JPH02245344A - サーマルプリンタ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、感熱紙でない普通紙にサーマル印字ヘッドに
より溶融したサーマルインクを熱転写して印字を行うよ
うになったサーマルプリンタに関するものである。

〈従来の技術〉 この種の従来のサーマルプリンタの印字機構部は、一般
に第４図に示すような構成になっている。

即ち、図における左右方向の印字方向に移動するキャリ
ッジ（図示せず）に装着されたインクリボンカセット１
は、リボンケース２内に供給リール３と巻取りリール４
とが回転自在に並設され、この両リール３，４に巻き架
けられたインクリボン５が、複数個のガイドローラ６．
７を介して所定の走行路に配置された構成になっている
。

そして、キャリッジに装着された時に、各リール６．７
にそれぞれ供給軸（図示せず）および巻取り軸（図示せ
ず）が嵌挿し、サーマル印字ヘッド８が図の上方に移動
してインクリボン５を印字用紙１０に圧接し、このサー
マル印字へソド８により溶融されたインクリボン５のサ
ーマルインクが印字用紙１０に熱転写されて印字が行わ
れる。

この印字動作の終了毎に巻取り軸により巻取リリール４
が回転駆動され、印字に供さたインクリボン５が矢印方
向に走行されて巻取りリール４に巻き取られていくとと
もに、プラテン９を含む紙送り機構により印字用紙１０
が紙送りされる。

〈発明が解決しようとする課題〉 然し乍ら、前記サーマルプリンタでは、インクリボン５
の移送機構と印字用紙１０の紙送り機構とを個別の駆動
源により作動させる必要があり、また、サーマル印字ヘ
ッド８とインクリボン５とを関連させて作動させる必要
があり、更に、巻取りリール４の回転速度を、これに巻
き取るインクリボン５の巻取径が刻々と変化するのに対
応してインクリボン５が一定速度で走行するように制御
する必要がある。従って、構成が非常に複雑なものとな
ってコスト高になり、この複雑な構成の他にインクリボ
フカセント１日を装着する大きなスペースを要すること
も含めて装置全体が大型になる欠点がある。

然も、インクリボン５は消耗品として使い捨て形態にな
っているので、インクを付着したリボン並びにこのリボ
ンに残留する未使用のインクを無駄に捨てるため、ラン
ニングコストが高くつく問題がある。更に、印字用紙１
０とインクリボン５とのギャップ量および印字用紙１ｏ
とプラテン９とのギャップ量を個々に調整しなければな
らないので、その調整に面倒な作業を要する。

本発明は、このような従来の問題点に鑑みてなされたも
のであり、簡素化および小型化された構成を有し、サー
マルインクを効率的に消費してランニングコストを大幅
に低減できるサーマルプリンタを提供することを技術的
課題とするものである。

く課題を解決するための手段〉 本発明は、上記した課題を達成するための技術的手段と
して、サーマルプリンタを以下のように構成した。即ち
、サーマル印字ヘッドによりサーマルインクを印字用紙
に熱転写して印字を行うサーマルプリンタにおいて、回
転駆動軸に、サーマルインクを含浸させた円筒状のイン
クロールが、内部に加熱用ヒータを介在させて同心状に
外嵌固定され、一対の紙送りローラが、前記インクロー
ルの両端側に位置して前記回転駆動軸に同心状に外嵌固
定され、前記インクロールに、印字用紙を介在して前記
サーマル印字ヘッドが対設されたことを特徴として構成
されている。

く作用〉 インクロールに含浸されたサーマルインクは、内部の加
熱用ヒータにより加熱されて溶融し、且つ自体の自重に
よりインクロールの下端部表面に滲出するとともに、こ
の下端部表面において外気により冷却されて固体状態と
なる。そして、印字時には、回転駆動軸が回転してイン
クロールのサーマルインクの溜まっている下端部がサー
マル印字ヘッドに対向され、この部分にサーマル印字ヘ
ッドにより印字用紙が押し付けられ、サーマル印字ヘッ
ドの熱が印字用紙を通じてインクロールに伝達され、そ
れによりサーマルインクが溶融して印字用紙に転写され
、印字が行われる。

そして、所定の印字が終了する毎に回転駆動軸が所定の
角度だけ回転され、インクロールの両側の紙送りローラ
により印字用紙が紙送りされるとともに、インクロール
のサーマルインクの溜まっている部分がサーマル印字ヘ
ッドに対向される。

従って、インクリボンカセット並びにこれに付随する種
々の構成が不要となり、回転駆動軸にインクロールと紙
送りローラとが一体に取り付いているのでサーマルイン
クの供給と印字用紙の紙送りとの駆動源が同一となり、
インクロールがプラテンの機能を兼備するためにプラテ
ンも不要となり、構成が格段に簡素化され、且つ小型化
される。

また、サーマルインクを印字用紙に直接熱転写するので
、インクを付着したリボン並びにこのリボンに残留する
未使用のインクを無駄に捨てていた従来プリンタに比較
してインクのランニングコストが大幅に低減する。

〈実施例〉 以下、本発明の好適な一実施例について図面を参照しな
がら詳細に説明する。

第１図は本発明の一実施例の要部の正面図、第２図はそ
の切断右側面図、第３図は第２図の一部の拡大図をそれ
ぞれ示す。これらの図において、回転自在に軸支され、
駆動ギア１１により回転される回転駆動軸１２には、こ
の回転駆動軸１２との間に加熱用ヒータ１３を介在して
円筒状のインクロール１４が回転駆動軸１３に対し同心
状に外嵌固定されている。このインクロール１４は、海
綿状の気泡を持ったゴムまたは合成樹脂からなるスポン
ジにより印字用紙１０への１行分の印字スペースよりも
僅かに長い長さを有する円筒状に形成され、内部に適量
のサーマルインク１５が含浸されている。

