JPH02251104A - 鉄系軟磁性膜及びその製造方法 - Google Patents

鉄系軟磁性膜及びその製造方法

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JPH02251104A JP7323389A JP7323389A JPH02251104A JP H02251104 A JPH02251104 A JP H02251104A JP 7323389 A JP7323389 A JP 7323389A JP 7323389 A JP7323389 A JP 7323389A JP H02251104 A JPH02251104 A JP H02251104A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は磁気記録用磁気ヘッド、高周波用のインダクタ
ンス、コイルの磁芯材料等に用いられる鉄系軟磁性膜及
びその製造方法に関する。更に詳しくは高密度磁気記録
に好適な単層の鉄系軟磁性膜及びその製造方法に関する
ものである。
[従来の技術] 近年、電子機器の小型軽量化が進む中で磁気記録分野に
おいても高密度記録化、高周波化が著しい。高密度記録
には記録媒体の高保磁力化が不可欠であり、実際に従来
の代表的な記録媒体であるフェライトの保磁力は500
〜7000e程度であるのに対し、最近のメタルテープ
では1500〜20000eとなっている。
このような高保磁力の磁気記録媒体上に十分な高密度記
録を行うためには優れた磁気特性を有する磁気ヘッド用
磁性膜が必要となる。具体的には高飽和磁束密度を有し
、保磁力が低く透磁率の高い軟磁気特性を有し、更に高
周波に至るま′で透磁率に減衰の見られない優れた高周
波特性を有する磁気ヘッド用磁性膜が必要となる。また
高密度記録のためには急峻な分布をなす磁界を得ること
が必要で、そのためには磁気ヘッドの磁極先端部の厚さ
は0,5μm以下にしなければならず、膜厚05μm以
下で上記特性を有する磁性膜が必要となる。
従来、Feに侵入型で固溶するB、C,N、、Pの元素
をFeを主成分とする磁性膜に1〜15at%含ませて
、その飽和磁束密度を減少させることなくその透磁率を
増大させ、かつ保磁力を減少させる技術が開示されてい
る(特開昭63−236304)。
またArXArとN2又はArと02をスパッタリング
ガスとするスパッタリング法を用い、所定の基板上にF
eを主成分とする膜を形成する場合に、50℃以下の基
板温度で厚さ1〜1100nの第1層鉄系膜を形成した
後、引続き100℃以上の基板温度で前記第1層鉄系膜
の」二に所定厚さの第2層鉄系膜を形成する高密度鉄系
磁性体膜の製造方法が提案されている(特開昭62−1
58306)。
[発明が解決しようとする課題] 前者の鉄系磁性膜は、20テスラ、程度の高飽和磁束密
度を有する薄膜が得られるが、Feの結晶磁気異方性定
数に、が室温で4.72X105erg/ccと大きい
ことから低保磁力化、高透磁率化が困難で侵入型固溶元
素を添加して結晶粒を微細化しても、単層膜では透磁率
は800程度であって実用には供していない。またこの
鉄系磁性膜を多層膜にした場合には1500以上の透磁
率が得られるが、多層膜は各層の膜厚を制御しなければ
磁気特性がばらつくことや、構造上、非磁性層を薄くし
なければ高飽和磁束密度が得られない。
特に各層の熱膨張係数が異なるため内部応力が生じ易く
、その除去処理が繁雑である等の問題点もある。
また後者の鉄系磁性膜は、20テスラ以」二の高飽和磁
束密度と20e以下の低保磁力を有する薄膜が得られる
が、第1層と第2層からなるため各層の膜厚や基板温度
を正確に制御しなければ特性がばらつき易く、製造条件
が複雑となる不具合があった。
本発明の目的は、磁気ヘッド材料として要求される高飽
和磁束密度と高透磁率の双方の磁気特性を有する単層の
鉄系軟磁性膜を提供することにあり、また別の目的はこ
の磁性膜を単純な条件で製造し得る鉄系軟磁性膜の製造
方法を提供することにある。
[課題を解決するための手段] 本発明者らは、N及びAr雰囲気中でFeを主成分とす
る薄膜を作製した場合、結晶粒が微細化するだけでなく
、格子定数が大きく変化することに着目し、この薄膜を
熱処理しである定まった格子定数の磁性膜を作製すれば
、高飽和磁束密度を維持しながら透磁率を非常に大きく
できることを見出し、本発明に到達した。
すなわち、本発明はFeに侵入型で固溶する元素を含有
し、被着された基板と平行な面の粒径が50nm以下の
結晶粒から主として構成され、この結晶粒が基板面に対
