JPH0223832Y2 - - Google Patents

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JPH0223832Y2
JPH0223832Y2 JP9117982U JP9117982U JPH0223832Y2 JP H0223832 Y2 JPH0223832 Y2 JP H0223832Y2 JP 9117982 U JP9117982 U JP 9117982U JP 9117982 U JP9117982 U JP 9117982U JP H0223832 Y2 JPH0223832 Y2 JP H0223832Y2
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pressure
valve
cylinder
piston
valve stem
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は昇圧器における2次圧設定装置、詳し
くは受圧部の有効面積が互いに異なるピストン部
を備える圧縮ピストンに1次圧エアを供給し、該
ピストンの往復動の際に該1次圧エアを圧縮して
2次圧に昇圧すると共にこれを2次圧力室内に貯
留する昇圧器において、2次圧力室内の2次圧が
所定圧力に達した時、上記圧縮ピストンの昇圧動
作時に排気される排気流路の一部を閉塞すること
により上記昇圧運動を停止させ、これによつて一
定範囲以内において任意に2次圧を設定すること
のできる昇圧器における2次圧設定装置に関す
る。
(従来技術とその問題点) 最近、エア・コンプレツサ等のエア供給手段か
ら供給された1次圧エアをより高圧の2次圧に圧
縮昇圧する昇圧器として、受圧部の有効面積が異
なる大受圧部と小受圧部とを備える圧縮ピストン
の両端に1次圧エアを供給し、上記有効面積差に
基づく圧力差を利用して大受圧部に作用する1次
圧によつて小受圧部に作用する1次圧エアを圧縮
して2次圧に昇圧する圧縮行程と、上記大受圧部
に供給された1次圧エアを排気することによつて
元の位置に復帰する復帰行程とを反復継続するも
のが提案されている。この昇圧器は、例えば空気
圧式釘打機に内蔵されることにより、大型のエ
ア・コンプレツサを用いることなく強力な打撃力
を得ることができ、例えばコンクリート等へ釘を
打込むために必要な高圧駆動エアを得ることがで
きる。しかしながらその反面、建築現場において
は種々の材質の被打込材があるのが通常であるか
ら、その材質に応じた最適の打込み圧によつて釘
等のフアスナー材を打込むことが望ましい。しか
もこの場合、被打込材の材質に応じてすばやく最
適の打込圧が得られることが望ましい。しかもこ
の場合、被打込材の材質に応じてすばやく最適の
打込圧が得られることが望ましい。これに対し、
上記昇圧器によれば、得られる2次圧の最大値
は、後述のように供給元圧である1次圧と受圧部
の有効面積比とによつて決まる。上記有効面積比
は一定であるから、エア供給手段を操作して供給
元圧を変えることによつて2次圧を変えることが
できる。しかし、2次圧を設定するのにその都度
エア供給手段を操作しなければならないのでは、
作業が煩わしくなる。また、上記構成の昇圧器に
特徴的なことは所定の2次圧は1次圧供給後直ち
に得られるものではない。特に、最大圧に近づく
につれて昇圧運動のサイクルが遅くなるので、所
定圧に達するまでには時間がかかる。このため1
次圧の操作によつて2次圧を設定しようとすると
きは、作業の迅速な対応が損なわれると共にこの
間圧縮ピストンを駆動するための1次圧エアの消
費量が多くなり不経済である。
(考案の技術的課題) 本考案は上記従来技術の欠点を解決するもので
あり、特に1次圧と受圧部の有効面積比によつて
定まる最大圧を越えない範囲内で2次圧を任意に
設定することができ、且つ2次圧が所定の圧力に
達したときに昇圧器の作動を確実に停止させる2
次圧設定装置を提供することをその課題とするも
のである。
(課題を解決するための手段) 上記課題を解決するため、本考案に係る昇圧器
の2次圧設定装置は、圧シリンダ中に摺動自在に
