ銃
7の前記チャンバIとの連結(=J近及び該ブラスマ銃
7と対向するチャンバ lの外側壁部分には、ブラスマ
銃7から引出されたプラズマの拡散を防ぐための円筒状
磁(−’+ IOa 、IObが大々設けられている。 前記ブラスマ銃3の設置箇所とほぼ同一平面上に位置す
るチャンバ1の側壁には電磁石11を内蔵した 5台の
円板状&=J向電極電極1〜1.25が揺動、上下動、
水平力向への移@’i’iJ能に設けられている。これ
ら々1向1′U極11J、〜1ニジ、は、図示しない制
御器によっCそれらの位置と向きか後述するホルダに保
持、回転されるJL+、祠の表面形状に沿うように民話
(」の回転に同調[、て駆動するようになっている。な
お、前記6対向電極121〜12.に内蔵した電磁石4
1は図示しない電源により磁力を発生ずるようになって
いる。 史ニ、前記チャンバ1内のプラズマ生成領域近傍には基
材を保持するためのボルダ13が配設されており、かつ
該ボルダ13は回転軸14により支持、吊丁されている
。前記ホルダー3は、前記可変電源15に接続されて負
電圧が印加されるようになり−Cいる。 実施例 まず、第3図に示す複雑形状を有する5US304製の
基材16を用意した。この基材16は、中心のリニグ部
17の左右に甲板部18a 、]、8bが取り付けられ
、かつ一方の甲板部18j)の下面にはコ字型ブロック
部19の背面か接合された構造になっている。なお、前
記平板部18a 、 18bは幅が28+nn+、長さ
が100 mm。 前記ブロック部19は高さか50mm、幅か30 m
m %となっている。つづいて、前記複雑形状の基材1
6を真空チャンバ 1内のホルダー3に保持し、ルツボ
4内にチタンチップ20を収容した。 次いで、図示しない真空ポンプを作動してチャンバ l
内のガスを排気管2を通してυ1気した。一つづいて、
回転軸14によりホルダ3に保持された基材16を]l
rpmの条件てl1j1転さ廿、かつ可変電源15か
ら基材16に負電圧が印加しながら、電r銃5から7h
丁ビームを放出し、偏向−1イル6により該電子ビーム
をルツボ4内に収容したチタンチップ20に照射j〜で
溶融、蒸発さけた。同時に、ブラスマ銃7にプラズマ発
生ガ、スとしてのN2を供給することにより、該プラズ
マ銃7より真空チャンバ 1内にプラズマ2】を生成す
ると共に、5台の円板状対向電極121〜12sを図示
しない制御器によってそれらの位置と向きがホルダー3
に保持、回転される基材16の表面形状に沿・5ように
該基材16の回転こ同調して駆動した。 即ち、前記各円板状¥、−I向電極12□〜125のう
ち前記基材16の平板部18aが近づいた対向電極にお
いては、その電極面を垂直に保った状態で揺動させなが
ら、下方に移動させ、かつ基材16の回転移動(隣接す
る別の対向電極までの移動)に同調して水平方向に移動
させた。一方、前記各円板状’iJ向電極電極L−1,
25のうち前記基材16のコ字型ブロック板部19か近
づいた対向電極においては、その電極+Iiiを垂直と
垂直面に対して30°上方へ傾斜させた状態で揺動させ
ながら、上方に移動させ、かつ基キイICの回転移動(
隣接する別の対向電極までの移動)に同調して水平方向
に移動させた。なお、前記各対向電極121〜12.の
うち、プラズマ銃7と対向する対向電極+21の磁束密
度を50〜500ガウス、他の対向電極122〜125
の磁束密度を100ガウス〜1にガウスとし、かつ前記
プラズマ21が生成されるチャンバ1内の圧力を5.0
X 1O−4torrとした。 上述した各円板状対向電極121〜12.を図示しない
制御器によってそれらの位置と向きがホルダI3に保持
、回転される基材16の表面形状に沿うように該基材1
6の回転に同調して駆動することによって、前記チャン
バ1内に引き出されたプラズマ21を前記基材16に高
密度で収束させ、前記ルツボ4から蒸発されたチタンを
該プラズマ21でイオン化し、窒素イオンと反応さける
ことによりM; L(’ 1 a表面に薄膜を11ツ成
