JPH0222868Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は記録情報再生装置における識別信号読
取装置に関し、特にビデオフオーマツト信号中に
含まれかつ各々異なる識別内容を持つて複数のラ
インに挿入された識別信号を読み取る装置に関す
る。

ビデオフオーマツト信号は、複合ビデオ信号と
同様な構成を有し、画像若しくは音声情報を担う
情報信号部と、水平及び垂直同期信号部と、水平
及び垂直帰線消去部とからなるフレーム信号の連
続したものであり、通常、各フレーム信号は一対
のフイールド信号からなつている。

かかるビデオフオーマツト信号がFM変調等の
信号処理後記録されたビデオテープ、ビデオデイ
スク等の記録媒体の再生においては、１個の記録
媒体から所望の部分を取り出して再生したり、特
に教育用の記録媒体にあつては、特定の部分を静
止画再生したり或いは特定のグループを繰り返し
て再生する場合などがある。このように種々のモ
ードでの再生を可能とすべく、各モードに対応し
た識別内容や記録情報に対応したアドレス情報
（フレームナンバー、チツプターナンバー等）を
持つ複数の識別信号がビデオフオーマツト信号中
の垂直帰線消去期間内の複数のラインに亘つて挿
入されている。

これら識別信号を読み取る場合、従来の読取装
置では、いかなる条件も加えずに複数のラインの
識別信号を直接全て読取回路に入力し、その識別
信号に応じたモードでビデオフオーマツト信号を
再生すべく記録情報再生装置を制御するようにな
つている。従つて、記録トラツクに途中に例えば
１つのグループの記録情報の繰り返し再生を指定
する識別信号が記録された記録媒体の再生にあつ
ては、必ずその部分で自動的に繰り返し再生が行
なわれることになる。

ところが、上記のような記録媒体を途中で繰り
返したり静止することなく最初から最後まで通し
て連続再生したいと思つても、必ず識別信号に応
じたモードの再生動作が行なわれることになり、
非常に不便である。

そこで、本考案は特定モードに対応した識別信
号を読み取るか否かを外部より制御可能とした記
録情報再生装置における識別信号読取装置を提供
することを目的とする。

本考案による識別信号読取装置は、記録媒体か
ら検出されたビデオフオーマツト信号中の帰線消
去期間内の複数のラインに各々異なる識別内容を
持つて挿入された複数の識別信号の読み取りに際
し、外部からの制御信号に応じて必要な識別信号
のみを読み取り、当該識別信号に応じてモードで
ビデオフオーマツト信号を再生すべく制御するよ
うになされている。

以下、図面に基づいて本考案の実施例を詳細に
説明する。

第１図は本考案の一実施例を示す回路図であ
り、ビデオフオーマツト信号から分離された識別
信号（以下データと称する）は論理積回路１の一
入力となる。この論理積回路１と共にゲート手段
を構成するコントローラ２は水平同期信号ａ、垂
直同期信号ｂ及び外部スイツチ３からのコントロ
ール信号ｃを入力しており、コントロール信号ｃ
に応じたゲート信号ｄを発生し、論理積回路１の
他入力としている。論理積回路１を通過したデー
タを読み取るデータ読取回路４はそのデータ内容
に応じたモードでビデオフオーマツト信号を再生
するように本読取装置を搭載した記録情報再生装
置を制御する。

かかる構成の動作を第２図のタイムチヤートに
基づいて説明する。

今、記録情報再生装置が記録媒体のあるフイー
ルドを再生中、第２図ａに示す様に、ラインナン
バーでｎ＋１，ｎ＋２，ｎ＋３ラインに各々挿入
されたデータＡ、データＢ、データＣが論理積回
路１に入力されたとする。ここでラインナンバー
ｎ＋１に挿入されたデータＡが読取回路４に入力
された場合、動画を再生中の記録情報再生装置が
そのデータＡによりある特定の動作、例えば静止
画再生動作をするものとする。

一方、水平同期信号ａをクロツク入力、垂直同
期信号ｂをクリア入力とするコントローラ２は、
外部スイツチ３がオフの時即ちコントロール信号
ｃがＨレベルの時ゲート信号ｄを、外部スイツチ
３がオンの時即ちコントロール信号ｃがＬレベル
の時ゲート信号d′を発生する。従つて、外部スイ
ツチ３がオフの場合、ゲート信号ｄによりライン
ナンバーｎ＋１，ｎ＋２，ｎ＋３の区間論理積回
路１のゲートが開き、読取回路４へはデータＡ、
データＢ、データＣが全て入力されるため記録情
報再生装置は上述の特定の動作をする。それに対
し、外部スイツチ３がオンの場合、ゲート信号
d′によりラインナンバーｎ＋２，ｎ＋３の区間論
理積回路１のゲートが開き、読取回路４へはデー
タＡが入力されないため上述の特定の動作はなさ
れない。すなわち、外部スイツチ３により記録情
報再生装置の動作モードを選択する事ができるの
である。

第３図にはコントローラ２の具体的実施例が示
されており、コントローラ２としてのPLA
（Programable Logic Array）は、ROM（Read
Only Memory）５とＤ型フリツプフロツプ６に
より構成され、ROM５の書き込み方によつてあ
らゆるパターンの出力の発生を可能とする。本実
施例では、水平同期信号ａをクロツク入力、垂直
同期信号ｂをクリア入力、外部スイツチ３よりの
コントロール信号ｃを最上位アドレスAD４と
し、ゲート信号ｄを出力する。このPLAはクリ
ア入力ｂがＨレベルになるとクロツク入力ａを基
にカウントを始め、コントロール信号ｃがＨレベ
ルの場合は第２図に示すｄのゲート信号を、コン
トロール信号ｃがＬレベルの場合はd′のゲート信
号を出力する。なお、ROMの書き込みを変更す
るか、他のカウンタ構成とすることによつて種々
の態様のゲート信号を出力する事が出来る。

以上詳述した如く、本考案によれば、光学式記
録情報再生装置等に於いて、装置の再生モードに
関する特殊機能を実行するか否かを外部スイツチ
により容易に選択可能となる。また、必要最小限
のラインを選択して読取回路に入力するため、全
ラインに亘つて入力することによつて必要でない
ラインの情報やノイズ等を所望のラインの情報と
読み誤る可能性のある従来例に比較すると、読取
効率、Ｓ／Ｎが向上する。更に、コントロール部
のの変更により複数のモードの切り換えも可能と
なる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す回路図、第２
図は第１図の回路動作を説明するためのタイムチ
ヤート図、第３図は第１図におけるコントローラ
の具体的実施例を示す回路図である。 主要部分の符号の説明、２……コントローラ、
３……外部スイツチ、４……データ読取回路、５
……ROM。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 記録媒体から検出されたビデオフオーマツト信
   号中の帰線消去期間内の複数のラインに各々異な
   る識別内容を持つて挿入された複数の識別信号を
   読み取る読取装置であつて、外部からの制御信号
   に応じて前記複数の識別信号のうち必要な識別信
   号のみを通過させるゲート手段を備え、前記ゲー
   ト手段を通過した識別信号に応じたモードで前記
   ビデオフオーマツト信号を再生すべく制御するよ
   うになされたことを特徴とする識別信号読取装
   置。