JPH02250329A - 半導体デバイスおよび張り合わせ基板ならびにその製造方法 - Google Patents
半導体デバイスおよび張り合わせ基板ならびにその製造方法Info
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- JPH02250329A JPH02250329A JP7061489A JP7061489A JPH02250329A JP H02250329 A JPH02250329 A JP H02250329A JP 7061489 A JP7061489 A JP 7061489A JP 7061489 A JP7061489 A JP 7061489A JP H02250329 A JPH02250329 A JP H02250329A
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Landscapes
- Recrystallisation Techniques (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本発明は、半導体単結晶板からなる張り合わせ基板およ
びこの張り合わせ基板を用いて製造される半導体デバイ
スに関する。
びこの張り合わせ基板を用いて製造される半導体デバイ
スに関する。
C従来の技術〕
半導体デバイス(半導体装置)の製造において使用され
る半導体の一つとして、シリコン(Si)が知られてい
る。このシリコンは、ルツボ内のシリコン融液に種結晶
の先端を浸け、種結晶やルツボを回転させつつ種結晶を
引き上げながら単結晶を種結晶の下に成長させるCZ( Czocbralskl)法や、多結晶棒状体を高周波
コイルで順次加熱することによって単結晶化するFZ(
Float Zone)法が知られている。
る半導体の一つとして、シリコン(Si)が知られてい
る。このシリコンは、ルツボ内のシリコン融液に種結晶
の先端を浸け、種結晶やルツボを回転させつつ種結晶を
引き上げながら単結晶を種結晶の下に成長させるCZ( Czocbralskl)法や、多結晶棒状体を高周波
コイルで順次加熱することによって単結晶化するFZ(
Float Zone)法が知られている。
前記CZ法によって製造されたウェハ(薄いシリコン単
結晶板、単に基板とも称する。)は、前記FZ法による
ウェハに比較して熱処理によって転位(スリップ)等の
結晶欠陥や反りが発生することが少なく熱的に強い、こ
の結果、シリコンを用いる半導体装置の製造にあっては
、CZ法によろウェハが多用されている。CZ法によっ
て製造されたシリコン単結晶体(インゴット)は、単結
晶製造時にルツボから溶は出した酸素が単結晶内に入り
込む特徴がある。そして、この酸素の含有量、すなわち
、格子間酸素濃度は半導体装置の特性1品質、製造歩留
りに大きく影響する。
結晶板、単に基板とも称する。)は、前記FZ法による
ウェハに比較して熱処理によって転位(スリップ)等の
結晶欠陥や反りが発生することが少なく熱的に強い、こ
の結果、シリコンを用いる半導体装置の製造にあっては
、CZ法によろウェハが多用されている。CZ法によっ
て製造されたシリコン単結晶体(インゴット)は、単結
晶製造時にルツボから溶は出した酸素が単結晶内に入り
込む特徴がある。そして、この酸素の含有量、すなわち
、格子間酸素濃度は半導体装置の特性1品質、製造歩留
りに大きく影響する。
通常、半導体装置製造にあって、プロセスでの汚染によ
って酸化誘起積層欠陥がウェハ(基板)の表面や内部に
発生するのを防止するため、汚染重金属等をゲッターす
るのに必要な結晶欠陥をバルク内部に作り込むイントリ
ンシック・ゲッタリング技術が多用されている。このた
め、一部のプロセスではイントリンシック・ゲッタリン
グ技術が適用できるように、基板の格子間酸素濃度が高
い基板が使用されている。半導体製造プロセスでゲッタ
リング効果を生み出す方法としては、たとえば、ジャパ
ニーズ ジャーナル オプ アプライド フィジックス
(Japanese Journal ofAppli
ed Physlca)シo1.27.No、7.Ju
ly、1988.9G1゜1220−1223などにお
いて論じられているように、イントリンシック・ゲッタ
リング、バックサイド・ダメージ、ポリシリコン・バッ
クコーティング等がある。
って酸化誘起積層欠陥がウェハ(基板)の表面や内部に
発生するのを防止するため、汚染重金属等をゲッターす
るのに必要な結晶欠陥をバルク内部に作り込むイントリ
ンシック・ゲッタリング技術が多用されている。このた
め、一部のプロセスではイントリンシック・ゲッタリン
グ技術が適用できるように、基板の格子間酸素濃度が高
い基板が使用されている。半導体製造プロセスでゲッタ
リング効果を生み出す方法としては、たとえば、ジャパ
ニーズ ジャーナル オプ アプライド フィジックス
(Japanese Journal ofAppli
ed Physlca)シo1.27.No、7.Ju
ly、1988.9G1゜1220−1223などにお
いて論じられているように、イントリンシック・ゲッタ
リング、バックサイド・ダメージ、ポリシリコン・バッ
クコーティング等がある。
一方、ウェハ(シリコン単結晶板)の強度を向上させる
ために、2枚のシリコン単結晶基板を張り合わせ(接合
)で1枚の張り合わせ基板(ウェハ)を製造する技術が
開発されている。この技術については、特開昭60−2
36210号公報、特開昭61−4221号公報、特開
昭61−183914号公報、特開昭61−18391
5号公報や日経マグロウヒル社発行「日経マイクロデバ
イスJ 1988年3月号、昭和63年3月1日発行、
P85〜P91に記載されている。
ために、2枚のシリコン単結晶基板を張り合わせ(接合
)で1枚の張り合わせ基板(ウェハ)を製造する技術が
開発されている。この技術については、特開昭60−2
36210号公報、特開昭61−4221号公報、特開
昭61−183914号公報、特開昭61−18391
5号公報や日経マグロウヒル社発行「日経マイクロデバ
イスJ 1988年3月号、昭和63年3月1日発行、
P85〜P91に記載されている。
〔発明が解決しようとするi1題〕
従来、n形の厚い高抵抗率のエピタキシャル層を高濃度
アンチモン添加基板に成長させた基板が使用されている
