JPH02231516A - 車両用走行方位検出装置 - Google Patents

車両用走行方位検出装置

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JPH02231516A
JPH02231516A JP4993689A JP4993689A JPH02231516A JP H02231516 A JPH02231516 A JP H02231516A JP 4993689 A JP4993689 A JP 4993689A JP 4993689 A JP4993689 A JP 4993689A JP H02231516 A JPH02231516 A JP H02231516A
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Katsuhiko Mizushima
水島 克彦
Toshiyuki Ito
敏行 伊藤
Yasushi Ueno
裕史 上野
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) 本発明は、車両の走行方位を正確に検出するようにした
車両用走行方位検出装置に関するものである。
(従来の技術) 近年においては目的地点と、出発地点と、この出発地点
からの走行軌跡および車両の現在位置とを地図上に表示
するようにした所謂ナビゲーションシステムが種々開発
されている。
このようなナビゲーションシステムにおいては車両の走
行方位を検出するための車両用走行方位検出装置が組込
まれている。
従来の車両用走行方位検出装置としては、車両の絶対方
位を検出することのできる地磁気センサと、車両の相対
的方位変化を検出するジャイロセンサとを組合わせて用
いることにより、車両の走行方位を検出するようにして
いる。(特開昭58−34483号公報) このような従来の車両用走行方位検出装置を第11図を
参照して説明する。
第11図は車両が磁場環境の悪い直線路を走行している
場合を示しており、車両の真の走行方位をPとすると、
ジャイロセンサは周囲の磁場の影響を受けることなく、
その検出方位Qは安定な直線となる。このジャイロセン
サによって検出された検出方位Qはジャイロセンサのド
リフトによる影響によって真の方位Pとは少しずつずれ
を生じている。
一方、地磁気センサによって検出された方位Rは、周囲
の磁場の影響を受けるので第11図に示す例ではサイン
カーブを描いている。
したがって地磁気センサの出力に基づいて検出した方位
Rをそのまま車両の走行方位としたのでは真の方位Pと
の間に誤差を生じてしまう。
このため所定のスレッシュホールドレベルS1およびS
2を設定しておき、このスレッシュホールドレベルS1
およびS2に基づいて地磁気センサによって検出された
方位Rを補正するようにしている。具体的には地磁気セ
ンサによって検出された方位Rと、ジャイロセンサによ
って検出された方位Qとの差を求め、この差の値がスレ
ッシュホールドレベルS1またはS2を外れる場合には
、この外れた分だけ地磁気センサによって検出された方
位Rの値をスレッシュホールドレベルS1またはS2と
等しくなるように補正し、この補正された方位Tを車両
の走行方位とするように構成されている。
以上の如く地磁気センサによって検出した方位の誤差を
ジャイロセンサの検出方位によって補正することにより
、スレッシュホールドレベルS1またはS2の水準にま
で誤差の値を低減させることができる。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら第11図からも明らかなように、補正され
た方位Tは真の方位Pとの間に大きな誤差しを有してお
り、このため補正後の方位Tを基準として車両の現在位