し格子面(110)に平行に配向する単層の鉄系軟磁性
膜において、Feに侵入型で固溶する元素はN1或いは
N、C,SiB、Pより選ばれた1種の元素とArの2
種の元素であり、侵入型固溶元素の含有量が1〜12a
t%であって、かつその格子面(110)間隔が純Fe
の格子面(110)間隔よりも01〜07%増加したこ
とを特徴とする。
本発明を更に詳述すると、本発明の磁性薄膜は高飽和磁
束密度を有するFeを主成分とし、体心立方品(bbC
)構造をとり、結晶粒が基板面に対し格子面(110)
に平行に配向した薄膜であって、その薄膜の中にN1或
いはN、C,Si。
B、Pより選ばれた1種の元素とArの2種の非磁性元
素を含有する単層の鉄系薄膜である。Nを侵入型固溶元
素とすると、得られた磁性膜の耐摩耗性が向上し、ヘッ
ド材として好都合であるため好ましい。またこの鉄系薄
膜には飽和磁束密度を大きく下げない範囲内でNi、C
o等の磁性元素を含ませることもできる。
この鉄系磁性膜の形成方法としては、スパッタリング法
、真空蒸着法、CVD法(気相化学反応法)等が考えら
れ、特に限定されない。実用的にはスパッタリング法が
好ましい。
スパッタリング法により磁性膜を形成する場合には、N
、C,Si、B、Pは薄膜中の磁性元素からなる結晶中
に侵゛入型で固溶し、Arは上記磁性元素に主に粒界侵
入型で固溶すると考えられる。
高透磁率化は純Arでは達成されず、N、  C8i、
B、Pのいずれかの元素が必要である。N。
C,Si、B、Pより選ばれた1種の元素とArの相違
は、前者がFeに異方的に侵入し体心立方品(b b 
c)から体心正方品(b c t)の形成を促進する傾
向を示すのに対して、後者(’Ar)は等方的に侵入す
ると考えられる。後者(Ar)は通常のスパッタリング
ガスとしての役目を果し、高い磁気特性は前者による異
方的な侵入と結晶粒の微細化により達成される。また両
者とも侵入型であるため、単位体積中の磁性元素量を極
端に減少させることかなく、高飽和磁束密度を維持する
ことができる。また結晶粒の粒径の微細化は異方性分散
に効果的であり、高透磁率化に有効と考えられる。実際
にNの固溶により30nm以下の微粒子が生成している
ことが確認されている。
スパッタリング法とは別の真空蒸着法、CVD法等の鉄
系磁性膜の形成方法を用いれば、Feに侵入型で固溶す
る元素をNだけにすることができる。
Nのみの固溶量、或いはN、C,Si、B、Pより選ば
れた1種の元素とArの総置溶量は、高飽和磁束密度を
維持するために1〜12at%の範囲内にあることが必
要である。lat%未満の固溶量では格子面(110)
間隔を純Feのそれより0.1%以上増加させることが
できず、高透磁率化を達成できない。また12at%を
越えると格子面(110)間隔が0.7%を」二回って
、Nの化合物ができたり、或いは粒界間に含まれるAr
ガスのため、磁化が動きにくくなり高透磁率化できない
更に本発明の特徴ある点は、Nのみの固溶、或いはN、
C,Si、B、Pより選ばれた1種の元素とArの固溶
によって生じた格子歪を熱処理により最適歪に調整する
ことである。具体的にはN1或いはN、C,St、B、
Pより選ばれた1種の元素とArが侵入型で固溶しかつ
格子面(110)に配向した鉄系薄膜を250〜400
℃の温度で熱処理して格子面(110)間隔が純Feの
それよりも01〜07%増加するように調整することで
ある。250℃未満では熱処神効果が得られず、400
℃を越えると薄膜の結晶粒が粒成長するとともに歪が減
少し、必要とされる格子面(110)間隔が増加しない
これを純FeにN2を含有した膜−の格子面(110)
間隔の伸び率の点からみると、0.2〜0,7%に相当
し、この範囲内でこれまでの代表的な鉄系単層膜の透磁
率の値である800を越えた鉄系軟磁性膜が得られる。
なお純FeにCo。
Ni等の磁性原子を添加した膜にN2を含有した膜では
伸び率が01〜07%の範囲内で高透磁率となる。この
熱処理は膜の酸化を防ぐため、真空中又は不活性ガス中
で行われる。
[作 用] Arが磁性膜の結晶粒内に侵入すると格子面(110)
間隔は広がるが、N、C,Si、B。
Pより選ばれた1種の元素が侵入することにより更に格
子面(110)間隔が広がると考えられる。
これによりその格子定数が変化しその格子歪に対応した
磁気弾性エネルギーが磁性膜に誘起される。
この磁気弾性エネルギーでFeのもつ大きな結晶磁気異
方性エネルギーに、= 4.72 X 105erg/
CC(室温)を相殺させることにより、結晶粒内の見か
