JPH02231090A - タンシノン類の製造方法 - Google Patents

タンシノン類の製造方法

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JPH02231090A
JPH02231090A JP63065816A JP6581688A JPH02231090A JP H02231090 A JPH02231090 A JP H02231090A JP 63065816 A JP63065816 A JP 63065816A JP 6581688 A JP6581688 A JP 6581688A JP H02231090 A JPH02231090 A JP H02231090A
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tanshinones
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Kouichirou Shimomura
講一郎 下村
Akira Yagi
晟 八木
Nobuyuki Okamura
岡村 信幸
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KOKURITSU EISEI SHIKENJIYOCHIYOU
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KOKURITSU EISEI SHIKENJIYOCHIYOU
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  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔従来の技術〕 タンジンSalvia miltiorrhizaの根
の乾燥品は漢薬「丹参」であり、漢方において血行改善
剤として狭心症、心筋梗塞の治療に利用されてきた。
その有効成分としてタンシノン頚のクリブトタンシノン
(cryptotanshinone)が知られている
〔化学の領域 (1981). 35. 494−So
l)。一方、 我々i.t虚血性心疾患病態モデル(摘
出心臓に対する血液遮断と低酸素負荷)を用いて丹参の
成分検索を行った結果、タンシノン類、特にタンシノン
I (tan− shinone I)が再正常時の心
筋収縮回復の促進、冠状動脈血管の拡張及びATP代謝
産物の遊離抑制等の有意義な対虚血性心疾患的薬理作用
を有することを見いだしている〔八木ら、日本生薬学会
(+987)大阪〕.このような作用を持っタンシノン
類は、化学構造が複雑であるため、合成法により製造す
ることは困難であり、本植物を原料として抽出法により
タンシノン類を製造することは、本植物の栽培が天候に
左右されたり、年月を要するので、本化合物類を栽培に
よっての工業的に生産収得することは困難である。その
ため植物組織培養により生産する研究が行われている。
今回、我々は不定根.の分化誘導またはRiプラスミド
にょる毛状根を培養することにより、容易に有効成分を
製造することに特徴を見いだした. 〔本発明の目的〕 本発明はタンジン(Salvia miltiorhi
za)が生合成する生理活性物質及び薬用成分であるタ
ンシノン類を、本植物の葉、茎、葉柄あるいは根より誘
導した不定根あるいは毛状根を培養して効率的に製造す
る方法に関するものである. したがって、本発明はタンジンの組織を効率よく培養し
て、タンシノン類を効率的に簡易な方法により製造する
方法を提供することを目的とする.〔問題を解決するた
めの手段〕 本発明は、タンジンの組織培養を行いタンシノン頚を生
産するにあたり、(1)ホルモンの種類と濃度を変えて
不定根を誘導、培養、あるいは、(2)アグロバクテリ
ウム・リゾジエネスを感染させ、生えてきた毛状根を培
養すると、親植物が生合成すると同様なタンシノン類を
生産させることができるとの知見に基づいてなされたも
のである。
すなわち、本発明は、タンジンの不定根組織、あるいは
、アグロバクテリウム・リゾジエネスが保持するRiブ
ラスミドにより形質転換し、生じた毛状根を培養してそ
れらが生産するタンシノン類をam及び培地より抽出す
ることを特徴とするタンシノン類の製造方法を提供する
(1)不定根の誘導は以下の方法で行う。
材料としては、タンジンの葉、茎、葉柄等のいずれも使
用してよい。これらは、予め例えば75%エタノールで
消毒し、2%次亜塩素酸ナトリウム水溶液に10分間浸
し、滅菌水で洗浄するなどの殺菌をしておくことが必要