置の計算を行なった場合には、前述した誤差が累積され
ていくので真の現在位置と計算上の現在位置との誤差が
次第に大きくなってしまう。
本発明は上記課題に鑑みてなされたもので、より正確な
車両の走行方位を検出することのできる車両用走行方位
検出装置を提供することを目的とする。
[発明の構成コ (課題を解決するための手段) 上記目的を達成するために本発明が提供する車両用走行
方位検出装置は、第1図に示すように車両の絶対的走行
方位を検出する地磁気式走行方位検出手段2と、車両の
相対的走行方位を検出するジャイロ式走行方位検出手段
3と、所定距離を走行する毎に前記地磁気式走行方位検
出手段2によって検出された走行方位の平均値を求め、
この平均値の変化量を算出する第1の算出手段4と、所
定距離を走行する毎に前記ジャイロ式走行方位検出手段
3によって検出された走行方位の平均値を求め、この平
均値の変化量を算出する第2の算出手段6と、前記第1
の算出手段4によって算出された変化量と、前記第2の
算出手段6によって算出された変化量との差を演算する
ことにより、磁場環境指数を検出する磁場環境指数検出
手段8と、前記磁場環境指数に基づいて車両の走行方位
を検出する走行方位検出手段10とを有して構成した。
(作用) 本発明は地磁気式走行方位検出手段2が車両の絶対的な
走行方位を検出すると共に、ジャイロ式走行方位検出手
段3が車両の相対的な走行方位を検出する。また所定距
離を走行する毎に前記地磁気式走行方位検出手段2によ
って検出された走行方位の平均値を求め、この平均値の
変化量を算出するための第1の算出手段4と、所定距離
を走行する毎に前記ジャイロ式走行方位検出手段3によ
って検出された走行方位の平均値を求め、この平均値の
変化量を算出するための第2の算出手段6とを有してお
り、これらの第1の算出手段4および第2の算出手段6
とによって算出された双方の変化量の差を演算すること
により検出した磁場環境指数に基づいて車両の走行方位
を検出するようにしている。
以上の如く車両の絶対的な走行方位を検出する地磁気式
走行方位検出手段と、磁場の影響を受けないジャイロ式
走行方位検出手段とを組合わせて全体として精度の高い
方位検出を行なうことができる。
(実施例) 以下本発明に係る一実施例を図面を参照して詳細に説明
する。
まず第2図を参照して構成を説明する。
距離センサ1は例えば光電式、電磁式若しくは機械接点
式等のセンサからなり、車両が所定距離を走行する毎に
パルス信号を発生する。この距離センサ1は例えば車輪
の回転数と比例したパルス信号を出力するようになって
いる。地磁気センサ2は車両の絶対的な走行方位を検出
するための地磁気式走行方位検出手段である。またジャ
イロセンサ3は車両の相対的な走行方位を検出するため
のジャイロ式走行方位検出手段であり、車両の走行方位
に応じてその方位若しくは方位の変化量に比例した信号
を出力するレート式のジャイロセンサである。
コントローラ5は距離センサ1、地磁気センサ2、ジャ
イロセンサ3および表示装置7のそれぞれと接続されて
いる。このコントローラ5は例えばマイクロコンピュー
タ等の演算処理手段を有しており、距離センサ1からの
パルス信号を入力すると、この人力したパルス信号のパ
ルス数をカウントして車両の走行距離を演算する。また
コントローラ5は地磁気センサ2およびジャイロセンサ
3からの方位情報および前述した走行距離とに基づいて
2次元座標上における車両の現在位置を所定の走行距離
毎に順次算出する。
表示装置7は例えばCRT表示装置や液晶表示装置等か
ら構成されており、図示しない入力手段によって入力さ
れた目標地点、出発地点および前述した車両の現在位置
に関する情報等を周辺の道路地図と共に表示する。
またコントローラ5には記憶部9、環状バッファ11.