収容されて小さな受圧有効面積を有する昇圧ピス
トンと、上記昇圧シリンダに連続する駆動シリン
ダ中に摺動自在に収容されるとともに前記昇圧ピ
ストンに一体的に結合された大きな受圧有効面積
を有する駆動ピストンと、前記駆動シリンダ内を
1次圧エア源又は大気に選択接続する切換えバル
ブと、前記両ピストンの上下死点近傍で作動して
切換えバルブ室上室内を大気と1次圧エア源とに
選択的に接続して上記切換えバルブを作動させる
タイミングバルブとを備え、切換えバルブの作動
により前記駆動シリンダ内に1次圧エアを導入し
又は導入されたエアを大気に排出させて上記駆動
ピストンを駆動させると同時に上記昇圧ピストン
により昇圧シリンダ内に供給された1次圧エアを
より高い圧力に昇圧させて2次圧力室に蓄圧する
昇圧器において、前記切換えバルブ室上室を前記
タイミングバルブを介して大気に連通する排気通
路の中途部に前記2次圧力室に連通するバルブシ
リンダを設け、該バルブシリンダ内に第1のバル
ブステムと第2のバルブステムとをそれぞれ摺動
可能で且つ互いに一端が向き合うように対向配置
させ、第2のバルブステムに上記排気通路の切換
えバルブ側と大気側とに開口する排気流路を形成
し、該排気流路の一方の開口部を上記第1のバル
ブステムに向き合う端部に開口させるとともに、
第2のバルブステムの上記開口端と反対側の端部
を前記2次圧力室に臨ませ、且つ第2のバルブス
テムを上記反対側の端部側にバネ付勢する一方、
上記第1のバルブステムを上記第2のバルブステ
ムのバネ付勢方向に移動調整する調整手段を設
け、第2のバルブステムが2次圧力室の2次圧に
よりバネ付勢に抗して摺動して上記一方の開口部
が第1のバルブステムの端部に当接することによ
つて上記排気流路を閉鎖させることを特徴とす
る。
(考案の作用、効果) 上述の構成によれば、一体に結合した駆動ピス
トンと昇圧ピストンの上下死点近傍でタイミング
バルブが作動し、これにより切換えバルブがエア
の切換え作動をして駆動シリンダ内に対して1次
圧エアを導入し、又は大気に排出させ、駆動ピス
トンを駆動させるとともに昇圧ピストンにより昇
圧シリンダ内に供給された1次圧エアをより高い
2次圧に昇圧させて2次圧力室に蓄圧する。
そして、2次圧が高くなるに従つて第2のバル
ブステムがバネ付勢に抗して摺動し、第1のバル
ブステムに接近して、その一方の開口部が第1の
バルブステムの端部に当接すると、排気通路の切
換えバルブ側と大気側とに開口する排気流路が遮
断閉鎖される。このため、タイミングバルブが作
動しても切換えバルブ室上室は大気に接続されな
いので、切換えバルブが作動することができな
い。切換えバルブが作動しないと、駆動ピストン
に対する1次圧エアの切換えが行なわれないか
ら、駆動ピストン及び昇圧ピストンの作動は速や
かに且つ確実に停止する。
上述の昇圧作動の停止は、第1のバルブステム
の位置を調整手段によつて調整することによつて
任意に調整することができる。
したがつて、本考案によれば、1次圧と駆動ピ
ストンと昇圧ピストンの有効面積比によつて定ま
る最大圧を越えない範囲内で2次圧を任意に設定
することができ、且つ2次圧が所定の圧力に達し
たときに昇圧器の作動を確実に停止させることが
できる。
(実施例) 以下、図面によつて本考案の実施態様を空気圧
式釘打機に昇圧器を内蔵した場合の例について説
明する。
第1図a,b及びcにおいて、符号Nは昇圧器
を内蔵した空気圧式釘打機を示す。この空気圧式
釘打機Nは、エア・コンプレツサ等のエア供給手
段(図示せず)からのエアをエア導入口10から
導入し、この1次圧エアを昇圧器Aによつて2次
圧に昇圧し、得られた高圧の2次圧エアは2次圧
力室Bに貯留され、所要に応じて打撃部Cの打撃
ピストンを駆動するものであり、上記2次圧は2
次圧設定装置Dによつて任意に設定される。
昇圧器Aは内径の大きな駆動シリンダ1aと内
径の小さな昇圧シリンダ1bとを一体に形成して
なるシリンダ1と、上記駆動シリンダ1aと昇圧
シリンダ1bにそれぞれ摺動自在に収容された受
圧有効面積の大きい駆動ピストン3aと受圧有効
面積の小さい昇圧ピストン3bとを一体に結合し
