JPH0121226B2 - - Google Patents

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JPH0121226B2
JPH0121226B2 JP61016889A JP1688986A JPH0121226B2 JP H0121226 B2 JPH0121226 B2 JP H0121226B2 JP 61016889 A JP61016889 A JP 61016889A JP 1688986 A JP1688986 A JP 1688986A JP H0121226 B2 JPH0121226 B2 JP H0121226B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ions
deposition
metal
thin film
vacuum chamber
Prior art date
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Expired
Application number
JP61016889A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS62177176A (ja
Inventor
Katsuhiko Yui
Kazuhiko Fukutani
Kenji Sugyama
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
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Publication date
Application filed by Nippon Steel Corp filed Critical Nippon Steel Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明はスパツタ蒸着とイオン注入を合わせ
行なうことにより、薄膜形成を行なう薄膜形成装
置の改良に関する。
〔従来の技術〕
スパツタ蒸着とイオン注入を合わせて行なうこ
とにより、強度密着性の優れた薄膜の形成が可能
であるが、従来の薄膜形成方法は例えば特開昭60
−141869号に記載されているように、試料(スト
リツプスチール)表面に金属原子を蒸着するため
に蒸着金属物質を電子ビームや加熱コイルを用い
て加熱蒸発させ別配置されたイオン源からイオン
注入を行いイオンミキシングを行つており、スパ
ツタ蒸着装置イオン注入装置をそれぞれ別個に必
要とした。このため装置の規模も大きく、価格も
高いものとなつていた。
〔発明が解決しようとする問題点〕
この発明はスパツタ蒸着とイオン注入を単一の
イオン源で効率的に行なうコンパクトな装置を提
供することを目的とするものである。
〔問題点の解決手段〕
本発明者らは上記問題点を次の装置を発明する
ことによつて解決した。
すなわち、本発明は真空槽内に基板と蒸着用金
属を保持する保持機構を互いに上下方向に対峙す
る位置に配置するとともに、2種類の元素を同時
又は交互に供給する供給装置と、該元素をイオン
化するイオン源と、該イオンを加速する加速装置
と、該イオンの方向を制御する質量分離装置を
各々接続配置し、該分離装置で方向を制御された
2種類のイオンを前記真空槽内の保持機構に保持
された基板と蒸着用金属に向けて同時又は交互に
照射してスパツタ蒸着とイオン注入を行うことを
特徴とする薄膜形成装置にある。
〔作 用〕
以下、実施例により本発明を詳細に説明する。
第1図は本発明の薄膜形成装置の一実施例であ
る。1は真空槽9の外側に設けられた2種類のガ
ス状元素を供給する供給装置であり、真空槽9内
部にはイオン源2、イオン源2で作られたイオン
を加速する加速装置3、イオンの放出を2方向に
分ける質量分離装置4を設け前記各々の装置を接
続配置する。さらに、真空槽9内の上方に基板5
を保持する保持機構6を、又、下方に蒸着用金属
7を保持する保持機構8を互いに対峙する水平位
置で、放出イオンが照射される位置に配置する。
11は真空槽9内を真空引きするポンプである。
上記構成からなる薄膜形成装置の作用を鋼板表
面へのチツ化チタン(TiN)膜形成を例にとつ
て説明する。供給装置1からはチツ素ガス(N2
及び不活性ガス、例えばアルゴン(Ar)の質量
の異なる2種類のガスが供給される。2種のガス
の組成比、供給速度は任意に調節できる構造とな
つている。チツ素ガス及びアルゴンガスはイオン
源2によつてそれぞれチツ素イオン(N+)、アル
ゴンイオン(Ar+)となり加速装置3にて加速さ
れた後、質量分離装置4の磁界制御によつて2種
類のイオンは方向を制御され分離される。
アルゴンイオンは真空槽内に設けられた蒸着用