13のそれぞれが接続されている。
記憶部9には距離センサ1によって検出された距離情報
および地磁気センサ2、ジャイロセンサ3とによって検
出された方位情報さらには車両の現在位置に関する情報
が記憶される。
環状バッファ11は第7図に示すように例えば250個
の記憶素子11a,llb,llc,−・・11..,
11ffi.  ・−,  1 1n−1 .  1 
1n がドーナツ状に配列されている。これらの各記憶
素子には地磁気センサ2によって検出された車両の走行
方位θ9と、ジャイロセンサ3によって検出された走行
方位θ6とが所定の走行距離毎に順次記憶される。また
環状バッファ13についても同様であり、この環状バッ
ファ13は例えば60個の記憶素子がドーナツ状に配列
されている。
またコントローラ5にはカウンタ15a.15b.15
cおよび15dのそれぞれが接続されている。
次に第3図のメインフローを参照して全体的な制御処理
を説明する。
まずステップ100で初期処理が行なわれると、ステッ
プ102において図示しない入力手段のキー操作によっ
て現在地が設定される。これによりステップ104では
入力設定された現在地および地図情報を表示装置7の表
示画面へ表示させる。
次にステップ106においては、ステップ108以下の
割込みを許可し、これによって以下のメインルーブに入
ることになる。
このメインルーブはステップ108における割込み処理
、およびステップ110における割込み処理に応じて車
両の現在位置が移動した場合には、ステップ112から
ステップ114へ進み、表示装置7の表示画面上におけ
る車両の現在位置の表示を変更すると共に、その周辺の
地図情報を更新するようになっている。
次にステップ108における割込み処理を第4図のフロ
ーチャートを参照して詳細に説明する。
第4図に示す割込み処理は、車両が所定の走行距離ΔD
を走行する毎に距離センサ1が発生するパルス信号と対
応して実行される。例えば、距離センサ1が車輪の1回
転につき24個のパルス信号を発生する場合には前述し
た所定距離ΔDが6乃至7cmとなるように設定されて
いる。
また第4図に示す割込み処理では、4種類のカウンタ1
 5a ,  1 5b ,  1 5cおよび15d
が用いられている。
まずカウンタ15cは停車判断のために用いられるカウ
ンタであり、このカウンタ15cのカウント数SSSは
、ステップ400に示すように割込み処理が1回なされ
る毎にプラス1だけインクリメントされる。
またカウンタ15bとカウンタ15aは車両の走行方位
を計算する際に用いられるカウンタであり、カウンタ1
5bのカウント数SSは、ステップ404およびステッ
プ406に示すように割込み処理が12回行なわれる毎
に、すなわち車輪が半回転する毎にインクリメントされ
る。またカウンタ15aのカウント数Sは、ステップ4
02に示すように割込み処理が1回行なわれる毎にイン
クリメントされる。すなわちカウンタ15aはカウンタ
15bの下の桁数えのカウンタであり、カウンタ15a
のカウント数Sが12回インクリメントされると、すな
わちカウンタ15aが12個のパルス信号を計数すると
、カウンタ15bのカウント数SSがプラス1だけイン
クリメントされるようになっている。
またカウンタ15dは車両の現在位置を計算する際に車
両の移動量を求めるためのカウンタであり、このカウン
タ15dのカウント数ssssはステップ410に示す
ように割込み処理が1回行なわれる毎にプラス1だけイ
ンクリメントされる。
またカウンタ15aはステップ408でOにクリアされ
、それ以外のカウンタはメインルーチンでカウント数が
読込まれた後にそれぞれ0にクリアされる。
次に第5図を参照して第3図のステップ110における
割込み処理を詳細に説明する。
第5図に示す割込み処理は単位時間ΔT例えば100+
am秒毎に実行される。
まずステップ500ではカウンタ15cのカウント数S
SSの値に基づいて車両が停止しているかどうかを判断
する。カウント数SSSが0の場合すなわち車両が停止
している場合には車両の走行方位の変化が生じないので
方位計算の処理を行なうことなくステップ504へ進み