てなるピストン3と、上記駆動シリンダ3aの延
長上に設けられたタイミングバルブ室2aとその
外周に設けられた切換えバルブ室2bと、上記バ
ルブ室2a,2b内にそれぞれ摺動自在に収容さ
れたタイミングバルブ4と切換えバルブ5と、上
記駆動ピストン3aと昇圧ピストン3bに共通に
設けられて上記タイミングバルブ室2a内に配置
されたピストンロツド6とから構成されている。
バルブ室は、上記シリンダ1の上部にそれぞれ
該シリンダ1と同軸上に設けられ、上記の送排ポ
ート11及び下部の供給ポート12を介して互い
に連通するタイミングバルブ室2aと切換えバル
ブ室2bとから構成されている。
タイミングバルブ室2aは1次圧エア導入部1
0に連通するとともに、その中央部にはピストン
ロツド6が配置され、その外周にはタイミングバ
ルブ4が収容されている。
ピストンロツド6には上下部に係合部16,1
7が突出形成され、中心部にはエア流入孔13が
貫通形成されている。エア流入孔13の中途部に
は側孔13aが分岐形成され、先端には逆止弁4
0が設けられている。したがつて、上記エア導入
部10内の1次圧エアは上記エア流入孔13を介
して逆止弁40から常時昇圧シリンダ1b内に供
給されている。
タイミングバルブ4はピストン3の上下死点近
傍でピストンロツドの係合部16,17に係合す
る係合突部15が形成されているとともに、上部
外周にシール突部18が形成されている。そし
て、上記係合により作動してシール突部18が送
排ポート11を通過する際に切換えバルブ室2b
の上室48をタイミングバルブ室2aと大気に通
じる排気エア通路7とに選択接続する。
次に、切換えバルブ室2bは排気ポート21、
排気口21aを通じて大気に連通する一方、給排
ポート19を介してシリンダ1に連通している。
上記切換えバルブ室2bの内部には円筒状の切換
えバルブ5が上下摺動自在に収容されている。
切換えバルブ5は上部の大径部5aとそれより
も小さい下部の小径部5cとを有している。そし
て、切換えバルブ室2bを上方に摺動することに
よつて1次圧供給ポート12と給排ポート19と
を連通させて1次圧エアをタイミングバルブ室2
aから駆動シリンダ3aへのエア供給路aを開く
とともに、排気ポート21と給排ポート19とに
通じ、駆動シリンダ1aと大気とに通じる排気路
bを閉じる。また下方に摺動することによつて上
記排気路aを閉じる一方、上記排気路bを開く。
すなわち、切換えバルブ5は駆動シリンダ1aを
1次圧エアと大気とに選択接続するものである。
上記切換えバルブ5の切換え作動は、後述のよ
うにタイミングバルブ4による上記選択接続作動
に基づいて行なわれる。
次に、24はストツパピストンで、このストツ
パピストン24は昇圧器Aの上方に形成されたシ
リンダ25に上下動自在に収容され、中心部には
貫通孔が形成されている。ストツパピストン24
は、昇圧器Aのピストン3の同軸延長上に下向き
に配置され、ピストン3が上死点に達する手前で
ピストンロツド先端に当たるように設定されてい
る。
次に、Dは2次圧設定装置を示す。該2次圧設
定装置Dは、第2図に詳しく示すように、切換え
バルブ室上室23からの排気通路7の中途に形成
されたバルブシリンダ29内に協働して排気通路
7を開閉する第1のバルブステム30と第2のバ
ルブステム31とを設けて成るものである。
バルブシリンダ29の上端部に円筒状の上部バ
ルブスリーブ32と外部に連通するネジ孔33と
が連続して設けられ、上部バルブスリーブ32に
は第1のバルブステム30が摺動自在に嵌装さ
れ、またネジ孔33には調整ネジ34が螺入され
ている。該調整ネジ34の回し込みにより、上記
バルブステム30の位置は外部から調整できる。
バルブシリンダ29の下部は2次圧力室Bに連
通してバルブステム嵌装路35が開設され、該嵌
装路35に第2のバルブステム31が嵌装されて
いる。さらにバルブシリンダ29の中空部には上
部バルブスリーブ32に接続して中央部バルブス
リーブ36が配設され、該スリーブ36内に上記
第1のバルブステム30と第2バルブステム31
とが向き合い状に配置されている。