金属のチタン7の表面に向けて照射されチタン原
子をスパツタする。スパツタされたチタン原子は
上方に対峙して配置された基板の鋼板5表面に向
けて放出され、チタン原子が蒸着し薄膜を形成す
る。さらに、前記質量分離装置4で分離されたチ
ツ素イオンが前記鋼板5のチタン薄膜上に照射さ
れると、その運動エネルギーにより、鋼板5表面
にチタン薄膜とチツ素イオンと鋼基盤のミツクス
層を形成し、さらにそのミツクス層の上に強度、
密着性の優れたチツ化チタン(TiN)の薄膜が
形成される。
蒸着用金属のスパツタリングとイオン注入は同
時に行なう代わりに繰り返し交互に行なつても良
い。この場合は供給装置1からチツ素ガス、アル
ゴンガスを交互に供給すれば良い。又、1種のガ
スのみを供給すればスパツタリング装置或いはイ
オン注入装置としての使用も可能である。
第2図は本発明の他の実施例を示す。この実施
例は加速装置3を質量分離装置4で分離されたイ
オンの放出口の前方に各々接続設置することによ
り、2種のイオンの加速エネルギーの制御を独立
して行なえる様にしたものであり、注入を行なう
イオンの加速電圧を注入初期には高くしてミツク
ス層の形成を助長させ、膜の密着性向上を図り、
その後は加速電圧を減少させて、注入イオンと蒸
着金属の化合物を作成することにより処理の大巾
なコストダウンが期待できる。
さらに、供給ガスの切り換えを行なう代わり
に、シヤツタ10を加速装置3の前方に配置して
シヤツタ10の開閉を行なうことにより、スパツ
タ蒸着とイオン注入の切り換えを行なうこともで
きる。
第1,2図ではイオン源2、加速器3を真空槽
9の内部に設けてあるが、真空槽9の外側に設け
てもよく、又、各装置の接続配置も垂直方向に配
置するほか、水平方向等も可能で配置のしかたは
特に限定するものではない。要は方向制御された
イオンが放出される2ケ所の放出口が真空槽の内
部に開口され、そこからイオンが基板と蒸着用金
属に向けて照射されるように配置されていればよ
い。さらに基板と蒸着用金属を保持する保持機構
も上下に対峙する配置のほか、垂直方向に配置し
て左右に対峙させてもよい。この場合はスパツタ
された蒸着金属が水平に放出されるため蒸着効率
は少し悪くなる。
〔発明の効果〕
以上述べたように本発明装置によれば、蒸着用
金属をスパツタするための電子ビームや加熱コイ
ルが不用となり、薄膜製造のための装置を単一イ
オン源の簡潔な機構でスパツタ蒸着とイオン注入
が出来、装置もコンパクトで安価になるという効
果を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の薄膜形成装置の説明図、第2
図は本発明の他の薄膜形成装置の説明図である。 1:ガス状元素を供給する供給装置、2:イオ
ン源、3:加速装置、4:質量分離装置、5:基
板、6:基板保持機構、7:蒸着用金属、8:蒸
着用金属保持機構、9:真空槽、10:シヤツ
タ、11:真空引きするポンプ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 真空槽内に基板と蒸着用金属を保持する保持
    機構を互いに上下方向に対峙する位置に配置する
    とともに、2種類の元素を同時又は交互に供給す
    る供給装置と、該元素をイオン化するイオン源
    と、該イオンを加速する加速装置と、該イオンの
    方向を制御する質量分離装置を各々接続配置し、
    該分離装置で方向を制御された2種類のイオンを
    前記真空槽内の保持機構に保持された基板と蒸着
    用金属に向けて同時又は交互に照射してスパツタ
    蒸着とイオン注入を行うことを特徴とする薄膜形
    成装置。
JP1688986A 1986-01-30 1986-01-30 薄膜形成装置 Granted JPS62177176A (ja)

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JPS62177176A JPS62177176A (ja) 1987-08-04
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JPH02175867A (ja) * 1988-12-27 1990-07-09 Japan Steel Works Ltd:The 複合イオンビーム照射方法及び照射装置

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6176665A (ja) * 1984-09-21 1986-04-19 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 蒸着膜形成装置

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