JPH02239872A

JPH02239872A - 注射器の針の保護キャップ

Info

Publication number: JPH02239872A
Application number: JP2024998A
Authority: JP
Inventors: Frank Boumendil; フランク　ブーマンディ
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1989-02-03
Filing date: 1990-02-03
Publication date: 1990-09-21
Also published as: CA2009199A1; FR2642651A1; EP0381577A3; US5017189A; AU4904990A; EP0381577A2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は、医療用あるいは非医療用の注射器の針に被せ
る注射器の針の保護キャップに関するものである。

（従来の技術）従来、注射器の針の保護キャップ（以下保護キャップと
いう）は、円形断面の長い中空部材の一端を閉じて他端
を開口させたものであり、注射針を挿入し、注射針の基
部に設けられた注射針を注射器の排出ニップルに取付け
るための円錐スリーブを開口部に嵌合するようにしたも
のである。

したがって、保護キャップは注射器を使用する際には容
易に取外すことができる。

使用後の注射器によって人を傷付けたり、使用後の注射
針に付着した血液によってＢ型肝炎の感染等の汚染が広
がったりすることを防止するために使用後の注射器に再
び保護キャップを装着する必要がある。

しかしながら、上記従来の保護キャップに使用後の注射
器の針を再び挿入することは以下の理由により極めて困
難である。

すなわち、使用後の注射器に保護キャップを装着するた
めには、先ず片手で保護キャップを保持しもう一方の手
で注射器を保持し、次いで保護キャップ内に注射器の針
の先端を差込むことになる。実際、保護キャップ内に注
射器の針の先端を差込むことは極めて微妙な操作であり
、困難であるばかりでなく、最悪の場合注射針によって
刺傷を負い注射針にイ」着した血液により感染する恐れ
がある。

このような現状から、使用後の注射器に保護キャップが
装着されない場合が多《、使用後の注射器による負傷や
感染の危険性が大きくなるという問題がある。

そこで、米国特許第４，６４３，７２２号には、開口端
部からほぼ全長にわたって延びるスリットを設け、この
スリットに閉鎖手段を設りた保護キャップが開示されて
いる。これは、スリットによって注射針を開口端部から
ではなく側方がら挿入できるようにしたものである。

（発明が解決しようとする課題）しかしながら、このような構成の保護キャップには次の
ような問題がある。

すなわち、保護キャップに注射針を挿入する際には、上
記従来の保護キャップと同様に片手で保護キャップを保
持し、もう一方の手で注射器を保持しなければならない
ので、やはり保護キャップを保持している方の手を負傷
する危険性があるという問題がある。

また、使用後の注射針による感染を効果的に防止するた
めには注射針を保護キャップ内に完全に固定し、かつ完
全に封入する必要がある。

そこで、米国特許第４，　６４３，　７２２号に開示さ
れた保護キャップはスリットに閉鎖手段を設けているが
、注射器に保護キャップを装着する際、閉鎖手段を操作
中に偶発的に注射針が動いて刺傷を負うおそれがあると
いう問題がある。さらに、閉鎖手段を加えたことにより
操作に手間がかかると共に保護キャップの構造が複雑に
なり製作コストも高《なるという問題がある。

本発明は以上の点に鑑みて、取扱が簡単で、且つ使用後
の注射針による感染を確実に防止することができる保護
キャップを提供することを目的とする。

（課題を解決するための手段）本発明に係る保護キャップは上記の課題を解決するため
に、基部に取付けスリーブを具備する注射器のためのも
のであって、端部が開口し側面に注射針を挿入するため
の全長にわたる軸方向開口部を有する長い中空部材から
なる注射器の針の保護キャップにおいて、前記保護キャ
ップの軸方向開口部に対向する側に、平面上に前記保護
キャップを安定して設置できる平坦な支持面を設け、前
記軸方向開口部の両側に該軸方向開口部に前記注射針を
通過させると共に前記保護キャップの内部空間に挿入さ
れた前記注射針を封入するために前記内部空間を閉鎖す
る可撓性シールを設けたことを特徴とする。

