JPH02246834A

JPH02246834A - 動力農機

Info

Publication number: JPH02246834A
Application number: JP6892689A
Authority: JP
Inventors: Masabumi Saeki; 正文佐伯
Original assignee: Iseki and Co Ltd; Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
Current assignee: Iseki and Co Ltd; Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
Priority date: 1989-03-20
Filing date: 1989-03-20
Publication date: 1990-10-02
Anticipated expiration: 2014-04-12
Also published as: JP2881801B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】［産業上の利用分野］本発明は、田植装置等の作業装置が装着される動力農機
のミッションケースの構造に関する。

［従来の技術］例えば田植板等の動力農機は、エンジンの出力を主変速
装置で変速して走行系に伝動するとともに１株間変速装
置で変速して作業系に伝達するようになっているのが一
般的であるが、これら主変速装置と株間変速装置を機体
の前後に分散させて配設した構成のものも、４Ｍ！体の
前部に設けた共通のミッションケース内に収納した構成
のものもある。

［発明が解決しようとする課題］上記主変速装置および株間変速装置を共通のミッション
ケース内に収納した構成の動力農機は。

機体の重心が前方に位置するので苗載台等との重量バラ
ンス上好ましいという反面、ミッションケースの内部構
造が複雑となり組付けやメンテナンス作業が容易でない
という聞届点があった。

［課題を解決するための手段１主変速装置および株間変速装置を収納したミツシランケ
ースにおける上記課題を解決するために、本発明は次の
ような構成とした。

すなわち、第１の発明にかかる動力農機のミッションケ
ースは、農作業装置が装着される動力農機のミッション
ケースであって、駆動源から伝動される入力軸と、該入
力軸の回転力が適数段の主変速装置によって変速して伝
動される走行系出力軸と、前記入力軸の回転力が適数段
の株間変速装置によって変速して伝動されるクラッチ軸
と、該クラッチ軸に設けられた安全クラッチを経由して
クラッチ軸から伝動される作業系出力軸とが平行に収納
され、これら各軸を覆蓋するケース殻体が各軸の中間部
と交差する分割面によって互いに分割可能に構成されて
いることを特徴としている。

また、第２の発明に゛かかる動力農機のミッションケー
スは、農作業装置が装着される動力農機のミツシランケ
ースであって、駆動源から伝動される入力軸と、該入力
軸の回転力が適数段の主変速装置によって変速して伝動
される走行系出力軸と、前記入力軸の回転力が適数段の
株間変速装置によって変速して伝動されるクラッチ軸と
、該クラッチ軸に設けられた安全クラッチを経由してク
ラッチ軸から伝動される作業系出力軸とが平行に収納さ
れ、前記安全クラッチの収納部が動力農機の）σントア
クスルの上方に突出して設けられていることを特徴とし
ている。

［作　用］第１の発明では、入力軸、走行系出力軸、クラッチ軸お
よび作業系出力軸を互いに平行に内部に配設し、これら
各軸を覆蓋するケース殻体が各軸の中間部と交差する分
割面によって互いに分割可能に構成されているので、メ
ンテナンス作業および組付は作業を容易に行なえる。

また、第２の発明では、安全クラッチの収納部をフロン
トアクスルの上方に突設するので、空間を有効に利用し
てコンパクトに組み付けることができる。

［実施例］第１図乃至第６図は本発明の１例としての乗用田植機を
あられし、この田植機ｌは動力農機２の後部に作業装置
としての田植装置３が装着されている。動力農機２は、
車体の前部に配設した主ミツシヨンケース５の後部に側
面視で横向Ｓ′Ｕ字形の連結フレーム６が設けられ、該
連結フレームの背面部に後方に延出する主フレーム７の
前端部が固着連結されている。連結フレーム６内に収納
されたデフケース９の両側面部に左右のフロントアクス
ルケースｔｏ　、ｉｏが一体に設けられており、さらに
該フロントアクスルケースの端部に前輪支持ケース１１
．１１が変向可能に垂設され、その下端部に前輪１２．
１２が軸支されている。また、主フレーム７の後端部に
はサイドクラッチケース１３が配設されており、その後
部に一体に設けたリヤアクスルケース１４の左右両端部
にチェンケース１５．１５を取り付け、該ケースの下端
部に後輪１６．１６がそれぞれ軸支されている。

