JPH02236487A - 腕時計のケース - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は腕時計のケースに関し、特に、ケースの前面を
構成するガラス・カバーと、５００℃を超過する温度で
の焼結により結合された粉末材料にて成型されている、
時刻表示用の針を有する機構部を収容するための環状部
材と、裏蓋と、取外し可能なようにして前記裏蓋を前記
環状部材へ取付けるための固定手段と、前記環状部材と
前記裏蓋との間に配置されているシール部材と、を含む
腕時計のケースに関する。

〔従来の技術〕

上述の一般的定義に相当する時計のケースは、欧州特許
公開公報第０．２６４　，８７５号に開示されている。

このケースは、環状部材（ケースバンド）に関する限り
はセラミック材料にて作られ、裏蓋は鋼で作られている
。裏蓋は、４つのねじ止め点にて環状部材へ固定される
。環状部材のこの端部には孔が設けられ、その中へプラ
グが押し込まれる。次に、プラグの各々に孔があけられ
、環状部材の内径を考慮しながらプラグの孔の内側にね
じを切られる。この方法がここに用いられるのは、セラ
ミンクに直接ねじ止めすることが不可能な為である。し
かしながらこうした方法は、余分な部材すなわちプラグ
を必要とする上にプラグが環状部材の孔の中へと押し込
まれる際にセラミックを破裂させる危険を伴うので、か
なシ面倒なものである。プラグへの孔あけ作業には細心
の注意を要するので、余分の作業時間と費用とを消費す
ることになる。

これらの困難を克服するため、「ＯＭＥＧＡＡＲＴ」の
登録商標のもとに販売されている時計に於いては、セラ
ミック・リングの内側へ鋼裂リングを接着したものが環
状部材として使用されている。裏蓋は、鋼製リングの中
へ直接ねじ込まれるねじによって環状部材へ固定される
。この解決法は、上に引用した公報の中で使用されてい
るプラグを追放するけれども、鋼製リングの製造と、セ
ラミック・リングの内側への前記鋼製リングの接着とを
必要とするので、依然として同様の煩わしさを伴う。

スイス特許公報ｉ４５８，２１７号には、環状部材に設
けられている一対の第１ラグの座に係合するスタンドに
よって裏蓋の片側が環状部材へ引掛けられ、一対の第２
ラグと裏蓋とを同時に貫く２本のピンによって裏蓋の他
方が猿状部材へ固定されるようにした時計のケースが述
べられている。この場合のピンは、いかなる意味でも、
ケースへのブレスレット・ベルトの取υ付けに貢献する
ことはない。

〔発明の概要〕

上述の不利益を克服するために、本発明は、５００℃を
超過する温度に於ける焼結によυ結合される粉末によっ
て得られる固形の環状部材、すなわち、例えばセラミッ
ク又は金属炭化物にて作られた環状部材の利用を提唱す
る。それＫより、環状部材へ蓋を取付けるだめの公知の
システムに固有の上述の困難を回避することが可能とな
る。これを遂行すべく本発明は、裏蓋を環状部材へ固定
するための手段が裏蓋に対し平行となるようにしてケー
スの両側に配置されている少くも２本のピンを含んでお
り、前記環状部材と前記裏蓋との双方に設けられ且つ一
直線に整合させられている孔の中に前記ピンの各々が収
容されており、その上、前記ピンの各々が共同して時計
の一部としてのブレスレット・ベルトを前記ケースへ取
付けることを可能にする、ことを特徴とする。

次に、例示の目的で添付された図面に基づき、本発明に
ついて説明する。

〔実施例〕

第１図は、本発明の第１実施例を示す。この断面図には
、環状部材２とガラス・カバー１とを含むケースが示さ
れてお”り、環状部材２には一日の時刻を表示する針３
，４を備えた機構部８が収容されている。機構部８は、
従来通シの要領にてケーシング●リング５を用いてその
ノ−ウジングの中央に配置されており、機構部の文字盤
６は、７ランジ７によってガラス・カバー１から所定の
距離に保持されている。ガラス・カバー１は、環状部材
に接着又は鑞付けされる。金属被覆３０は、環状部材２
の上部と７ランジ７とを視線から隠す。

ここに掲示する実施例とその変形例との全てに於いて、
環状部材２は、５００℃を超過する温度での焼結により
互いに結合される粉末によって成型される。従って積状
部材２は、例えば、焼結により得られるセラミック又は
金属炭化物によって成型されてよい。最低の温度が５０
０℃であるということは、本発明が例えば合成樹脂材料
の使用に関するものでは々いことを表しておシ、合成樹
脂材料のためには他の解決法が用いられてよい。

このケースはさらに、裏蓋１０と、環状部材２と裏蓋１
０との間に設けられるシール部材１１とを含む。裏蓋１
０は、本発明の主題を成しているピンを用いる購成によ
って、取外し可能なようＫして積状部材２へ取付けられ
る。この、ピンを用いる構成については、後に詳細に述
べる。