（イ乍用）この構成により、保護キャップを平面上に置き、注射針
を保護キャップの上面から軸方向開口部挿入すれば、注
射針の基部の取付けスリーブが可撓性シールを瞬間的に
離隔し、次いで可撓性シールは接近して保護キャップの
内部空間に挿入された注射針を封入する。また、平坦な
支持面によって保護キャップは任意の支えの上に安定し
て設置することができる。

（実施例）以下、本発明の一実施例について図面を用いて詳細に説
明する。

本発明に係る保護キャップ１は、注射器３に装備した注
射針２を覆い封入するために用いられるものである。通
常、このような注射針２には注射針２を注射器３に取付
けるために、基部に注射器の排出ニップル５に嵌合する
円錐状のスリーブ４が設けられており、スリーブ４には
カラー６が設けられている。

保護キャップ１は、一端７が閉じ他端が開口した長い中
空部材で形成されている。そして、保護キャップ１は図
に示すように、台形断面を有し、任意の平坦な支えに対
する支持面となる台形断面の下底（長い底辺）に対応す
る底面８が形成されている。

保護キャップ１の台形断面の上底（短い底辺）に対応す
る面、すなわち、底面８の対向面には、保護キャップ１
の開口端から保護キャップ１の全長にわたって延びるス
リット９が設けられている。スリット９の両側には、い
わば閉鎖弁を構成する２つの可撓性シール１０が設けら
れている。可撓性シール１０の可撓性は、適当なプラス
チック材料から保護キャップ１を注型することによって
得ることができる。

２つの可撓性シール１０の下方には、内側に傾斜した別
の２つの可撓性シールｌｌが設けられている。可撓性シ
ール１１は注射針２を保護キャップ１内に収納する場合
に注射針のスリーブ４のロック手段として働くものであ
る。保護キャップ１の底面８の内面には支持板ｌ２が形
成されており、保護キャップ１内に挿入された注射針２
のスリーブ４が当接するようになっている。

そして、第２図および第３図に示すように、保護キャッ
プ１は、２つの可撓性シール１ｌがスリーブ４に付与す
る弾性力によってスリーブ４および注射針２に完全にロ
ックされることになる。

保護キャップ１の開口端に弾性クリップ１３を設けるこ
とによって保護キャップｌのロック状態を増強すること
ができる。この場合、弾性クリップ１３は第４図に示す
ようにスリーブ４に弾性力によって圧着されるように構
成されている。しかしながら、この弾性クリップ１３は
保護キャップ１のロックに不可欠なわけではない。

図示の実施例においては、保護キャップの開口端部に切
欠１５を有する隔壁１４が設けられている。しかしなが
ら、この隔壁１４も必須ではない。

以上のように構成した本実施例の作用について次に説明
する。

保護キャップ１の取外しは、従来の保護キャップと同様
にして極めて容易に行うことができる。すなわち、注射
器３を保護キャップ１の軸方向に移動して保護キャップ
１から注射針２を引抜けばよい。

保護キャップ１を使用後の注射針に装着する場合には、
第７図に示す用に、先ず支持面である底面８を下にして
保護キャップ１を平面例えばテーブルＴに置く。次いで
、注射針２をスリット９の上方に置き、上から注射針２
を保護キャップ１内に挿入すればよい。

保護キャップ１に注射針２を挿入する際、注射針２は閉
鎖弁を構成する２つの可撓性シール１０を瞬間的に離隔
する。次いで、内側の２つの可撓性シールｌ１は注射針
２の基部のスリーブ４によってスリーブ４が支持板１２
に当接するまで離隔される。そして、可撓性シール１１
は初期位置に戻り弾性力によって縁部でスリーブ４を押
圧する。このようにして保護キャップ〕は注射器３の注
射針２に固定される。

以上のように、保護キャップ１を使用後の注射針に再装
着する際にはテーブルＴあるいは任意の平坦な支えの上
に保護キャップ１を置いたまま装着作業ができるので作
業者は両手を使う必要がない。すなわち、片手で注射針
２が装着された注射器３を保持するだけで、もう一方の
手で保護キャップ１を保持する必要がないので従来の保
護キャップのように装着操作時に負傷するおそれはない
。

そして、保護キャップ１の装着は、注射針２をスリット
９の上方に置き２列の可撓性シール１０，１１によって
構成されるスリッ１・９に差し込めばよいので装着不良
も発生しにくい。