である。また、茎頂培養や種子より無菌植物を培養し、
これらを使用することもできる.茎や葉柄では5mm長
さ、葉では5mm角に母植物を切りわけ、例えばMur
ashige−Skoog (MS)の固型培地あるい
は液体培地(MS, 85)に植え付けて不定根を誘導
する。
(2)毛状根の誘導は以下の方法で行う。
滅菌した、あるいは植物の葉・茎・根などにアグロバク
テリウム・リゾジエネスを接種すると、感染部域から毛
状根が発生する.この根は、アグロバクテリウム・リゾ
ジエネス(Riブラスミド)の遺伝子の一部が植物の遺
伝子に組み込まれることにより発生し、通常の親植物の
根に比較して生胃が非常に速く、または二次代謝産物の
生産量が同等かそれ以上であることが知られている。
本植物に毛状根を誘起させるために利用できるアグロバ
クテリウム・リゾジエネス菌としては、+5834, 
A4株などがあげられる。タンジンの葉、茎、根などに
RiプラスミドのT−DNAを導入し形質転換させた毛
状根を得る方法としては、植物個体への直接接種法、葉
切片や茎切片を用いた共存培養法(リーフ・ディスク)
、植物体のプロトブラストを利用した共存培養法、植物
体のブロトブラストとアグロバクテリウム・リゾジエネ
スのスフエロプラストとの細胞融合法、アグロバクテリ
ウム・リゾジエネス菌のRtブラスミドまたはその一部
のT−DNAをマイクロインジエクションなどの方法で
直接細胞内に注入する方法がある。アグロバクテリウム
・リゾジエネス菌を用いてR1プラスミド導入した場合
は、本菌の除苗が必要である。その方法としては、抗生
物質処理、高温処理(40℃)および毛状根先端部の早
いサイクルでの植え継ぎなどの方法がある. 以上の方法により得られた不定根絹織及び毛状根の培養
方法としては下記のものが有効である.用いる基本培地
と種類: 1.ムラシゲスクーグ培地 2.ギャンボルグ培地 3.ニッチニッチ培地 4.ホワイト培地 などが例示され、通常のマクロ元紫、ミクロ元素、糖、
アミノ酸類及びビタミン類を含む固型または液体培地が
使用できる. 培養の方法:静置培養、振盪培N(ロータリーレシブロ
〉、回転培養及びタン ク等を用いた大量培養が例示でき る. 以上のように、植物の鞘織培養に使用できるものく器官
、カルス、細胞)は、そのままあるいは成分の一部を変
更して使用できる. 炭素源としては、しょ糖及び他の炭水化物、その誘導体
、脂肪酸等の有機酸、エタノール等の1級アルコール等
が例示される. 植物ホルモン類には、インドール酢酸(1^A)、イン
ドール酪酸( l BA)、ナフタレン酢酸(NAA)
、p−クロロフェノキシ酪酸、2.4−ジクロロフェノ
キシ酢酸(2.4−D)などのオーキシン類、カイネチ
ン、ゼアチン、ジヒドロゼアチン、ベンジルアデニンな
どのサイトカイニン類が例示される.ビタミン類は、チ
アミン(ビタミンBl)、ビリドキシン(ビタミンB6
),ビオチン、アスコルビン酸(ビタミンC).ニコチ
ン酸、イノシトールなどが例示される. アミノm類は、グルタミン、グルタミン酸、グリシン、
アルギニン、アスパラギン、アスパラギン酸、アラ。ニ
ン、フエニールアラニンなどが例示される. 固形及び液体培地の成分の濃度は、広い範囲で変えるこ
とができる.通常は、無機成分を約0.IB M − 
 100m M.炭素源を約1%−lθ%、植物ホルモ
ン類を約0μM−tooμM1  ビタミン類及びアミ
ノ酸類をそれぞれ約0.1mg/L−500mg/L程
度とすることができる. 不定根及び毛状根の植え付け量は、広い範囲で変え鴫こ
とができる.通常、不t根あるいは毛状根を用いる場合
、それぞれ固型培地では約1−3cmあるいは約1−5
 cm、液体培地では50mlの培地に対して約10m
g−約1 g, 約1mg一約1g(新鮮重量)を植え
付けることが望ましい. 不定根及び毛状根の培養は、光は必須ではなく、通常、
暗黒で培養できる.培養温度は、約5−35℃、望まし
くは約22−28℃が適している.不定根あるいは毛状
根が成育したところでこれらのM織及び培地を回収して
クロロホルムなどの有機溶媒を用いて目的のタンシノン
類を抽出する.〔発明の効果〕 本発明によれば、タンジンよりタンシノン 1、タンシ
ノン11、ジヒドロタンシノン、クリブトタンシノンな
どのタンシノン類を簡易な方法で製造することができる
.そして、もとの植物自体が生合成する物質と同様の生
産物を培地から回収することも可能で、また、培養条件
を変えることにより目的とする物質の生産量を上げるこ
ともできる.実施例により本発明を説明する. 実施例 タンジン(Salvia miltiorrhiza)
