JPH0224975A - リチウムイオン伝導性ポリマー電解質 - Google Patents

リチウムイオン伝導性ポリマー電解質

Info

Publication number
JPH0224975A
JPH0224975A JP63175535A JP17553588A JPH0224975A JP H0224975 A JPH0224975 A JP H0224975A JP 63175535 A JP63175535 A JP 63175535A JP 17553588 A JP17553588 A JP 17553588A JP H0224975 A JPH0224975 A JP H0224975A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lithium ion
polymer electrolyte
polymer
formula
ethylene oxide
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP63175535A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0831319B2 (ja
Inventor
Kiyoaki Akashiro
赤代 清明
Tatsu Nagai
龍 長井
Akira Kawakami
章 川上
Kozo Kajita
梶田 耕三
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Maxell Ltd
Original Assignee
Hitachi Maxell Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Maxell Ltd filed Critical Hitachi Maxell Ltd
Priority to JP63175535A priority Critical patent/JPH0831319B2/ja
Publication of JPH0224975A publication Critical patent/JPH0224975A/ja
Publication of JPH0831319B2 publication Critical patent/JPH0831319B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M10/00Secondary cells; Manufacture thereof
    • H01M10/05Accumulators with non-aqueous electrolyte
    • H01M10/052Li-accumulators
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M10/00Secondary cells; Manufacture thereof
    • H01M10/05Accumulators with non-aqueous electrolyte
    • H01M10/056Accumulators with non-aqueous electrolyte characterised by the materials used as electrolytes, e.g. mixed inorganic/organic electrolytes
    • H01M10/0564Accumulators with non-aqueous electrolyte characterised by the materials used as electrolytes, e.g. mixed inorganic/organic electrolytes the electrolyte being constituted of organic materials only
    • H01M10/0565Polymeric materials, e.g. gel-type or solid-type
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、リチウム電池、エレクトロクロミックデイス
