JPH02248296A - 安全模様を有する紙幣及び紙幣に安全模様を作る方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、複数の直線で形成された安全模様を有する紙
幣、殊に銀行券であって、中断部を有する平行な直線か
らなる少なくとも一つの基礎模様を備え、上記中断部に
よって特定の記号の形状をした領域が区画され、又、上
記領域を埋めかつ基礎模様の直線の方向と異なった方向
を有する平行な線分を備えたものに関し、又上記の型式
の安全模様を作る方法に関する。

〔従来の技術〕

出来るだけ偽造防止となる銀行券を製造する場合の重要
な問題は、現在市販のカラー複写機では直接に複製でき
ない複雑な模様を得ることである。

このための上述した型式の安全模様（イギリス特許Ａ−
２，０１８，１９７号）が公知である。この安全模様で
は、基礎模様の平行状直線が記号を形成する線分に対し
て直角に延びている。この安全模様の構成は、原型の安
全模様を検知する光源を有した複写機の作動によって、
直線の方向と検知方向間の角度によって複製される直線
の度合が異なると云う認識の上に立っている。殊にイギ
リス特許Ａ−２，０１８，１９７によれば、光源の方向
に延びる直線は該光源に対して直角方向に延びる直線よ
りも鮮明に複製される。従って原型の安全模様の基礎模
様の直線と記号を形成する線分とが同一の幅の場合には
、基礎模様内の記号は直接に識別することができないで
、直線模様が若干不規則になった感じを与えるだけであ
る。これに反して上記の型式の複写機によって形成した
複製では記号はや一明確に識別できる。上記は線分と基
礎模様の直線は検知方向に対して異なった方向を有する
ので異なった広がりに複製されるためで、上記の線分は
基礎模様の直線よりも薄く或いはこれと反対に濃く複製
される。

〔発明が解決しようとする課題〕

本発明の目的は、上述した安全効果が実質的に改善され
た直線状安全模様を提供することで、上記の記号は実際
上は識別できないが、複写機で複製するとこれらの記号
の識別性が非常に高まり、殊に該複製中に選択された検
知方向に無関係なものである。また本発明の目的は、通
常のオフセット印刷機、色重ね印刷機械または凹彫り印
刷機械を用いて安全模様を作ることである。

〔課題を解決するだめの手段〕

上記の目的は本発明によれば、次々と並んだ基礎模様の
直線と上記領域内に次々と並んだ線分とは同じ配色順序
で交互に異なった色を有し、又、複数筒の領域において
、線分の方向は領域毎に異なりかつ９０°の角度的範囲
で略一様に分配されたことを特徴とする複数の直線で形
成された安全模様を有する紙幣によって達成される。

基礎模様及び線分の両直線が隣接した線分及び直線と、
常（ご同じ配色順序で異なった着色をされているので、
所望の安全効果が増大される。多色印刷なので、基礎模
様内の記号は原型の安全模様内では実質的に識別できな
いが、複写して複製すると明白に区別することができる
。殊に長手方向に対して横切って検知された直線は若干
不明確又は敗漫な広がりとなって複製される。この効果
は幅及び強さの見地で着色した色に依存していて、対照
が不規則さが増加するので記号が明確に識別できるよう
になる。複数の記号が記号毎に互いに異なった方向の線
分を備えているので、原型の安全模様をある検知方向を
有する複写機で複写すると、検知方向に略直角に延びた
線分を有する１つ以上の記号が有効になり、従って周囲
の基礎模様に対して極めて極立って識別されるようにな
る。

上記の記号は群に組合わせて単語を形成する文字であり
、この単語を形成する線分がすべて同一方向に延び、し
かしながら単語毎に異なった方向を有することが好まし
い。単語自体は互に平行に或いは１つ以上の円形状に配
置することができる。

