JPH02249685A - 光記録媒体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［発明の目的］ （産業上の利用分野） 本発明は半導体レーザの集束ビームなどの光を用いて記
録及び再生することが可能な光記録媒体に関し、更に詳
しく旭コンピュ゛−タ外部メモリや画像、音声などの各
種情報の記録に用いられるものである。

（従来の技術） 近年、半導体レーザの集束ビームを用いて記録及び再生
することが可能な光記録媒体の開発が急速に進んでいる
。このような光記録媒体への記録は第２図に示すような
方法で行われる。

第２図において、透明基板２上に記録層３が形成された
光記録媒体１は、回転駆動モータ４によって回転される
。そして、レーザ５から出射したレーザ光６は変調器７
によって変調され、レンズやプリズムなどの光学系８を
通過して反射板９で反射され、集光レンズＩＯで集光さ
れて微小スポットとして記録層３に照射される。こうし
てレーザ光を選択的に照射し、その熱又は光エネルギー
で記録層３の一部を隆起させる、除去する、相変化を起
す、吸収波長域を変換させるなどの光学的な変化を生じ
させることにより、情報を記録している。

このような光記録媒体を構成する記録層には−膜内に以
下のような特性が要求される。

まず、前述したようなヒートモードで記録を行う光記録
媒体の記録層には、使用されるレーザ光を充分に吸収す
ることが要求される。

また、光記録媒体に記録された情報を再生するには、光
記録媒体の記録層にレーザ光を照射し、光記録媒体の記
録層からの反射光を読み出すので、Ｃ／Ｎ比の高い光記
録媒体を得るためには、記録層が高い反射率を有するこ
とが必要である。同様に、記録ヘッドの位置を制御する
ためのトラッキングサーボ、フォーカスサーボの信号も
光記録媒体の記録層からの反射光から得るため、記録層
が高い反射率を有することが要求される。

また、光記録媒体の記録層の寿命に関しては、最低１０
年以上が要求される。すなわち、１０年後にも初期状態
と同様な感度とＣ／Ｎで、新たな情報を記録できなけれ
ばならないし、既に記録した情報を再生できなければな
らない。

一方、光記録媒体の記録層の記録密度を向上させるため
に、記録装置の対物レンズの開口数ＮＡを大きくさせた
り、半導体レーザの光波長を短波長化することが急速に
進められている。このうち半導体レーザの光波長につい
ては、現在主流となっている８３０　ｎｓから、１０年
後には６３０　ｎ＊程度まで短波長化することが予想さ
れる。こうした傾向に対応するためには、記録層はおお
よそ８３０〜８５０ｎｌの光波長域で分光吸収特性及び
分光反射特性が比較的一定していることが望ましい。

ところで、従来、光記録媒体の記録層としては、金属、
無機化合物、複合材料、有機色素を含め、数多くの物質
が提案されている。

このうち、Ｔｅ合金、Ｔｅ酸化物、Ｔｅ−Ｃ１Ｔｅ−Ｃ
５，などの金属、無機化合物、複合材料は概して吸光度
及び反射率が高く、しかも８３０〜８５０ｎ■の光波長
域で分光吸収特性、分光反射特性が比較的一定している
。このため、記録又は再生用の光源の光波長が現在の８
３０　ｎｍから徐々に短波長化されて８３０　ｎｍに推
移したとしても、感度やＣ／Ｎに著しい変化が生じない
という特長を有している。

ところが、前述した議論とは逆に、記録される情報の性
格によっては、例えば戸籍などの情報のように、記録後
に誤って追記されたり、故意に改憲されると不都合なも
のもある。しかし、従来は記録層自体にこのような不都
合を防止する機能を持たせることは考えられていなかっ
た。

（発明が解決しようとする：１題） 本発明は前記問題点を解消するためになされたものであ
り、情報を記録した後、再記録すなわち誤って追記され
たり故意に数量されることを防止することができる光記
録媒体を提供することを目的とする。

