JPS5922411Y2 - 焙焼器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は焙焼器に係り、焙焼室内に焼網などに被焙焼材
料を支持して焙焼する焙焼器の把持構造に関する。

従来のこの種焙焼器例えばトースタにおいては焙焼室内
に設けた焼網上に被焙焼材料を載置して焙焼する構造が
一般的に採られていたが、この種構造では調理に用いる
焼網が限定され、調理の多様化に適応できない欠点を有
していた。

このため多様化した調理に適用できるように焙焼室に焼
網を着脱自在に支持して焙焼する構造が開発されている
が、この構造では調理器本体に把持部を設けるとともに
焼網にも把持部を設けなくてはならず、部品数が多く、
不経済であるばかりでなく、焼網に設けた把持部は不使
用時に突出し邪魔になるなどの欠点を有している。

本考案は上記点に鑑みなされたもので、焙焼室に支持さ
れる焼網などの受は体に回動自在の把持体を取付け、こ
の把持体を調理器本体に係脱自在に係止してこの把持体
を調理器本体の把持体として利用できるようにした焙焼
器を提供するものである。

次に本考案の一実施例の構造を図面について説明する。

１は調理器本体で、基台部２と、この基台部２の両端に
取付けた端面ケース部３，３と、この基台部２上に形成
される焙焼室４とにて形成されている。

この焙焼室４は前記端面ケース部３，３の内面に相対し
て固着された主枠５，５と、この主枠５，５間に設けら
れた透明ガラス板などの側板６，６とにて形成されてい
る。

この主枠５，５の両側縁には係止縁７が折曲形成され、
この左右の係止縁７の内側に前記側板６の厚み間隔をお
いてこの側板６，６より低い高さの反射板８，８が着脱
自在に係止され、この両生枠５，５の係止縁７と反射板
８，８との間に側板６，６の両端が係脱自在に係止され
るとともにこの反射板８の下縁に折曲した保持縁９に側
板６の下縁が保持されて側板６，６はそれぞれ取着され
、反射板８，８が取付けられていないと側板６６は取着
できないようになっている。

また前記主枠５，５の上縁中央部には溝状の係止部１０
が形成され、上縁両側には係合凹部１１，１１が形成さ
れ、この係合凹部１１，１１の内側縁には係止突部１２
が形成されている。

また前記主枠５，５の内面にはシーズヒータ、パイプヒ
ータなどの電気発熱体ソケット１３が相対向してそれぞ
れ設けられ、この各ソケット１３に発熱体１４の両端口
金部が着脱自在に装着されている。

次に１５は被焙焼材料を載置する受は体で、この受は体
１５は上面を開口した画枠状に線材にて形成され、この
受は体１５の両端中央には係止杆１６が外方に向ってそ
れぞれ突出されている。

この両係止杆１６は受は体１５の形状に沿って屈曲した
支持アーム１７の両端垂直杆部１８，１８に形成されて
いる複数の係止孔１９に選択自在に係脱されるようにな
っており、被焙焼材料に応じて係止杆１６゜１６を支持
アーム１７の両端垂直杆部１８，１８の係止孔１９に選
択係止して発熱体１４に対する受は体−１５の高さ位置
を調整する。

また前記支持アーム１７の垂直杆部１８，１８の上端に
は外方に向って折曲した支持部２０．２０が形成されて
いる。

そしてこの支持部２０．２０の先端部には合成樹脂にて
成形した把持体２１，２１がそれぞれ回動自在に軸着さ
れている。

この把持体２１．２１は一端面に開口し前記支持部２０
．２０を嵌挿できる程度の円形状の係合孔２２が形成さ
れ、この係合孔２２と直交する下側面位置に同様に支持
部２０を嵌挿できる程度の円形状の係合孔２３が形成さ
れ、この両係合孔２３．２３間には溝状の連通部２４に
て連通されている。

そしてこの両係合孔２２．２３の内側交叉部において軸
２５にて把持体２１は支持部２０に回動自在に軸着され
ている。

またこの両把持体２１．２１の下側面先端部に前記調理
器本体１の端面ケース部３，３の外面にそれぞれ形成し
た角孔状の係合部２６に係脱自在に係合される係止鉤状
部２７を有する突起状の被係合部２８が形成されている
。