第1のバルブステム30は上端部30aの断面
が円形状、中間部30bの断面が三角形状、さら
に先端30cは球形状を成している。このため、
上端部は上部バルブスリーブ32内壁に密着して
嵌合するのに対し、中間部の一部は上部バルブス
リーブ32内壁との間に間隙が形成されている。
一方、上部バルブスリーブ32と中央部バルブス
リーブ36との間には、切換えバルブ室側排気通
路7aに通じる排気流路が形成されている。これ
により、上記通路7aから流入した排気エアは上
記の第1のバルブステム中間部30bと上部バル
ブスリーブ32内壁との間隙及び両スリーブ3
2,36間排気流路37aを経て第1のバルブス
テム30の先方に導入される。
なお、第1のバルブステム30は、下方から排
気圧を受けるので、常に上方に押し上げられ、調
整ネジ34の絞り込みによつて下方に移動し、上
記調整ネジ34を緩めることによつて上方に移動
する。
これに対し、第2のバルブステム31は、基軸
部31aの上部に円板状膨突部31bを形成し、
さらに該膨突部31bの上部に管状部31cを形
成して成るもので、基軸部31aはバルブシリン
ダ29のバルブステム嵌装路35に嵌装され、管
状部31cは中央部バルブスリーブ36に嵌装さ
れている。管状部31cと膨突部31bには排気
流路37bが形成されている。該流路37bは管
状部31cにおいては軸心方向に設けられ、膨突
部31bにおいて半径方向に分岐して該膨突部3
1bの端面に開口し、また管状部31cの先端開
口部においてすりばち状に拡開している。しかも
該開口部の壁にはゴム等のシーリング材が設けら
れてシール部38が形成されている。これによ
り、切換えバルブ室側排気通路7aからバルブシ
リンダ29内に流入する排気エアは第2のバルブ
ステム31の先端開口部に導入され、膨突部31
bの端部から出てさらに大気側排気通路7bを経
て排気される。なお、排気通路7bが切換えバル
ブ室側に開口し、排気通路7aが大気側に開口す
る構成としてもよい。
第2のバルブステム31は、その基軸部31a
下端に2次圧力室B内の2次圧を受けるので、常
に上方に押し上げられるが、これに対し、中間膨
突部31bと中央部バルブスリーブ36の段部と
の間にバネ39を介設し、該バネ39のバネ圧に
よつて基軸部31aの端部側に付勢され、上記2
次圧の押圧力に対向している。
第2のバルブステム31は、バネ圧と2次圧と
のバランスによつて保持され、2次圧が大きけれ
ば、第2のバルブステム31は上方に押し上げら
れ、小さければバネ圧により下方に押し戻され
る。このように、第2のバルブステム31は2次
圧の大きさに比例して上下に移動する。
したがつて、中央部バルブスリーブ36内にお
いて、外部から調整可能な第1のバルブステム3
0と2次圧の大きさに応じて移動する第2のバル
ブステム31の各対向先端部が離間しているとき
は、排気流路37aと37bが開いているので、
排気は円滑に行なわれる。しかし、上記両バルブ
ステム端が接近し、第1のバルブステム30の先
端部が第2のバルブステム31の開口端シール部
38に当接すると、排気流路37aと37bは遮
断する。
次に、上記構成の昇圧器Aの作動を2次圧設定
装置Dとともに説明する。
圧縮ピストン3が第1図aのように下死点にあ
るときは、シリンダ大径部1aには1次圧エアが
充填しているが、下降する際、ピストン・ロツド
6の上部突部16は、下死点付近でタイミングバ
ルブ4の係合突部15に係合して該バルブ4を下
降させる。このとき、タイミングバルブ4は、送
排ポート11を通過して切換えバルブ室上室23
と排気通路7とを連通し、該上室23内のエアは
排気通路7を通つて排気され、上室23の内圧は
減圧する。これに対応して、切換えバルブ5の下
方に作用するシリンダ大径部1b内のエア圧によ
り、切換えバルブ5は押し上げられる。切換えバ
ルブ5が上昇すると、シリンダ1へのエア供給路
aが遮断するのに対し、シリンダ大径部1a内エ
アの排気路bが開かれるので、上記大径部1aに
作用する1次圧は解除される。このため、1次側
の1次圧はピストン・ロツド6の先端部に作用す
るにすぎない。一方、シリンダ小径部1b内に