［発明の構成］ （課題を解決するための手段） 本発明の光記録媒体は、基板上に被覆した記録層に光に
より情報が記録された光記録媒体において、光による再
記録を防止するように、情報の書込み後に外部よりエネ
ルギーを印加するなどの方法により、前記記録層の吸光
度が低下されたことを特徴とするものである。

第１図に示すように、本発明に係る光記録媒体１は、通
常の光記録媒体と同様に、基板２上に記録層３を形成し
た構造を有している。

本発明において、基板としては、アクリル樹脂、ポリカ
ーボネート樹脂、エポキシ樹脂、ポリオレフィン樹脂な
どのプラスチックやガラスなどが好ましい。これらの基
板の形状は板状でもフィルム状でもよい。なお、基板の
厚みには特に制限はないが、通常５０１〜２１１ｍ程度
である。勿論、基板の表面に案内溝やアドレス信号など
の凹凸を有していてもよい。このような案内溝やアドレ
ス信号は射出成形や注型によって基板を作製する際に形
成してもよいし、基板上に紫外線硬化樹脂などを塗布し
スタンバ−と重ね合せて紫外線で露光することにより形
成してもよい。

本発明において用いられる記録層の材料としては、フタ
ロシアニン誘導体、ナフタロシアニン誘導体、芳香族ジ
チオール系金属錯体、脂肪族ジチオール系金属錯体、メ
ルカプトフェノール系金属錯体、芳香族ジアミン系金属
錯体、脂肪族ジアミン系金属錯体、ポリメチン構造を有
するシアニン色素類、メロシアニン色素類、スクアリウ
ム色素類、ジオキサジン色索類、テトラヒドラコリン系
金属錯体、クロコニックメチン系色素類などで代表され
る有機色素、Ｔｅ合金、Ｔｅ酸化物、Ｔｅ−ＣＳ２、Ｔ
ｅ−Ｃなどの無機材料、または複合材料が挙げられる。

記録層の材料としては、このうち有機色素、特にフタロ
シアニン誘導体及びナフタロシアニン誘導体のうちから
選択される少なくとも１種が望ましい。フタロシアニン
誘導体及びナフタロシアニン誘導体の具体例としては、
無金属のフタロシアニン又はナフタロシアニンのほか、
フタロシアニン骨格又はナフタロシアニン骨格の中心金
属として以下に例示するものを有するものが挙げられる
。

すなわち、中心金属としては、ＣｕなどのＩｂ族金属；
Ｍｇ５Ｃａ、Ｓ　ｒ、ＺｎＳＣｄなどの■族金属；Ａ、
Ｑ　、Ｇａ、Ｉ　ｎ５Ｔｌなどの■族金属；Ｓ　ｉｓ　
Ｇ　ｅ　ｓ　Ｓ　ｎ　ｓ　Ｐ　ｂ　ｓ　Ｔ　ｉなどの■
族金属；Ｓｂ、Ｖ、Ｎｂ、ＴａなどのＶ族金属；Ｓｅ。

Ｔｅ、Ｃｒ、Ｗなどの■族金属ＨＭｎなどの■族金属；
Ｆｅ５Ｃｏ、Ｎｉｓ　Ｒｕ、Ｒｈｓ　Ｐｄ５Ｏｓ、Ｉ　
ｒ、Ｐｔなどの■族金属が挙げられる。

また、これらの金属の酸化物や、塩化物、臭化物、ヨウ
化物などのハロゲン化物でもよい。これらの金属、金属
酸化物、金属ハロゲン化物は通常２価であるが、１価と
２価との混合であってもよい。

また、酸素を介して２量体となっていてもよい。

本発明において、基板上の記録層に情報の書込んだ後、
記録層の吸光度を低下させるために外部より印加される
エネルギーとしては、熱、紫外線などが挙げられる。こ
のうち、熱を加える場合、記録層を８０℃以上、好まし
くは１００℃以上に加熱する。加熱温度の上限は、記録
層の融点、又は基板の耐熱温度を考慮して決定される。