。そこで、このような構造の基板(ウェハ)の代替とし
て、抵抗率が高くゲッタリング効果の小さいFZ結晶か
らなる基板を、同じ(ゲッタリング効果の小さい高濃度
アンチモン添加基仮に張り合わせる構造も考えられる。
アンチモン添加基板に成長させた基板が使用されている
。そこで、このような構造の基板(ウェハ)の代替とし
て、抵抗率が高くゲッタリング効果の小さいFZ結晶か
らなる基板を、同じ(ゲッタリング効果の小さい高濃度
アンチモン添加基仮に張り合わせる構造も考えられる。
しかし、このような張り合わせ基板は全体としてはゲッ
タリング効果の小さい接合基板である。
タリング効果の小さい接合基板である。
この張り合わせ基板(接合基板)は、熱処理プロセス中
での不所望な重金属汚染の影響を大きく受け、半導体装
置の製造工程においてデバイス形成領域に酸化積層欠陥
等の結晶欠陥が発生し易い。
での不所望な重金属汚染の影響を大きく受け、半導体装
置の製造工程においてデバイス形成領域に酸化積層欠陥
等の結晶欠陥が発生し易い。
すなわち、第19図は高濃度にアンチモンを添加したシ
リコン(St)からなるn形の単結晶基板(支持基板)
1に、抵抗率が高いFZ法によって形成されたシリコン
からなるn形の単結晶基板(デバイス形成用基板)2を
張り合わせた張り合わせ基板3にトランジスタを形成し
た図である。
リコン(St)からなるn形の単結晶基板(支持基板)
1に、抵抗率が高いFZ法によって形成されたシリコン
からなるn形の単結晶基板(デバイス形成用基板)2を
張り合わせた張り合わせ基板3にトランジスタを形成し
た図である。
この張り合わせ基板3において、デバイス形成用基板2
の表層部にはp形のベース領域4が設けられるとともに
、このベース領域40表層部にはn形のエミッタ領域5
が設けられ、npnトランジスタが形成されている。ま
た、前記エミッタ領域5上にはエミッタ(E)電極6が
、ベース領域4上にはベース(B)電極7が設けられて
いるとともに、デバイス形成用基板2の表面にはコレク
タ(C)電極8が設けられている。また、前記張り合わ
せ基板3の表面は絶縁膜9で被われている。
の表層部にはp形のベース領域4が設けられるとともに
、このベース領域40表層部にはn形のエミッタ領域5
が設けられ、npnトランジスタが形成されている。ま
た、前記エミッタ領域5上にはエミッタ(E)電極6が
、ベース領域4上にはベース(B)電極7が設けられて
いるとともに、デバイス形成用基板2の表面にはコレク
タ(C)電極8が設けられている。また、前記張り合わ
せ基板3の表面は絶縁膜9で被われている。
このような構造にあっては、前記張り合わせ基板3はゲ
ッタリング効果の小さい基板であることから、トランジ
スタ製造時の熱処理工程でデバイス形成用基板2の表層
部に、斜線で示すにように酸化積層欠陥10が発生して
しまい、トランジスタ(デバイス)の特性が劣化してし
まう。
ッタリング効果の小さい基板であることから、トランジ
スタ製造時の熱処理工程でデバイス形成用基板2の表層
部に、斜線で示すにように酸化積層欠陥10が発生して
しまい、トランジスタ(デバイス)の特性が劣化してし
まう。
本発明の目的は熱処理プロセス中での不所望な重金属汚
染類をゲッタリングする効果を持つ張り合わせ基板を提
供することにある。
染類をゲッタリングする効果を持つ張り合わせ基板を提
供することにある。
本発明の他の目的はデバイス形成領域に酸化積層欠陥等
の結晶欠陥の少ない良好な電気的特性を示す半導体装置
を提供することにある。
の結晶欠陥の少ない良好な電気的特性を示す半導体装置
を提供することにある。
本発明の前記ならびにそのほかの目的と新規な特徴は、
本明細書の記述および添付図面からあきらかになるであ
ろう。
本明細書の記述および添付図面からあきらかになるであ
ろう。
本願において開示される発明のうち代表的なものの概要
を簡単に説明すれば、下記のとおりである。
を簡単に説明すれば、下記のとおりである。
すなわち、本発明の張り合わせ基板は、下記のいずれか
の手段、またはその組み合わせによって形成されるとと
もに、この張り合わせ基板に本発明の半導体デバイスが
製造される。
の手段、またはその組み合わせによって形成されるとと
もに、この張り合わせ基板に本発明の半導体デバイスが
製造される。
1、シリコン単結晶からなる2枚の基板の張り合わせ面
を同一面方位とし、所定の角度だけずらして接合させる
ことにより、その後のデバイス形成時の熱処理によって
張り合わされた2枚の基板の界面付近に所望密度のミス
フィツト転位を発生させ、不所望の重金属不純物等のゲ
ッタリングサイトとして使用させる。
を同一面方位とし、所定の角度だけずらして接合させる
ことにより、その後のデバイス形成時の熱処理によって
張り合わされた2枚の基板の界面付近に所望密度のミス
フィツト転位を発生させ、不所望の重金属不純物等のゲ
ッタリングサイトとして使用させる。
2、接合させる2枚の基板の少なくとも一方にイオン注
入法等により高濃度の酸素を拡散した後拡散面側で張り
合わせ、その後の熱処理により、接合界面付近に所望密
度の酸素析出を生じさせ、形成されたバルク性の微小欠
陥等により、不所望の重金属汚染等をゲッタリングさせ
る。
入法等により高濃度の酸素を拡散した後拡散面側で張り
合わせ、その後の熱処理により、接合界面付近に所望密
度の酸素析出を生じさせ、形成されたバルク性の微小欠
陥等により、不所望の重金属汚染等をゲッタリングさせ
る。
3、接合させる基板の一方を全体に高酸素濃度をもつ基
板(例えばCZ基板)とし、その後の熱処理により、デ
バイス形成以外の領域に酸素析出を生じさせ、形成され
たバルク性の微小欠陥等により、不所望の重金属不純物
等をゲッタリングさせる。
板(例えばCZ基板)とし、その後の熱処理により、デ
バイス形成以外の領域に酸素析出を生じさせ、形成され
たバルク性の微小欠陥等により、不所望の重金属不純物
等をゲッタリングさせる。
4、接合させる基板界面の少なくとも一方にイオン注入
、レーザ照射、高濃度リン拡散、ポリシリコン・バック
・コーティングなどにより格子歪や欠陥層を形成した後
に接合し、その後の熱処理時に、不所望の重金属不純物
等をゲッタリングさせる。
、レーザ照射、高濃度リン拡散、ポリシリコン・バック
・コーティングなどにより格子歪や欠陥層を形成した後
に接合し、その後の熱処理時に、不所望の重金属不純物