は、ピストン・ロツド6のエア流入孔13の先端
開口部から1次圧エアが流入してピストン小径部
3bの先端部に作用している。ピストン・ロツド
6の先端部とピストン小径部3bの受圧有効面積
は、ピストン小径部3bの方が大きいので、この
面積差により圧縮ピストン3は復帰する。圧縮ピ
ストン3の上昇途中においてピストン・ロツド6
の上端部はストツパ・ピストン26に当り、その
抵抗によつて圧縮ピストン3の上昇は一時的に止
まるで、復帰は遅延する。停止中にシリンダ小径
部1b内に1次圧エアが充分に供給され、シリン
ダ小径部1bの内圧は増圧し、充分に1次圧エア
の元圧近くまで達することができる(第1図b参
照)。
シリンダ小径部1bの内圧が1次圧エアの元圧
に近くなると、圧縮ピストン3はストツパ・ピス
トン26の押し下げ力に抗して再び上昇を続け、
上死点に到達する。圧縮ピストン3の再上昇時に
ピストン・ロツド6の係合部17はタイミングバ
ルブ4の係合部17に係合し、該バルブ4を上昇
させる。タイミングバルブ4は、上昇するときに
送排ポート11を通過し、これによつて切換えバ
ルブ室上室23と排気通路7との連絡は断たれ、
同時に1次圧エアが上記上室23に入つてくる。
切換えバルブ室上室23に1次圧エアが入ると、
切換えバルブ5の上下端部の受圧有効面積差(大
径部5aの方が中小径部5b,5cよりも大き
い)により、切換えバルブ5の押し下げ力が勝
り、該バルブ5は下降する。切換えバルブ5が下
がると、エアの供給路aが開く一方、排気路bが
遮断し、エアの送排の切換えが行なわれる(第1
図c参照)。
駆動シリンダ1a内に1次エアが流入すると、
駆動ピストン3aの後背部と昇圧ピストン3bの
前方部にエア圧が作用するが、その受圧面積差に
より、有効面積の大きい駆動ピストン3a(大受
圧部)に作用する圧力の方が昇圧ピストン3b
(小受圧部)に作用する圧力に勝つて圧縮ピスト
ン3は押し下げられ、再び第1図aに示した位置
に戻る。このとき、昇圧シリンダ1a内のエアは
圧縮されて昇圧する。ピストンロツド6のエア流
入孔13の先端開口部にの逆止弁40により昇圧
した高圧の2次圧エアは上記流入孔13を逆流す
ることができないので、昇圧ピストン3bの下部
に開口している2次圧エア送出口30から高圧エ
ア貯留室7に送出される。上記圧縮ピストン3下
降時に、下死点付近で係合部16をタイミングバ
ルブ4の係合突状15に係合させて該バルブ4を
下げ、下死点に達したときに、再び第1図aに示
したように切換えバルブ5による1次圧エアの送
排の切換えが促される。
上述のように、1次圧は昇圧器Aによつて2次
圧に昇圧され、昇圧された2次圧は2次圧力室b
に蓄圧されるが、上記2次圧は2次圧設定装置D
によつて任意に設定することができる。そこで次
に、2次圧設定装置の作動について説明する。
2次圧設定装置Dにおいて、第2のバルブステ
ム31は2次圧の大きさに従つて移動し、その移
動度は2次圧の大きさに比例するのに対し、第1
のバルブステム30は外部から調整ねじ34によ
り調整可能に構成されている。したがつて、排気
通路7が開いているときは、昇圧器Aは前述の通
り昇圧運動を継続するが、2次圧力室B内の2次
圧が次第に高くなつていくと、バルブシリンダ2
9内の第2のバルブステム31が、上記2次圧に
応じて上昇移動し、ついには第1のバルブステム
30に当る。第1のバルブステム30の先端が第
2のバルブステム31のシール部38に当接する
と、排気エア通路7が閉鎖されるから排気は停止
する。
排気が行なわれないと、切換えバルブ5が作動
しないから、圧縮ピストン3への1次圧エアの給
排も行なわれず、このため昇圧も停止する。した
がつて、上記第2のバルブステム31と協働して
排気通路7を閉塞する第1のバルブステム30の
位置を外部から調整ネジ34で調整することによ
り、上記昇圧器Aの昇圧運動を2次圧が比較的低
圧時に停止させて、2次圧として該低圧を保持す
ることができ、また上記昇圧運動を2次圧が比較
的高圧になるまで継続させ、高圧の2次圧を得る
ことができるので、2次圧を任意に設定すること
が可能である。
なお、1次供給圧をP1とし、圧縮ピストンの
