JPH02239181A - 結晶成長装置および方法 - Google Patents

結晶成長装置および方法

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JPH02239181A
JPH02239181A JP5842289A JP5842289A JPH02239181A JP H02239181 A JPH02239181 A JP H02239181A JP 5842289 A JP5842289 A JP 5842289A JP 5842289 A JP5842289 A JP 5842289A JP H02239181 A JPH02239181 A JP H02239181A
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JP
Japan
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crystal
zone
melt
temperature
crystal growth
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JP5842289A
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Masatoshi Saito
正敏 斉藤
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Sumitomo Metal Mining Co Ltd
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Sumitomo Metal Mining Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は結晶成長装置および結晶成長方法に関する,本
発明の結晶成長装置および結晶成長方法は、特にブリッ
ジマン炉に適用することが有利であり、好ましいもので
あるなめに、以下の説明は例示としてブリッジマン炉に
基づいて行うが、本発明はブリッジマン炉に限定される
ものではない.(従来の技術) 従来のブリッジマン炉は、J.CrystalG r 
o w t. h  V o1. 9 1 ( 1 9
 8 8 ) P533、J.Crystal.Gro
wth  Vo1.91 (1988)P20にあるご
とく、試料全体に渡って一様な温度勾配において結晶を
成長する炉か、J.Crystal.GrowthVo
l.86 (1988)Pillにあるごとく炉を3ゾ
ーンに分け、高温部で結晶育成、中間部で結晶が低温部
に移動する際の緩衝の役割させ、低温部で焼鈍する炉で
あった. (発明が解決しようとする課題) しかしながら、上記炉により育成された結晶は、固液界
面の形状の制御がなされていないため,熱応力の発生・
不純物による過冷や偏析により転位・積層欠陥・双晶等
の欠陥が数多く存在し、歩留まりが極端に低いものであ
った.このことをさらに詳述すると、従来のブリッジマ
ン炉においては、固液界面における温度勾配はほぼ一定
であり、このため固液界面の形状は融液側が凸状となり
、結晶側が凹状となるような境界面を形成していた.こ
のように結晶側が凹状であるので、前述の種々の欠隔が
結晶の中心部で生じる結果となり、後の工程で除去でき
ないものであった。
したがって、本発明の目的は、炉内の材料の融液側の温
度勾配および結晶側の温度勾配を調節することにより固
液界面の形状の制御を行い、先行技術の前述の欠点を解
消した結晶成長装置および結晶成長方法を提供すること
にある. (課題を解決するための手段) 前述の目的を達成するために、本発明は炉内で材料を移
動させながら融液から結晶成長させる結晶成長装置にお
いて、融液ゾーンおよび結晶ゾーンの少なくとも2つの
ゾーンを有する炉壁加熱部と、炉壁加熱部の各ゾーンに
配置されて、各ゾーンの温度を計測して温度情報を出力
する温度計測部と、温度計測部からの出力に基づいて各
ゾーンの加熱温度を制御して融液ゾーンおよび結晶ゾー
ンの温度勾配を制御する制御部と、を有することを特徴
とする結晶成長装置を採用するものである.また、本発
明は炉内で材料を移動させなから融液から結晶成長させ