基礎模様は唯１つの特定の方向に延びた直線を備えても
よく或いは、夫々記号即ち単語を含みかつ夫々異なった
方向を有する直線を含んだ複数の領域を備えてもよい。

上記の夫々異なった方向を有する直線は含まれた記号即
ち単語の線分に対して直角の方向をなすことが好ましい
。

本発明の方法は、安全模様の異なった色の数をＮ箇とし
た場合に、夫々一つの部分模様を有するＮ箇の部分模様
担持体を形成し；夫々の部分模様において、互いに隣接
した基礎模様の直線間の間隔及び互いに隣接した上記領
域内の線分間の間隔を、安全模様を印刷した場合に、（
Ｎ−１）個の他の部分模様の（Ｎ−１）個の直線又は線
分が夫々上記間隔内に相互に距離をあけて収容される大
きさに選択し；各部分模様に亘って、すべての直線及び
線分を互いに平行にかつ偏移させて配置し；すべての部
分模様に夫々異なった色のインキを付け、これらの部分
模様を整合状に組合わせて完成した多色刷りの安全模様
を形成した紙幣に安全模様を作る方法によって画定され
る。安全模様の適宜実施態様とその製造方法は請求項に
述べられている。

複製に対する良好な安全効果は本発明の２色刷り安全模
様によって達成できることが判明している。３色の直線
を使用し、もし適切であればそれ以上の多色の直線を使
用することによって安全効果はさらに向上する。

以下、図面を参照した実施例について本発明の詳細な説
明する。

〔実施例〕

第１図で説明する銀行券Ａは、第７図で拡大して示し又
第５図でさらに拡大して示した円形の安全模様Ｂを備え
る。この実施例の場合の安全模様は、夫々特定の色で刷
られた３つの部分模様Ｉ・ｎ、Ｉ（これらは第２．３，
４図に示されている）からなる３色刷りの安全模様であ
る。

参照線でかく乱される前の上記の部分模様の感じを得る
ために、第２図では参照符号を除いた第１の部分模様工
が示されている。第１の部分模様の詳細を、第２図と同
一の部分模様を示す第２ａ図を参照して説明する。この
部分模様は特定の方向に延び、等間隔で平行な直線１０
からなる基礎模様を備える。これらの直線１０の中断部
で記号の形をした領域を区画する。例えばこの実施例で
は文字、即ち４つの文字が隣接状に配設されて単語ｒＶ
ＯＩＤ」を形成している。

説明の都合上、第２ａ図には、夫々異なった寸法及び異
なった方向に上記の単語ｒＶＯＩＤ」を形成した４つの
領域Ｒ１〜Ｒ４，Ｘ１〜ｘ４．Ｚ１〜Ｚ４を有する群に
境界線を付ける。全体として部分模様Ｉは９つの群は含
み、夫々の群は単語ｒＶＯＩＤＪを現す４つの領域を有
する。第５ａ図にＲ，Ｓ、Ｔ、Ｕで現された４つの群は
外円上に位置し、かつ夫々異なった方向の線分１．２，
３゜４で形成される。第５ａ図にｖ、ｗ、ｘ、ｙで現さ
れた小さい領域を有する別の４つの群は内円上に位置し
、かつ夫々異なった方向の線分５．６゜７．８で形成さ
れる。第５ａ図にＺで現された２１〜ｚ４の領域を有す
る第９番目の群は２つの同心円の中心に直径的に位置し
、かつ線分９で形成される。

１から１０までの種々の方向の線分が９０°の角度的範
囲に亘って略一様に分配されている。線分８は略１０°
の角度で基礎模様の直線１０に交差し、線分４．５，７
，６，３，９．１．２は夫々略２０゜３０°　、４０”
、５０°　、６０°　、７０°　、８０”、９（１°の
角度で基礎模様の直線１０に交差している。従って線分
１〜１０の方向は略１０°の角度的間隔をあけて相違し
ている。所望の効果を得るために、基礎模様の直線に対
して線分を１００°の傾斜にすることは８０°の傾斜に
することに等しく、１１０°の傾斜にすることは７０”
の傾斜にすることに等しく、以下同様である。一般に、
特定の領域又は領域の群の線分が基礎模様の直線と協働
して特定の単語を構成する角度を５°〜２０°の角度的
間隔で増加させて、９０°の角度的範囲内で、領域に亘
って略一様に分配した方向を有する少なくとも４つの領
域又は領域の群を形成することができる。しかし上記よ
りも小さな角度的間隔で線分の方向を変えてもよい。