等をゲッタリングさせる。
5、一方の基板の接合に供されない面に上記第4項と同
様の方法で格子歪や欠陥層等を形成した後に基板を接合
し、その後の熱処理時に、不所望の重金属不純物等をゲ
ッタリングさせる。
様の方法で格子歪や欠陥層等を形成した後に基板を接合
し、その後の熱処理時に、不所望の重金属不純物等をゲ
ッタリングさせる。
(作用)
上記した手段によって形成された本発明の張り合わせ基
板は、デバイス形成領域すなわち活性層領域以外に格子
歪や欠陥層からなるゲッタリングサイトが形成されるた
め、この張り合わせ基板を用いて半導体デバイスを形成
した場合、デバイス形成における熱処理工程で不所望な
重金属類の汚染をゲッタリングサイトでゲッターする作
用をもつ。
板は、デバイス形成領域すなわち活性層領域以外に格子
歪や欠陥層からなるゲッタリングサイトが形成されるた
め、この張り合わせ基板を用いて半導体デバイスを形成
した場合、デバイス形成における熱処理工程で不所望な
重金属類の汚染をゲッタリングサイトでゲッターする作
用をもつ。
また、格子歪や欠陥層が張り合わせ基板の接合界面付近
に形成された場合や、デバイスとは反対側の接合基板側
に形成された場合には、勿論デバイス領域に悪影響を及
ぼさず、大きなゲッター効果を示す。
に形成された場合や、デバイスとは反対側の接合基板側
に形成された場合には、勿論デバイス領域に悪影響を及
ぼさず、大きなゲッター効果を示す。
一方、格子歪や欠陥層が張り合わせ基板の界面のデバイ
ス形成側の基板中に形成されても、デバイス形成側の面
でなければ問題はなく、デバイス側に高酸素濃度基板を
使用しても、通常の熱処理工程でデバイス形成面からの
酸素の外方向拡散が生じることにより害がなくなる。
ス形成側の基板中に形成されても、デバイス形成側の面
でなければ問題はなく、デバイス側に高酸素濃度基板を
使用しても、通常の熱処理工程でデバイス形成面からの
酸素の外方向拡散が生じることにより害がなくなる。
他方、本発明にあっては、2種類以上の上記手段を同時
に用いることにより、強力なゲッタリング効果が得られ
、また一方の格子歪や欠陥層の程度を緩和することによ
り、接合基板全体の強度を保持することができる。
に用いることにより、強力なゲッタリング効果が得られ
、また一方の格子歪や欠陥層の程度を緩和することによ
り、接合基板全体の強度を保持することができる。
したがって、本発明の張り合わせ基板を用いて製造され
た半導体デバイスは、重金属等の不純物汚染による特性
劣化は抑止されるため、特性の安定したものとなる。
た半導体デバイスは、重金属等の不純物汚染による特性
劣化は抑止されるため、特性の安定したものとなる。
以下図面を参照して本発明の実施例について説明する。
(第1実施例)
第1図は本発明の第1実施例による半導体デバイスの要
部を示す模式図、第2図は同じく張り合わせ基板の製造
に使用する2枚の単結晶基板を示す平面図、第3図は同
じく2枚の単結晶基板の重ね合わせ状態を示す模式的平
面図、第4図は同じ(張り合わせ基板の断面状態を示す
模式図、第5図は張り合わせ時のずれ角度とミスフィツ
ト転位密度との相関を示すグラフである。
部を示す模式図、第2図は同じく張り合わせ基板の製造
に使用する2枚の単結晶基板を示す平面図、第3図は同
じく2枚の単結晶基板の重ね合わせ状態を示す模式的平
面図、第4図は同じ(張り合わせ基板の断面状態を示す
模式図、第5図は張り合わせ時のずれ角度とミスフィツ
ト転位密度との相関を示すグラフである。
この実施例では第2図〜第4図に示す方法で張り合わせ
基板3を製造した後、この張り合わせ基板3を用いて第
1図に示されるようなバイポーラトランジスタからなる
半導体デバイス15を製造する。
基板3を製造した後、この張り合わせ基板3を用いて第
1図に示されるようなバイポーラトランジスタからなる
半導体デバイス15を製造する。
張り合わせ基Fi3の製造においては、第2図に示され
るように2枚のシリコンからなる単結晶基板(ウェハ)
1.2が用意される。この単結晶基板1.2はその平坦
な表面がいずれも(100)面からなる鏡面となってい
る。第2図における左側の単結晶基Fi1が厚さ数百μ
m前後の支持基板1となり、右側の単結晶基板2が厚さ
百9m前後のデバイス形成用基板2となる。これら2枚
の単結晶基板1. 2において、説明の便宜上<110
〉方向に沿って縦横に直線を描いである。円周の一部を
直線的に切り欠いて形成された方向l?i!識面(オリ
エンチーシラン・フラット:0F)16は、前記支持基
板1にあっては<110>方向に沿って延在しているが
、前記デバイス形成用基板2にあっては<110>方向
に対してθはとずれている。したがって、前記支持基板
1上にデバイス形成用基板2を方向認識面16を合わせ
るようにして重ねかつウェハ張り合わせ技術で行なわれ
る加熱処理を施した場合、第3図に示されるように、支
持基板1を対してデバイス形成用基12は面方位がずれ
角θだけずれて張り合わされることになる。この結果、
張り合わせ基板3における支持基板1とデバイス形成用
基板2との接合面は周期的な格子のミスマツチが生じ、
熱処理により第4図のX印で示すようにミスフィツト転
位17が生じる。このミスフィツト転位17は後の熱処
理工程で、不所望の重金属汚染のゲッタリングサイトと
して作用し、デバイス形成表面での汚染起因欠陥の発生
を防止する働きをもつようになる。
るように2枚のシリコンからなる単結晶基板(ウェハ)
1.2が用意される。この単結晶基板1.2はその平坦
な表面がいずれも(100)面からなる鏡面となってい
る。第2図における左側の単結晶基Fi1が厚さ数百μ
m前後の支持基板1となり、右側の単結晶基板2が厚さ
百9m前後のデバイス形成用基板2となる。これら2枚
の単結晶基板1. 2において、説明の便宜上<110
〉方向に沿って縦横に直線を描いである。円周の一部を
直線的に切り欠いて形成された方向l?i!識面(オリ
エンチーシラン・フラット:0F)16は、前記支持基
板1にあっては<110>方向に沿って延在しているが
、前記デバイス形成用基板2にあっては<110>方向
に対してθはとずれている。したがって、前記支持基板
1上にデバイス形成用基板2を方向認識面16を合わせ
るようにして重ねかつウェハ張り合わせ技術で行なわれ
る加熱処理を施した場合、第3図に示されるように、支