プレィなどの電解質や、リチウムイオン濃度センサー、
リチウムイオン分MWなどの用途に供されるリチウムイ
オン伝導性ポリマー電解質に関する。
〔従来の技術〕
リチウム電池などのリチウムイオン伝導性固体電解質と
して、柔軟性がありフィルム状に成形することが容易な
ポリエチレンオキサイド系ポリマー電解質を用いる試み
がなされている(Fast IonTransport
 in 5olid P、131(1979))。
このポリエチレンオキサイド系ポリマー電解質は、ポリ
エチレンオキサイドとリチウム塩との複合体からなるも
のであり、その柔軟でフィルム状に成形することが容易
であるという特性を生かして、これを薄膜化や小型化が
要請されているリチウム電池に通用すれば、電池作製の
ための作業性や封止の面で有利となり、また低コスト化
にも役立たさせることができるという利点がある。また
、その柔軟性によって、エレクトロクロミックデイスプ
レィなどの電解質やリチウムイオン濃度センサーなどと
しても有用であると考えられる。
〔発明が解決しようとする課題] しかしながら、上記ポリエチレンオキサイド系ポリマー
電解質は、60°C以上の高温では溶融して比較的良好
なリチウムイオン伝導性を示すものの、25°C程度の
室温下では結晶性が高いためリチウムイオン伝導性が低
く、室温下で用いられることがほとんどのリチウム電池
や前述の各種用途に応用したときに、性能上充分に満足
できないという問題があった。
したがって、本発明は、ポリマー電解質のポリマー成分
として、上記ポリエチレンオキサイドとは異なるポリマ
ーを用いることによって、室温で固体状で、かつ良好な
リチウムイオン伝導性を示すポリマー電解質を提供する
ことを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者らは、上記目的を達成するために鋭意研究を重
ねた結果、ポリマー電解質を構成させる有機ポリマーと
してエチレンオキサイド−プロピレンオキサイド共重合
体のトリオールエーテルを架橋した架橋ポリマーを用い
るときは、室温で固体状で、かつ良好なリチウムイオン
伝導性を示すポリマー電解質が得られることを見出し、
本発明を完成するにいたった。
すなわち、本発明は、リチウム塩と有機ポリマーとの複
合体からなるリチウムイオン伝導性ポリマー電解質にお
いて、上記有機ポリマーが下記の式(1)で示されるエ
チレンオキサイド−プロピレンオキサイド共重合体のト
リオールエーテルを架橋した架橋ポリマーであることを
特徴とするリチウムイオン伝導性ポリマー電解質に関す
る。
式(1): (式中、RはHまたはCH1であり、χは0.1〜0.
5、nは1〜20である)。
上記式(Ilで示されるエチレンオキサイド−プロピレ
ンオキサイド共重合体のトリオールエーテルを架橋した
架橋ポリマーをポリマー成分として用いることにより、
室温下でも良好なリチウムイオン伝導性を示すようにな
るのは、次のような理由によるものと考えられる。
まず、そのポリマー成分の主要構成部分がエチレンオキ
サイド−プロピレンオキサイド共重合体であり、このエ
チレンオキサイド−プロピレンオキサイド共重合体にお
けるプロピレンオキイドがその側鎖にメチル基を有して
いるため、その立体障害によってポリマーの結晶性が低
くなり、結晶性の高いポリエチレンオキサイドをポリマ
ー成分として用いていた従来のポリマー電解質に比べて
、より低い温度でも良好なリチウムイオン伝導性を示す
ようになる。そして、架橋剤を用いて架橋するので、こ
の架橋により液状のものも固体状にすることができ、式
([1で示されるエチレンオキサイド−プロピレンオキ
サイド共重合体のトリオールエーテルとして、リチウム
イオン伝導性の良好な分子量の低い液状のものも用いる
ことができる。
さらに、エチレンオキサイド−プロピレンオキサイド共
重合体をトリオール(グリセリン)と反応させてエーテ
ル化しているので、架橋により三次元構造にすることが
でき、エチレンオキサイド−プロピレンオキサイド共重
合体を架橋剤だけで架橋する場合のような直鎖状の鎖延
長が生じず、したがって、鎖状の鎖延長に基づくリチウ
ムイオン伝導度の低下を防止することができる。以上の