また、保護キャップ１内に挿入された注射針２は２組の
可撓性シール１０．　１１によって完全に固定、封入さ
れるので閉鎖手段を別に付加する必要がない。

なお、本発明に係る保護キャップは上記の実施例に限定
されるものではない。

すなわち、本発明に係る保護キャップは、台形以外の断
面を有するものでもよい。断面形状は例えば長方形また
は正方形としてもよい。あるいは、支持面である底面を
構成する平坦部を含む円形または楕円形であってもよい
。

また、弾性クリップ１３の位置は、スリーブ４のカラー
６に対して図示のものと反対側に配置してもよい。ある
いは、弾性クリップ１３を除いてもよい。

さらに、本発明の範囲内において多《の設計変更が可能
である。

（発明の効果）本発明に係る保護キャップは以上詳述したように構成し
たことにより、軸方向開口部に可撓性シールを設けたの
で注射針を保護キャップ内に容易に挿入することができ
ると共に保護キャップ内に挿入された注射針を完全に封
入し、ロックすることができる。また、軸方向開口部に
対向する側に平坦な支持面を設けたので保護キャップを
任意の平な支えの上に安定して設置することができ、保
護キャップに注射針を挿入する際に、保護キャップを手
で保持する必要がないので注射針による偶発的な負傷が
防止される。

その結果、使用後の注射針に付着した血液等による感染
が防止されるという優れた効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る保護キャップ内に注射器の注射針
を封入したところを示す斜視図、第２図は第１図の要部
の一部縦断面図、第３図は第２図のＩＩＩ　−　ＩＩＩ
線における縦断面図、第４図は第２図のＩ■−Ｉｖ線における縦断面第５図は
注射器に装着した保護キャップの端面図、第６図は本発明に係る保護キャップ内に注射針を挿入す
る操作を示ず略断面図、第７図は本発明に係る保護キャップ内に注射針を挿入す
る操作を示す斜視図である。１・・・保護キャップ２・・・注射針３・・・注射器４・・・スリーブ８・・・底面９・・・スリット（軸方向開口部）１０．１１−・・可撓性シール１３・・・弾性クリップ１４・・・隔壁１５・・一切欠特許出願人　　　フランク　ブーマンディ図、（　Ｃま７：ｌ）Ｚ　　る　ノ

Claims

【特許請求の範囲】（１）基部に取付けスリーブ（４）を具備する注射針（
２）を取付けた注射器（３）のためのものであって、端
部が開口し側面に注射針（２）を挿入するための全長にわたる軸方向開口部（９
）を有する長い中空部材からなる注射器の針の保護キャ
ップにおいて、前記保護キャップ（１）の軸方向開口部（９）に対向する側に、平面上に前記保護キャップを安定して設置できる平坦な支持面（８）を設
け、前記軸方向開口部（９）の両側に該軸方向開口部（９）に前記注射針（２）を通過させると共に前
記保護キャップ（１）の内部空間に挿入された前記注射
針（２）を封入するために前記内部空間を閉鎖する可撓
性シール（１１）を設けたことを特徴とする保護キャップ。（２）前記保護キャップの軸方向開口部（９）の両側に
設けた可撓性シール（１１）が前記注射針（２）の基部
のスリーブ（４）に押圧力を付与するのに適するように
内側に傾斜されていることを特徴とする請求項１に記載
の保護キャップ。（３）内側に傾斜した可撓性シール（１１）のほかに、
前記可撓性シールを覆い前記軸方向開口部（９）の閉鎖
弁を構成する２つの可撓性シール（１０）を設けたこと
を特徴とする請求項２に記載の保護キャップ。（４）前記保護キャップの断面形状が四角形、特に前記
軸方向開口部（９）に対向する平坦な支持面（８）に対
応する長い底辺を有する台形であることを特徴とする請
求項１ないし請求項３のいずれかに記載の保護キャップ
。（５）前記保護キャップの開口端の近傍に前記注射針（
２）の基部のスリーブ（４）を受容、ロックする弾性ク
リップ（１３）を設けたことを特徴とする請求項１ない
し請求項４のいずれかに記載の保護キャップ。（６）前記保護キャップの開口端の近傍に切欠（１５）
を有する隔壁（１４）を設けたことを特徴とする請求項
１ないし請求項５のいずれかに記載の保護キャップ。