第２図は、時計ケースの３時方向に切断され九断面図で
ある。第１図の構成部品と同一の構成部品には、第１図
と同一の参照数字が付けられている。第２図は特に、時
刻設定桿（図示せず）を受入れるための良く知られた様
式の通路９が環状部材２に設けられていることを示して
いる。

第３図は、＠１図に示されている！ｌ−４についての断
面図である。第３図は、裏蓋１０がいかにして環状部材
２へ固定されるかを一層明確に示している。本発明の主
要な特徴に依拠する最も一般的な態様に於いては、環状
部材への裏蓋固定手段は、裏蓋に対し平行となるように
してケースの両側に配置されている少くも２本のピンを
含む。

ケースが中心に対し対称であることを考慮して、図には
、これらのピンのうちのただ１本のみが参照数字１２を
付して示されている。引き続き本発明の最も一般的な態
様を述べれば、各ピンは、環状部材２と裏蓋１０との双
方に設けられ且つ一直線に整合させられている孔１３，
１４，１５（Ｄ中に収容される。

一層特定的には、第１図及び第３図に示されている本発
明の第１実施例と同様に、ピン１２の一方は時計ケース
の６時の側に配置され、他方のピンは１２時の側に配置
される。第３図から明らかなように、環状部材２には第
１突起部１６が形成されており、裏蓋１０には２つの第
２突起部１７、１８が形成されている。２つの第２突起
部１７，１８はそれぞれ、第１突起部１６の両側に配置
されている。ピン１ｕは、第１突起部１εに設けられた
第１の孔１４と、２つの第２突起部１７．１８に設けら
れた第２の孔１３．１５とを貫通している。

第１図及び第３図は、ここに述べられた実施例Ｋ於いて
は孔１３．１４．１５が円形であシ且つピン１２が円柱
形であることを詳細に示している。

ピンが孔を貫通することが容易であシ且っ孔とピンとの
間には幾らかの隙間が残ると推量される配置となってい
る（第１図参照）。ピンは、環状部材２と裏蓋１０との
間に配置されているシール部材１１によりもたらされる
弾性の効果によって、その受け孔の中に保持される。

図から判るようＫ１　ピン１２が有ることによってブレ
スレット●ベルト１９を時計へ取付けることが可能とな
る。この効果をらげるため、ブレスレット・ベルト１９
は、３つの突起部１　６　．　１　７．１８を受入れる
ための切欠部２０を有する。

第４図及び第５図には、第１図及び第３図に示された実
施例の変形が示されている。この場合には、ピン１２は
その中心に溝２１を有する。第１突起部１６に形成され
た第１の孔１４の中に、狭窄部２３を備えたチューブ２
２が収容されている。

チューブ２２の内径２４と第２の孔１３．１５の直径と
はいずれもピン１２の直径よシも幾らか大きいので、ピ
ン１２はこれらの受け孔を容易Ｋ貫通し得る。このよう
に配置されているので、チューブ２２の狭窄部２３をピ
ン２２の溝２１の中へ嵌入させる際、スイス特許公報第
２３５，　６０４号Ｋ述べられている公知の技術と同様
Ｋしてチューブ２２の端壁が突起部１７，１８に突き当
たシ、それによりピン１２は軸方向に移動せぬよう保持
される。

上述の解決法に従って時計が構成されるならば、容易に
バッテリー２５に接近することが可能となる。そのよう
な接近のためには、ピンを１本だけそのハウジングから
取外せば十分である。それにより裏蓋１０は、ケースカ
パーの要領にて残っているピンの周シに弧を描いて動く
。そこで、バッテリー２５が容品に交換され得る。この
操作は第６図に示されている。

第１実施例および今説明し終えたばか夛のその変形に於
いては、裏蓋に形成された２つの突起部１７．１８が環
状部材に形成された突起部１６の両脇を抱えている。本
発明の主要目標から離れることなく、これ以外の構成が
用いられてもよい。

特に注目されてよい１つの態様に於いては、裏蓋にただ
１つの突起部が設けられてその突起部が環状部材内の対
応するハウジングを貫通する。この場合Ｋは、厳密な言
い方をすれば環状部材は突起部を有しておらず、上述の
ハウジングの他に、環状部材によって描かれる輪の弦に
沿って伸びる簡単碌切欠きを有する。

第７図には本発明の第２実施例が示されている。

６時方向の部分のみが示されている環状部材２は２つの
突出部２６．２７を有しておシ、また、裏蓋ｉｏｈ、ブ
レスレット●ベルト１９の切抜きにより隠されている２
つの突出部２８．２９を有する。ピン１２は、上述と同
様にして裏蓋を猿状部材へ固定するための固定手段とし
て働く。