る結晶成長方法において、結晶成長方法の温度勾配とし
て結晶に沿った炉壁温度勾配および融液に沿った炉壁温
度勾配を調節して結晶界面の形状を制御することを特徴
とする結晶成長方法を採用するものである。
(実施例) 次に、図面を参照して本発明を説明する。
第1図は本発明の結晶成長装置および方法の原理を説明
するための概略図であり、第2図は、本発明の原理にし
たがって得られた3種類の固液界面形状を示す概略図で
あり、第3区は本発明の具体的な結晶成長装置の概略断
面図である.最初に、第1図および第2図を参照して、
本発明の原理について説明する.第1図はブリッジマン
炉内の結晶状態と温度一位置特性との関係を示す。第1
図の左側に示すように、結晶と融液との間の固液界面は
例えば結晶側が凹んだ凹状となり、そのとき温度一位置
特性は第1図の右側に示すように例えば点線の連続的な
温度勾配を示す。本発明はこのような連続的な温度勾配
の代わりに固液界面を境として例えば温度勾配msおよ
びmLで示すような不連続の、すなわち異なった温度勾
配を与えることにより後述するように固液界面の形状を
制御するためのものである. 次に、本発明の原理の根拠となった固液界面の支配方程
式について説明する. 2T=0    (1) κ+.n’T=κsn・T   (2)Te=Tm (
1−γ/ (H−r))    (3)を用い、第1図
に示すモデルにより、数値計算をした.第1式は、熱伝
導、第2式は、固液界面での熱流束の釣合、第3式は固
液界面温度Teを示す式である.ここで、Tは温度、κ
し、κSは各々融液、結晶の熱伝導率、nは固液界面で
の垂直ベクトル、Tmは、結晶の融点、γは界面エネル
ギー、Hは融解潜熱、rは固液界面の曲率、m +.、
m,はそれぞれ融液、結晶側の温度勾配である。
第2図に計算結果を示す.これより、固液界面形状は、
κLml,とκ9m5との大小関係で決まり、■κ1−
ml,>κSm5ならば凹(融液に向かって)(第2図
の(A>).■K L mL =/C s m5ならば
平面(第2図の(B)”).■κLmLくκSmsなら
ば凸であり(第2図の(C)) 、κ5、κLは物質固
有の定数であり育成する結晶により決まるので温度勾配
ml − mgを制御すれば固液界面形状を自由に変え
ることができる. κし、κ3の例を示すと、例えば、GaAsのκ,、κ
8はそれぞれ、0,14、0.07であり、C d T
 eのκし、κsはそれぞれ0.45、0.075であ
る. したがって、従来の技術のように固液界面において温度
勾配が一定ならば、κ,がκ5より大きいので、一般に
前述の■の結果となり、融液に向かって凹状となり前述
したような種々の欠点を有することになる。
次に、第3図を参照して本発明の結晶成長装置を説明す
る.なお、第3国は図面上本発明の結晶成長装置の上方
に温度一位置特性も合わせて示している。
結晶成長装110は融液ゾーン12および結晶ゾーン1
4の2つのゾーンを有する炉壁を有し、これらのゾーン
12、14は隙間20によって分けられている。この隙
間20はそれぞれのゾーンの熱による影響が他のゾーン
に及ばないように設けられたものである.各ゾーン12
、14はそれぞれ加熱出力部16および熱電対18を設
けたサブゾーンから成る.各サブゾーンは、例えば以下
に説明するような煉瓦から成るブロックで作られる.煉
瓦は耐熱強度、熱伝導率等の特性が考慮されて、融液ゾ
ーンまたは結晶ゾーンのいずれかに用いられるものであ
り、例えば高温の融液ゾーンには粘土質シャモット煉瓦
、クロム質煉瓦等が用いられ、低温側の結晶ゾーンには
珪石煉瓦、高アルミナ質耐火物、マグネシア質耐火物等
が用いられることが好ましい.しかしながら、本発明は
各ゾーンに対して任意の適当な煉瓦が用いられうるちの
であり、前述の例示に限定されるものではない。加熱出
力部16はサブゾーンの炉壁を個別に任意の適当な温度
に加熱するためのものであり、熱電対18はサブゾーン
の炉壁の温度を計測するためのものである.結晶成長装
置10はさらに上部蓋26および開口付下部蓋28を有
し、下部蓋28の開口を介して移動用モータ3oにより
回転し、移動されるカプセル24が設けられている.こ
のカプセル24に材料22が入れられ処理される. 結晶成長装置1.0の作動は概説すると次の通りである
。材料22をカプセル24に詰め、炉本体に設置し上部