大径部3a及び小径部3bの受圧有効面積をそれ
ぞれS1,S2とすれば、得られる2次圧の最大
圧P2は、 P2=P1×S1/S2 で表わすことができ、上記設定装置Dによれば、
予め充分に大きな1次圧を供給しておき、上記最
大圧P2の範囲内で2次圧を任意に設定すること
ができる。
もちろん、上記2次圧設定装置Dがない場合で
も、供給1次圧を変えることにより、任意の2次
圧を得ることができるが、しかしそのためにエ
ア・コンプレツサ等の1次圧エア供給手段を操作
するので煩わしく、作業を迅速に行なうことはで
きない。これに対し、上記2次圧設定装置Dによ
れば、手元で任意に次圧を容易に設定できるか
ら、作業能率も向上する。また、第2のバルブス
テム31は2次圧の大きさに比例して移動するか
ら、第1のバルブステム30との協働位置も正確
に把握することができる。このため、目印等を施
すことにより、外部より第2のバルブステムの動
きを目視することにより2次圧を容易に確認する
ことができる。また、第1のバルブステム30の
位置を目盛によつて2次圧を設定することができ
る。なお、調整手段は必ずしもねじである必要は
ない。
さらに、第3図は、昇圧器によつて得られる圧
力Pと時間Tとの関係を示したのである。同図か
らも分かるように、この種の昇圧器の特徴の1つ
としては、最大圧に近づくにつれて昇圧運動のサ
イクルが遅くなるということがある。したがつ
て、例えば供給圧を曲線イで示される1次圧に変
えることにより所定の2次圧P2を得ようとすれ
ば、2次圧を得るのに時間t1がかかる。しか
し、これに対して上記の2次圧設定装置Dによる
場合は、予め曲線ロで示される高い1次圧が供給
されているので、同じ2次圧を得るのに時間T0
しかかからない。したがつて、明らかに上記の2
次圧設定装置Dによれば、希望の2次圧を迅速に
変えることができるので、施工現場等においてす
ばやく対応が可能となる。
上述のように、昇圧器Aから2次圧力室Bに蓄
圧された高圧の2次圧エアは、所要に応じて打撃
部Cに送られ、釘打ち用の駆動エアとして用いら
れる。次にこれを簡単に説明する。
まず、駆動前においてはヘツドバルブ上室46
は起動バルブ機構44を介して高圧エア2次圧力
室B内の高圧エアが導入されており、この高圧エ
ア圧力の作用によつてヘツドバルブ49を図面上
で下方向に偏倚させる。又、該ヘツドバルブ49
の下端面の一部は前記2次圧力室B内に露出され
ており、2次圧力室Bの高圧エアの作用により上
方向へ偏倚力を生じているが、ヘツドバルブ49
の各々の高圧エアの作用する有効面積の差により
下方位置に静止されている。ヘツドバルブ49が
この位置にるあるときは、シリンダ52は大気に
開放される共に前記2次圧力室Bに連絡されてい
る駆動エア供給口47が遮断されている。又、打
込みピストン53は上死点位置にありこれに連設
されたドライバ50は上方位置に退避している。
次に、釘42を本体下方部分にある射出口内に
装填した後、射出口を被打込材表面にコンタクト
(接触)させ、更にトリガー25を引くと前記起
動バルブ機構44が作動され、これによつてヘツ
ドバルブ上室46への高圧エアの供給を遮断する
と同時に該室46を大気に開放する。このことに
よつてヘツドバルブ49は、その上面に作用して
いた下方に向けての偏倚力が無くなるため下面に
作用する2次圧力室B内の高圧エアの作用によつ
て上動され、このヘツドバルブ49の上動により
シリンダ52と2次圧力室B間に形成されている
駆動エア供給口47が開口されると同時にシリン
ダ52は大気と遮断される。該供給口47から2
次圧力室B内の高圧エアが瞬時に且つ大量にシリ
ンダ52内に供給され、この高圧エアによつて打
込みピストン53が駆動し、該ピストン53に設
けられたドライバ50により釘42が射出口内よ
り打出されて被打込み材に打込まれる。上記ピス
トン53が下降する際にシリンダ52内の打込み
ピストン53の下面側にある大気は打込みピスト
ン53の下降とともに排除され、ピストン吹戻し
用エア貯め51内に貯留される。さらに打込みピ
ストン53が下死点位置に達した後には、シリン
ダ52の壁に形成された小径の孔54を介して打