持基板1を対してデバイス形成用基12は面方位がずれ
角θだけずれて張り合わされることになる。この結果、
張り合わせ基板3における支持基板1とデバイス形成用
基板2との接合面は周期的な格子のミスマツチが生じ、
熱処理により第4図のX印で示すようにミスフィツト転
位17が生じる。このミスフィツト転位17は後の熱処
理工程で、不所望の重金属汚染のゲッタリングサイトと
して作用し、デバイス形成表面での汚染起因欠陥の発生
を防止する働きをもつようになる。
前記張り合わせ基板3における支持基Fi1とデバイス
形成用基板2との接合におけるミスオリエンテーション
角度、すなわちずれ角θは、本発明者によって得られた
データからθa3X10−5〜31とする。すなわち、
第5図は基板接合時のミスオリエンチーシロン角度(度
)と、基板接合界面に発生するミスフィツト転位密度(
’y/cm”)との相関を示すグラフであるが、重金属
不純物をゲッターするに必要にして充分なミスフィツト
転位密度を下限とし、アモルファス層とならないミスフ
ィツト転位密度を上限とした場合、前記ずれ角θは3
X 10−5〜3°程度となる。
形成用基板2との接合におけるミスオリエンテーション
角度、すなわちずれ角θは、本発明者によって得られた
データからθa3X10−5〜31とする。すなわち、
第5図は基板接合時のミスオリエンチーシロン角度(度
)と、基板接合界面に発生するミスフィツト転位密度(
’y/cm”)との相関を示すグラフであるが、重金属
不純物をゲッターするに必要にして充分なミスフィツト
転位密度を下限とし、アモルファス層とならないミスフ
ィツト転位密度を上限とした場合、前記ずれ角θは3
X 10−5〜3°程度となる。
そこで、このような張り合わせ基板3を用いてバイポー
ラデバイスやMOSデバイスを製造する。
ラデバイスやMOSデバイスを製造する。
第1図は張り合わせ基板の界面にミスフィツト転位17
を有する張り合わせ基板3を用いてバイポーラトランジ
スタを製造した例を示す、同図に示すように、張り合わ
せ基板3の支持基板1およびデバイス形成用基板2は、
いずれもn形のシリコン単結晶基板となっている。また
、前記デバイス形成用基板2の表層部にはp形のベース
領域4が設けられるとともに、このベース領域4の表層
部にはn形のエミッタ領域5が設けられ、npn )ラ
ンジスタが形成されている。また、前記エミッタ領域5
上にはエミッタ(E)を極6が、ベース領域4上にはベ
ース(B)電極7が設けられているとともに、デバイス
形成用基板2の表面にはコレクタ(C)電極8が設けら
れている。また、前記張り合わせ基板3の表面は絶縁[
19で被われている。
を有する張り合わせ基板3を用いてバイポーラトランジ
スタを製造した例を示す、同図に示すように、張り合わ
せ基板3の支持基板1およびデバイス形成用基板2は、
いずれもn形のシリコン単結晶基板となっている。また
、前記デバイス形成用基板2の表層部にはp形のベース
領域4が設けられるとともに、このベース領域4の表層
部にはn形のエミッタ領域5が設けられ、npn )ラ
ンジスタが形成されている。また、前記エミッタ領域5
上にはエミッタ(E)を極6が、ベース領域4上にはベ
ース(B)電極7が設けられているとともに、デバイス
形成用基板2の表面にはコレクタ(C)電極8が設けら
れている。また、前記張り合わせ基板3の表面は絶縁[
19で被われている。
このような半導体デバイス15にあっては、半導体デバ
イスの製造における熱処理時、張り合わせ基板3内に入
り込んだ重金属類は、基板界面のミスフィツト転位17
によってゲッターリングされる結果、デバイスの能動層
となるデバイス形成用基板2の表層部に汚染重金属に起
因する結晶欠陥が発生しな(なり、デバイスの特性劣化
等は起きなくなる。
イスの製造における熱処理時、張り合わせ基板3内に入
り込んだ重金属類は、基板界面のミスフィツト転位17
によってゲッターリングされる結果、デバイスの能動層
となるデバイス形成用基板2の表層部に汚染重金属に起
因する結晶欠陥が発生しな(なり、デバイスの特性劣化
等は起きなくなる。
このような実施例によれば、つぎのような効果が得られ
る。
る。
(1)本発明の張り合わせ基板の製造方法によれば、基
板張り合わせ時、張り合わせ面の面方位がわずかにずれ
るようにして重ね合わせる結果、張り合わせ面に格子不
整合に起因するミスフィツト転位を発生させることがで
きるという効果が得られる。
板張り合わせ時、張り合わせ面の面方位がわずかにずれ
るようにして重ね合わせる結果、張り合わせ面に格子不
整合に起因するミスフィツト転位を発生させることがで
きるという効果が得られる。
(2)上記(1)により、本発明の張り合わせ基板の製
造方法によって製造された張り合わせ基板は、張り合わ
せ界面にミスフィツト転位群からなるゲッタリングサイ
トが形成される。したがって、この張り合わせ基板を使
用してデバイスを製造した場合、デバイス製造時の熱処
理時、前記ゲッタリングサイトは張り合わせ基板内に入
り込んだデバイス形成にとって不所望な汚染不純物、た
とえば重金属類をゲッターする結果、デバイス形成領域
に前記汚染不純物に起因する結晶欠陥は発生しなくなり
、特性の優れた半導体デバイスを製造できるという効果
が得られる。
造方法によって製造された張り合わせ基板は、張り合わ
せ界面にミスフィツト転位群からなるゲッタリングサイ
トが形成される。したがって、この張り合わせ基板を使
用してデバイスを製造した場合、デバイス製造時の熱処
理時、前記ゲッタリングサイトは張り合わせ基板内に入
り込んだデバイス形成にとって不所望な汚染不純物、た
とえば重金属類をゲッターする結果、デバイス形成領域
に前記汚染不純物に起因する結晶欠陥は発生しなくなり
、特性の優れた半導体デバイスを製造できるという効果
が得られる。
(3)上記(1)〜(2)により、本発明によれば、汚
染不純物に起因する結晶欠陥発生解消によって、半導体
デバイスの製造歩留りの向上が達成できるため、製品コ
ストの低減が図れるという相乗効果が得られる。
染不純物に起因する結晶欠陥発生解消によって、半導体
デバイスの製造歩留りの向上が達成できるため、製品コ
ストの低減が図れるという相乗効果が得られる。
(第2実施例)
第6図は第2実施例による張り合わせ基板の製造に使用
する2枚の単結晶基板を示す模式図、第7図は同じく2