本発明による時計ケースの環状部材は、ともに焼結粉末
から得られるセラミック又は超硬合金にて成型される。

この材料は、何にも増してその耐ひつかき性の故に選択
されるものでアシ、さらにまた、その魅力的な外観の故
でもある。しかしながらそうした材料を機械加工するこ
とは極めて困難で６るから、成型後の修正作業を最少限
Ｋ減らすことが必要である。本発明によれば、少なくも
裏蓋の環状部材への取付けに関する限シ、こうした修正
作業は最早必要ではなくなる。焼結処理の間に材料が寸
法変化（収縮等）をこうむるＫしても、ピン１２を受け
る孔１４がピン１２の直径よシも大きめの寸法に必ず収
まるように予め孔１４の寸法を定めておけば実際上は問
題ない。そこで、ピンとその受け孔との間には多少の隙
間が出来、裏蓋と環状部材との適合の度合いは幾らか不
揃いとなり、そうした隙間の変動は必然的に裏蓋と環状
部材との間隙の変動をもたらす。この種の材料を用いた
時計は比較的高価である。従って人々は一般に、その価
格に見合う程にきちんとシールされた時計を入手するこ
とを期待するであろう。こうしたシールは、上に述べた
ように裏蓋と環状部材との間に配置され六シール手段１
１により実現される。しかしながら本発明の特別な態様
に於いては、裏蓋と環状部材との間に幾らかの間隙が実
際に生ずることを顧慮して、この隙間が有っても確実に
水密性を保持し得るシール部材を選択するよう気を付け
ることが必要である。

第８図は、シール部材の３つの形式に関して、シール部
材に加えられる圧力（Ｎ／ｍ）を、シール部材の変形量
Δ１−の関数として示しているグラフである。ここに、
シール部材の３つの形式とは、正方形（符号Ｃで示す）
、小さな直径の円形（符号ｒ）、大きな直径の円形（符
号Ｒ）の３つである。このグラフは、正方形の断面を有
するシール部材（Ｃ）が、極めて限定された変形量Δ１
を有しておシ且つ速やかにかなシの圧力に達するととを
明示している。それとは対照的に、大きな直径を有する
円形断面のシール部材（Ｒ）は極めて大きな変形量Δ１
を有しておｐ１その上、裏蓋と環状部材との間の間隙が
広い範囲にわたって変化する場合Ｋすら密封を保つに十
分な圧力を確保し得る。

普通には、０．８Ｂ以上の直径を有するシール部材が選
択されよう。小さな直径を有する円形断面のシール部材
（ｒ）は、それらの中間の特性を示す。このように第８
図のグラフは、本発明の時計ケースに於いては大きな直
径の円形断面を有するシール部材を選択する方が有利で
あることを示しておシ、ｉ！７ｔ、小さな直径を有する
円形断面のシール部材を互いに重なるようにして２つ使
用することにより殆ど同一の結果を得ることが可能で６
ることをも同時Ｋ示している。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明の第１実施例の時計ケースを時計の６
時方向に切断した部分断面図、第２図は、第１図の時計
ケースの３時方向の断面図、 第３図は、第１図の線１−１に沿う断面図、第４図は、
本発明の第１実施例の変形である時計ケースを６時方向
に切断し九部分断面図、第５図は、第４図の線ｖ−■に
沿う断面図、第６図は、第４図の変形である時計ケース
全体の、時計用バッテリーが交換される様子を示してい
る断面図、 第７図は、本発明の第２実施例の時計ケースの平Ｍ図、 ＠８図は、シール部材Ｋ加えられる圧力を、シール部材
の形式とシール部材の変形量との関数として示している
グラフである。 １●●●嗜ガラス●カバ＋　２●−●●環状部材、３．
４・・・●針、５・・・・ケーシングーリング、６・・
・・文字盤、７・・・・７ランジ、８・・・争機構部、
９・・・・時刻設定桿受入れ通路、１０●・・・裏蓋、
１１・・・・シール部材、１２−・・・ピン、１３．１
４，１５拳・・・孔、１６●φ●・第１突起部、１７，
１８・・●●第２突起部、１９●●●φブレスレット●
ペルト、２０●・●・切欠部、２１・・・・溝、２２一
●・●チューブ、２３●１●●狭窄部、２４●●●●チ
ューブの内径、２５●●●●バッテリー２６．２７●・
・・環状部材の突出部、２８．２９・・・・裏蓋の突出
部、３０・・・・金属鵜覆。 特許出願人　チソット　　エス　アー

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 ガラス・カバー（１）と、 時刻表示用の針（３、４）を有する機構部（８）を収容
   する為の、５００℃を超過する温度での焼結により結合
   された粉末材料にて成型されている環状部材（２）と、 裏蓋（１０）と、 取外し可能なようにして前記裏蓋（１０）を前記環状部
   材（２）へ取付ける為の固定手段と、 前記環状部材と前記裏蓋との間に配置されているシール
   部材（１１）と、 を含む時計のケースにして、 前記固定手段が、前記裏蓋に対し平行となるようにして
   前記ケースの両側に配置されている少くも２つのピン（
   １２）を含んでおり、 前記ピン（１２）の各々が、前記環状部材と前記裏蓋と
   の双方に設けられ且つ一直線に整合させられている孔（
   １３、１４、１５）の中に収容されており、さらに、 前記ピン（１２）の各々が共同して、前記ケースへのブ
   レスレット・ベルト（１９）の取付けに貢献する、 ことを特徴とする腕時計のケース。