ジャイロセンサ3のドリフト補正のみが行なわれる。こ
れは停車中は角速度量が0であることを考えてその時の
ジャイロセンサ3の出力値をもってドリフト量とするも
のである。
またステップ500においてカウント数SSSが0でな
い場合、すなわち車両が移動中である場合にはステップ
502へ進みカウンタ15cのカウント数SSSを0に
クリアする。
ステップ506からステップ508までは地磁気センサ
2からの方位情報を処理する。まずステップ506では
地磁気センサ2で検出した車両の絶対的な走行方位θ9
を読取る。続いてステップ508では走行方位θ2と前
回の走行方位θMOLDとの差Δθ2を求める。なお走
行方位θMOLDは後で説明するようにステップ534
における前回の割込み処理時に演算された走行方位であ
り順次記憶部9へ記憶されている。
次にステップ510からステップ516まではジャイロ
センサ3からの方位情報を処理する。
まずステップ510ではジャイロセンサ3からの角速度
Ω。を読取る。続いてステップ512では前回の割込み
処理時からのジャイロセンサ3による方位誤差Δθ6 
(Δθ0=Ω6×ΔT)を算出する。
次のステップ514およびステップ516はある領域の
Δθ。をカットするものである。すなわち、ジャイロセ
ンサ3にはドリフトによる誤差が付きものであり、1回
毎のドリフト量は少なくとも度重なる積分によって誤差
が増大していく。そのため、方位変化分Δθ6の絶対値
が所定値以下の場合、例えば0近傍の値、具体的には0
.3[deg /see ] XΔTより小さい値であ
る場合にはステップ516でΔθG=0にすることによ
り方位計算に悪影響を及ぼさない範囲でドリフト分の積
分を押えるようにしている。
次にステップ518からステップ532までは地磁気セ
ンサ2およびジャイロセンサ3からの双方の方位情報に
基づいて車両の走行方位を計算するためのプロセスであ
る。
まずステップ518では前回までの演算で得られている
車両方位である走行方位θをθlとして設定する。なお
走行方位θは後で説明するステップ536で順次、次回
の演算処理のために記憶部9へ記憶されているものであ
る。
次にステップ520ではジャイロセンサ3によって検出
された方位変化分Δθ0を前述した走行方位θ1へ加算
する。これによって得られた走行方位θ2はジャイロセ
ンサ3によって検出された方位が反映された車両の走行
方位の値である。
続いてステップ522では磁気外乱の程度を示す指数で
ある磁場環境指数βを算出する。この磁場環境指数βは
次の第《1》式によって算出されるものであり、短い距
離若しくは短い時間における地磁気センサ2からの出力
とジャイロセンサ3からの出力との差を求めたもの、例
えば数mの短い距離における磁場の乱れを示す指数であ
る。
β=1ΔθG−ΔθM1       ・・・(f)上
記の磁場環境指数βは次の如き意味を有する。
すなわち車両が例えば高架道路上を走行している時には
、地磁気センサ2の出力には数m程度走行する毎に変化
する変動分が増加する。これは高架道路の金属性構造部
材の影響と考えられる。またこのような高架道路の下を
走っている場合にも同様に、高架道路を支持するための
高架支持部材の影響により地磁気センサ2の出力には数
m程度走行する毎に変化する変動分が増加する。磁場環
境指数βはこのような短い走行距離毎の磁場の乱れを示
す数値として捕えようとするものであり、短い距離では
正確であると予想されるジャイロセンサ3の出力と地磁
気センサ2の出力とを比較して数値化したものである。
続いてステップ524では磁場環境指数γを算出する。
この磁場環境指数γは前述した磁場環境指数βの場合よ
りも長い距離例えば数十mから数百mでの磁場の乱れ、
すなわち地磁気センサ2の出力の乱れの程度を数値化し
た指数である。このような数十mから数百m単位での地
磁気センサ2の出力の乱れは、例えば鉄道線路と平行し
ている道路を走行している場合や地下鉄が埋設されてい
る道路を走行している場合に生じると考えられる。
次にステップ524における磁場環境指数γの算出を第
6図を参照して詳細に説明する。