加熱温度が高いほど、加熱時間は短くなる。

（作用） 本発明の光記録媒体は、情報の記録後に、外部よりエネ
ルギーを印加して、記録層の吸光度を低下させているの
で、記録用のレーザ出力では記録ができないほど感度が
低下する。この結果、再度記録を行う操作がなされても
、最初に記録された情報に追記がなされたり、情報の数
置がなされることはなく、最初の情報を忠実に再生する
ことができる。

（実施外） 以下、本発明の詳細な説明する。

直径１３０　ｍｇ＋、厚さ１．２　ｖｒ冒のスパイラル
状案内溝付きガラス基板の案内満面に、厚さ７８ｎｍの
無金属ナフタロシアニンを設け、光記録媒体を作製した
。

まず、この無金属ナフタロシアニン記録層について、何
ら処理を施さない状態で、及び２２０℃で熱処理した後
に、５５０〜ε７０　ｎ−の分光吸収特性を調べた結果
を第３図に示す。第３図から明らかなように、この記録
層の７８０ｎ厘における吸光度は、熱処理後には大幅に
低下している。

前記光記録媒体について、以下のように記録・再生試験
を行った。すなわち、光記録媒体を線速１０ｍ　／秒の
回転速度で回転させながら、発振波長７８０　ｎｓのレ
ーザ光を開口数０．５５の対物レンズで集光させ膜面で
最大１５ｍ　Ｗとなるように出力調整された光学ヘッド
を用い、ＩＭＨｚのパルス信号（ｄｕｔｙ５０％）を記
録した。この情報を再生したところ、５８ｄＢのＣ／Ｎ
が得られた。次に、光記録媒体を２２０℃で熱処理した
後、記録領域の一部に３ＭＩＩｚのパルス信号を重畳し
た。そして、情報を再生したところ、ＩＭＩＩｚのパル
ス信号（ｄｕｔｙ５０％）を忠実に再現できた。

これと比較するために、前記と同様の光記録媒体にＬＭ
）ｌｚのパルス信号（ｄｕｔｙ５０％）を記録した後、
熱処理を施さずに記録領域の一部に３ＭＨｚのパルス信
号を重畳した。そして、情報を再生したところ、３ＭＨ
ｚのパルス信号が重畳された領域では、元の信号を忠実
に再現することができなかった。この光記録媒体のビッ
ト形状をフィールドエミッション型の走査型電子顕微鏡
で観察した。その結果、ＩＭＨｚのパルス信号に３ＭＨ
ｚのバフ１ス信号が重畳されていない領域の信号ビット
は、ｄｕｔｙ５０％のＩＭＩＩｚの長さであった。これ
に対して、ＩＭＩＩｚのパルス信号に３ＭＨｚのパルス
信号が重畳された領域の信号ビットは、規則性が乱れ、
大幅に書替えられていた。

［発明の効果コ 以上詳述したように本発明の光記録媒体は、記録後に外
部からエネルギーを印加することにより記録層の吸光度
を低下させているので、すでに記録されている保護され
るべき情報が、誤って追記されたり又は故意に改憲され
るのを防止することができる。したがって、実用に適し
た光記録媒体を提供することができ、その工業的価値は
極めて大きい。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る光記録媒体の断面図、第２図は光
学記録装置の概略構成図、第３図は本発明の実施例の光
記録媒体で用いられた有機色素記録層の分光吸収特性を
示す図である。 １・・・光記録媒体、２・・・基板、３・・・記録層、
４・・・回転駆動用モータ、５・・・半導体レーザ、６
・・・レーザ光、７・・・変調器、８・・・光学系、９
・・・反射板、ＩＯ・・・集光レンズ。 第２図

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１）基板上に被覆した記録層に光により情報が記録さ
   れた光記録媒体において、光による再記録を防止するよ
   うに、前記記録層の吸光度が低下されたことを特徴とす
   る光記録媒体。
2. （２）記録層が有機色素からなることを特徴とする請求
   項（１）記載の光記録媒体。
3. （３）有機色素がフタロシアニン誘導体及びナフタロシ
   アニン誘導体のうちから選択される少なくとも１種であ
   ることを特徴とする請求項（２）記載の光記録媒体。