直線１０及び線分１〜９の幅を０．０１〜０．１０ｍｍ
の範囲にすることができ、好ましくは０．０３〜０．０
６ｕに、又本実施例では略０．０４ｍｍにすることがで
きる。部分模様の直線間及び線分間の間隔は、他の２つ
の部分模様の対応した直線及び線分を差し込むことがで
きる充分な間隔があるように選択される。本実施例によ
れば、第２ａ図の部分模様の上記の間隔は直線又は線分
の幅の３０倍で、従って組立てられた安全模様では、間
隔は直線又は線分の幅の略１０倍で、略０．４　ｍｍで
ある。一般に完成された安全模様ではこれらの間隔は直
線及び線分の幅の５〜１５倍である。

第２，２ａ、３．４図には、部分模様の縁部に４つの整
合マーク（第２ａ図にＣで現す）が示されている。

第３・４図は全体的輪郭が同一の２つの異なった部分模
様■及び■を示し、基礎模様の直線２０゜３０と、異な
った傾斜角を有する対応領域を備える。

そのうちで領域Ｒ１〜Ｒ４に対応する線分を、第３図で
は参照符号１１で、また第４図では参照符号２１で示す
ことにする。部分模様■は、すべての直線及び線分が線
間の間隔の１／３だけ部分模様Ｉの直線及び線分から偏
移している点で部分模様Ｔと異なっている。同様に部分
模様■は、すべての直線及び線分が線間の間隔の１／３
だけ部分模様Ｈの直線及び線分から偏移している点で部
分模様■と異なっている。

この実施例において、直線及び線分は例えば部分模様Ｉ
では赤色に、部分模様■では緑色に、又部分模様■では
すみれ色に印刷されているものと仮定する。

第５図及び第５ａ図は、３つの部分模様Ｉ、ＩＩ。

■を整合状に組立てた安全模様を示す。上記の整合は３
つの部分模様を夫々の整合マークを上下に正確に重ねて
結合した時に得られる。互いに近接した直線及び線分に
おいて、第５ａ図に直線１０・２０．３０等の順序及び
線分１，１１．２１等で示すように、上記の３つの色は
同じ順序で夫々交錯する。

尚第５ａ図は第５図と同一の安全模様を示す。

すぐわかるように、第５図の安全模様をちらっと見ただ
けでは記号即ち文字を識別することはできない。第５図
は極端に拡大したものであり、銀行券上の安全模様の実
物寸法は例えば第１図に示す安全模様の約１／４又は１
１５であることに想到すれば、文字の識別はとてもでは
ないことが判るであろう。このように小さいので、安全
模様の記号即ち文字を識別することは不可能で、不整と
ん或いは不規則な線状模様が識別されるだけである。第
５ａ図における９つの記号群Ｒ，Ｓ、Ｔ。

Ｕ、Ｖ、Ｗ、Ｘ、Ｙ、Ｚは実際には境界線で印しを付け
たように識別することができない。

さて完成した３色刷りの安全模様を市販のカラー複写機
で複製しようとすると、この複写機の検知方向を横切る
薄い色の線は正確に複製できなくて、幾分の拡がり即ち
にじみを生ずる。この拡がりは検知方向に関する直線及
び線分の傾斜角及び線の色に関係する。もしこの直線及
び線分と検知方向との間の角度が９０°であるとその効
果は最も甚だしくなる。

以下に説明する第６．７．８図は、３色原型の安全模様
の写真複写を白黒複写機で複製したもので、そのうち第
８図はカラー原型の安全模様をカラー複写機で複製した
カラー複製の複写であり、第６図は第８図の拡大図であ
る。この白黒複写から判るように特定の色の線、即ち赤
色の線のみが正しく複製されるが、他の２つの色は複製
されないか或いは複製されても完全とは云い難いもので
ある。従って第５図に示す実際よりも、長い間隔に亘っ
て直線及び線分の数が少なくなったような印象を与える
。しかしカラー原型上に幅広く拡がった線分が、白黒複
写した時にも略完全に複製され或いは少なくとも第６．
８図の複写上に示されるので、決定的な効果は依然とし
て明白に示される。