まずステップ600ではジャイロセンサ3からの出力で
ある走行方位θ。の値が更新されてθ。
=θ6+Δθ6として設定される。この走行方位θ。の
値は例えば電源をオンした時に0にクリアされている。
次にステップ602では第7図に示す環状バッファ11
へ走行方位θいと走行方位θ6とをカウント数SSの値
に相応する分だけ格納する。この環状バッファ11には
走行方位θ2と走行方位θθGとでなる1組のデータが
250組分格納されており、新たなデータが入力される
と最も古いデータが書き直される。
前述したように距離センサ1が車輪の1回転について2
4個のパルス信号を出力する場合には所定距離ΔDとし
て6cm乃至7cm毎に第4図に示す割込み処理が実行
される。この時カウント数SSは割込み処理が12回な
される毎に、すなわち車両が0.8m走行する毎にプラ
ス1だけインクリメントされる。したがって環状バッフ
ァ11が250個の記憶素子で構成されている場合すな
わちデータ数Nが250である場合には車両が約200
m走行する距離に相応するデータ数が環状バッファ11
へ格納されている。
次にステップ604では環状バッファ11に格納された
走行方位に関するデータのうち、新しいデータから順次
(N/2)までのデータ例えば記憶素子11aから11
l1までに記憶されたデータ、すなわち車両が直前に走
行した100m分の走行?位に関するデータθ2を読出
すと共に、この読出された走行方位に関するデータの平
均値θ8。9を計算する。
次にステップ604では残りのデータ例えば記憶素子1
1ffi−1から11,,までに記憶されたデータ、す
なわち現在位置より遡った100m手前から200m手
前までの走行方位に関するデータθMを順次読み出すと
共に、これらの読み出された走行方位θ2の平均値θ2
■4を算出する。
次にステップ608では環状バッファ11に格納された
走行方位に関するデータθGの中から最新のデータから
半分までのデータを読取ると共に、これらの読み取られ
た走行方位に関するデータθGの平均値θG2^を算出
する。
また同様にステップ610では残りの半分のデータすな
わち現在地点より100m遡った100m手前から20
0m手前までの走行方位に関するデータθ■を読取ると
共に、これらの読取った走行方位に関するデータθ8の
平均値θ。1Aを算出する。
続いてステップ612では次の第(2》式に基づいて磁
場環境指数γ嘗を算出する。
γ1=1 (θM2A−θM1^)一 (θG2A−θGIA )  l   ・・{2)以上
の如くステップ612で算出された磁場環境指数71は
走行距離100m単位毎における地磁気式走行方位検出
手段によって検出された走行方位の平均値の変化量と、
ジャイロ式走行方位検出手段によって検出された走行方
位の平均値の変化量との差を求めたものであり、走行距
離100m単位毎の磁場環境指数を示す。
次にステップ612からPCを介してステップ614へ
進む。ステップ614からステップ624までの処理は
前述したステップ602からステップ612までの処理
と同一の処理を設定距離を変更して行なおうとするもの
である。
すなわち環状バッファ13は例えば60個の記憶素子に
よりドーナツ状に形成されており、60組の走行方位に
関するデータ(θ9,θG)が格納されている。従って
環状バッファ13に格納さ?た半数のデータを用いてほ
ぼ25m単位での計算処理を実行する。
具体的にはステップ616では現在位置から25m手前
までの走行方位に関するデータθ2の平均値θIi12
Bを算出する。ステップ618では現在位置から遡った
25m手前から50m手前までの走行方位に関するデー
タθ2の平均値θMIBを算出する。またステップ62
0では現在位置から25m手前までの走行方位に関する
データθGの平均値θ。2Bを算出する。またステップ
622では現在位置より遡った25m手前から50m手
前までの走行方位に関する30個のデータθGの平均値
θ。1Bを算出する。続−いてステップ624では第《
3)式に示す如く25m単位での磁場環境指数γ2を算
出する。
γ2=1 (θ9■8−θMIB )一(θ02B−θ