枚の単結晶基板の重ね合わせ状態を示す模式図、第8図
は同じく張り合わせ基板の断面状態を示す模式図である
。
する2枚の単結晶基板を示す模式図、第7図は同じく2
枚の単結晶基板の重ね合わせ状態を示す模式図、第8図
は同じく張り合わせ基板の断面状態を示す模式図である
。
この実施例は、支持基板lとして張り合わせ面に高酸素
濃度拡散層20を有するものを使用してゲッタリングサ
イトを形成する例である。
濃度拡散層20を有するものを使用してゲッタリングサ
イトを形成する例である。
この実施例では、第6図に示されるように、平坦面が結
晶的に(100)面となるn形のシリコン単結晶基板か
らなる支持基Filおよびデバイス形成用基板2が用意
される。前記支持基板1は張り合わせ面の表面に点々群
で示されるように高酸素濃度拡散層20が形成されてい
る。酸素濃度は、たとえば5〜16X10”cm−”と
高濃度となっている。また、前記高酸素濃度拡散層20
は拡散によって数μmの深さに亘って設けられている。
晶的に(100)面となるn形のシリコン単結晶基板か
らなる支持基Filおよびデバイス形成用基板2が用意
される。前記支持基板1は張り合わせ面の表面に点々群
で示されるように高酸素濃度拡散層20が形成されてい
る。酸素濃度は、たとえば5〜16X10”cm−”と
高濃度となっている。また、前記高酸素濃度拡散層20
は拡散によって数μmの深さに亘って設けられている。
つぎに、前記支持基板1およびデバイス形成用基板2は
、第7図に示されるように、前記高酸素濃度拡散層20
が張り合わせ面倒となるように重ねられる。その後、加
熱処理にて支持基板lとデバイス形成用基板2の張り合
わせが行なわれる。
、第7図に示されるように、前記高酸素濃度拡散層20
が張り合わせ面倒となるように重ねられる。その後、加
熱処理にて支持基板lとデバイス形成用基板2の張り合
わせが行なわれる。
この結果、第8図に示されるように、張り合わせ基板3
の張り合わせ界面部分には、X印で示されるように酸素
析出層21が形成される。この酸素析出層21はゲッタ
リングサイトとして作用する。
の張り合わせ界面部分には、X印で示されるように酸素
析出層21が形成される。この酸素析出層21はゲッタ
リングサイトとして作用する。
このようなゲッタリングサイトを有する張り合わせ基板
3を用いることにより、デバイス製造時結晶欠陥が能動
層内に発生しなくなり、品質の安定した半導体デバイス
を製造できる。
3を用いることにより、デバイス製造時結晶欠陥が能動
層内に発生しなくなり、品質の安定した半導体デバイス
を製造できる。
(第3実施例)
第9図は本発明の第3実施例による張り合わせ基板の製
造に使用する2枚の単結晶基板を示す模式図、第1O図
は同じく2枚の単結晶基板の重ね合わせ状態を示す模式
図、第11図は同じく張り合わせ基板の断面状態を示す
模式図である。
造に使用する2枚の単結晶基板を示す模式図、第1O図
は同じく2枚の単結晶基板の重ね合わせ状態を示す模式
図、第11図は同じく張り合わせ基板の断面状態を示す
模式図である。
この実施例は、前記第2実施例が高酸素素度拡散層20
を支持基板1の表面にのみ設けた例であた例である。
を支持基板1の表面にのみ設けた例であた例である。
この実施例では第9図に示されるように、平坦面が結晶
的に(100)面となるn形のシリコン単結晶基板から
なる支持基F1.1およびデバイス形成用基板2が用意
される。前記支持基板1は酸素濃度が5〜15X101
?cm−3となる高酸素濃度の基板となっている(点々
は酸素濃度が高いことを示す、)、シたがって、前記支
持基板1とデバイス形成用基板2を第10図に示される
ように重ね合わせ、第11図に示されるように加熱処理
にて両者を張り合わせると、支持基板1の全体に×印で
示されるように酸素析出部22が形成され、支持基板l
の全体がゲッタリングサイトとして作用するようになる
。
的に(100)面となるn形のシリコン単結晶基板から
なる支持基F1.1およびデバイス形成用基板2が用意
される。前記支持基板1は酸素濃度が5〜15X101
?cm−3となる高酸素濃度の基板となっている(点々
は酸素濃度が高いことを示す、)、シたがって、前記支
持基板1とデバイス形成用基板2を第10図に示される
ように重ね合わせ、第11図に示されるように加熱処理
にて両者を張り合わせると、支持基板1の全体に×印で
示されるように酸素析出部22が形成され、支持基板l
の全体がゲッタリングサイトとして作用するようになる
。
(第4実施例)
第12図は本発明の第4実施例による張り合わせ基板の
製造に使用する2枚の単結晶基板を示す模式図、第13
図は同じく2枚の単結晶基板の重ね合わせ状態を示す模
式図、第14図は同じく張この実施例は、単結晶基板の
張り合わせ面に格子歪や結晶欠陥層等のゲッタリングサ
イトをあらかじめ形成しておき、その後、基板の張り合
わせを行なって張り合わせ基板3を形成する例である。
製造に使用する2枚の単結晶基板を示す模式図、第13
図は同じく2枚の単結晶基板の重ね合わせ状態を示す模
式図、第14図は同じく張この実施例は、単結晶基板の
張り合わせ面に格子歪や結晶欠陥層等のゲッタリングサ
イトをあらかじめ形成しておき、その後、基板の張り合
わせを行なって張り合わせ基板3を形成する例である。
支持基板1およびデバイス形成用基板2は第1実施例と
同様に表面が(100)結晶面となるシリコン基板とな
っている。そして、前記支持基板1の張り合わせ面には
、イオン注入、レーザ照射。
同様に表面が(100)結晶面となるシリコン基板とな
っている。そして、前記支持基板1の張り合わせ面には
、イオン注入、レーザ照射。
高濃度リン拡散などの方法により、X印で示されるよう
に格子歪または欠陥層からなる欠陥部23が形成されて
いる。そして、基板の張り合わせにあっては、第13図
に示されるように、前記支持基板1の欠陥部23が設け
られた面倒にデバイス形成用基板2が重ね合わされる。
に格子歪または欠陥層からなる欠陥部23が形成されて
いる。そして、基板の張り合わせにあっては、第13図
に示されるように、前記支持基板1の欠陥部23が設け
られた面倒にデバイス形成用基板2が重ね合わされる。
つぎに、加熱処理によって支持基板lとデバイス形成用
基[2の張り合わせが行なわれる。この張り合わせにお
いて、第14図に示されるように、前記支持基Fi1と
