JPH0223194Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本考案はトイレの壁面に取り付けて使用され、
ロール状トイレツトペーパーを保持して引き出す
ことによりトイレツトペーパーを引き出すように
したトイレツトペーパーホルダーに関するもので
ある。

［従来技術］ 従来のトイレツトペーパーホルダーは、筐体に
設けた収納部にロール状トイレツトペーパーを出
し入れする開口を設けると共にこの開口に開閉自
在な蓋体を設け、ロール状トイレツトペーパーの
筒状の芯の中に軸を通して軸にロール状トイレツ
トペーパーを回転自在に支持して収納部内に収納
する構造であつた。

［考案が解決しようとする問題点］ 従来のトイレツトペーパーホルダーはロール状
トイレツトペーパーの芯に軸を通して軸にロール
状トイレツトペーパーを支持する構造のためトイ
レツトペーパーを装填するのに蓋体を開いてロー
ル状トイレツトペーパーの芯に軸を通して回転自
在に取り付けなければならなく、ロール状トイレ
ツトペーパーを装填する操作が複雑で取り扱いが
しにくいという問題があつた。

［問題点を解決するための手段］ 上記問題点を解決するため本考案トイレツトペ
ーパーホルダーはロール状トイレツトペーパー１
の外周に２点で接触してロール状トイレツトペー
パー１を支持するＶ字状の支持部６を収納部２の
底部に設けた。このように構成したことにより蓋
体５を開いて収納部２内にロール状トイレツトペ
ーパー１を入れるだけでロール状トイレツトペー
パー１の外周が支持部６に載つて２点で接触し、
ロール状トイレツトペーパー１の径が変わつても
一定位置から転がらないように回転自在に支持さ
れると共にトイレツトペーパー１ａの引き出しに
一定の抵抗が与えられるように支持されるもので
あつて、ロール状トイレツトペーパー１の装填が
簡単にできると共に装填が簡単にできてもトイレ
ツトペーパー１ａが慣性で引き出し過ぎないよう
にロール状トイレツトペーパー１を確実に支持で
きるようになつたものである。

［実施例］ 筐体３は背板３ａと両側の側板３ｂとにより主
体が構成されており、筐体３の上下方向の中央に
は前面側に凹所１４を有する中仕切り８を装着し
てある。この中仕切り８の背部側端の嵌合凹部９
は背板３ａの嵌合突部１０に嵌合してあり、中仕
切り８の前部側面にインサートしたインサートナ
ツト１１には側板３ｂの透孔から挿入した化粧ボ
ルト１２を螺合してある。筐体３に上記のように
中仕切り８を取り付けることにより筐体３の中仕
切り８の上方に収納部２を設けると共に中仕切り
８の下方に収納空所１３を設けてある。収納部２
の上面及び前面には開口４を設けてあり、開口４
にはこの開口４を覆う形状の蓋体５を配置してあ
る。蓋体５の上面部５ａの背部側には第５図に示
すように取り付け部１５を設けてあり、この取り
付け部１５の取り付け孔１６に蓋止め軸１７を装
着してあり、蓋止め軸１７を筐体３の側板３ｂの
軸受け孔１８に回転自在に装着してある。蓋体５
の上面部５ａの背部端よりストツパー片１９を連
出してあり、蓋体５を閉じたときストツパー片１
９が係止縁２０に係止してそれ以上回転しないよ
うになつている。中仕切り８は収納部２の底部に
なつており、中仕切り８にはＶ字状の支持部６を
設けてある。収納部２の底部となる中仕切り８の
前部と蓋体５の前面部５ｂの下部との間が引き出
し部７となつており、蓋体５の前面部５ｂの下端
には鋸歯状の切断歯２１を設けてある。収納空所
１３には前面及び下面が開口する開口２２を設け
てあり、この開口２２にはこの開口２２を覆う形
状の受け蓋２３を配置してある。受け蓋２３の下
面部２３ａの背部側には第６図に示すように取り
付け部２４を設けてあり、取り付け部２４の取り
付け孔２５に蓋止め軸２６を装着してあり、蓋止
め軸２６を取り付け孔２７に回転自在に装着して
ある。受け蓋２３の前面部２３ｂの上部両側には
第７図に示すようにＬ字状のストツパー金具２８
の一片を装着してあり、ストツパー金具２８の他
片には嵌合突起２９を設けてある。収納空所１３
の両側で側板３ｂには第８図に示すように係止突
起３０を設けてあり、止め金具３１を係止突起３
０に係止することにより取り付けてある。止め金
具３１には嵌合凹所３２を設けてあり、上記嵌合
突起２９が嵌合凹所３２に着脱自在に係止するよ
うになつている。なお上記筐体３や中仕切り８や
蓋体５や受け蓋２３は合成樹脂等にて形成されて
いる。

