JPH0224084B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 （産業上の利用分野） 本発明は、例えばコンセントなどの配線器具に
係り、造営物の壁面などに埋込み固定される器具
本体の前面操作面を露出させて器具本体を覆うプ
レートのそりによる変形を防止するものに関す
る。

（従来の技術） 従来のこの種コンセントは、第１図に示すよう
に、コンセント本体１の前面にはプラグ刃挿入孔
を形成した操作部２を有し、このコンセント本体
１の両側部に操作部２より後退した段部を形成
し、このコンセント本体１の背面側からねじ込ま
れる対をなす結合ねじ４にて両側段部の前側を壁
面に埋め込まれたボツクスに取付けられるサポー
トに支持し、このコンセント本体１の操作部２を
臨ませる開口７を形成したプレート６を前記、サ
ポート３との間に間〓を存してこのサポート３に
前記結合ねじ４より外側部位で対をなす取付けね
じ８にて取付ける構造が採られている。

また、例えば、実開昭53−666971号公報に記載
されているように、配線器具本体の前面に配設さ
れるサポートの前側からねじ込まれる結合ねじを
器具本体の前側に設けた取付け金具のねじ孔に螺
合し、サポートに器具本体を支持し、このサポー
トの前側に器具本体の操作部を臨ませる開口を形
成したプレートを取付けねじにて取付けるように
した配線器具において、取付け金具のねじ孔の前
側に空間を形成した構造が知られている。

（発明が解決しようとする問題点） 上記第１図に示す従来の構造の配線器具では、
プレート６の背面両側にサポート３の前面に当接
される突片９が形成され、この突片９より内側に
ねじ挿通孔１０が形成されているため、取付けね
じ８を締付けると、プレート６の中央部に背面側
に向つてそりが生じ、プレート６の前面からコン
セント本体１の操作部２が突出し、外観性が悪い
問題を有している。

また前記実開昭53−666971号公報に記載されて
いる構造の配線器具では、器具本体を支持したサ
ポートの前面に器具本体を支持した結合ねじの頭
部の高さがサポートの厚みより高くても、取付け
金具に形成したねじ孔の前側の空間内にサポート
の取付け孔の周囲が変形され、結合ねじの頭部が
サポートの前面から突出されないようにし、サポ
ートの前側に密接固定されるプレートがサポート
より前側に突出した結合ねじの頭部で変形される
ことは防止できるが、この構造では、プレートと
サポートとの間に間〓がある構造の配線器具に適
用した場合、プレートを対をなす取付けねじで固
着した時、プレートはそり変形され易い問題を有
している。

本発明は上記問題点に鑑みなされたもので、器
具本体を支持したサポートの前側に、器具本体の
操作部を臨ませる開口を形成したプレートをサポ
ートの前側に間〓を存して対をなす取付けねじで
取付けても、プレートがそりによつて変形される
ことがなく、器具本体の操作部がプレートの開口
から突出されることがないようにして、外観性を
良好にしたコンセントなどの配線器具を提供する
ものである。

〔考案の構成〕

（問題点を解決するための手段） 本発明の配線器具は、基体部および前面に操作
部を有しかつこの操作部の両側部にこの操作部よ
り後退した段部を有し上記基体部に組合わされる
カバー部を含む器具本体と、この器具本体を支持
するサポートと、上記器具本体の操作部を臨ませ
る開口を有し少なくとも上記器具本体の段部にお
いて上記サポートとの間に間〓を存して配設され
るプレートと、上記器具本体の両段部において上
記基体部の背面側からそれぞれねじ込まれ先端を
上記ブレーカの背面に当接させ上記カバー部およ
び基体部を結合する対をなす結合ねじと、上記結
合ねじより外側の部位において上記プレートの前
面からねじ込んで上記プレートをサポートに取付
ける対をなす取付ねじとを具備したものである。

（作用） 本発明の配線器具は、基体部とカバー部とから
なる器具本体をこのカバー部の前面の操作部より
後退した段部においてサポートに支持し、この器
具本体の操作面にプレートの開口を臨ませてこの
プレートをサポートとの間に間〓を存してこのサ
ポートに取付けねじにて取付けると、器具本体の
基体部とカバー部とを結合する結合ねじの突出端
がプレートの背面に当接され、プレートの中央部
には背面側にそりが生じることがなく、そのプレ
ートの前面と、このプレートの開口に臨ませた器
具本体の前面操作部がプレートと略同一面とな
り、器具本体の操作部はプレートの前面から突出
されることがない。

（実施例） 本発明の一実施例の構成を第２図、第３図につ
いて説明する。

１１は器具本体、例えばコンセント本体で、基
体部１２とこの基体部１２の前側に結合されるカ
バー部１３とにて構成され、この器具本体１１の
内部には刃受金具１４を収納する空間部１５が形
成されている。また前記カバー部１３の前面には
前記刃受金具１４に接続するプラグ刃の挿入孔１
６を形成した操作部１７が突出され、この操作部
１７より後退した部位にカバー部１３の両側に取
付け段部１３ａが形成されている。

１８はサポートで、このサポート１８は金属板
材にて成形され、このサポート１８の中央部には
前記ねじ孔１９，１９がそれぞれ形成され、中央
部に形成した前記カバー部１３の嵌合部１８ａの
両側にねじ孔１９が形成され、またこのサポート
１８の両側部に取付台部２０が形成され、この取
付台部２０にはねじ孔２１が形成されている。さ
らにこのサポート１８には埋込ボツクス（図示せ
ず）に取付けるための取付孔２２が形成されてい
る。