デバイス形成用基板2の張り合わせ界面にx印で示され
るようにゲッタリング2(第5実施例) 第15図は本発明の第5実施例による張り合わせ基板の
製造に使用する2枚の単結晶基板を示す模式図、第16
図は同じく2枚の単結晶基板の重ね合わせ状態を示す模
式図、第17図は同じく張り合わせ基板の断面状態を示
す模式図、第18図は同じく半導体素子の要部を示す模
式図である。
基[2の張り合わせが行なわれる。この張り合わせにお
いて、第14図に示されるように、前記支持基Fi1と
デバイス形成用基板2の張り合わせ界面にx印で示され
るようにゲッタリング2(第5実施例) 第15図は本発明の第5実施例による張り合わせ基板の
製造に使用する2枚の単結晶基板を示す模式図、第16
図は同じく2枚の単結晶基板の重ね合わせ状態を示す模
式図、第17図は同じく張り合わせ基板の断面状態を示
す模式図、第18図は同じく半導体素子の要部を示す模
式図である。
この実施例は前記第4実施例と同様に支持基板1の一面
に欠陥部23を設け、その後基板の張り合わせを行なう
例であるが、この例では張り合わせ面ではなく、基板の
張り合わせが行なわれた後に露出面となる面に前記欠陥
部23を設けた例である。すなわち、この例では、所望
の条件を満たす支持基板lおよびデバイス形成用基板2
を用意した後、前記支持基板1の張り合わせ面に対して
裏側となる反対の面にx印で示すように欠陥部23を形
成し、その後、第16図に示されるように、鼻持基板1
とデバイス形成用基板2を重ね合わせ、さらに加熱処理
して第17図に示されるように、板3の半導体デバイス
を形成しない裏面のX印で示された部分がゲッタリング
サイト24として作用する。
に欠陥部23を設け、その後基板の張り合わせを行なう
例であるが、この例では張り合わせ面ではなく、基板の
張り合わせが行なわれた後に露出面となる面に前記欠陥
部23を設けた例である。すなわち、この例では、所望
の条件を満たす支持基板lおよびデバイス形成用基板2
を用意した後、前記支持基板1の張り合わせ面に対して
裏側となる反対の面にx印で示すように欠陥部23を形
成し、その後、第16図に示されるように、鼻持基板1
とデバイス形成用基板2を重ね合わせ、さらに加熱処理
して第17図に示されるように、板3の半導体デバイス
を形成しない裏面のX印で示された部分がゲッタリング
サイト24として作用する。
第18図は、裏面にゲッタリングサイト24を有する張
り合わせ基板3を用いて製造した半導体デバイス15を
示す図である。この半導体デバイス15は、n形のシリ
コンからなるデバイス形成用基板2の表層部にp形のベ
ース領域4を、そしてこのベース領域4の表層部にn形
のエミッタ領域5を有し、デバイス形成用基板2下部お
よび支持基板1がコレクタ領域となるバイポーラトラン
ジスタとなっている。同図において6がエミッタii極
、7がベース電極、8がコレクタ電極、9が絶縁膜であ
る。前記コレクタ電極8に対面する支持基板1の表層部
にはX印で示されるような欠陥部23が存、在しかつこ
の領域が重金属類不純物をゲッタリングしている。この
領域は電流の流れに支障を来たさない領域であれば良い
ことから、欠陥部23の存在はバイポーラ特性に何等悪
影響を与えず、特性は安定する。
り合わせ基板3を用いて製造した半導体デバイス15を
示す図である。この半導体デバイス15は、n形のシリ
コンからなるデバイス形成用基板2の表層部にp形のベ
ース領域4を、そしてこのベース領域4の表層部にn形
のエミッタ領域5を有し、デバイス形成用基板2下部お
よび支持基板1がコレクタ領域となるバイポーラトラン
ジスタとなっている。同図において6がエミッタii極
、7がベース電極、8がコレクタ電極、9が絶縁膜であ
る。前記コレクタ電極8に対面する支持基板1の表層部
にはX印で示されるような欠陥部23が存、在しかつこ
の領域が重金属類不純物をゲッタリングしている。この
領域は電流の流れに支障を来たさない領域であれば良い
ことから、欠陥部23の存在はバイポーラ特性に何等悪
影響を与えず、特性は安定する。
ところで、ゲッターリング手法の一つとして、ポリシリ
コン・バック・コーティングがある。これは、シリコン
表面にポリシリコン膜を形成し、その後熱処理すること
によって行われる。すなわち、シリコン表面にポリシリ
コン膜を形成しておくと、両者間に格子定数の違いによ
って不整合が生じ、熱処理時転位や歪が生じてゲッタリ
ングサイトが形成される。
コン・バック・コーティングがある。これは、シリコン
表面にポリシリコン膜を形成し、その後熱処理すること
によって行われる。すなわち、シリコン表面にポリシリ
コン膜を形成しておくと、両者間に格子定数の違いによ
って不整合が生じ、熱処理時転位や歪が生じてゲッタリ
ングサイトが形成される。
ポリシリコンのコーティングを低圧下で行う場合、ウェ
ハの表裏面は露出状態で行われる結果、コーティングは
全面に行われる。したがって、2枚のシリコン単結晶基
板を張り合わせてからポリシリコンをデポジットすると
、張り合わせ基板の裏面ばかりか主面にもコートされて
しまい、その後主面のポリシリコン膜を除去する除去工
程が必要となる。また、このポリシリコンコートで表面
が汚染されることもある。そこで、ポリシリコンコート
技術を第5実施例に適用すれば、張り合わせ後にポリシ
リコンのコーティングがなされないため、張り合わせ基
板の主面が汚染されるようなことはない、このような第
5実施例に好適な例としては、たとえば、支持基板1と
して高濃度アンチモン添加基板を用い、デバイス形成用
基板2として抵抗率が高くゲッタリング効果の小さいF
Z結晶からなる基板を用いる例がある。そして、この第
5実施例によれば、主面がクリーンな張り合わせ基板を
提供することができる。
ハの表裏面は露出状態で行われる結果、コーティングは
全面に行われる。したがって、2枚のシリコン単結晶基
板を張り合わせてからポリシリコンをデポジットすると
、張り合わせ基板の裏面ばかりか主面にもコートされて
しまい、その後主面のポリシリコン膜を除去する除去工
程が必要となる。また、このポリシリコンコートで表面
が汚染されることもある。そこで、ポリシリコンコート
技術を第5実施例に適用すれば、張り合わせ後にポリシ
リコンのコーティングがなされないため、張り合わせ基
板の主面が汚染されるようなことはない、このような第