また２９は前記上面開口部を閉塞する蓋体で、両端両側
に前記主杆５，５の係合凹部１１，１１に係脱自在に係
合される突杆部３０がそれぞれ突設されている。

また３１は受は皿で、この受は皿３１は前記側板６と基
台部２との間に形成される間隙３２から焙焼室４の下部
に挿脱自在に挿入されるようになっている。

次にこの実施例の作用について説明する。

受は体１５内に被焙焼材料を収納し、またこの被焙焼材
料に応じて受は体１５の係止杆１６，１６を支持アーム
１７の係止孔１９，１９に選択的に係止し、この支持ア
ーム１７の両支持部２０．２０を主枠５，５の係止部１
０．１０にそれぞれ係止すると受は体１５は焙焼室４内
に支持される。

この状態で発熱体１４に通電すると受は体１５に保持さ
れた被焙焼材料は焙焼される。

このとき発熱体１４に対して反射板８．８は作用的に配
設されているため焙焼室４内は均一に加熱され、焼きむ
らが生じることなく焙焼される。

また受は体１５は係止杆１６，１６と支持アーム１７の
係止孔１９，１９に選択的に係止されているため発熱体
１４に対して適切な位置に配置でき、適切な焙焼が行わ
れる。

また被焙焼材料から油汁などが滴下される場合には焙焼
室４の下部に受は皿３１を配置する。

さらに焙焼室４の上面開口部を閉塞する必要があるとき
には蓋体２９の突杆部３０を主枠５，５の係止凹部１１
にそれぞれ係止して閉塞する。

また蓋体２９にて閉塞する必要のないときには蓋体２９
の一側の両端突杆部３０を係合凹部１１から外し、他側
の両端突杆部３０を支点として反転し、他側に吊下げ保
持する。

また受は体１５の把持体２１，２１は通常支持アーム１
７の支持部２０を係合孔２２に係合させて水平状に保持
されているが、焙焼器の不使用時或は運搬時に把持体２
１．２１を下方に押圧すると、把持体２１．２１の材質
の弾力で連通部２４を経て支持部２０が係合孔２３に係
合され、同時に被保合部２８が調理器本体１の係合部２
６に係合し、その鉤状部２７が係合部２６の縁部に係止
され、この把持体２１，２１を把持して調理器本体１を
運搬できる。

また使用時には把持体２１．２１の被係合部２８を係合
部２６から外し水平に起して受は体１５を使用すること
ができる。

本考案によれば、焙焼室に支持された受は体の支持部に
調理器本体の保合部に係脱自在に係合される被係合部を
有する把持体を回動自在に取付けたので、受は体を焙焼
室に支持することにより各種被焙焼材料を焙焼調理でき
、また不使用時運搬時などに際して把持体を調理器本体
に回動させて係合させることにより把持体を把持して調
理器本体を運搬することができ、しかも不使用時には受
は体の把持体が突出せず、邪魔にならず、受は体の把持
体を調理器本体の把持体として利用でき、経済的で安価
に組立てることができる。

【図面の簡単な説明】 第１図は本考案の一実施例を示す焙焼器の一部を切欠い
た斜視図、第２図は同上受は体の斜視図、第３図は同上
焙焼器の一部の斜視図である。 １・・・・・・調理器本体、４・・・・・・焙焼室、５
・・・・・・主枠、１０・・・・・・係止部、１５・・
・・・・受は体、２０・・・・・・支持部、２１・・・
・・・把持体、２６・・・・・・係合部、２８・・・・
・・被係合部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 焙焼室を上面に開口した調理器本体と、この調理器本体
   の焙焼室内に支持され被焙焼材料を保持する受は体とか
   らなり、前記焙焼室を形成する両端主枠の上縁に前記受
   は体の両端に設けた支持部を係脱自在に係止する係止部
   を形成し、この受は体の両端支持部に回動自在に取付け
   た把持体に前記調理器本体の両端外面に形成した係合部
   に係脱自在に係合する被保合部を設けたことを特徴とす
   る焙焼器。