けの結晶磁気異方性エネルギーが減少し、その結果、優
れた軟磁性膜が得られると考えられる。
その際、膜の格子面(110)の配向が重要となる。鉄
系薄膜のX線回折結果より、格子面(100)と格子面
(110)の2つの配向が考えられる。しかし格子面(
100)に配向した膜の結晶磁気異方性定数に1から生
じる格子面(100)内の異方性エネルギーは周期π/
2の成分のみに依存し、周期πの成分からなる磁気弾性
エネルギーとの相殺は不可能となる。一方、格子面(1
’lO)に配向した場合の格子面(110)内の異方性
エネルギーが周期πの成分を持ち、磁気弾性エネルギー
との相殺が可能となる。また高次の異方性エネルギーの
項も、格子面(110)に配向した場合の方が格子面(
100)に配向した場合に比べて小さい。これらの理由
により格子面(110)の配向が非常に重要であること
が分る。本発明の鉄系軟磁性膜はN2添加による成膜及
びその後の熱処理により強く、格子面(110)に配向
した膜が形成されるため優れた軟磁性膜が得られると考
えられる。
計算によれば、これらのエネルギーの結晶粒内における
総和は、格子面(110)間隔の増加率を0.2〜05
%としたときに1.0 ’ erg/ ccのオーダー
となり、特に0.4%前後ではFeの結晶磁気異方性エ
ネルギーのおよそ5分の1に低下し、高透磁率、低保磁
力化を図ることができる。
FeにCO或いはNi原子を含む場合には、結晶磁気異
方性エネルギーが異なるため、高透磁率化するための格
子面(110)間隔の増加率の範囲は0.1〜0.7%
になる。この増加率は成膜後に250〜400℃の温度
で処理することにより設定される。
[実施例] 次に本発明の実施例を比較例とともに説明する。
〈実施例1〉 ターゲットとして高純度Fe円板を用い、ΔrとNの混
合ガス中でDC対向マグネトロンスパッタリング法によ
り、マイクロカバーガラスの基板上に0.3μmの厚さ
で単層の鉄系薄膜を作製した。
このスパッタリングの条件は、 全ガス圧(A r +N2)  ・=  0.5  m
TorrN2の分圧       −0,01mTor
r全ガス流量(Ar十N2)・=  5.ccm成膜速
度       ・・・ 50人/分であった。
このように作製された薄膜を更に真空中で300℃で1
時間熱処理して鉄系磁性膜を得た。
く比較例1〉 実施例1のスパッタリング条件の中で、N2を含まない
雰囲気、すなわちN2の分圧をOmTorrとした以外
は実施例1と同様に鉄系薄膜を作製した。
この薄膜を熱処理せずに真空中に放置して鉄系磁性膜を
得た。
く比較例2〉 比較例1の鉄系薄膜を実施例1と同様に真空中で300
℃で1時間熱処理して鉄系磁性膜を得た。
く比較例3〉 実施例1と同一のスパッタリング条件で鉄系薄膜を作製
した。この薄膜を熱処理せずに真空中に放置して鉄系磁
性膜を得た。
〈実施例2〉 実施例1のスパッタリング条件の中で、N2の分圧を0
 、02 mTorrとした以外は実施例1と同様に鉄
系薄膜を作製した。この薄膜を実施例1と同様に真空中
で300℃で1時間熱処理して鉄系磁性膜を得た。
く比較例4〉 実施例2と同一のスパッタリング条件で鉄系薄膜を作製
した。この薄膜を熱処理せずに真空中に放置して鉄系磁
性膜を得た。
〈実施例3〉 実施例1のスパッタリング条件の中で、N2の分圧をQ
 、035 mTorrとした以外は実施例1と同様に
鉄系薄膜を作製した。この薄膜を更に真空中で、250
.300,350及び4<)0℃で1時間熱処理して鉄
系磁性膜を得た。
く比較例5〉 実施例°3と同一のスパッタリング条件で鉄系薄膜を作
製した。この薄膜を熱処理せずに真空中に放置して鉄系
磁性膜を得た。
〈比較例6〉 実施例3と同一のスパッタリング条件で鉄系薄膜を作製
した。この薄膜を更に真空中で、100.150.20
0,450及び500℃で1時間熱処理して鉄系磁性膜
を得た。
〈実施例4〉 実施例1のスパッタリング条件の中で、全ガス圧(Ar
+Ns)を1 、0 mTor5成膜速度を200人/
分、N2の分圧を0 、07 mTorrとした以外は
実施例1と同様に鉄系薄膜を作製した。この薄膜を更に
真空中で、300及び400℃で1時間熱処理して鉄系
磁性膜を得た。
く比較例7〉 実施例4のスパッタリング条件の中で、N2を含まない
雰囲気、すなわちN2の分圧をOmTorrとした以外
は実施例4と同様に鉄系薄膜を作製した。
この薄膜を熱処理せずに真空中に放置して鉄系磁性膜を
得た。
〈比較例8〉 比較例7の鉄系薄膜を真空中で300℃で1時間熱処理
して鉄系磁性膜を得た。