GIB)l   ・・・(3)次にステップ626では
100m単位における磁場環境指数71と、25m単位
における磁場環境指数72との双方の値を比較し、大き
い方の値を磁場環境指数γとして設定する。
再び第5図を参照するに、ステップ524からPBを介
してステップ526へ進む。
ステップ526では次の第《4》式に示す如く集束係数
Kを算出する。
・・・(4) この集束係数Kはステップ520において求められた車
両の走行方位θ2を地磁気センサ2に基づく走行方位θ
.へ近づけていく速さを規定するための係数である。
第(4)式においてαおよびγは前述した如く第5図の
ステップ520およびステップ524において求められ
た値であり、またα1,α2,α3.α4,nl,n2
のそれぞれは定数である。これらの各定数の値は例えば
次のように設定される。
α+ =0.58    α2 =0.  02α3=
2.0     α4=0.1 n+=6         n2=1 これらの各定数の値を前述した第《4》式へ代人すると
、次の第(5》式のように示される。
・・・(5) 上記第〈5)式は、次の第(6)式のように示される。
K=K1  xK2 XO.l          −
(6)以上の如く第〈6》式からも明らかなように集束
係数Kは係数K1と、係数K2とに分けることができる
が、係数K嘗の値は磁場環境指数βによって決定され、
係数K2の値は磁場環境指数γによって決定される。
第8図は前述した係数K,,K2と磁場環境指数β,γ
との関係を示す特性図であり、第8図(A)は磁場環境
指数βと係数K,との関係を示し、第8図(B)は磁場
環境指数γと係数K2との関係を示す。
第8図からも明らかなように磁場環境指数βおよびγが
増加すると係数K,,K2は共に減少する。
なお前述した各定数の意味は次の通りである。
地磁気の乱れが最も少ない場合すなわち磁場環境指数β
およびγの値が共に0である場合には、集束係数Kの値
が最大となるが、定数α1はこの時の上限値を規定する
ための定数であり、この定数α1の値が大きいほど地磁
気センサ2に基づく方位すなわち地磁気方位へ近づく速
さが大きくなる。
次に数m単位で地磁気が乱れているが、長い距離での地
磁気の乱れが少ない場合、すなわち磁場環境指数βが大
きな値でかつ磁場環境指数γが0である場合には、定数
α2の値に応じて地磁気方位へ近づく速さを規定する。
従って定数α2の値が小さいほど地磁気方位へ近づく速
さが小さくなり、ジャイロセンサ3への依存度が高くな
る。
定数α3は地磁気方位へ近づける速さに磁場環境指数γ
をどの程度反映させるかを規定するための定数である。
この定数α3の値が大きいほど磁場環境指数γが小さい
うちから地磁気方位へ近づける速さへ反映される。すな
わち磁場環境指数γの値が小さいうちからジャイロセン
サ3への依存度が深まる。
定数α4は全体として地磁気方位へ近づける速さを調整
するだめの定数である。
定数nIは磁場環境指数βによって係数K1が変化する
特性を規定する定数であり、例えば第8図(A)に示す
例では定数nIの値が大きい場合の例であり、磁場環境
指数βの値が1付近で係数K1が急激に変化している。
従って定数11が大きな値であれば磁場環境指数β=1
付近での係数K,の値の変化が大きくなり、定数n1の
値が小さい場合には前述した変化がなだらかになる。
定数n2は磁場環境指数γによって係数K2が変化する
特性を規定するための定数である。例えば第8図(B)
に示す例では、定数n2が小さい場合すなわち定数n2
の値が1の場合を示したものであり、第8図(A)と比
較して急激な変化は生じないが、定数α3=2なので定
数12が大きくなるに応じて磁場環境指数γ−1/2付
近で急激な立ち下りの特性を示す。
なおこれらの定数n1およびn2は磁場環境指数β若し
くはγが変化するに従って緩やかに係数Kの値を変化さ
せていった方が良いが、またはある値の前後で急激に変
化させる方が良いかどうかによって決定される。
次にステップ528および530では、ステップ520
において求められた走行方位θ2を今回検出された地磁