ように、ポリマー成分の主要構成成分がプロピレンオキ
サイドを含んでいること、イオン伝導度の高い、分子量
の小さいものを用い得ること、三次元構造にすることが
できることなどが相乗的に働いて、高いリチウムイオン
伝導性が得られるようになるものと考えられる。
ここで、エチレンオキサイド−プロピレンオキサイド共
重合体のトリオールエーテルを架橋した架橋ポリマーと
リチウム塩との複合体がリチウムイオン伝導性を存する
理由について述べると、そのポリマー成分におけるエチ
レンオキサイド−プロピレンオキサイド共重合体が、従
来使用のポリエチレンオキサイドと同様に、その主鎖中
に誘電率の高いエーテル結合を有しているので、そのエ
ーテル結合を構成する酸素とリチウム塩とが錯体を形成
することによるものである。
エチレンオキサイド−プロピレンオキサイド共重合体の
トリオールエーテルを示す式fI)において、χはエチ
レンオキサイドとプロピレンオキサイドとのモル比を示
すものであり、本発明において、このχを0゜1〜0.
5にするが、これはχが0.5より大きくなると、つま
りエチレンオキサイドが50モル%を超えると、結晶化
度が増加して、室温付近でのリチウムイオン伝導性が低
くなり、またχが0.1より小さい場合、つまりエチレ
ンオキサイドが10モル%より少ない場合は、プロピレ
ンオキサイドの割合が増加するためにキャリアーイオン
の量が少なくなりイオン伝導度が低下するからである。
また、式fI)におけるnはエチレンオキサイドプロピ
レンオキサイド共重合体の重合度を示すものであり、本
発明において、このnを1〜20にするが、これはnが
20を超えると分子量が大きくなって、リチウムイオン
伝導性が低下するからである。
上記式fIlで示されるエチレンオキサイド−プロピレ
ンオキサイド共重合体のトリオールエーテルは、リチウ
ムイオン伝導性ポリマー電解質のポリマー成分として用
いるにあたって、架橋剤で架橋して架橋ポリマーにされ
るが、この架橋に際しては、2官能を有する有機物また
は有機過酸化物が用いられる。ただし、2官能を有する
有機物は式(Il中のRがHの場合のみ用いることがで
き、有機過酸化物は式(Il中のRがHまたはCH,の
いずれでも用いることができる。
2官能を有する有機物は、式(11で示されるエチレン
オキサイド−プロピレンオキサイド共重合体のトリオー
ルエーテルのOH基と付加、縮合反応を行って、架橋体
(つまり、架橋ポリマー)を形成するが、このような2
官能を有する有機物としては、ジイソシアナート〔例え
ば、ヘキサメチレンジイソシアナート、トリレン−2,
4−ジイソシアナート、メチレンビス(4−フェニルイ
ソシアナート)、キシリレンジイソシアナートなど〕、
ジアミン(例えば、エチレンジアミン、プトレシンなど
)、ジカルボン酸(例えば、シュウ酸、マロン酸、コハ
ク酸、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸など)、
ジカルボン酸塩化物(例えば、塩化スクシネルなど)、
メチロール化合物(例えば、ジメチル尿素など)、エピ
クロルヒドリンなどがあげられる。
一方、有機過酸化物は、適当な温度に昇温すると、ラジ
カルを生じ、このラジカルは式fIlで示されるエチレ
ンオキサイド−プロピレンオキサイド共重合体の水素を
引き抜き、該ポリマー中にラジカルを生じさせる。そし
て、そのポリマー中に生じたラジカル同士が結合しポリ
マーの架橋を起こす。このような有89過酸化物として
は、例えば、クメンヒドロパーオキサイド、過酸化ヘン
ジイル、過酸化ラウロイル、過酸化カリウム、t−プチ
ルヒドロペルオキシド、ジクミルペルオキシド、ジー1
−ブチルペルオキシドなどがあげられる。
本発明において、式(I)で示されるエチレンオキサイ
ド−プロピレンオキサイド共重合体のトリオールエーテ
ルをリチウムイオン伝導性ポリマー成分譬のポリマー成
分として用いるにあたり、架橋剤で架橋するのは、架橋
することによって比較的分子量の小さいものも室温で固
体状にすることができ、高いリチウムイオン伝導性を有
するポリマー電解質を得ることが容易になるからである
。すなわち、式(Tlで示されるエチレンオキサイド−
プロピレンオキサイド共重合体のトリオールエーテルの