第６図は第５図のカラー印刷した安全模様を矢印Ｆの方
向に検知、換言すれば基礎模様の直線１０゜２０．３０
に対して略１０°の小さな傾斜角で検知した場合に、カ
ラー複写機によって得られた複製の拡大白黒複写を示す
。従ってこの複製では、検知方向Ｆに対して大きな角度
、殊に略９０°の角度をなした線分で形成された単語ｒ
ＶＯＩＤＪは濃い線で強調される。このことは第２ａ図
に参照符号１．２で示した線分（第５ａ図の群Ｒ，Ｓに
相当する）で立証される。第５ａ図の群Ｘ、Ｚに相当す
る線分３．９では効果が少ないことが見られる。第６図
を縮小した第８図はこの効果をさらに明確に示している
。比較のために、第５図に相当する安全模様を、偽造防
止効果を除いて第８図と同一寸法で示した。

上述したように本発明の安全模様は、約１０゛の間隔を
あけた傾斜角の線分を有する傾斜を備えるので、カラー
複写機で安全模様の複製を企だてた場合に、該複写機の
検知方向をどのように選択しても単語群の少なくともい
くつかが明瞭に見えるようになる。

第９図は、互いに平行に配置した複数筒の単語ｒＶＯＩ
ＤＪを有する安全模様を示し、夫々の単語Ｒ’、Ｓ’、
Ｔ’は平行な線分からなると共に、該線分の方向は単語
毎に若干角度が異なっている。

夫々の単語は長方形の基礎模様内に配置され、各基礎模
様の直線は隣接した基礎模様の直線と方向を異にしてい
る。尚、実施例では、単語を形成する線分はそれを囲ん
だ基礎模様の直線と直交している。勿論、完成した模様
では更に多くの単語、例えば６〜８箇の単語を含み、線
分の方向は９０゜の範囲内で分配されている。直線及び
線分は同一の配色順序、例えば赤色と青色を交互に又は
複数の色を順序に印刷されている。

本発明の安全模様は公知の各種印刷方法、殊にオフセッ
ト印刷方法又は色重ね印刷方法で作ることができる。オ
フセット印刷方法について述べると、夫々の部分模様を
刻んだ部分模様担持体として特定のオフセット印刷版を
作って版胴に取付ける。これらの部分模様と印刷版の数
は安全模様の異なった色の数に等しい。夫々特定のイン
キを付けたすべての部分模様を、印刷版からすべての版
胴に共通なオフセットゴム胴に整合状に転写して完全な
模様を形成し、このオフセットゴム胴から用紙に転写す
る。上記の型式のオフセット多色印刷方法は例えば欧州
特許−８−００９２８８７及び欧州特許−Ｂ−０１３２
８５８に開示されている。この方法は凸版印刷又は湿式
印刷を使用した乾式オフセット印刷又は間接凸版印刷を
含むことができる。後者の場合は通常の湿式オフセット
印刷版又はグラビア印刷版、殊に彫刻凹版印刷版を使用
することができる。この印刷版の外表面の凹部は湿式オ
フセット印刷機によって湿めされてインキ撞き部を形成
する。

例えば欧州特許−Ｂ−００９２８８７の色重ね印刷方法
は、完成した印刷模様即ち完成した安全模様を、ゴム胴
状に形成された色重ね胴で多色のインキが付けられた１
箇の重ね印刷版上に形成する。上記の色重ね胴は一種の
部分模様担持体を形成する複数の色インキ胴によってイ
ンキが付けられ、該色インキ胴の数は印刷する色の数に
等しく、また各色インキ胴は切り取った彫刻領域を担持
している。

これらの彫刻領域は、特定の色のインキを付けるべき重
ね印刷版上の部分模様に相当する。夫々の選択的色イン
キ胴はそれ自体に付属したインキ装置によってインキが
付けられる。続いて重ね印刷版の多色模様は用紙に転写
される。この方法はオルロフ法とも呼ばれ、異なった色
を有する数箇の部分模様を完全に整合した多色模様を作
る。重ね印刷版は凸版印刷版にしてもよい。又湿式オフ
セット印刷版或いは欧州特許−Ｂ−００９１７０９に記
載する如く、色重ね胴によってインキが付けられかつ彫
刻線形状の完成した安全模様を担持した凹彫り印刷版に
してもよい。凸版印刷版または湿式オフセット版を重ね
印刷版として使用した場合は、通常、安全模様はゴム胴
を介して用紙に転写される。