気方位θ2へ近づけていく。この時の寄せ比率すなわち
Δτ毎の割込み処理を行なう毎に近づけていく比率が前
記係数Kである。この係数Kの値が大きいほど地磁気方
位θ2へ近づく速さすなわち近づく率が大きくなる。
例えばステップ530においてK=1である場合には、
θ2 =IX (θ2−θ2)+θ2=θ4となり、こ
のルーチンを1回通ると走行方位θ2は地磁気方位θ3
と等しくなってしまう。一方、K=Oすなわち係数Kの
値が最小値である場合には、地磁気方位は全く反映され
ない。
第9図は前述した特性を示したグラフであり、車両が直
線路を走行している状態において地磁気が急激に変化し
た場合には、車両の走行方位は係数Kの値が大きい場合
、すなわち係数Kの値が1に近いほど速く地磁気方位へ
近づいていく。また逆に係数Kの値が小さい場合すなわ
ち係数Kの値が0に近いほど地磁気方位へ近づく速さが
遅くなる。
再び第5図を参照するに、前述したステップ530にお
ける車両の走行方位θ2の算出処理は、カウンタ15b
のカウント数S81すなわち車両の移動距離に対応する
回数だけ繰返される(ステップ528)。またカウンタ
15bのカウント数SSの値が0である場合すなわち車
両が停止している場合には、ステップ530における処
理を行なうことなくステップ528からステップ532
へ進む。
このように車両の移動距離に対応した回数だけステップ
530を繰返すのは、実際には単位時間ΔT毎に計算し
ながら等価的には単位距離毎の計算とするためである。
理想的には所定の走行距離毎に割込み処理を行なえばよ
いが、実際上は単位時間毎の割込み処理を行なうことに
より、所定の走行距離毎の演算と同様の効果を得る方法
が現実的である。
前述した係数Kが磁場環境指数βとγとによって決定さ
れるのは以下の通りである。
例えば地磁気の乱れが全くなく、地磁気方位がジャイロ
センサ3の動きと全く同一の場合には、β=γ=0とな
るのでF+ =0.  6  K2 =1.0となり従
ってK=0.6となる。一方地磁気の乱れが大きく例え
ばβ一+■,γ=+■である場合には、K=Oとなる。
モしてK=0の状態が長く続くとその間ジャイロセンサ
3からの出力だけで走行方位が計算されることになるが
、この場合にはジャイロセンサのドリフトによる誤差が
積算されていってしまう。但し実際には係数Kの値は最
大値0.6から最小値0の間の値を取るのでジ?イロセ
ンサ3からの出力のみによって走行方位が計算される状
態が続くことは事実上はほとんど有り得ない。従って長
期的に見れば車両の走行方位θは地磁気方位θ9へ近づ
いていくのでジャイロセンサ3のドリフトによる誤差は
キャンセルされる。
再び第5図を参照するに、ステップ532ではカウント
数SSの値をOにリセットし、次回の処理に備えておく
。またステップ534では次回の処理に備えて地磁気方
位θ2をθ■。,Dとして記憶して,おく。
次にステップ536では前述したステップ530におい
て算出されたθ2を車両の走行方位θとして登録し、ス
テップ538ではこの車両の走行方位θを用いて現在の
車両位置(X, Y)を書き換える。そしてステップ5
40では車両の現在位置を書き換えるためのカウンタ1
5dのカウント数ssssを0にリセットする。
なお電源を投入したシステム立ち上げ時の初期処理にお
いてはθMOLDおよび車両の進行方向である走行方位
θは地磁気方位θ3によってイニシャライズされると共
にカウンタ15a.15b,15c,15dの各カウン
ト数s, ss, sss.ssssは0にリセットさ
れる。
次に第10図を参照して本発明に係る実施例の効果を説
明する。
第10図(A)は直線上の道路RTを走行した時の地磁
気方位の軌跡RMを示したものであり、この地磁気方位
の軌跡RMは種々の乱れの成分によって形成されている
と考えられる。例えば道路の構造部材若しくは電線又は
変電所等による数mサイクルでの乱れの成分と、鉄道と
平行な道路を走行する場合または地下鉄が埋設された道
路上を走行する場合等の数百mのサイクルによる乱れの
成分と、トラック等との平走による周期的でないランダ
ムな乱れによる成分等の種々の成分によって構成されて