エンジン２０とその周辺機器類は、前記主フレーム７の
中間部に固着した台枠２１の上に設置されている。エン
ジンの回転出力は伝動軸２３によって前方に伝えられ、
該伝動軸の前端部でクラッチと副変速装置を兼ねる伝動
装置２４を介してミッションケースの入力軸２５に伝動
されている。

伝動装置２４は、伝動軸のプーリ２７と入力軸のプーリ
２８との間に２本のベル）２９．３０が張架されており
１図示を省略したテンションプーリで何れかのベルトを
緊張させることにより、動力伝動を行なうようになって
いる。プーリ２８は多段プーリであって、大径側のベル
ト２９が緊張されたときは低速伝動が行なわれ、小径側
のベルト３０が緊張されたときは高速伝動が行なわれる
。

何れのベルトも弛緩状態にあるときは伝動が行なわれれ
ずクラッチ「切」の状態になる。また、伝動軸２３の回
転力はエンジン２０の側方に設けた油圧ポンプ３１にも
伝動されている。

ミッションケース５は前後に半割りしたケース殻体５ａ
、５ｂをボルト等で接合してなり、その内部には前記入
力軸２５．走行系出力軸３４．クラッチ軸３５および作
業系出力軸３６が前後方向に向けて互いに平行に支承さ
れている。

そして、主変速装置３２および株間変速装置１３３の構
成部材として、入力軸２５に嵌合させたギヤ筒３８，３
９．４０にギヤＧｌ、Ｇ２．Ｇ３゜Ｇ４　、Ｇ５が形成
され、走行系出力軸３４に摺動自在に嵌合させたギヤ筒
４２にギヤＧ６．Ｇ７が形成され、クラッチ軸３５に摺
動自在に嵌合させたギヤ筒４３にギヤＧ８．Ｇ９が形成
され、またクラッチ軸３５に軸受４４．４４によって回
転自在に取り付けたギヤ筒４５にギヤＧＩＯ，Ｇｌｌが
形成されている。ギヤ筒４３．４５は、互いに係合して
回転動力を伝達する爪ｆｌｓ４３ａ、４５ａを有する。

なお、Ｇ３とＧＩＯとは常時噛合している６図示を省略
したシックでギヤ筒４２を摺動させて主変速装置３２の
ギヤチェンジを行ない、Ｇ４と６６を噛合させると前進
ｌ速、Ｇ５とＧ７を噛合させると前進２．速、Ｇ６とＧ
ｌｌを噛合させると後進速になる。また、同様にギヤ筒
４３を摺動させて株間変速を行ない、爪部４３ａ、４５
ａが咬み合った状態は１段、Ｇ２と０８を噛合させると
２段、Ｇ２と６９を噛合させると３段、Ｇ１と６８を噛
合させると４段になる。

さらに、クラッチ軸３５と作業系出力軸３６の外周部に
は筒袖４７．４８がそれぞれ回転自在に嵌合しており、
両筒袖に形成されたギヤＧ１２とＧ１３が互いに噛合し
ている。クラッチ軸３５から筒軸４゛７へは安全クラッ
チ５０を経由して伝動される。常時はスプリング５１に
よって筒袖側に付勢されたクラッチ板５２と筒軸４７の
両爪部４７ａ　、５２ａが互いに咬み合わされているが
、作業部に一定力以上が加わるとスプリング５１の力に
抗してクラッチ板５２が外れ伝動が停止される。

この安全クラッチ５０が収納されている安全クラッチ収
納部５Ｃは、平面視において中心から左右一方（図示例
では右側）に片寄った位置にあり、ケース殻体５ｂの背
面部からフロントアクスルケースｌＯの上方に突出させ
て設けられているので、構造的にコンパクトになるとと
もに、スプリング５１の長さを充分にとることができク
ラッチの断続を確実に行なわせることができる。また、
筒袖４８から作業系出力軸３６へは植付クラッチ５５を
経由して伝動される０作業時はスプリング５６によって
筒袖４８偶に付勢されているクラッチ板５７の爪５７ａ
と筒軸の爪４８ａとが互いに咬み合っているが、植付ク
ラッチレバ−によって操作されるクラッチビン５８をク
ラッチ板側に押し込むと、その先端部がクラッチ板の外
周面に形成されているテーバ面に係合し、クラッチ板５
７が所定位置になる角度で両者の伝動が解除される０作
業系出力軸３６は機体の後端部まで延設されており、そ
の先端部にはユニバーサルジヨイント５９を介して後記
ＰＴＯ輛１２９が接続される。