く比較例9〉 実施例4と同一のスパッタリング条件で鉄系薄膜を作製
した。この薄膜を熱処理せずに真空中に放置して鉄系磁
性膜を得た。
く比較例10〉 実施例4と同一のスパッタリング条件で鉄系薄膜を作製
した。この薄膜を更に真空中で、100及び200℃で
1時間熱処理して鉄系磁性膜を得た。
実施例1〜4及び比較例1〜10の鉄系磁性膜の磁化特
性、格子面(110)間隔、Nの含有量及び結晶粒径を
測定した。この結果を第1表に示す。なお、格子面(1
10)間隔dの増加率は純Feの格子面(110)間隔
d、=2.027を基準とした。第1表から、いずれの
実施例においても300℃、1時間の熱処理を行うこと
により、得られた鉄系磁性膜は2.1テスラ以上の高飽
和磁束密度と1200以上の高透磁率を有することが分
った。
(以下、本頁余白) 前述した実施例及び比較例の中で、全ガス圧0 、5 
mTorrでN2分圧0.035 mTorrの条件で
作製した実施例3、比較例5及び比較例6の鉄系磁性膜
についての透磁率μの格子面(110)間隔dの依存性
を第1図に示す。
第1図において、・は実施例、○は比較例を示す。また
括弧内の数値は純Feの格子面(110)間隔d。=2
.027を基準としたときの格子面(110)間隔dの
増加率(%)を意味する。第1図より透磁率800を越
える格子面(110)間隔は、その増加率が02〜07
%の範囲にあることが分る。また第1図から格子面(1
10)間隔dが2.046のときに透磁率μが急激に減
少しているが、これは膜が単相から多相に変化し、Fe
とNの化合物(ε−Fe3N、Fe2N等)が析出して
いるためと考えられる。
第1表より面間隔dの増加率が02〜07%の範囲にあ
るときには、その熱処理温度は250〜400℃の範囲
内になければならないことが分る。
なお、上記例ではターゲットとして高純度Fe円板を用
いたが、Feを主成分とするCo又はNiを含む合金タ
ーゲットを用いても、本発明の目的を達成することがで
きる。
また、−侵入型固溶元素はNに限らず、C,Si。
旦、Pでも同様の効果が得られる。
[発明の効果] 以上述べたように、本発明によれば、Fe系薄膜の結晶
粒内にN1或いはN、C,Si、B、Pより選ばれた1
種の元素とArを侵入させ、かつ所定の温度で熱処理し
て、結晶粒の格子面(110)間隔を純Feの格子面(
110)間隔よりも0.1〜0.7%増加させることに
より、飽和磁束密度2,1テスラ程度で、しかも実効透
磁率800〜2000という極めて優れた高飽和磁束密
度、高透磁率を有する単層の軟磁性膜が得られる。
本発明の鉄系軟磁性膜は単層膜であるため、複雑な製造
条件を要さずに再現性よく製造することができる。
また本発明の鉄系軟磁性膜を用いて磁気へ・ソドを構成
すれば、高密度記録に好適な薄膜磁気へ・ンドとなる。
特に膜厚03μm以下の薄膜へ・ソドとした場合には急
峻で強い磁界が得られるため、顕著な記録特性向上が認
められる。Nが侵入した場合には耐摩耗性が向上しヘッ
ド材として好都合である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明実施例及び比較例の鉄系軟磁性膜の結晶
粒の格子面(110)間隔とその透磁率の変化を示す図
。 格子面(110)間隔d [A] 第1図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1)Feに侵入型で固溶する元素を含有し、被着された
    基板と平行な面の粒径が50nm以下の結晶粒から主と
    して構成され、前記結晶粒が前記基板面に対し格子面(
    110)に平行に配向し、Feを主成分とする単層の鉄
    系軟磁性膜において、前記Feに侵入型で固溶する元素
    がN、或いはN,C,Si,B,Pより選ばれた1種の
    元素とArの2種の元素であり、前記侵入型固溶元素の
    含有量は1〜12at%の範囲にあって、 かつ前記格子面(110)間隔が純Feの格子面(11
    0)間隔よりも0.1〜0.7%増加したことを特徴と
    する鉄系軟磁性膜。 2)ArとNの混合ガスをスパッタリングガスとするス
    パッタリング法を用いて、所定の基板上にFeを主成分
    とする単層の磁性膜を製造する方法において、 前記スパッタリングした後、この膜を真空中又は不活性
    ガス中で250〜400℃の範囲で熱処理することを特
    徴とする鉄系軟磁性膜の製造方法。
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