17だ。なお、対向電極121〜125の揺動と移動量
は成膜前に予め複雑1[3状の基44周囲のプラズマ密
度をセンサて11[測して設定すれば、均一膜でも部分
的に膜厚差をイ・1けることも可能となる。 参照例 各円板状対向電極+2.〜12.の駆動に際し、それぞ
れ電極面を中に垂直に保った状態で揺動させた以外、実
施例と同様な方法により第3図に示す複’At を状の
基材表面に薄膜を形成しまた。 し、か17て、本実施例及び参照例の基ト]16十に成
膜された薄膜について、X線回折及びEPMAにより分
析したところ、”I’iNであることか確認された。ま
た、本実施例及び参照例の括利16上に成膜されたTi
N薄11々について、第3図に示ず゛)5板部18aの
下面Aの膜厚を1.0096とした11.′l、コ字型
ブロック板部19内側の奥面B及び側面Cの股厚庖定し
たところ、ド記第1表に示す結果をi′−7だ。 暑) ] 表 上記第マ表から明らかなように本実施例では1.7I(
4416の平板部18aとブロック部19の凹部との膜
厚差を参照例に比べて著しく小さくてき、複卸形状の基
材でも均一・なTiN薄膜を形成できることがわかる。 [発明の効果コ 以上詳述した如く、本発明によれば穴か開口されたり、
コ字型′、−の複雑形状のハエ表面に薄膜を均一に成膜
し得るイオンプレーティングによる薄膜形成方法を提供
できる。
月全体に均一な薄膜を形成する。 しかしながら、前記■の膜厚センサ方式や■の試料の回
転方式では全体の平均膜厚を制御てきるむのの、任意個
所での膜厚制御を行うことかできない。このため、複雑
形状の基14表面に均一な膜11、Iの薄膜を形成する
ことか困難となる。 このようなことから、複雑形状の基月表面に薄膜を形成
する方法として、ホロカソード方式、反応性イオンプレ
ーティング力式、プラズマ銃方式が知られている。しか
しながら、各方式には次のような問題があ−)た。 前記ホロカソード方式では、放電部分の負電圧が高いた
め、穴か開口されたり、コγ型状の基材ではホロカソー
ド現象により基材電圧が所定の70%程度に低下するた
め、成膜できたとしても付jri力か非常に低くなる。 しかる、かかる方式では膜厚の均一化はもとより部分的
な膜厚制御も行うことができない。 前記反応性イオンプレーティング方式では、イオン化電
極(+)が下方にあるため、穴か開]二]されたり、コ
字型状のJl!、11,1てはホロカソード現象により
基材電圧が大幅に低ドし、成膜し、でも良好な膜質にな
らない。 前記プラスマ銃方式では、プラズマ銃より真空チャンバ
圧力を低くてきるため、ホロカソード現象による基材電
圧の低下を抑制できるものの、チャンバ内においてプラ
ズマが一定の横方向に形成されるため、ハエに形成され
た穴やコ字状部では影を生じ、内側深くまでプラズマか
導入されず、前記穴等が浅い形状の基月しか成膜できな
い。 本発明は、上記従来の課題を解決するためになされたも
ので、穴が開口されたり、コ字型等CD複雑形状の基月
表面に薄膜を均一に成膜し得るイオンプレーティングに
よる薄膜形成h゛法を提(j+:t、ようとするもので
ある。 [課題を解決するための手段] 本発明は、真空チャンバと、このチャンノく内に回転自
在に配置された基材ホルダと、前記チ4・ンバ内の底部
(−=1近に配置された蒸着源と、前記チャンバに設け
られたプラズマ銃と、前記チャンバの中心に1−) l
、て同心固状に配置さti、前記プラズマ銃から前記チ
ャンバ内に引き出されたブラスマを前記ホルダに保持さ
れた基4イ表面に高密度で集束させる揺動、上下動、水
平方向への移動が可能で磁石を内蔵した複数の対向電極
とを具62 したイオンプレーティング装置により前記
ホルダに保持された複雑形状の基月表面に前記蒸着源か
らの蒸発ガスをイオン化して蒸盾し、膜形成する方法に
際12、前記複数の対向電極の位置と向きを前記ホルダ
に保持、回転される基Iの表面形状に沿うように民話(
イの回転に同調させ、試料周囲のプラズマ密度、形状を
制御することを特徴とするイオンプレーティングによる