エチレンオキサイド−プロピレンオキサイド共重合体部
分の重合度が大きくなり、分子量が高くなると、高いリ
チウムイオン伝導性が得られにくくなるが、架橋するこ
とによって固体状にすることにより、エチレンオキサイ
ド−プロピレンオキサイド共重合体部分の重合度の低い
もの、つまり、高いリチウムイオン伝導性が期待できる
が、分子量が小さいために室温で固体状を保ち得ないも
のを用いることができるようになるからである。
本発明において、式[11で示されるエチレンオキサイ
ド−プロピレンオキサイド共重合体のトリオールエーテ
ルを架橋した架橋ポリマーと共に、リチウムイオン伝導
性ポリマー電解質を構成させるリチウム塩としては、従
来のポリマー電解質に用いられているものがいずれも使
用可能であり、その具体例をあげると、例えば、LiB
r、Lil、L t SCN、 L i BFJ、L 
iAs Fa、LiCIO4、LiCFiSOs、L 
i CiF+zSOz、LiCF、S O!、LiHg
13などがあげられる。これらのリチウム塩の使用量は
前記架橋ポリマーに対して、通常1〜301景%の範囲
、特に3〜20重量%の範囲が好ましい。
本発明のリチウムイオン伝導性ポリマー電解質は、上記
の架橋ポリマーとリチウム塩との複合体からなるもので
あるが、この複合体は、例えば、上記の架橋ポリマーを
リチウム塩を溶解した有機溶媒溶液に浸漬し、上記リチ
ウム塩溶液を架橋ポリマー中に浸透させてから、有機溶
媒を蒸発除去することによって得ることができる。
上記のように架橋ポリマーをリチウム塩溶液に浸漬する
ことにより、リチウム塩が架橋ポリマー中のエーテル酸
素に錯体を形成して結合し、溶媒除去後も上記結合が保
たれて、架橋ポリマーとリチウム塩との複合体が得られ
る。
ポリマー電解質の形態は、その用途目的などによって適
宜法められる。例えば、ポリマー電解質をリチウム電池
用の電解質として用い、かつ正負両極間のセパレータと
しての機能を兼ねさせる場合は、ポリマー電解質をシー
ト状に形成すればよい。このシート状のポリマー電解質
を得るには、前記架橋ポリマーをシート状に形成し、該
シート状の架橋ポリマーをリチウム塩の有機溶媒溶液に
浸漬後、有機溶媒を蒸発除去すればよい。上記シートと
しては一般にフィルムと呼ばれているようなミクロンオ
ーダーのきわめて薄いものも作製することができる。
また、本発明のポリマー電解質をリチウム電池の正極に
適用する場合は、一般式CI+で示されるエチレンオキ
サイド−プロピレンオキサイド共重合体のトリオールエ
ーテル、架橋剤、正極活物質などを所定割合で加え、上
記エチレンオキサイドプロピレンオキサイド共重合体の
トリオールエーテルを架橋させた後、成形し、得られた
成形体をリチウム塩の有機溶媒溶液に浸漬し、浸漬後、
有機溶媒を蒸発除去すればよい。そうすることによって
、ポリマー電解質と正極活物質などとが混在一体化した
ものが得られる。
ポリマー電解質を得るにあたって、リチウム塩を溶解さ
せる有機溶媒としては、リチウム塩を充分に溶解し、か
つポリマーと反応しない有機溶媒、例えば、アセトン、
テトラヒドロフラン、ジメトキシエタン、ジオキソラン
、プロピレンカーボネート、アセトニトリル、ジメチル
フォルムアミドなどが用いられる。
第1図は上記した本発明のポリマー電解質を用いたリチ
ウム電池の一例を示すもので、図中、■はステンレス鋼
からなる方形平板状の正極集電板、2は周辺を一面側へ
段状に折曲した主面と同じ向きの平坦状の周辺部2aを
設けたステンレス鋼からなる浅い方形皿状の負極集電板
、3は両極集電板1.2の対向する周辺部1a、28間
を封止する接着剤層である。
4は両極集電板1.2間に構成された空間5内において
正gIs電板l側に配された本発明のポリマー電解質と
正極活物質などとを既述した方法にてシート状に成形し
てなる正極、6は空間5内において負極集電板2側に装
填されたリチウムまたはリチウム合金からなる負極、7
は正極4と負極6との間に介在させた前記本発明のリチ
ウムイオン伝導性ポリマー電解質をシート状に成形して
なるセパレータである。
なお、上記正極4は、場合により正極活物質とポリテト
ラフルオロエチレン粉末などの結着剤や電子伝導助剤と
を混合してシート状に成形したものなどであってもよい