走行系出力軸３４の後端部は前記デフケース９内に挿入
され、該ケース内のデフ装置６０に伝動連結されている
。デフ装置６０は軸受６１，６１によって全体が水平方
向の軸を中心として回動自在に支承されており、外面の
一部分６２ａが走行系出力軸のギヤ３４ａおよび後輪伝
動軸６３のギヤ６３ａと噛合するギヤとして成形された
缶状の容′Ｊｊｉ６２の内部に、容器の中心を通る軸６
５に取り付けられた一次ベベルギヤ６６．６６と、前記
軸６５と直交する左右のフロントアクスル６７゜６７に
各別に取り付けられ、それぞれ−次ベベルギヤと噛合す
る二次ベベルギヤ６８．６８とが設けられている。左右
のフロントアクスル６７は、フロントアクスルケースの
ファイナルケースｌＯａとその下部に回動自在に取り付
けた前記前輪支持ケース１１の内部に設けた縦軸７０と
ギヤ列を介して前輪軸７１に伝動連結されている。旋回
時等に左右のフロントアクスルに加わる負荷に差異が生
じると、その負荷量に応じて両アクスルに伝動される駆
動回転力の割合が適宜変動し、円滑な走行が行なわれる
０図中の７３は、上記デフ作用を停止−シ、左右のフロ
ントアクスルに均等な回転力を伝達するようにするスト
ッパ装置である。また、後輪伝動軸６３は主フレーム７
の内部を後方に延設され、その後端部が前記サイドクラ
ッチケース１３内に挿入されている。

サイドクラッチは第５図に示された構成となっている。

すなわち、後輪伝動軸６３の後端部に取り付けたベベル
ギヤ７５と、ケース１３に水平に支承された回転軸７６
に軸受７７によって回転自在に取り付けた筒状のベベル
ギヤ７８とが互いに噛合している。上記筒状のベベルギ
ヤ７８の内面両端部には内１７８ａ、７８ｂが形成され
ており、これら内歯と各別に噛合する外歯８０ａ、８１
ａを有する摺動筒８０．８１が回転軸７６に嵌合してい
る。摺動筒８０，８１はスプリング８２．・・・によっ
て内向きに付勢されているが、シフタ８３゜８４で外向
きに摺動させることが可能で、その嵌合位置に対応して
前記内歯と外歯が噛合した伝動状態と噛合が解除された
非伝動状態とに切り科えられる。また、摺動筒の外歯８
０ａ、８１ａはリヤアクスルケース１４内のりャアクス
ル８６に取り付けたギヤ８７．８７とも常時噛合し、前
記伝動状態のときに回転駆動力をリヤアクスル８６に伝
える。リヤアクスル−＆６は左右伝動ケース１５゜１５
内のチェノ８８，８８を介して後輪軸に接続されている
。

動力農機２は以上のように構成されたシャシにボディ１
００が被せられている０図中の１０１は座席、１０２は
操縦ハンドル、１０３は主変速装置３２を操作する主変
速レバー、１０４は副変速装置２４を操作する副変速レ
バー、１０５は田植装置３の昇降と植付作業の入／切を
行なう油圧植付レバー、１０６は後記マーカ操作用のマ
ーカレバーである。

また１図中の１２０は動力農機の後部に設けられている
作業装置装着用の平行リンク装置であって、この平行リ
ンク装ｆｉ１２０は、背面視門形の枠体１２２と、該枠
体に支持されている上リンク１２３および下リンク１２
４と、前記上下リンクの後端部に取り付けられ下端部に
田植装置が装着される連結枠１２５とから構成され、前
記油圧ポンプ３１の後部に設けた油圧シリンダ１２７で
上リンク１２３を上下に回動させることにより、連結枠
１２５が一定姿勢に保持されたままで上下動させられる
ようになっている。