薄膜形成方法である。 [作用コ 本発明によれば、磁石を内蔵した複数の対向電極の位置
と向きをホルダに保持、回転される穴が開口されたり、
コ字型等の複雑形状の基(イの表面形状に沿うように民
話Hの回転に同調させ、真空チャンバ内にプラズマ銃か
ら引き出されたプラグマの前記基材周囲での密度、形状
を制御することによっ−C1蒸着源からの蒸発物質を前
記基+3の表面に成膜できるため、該複雑形状のJI(
祠表面に薄りl受を均一に形成することかできる。 [実施例] 以下、本発明の実施例を第1図及び第2図を参照して説
明する。 第1図は、本実施例で使用する・イオンプレーティング
装置を示す概略断面図、第2図は第1図の概略横断面図
である。図中の 1は、真空チャンバであり、このチャ
ンバ 1の下部側壁には該チャンバー内を所定の真空度
に維持するだめの図示しない真空ポンプと連通ずる排気
管2が設けられている。また、図中の3は蒸着源である
。この蒸着源3は、前記チャンバ1の底部に設置された
ルツボ4と、前記チャンバ1の下部側壁に設けられ、前
記ルツボ4に電子ビームを照射するだめの電子銃5と、
前記ルツボ4の上方付近に配置され、前記7u子銃5か
らの電子ビームを偏向させて前記ルツボ4内の蒸着材料
に照射するための偏向コイル6とから措成さイlている
。 また、前記チャンバ1内の外側壁にはプラズマ発生源と
しCのブラスマ銃7か設けられており、該プラズマ銃7
の後nBは窒素(N2)等の所定のガスBを導入するた
めの導入管(図示せず)が設けられている。なお、プラ
ズマ銃7が設けられた前記チャンバ1の側壁にはプラズ
マの絞り部9か設けられている。また、前記プラズマ銃
7の前記チャンバIとの連結(=J近及び該ブラスマ銃
7と対向するチャンバ lの外側壁部分には、ブラスマ
銃7から引出されたプラズマの拡散を防ぐための円筒状
磁(−’+ IOa 、IObが大々設けられている。 前記ブラスマ銃3の設置箇所とほぼ同一平面上に位置す
るチャンバ1の側壁には電磁石11を内蔵した 5台の
円板状&=J向電極電極1〜1.25が揺動、上下動、
水平力向への移@’i’iJ能に設けられている。これ
ら々1向1′U極11J、〜1ニジ、は、図示しない制
御器によっCそれらの位置と向きか後述するホルダに保
持、回転されるJL+、祠の表面形状に沿うように民話
(」の回転に同調[、て駆動するようになっている。な
お、前記6対向電極121〜12.に内蔵した電磁石4
1は図示しない電源により磁力を発生ずるようになって
いる。 史ニ、前記チャンバ1内のプラズマ生成領域近傍には基
材を保持するためのボルダ13が配設されており、かつ
該ボルダ13は回転軸14により支持、吊丁されている
。前記ホルダー3は、前記可変電源15に接続されて負
電圧が印加されるようになり−Cいる。 実施例 まず、第3図に示す複雑形状を有する5US304製の
基材16を用意した。この基材16は、中心のリニグ部
17の左右に甲板部18a 、]、8bが取り付けられ
、かつ一方の甲板部18j)の下面にはコ字型ブロック
部19の背面か接合された構造になっている。なお、前
記平板部18a 、 18bは幅が28+nn+、長さ
が100 mm。 前記ブロック部19は高さか50mm、幅か30 m
m %となっている。つづいて、前記複雑形状の基材1
6を真空チャンバ 1内のホルダー3に保持し、ルツボ
4内にチタンチップ20を収容した。 次いで、図示しない真空ポンプを作動してチャンバ l
内のガスを排気管2を通してυ1気した。一つづいて、
回転軸14によりホルダ3に保持された基材16を]l
rpmの条件てl1j1転さ廿、かつ可変電源15か
ら基材16に負電圧が印加しながら、電r銃5から7h
丁ビームを放出し、偏向−1イル6により該電子ビーム
をルツボ4内に収容したチタンチップ20に照射j〜で
溶融、蒸発さけた。同時に、ブラスマ銃7にプラズマ発
生ガ、スとしてのN2を供給することにより、該プラズ
マ銃7より真空チャンバ 1内にプラズマ2】を生成す
ると共に、5台の円板状対向電極121〜12sを図示