。正極4に用いる正極活物質としては、例えばTi5z
、MoS、、V b Olff、■205、VSe、N
1PSz、ポリアニリン、ポリピロール、ポリチオフェ
ンなどの1種もしくは2種以上が用いられる。
このように構成されるリチウム電池は、セパレータ7が
前記リチウムイオン伝導性ポリマー電解質からなるシー
ト状物であることにより、また正極4が上記リチウムイ
オン伝導性ポリマー電解質を含む同様のシート状物であ
ることによって、電池の薄型化や電池作製のための作業
性、封止の信頼性などの向上に寄与させることができ、
また液体電解質のような漏液の心配が本質的にないとい
った種々の利点を存する上に、上記ポリマー電解質がそ
のリチウムイオン伝導性にすぐれていることにより、−
次電池としての放電特性や二次電池としての充放電サイ
クル特性に非常にすぐれたものとなる。
〔実施例〕
以下に、本発明の実施例を比較例と対比して説明する。
実施例1 ユニループ507G−32(商品名、日本油脂社製で、
式(I)で示されるエチレンオキサイド−プロピレンオ
キサイド共重合体のトリオールエーテルの範囲内に属す
るポリマーであり、そのエチレンオキサイド部分のモル
比は0.5で、数平均分子量2゜800である。これを
式(Ilにあわせて表示すると、χ−0,5で、n=約
9である)4gと過酸化ベンゾイル20mgを三角フラ
スコに入れ、マグネチックスターラーで攪拌後、得られ
た粘性溶液をニッケル板上に滴下し、アルゴンガスフコ
−中、ホットプレート上で70°Cに加熱して8時間反
応させて架橋し、架橋ポリマーを得た。得られた架橋ポ
リマーをニッケル板からはがし、アセトン中に浸漬し未
反応物をアセトンに溶解除去した。続いて、架橋ポリマ
ーを3重量%LiBF4アセトン溶液中に8時間浸漬し
、上記LiBF4アセトン溶液ヲ架橋ポリマー中に浸透
させた後、アセトンを蒸発除去して、厚さ0.1gmの
シート状のポリマー電解質を得た。
実施例2 H−4540−4(商品名、第一工業薬品社製で、式[
+で示されるエチレンオキサイド−プロピレンオキサイ
ド共重合体のトリオールエーテルの範囲内に属するポリ
マーであり、そのエチレンオキサイド部分のモル比は0
.4で、数平均分子jt 3,000である。これを式
(11にあわせて表示すると、χ=0゜4で、n−約9
である)4gとへキサメチレンジイソシアナート0.3
gを三角フラスコに入れ、マグネチックスターラーで攪
拌後、得られた粘性溶液をニッケル板上に滴下し、アル
ゴンガスフロー中、ホットプレート上で100°Cに加
熱して6時間反応させて架橋し、架橋ポリマーを得た。
以後、実施例1と同様にして厚さ0.1mmのシート状
のポリマー電解質を得た。
比較例1 数平均分子1600.000のポリエチレンオキサイド
1gとLiBF40.326 gをアセトニトリル5m
lに溶解し、マグネチックスターラーで攪拌して均一に
溶解した。得られた粘性溶液をガラス基板上に滴下し、
常温下アルゴンフロー中で5時間放置した後、真空度I
 Xl0−”torr、温度120’Cで10時間処理
して、アセトニトリルを茎発除去し、厚さO,1mmの
シート状のポリマー電解質を得た。
上記実施例1〜2および比較例1のポリマー電解質の性
能を調べるために、以下のイオン伝導度試験および電池
の内部抵抗試験を行った。
〈イオン伝導度試験〉 実施例1〜2のポリマー電解質はAu (金)板でサン
ドインチ状にはさみ、比較例1のポリマー電解質はその
上にAu<L型電極を藩着法で形成し、電極間の交流イ
ンピーダンス解析を行い、25°Cのイオン伝導度を測
定した。結果は第1表に示すとおりである。
第    1    表 おりである、第2図において、縦軸はイオン伝導度(S
/cm)であり、横軸は絶対温度の逆数10’/T (
K−’)である。
〈電池の内部抵抗試験) 実施例1〜2および比較例1のポリマー電解質を用いた
第1図に示す構成の総厚0.5mm、−辺の長さ1cm
の正方形薄型リチウム電池を作製した。
なお、負極にはリチウムとアルミニウムとの合金を、正
極には実施例1〜2および比較例1と同組成のポリマー
電解質とTiS、とを含むシート状成形物をそれぞれ用
いた。
これらのリチウム電池について、25°C160°C1