蓋26により閉められる.次に移動用モータ30でカプ
セル24の位置を調整する。
なお、このとき、必要に応じてカプセル24に回転が加
えられる.次に温度勾配の不連続点を作るためにコンピ
ュータ制御部(図示せず)に各ゾーンの温度勾配をセッ
トし、加熱比力部16および熱電対18により所定の温
度勾配を得るようにコンピュータ制御を作動させ、その
状態でカプセル24を移動させることにより、結晶の育
成を行う.次に、本発明の原理を確認するために行われ
た実験例について説明する. 例1 カーボンコートした2インチ石英カプセルに580gの
CdTe多結晶を封入し本発明のブリッジマン炉に設置
する.炉の加熱出力部は、6つのサブゾーンから成り、
1つの温度勾配に対して3つのサブゾーンが割り当てら
れるようにする.サブゾーン幅は1.2cm、隙間の間
隔は、2mmとする.炉壁材料としては融液側で珪石煉
瓦、結晶側でマグネシア煉瓦を用いた,CdTeの熱伝
導率の比κL/κSが6程度であるから融液側温度勾配
mLを1℃/cm、結晶側温度勾配m5を7゜C/cI
1として融液に向かって固液界面が少し凸に成るように
する。成長速度は、lcm/da3/として5日後に育
成を終えた.育成した結晶はφ2インチ、5cmであっ
た。条件■を満たすようにして.本発明の炉で育成され
た単結晶は、従来の温度勾配を調整しない炉で成長させ
た単結晶よりも転位密度が5X103/cnfどなって
1桁少なく、積層欠陥、双晶密度で1桁少なく、従って
歩留まりも従来より2倍以上の向上がみられた。この結
晶をスライスして、エッチングにより成長縞を観察した
ところ固液界面は少し凸であり、固液界面の制御が当初
意図した通りなされていることが判明した. なお、各サブゾーンの温度設定値は別紙の表1に示す通
りであった. 例2 力一ボン製2インチカプセルに510gのGaAs多結
晶を封入し本発明のブリッジマン炉に設置する.炉の加
熱出力部は8つのサブゾーンからなり、1つの温度勾配
に対して4つのサブゾーンが割り当てられるようにする
。サブゾーン幅は、lcmとする。炉壁材料としては珪
石煉瓦を用いた.隙間の間隔は3mmとする,GaAs
の熱伝導率の比κL/κSが2程度であるからM液Ol
温度勾配mLを1℃/cffl、結晶側温度勾配m51
を2.5℃/cmとして融液に向かって固液界面が少し
凸に成るようにする.また底面温度形成部と上部温度調
整蓋は底面と城面の温度勾配を零とするように調整した
。成長速度は、lcm/dayとして5日後に育成を終
えた.育成した結晶はφ2インチ、5C■であった.条
件■を満たすようにした本発明の炉で育成された単結晶
は、従来の温度勾配を調整しない炉で成長させた単結晶
よりも転位密度が5X103/CII1となって1桁少
なく、スリップラインも少なく、したがって歩留まりも
従来より3倍以上の向上がみられた.この結晶をスライ
スし、エッチングにより成長縞を観察したところ固液界
面は少し凸であり、固液界面の制御が当初意図した通り
なされていることが判明した。
なお、各サブゾーンの温度設定値は別紙の表2に示す通
りであった. 例3 この例3は固液界面形状が本発明によって制御できるこ
とを立証するために、結晶の品質とは無関係に、固液界
面を少し凹状に形成するように意図して行ったものであ
る。
カーボン製2インチカプセルに510gのGaAs多結
晶を封入し本発明のブリッジマン炉に設置する。炉の加
熱出力部は、8つのサブゾーンからなり、1つの温度勾
配に対して4つのサブゾーンが割り当てられるようにす
る。サブゾーン幅は、1cII1とする.炉壁材料とし
ては珪石煉瓦を用いた.隙間の間隔は、3mmとする,
GaAsの熱伝導率の比κL/κSが2程度であるから
融液側温度勾配mLを2℃/am、結晶側温度勾配を1
’C/amとして融液に向かって固液界面が凹状に成る
ようにする.また底面温度形成部と上部温度調整蓋は底
面と上面の温度勾配を零とするように調整しな9成長速
度は、Iem/dayとして5日後に育成を終えた.育
成した結晶はφ2インチ、5CII+であった.この結
晶をスライスし、エッチングにより成長縞を1!!!察
したところ固液界面は少し凹であり、固液界面の制御が
当初意図した通りなされていることが判明した.この結
果、本発明のブリッジマン炉は、結晶の界面形状を炉壁