しない制御器によってそれらの位置と向きがホルダー3
に保持、回転される基材16の表面形状に沿・5ように
該基材16の回転こ同調して駆動した。 即ち、前記各円板状¥、−I向電極12□〜125のう
ち前記基材16の平板部18aが近づいた対向電極にお
いては、その電極面を垂直に保った状態で揺動させなが
ら、下方に移動させ、かつ基材16の回転移動(隣接す
る別の対向電極までの移動)に同調して水平方向に移動
させた。一方、前記各円板状’iJ向電極電極L−1,
25のうち前記基材16のコ字型ブロック板部19か近
づいた対向電極においては、その電極+Iiiを垂直と
垂直面に対して30°上方へ傾斜させた状態で揺動させ
ながら、上方に移動させ、かつ基キイICの回転移動(
隣接する別の対向電極までの移動)に同調して水平方向
に移動させた。なお、前記各対向電極121〜12.の
うち、プラズマ銃7と対向する対向電極+21の磁束密
度を50〜500ガウス、他の対向電極122〜125
の磁束密度を100ガウス〜1にガウスとし、かつ前記
プラズマ21が生成されるチャンバ1内の圧力を5.0
X 1O−4torrとした。 上述した各円板状対向電極121〜12.を図示しない
制御器によってそれらの位置と向きがホルダI3に保持
、回転される基材16の表面形状に沿うように該基材1
6の回転に同調して駆動することによって、前記チャン
バ1内に引き出されたプラズマ21を前記基材16に高
密度で収束させ、前記ルツボ4から蒸発されたチタンを
該プラズマ21でイオン化し、窒素イオンと反応さける
ことによりM; L(’ 1 a表面に薄膜を11ツ成
17だ。なお、対向電極121〜125の揺動と移動量
は成膜前に予め複雑1[3状の基44周囲のプラズマ密
度をセンサて11[測して設定すれば、均一膜でも部分
的に膜厚差をイ・1けることも可能となる。 参照例 各円板状対向電極+2.〜12.の駆動に際し、それぞ
れ電極面を中に垂直に保った状態で揺動させた以外、実
施例と同様な方法により第3図に示す複’At を状の
基材表面に薄膜を形成しまた。 し、か17て、本実施例及び参照例の基ト]16十に成
膜された薄膜について、X線回折及びEPMAにより分
析したところ、”I’iNであることか確認された。ま
た、本実施例及び参照例の括利16上に成膜されたTi
N薄11々について、第3図に示ず゛)5板部18aの
下面Aの膜厚を1.0096とした11.′l、コ字型
ブロック板部19内側の奥面B及び側面Cの股厚庖定し
たところ、ド記第1表に示す結果をi′−7だ。 暑) ] 表 上記第マ表から明らかなように本実施例では1.7I(
4416の平板部18aとブロック部19の凹部との膜
厚差を参照例に比べて著しく小さくてき、複卸形状の基
材でも均一・なTiN薄膜を形成できることがわかる。 [発明の効果コ 以上詳述した如く、本発明によれば穴か開口されたり、
コ字型′、−の複雑形状のハエ表面に薄膜を均一に成膜
し得るイオンプレーティングによる薄膜形成方法を提供
できる。
第1図は本発明の実施例で使用したイオンプレディング
装置を示す概略断面図、第2図は第1] 2 図の概略横断面図、第′3図は本実施例で用いた基材を
示す斜視図である。 l・・真空チトンハ、8・蒸ン1源、4−ルツホ、7・
ブラスマ銃、11・・電磁(−1,121〜1:コ5χ
・j向電極、I3・・ホルダ、16・基(イ、!8i1
.18byF板部、19・・・コ字型ブロック部、20
チタニチップ、21・・プラズマ。 出願人代理人 弁理士 鈴l−1武な
装置を示す概略断面図、第2図は第1] 2 図の概略横断面図、第′3図は本実施例で用いた基材を
示す斜視図である。 l・・真空チトンハ、8・蒸ン1源、4−ルツホ、7・
ブラスマ銃、11・・電磁(−1,121〜1:コ5χ
・j向電極、I3・・ホルダ、16・基(イ、!8i1
.18byF板部、19・・・コ字型ブロック部、20
チタニチップ、21・・プラズマ。 出願人代理人 弁理士 鈴l−1武な