上記のように第１図、第２図及び第３図に示す
ような本考案トイレツトペーパーホルダーが形成
され、次のように使用される。ロール状トイレツ
トペーパー１は収納部２内に収納して支持される
ものであつて、ロール状トイレツトペーパー１を
収納するにあたつては、蓋体５を上方に開き収納
部２内にロール状トイレツトペーパー１を入れ、
ロール状トイレツトペーパー１の外周の２点が接
触するようにロール状トイレツトペーパー１を支
持部６上に載せ、蓋体５を自重で閉じる。収納部
３に収納したロール状トイレツトペーパー１のト
イレツトペーパー１ａは引き出し部７から引き出
し、適宜長さで切断歯２１で切断して使用され
る。このときロール状トイレツトペーパー１は径
が変化しても常に支持部６に２点で接触してロー
ル状トイレツトペーパー１が転ばないように一定
位置で支持されると共にトイレツトペーパー１ａ
を引き出すとき抵抗がかかるように支持されて引
き出すとき慣性で引き出し過ぎたりしない。支持
部６のロール状トイレツトペーパー１と接触する
面を粗面にしてあると、ロール状トイレツトペー
パー１のトイレツトペーパー１ａを引き出すとき
より確実に抵抗を受けてロール状トイレツトペー
パー１が慣性で回転するのをより確実に阻止でき
る。また収納空所１３は予備のロール状トイレツ
トペーパー１を収納しておく所であつて、予備の
ロール状トイレツトペーパー１を収納空所１３に
収納するにあたつては、受へ蓋２３を下方に開
き、受け蓋２３上にロール状トイレツトペーパー
１を載せ、受け蓋２３を閉じてストツパー金具２
８の嵌合突起２９を嵌合凹所３２に嵌合すること
により受け蓋２３を閉塞保持するようになつてい
る。

［考案の効果］ 本考案は叙述のようにロール状トイレツトペー
パーを収納する収納部を筐体に設けて、収納部の
開口に開閉自在な蓋体を設け、ロール状トイレツ
トペーパーの外周に２点で接触してロール状トイ
レツトペーパーを支持するＶ字状の支持部を収納
部の底部に設けてあるので、蓋体を開いて収納部
にロール状トイレツトペーパーを入れて支持部上
にロール状トイレツトペーパーを載せるだけでロ
ール状トイレツトペーパーが転がらないように回
転自在に支持できると共にロール状トイレツトペ
ーパーに抵抗を与えて慣性で引き出されないよう
に回転自在に支持されるものであつて、ロール状
トイレツトペーパーの装填が従来のものに比べて
遥かに簡単にできると共にロール状トイレツトペ
ーパーを安定よく支持できるものであり、しかも
収納部の上面から前面に亘るように開口を設けて
この開口を蓋体にて開閉できるようになつている
ので、蓋体を開いたとき上面及び前面が開いて大
きな開口からロール状トイレツトペーパーを入れ
ることができてロール状トイレツトペーパーの装
填がしやすいものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案トイレツトペーパーホルダーの
一実施例の断面図、第２図は同上の斜視図、第３
図は同上の蓋体及び受け蓋を開いた状態の斜視
図、第４図は同上の中仕切りの斜視図、第５図は
同上の蓋体を回転自在に支持する部分の分解斜視
図、第６図は同上の受け蓋を回転自在に支持する
部分の分解斜視図、第７図は同上のストツパー金
具の取り付け状態を示す分解斜視図、第８図は同
上の止め金具を取り付ける状態を示す分解斜視図
であつて、１はロール状トイレツトペーパー、１
ａはトイレツトペーパー、２は収納部、３は筐
体、４は開口、５は蓋体、５ａは蓋体の上面部、
５ｂは蓋体の前面部、６は支持部、７は引き出し
部である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ロール状トイレツトペーパーを収納する収納部
   を筐体に設け、収納部の上面から前面に亘る開口
   に開口を閉塞する形状の蓋体を配置すると共に蓋
   体の上面部の端部を筐体に回転自在に支持して蓋
   体を開閉自在にし、ロール状トイレツトペーパー
   の外周に２点で接触してロール状トイレツトペー
   パーを支持するＶ字状の支持部を収納部の底部に
   設けると共に収納部の底部と蓋体の前面部下部と
   の間をトイレツトペーパーの引き出し部として成
   るトイレツトペーパーホルダー。