そしてこのサポート１８は前記本体１１の基体
部１２とカバー部１３とを結合する結合ねじ２３
をこの基体部１２の背面側からねじ込んでサポー
ト１８のねじ孔１９に螺合して基体部１２とカバ
ー部１３とを結合するとともに本体１１をサポー
ト１８に支持する。そしてこの結合ねじ２３の先
端はサポート１８の前面より本体１１の操作部１
７の位置よりやや低い位置まで突出されている。

また２４は合成樹脂にて成形されたプレート
で、このプレート２４の中央部には前記本体１１
の操作部１７を配設する開口２５が形成され、こ
のプレート２４の両端には前記結合ねじ２３より
外側の部位に前記サポート１８の両側ねじ孔２１
に対向してねじ挿通孔２６が形成され、周縁には
壁面２７に当接される側縁部２８が背面側に向つ
て突設されている。さらにこのプレート２４の背
面の両端には前記サポート１８の前面に当接され
る突片２９が突設されている。そしてこのプレー
ト２４は前記本体１１の段部１３ａにおいて前記
サポート１８との間に間〓を存して配設される。

次にこの実施例の作用について説明する。

壁面２７に埋設したボツクス（図示せず）に、
本体１１の基体部１２とカバー部１３の段部１３
ａとを基体部１２の背面からねじ込んだ結合ねじ
２３にて支持したサポート１８を取付孔２２に挿
通したねじ（図示せず）にて取着し、この本体１
１の操作部１７にプレート２４の開口２５を嵌合
してプレート２４の側縁部２８を壁面２７に当接
すると、突片２９がサポート１８の端部に当接さ
れ、このプレート２４の背面に本体１１の基体部
１２とカバー部１３の段部１３ａとを結合しかつ
サポート１８に本体１１を支持した結合ねじ２３
の突出先端が当接され、このプレート２４のねじ
挿通孔２６から挿通した取付けねじ３０をサポー
ト１８のねじ孔２１に締付け螺合する。この取付
けねじ３０の締付けに際して突片２９がサポート
１８に当接しその内側でねじ締めを行なつても、
プレート２４の背面には結合ねじ２３の先端が当
接され、プレート２４の中央部は背面側にそりが
生じることがなく、そのプレート２４の前面と、
このプレート２４の開口２５に臨ませた本体１１
の前面操作部１７が略同一面となり、本体１１の
操作部１７はプレート２４の前面から突出される
ことがない。

前記実施例では左右に分割したサポート１８，
１８を本体１１に取着した構造について説明した
が、この構造について説明したが、サポートは一
体形成でも適用できる。

また器具本体はコンセントに限られるものでは
なく、スイツチアンテナ端子などの各種配線器具
に適用できる。

〔発明の効果〕

本発明によれば、基体部および前面に操作部を
有しかつこの操作部の両側部にこの操作部より後
退した段部を有し上記基体部に組合わされるカバ
ー部を含む器具本体の操作部を臨ませる開口を有
し少なくとも上記器具本体の段部においてこの器
具本体を支持するサポートとの間に間〓を存して
配設されるプレートを備え、上記器具本体の両段
部において上記基体部の背面側からそれぞれねじ
込まれ先端を上記プレートの背面に当接させ上記
カバー部および基体部を結合する対をなす結合ね
じと、上記結合ねじより外側の部位において上記
プレートの前面からねじ込んで上記プレートをサ
ポートに取付ける対をなす取付ねじとを設けたの
で、器具本体の基体部とカバー部とを結合する結
合ねじにてプレートの背面を受けることができ、
プレートを取付けた際に、プレートの中央部が背
面側にそりが生じることがなく、本体の取付状態
によらず、プレートの前面と器具本体の操作部と
が略同一面に保持され、外観性が損なわれること
がなく、構成も簡単で従来の器具にも結合ねじの
長さを変えるのみでよく、安価に得られるもので
ある。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の配線器具の一部を切欠いた側面
図、第２図は本発明の一実施例を示す配線器具の
縦断側面図、第３図は同上プレートを外した状態
の正面図である。 １１……器具本体のコンセント本体、１２……
器体部、１３……カバー部、１３ａ……段部、１
７……操作部、１８……サポート、２３……結合
ねじ、２４……プレート、２５……開口、３０…
…取付けねじ。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 基体部および前面に操作部を有しかつこの操
   作部の両側部にこの操作部より後退した段部を有
   し上記基体部に組合わされるカバー部を含む器具
   本体と、 この器具本体を支持するサポートと、 上記器具本体の操作部を臨ませる開口を有し少
   なくとも上記器具本体の段部において上記サポー
   トとの間に間〓を存して配設されるプレートと、 上記器具本体の両段部において上記基体部の背
   面側からそれぞれねじ込まれ先端を上記プレート
   の背面に当接させ上記カバー部および基体部を結
   合する対をなす結合ねじと、 上記結合ねじより外側の部位において上記プレ
   ートの前面からねじ込んで上記プレートをサポー
   トに取付ける対をなす取付ねじと、 を具備したことを特徴とする配線器具。