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 真空チャンバと、このチャンバ内に回転自在に配置さ
れた基材ホルダと、前記チャンバ内の底部付近に配置さ
れた蒸着源と、前記チャンバに設けられたプラズマ銃と
、前記チャンバの中心に対して同心円状に配置され、前
記プラズマ銃から前記チャンバ内に引き出されたプラズ
マを前記ホルダに保持された基材表面に高密度で集束さ
せる揺動、上下動、水平方向への移動が可能で磁石を内
蔵した複数の対向電極とを具備したイオンプレーティン
グ装置により前記ホルダに保持された複雑形状の基材表
面に前記蒸着源からの蒸発ガスをイオン化して蒸着し、
膜形成する方法にあたり、 前記複数の対向電極の位置と向きを前記ホルダに保持、
回転される基材の表面形状に沿うように該基材の回転に
同調させ、基材周囲のプラズマ密度、形状を制御するこ
とを特徴とするイオンプレーティングによる薄膜形成方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7606489A JPH02254159A (ja) | 1989-03-28 | 1989-03-28 | イオンプレーティングによる薄膜形成方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7606489A JPH02254159A (ja) | 1989-03-28 | 1989-03-28 | イオンプレーティングによる薄膜形成方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02254159A true JPH02254159A (ja) | 1990-10-12 |
JPH0548302B2 JPH0548302B2 (ja) | 1993-07-21 |
Family
ID=13594349
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7606489A Granted JPH02254159A (ja) | 1989-03-28 | 1989-03-28 | イオンプレーティングによる薄膜形成方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH02254159A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5601653A (en) * | 1993-04-30 | 1997-02-11 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Apparatus for performing plasma process on semiconductor wafers and the like and method of performing plasma process |
-
1989
- 1989-03-28 JP JP7606489A patent/JPH02254159A/ja active Granted
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5601653A (en) * | 1993-04-30 | 1997-02-11 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Apparatus for performing plasma process on semiconductor wafers and the like and method of performing plasma process |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0548302B2 (ja) | 1993-07-21 |
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