そして、一対の紙送りローラ１６．１７が、前記インク
ロール１４の両側に位置してこれを挟持する状態で回転
駆動軸１２に同心状に外嵌固定されている。

また、サーマル印字ヘッド１８が、回転駆動軸１２の軸
心を通り且つこの軸心に対し直交する水平線上に位置し
てインクロール１４に所定の間隙で対設されており、印
字用紙１０が、紙送りガイド１９．２０および紙押えガ
イド２１により前記サーマル印字ヘッド１８とインクロ
ール１８並びに両紙送りローラ１６．１７との間に導か
れるようになっている。更に、インクロール１８の下端
部とサーマル印字ヘッド１８に対向する印字位置との間
において、インク調節板２２がその先端部をインクロー
ル１４に軽く接触させた状態で配設されている。

次に、前記実施例の作用について説明する。インクロー
ル１４に含浸されているサーマルインク１５は、このイ
ンクロール１４の内部の加熱用ヒータ１３により加熱さ
れて溶融するとともに、インク１５自体の自重によりイ
ンクロール１４内を降下してインクロール１４の下端部
表面に滲出する。ここで、加熱用ヒータ１３は、インク
ロール１４の表面に滲出したサーマルインク１５が外気
に触れ冷却されて固体状態となる程度にサーマルインク
１５を加熱する温度に設定されている。

そして、印字時には、回転駆動軸１２が第２図に示す矢
印方向に回転され、この回転駆動軸１２と一体に回転す
るインクロール１４の下端部表面に滲出して溜まってい
たサーマルインク１５が、インク調節板２２により印字
に必要な量に分布すよう平滑され、このようにインク量
が調節されたインクロール１４の表面がサーマル印字ヘ
ッド１８に対向される。インクロール１４の回転が停止
したならば、サーマル印字ヘッド１８が、駆動されてイ
ンクロール１４の方向に作動され、且つ印字用紙１０を
インクロール１４の表面に押し付け、サーマル印字ヘッ
ド１８の熱が印字用紙１０を通じてインクロール１４に
伝達され、それによりサーマルインク１５が溶融して印
字用紙に転写され、印字が行われる。

このようにして１行分の印字が終了する毎に回転駆動軸
１２が所定の角度だけ回転され、インクロール１４の両
側の紙送りローラ１６．＋７により印字用紙１０が紙送
りされるとともに、インクロール１４におけるサーマル
インク１５の平滑された部分がサーマル印字ヘッド１８
に順次対向され、印字用紙１０に印字されていく。

尚、本発明は前記説明並びに図面の内容により限定され
るものではなく、請求の範囲を逸脱しない限り種々の変
形例をも包含し得る。例えば、実施例に示したラインタ
イプのサーマル印字ヘッド１８に代えてシリアルタイプ
のサーマル印字ヘッドを設けることもできる。その場合
、印字方向に往復動させる印字機構は、はぼサーマル印
字ヘッドとこれの駆動機構のみであり、インクリボンカ
セットを装着する従来のキャリッジに比し格段に小さく
なる。

また、前記実施例では回転駆動軸１２とインクロール１
４との間に加熱用ヒータ１３を挟持状態に介在させる場
合について説明しているが、加熱用ヒータを回転駆動軸
に固定してそれにインクロール１４を被覆するよう外嵌
固定してもよい。

〈発明の効果〉 本発明は、以上のように構成し且つ作用するので、以下
のような効果を奏する。即ち、本発明のサーマルプリン
タによれば、インクリボンカセット並びにこれに付随す
る種々の構成が不要になるとともに、回転駆動軸にイン
クロールと紙送りローラとが一体に取り付いているので
サーマルインクの供給と印字用紙の送りとを同一駆動源
で兼用でき、インクロールがプラテンの機能を兼備する
のでプラテンも不要となり、構成が格段に簡素化され、
且つ小型化される。

また、サーマルインクをインクロールに含浸させて印字
用紙に直接熱転写するので、インクを付着したリボン並
びにこのリボンに残留する未使用のインクを無駄に捨て
ていた従来プリンタに比較してインクのランニングコス
トが大幅に低減される。

更に、回転駆動軸にインクロールと紙送りローラとが一
体に取り付いているので、これらと印字用紙との各ギャ
ップの調整が同時に行えて極めて容易となる利点がある
。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例の要部の正面図、第２図はそ
の切断右側面図、 第３図は第２図の一部の拡大図、 第４図は従来のサーマルプリンタの印字機構部の概略平
面図である。 ０・・−印字用紙 ２・・一回転駆動軸 ３−・−加熱用ヒータ ４−インクローラ ５・−・・サーマルインク ７−・−紙送りローラ ８・−サーマル印字ヘラ

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）サーマル印字ヘッドによりサーマルインクを印字
   用紙に熱転写して印字を行うサーマルプリンタにおいて
   、回転駆動軸に、サーマルインクを含浸させた円筒状の
   インクロールが、内部に加熱用ヒータを介在させて同心
   状に外嵌固定され、一対の紙送りローラが、前記インク
   ロールの両端側に位置して前記回転駆動軸に同心状に外
   嵌固定され、前記インクロールに、印字用紙を介在して
   前記サーマル印字ヘッドが対設されてなることを特徴と
   するサーマルプリンタ。