凹彫り印刷版を使用した場合は、多色安全模様が直線に
用紙に転写される。この場合、直線状の凹彫り溝状の安
全模様を有する凹彫り印刷版に他の模様即ち像、殊に適
宜のステンシル胴によって通常のやり方で直接インキが
付けられた主模様を担持させることができる。

最後に本発明の安全模様はまた通常の凹彫り多色印刷機
によって作ることもできる。この多色印刷機では凹彫り
印刷版は全部の直線状安全模様を備え、かつこの場合一
種の部分模様担持体を形成するステンシル胴によってイ
ンキが付けられる。

ステンシル胴は印刷版の部分模様に相当する浮上った領
域を備え、この浮上った領域に夫々特定の色のインキが
付けられる。上記の型式の凹彫り多色印刷機は例えばス
イス特許第５６６２１０号明細書に記載されている。

本発明の安全模様は上述の実施例に限定されるものでは
なく、その構造及び基礎模様に対して夫々異なった傾斜
で配置された記号の数と形状とを種々変形し得るもので
ある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の安全模様Ｂを有する銀行券の概略図、
第２図は特定の色にインキを付けるべき３色刷り安全模
様の第１の部分模様■を大きく拡大して示した図、第２
ａ図は参照記号と領域に説明の都合上印しを付けた第２
図と同一の部分模様を示す図、第３図及び第４図は夫々
第２及び第３の色のインキが付けられ、かつ第２図の第
１の部分模様と組合わせて完成３色刷り安全模様を構成
する、第２の部分模様■及び第３の部分模様■を極端に
拡大して示した図、第５図は第２．３．４図の３つの部
分模様を整合状に組合わせた結果構成された安全模様を
極端に拡大して示した図、第５ａ図は参照記号と領域に
説明の都合上印しを付けた第５図と同一の安全模様を示
す図、第６図は検知方向を矢印Ｆで示すカラー複写機に
よって複製された第５図の多色安全模様の白黒複写を示
す図、第７図は第５図の安全模様を第１図よりは大きい
が第５図よりは小さく縮小した図、第８図は第６図の安
全模様を第７図と同一寸法に縮小して示した図、第９図
は安全模様の別の実施例を極端に拡大して示した図であ
る。 １〜９，１１．〜．２１・・・部分模様の線分、１０，
２０．３０・・・基礎模様の直線、Ｉ、ｎ、ＩＩＩ・・
・部分模様、Ｒ−Ｚ・・・文字の群、Ｒ１〜Ｒ４，Ｘｉ
　〜Ｘ４．Ｚｌ　〜Ｚ４・ｆｉ域。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、複数の直線で形成された安全模様を有する紙幣、殊
   に銀行券であって、中断部を有する平行な直線（１０、
   ２０、３０）からなる少なくとも一つの基礎模様を備え
   、上記中断部によって特定の記号の形状をした領域（Ｒ
   １〜Ｒ４、…、Ｘ１〜Ｘ４、…、Ｚ１〜Ｚ４）が区画さ
   れ、又、上記領域を埋めかつ基礎模様の直線（１０、２
   ０、３０）の方向と異なった方向を有する平行な線分（
   １〜９、１１、…、２１、…）を備えたものにおいて、 次々と並んだ基礎模様の直線（１０、２０、３０）と上
   記領域内に次々と並んだ線分（１〜９、１１、…、２１
   、…）とは同じ配色順序で交互に異なった色を有し、又
   、複数箇の領域において、線分の方向は領域毎に異なり
   かつ９０°の角度的範囲で略一様に分配されたことを特
   徴とする複数の直線で形成された安全模様を有する紙幣
   。 ２、上記の複数箇の領域において、線分の方向は５°〜
   ２０°好ましくは１０°の角度的間隔をあけて変化する
   請求項１に記載の紙幣。 ３、基礎模様の直線（１０、２０、３０）は唯一つの特