込みピストン53の上面側の高圧エアが直接ピス
トン吹戻し用エア貯め51内に導入されて貯留す
る。
釘42の打込みを終えた後、トリガー25を離
すことによつて上記起動バルブ機構44を介して
ヘツドバルブ上室46内へ2次圧力室B内の高圧
エアが再び導入され、この高圧エアがヘツドバル
ブ49上端面作用する偏倚力によつてヘツドバル
ブ49は下降し、駆動エア供給口47を塞ぐとと
もにシリンダ52を大気に開放する。打込みピス
トン53は前記ピストン吹戻し用エア貯め51内
のエア圧力をその下面に受けることにより上死点
位置に復帰し次の打込みが準備される。なお、打
込み作業による高圧エアの消費に基づく2次圧力
室内圧力の低下により前述の昇圧器Aは自動的に
始動し、2次圧力室B内圧力を所期圧力に維持す
る。
【図面の簡単な説明】
第1図aは本考案に係る昇圧器の2次圧設定装
置を取付けた空気圧式釘打機の断面図、同図b及
びcはそれぞれ上記空気圧式釘打機の作動状態を
示す一部拡大断面図、第2図は上記2次圧設定装
置の拡大断面図であり、第3図は昇圧器によつて
得られる圧力Pと時間Tとの関係図である。 符号N……空気圧式釘打機、A……昇圧器、B
……2次圧力室、C……打撃部、D……2次圧設
定装置、1……シリンダ、2……バルブ室、3…
…ピストン、4……タイミングバルブ、5……切
換えバルブ、6……ピストンロツド、7,7a,
7b……排気通路、29……バルブシリンダ、3
0……第1のバルブステム、31……第2のバル
ブステム、34……調整ネジ、37b……排気通
路。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 昇圧シリンダ中に摺動自在に収容されて小さな
    受圧有効面積を有する昇圧ピストンと、上記昇圧
    シリンダに連続する駆動シリンダ中に摺動自在に
    収容されるとともに前記昇圧ピストンに一体的に
    結合された大きな受圧有効面積を有する駆動ピス
    トンと、前記駆動シリンダ内を1次圧エア源又は
    大気に選択接続する切換えバルブと、前記両ピス
    トンの上下死点近傍で作動して切換えバルブ室上
    室内を大気と1次圧エア源とに選択的に接続して
    上記切換えバルブを作動させるタイミングバルブ
    とを備え、切換えバルブの作動により前記駆動シ
    リンダ内に1次圧エアを導入し又は導入されたエ
    アを大気に排出させて上記駆動ピストンを駆動さ
    せると同時に上記昇圧ピストンにより昇圧シリン
    ダ内に供給された1次圧エアをより高い圧力に昇
    圧させて2次圧力室に蓄圧する昇圧器において、 前記切換えバルブ室上室を前記タイミングバル
    ブを介して大気に連通する排気通路の中途部に前
    記2次圧力室に連通するバルブシリンダを設け、
    該バルブシリンダ内に第1のバルブステムと第2
    のバルブステムとをそれぞれ摺動可能で且つ互い
    に一端が向き合うように対向配置させ、第2のバ
    ルブステムに上記排気通路の切換えバルブ側と大
    気側とに開口する排気流路を形成し、該排気流路
    の一方の開口部を上記第1のバルブステムに向き
    合う端部に開口させるとともに、第2のバルブス
    テムの上記開口端と反対側の端部を前記2次圧力
    室に臨ませ、且つ第2のバルブステムを上記反対
    側の端部側にバネ付勢する一方、上記第1のバル
    ブステムを上記第2のバルブステムのバネ付勢方
    向に移動調整する調整手段を設け、第2のバルブ
    ステムが2次圧力室の2次圧によりバネ付勢に抗
    して摺動して上記一方の開口部が第1のバルブス
    テムの端部に当接することによつて上記排気流路
    を閉鎖させることを特徴とする昇圧器の2次圧設
    定装置。
JP9117982U 1982-06-18 1982-06-18 昇圧器の2次圧設定装置 Granted JPS58193062U (ja)

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