いる。
このような種々の乱れの成分を乱れの周期すなわち走行
距離の周期に応じて分離すると、第10図(B)は数m
の周期Taによる地磁気の乱れを示したものであり、第
10図(C)は数十mの周期Tbによる地磁気の乱れを
示したものであり、第10図(D)は数百m単位での周
期Tcによる地磁気の乱れを示したものである。本発明
ではこのような各成分の地磁気の乱れを例えば第10図
(B)に示すような数mの周期Taによる乱れの成分を
磁場環境指数βとして数量化し、第10図(C)に示す
ような数十mの周期Tbによる地磁気の乱れの成分を磁
場環境指数72として数量化し、第10図(D)に示す
ような数百mの周期Tc毎の地磁気の乱れの成分を磁場
環境指数71として数量化している。これらの数量化し
た値すなわち磁場環境指数β.γ2,γ1のそれぞれの
値に応じて車両の走行方位を地磁気方位へ寄せるための
寄せ比率の値を調整して車両の走行方位を正確に検出す
ることができる。
[発明の効果] 以上説明してきたように本発明によれば、地磁気式走行
方位検出手段によって検出された走行方位の平均値の変
化量と、ジャイロ式走行方位検出手段によって検出され
た走行方位の平均値の変化量との差を求めることによっ
て磁場環境指数を検出し、この磁場環境指数に基づいて
車両の走行方位を検出するようにしたことから、磁場の
乱れに影響を受けることなく車両の進行方位を正確に検
出することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はクレーム対応図、第2図は本発明に係る一実施
例のブロック図、第3図は全体的な制御処理を示したフ
ローチャート、第4図は単位走行毎の割込み処理を示し
たフローチャート、第5図は単位時間毎の割込み処理を
示したフローチャート、第6図は磁場環境指数γの算出
処理を示したフローチャート、第7図は環状バッファの
構成を示した説明図、第8図(A)は磁場環境指数βに
対する係数K,を示した特性図、第8図(B)は磁場環
境指数γに対する係数K2を示した特性図、第9図は係
数Kの値に応じた走行方位の検出特性の変化の一例を示
した説明図、第10図は地磁気の乱れによる成分を周期
毎に分離して示した説明図、第11図は従来例における
方位検出の特性図である。 2・・・地磁気式走行方位検出手段 3・・・ジャイロ式走行方位検出手段 4・・・第1の算出手段 6・・・第2の算出手段 8・・・磁場環境指数検出手段 10・・・走行方位検出手段

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】  車両の絶対的走行方位を検出する地磁気式走行方位検
    出手段と、 車両の相対的走行方位を検出するジャイロ式走行方位検
    出手段と、 所定距離を走行する毎に前記地磁気式走行方位検出手段
    によって検出された走行方位の平均値を求め、当該平均
    値の変化量を算出する第1の算出手段と、 所定距離を走行する毎に前記ジャイロ式走行方位検出手
    段によって検出された走行方位の平均値を求め、当該平
    均値の変化量を算出する第2の算出手段と、 前記第1の算出手段によって算出された変化量と、前記
    第2の算出手段によって算出された変化量との差を演算
    することにより、磁場環境指数を検出する磁場環境指数
    検出手段と、 前記磁場環境指数に基づいて車両の走行方位を検出する
    走行方位検出手段と、 を有することを特徴とする車両用走行方位検出装置。
JP1049936A 1989-03-03 1989-03-03 車両用走行方位検出装置 Expired - Lifetime JPH0814489B2 (ja)

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CN117558140A (zh) * 2024-01-11 2024-02-13 四川九通智路科技有限公司 一种用于双车道隧道的车流量检测方法
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