   定の方向に延びた請求項１または２に記載の紙幣。 ４、夫々の基礎模様内に少なくとも数箇の記号または数
   箇の記号群が配置され、それらの基礎模様の直線の方向
   が隣接した基礎模様の直線の方向と異なった請求項１ま
   たは２に記載の紙幣。 ５、上記記号は文字の形状を有し、次々と並んで配置さ
   れて夫々単語を構成する複数箇の文字群（Ｒ〜Ｚ）が設
   けられ、１つの単語を構成する線分はすべて同一の方向
   を有するが、単語毎には異なった方向を有する請求項１
   から４までのいずれか１項に記載の紙幣。 ６、上記複数箇の単語の少なくとも数箇は互いに平行に
   配置される請求項５に記載の紙幣。 ７、上記複数箇の単語の少なくとも数箇は、少なくとも
   １つの円（Ｒ、Ｓ、Ｔ、Ｕ及びＶ、Ｗ、Ｘ、Ｙ）の形状
   に次々と並んで配置され、少なくとも１つの別の単語（
   Ｚ）がこの円に対して直径的に配置された請求項５また
   は６に記載の紙幣。 ８、直線及び線分の幅は０．０１〜０．１０ｍｍ、好ま
   しくは０．０３〜０．０６ｍｍで、互いに隣り合った直
   線間及び線分間の間隔は上記幅の５〜１５倍、好ましく
   は１０倍である請求項１から７までのいずれか１項に記
   載の紙幣。 ９、安全模様の異なった色の数をＮ箇とした場合に、夫
   々一つの部分模様（ I 、II、III）を有するＮ箇の部分
   模様担持体を形成し；夫々の部分模様において、互いに
   隣接した基礎模様の直線間の間隔及び互いに隣接した上
   記領域内の線分間の間隔を、安全模様を印刷した場合に
   、（Ｎ−１）個の他の部分模様の（Ｎ−１）個の直線又
   は線分が夫々上記間隔内に相互に距離をあけて収容され
   る大きさに選択し；各部分模様に亘って、すべての直線
   及び線分を互いに平行にかつ偏移させて配置し；すべて
   の部分模様に夫々異なった色のインキを付け、これらの
   部分模様を整合状に組合わせて完成した多色刷りの安全
   模様を形成したことを特徴とする請求項１から８までの
   いずれか１項に記載の紙幣に安全模様を作る方法。 １０、安全模様を、部分模様担持体を夫々異なった色の
   インキを付けたオフセット印刷版として形成したオフセ
   ット多色印刷機械によって作って、共通のゴム胴と相互
   作用させ、該ゴム胴上ですべての部分模様を組合わせて
   完成多色安全模様を形成して、この安全模様を用紙に転
   写し、上記のオフセット印刷版として凸版印刷版、湿式
   オフセット印刷版、グラビア印刷版、或いは凹彫り印刷
   版を使用し、これらの版の非印刷面を湿式オフセット印
   刷におけるように湿し装置によって湿した請求項９に記
   載の方法。 １１、安全模様を、部分模様担持体として、夫々異なっ
   た色のインキを付けた選択的色インキ胴を使用した色重
   ね印刷方法によって作って、共通の色重ね胴と相互作用
   させ、該色重ね胴上にすべての色を重ね、すべての安全
   模様を有して色重ね胴でインキを付けた色重ね印刷版を
   形成し、上記の色重ね印刷版として凸版印刷版、湿式オ
   フセット印刷版、或いは凹彫り印刷版を使用し、多色安
   全模様をゴム胴を介して或いは直接に用紙に転写した請
   求項９に記載の方法。 １２、安全模様を、部分模様担持体としてステンシル胴
   をまた安全模様の印刷版として凹彫り印刷版を形成する
   ことによって作り、凹彫り印刷版の直線状凹彫り溝に、
   夫々異なった色のインキを付けたステンシル胴によって
   インキを充填し、多色安全模様を用紙に転写した請求項
   ９に記載の方法。