5実施例に好適な例としては、たとえば、支持基板1と
して高濃度アンチモン添加基板を用い、デバイス形成用
基板2として抵抗率が高くゲッタリング効果の小さいF
Z結晶からなる基板を用いる例がある。そして、この第
5実施例によれば、主面がクリーンな張り合わせ基板を
提供することができる。
以上本発明者によってなされた発明を第1実施例乃至第
5実施例に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実
施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない
範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
5実施例に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実
施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない
範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
以上の説明では主として本発明者によってなされた発明
をその背景となった利用分野であるシリコン単結晶基板
の張り合わせ技術に適用した場合について説明したが、
それに限定されるものではな(、シリコン単結晶基板と
化合物半導体基板の張り合わせ技術には適用できる。
をその背景となった利用分野であるシリコン単結晶基板
の張り合わせ技術に適用した場合について説明したが、
それに限定されるものではな(、シリコン単結晶基板と
化合物半導体基板の張り合わせ技術には適用できる。
本願において開示される発明のうち代表的なものによっ
て得られる効果を簡単に説明すれば、下記のとおりであ
る。
て得られる効果を簡単に説明すれば、下記のとおりであ
る。
本発明の張り合わせ基板は、接合基板内のデバイス形成
領域以外に格子歪や結晶欠陥からなるゲッタリングサイ
ト領域が形成されているため、熱処理工程で前記ゲッタ
リングサイトが結晶内に入り込んだ不所望な重金g類を
ゲッターするため、デバイス領域での酸化積層欠陥等の
結晶欠陥の少ない半導体デバイスが得られる。特に相互
に張り合わされる基板の面方位をわずかにずらして張り
合わせ基板を形成する方法では、クリーンな状態でミス
フィツト転位が形成できるので好ましい。
領域以外に格子歪や結晶欠陥からなるゲッタリングサイ
ト領域が形成されているため、熱処理工程で前記ゲッタ
リングサイトが結晶内に入り込んだ不所望な重金g類を
ゲッターするため、デバイス領域での酸化積層欠陥等の
結晶欠陥の少ない半導体デバイスが得られる。特に相互
に張り合わされる基板の面方位をわずかにずらして張り
合わせ基板を形成する方法では、クリーンな状態でミス
フィツト転位が形成できるので好ましい。
また、本発明の張り合わせ基板は、格子歪や結晶欠陥を
形成する場所が限定されていることにより、張り合わせ
基板全体の強度を保持することができる。
形成する場所が限定されていることにより、張り合わせ
基板全体の強度を保持することができる。
したがって、本発明の張り合わせ基板を用いて製造され
た半導体デバイスは、不純物汚染に基づく結晶欠陥がデ
バイス領域に形成されないため、
た半導体デバイスは、不純物汚染に基づく結晶欠陥がデ
バイス領域に形成されないため、
第1図は本発明の第1実施例による半導体デバイスの要
部を示す模式図、 第2図は同じく張り合わせ基板の製造に使用する2枚の
単結晶基板を示す平面図、 第3図は同じく2枚の単結晶基板の重ね合わせ状態を示
す模式的平面図、 第4図は同じく張り合わせ基板の断面状態を示す模式図
、 第5図は張り合わせ時のずれ角度とミスフィツト転位密
度との相関を示すグラフ、 第6図は第2実施例による張り合わせ基板の製造に使用
する2枚の単結晶基板を示す模式図、第7図は同じく2
枚の単結晶基板の重ね合わせ状態を示す模式図、 第8図は同じく張り合わせ基板の断面状態を示す模式図
、 第9図は第3実施例による張り合わせ基板の製造に使用
する2枚の単結晶基板を示す模式図、第10図は同じく
2枚の単結晶基板の重ね合わせ状態を示す模式図、 第11図は同じく張り合わせ基板の断面状態を示す模式
図、 第12図は第4実施例による張り合わせ基板の製造に使
用する2枚の単結晶基板を示す模式図、第13図は同じ
く2枚の単結晶基板の重ね合わせ状態を示す模式図、 第14図は同じく張り合わせ基板の断面状態を示す模式
図、 第15図は第5実施例による張り合わせ基板の製造に使
用する2枚の単結晶基板を示す模式図、第16図は同じ
く2枚の単結晶基板の重ね合わせ状態を示す模式図、 第17図は同じく張り合わせ基板の断面状態を示す模式
図、 第18図は第5実施例による半導体素子の要部を示す模
式図、 第19図は従来の半導体素子の要部を示す模式%式% (デバイス形成用Mvi)、3・・・張り合わせ基板、
4・・・ベース領域、5・・・エミッタ領域、6・・・
エミッタ電橋、7・・・ベース電極、8川コレクタ電極
、9・・・絶縁膜、lO・・・酸化積層欠陥、15・・
・半導体デバイス、16・・・方向認識面、17川ミス
フィツト転位、20・・・高酸素濃度拡散層、21・・
・酸素析出層、22・・・酸素析出部、23・・・欠陥
部、24・・・ゲッタリングサイト。 第 1 図 第 3 図 文 第 5 図 17−ミス7イ1卜転1fL 1rutls’rnミnリエンデーシヲン角攬c)I>
第 図 第 図 第 図 第 図 第 図 第 図 第 図 第 図 第 図 第 図
部を示す模式図、 第2図は同じく張り合わせ基板の製造に使用する2枚の
単結晶基板を示す平面図、 第3図は同じく2枚の単結晶基板の重ね合わせ状態を示
す模式的平面図、 第4図は同じく張り合わせ基板の断面状態を示す模式図
、 第5図は張り合わせ時のずれ角度とミスフィツト転位密
度との相関を示すグラフ、 第6図は第2実施例による張り合わせ基板の製造に使用
する2枚の単結晶基板を示す模式図、第7図は同じく2
枚の単結晶基板の重ね合わせ状態を示す模式図、 第8図は同じく張り合わせ基板の断面状態を示す模式図
、 第9図は第3実施例による張り合わせ基板の製造に使用
する2枚の単結晶基板を示す模式図、第10図は同じく
2枚の単結晶基板の重ね合わせ状態を示す模式図、 第11図は同じく張り合わせ基板の断面状態を示す模式