100°Cでの内部抵抗を測定した結果を第2表に示す
また、種々の温度条件下でのイオン伝導度を上記と同様
にして測定した結果は、第2図に示すと第    2 
   表 以上の試験結果から明らかなように、本発明の実施例1
〜2のポリマー電解質は、25°Cで2X10−’〜4
 X 10−’S/cmの高いイオン伝導度を示したが
、ポリエチレンオキサイドをポリマー成分として用いた
比較例1のポリマー電解質は、25°Cでのイオン伝導
度がI X 10−’S/Cmと低く、本発明の実施例
1〜2のポリマー電解質に比べてイオン伝導性が劣って
いた。また第2表に示すように、本発明の実施例1〜2
のポリマー電解質を用いたリチウム電池の25°Cでの
内部抵抗は250〜500Ωであったが、比較例1のポ
リマー電解質を用いたリチウム電池の25°Cでの内部
抵抗は100,000Ωと非常に大きかった。なお、第
2図に示すように、ポリエチレンオキサイドをポリマー
成分として用いた比較例1のポリマー電解質は、高温領
域(横軸の値が小さい領域)では、実施例1〜2のポリ
マー電解質より、むしろイオン伝導度が高く、イオン伝
導性がすぐれていたが、温度が低くなり、室温付近(第
2図の横軸の値が3.35付近)になると、イオン伝導
度が大幅に低下して実施例1〜2のポリマー電解質より
はるかに低くなった。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明によれば、室温で固体状で
、かつ高いイオン伝導性を示すリチウム伝導性ポリマー
電解質を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明のリチウムイオン伝導性ポリマー電解質
を用いたリチウム電池の一例を示す縦断面図である。第
2図は本発明および比較用のリチウムイオン伝導性ポリ
マー電解質のイオン伝導度と温度との関係を示す図であ
る。 7・・・ポリマー電解質からなるセバレータ第 ■ 図 7・・・ポリマー電解質からなるゼハレータ第 図 107’T” (K−’)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)リチウム塩と有機ポリマーとの複合体からなるリ
    チウムイオン伝導性ポリマー電解質において、上記有機
    ポリマーが下記式( I )で示されるエチレンオキサイ
    ド−プロピレンオキサイド共重合体のトリオールエーテ
    ルを架橋した架橋ポリマーであることを特徴とするリチ
    ウムイオン伝導性ポリマー電解質。 式( I ): ▲数式、化学式、表等があります▼ (式中、RはHまたはCH_3であり、xは0.1〜0
    .5、nは1〜20である)。
  2. (2)式( I )で示されるエチレンオキサイド−プロ
    ピレンオキサイド共重合体のトリオールエーテル(ただ
    し、式( I )中のRはHである)を架橋するための架
    橋剤が、ジイソシアナート、ジアミン、ジカルボン酸、
    ジカルボン酸塩化物、メチルロール化合物およびエピク
    ロヒドリンよりなる群から選ばれる少なくとも1種の2
    官能を有する有機物である請求項1記載のリチウムイオ
    ン伝導性ポリマー電解質。
  3. (3)式( I )で示されるエチレンオキサイド−プロ
    ピレンオキサイドのトリオールエーテルを架橋するため
    の架橋剤が、クメンヒドロパーオキサイド、過酸化ベン
    ゾイル、過酸化ラウロイル、過酸化カリウム、t−ブチ
    ルヒドロペルオキシド、ジグミルペルオキシドおよびジ
    −t−ブチルペルオキシドよりなる群から選ばれる少な
    くとも1種の有機過酸化物である請求項1記載のリチウ
    ムイオン伝導性ポリマー電解質。
JP63175535A 1988-07-14 1988-07-14 リチウムイオン伝導性ポリマー電解質 Expired - Fee Related JPH0831319B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63175535A JPH0831319B2 (ja) 1988-07-14 1988-07-14 リチウムイオン伝導性ポリマー電解質