つぎに田植装置３について説明すれば、ＰＴＯ軸１２９
を介して伝動される伝動ケース１３０と。

該伝動ケースの上方に前側がＬ位となるように傾斜して
設けられている苗載台１３１と、先端部に苗を挾持する
植付爪１３２ａが設けられ、所定の軌跡を描きながら上
下動しつつ苗載台１３１上の苗を１株づつ取り出して圃
場に植え付けてゆく植付杆１３２とを備え、前記伝動ケ
ース１３０のＦ側に、左右一対のフロート１３５，１３
５が上下に回動自在に枢着されている。フロートの前部
には上下動検出用のロッド１３７が取り付けられており
、フロートが上動すると前記油圧シリンダ１２７を伸長
させて田植装置３を持ち上げ、逆にフロートが下動する
と油圧シリンダ１２７を収縮させて田植装置３を下降さ
せるようになっている。

また、伝動ケース１３０の左右両側部には、圃場を往復
して植付けを行なう場合に、次回旋回を行なって隣接す
る重列に植付けを行なう際の走行の目印として圃場面に
線引きを行なうマーカ１４０゜１４０が設けられている
。

マーカ１４０は線引きを行なうときには側方に倒し、線
引きを行なわないときには起立させるが、その操作は前
記一対のマーカレバー１０６，１０６で左右各別に行な
われる。第６図に示すように、一対のマーカレバー１０
６．ｌ、０６は油圧植付レバー１０５を挾んで両側に共
通の軸１４２に設けられており、油圧植付レバーに固着
した横棒１４３がマーカレバーの前部に突出している。

したがって、油圧植付レバー１０５を「ヒ」側に回動さ
せると「倒」側に回動されていたマーカレバー１０６も
「起」側に回動させられマーカ１４０が自動的に起立す
るようになっている。

［発明の効果］以上説明したように、本発明にかかる農作業機のミッシ
ョンケースは、主変速装置および株間変速装置が一緒に
組み込まれ合理的かつコンパクトに構成されているので
、シャフト等の部品数を低減させることができるととも
に、ケース殻体を適当な分割面に沿って分割できるよう
になっているので、組付け、メンテナンス等を容易に行
なえるようになった。

また、安全クラッチ収納部をフロントアクスルの上方に
突設すれば、遊び空間を有効に利用することができるの
で、さらにコンパクトなものとなる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明にかかる農作業機の１例の側面図、第２
図はその平面図、第３図はシャシのモ面図、第４図およ
び第５図は要部の乎面断面図、第６図（ａ）、（ｂ）は
マーカレバーと油圧植付レバーの関係をあられす説明図
である。 ■・・・田植機（農作業機）、２・・・動力農機、３・
・・田Ｊｔ［２ｆ、５・・・ミッシロンケース、５ａ、
５ｂ・・・ケース殻体、５Ｃ・・・安全クラッチ収納部
、９・・・デフケース、ｌＯ・・・フロントアクスルケ
ース、２０・・・エンジン、２４・・・伝動装置、２５
・・・入力軸、３２・・・主変速装置、３３・・・株間
変速装置、３４・・・走行系出力軸、３５・・・クラッ
チ軸、３６・・・作業系出力軸、６７・・・フロントア
クスル。

Claims

【特許請求の範囲】

（１）農作業装置が装着される動力農機のミッションケ
ースであって、駆動源から伝動される入力軸と、該入力
軸の回転力が適数段の主変速装置によって変速して伝動
される走行系出力軸と、前記入力軸の回転力が適数段の
株間変速装置によって変速して伝動されるクラッチ軸と
、該クラッチ軸に設けられた安全クラッチを経由してク
ラッチ軸から伝動される作業系出力軸とが平行に収納さ
れ、これら各軸を覆蓋するケース殻体が各軸の中間部と
交差する分割面によって互いに分割可能に構成されてい
ることを特徴とする動力農機のミッションケース。
（２）農作業装置が装着される動力農機のミッションケ
ースであって、駆動源から伝動される入力軸と、該入力
軸の回転力が適数段の主変速装置によって変速して伝動
される走行系出力軸と、前記入力軸の回転力が適数段の
株間変速装置によって変速して伝動されるクラッチ軸と
、該クラッチ軸に設けられた安全クラッチを経由してク
ラッチ軸から伝動される作業系出力軸とが平行に収納さ
れ、前記安全クラッチの収納部が動力農機のフロントア
クスルの上方に突出して設けられていることを特徴とす
る動力農機のミッションケース。