図、 第12図は第4実施例による張り合わせ基板の製造に使
用する2枚の単結晶基板を示す模式図、第13図は同じ
く2枚の単結晶基板の重ね合わせ状態を示す模式図、 第14図は同じく張り合わせ基板の断面状態を示す模式
図、 第15図は第5実施例による張り合わせ基板の製造に使
用する2枚の単結晶基板を示す模式図、第16図は同じ
く2枚の単結晶基板の重ね合わせ状態を示す模式図、 第17図は同じく張り合わせ基板の断面状態を示す模式
図、 第18図は第5実施例による半導体素子の要部を示す模
式図、 第19図は従来の半導体素子の要部を示す模式%式% (デバイス形成用Mvi)、3・・・張り合わせ基板、
4・・・ベース領域、5・・・エミッタ領域、6・・・
エミッタ電橋、7・・・ベース電極、8川コレクタ電極
、9・・・絶縁膜、lO・・・酸化積層欠陥、15・・
・半導体デバイス、16・・・方向認識面、17川ミス
フィツト転位、20・・・高酸素濃度拡散層、21・・
・酸素析出層、22・・・酸素析出部、23・・・欠陥
部、24・・・ゲッタリングサイト。 第 1 図 第 3 図 文 第 5 図 17−ミス7イ1卜転1fL 1rutls’rnミnリエンデーシヲン角攬c)I>
第 図 第 図 第 図 第 図 第 図 第 図 第 図 第 図 第 図 第 図
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1、少なくとも2枚の単結晶基板が張り合わされた張り
合わせ基板の一方の単結晶基板にデバイスが形成されか
つ当該基板または他方の単結晶基板または張り合わせ界
面にゲッタリングサイトが設けられていることを特徴と
する半導体デバイス。 2、いずれも主面の結晶面が同一となる少なくとも2枚
の単結晶基板を張り合わせてなる張り合わせ基板であっ
て、前記一方の基板全体または張り合わせ界面もしくは
露出面に格子歪や結晶欠陥を有するゲッタリングサイト
が形成されていることを特徴とする張り合わせ基板。 3、主面の結晶面が同一となる少なくとも2枚の単結晶
基板を重ね合わせ、その後加熱処理して両者を張り合わ
せる張り合わせ基板の製造方法であって、前記単結晶基
板はその重ね合わせ時結晶の面方位を一致させずにずら
して重ね合わせることを特徴とする張り合わせ基板の製
造方法。 4、前記単結晶基板の重ね合わせ時の面方位のずれ角度
θは前記単結晶基板の張り合わせ面の結晶面が(100
)面の場合、3×10^−^5〜3゜となっていること
を特徴とする特許請求の範囲第1項記載の張り合わせ基
板の製造方法。 5、主面の結晶面が同一となる少なくとも2枚の単結晶
基板を重ね合わせ、その後加熱処理して両者を張り合わ
せる張り合わせ基板の製造方法であって、前記基板の一
方全体または表面に高濃度の酸素を拡散させ、その後基
板の張り合わせを行うことを特徴とする張り合わせ基板
の製造方法。 6、前記酸素の濃度は5〜15×10^1^7cm^−
^2となっていることを特徴とする特許請求の範囲第5
項記載の張り合わせ基板の製造方法。 7、主面の結晶面が同一となる少なくとも2枚の単結晶
基板を重ね合わせ、その後加熱処理して両者を張り合わ
せる張り合わせ基板の製造方法であって、前記基板の一
方の少なくとも表面に格子歪や結晶欠陥層を形成した後
、基板の張り合わせを行うことを特徴とする張り合わせ
基板の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7061489A JPH02250329A (ja) | 1989-03-24 | 1989-03-24 | 半導体デバイスおよび張り合わせ基板ならびにその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7061489A JPH02250329A (ja) | 1989-03-24 | 1989-03-24 | 半導体デバイスおよび張り合わせ基板ならびにその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02250329A true JPH02250329A (ja) | 1990-10-08 |
Family
ID=13436658
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7061489A Pending JPH02250329A (ja) | 1989-03-24 | 1989-03-24 | 半導体デバイスおよび張り合わせ基板ならびにその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH02250329A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH09223667A (ja) * | 1996-02-16 | 1997-08-26 | Hitachi Ltd | 積層基板およびその製造方法 |
FR2845076A1 (fr) * | 2002-09-30 | 2004-04-02 | Renesas Tech Corp | Substrat semi-conducteur et procede de fabrication |
JP2008166647A (ja) * | 2007-01-04 | 2008-07-17 | Covalent Materials Corp | 半導体基板およびその製造方法 |
JP2017216411A (ja) * | 2016-06-02 | 2017-12-07 | 株式会社Sumco | 接合ウェーハの製造方法および接合ウェーハ |
JP2018049997A (ja) * | 2016-09-23 | 2018-03-29 | 株式会社Sumco | シリコン接合ウェーハの製造方法およびシリコン接合ウェーハ |
JP2018064057A (ja) * | 2016-10-14 | 2018-04-19 | 株式会社Sumco | シリコン接合ウェーハの製造方法およびシリコン接合ウェーハ |
-
1989
- 1989-03-24 JP JP7061489A patent/JPH02250329A/ja active Pending
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