の茎頂部を75!エタノールついで滅曹水で処理して、
IOX次亜塩素酸ナトリウム水溶液にlO分間浸し、次
いで滅菌水で3回洗浄した後、茎頂部を約2 m mに
切断し、インドール酢酸0.5mg/Lおよびカイネチ
ンlIIg/Lになるように添加したムラシゲ・スクー
グ[Murash i ge−Skoog(MS)]の
固型培地に置床し、25℃、16時間照明下で8週間培
養する.(l)茎頂培養により得られた茎葉を頂芽及び
節( lcm長)に切り分け、ホルモン無添加MS培地
で培養しW#菌植物を増殖する.得られた無菌植物の葉
柄を約5mm長さに調整し、種々の濃度のオーキシン類
及びサイトカイニン類を添加したMS、ギャンボルグB
5 (B5)培地に植え付け、4−8週間、25℃、暗
黒下で培養し不定根を誘導する.得られた不定根の一部
は誘導した同一の固型及び液体培地に継代培養する.(
2)毛状根は無Mu物の茎、葉及び葉柄などにWEB培
地で培養したRiブラスミドを保持するアグロバクテリ
ウム・リゾジェネス11(^TCC 15834)を接
種した.2−8週間後に誘起されてきた毛状根をクラフ
オラン0.53/Lを含むMS固型培地に移植し、1−
2週間の間隔で同一組成培地に2−3回この操作を行っ
て除菌した.毛状根の一部を前記ホルモン無添坤のMS
固型及び液体培地に移植し培養した.不定根及び毛状根
の液体培養は、25℃、暗黒で振盪培lI(ロータリー
回転数100回7分)した. 4−8週間培養後、生育した不定根あるいは毛状根と培
地を回収して培養物の生育量(新鮮重量及び乾物重量)
の測定を行った.タンシノン類の抽出には、不定根及び
毛状根は、凍結乾燥した.液体培養したものは、まず、
濾過して固型物と培地に分け、固型物は凍結乾燥した.
液体培地及び屹燥した検体はクロロホルム抽出を行い、
これを減圧濃縮し高速液体クロマトグラフィー(HPL
C)でタンシノン類の定量を行った。カラムはTSK3
el Silica 150 5μ3mm x25cm
  (東ソー製)、溶離液は8  v/v%ジオキサン
 ヘキサン混液、検出波長は2601mを用いた.タン
シノン類のHPLCでの分離は図1に示す. 不定根培養における不定根の形成数は、使用したホルモ
ンにより差があるが約10−100本であった.一例を
示せば、IAA lmg/L添加MS培地では平均約4
0本、新鮮重量は約0.9gであった.また、含量はタ
ンシノンt : O.Ql3χ(乾物重量当り)であり
、他のMS及びB5固型培地におけるタンシノン類の含
量は表1に示す. MS及びB5液体培地においては、
生育は約1・2g(新鮮[1であり、タンシノン頚の生
産は表2に示す通りで、例えばタンシノンIは不定根:
 0.013−0.0681,  培地中: 0.01
3−0.655nmol/100ml三角フラスコであ
った。
毛状根は形質転換していることを、高圧ろ紙電気泳動で
杉質転換細胞が特異的に生産するオパインであるアグロ
ビン及びマンノビンを検出し確認した. MS固型培地
で培養している毛状根約+oomgをMS液体培地に植
え付ζナて8週間培養した。生育した毛状根は約1−4
g (新鮮重量)であフた.その時の毛状根及び培地中
のタンシノン類の含量及び圃場栽培株である1年主根及
′U2年生根の含量を表3に示す. 表1lIi型培地 表2 液体培養 表3 毛牡混及び比較例 a》カイネチン b〉ペンジルアデニン 1:I1K跡 図 1. H P L C でのタンシノン類の分離 手続補正書 (方式) 1,事件の表示 昭和63年特許願第65816号 2. 発明の名称 タンシノン類の製造方法 1.明細書第12ページ第8行の後に次の文章を加入す
る.(内容に変更なし) 「4.
【図面の簡単な説明】
図1はタンシノン類のHPLCでの分離状態を表す図で
ある.」

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)シソ科植物であるタンジンの切片を培養し不定根
    を分化誘導せしめるタンシノン類の製造法。
  2. (2)アグロバクテリウム・リゾゲネスが保持するRi
    プラスミドにより形質転換し誘起された毛状根を培養す
    る特許請求の範囲第1項記載のタンシノン類の製造法。
  3. (3)特許請求の範囲第1項および第2項の培地中に分
    泌されたタンシノン類の製造方法。
  4. (4)固形培地、液体培地を用いて不定根及び毛状根を
    培養する特許請求の範囲第1項および第2項記載のタン
    シノン類の製造法。
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