の温度勾配により制御されることが実証された. なお、各サブゾーンの温度設定値は別紙の表3に示す通
りであった. 本発明を先行技術と比較するために行った、従来装置の
温度勾配について比較例について説明する。
比較例 例1と同じ実験をしな.但し、温度勾配は、融液、結晶
側共に1℃/cmとした.実験結果はエッチングにより
成長縞をみたところ固液界面形状は、融液に向かって凹
状であり、転位密度は、5×104/一であった. したがって本発明の炉を用いた製造方法の方が、優れて
いることは、明らかである. なお、各サブゾーンの設定温度は別紙の表4の通りであ
る. (発明の効果) 以上詳細に説明したように、本発明は、結晶成長装置に
おいて融液ゾーンおよび結晶ゾーンに対して温度勾配を
設けることにより固液界面形状を制御するようにしたの
で、結晶中の欠陥を従来よりはるかに少なくすることが
できるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は、ブリッジマン炉内の結晶状態と温度一位置特
性との関係を示す概略図である。 第2図は、固液界面の形状と、温度勾配と熱伝導率との
積との関係を示す概略図である.第3図は、本発明の結
晶成長装置の概略断面図である。 10・・・結晶成長装置、 12・・・融液ゾーン、 14・・・結晶ゾーン、 16・・・加熱出力部、 l8・・・熱電対、 22・・・材料、 24・・・カプセル. 第 図 温 度 第 図 (A) (B) (C) kLmL>ksms kLmL= ksms kLmL< ks m5

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)炉内で材料を移動させながら融液から結晶成長さ
    せる結晶成長装置において、融液ゾーンおよび結晶ゾー
    ンの少なくとも2つのゾーンを有する炉壁加熱部と、炉
    壁加熱部の各ゾーンに配置されて、各ゾーンの温度を計
    測して温度情報を出力する温度計測部と、温度計測部か
    らの出力に基づいて各ゾーンの加熱温度を制御して融液
    ゾーンおよび結晶ゾーンの温度勾配を制御する制御部と
    、を有することを特徴とする結晶成長装置。
  2. (2)請求項1記載の結晶成長装置において、前記制御
    部が融液ゾーンの温度勾配と融液の熱伝導率との積、結
    晶ゾーンの温度勾配と結晶との熱伝導率との積の大小を
    前記各ゾーンの温度勾配に基づいて制御することを特徴
    とする結晶成長装置。
  3. (3)請求項1記載の結晶成長装置において、前記各ゾ
    ーンは複数のサブゾーンを有し、各サブゾーンがサブゾ
    ーンの炉壁を加熱するための加熱出力部と、加熱出力部
    によって加熱されたサブゾーンの炉壁の温度を計測する
    熱電対と、を有することを特徴とする結晶成長装置。
  4. (4)請求項1記載の結晶成長装置において、前記融液
    ゾーンおよび結晶ゾーンの間に、各ゾーンにおける温度
    の影響を相互に遮断するための隙間が設けられているこ
    とを特徴とする結晶成長装置。
  5. (5)炉内で材料を移動させながら融液から結晶成長さ
    せる結晶成長方法において、結晶成長方法の温度勾配と
    して結晶に沿った炉壁温度勾配および融液に沿った炉壁
    温度勾配を調節して結晶界面の形状を制御することを特
    徴とする結晶成長方法。
  6. (6)請求項5記載の結晶成長方法において、結晶に沿
    った炉壁温度勾配と結晶の熱伝導率の積、融液に沿った
    炉壁温度勾配と融液の熱伝導率の積の大小を炉壁温度勾
    配により調節することを特徴とする結晶成長方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08295592A (ja) * 1995-04-25 1996-11-12 Sumitomo Electric Ind Ltd 加熱炉のヒータ温度制御装置
US5603763A (en) * 1994-02-21 1997-02-18 Japan Energy Corporation Method for growing single crystal
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