JPH0223208Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は調理用熱板装置、いわゆるホツトプ
レートに関し、特に熱板を樹脂ガードから分離で
きるようにした分離式ホツトプレートの着脱機構
に関するものである。

〔従来の技術とその問題点〕

分離式ホツトプレートは、熱板と樹脂ガードを
分離して樹脂ガードを丸洗いできるメリツトがあ
るが、従来の分離式ホツトプレートは、熱板の着
脱機構を樹脂ガードに取付けていたため、丸洗い
時に着脱機構の部分が邪魔になつて洗い難く、そ
の部分が不潔になり易い問題があつた。

そこで、この考案は上記の着脱機構を熱板側に
取付けることによつて上記の問題を解決すること
を目的とするものである。

〔問題点を解決するための手段〕

上記の問題点を解決するために、この考案は熱
板下面に固定した連結金具をガード内面に沿つて
立上がらせ、その上端に取手を設け、上記連結金
具にフツクを回転自在に取付け、そのフツクの一
端をガードの一部に係脱自在に係合するととも
に、フツクの他端を上記取手の下方においてガー
ドに設けた窓孔に突出せしめ、かつ上記フツクに
係合方向の弾力を付与するバネを付設した構成と
したものである。

〔作用〕

上記の着脱機構は、取手を把持するとともに、
その把持した手の指先でフツクの一端を操作する
とフツクが回動し樹脂ガードから外れるので、そ
のまま持上げれば熱板と着脱機構が樹脂ガードか
ら分離される。また逆の操作によつて熱板が樹脂
ガードに装着される。

〔実施例〕

第１図および第２図に示すように、この考案に
係る調理用ホツトプレートは、熱板１とこれを取
囲んで支持する樹脂ガード２とからなる。熱板１
はその中央部分にヒータ３が埋込まれ、また中央
部下面に遮熱板４を取付けたものである。

樹脂ガード２は熱板１の外周部及び外周部に沿
つた底面部の一部を囲む環状のものである。

上記の熱板１の一個所において、その下面に設
けた突起５に連結金具６をビス７によつて固定し
ている。同様の突起５′（第３図参照）が所定の
間隔をおいて設けられ、その突起５′にもビス
７′によつて同様の連結金具６′が固定されてい
る。これらの連結金具６，６′は熱板１の底面と
平行にその外方まで延び出し、屈曲して樹脂ガー
ド２の内面に沿つて立上がり、その先端に一方の
取手８が取付けられている。取手８は樹脂ガード
２の上端縁より外方に突出している。

上記の連結金具６，６′の水平部に切起し片９
を設け、その切起し片９に回転支軸１０を取付
け、その回転支軸１０を逆Ｌ形フツク１１のコー
ナ部に突設したボス部１２に挿通することによ
り、フツク１１を連結金具６，６′に回転自在に
取付けている。フツク１１の一端は、樹脂ガード
２の底面に設けた係止突起１３に係脱自在に係合
され、他端は取手８の下方において樹脂ガード２
に設けた窓孔１４に突出せしめ、フツク１１の先
端を前記の係止突起１３に係合した状態におい
て、フツク１１の端部は連結金具６，６′に設け
たストツパー１５に当たる。

上記の回転支軸１０にはコイルバネ１６が巻付
けられ、その一端を熱板１の下面に当てるととも
に他端をフツク１１の上面に当てることにより、
フツク１１に係合方向のバネ力を付与している。

なお、図示を省略しているが、上記の取手８と
中心対称の位置に前記の連結金具６，６′と同様
の連結金具によつて他方の取手を取付け、またそ
の取手近傍において熱板１の一部に取付けた電気
回路用端子カバーを樹脂ガード２の一部に差込む
ことにより、この部分において熱板１と樹脂ガー
ド２を係合するようにしている。

なお、図中１７は蓋である。

次に、上記ホツトプレートの使用方法について
説明する。第１図および第２図に示すように、熱
板１を樹脂ガード２にロツクした状態から、両者
を分離するには、取手８を把持した手の指先を下
方に伸ばしてフツク１１の先端に掛け、これを第
２図の鎖線で示すように持上げると、フツク１１
が回動して係止突起１３から外れ、ロツクが解除
される。ロツクの解除により他の取手側において
も係合が外れるので、第３図に示すように、熱板
１を持上げることができる。

また、熱板１を取付ける際は、他方の取手にお
ける係合を行なつたのち、熱板１を押込むと、フ
ツク１１が係止突起１３の突出部を乗り込えて再
びロツクされる。

〔効果〕

以上のように、この考案のホツトプレートは、
取手の連結金具にフツクを取付けたことにより、
熱板の着脱機構は全て熱板側に取付けられ、樹脂
ガード側に残らない。したがつて、樹脂ガードの
丸洗い時に支障になるものがないので洗い易く、
汚れ易い樹脂ガードを清潔に保つことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は着脱機構の実施例を示す斜視断面図、
第２図は同上の断面図、第３図は同上の分離状態
の断面図である。 １……熱板、２……樹脂ガード、６，６′……
連結金具、８……取手、１０……回転支軸、１１
……フツク、１３……係止突起、１４……窓孔、
１５……ストツパー、１６……バネ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 熱板とこれを取囲んで支持するガードとからな
   る調理用熱板装置において、熱板下面に固定した
   連結金具をガード内面に沿つて立上がらせ、その
   上端に取手を設け、上記連結金具にフツクを回転
   自在に取付け、そのフツクの一端をガードの一部
   に係脱自在に係合するとともに、フツクの他端を
   上記取手の下方においてガードに設けた窓孔に突
   出せしめ、かつ上記フツクに係合方向の弾力を付
   与するバネを付設したことを特徴とする調理用熱
   板装置。