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63175535A JPH0831319B2 (ja) 1988-07-14 1988-07-14 リチウムイオン伝導性ポリマー電解質

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0224975A true JPH0224975A (ja) 1990-01-26
JPH0831319B2 JPH0831319B2 (ja) 1996-03-27

Family

ID=15997772

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP63175535A Expired - Fee Related JPH0831319B2 (ja) 1988-07-14 1988-07-14 リチウムイオン伝導性ポリマー電解質

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0831319B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0777287A3 (ja) * 1995-11-28 1997-07-16 Matsushita Electric Ind Co Ltd
WO2003002669A1 (fr) * 2001-06-29 2003-01-09 Zeon Corporation Polymere de polyether, procede de production du polymere, composition destinee a un electrolyte a polymere solide et leur utilisation
US6878491B1 (en) 1998-10-13 2005-04-12 Daiso Co., Ltd. Solid polymer electrolyte and use thereof
EP1878759A1 (en) 2002-04-26 2008-01-16 Zeon Corporation Polyether polymer and process for producing same

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110951036A (zh) * 2019-12-29 2020-04-03 太原理工大学 一种浇注型聚氨酯弹性体电解质及其制备方法

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60154248A (ja) * 1984-01-24 1985-08-13 Japan Synthetic Rubber Co Ltd ポジ型感光性樹脂組成物
JPS60217263A (ja) * 1984-04-11 1985-10-30 Nec Corp イオン導電性化合物
JPS6355811A (ja) * 1986-08-26 1988-03-10 宇部興産株式会社 固体電解質組成物
JPS63136407A (ja) * 1986-11-27 1988-06-08 日立マクセル株式会社 リチウムイオン伝導性ポリマ−電解質

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60154248A (ja) * 1984-01-24 1985-08-13 Japan Synthetic Rubber Co Ltd ポジ型感光性樹脂組成物
JPS60217263A (ja) * 1984-04-11 1985-10-30 Nec Corp イオン導電性化合物
JPS6355811A (ja) * 1986-08-26 1988-03-10 宇部興産株式会社 固体電解質組成物
JPS63136407A (ja) * 1986-11-27 1988-06-08 日立マクセル株式会社 リチウムイオン伝導性ポリマ−電解質

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0777287A3 (ja) * 1995-11-28 1997-07-16 Matsushita Electric Ind Co Ltd
US5773166A (en) * 1995-11-28 1998-06-30 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Non-aqueous electrolyte secondary battery
US6878491B1 (en) 1998-10-13 2005-04-12 Daiso Co., Ltd. Solid polymer electrolyte and use thereof
WO2003002669A1 (fr) * 2001-06-29 2003-01-09 Zeon Corporation Polymere de polyether, procede de production du polymere, composition destinee a un electrolyte a polymere solide et leur utilisation
EP1416014A4 (en) * 2001-06-29 2005-03-02 Zeon Corp POLYETHER POLYMER, PROCESS FOR PRODUCING THE POLYMER, COMPOSITION FOR SOLID POLYMER ELECTROLYTE, AND USE THEREOF
US6894143B2 (en) 2001-06-29 2005-05-17 Zeon Corporation Polyether polymer, process for producing the same, composition for solid polymer electrolyte, and use thereof
EP1878759A1 (en) 2002-04-26 2008-01-16 Zeon Corporation Polyether polymer and process for producing same

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0831319B2 (ja) 1996-03-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Appetecchi et al. Ternary polymer electrolytes containing pyrrolidinium-based polymeric ionic liquids for lithium batteries
EP0842216B1 (en) Rechargeable battery polymeric electrolyte
JPH03190959A (ja) リチウムイオン伝導性ポリマー電解質
US8357470B2 (en) Organic solid electrolyte and secondary battery
EP3664210B1 (en) Secondary battery solid electrolyte composition and solid electrolyte prepared therefrom
US20210249687A1 (en) Polyacrylonitrile gels for energy storage
JP3143674B2 (ja) ポリカーボネート電解質及びそれを含む高分子リチウム電池
JPH02291603A (ja) イオン伝導性ポリマー電解質およびこれを用いた電池
JPH11135129A (ja) 有機電解質型電池の電極用ポリマー粘結剤
JPH02295004A (ja) リチウムイオン伝導性ポリマー電解質
WO2019158781A1 (en) Solid polymer electrolyte
JPH0224975A (ja) リチウムイオン伝導性ポリマー電解質
JPH0224976A (ja) リチウムイオン伝導性ポリマー電解質
JP2760090B2 (ja) 固体電解質
JP4985959B2 (ja) 有機固体電解質及びこれを用いた2次電池
JPH01107474A (ja) リチウムイオン伝導性ポリマー電解質
JPS63136407A (ja) リチウムイオン伝導性ポリマ−電解質
JPS62254303A (ja) リチウムイオン伝導性ポリマ−電解質
JP3359389B2 (ja) ポリマー電解質
JPH0384809A (ja) リチウムイオン伝導性ポリマー電解質
JPH01107471A (ja) リチウムイオン伝導性ポリマー電解質
JP2008204858A (ja) 電極一体型高分子電解質膜とこれを用いた電気化学素子
Appetecchi et al. Novel polymeric systems for lithium-ion batteries gel electrolytes: I. Cross-linked polyfluorosilicone
JPS62254302A (ja) リチウムイオン伝導性ポリマ−電解質
JPH1197026A (ja) Li電池用電極

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees